4月1日の月曜日って、いつ振りだろうか。
随分と久しぶりのような気がする。
新年度の始まりが月曜日だと気持ちもよりスッキリし、いいスタートがきれそうだ。
ちなみに昨日の戸田川緑地公園。
川沿いの桜の開花はまだまだだった。
名大社では今日から2人の新卒が入社。
今頃(朝6時くらい)はかなり緊張しているのではないか。
まだ寝てる??
入社式という大げさなイベントではないが、全員の前で挨拶をしてもらう。
新鮮で爽やかな風が社内に吹きそう。
うちの息子も今日から新社会人。
慣れないスーツを着て、間もなく出社。
昨日まではダラダラと過ごしていたが、今週から規則正しい生活。
今日からスタート!
それは何も新入社員に限ったことではない。
組織として一新される場合も、昇格や転勤・異動の場合も、転職の場合もある。
転職した娘も半年経過し、ようやく慣れたころ。
ここで気持ちも新たに臨んでほしい。
会社は今日から新年度。
先週金曜日に社員総会を行い、一年を振り返った。
僕はあまり役に立っていないが、一人一人の頑張りで無事に年度末を迎えた。
計画通りに終えることができ、ホッとした瞬間。
若手も大いに貢献してくれたし・・・。
ただ安堵した気持ちは土日で終わり。
リセットして迎えた今日。
新年度の方針も発表され期待したいが、どんな一年になるのだろうか。
会社でも個人でも順調に進むことは少ない。
順調そうでも一年あれば必ず何かにぶち当たる。
外部環境に翻弄されることもあれば、自分が原因のこともある。
辛く悔しい思いもするだろう。
だからいい。
僕の社会人生活は今年で36年目。
いいことも悪いことも経験させてもらった。
いい時期にいい思いも沢山させてもらった。
ただあまり覚えていない。
どちらかと言えば失敗や辛いことの方が記憶に残っている。
きっとそんな人は多い。
それを糧に何とか今も頑張っている。
目の前は大切だが、目の前だけ見てても仕方ない。
かといって先ばかり見てても仕方ない。
じゃあ、どうしろと聞かれると回答に困るが、うまく吸収していくこと。
そのためには多くの経験をすること。
答えなんてないし、作ろうと思えば何とでもなるし。
期待よりも不安の方が大きいかもしれない。
それは会社も個人も同じ。
それでいい。
それが健全。
来月、へこたれたら、その時に「今日からスタート」にすればいい。
今日の気持ちを大切に一年を過ごしていこう。
いつでも今日の気持ちにすればいい。
今日からスタート!
予定はなかったが、映画コラムニスト仲間が評価していたので、観ることにした。
原作漫画も知らなければ、ドラマ化も知らなかった。
過去の描き方がえらく雑だなと思っていたが、それはドラマで描いていたのが理由。
特別出演の吉田栄作の扱いが瞬間的なのもそう。
あとで確認して分かった。
どうやらドラマでは7年前が中心のようだから。
ドラマを見ていたら、本作はもっと楽しめたはず。
今更いってもおかしいが・・・。
映画だけだと粗が目立ちツッコミどころも多いが、大衆ドラマとしては及第点。
飽きることなく面白おかしく観ることができた。
警察になった娘が、なぜ半グレと付き合っていたか疑問だが、
(他にも疑問点は多数)
原作やドラマを知っていたら不思議に思うこともない。
僕は事前情報を仕入れずに映画を観ることが多いが本作は逆。
映画自体がドラマ鑑賞を基本にしている。
そんなように感じた。
これから予定される方はドラマを観てから臨んだ方がいい。
シリーズ化された映画を途中から観るようなものなので・・・。
「デューン 砂の惑星 PART2」も気になっているが、まずは前作から(笑)。
あえて注文を付けるのなら警察官で娘役の齋藤飛鳥。
頑張っているとは思うが、警察としては迫力がない。
アイドルの域を越えない。
もう少し鍛えた方がいい。
上官のインパルス板倉俊之もちょっと。
ドラマではコミカルな役だったのかな?
