これからも前向きに 名大社会長ブログ

一流のプロの在り方

昨日、保険会社の方からお誘いを頂き、経営者向けのセミナーに参加した。
タイトルは「限界を作らない”ノムラの哲学”」。前楽天監督の野村克也氏の人を作る極意について新聞記者の飯田絵美さんが講演をされた。
実際の講演内容は、タイトルとは必ずしも一致せず、王貞治氏、長嶋茂雄氏らとの接点も踏まえた話であったが、その実体験で学ばれた多くの方との関わりは奥の深い、とても感動する話であった。
ヤクルトの番記者として、そのキャリアをスタートさせた飯田さんであるが、当時、ヤクルトの監督だった野村氏は、その彼女を野球を知らない女として、1年間、無視続けたという。
彼女の書いた新聞記事をキッカケに野村氏との接点が生まれ、今でも続く人間関係が形成された。番記者を離れた後も、自腹で大阪や仙台まで野村氏の基に通い、独特の愚痴を聞きながら、その人の育て方や価値観、美学を学んでいったようだ。
彼女が話すには、野村氏は一流の広報マンだという。
注目度の低かった楽天を、その毒舌ぶりで敗者にも関わらず、勝ちチームより多くの記者を集めたり、「マ-くん、神の子、不思議な子」というよなキャッチコピーで新人選手を注目させたりとそれを全て計算づくでPRしていた。
また、常に現役にこだわり、選手時代もボロボロになるまで引退せず、また監督としても楽天をクビになった今も他チームからのオファーを待っているという。それが美学であり、プロとしての意識であるようだ。
王貞治氏との関わりも素敵な話であった。とにかく回りに気を使い配慮する態度にはその人間性が溢れ、人としての温かさ、やさしさ、誠実さには飯田さんも多くの感動を頂いたようだ。
一つのエピソードとして、彼女が長期入院から復職し何年かぶりの現場で、王貞治氏に挨拶に行こうかどうか迷っていた時に、王氏の方から彼女の基に近づき温かい言葉をかけてくれたという。
その場で泣いてしまったとの話だが、多くの記者の中の一人、それも何年か振りの挨拶となれば、多忙で人気のある監督が自ら挨拶に向かうのは一般的には考えにくい。それを自然に行ってしまう王貞治氏は、やはり人としてプロとして一流なのだろう。
そんな体験から学んだ「本物のプロ」についてのいくつかの話は、ミーハー的な有名人との交流話ではなく、一人の人間としてどうあるべきかを考えさせられる内容だった。
飯田さんには講演終了後、せっかくの機会なので挨拶をさせてもらった。今も新聞の編集の仕事をしながら、産業カウンセラーの資格を取ったり、キャリアカウンセラーの勉強もしているという。
人との関わりに真剣に向き合っていると感じさせてもらった。
一流のプロは、その接する人の姿勢や気持ちにおいて、一流の見分け方もしているのかもしれない。

「強み」について考える。

現在、月1回のペースで全社員を対象に経営戦略・マーケティングの勉強会を実施している。外部講師に協力をいただいて、午後の時間帯でみっちりとグループワークを中心に行う。
昨日は8月の実施日。主に外部環境、内部環境を分析するフレームワーク SWOT分析を使い、いくつかのケースで戦略を組み立てた。
その中の一つとして、名大社のSWOT分析を全員でおこなった。外部環境を機会と脅威、内部環境を強みと弱みに分けて分析を行うわけだが、同じ会社で同じ仕事をしていてもそれぞれが考える強み、弱みは異なっていることがよく理解できた。
名大社の強みだけでも、東海地区での認知度が高いから始まって、2000社以上のクライアントがある、大学と信頼関係が強い、意思決定が早い、風通しがいい、結束力が強いなど外に向かっての強みから、内側の強みまで、自分たちが考える名大社の強み(良さ)が幅広く挙げられた。
その中のひとつに「ベテラン社員が多い」という分析もあった。
これは経験や知識が豊富なベテラン社員が若手社員に及ぼすプラスの影響を物語っているのだろう。確かにその通りで、僕自身は会社として大切にしなければならない面でもあると考えている。
我々の業界は、比較的に平均年齢が低く、若手中心で構成されているケースが多い。
そこと比較をすると、50歳代の営業も揃えている名大社は異質といえるのかもしれない。同業他社ではあまり見られないことではないだろうか。ベテラン社員が多いことにより、フットワークが軽くないとか、保守的になるのではないかとか、危惧される面もあるだろうが、喜ばしいことにフットワークも軽いし、保守的でもない。組織の硬直化も今は考えにくい。与える影響は圧倒的にプラスの要素が多いのだ。
強みであることは正しい分析といえる。
今回のSWOT分析は、今更ながら、そのことに対して有難味を感じることができるいい機会であった。感謝である。
もう一方で、弱みについても分析を行った。
こちらも山のようにコメントが挙げられた。
このブログでの公開は割愛するが(ずるっ)、今、抱える課題が改めて認識できたこと、社員全体で共有できたことは、意味のあるワークだったといえる。
「強み」を生かすにしろ、「弱み」を克服するにしろ、やらねばならないことは無限にあるということだろう。

