いやいや、この3時間は疲れる。
オープニングから独特の緊張感に包まれ、目を離すことができない。
単なるヒーローものなら、そのアクションをお気楽に楽しめばいいが、そうではない。
ハラハラドキドキしていればいいわけじゃないのだ。
いつからバットマンはこっちの路線に向かったのだろうか。
こっちの路線とは社会の闇を描く社会派路線。
僕の勝手な決め事だが、
スパイダーマンは世代を選ばず楽しめる作品、
バットマンはちょっとひねた大人が楽しめる作品、
そんな位置づけ。
この責任は誰にあるのか。
前シリーズを撮ったクリストファー・ノーラン監督のせいじゃないか。
「ダークナイト」も「ダークナイトライジング」も僕の好きな作品。
これに惹かれてバットマンにハマったファンも多いだろう。
そして、その流れを組む本作。
マット・リーブス監督はそこを意識せざるを得ない。
どう対抗する作品を創るか思考をこらさないと・・・。
こうやってリメイクが継続されるのも面白い。
10年ごとなのか・・・。
共通するのは舞台となる架空都市ゴッサムシティとその都市の大富豪ウェイン家。
あと警部補も同じかな・・・。
時代設定は以前のシリーズと異なる。
本作ではスマホやSNSを駆使する。
まさしく現代社会。
デバイスも未来を感じさせるのではなく今どき。
バットマンが時折見せる人間臭さもいい。
ビルの屋上から飛ぶシーンとか・・・。
多くの謎解きがストーリーに盛り込まれているので、
気持ちをすっきりさせるはもう一度観た方がいいかも。
まずはこの3時間を体験することをおススメするけど。
前シリーズ、前々シリーズと姿かたちは同じバットマンだが、ブルース・ウェインはまるで違う。
クリスチャン・ベールは迷っていた。
ロバート・パティンソンは悩んでいる。
マイケル・キートンは忘れた。
それを見比べるだけでも十分価値はある。
そして、どうでもいいことを一つ。
キャットウーマン役のゾーイ・クラビッツって、滝沢カレンに似てない?。
彼女があんなアクションをこなしたら引っ張りだこだろうね。
そんなことも思ったり。
次回作はまたジョーカーか・・・。
数年後にまた観なきゃいけないじゃないか。
かなり楽しみだけど。