ドラマ「不適切にも程がある」は悪くないけど・・・。
あと警察の裏切り者大東駿介も。
現職のままで、あんなリスクある役割は担わないはず。
と気になった点を挙げてみた。
これはあくまでも個人的な視点。
一人で観るのではなく、家族や夫婦で観るにはお手軽でいい。
感動するシーンも緊張するシーンも用意され、ラストシーンも理想的なので満足度は高い。
本作の「マイホームヒーロー」は家族思いのお父さん。
家族を守る姿には共感するが、僕はあそこまでできるだろうか。
早々に諦めてしまうかも・・・。
ヒーローにはなれないかもね。
2023年度もあと数日。
名大社では明日、社員総会を行い一年を総括する。
社員、役員全員の頑張りで計画通りに今期を終えることができそう。
明日、大事件は起きないよね。
何が起きてもおかしくない時代だけど・・・。
名大社の核となる事業に僕があれこれ口出しすることはない。
意見を求められれば思うことを話すが、基本的には何も言わない。
それが任すことと認識している。
それで会社がうまく回るのであれば問題はない。
これからを楽しみにするだけ。
じゃあ僕は何をしているのか?
遊んでいると思う方も多いが、そうじゃない。
いろんな役割を与えられ、それに真摯に向き合っている(きっと)。
その一つが今日、紹介する「名古屋ファミリービジネス研究会」。
同族企業の経営者、後継者、幹部社員のための研究会で、おかげさまで今年8年目。
本研究会では僕が責任者であり、全回通してのコーディネーターを務める。
今回も講師を兼務する事務局メンバーと方向性を固め、1月末にリリースした。
改めて事務局の櫻山さん、鶴田さん、丸山さんには感謝!
すでに申し込みも頂いているが、詳細をPRしたい。
第8回名古屋ファミリービジネス研究会は6月から11月までの半年間6日間の開催。
定番の事務局講師による専門分野の学びもあるが、新たなゲストも招く。
親子で語る事業承継については、株式会社宇佐美組の特別顧問と現社長の父、息子に登壇頂く。
外部には出せないここだけの話も出るだろう。
講演会では株式会社サンワカンパニーの山根社長を招き、
「アトツギの組織改革」というタイトルで語って頂く。
ラストの回は取り組んで頂いた課題を一人ひとりに発表してもらう。
この半年間、講師もすべての回に出席するため、いつでも相談に乗ってもらえる。
また、Day3では近しい人がオブザーバーで参加が可能。
よりツッコんだ内容も展開できる。
守秘義務を守る安全な場なので参加者同士、信頼関係で繋がる。
基本的には大まじめな取り組みだが、毎回、懇親会も行うので会社以外の話で盛り上がることも多い。
つい仲良くなりすぎて、終了後も定期的に飲みに行くことも・・・。
自分でいうのもおこがましいがとても価値のある場だと思う。
詳細や申し込みはこちらのページをご確認いただきたい。
現在、第8期の参加者を募集中。
興味のある方は僕までお気軽に問い合わせてほしい。
今年も開催する第8回名古屋ファミリービジネス研究会をどうぞよろしくお願いします。
みなさん、お待たせしました。
大好評の月末ラーメンブログがやってきました。
最近はfacebookでブログを読んだ知らない外国人から
「初めまして!私を友達として登録してください!」
なんてコメントも頂くようになりました。
国内に留まらず、その人気が海の向こうに渡っていることがよく分かります。
恐るべし、ラーメンブログ!
そう思ってるのは人気ブロガーだけでしょうか(笑)。
今回、向かったのは納屋橋。
堀川沿いにはこんな看板が出ています。
目を凝らして眺めてみると複数の店舗が入店しています。
以前は違う業態でしたが、
昨年10月に「COLORS.366」という食とエンタメを楽しむ商業施設がオープンしたのです。
こちらにはフードエリアがあり7店舗の飲食店がひしめき合っています。
目指すのは、そう、ラーメン店。
「特製中華そば河口」さんに行ってきました。
名古屋の人気ラーメン店「如水(じょすい)」が手掛ける新店舗のようです。
となるとここはシンプルなラーメンで攻めるべきでしょう。
中華そばしょうゆ 880円
塩ラーメンも担々麺も魅力的ですが、迷わずこちらを選択。
この佇まいが正統派ラーメンの象徴ともいえるでしょう。
特製スープにちぢれ麵が絡み、うまい具合にシンクロします。
チャーシューも厚すぎず薄すぎず適度な歯ごたえ。
あっという間に平らげてしまいました。
隣のテーブルは母親と娘らしき女性がビビンバを食べていました。
いろんな種類を頂くことができるのが、フードエリアのメリットですね。
次回はビビンバでもいいかもしれません。
こちらはテラス席も用意されています。
これからの季節にはいいのかもしれません。
それでは今月も頂いたラーメンを紹介していきましょう。
来来亭ラーメン
肉入りラーメン
味噌台湾ベトコンラーメン
中華そば
担々麺
鴨とカシスの味玉醤油ラーメン
今月もバラエティに富んだラーメンが並びました。
ラーメン好きにはたまらない画像じゃないでしょうか。
おい、塩ラーメンがないぞ!