キャリアカウンセラーの勉強会にて

21日の土曜日、キャリアカウンセラーの勉強会に参加した。自分も所属するCDAプラザの月1回行われる勉強会で、この日も企業の人事担当者や大学関係者、フリーのキャリアカウンセラーなど20名ほどの方が集まった。
今回は、外部講師として大学内でキャリア講座を担当される方の講義。基本的なカリキュラムから、個々の大学内におけるカスタマイズされたカリキュラムの具体的な内容を、現在の大学内で抱える課題や学生の置かれた状況を踏まえ話していただいた。
それは自己分析、企業分析から始まり、753問題や早期離職の弊害など、学生が就職活動を行い、就職先を選択する上で基礎となる内容だったが、学生に対しての伝え方は予想しているよりも難しいようだ。
そもそも大学に入ってからの目標設定や将来の職業観を持っていない学生が多いのもその理由だ。
そのため、まずそこをしっかりと押さえ、どのようなビジョンを描くのが学生にとっていいのかを伝えるのが重要である。
僕らの学生時代は、キャリア教育という言葉自体が存在せず、個々人がそれぞれに描く将来に勝手なイメージを膨らませてきただけ、そんな難しい事は何ら行っていない。
ただ、自分の方向性を自分で決める行動は当然の時代であった。
社会が複雑になり雇用形態も多様化し、その一方で進学率が高まった昨今では、そのことを学生に求める事に無理があるのかもしれない。
そんな話をしている流れから、大学が行うべき教育、学生本人がなすべき行動について、議論が展開された。
今の大学が目指している方向と学生が描くキャリア像、そして企業が求める人材像に大きな隔たりがあることが、議論の中心となった。
中には、大学の評価ポイントを就職率の%ではなく、離職率の%に置き換えることにより、ミスマッチも減少するのではないかという斬新なアイデアも出て、講義の本来のテーマからは、異なった展開なったが、どれも真剣な考えであり意見であった。
この場で、日本のキャリア教育を変えることは難しい。というよりも実現可能性はないといっていい。
しかし、このような熱い思いで今後の学生のあるべき姿を語り合う事は、決して無駄ではないはずだ。一人ひとりの真摯な取り組みは、必ず向かうべき方向に伝わっていくものだと思う。
学生を取り巻く環境は厳しく、それに関わるニュースもネガティブな内容が多いが、我々はその中にでも希望を見出さないといけない。
そして、その希望を個々の力に変化させる場を作り、育て上げなければならない。
時間の関係でこの議論は中断となったが、その制限がなければ延々に続いただろう。
別の機会に、時間を気にせず議論する場を設ける必要があるのかもしれない。

ドアラのサイン

小学校3年の息子は、野球好きであり大のドラゴンズファンである。朝起きて、まず最初にする行動は中日新聞のスポーツ欄をチェックする事だ。
サッカーも野球と一緒に習ってはいるが、あまりサッカーには関心がないようで、親子で外で遊ぶのも専らキャッチボールが中心である。
僕はサッカーの方が好きなので、多少のもどかしさもあるが、やはり子供が打ち込めるスポーツの方がいい。その強すぎる野球への興味も容認している。
ナゴヤドームにも試合を観に行く機会も多い。
ナゴヤドームでは、試合が始まる前にドラゴンズの選手が守備に就く前にスタンドにサインボールを投げ込む。
いつも観戦する席は三塁側の内野席なので、森野が席の近くに投げ込むボールが近くまで飛んでくる。
つい先日、観戦した時も息子があと少しでボールを掴みそうになったが、近くのオジさんに競り負け、悔しい思いをしたことがあった。
そのリベンジではないが、昨日のヤクルト戦も嫁と観戦に出掛け、そのサインボールをゲットすべく臨戦モードに入っていたようだ。
結局、森野のサインボールは獲得できなかったが、次のチャンスが5回に訪れた。ナゴヤドームでは、5回になるとチアドラ(ドラゴンズのチアガール)が短い時間ダンスを行う。
その際、大砲でもって、いくつかのボールをドカ~ンと放つ。そのボールは方々に飛んでいくのだが、その一つを息子がゲットしたのだ。
そこには人気キャラクター ドアラの直筆サインがあった。
ドアラのサイン
ドアラ本人(?)が書いたかどうか定かではないが、本人にとってはいいプレゼントになったようだ。
この日もドラゴンズが勝利。21日時点で、ドラゴンズは首位と1.5ゲーム差で調子も上がっている。我がグランパスもフロンターレに大敗したものの、首位をキープしている。
まだまだ先の見えない景況感の中で、名古屋の両チームが元気がいいのは、数少ない喜ばしい話題である。
このままの勢いが続く事を期待したいものだ。

日曜日の朝日新聞に掲載

8月22日の朝日新聞名古屋本社版に名大社が主催する合同会社説明会「障がい者のための就職・転職面談会」の記事及び広告が掲載される。当社として初めて開催する障がい者採用向けイベントの告知である。
当社として全く初の試みであるにも関わらず、20社の企業様にご参画いただくことになった。主催者側としては大変ありがたい。
それも日本を代表する製造業やトヨタのシステムサプライヤー、東海地区屈指の商社、サービス業まで業種業態も多岐に亘っている。障がい者の方にも職業選択の可能性は広がると思う。
この7月に障害者雇用促進法が改正され、障害者雇用納付金制度の対象が拡大し、常用雇用労働者が200人以上300人以下の事業主についてもその対象となった。
そのため、より多くの企業が障がい者の雇用を前向きに捉え、取組みを行うことが求められている。実際には厳しい景況感の中で、前向きな考えをもってしても、すぐにアクションを起こせない企業が多いのが現実ではあるが、今後の課題として各社が取り組まなければならないのも事実である。
その中で、名大社としてどんな取組み、どんなサポートができるかを検討した結果、将来を見据え、今回のイベントを企画するに至った。
これまで手がけてきたイベントのノウハウ全てを生かすことは難しいかもしれないが、我々が掲げる「キッカケの場をできるだけ多く提供する」を大きなミッションとして、少しでもお互いの出会いに貢献したい。
≪障がい者のための就職・転職面談会≫
日時/8月28日(土) 12:00~17:00
会場/名古屋国際会議場

今回は、車イスランナーのメダリスト 伊藤智也さんに特別講演もお願いしている。
テーマは「あきらめない~夢を叶えるために~」
こちらも楽しみではある。
名大社のWebサイトにも情報は掲出しているが、日曜日の朝日新聞も是非、ご覧いただきたい。

新聞はどうなる?テレビはどうなる?

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書) 2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
(2009/07)
佐々木 俊尚

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名大社は新聞の求人広告を扱う代理店としてスタートしている。僕が入社した当時もその色が濃かったし、営業としても新聞の枠はかなり販売もしてきた。
ただ言えるのは、そのまま新聞の広告代理店の状態が続いていたら、会社の存在はなかっただろう。
仮に存在したとしても、今、僕がこのようなブログを書いている状況はあり得ないのは間違いない。きっと別の仕事をしているはずだ。
決して新聞の広告代理店を批判しているのではなく、何の媒体との資本関係もなく、特徴を持たない代理店が生き残っていくのは、それだけ厳しいという意味だ。
この業界に20年以上、身を置き(それ自体、稀有かもしれないが・・・)、目まぐるしく変わる現実に接してきた。
中には、一向に変わる事のない平和な方々も見えるだろうが、自力で何かをしなければならない立場では、常に時代を見つめなければならなかった。それでも、スピードは速くはないのが実情であるが・・・。
今回の著書では、新聞やテレビの行く末を危惧していると共に、その業界に身を置く者への変化をも求めている。それは、このマスメディアと呼ばれる大きな媒体だけでなく、それに間接的に接する我々の様な広告に携わる者に対しても、辛辣な言葉で変化する事を求めている。
確かに新聞の求人広告を売っている時は、その媒体の持つ威力(発行部数、販売シェア)とクライアントとの人間関係だけで、売ればよかった。
その広告の効果は、あくまでも結果として判断するものであって、出稿以前の段階では、ほとんど求められなかった。それが、インターネットの登場により、クライアントのニーズも様変わりし、デモグラフィックを求められるようになり、従来の大雑把な営業スタイルでは通用しなくなったのも事実である。
提案段階でその効果に期待する定量的な根拠を示さなくてはならなくなった。これは、単に求人業界という狭い範囲の事でなく、全ての広告においても同様である。
その現実を嘆いても仕方なく、時代が変化したのであれば、その変化に適した対応を行うのが当然の事であろう。
現在も新聞社やテレビ局との取引も多く、その方々と接する事も多い。この著書で書かれている内容が全てではなく、危機感を持ち、内から変化を起こそうとされる方も多い。
そんな方が活躍する限りは、まだまだメディアとしての存在力は示すだろうし、応援もしていきたい。
この著書のタイトル「2011年 新聞・テレビ消滅」。果たして来年の今頃、新聞社、テレビ局、そして当社を含めた広告代理店は一体どうなっているだろうか。

首位グランパス

8月14日の浦和レッズ戦で勝利し、ついに名古屋グランパスエイトが首位に立った。ワールドカップ以降、危うさでは圧倒的だが、それでも負けないグランパスが続き、ここまできた。
18日のゲームが苦手とする川崎フロンターレなので、この首位の期間は一瞬のうちにに過ぎ去ってしまうのかもしれないが、そこは後半戦がスタートしたばかり。じっくりと構えて見守っていきたい。
先日、CBCで放送されたピクシーの特集も思わず感動してしまったし、燃え尽きた症候群に思われた闘莉王も、ピクシーの一蹴りで蘇ったようだし、ワールドカップで出れなかった玉田も乗ってきて、期待感が沸いてくる。
ただ、このまま好調な状態が続くとは思えない。折れ線グラフがのこぎりの目を刻むことになろうが、最後には頂点で横線を描いてくれればいい。
そんな状況を予測してかどうかはわからないが、サークルKサンクスに勤める僕の友人が、こんな弁当を期間限定で発売してくれる。
(僕の友人が企画したわけではないと思うが・・・)
グランパス弁当
「名古屋グランパス応援 牛焼肉弁当」
先日の中日新聞の記事で知って、早速食べてやろうと思い、近くの店に顔を出すも19日からの発売とのこと。
場合によっては、この弁当が売り出される日には首位陥落が有り得ないわけでもないが、一度はこの弁当を食べて応援したいと思う。
中味は普通の焼肉弁当としか思えなくもないが、そんな事はどうでもよく、これで縁起担ぎができればいいのだ。
ピクシー就任3年目、いよいよ待ち望んだ日がくるのかもしれない。
「Never Give Up」だ!

35km

35km。この夏季休暇中に走った距離である。8月7日~8月15日の9日間。
上級ランナーからしてみれば、全くしょぼい距離であるが、早朝の比較的涼しい時間帯とはいえ、この時期に継続するのはかなりしんどい事だ。
ここ数ヶ月、飲み会に出席する機会が多く、飲み食べを繰り返してきた。また、この休み中も家族旅行での5連続ビュッフェを始め、これでもかというくらいの量を食してきた。
おかげでかなり体が重くなったと思う。本人的にはあまり変わらないつもりだが、時々、回りからの指摘もあったりしたから、間違いないだろう。
その体の重さが、走りにも如実に影響が出ていると感じる。暑さのせいもあるだろうが、全くスピードが上がらないのだ。と同時に必要以上に、スタミナも切れる。
この休暇中は9日間もあるため、本当は35kmとはいわず、50kmくらい目指してもいいわけだが、情けない話、この距離しか走れなかった。10kmを5日間走れば、50kmになるのだ。決して難しい距離ではないはず・・・。
これも全て自分が原因。自分の責任である。結果は正直に表れるのだ。
そう思うと、走る事はいろんな事を教えてくれる。自分の弱さをあからさまにしてくれる。
この休みは仕事から離れ、しっかりと休養を取らせてもらった。本を読む時間もかなりとれたし、睡眠時間も十分とった。家族サービスも頑張った。
きっと体重が増えたのも無駄ではないはずだし、それを憂いて反省することも大きな学びだ。
何事も前向きに捉えなければならない。
明日からの仕事は9日ぶりの仕事である。休みボケなんて一切言わず、そして言わせず、この休暇中に経験した無駄を無駄とせず、生かさなければならない。
名大社のメンバーも有意義な休暇を過ごしたはずだ。
明日からの行動を期待している。

出社は月に3日でいい

今や岐阜県を代表する企業の一つとなった森松工業。最近、メディアへの露出も多く、その技術力や経営方針も注目を集めている。
こちらの人事担当者には、以前より大変お世話になっていたこともあり、何度も会社をお邪魔し、多くの情報交換をさせて頂いており、現状についても多く教えて頂いた。
岐阜の片田舎にある企業のトップが、先進的な考えで世界を相手に経営を推進していく姿は、尊敬もするし、同じ岐阜県人として誇りでもある。
その社長が、明快なタイトルで、独自の経営論を語った著書である。

出社は月に3日でいい 出社は月に3日でいい
(2010/07/09)
松久 信夫

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この松久社長は、月に2~3日しか出社しないし、これだけの規模の企業になりながら社長室もない。自分のような駆け出し経営者には、もちろん社長室なんて身分不相応だとしても、必要以上に豪華で広大な装いは、本当に必要なのかと疑問に思うこともある。
社員の目標の頂点のあるべき姿が、そこにあるのかもしれないが、どうしても自己顕示欲の表れにようにも思える。誰もいない場所で孤独に考えることの必要性も十分認識しているので、個室を否定しているわけではない。
喫茶店での仕事は、メディアに対するパフォーマンスかとも思っていたが、実際、この著書に書かれている内容から察するに、かなり本人にとって仕事をするべきいい居場所になるのだろう。
効率重視で一切に無駄を省いた経営ともとれるが、著者の松久社長の本音は違う。
「リスクテイクこそが、企業成長のエンジン」であり、
「会社を倒産させないためにするのが設備投資」と、
積極的に攻めることを強調している。
18歳で会社を引継ぎ、苦労を重ねどん底からはい上がってきた姿や一日4時間の睡眠で十分という精神構造は、業界トップまで押し上げたパワーの分かりやすい表し方にすぎない。
一日6時間は睡眠をとり、会社を引継ぎ3ヶ月間でもあちこちと頭を巡らせている自分なんかは、松久社長からすれば、ヒヨコにもならないのかもしれない。

憎き台風4号

家族旅行の3日目。この日も朝5時に起床するも、天気はいまひとつ。若干の朝日は差すものの、富士山を拝む事ができず。
富士山2
それでも気を取り直し、河口湖周辺を5キロほどランニング。気持ちの良く汗をかき、温泉に入り、一日をスタートさせる。
台風4号がじわりじわりと近づいてくる中、当初予定していた富士急ハイランドは取りやめ、ホテルの方の勧めもあり、忍野八海に出向いた。
勉強不足で全く知らなかったが、国の天然記念物に指定され、全国名水百選にも選ばれている場所だ。富士山の雪解け水が、80年の歳月をかけ湧水となり、泉を形成している。水は透き通っており、ひんやりと冷たい。
忍野八海
その場で飲む事もできるが、持ち帰る場合は、近くの土産物屋で空のペットボトルを150円で購入する必要がある。空のペットボトルが山積みされていた。
ここにもどこかで見た顔が多数。同じホテルに宿泊していた中国人観光客が列を成し、見学していた。こんな場所もツアーの一つとして組み込まれている事に感心した。中国人にとっても富士山は特別視すべき存在なのだろうか。
この忍野八海を出る頃から、雨が激しくなってきた。雨でも楽しめる観光地を思いつかず、また天候の不安もあり、早い時間であったが名古屋に戻る事にした。
せっかくの旅行を早めに切り上げることに対し、貧乏性特有のもったいなさもあったが、子供らはそれで十分だというので、高速道路に向かった。
御殿場のインターチェンジあたりから、雨が更に激しくなってきて、目の前も見えないような危険な状態。昼食で立ち寄った富士川SAも満杯。露店で富士宮やきそばを買い、車中で食べる。これもいい記念。
台風4号は西から東へ。我が家は東から西へ。どこがですれ違ったわけではないが、愛知県に入る頃には、薄日が差してきた。台風は過ぎ去ってしまったのか思った途端、また雨が・・・。不安定な天気が続いている。
途中、渋滞に巻き込まれる箇所もいくつかあったが、それでも夕方には無事に帰宅。
台風の影響で100%満足とはいかなかったが、それでもいい家族旅行であった。これで山田家の夏の行事は終了である。