そんな声が聞こえてくるかもしれません。
食べたつもりですが、今月はなかったようです。
来月は必ず・・・。
大好評のラーメンブログは2024年度も継続。
みなさまのご期待に応えていきます。
ごちそうさまでした。
ポスターに書かれたキャッチコピー「半地下はまだマシ」。
半地下とは4年前に公開の「パラサイト 半地下の家族」を指すだろう。
その生活がまだマシというのは韓国はどれだけ負を抱えた国なのか。
最近、目にする韓国内の報道も暗いニュースが多い。
日本の出生率なんて比較にならないほど低い。
そんなに将来に希望が持てないというのか。
低所得層がビニールハウスで暮らす実態はあるという。
そこまで貧富の差が広がっている事実を映画は教えてくれる。
原題は「Greenhouse」で日本語訳は「温室」。
そのままだと実態が伝わらないのか・・・。
1月に観た「コンクリート・ユートピア」も恐ろしい作品だったが、リアルさでは本作が上回る。
現実問題としてあり得る世界。
いや、実際はここに至ることはないが(ないと思いたい)、
近い世界があるのかもしれない。
本作には一人として幸せな人物は登場しない。
すべて何かを背負い不幸に向かって生きている。
幸せを掴むには誰かの犠牲の上に乗るしかない。
それがとても辛く悲しい。
これを隣国の作品と対岸の火事として観るのは危うい。
同じような出来事が日本でも描かれる可能性は少なくない。
自分事として観る必要はあるかもね・・・。
エンターテインメント作品が目立つ韓国映画だが、時々、強烈な社会派ドラマを送り込む。
嬉しくはないが、こういた社会問題を提示してくれるのはありがたい。
孤独や介護、貧困問題は日本でも同じだし、
僕の20年後がこの舞台にならないとも限らない。
重くて辛いが、観ておきたい。
万人にはおススメしないが、社会派ドラマが好きな方は観た方がいい。
それ以外のおススメポイントは主演のキム・ソヒョン。
自虐的で不幸な母親で暗い表情ばかりが目立つが、時折、美しく映し出される。
全く知らなかったが、とてもタイプの女優さん。
韓国って、奇麗な女優さんて多いよね。
他の作品も観たくなってしまった。
すみません、個人的な嗜好で・・・。
本作を観た方で語り合いたいのがラストシーン。
ハッピーエンドと捉えるか、最悪の結末と捉えるか。
ぜひ、語り合いましょう。
まず映画館に入って驚いた。
お客さんの大半が高齢の女性。
どうだろうか、60代から70代ではないだろうか。
映画に関して敏感なのか、
シニア向けの情報誌からおススメされたのか、理由は不明。
出演者がダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、
ウィリアム・H・メイシーら往年のスター俳優も原因かもしれない。
失礼な言い方だが、80年代に最も人気のあった俳優。
懐かしさが劇場へと足を運ばせたとも考えられる。
いつまでも最前線で活躍されるのは嬉しいことだけど。
リチャード・ギアは年を取ったが、昔とほぼ変わらない。
優しくなった印象。
ストーリーは結構ありがち。
新鮮味はない。
それが却って年配者の安心材料になるのかもしれない。
不倫関係にある熟年カップルが偶然にも自分の子供同士が婚約者という設定。
そのドタバタを面白おかしく描く。
時に張り詰める場面もあるが、暴力を振るったり、相手を大きく傷つけることはない。
あくまでも面白おかしく、悲壮感は漂わない。
そして最終的にはハッピーエンド。
最近、人が傷つき救いようのない作品が多かったが、そんな世界とは真反対。
不倫を描いても人間らしさが伝わり温かい気持ちになる。
褒められた行動ではないが、決して悪くはないと・・・。
熟年夫婦を描く作品を観ると、いずれ足を踏み入れる世界と自分とダブらせる。
どこの夫婦も何十年も寄り添えば話すこともなくなり、不満もたまる。
そのまま放置するのか、改善する方向に向かうのか、
刺激を求め外に飛び出るのかは、人それぞれ。
遠くない将来、子供も結婚するだろうし、そうなると自分たちはどう向き合うのか。
あまり想像できない。
自然体でいこうと思うが、映画のような世界にならないとは限らない。
ハッピーエンドが予め分かっていれば、そんな世界も悪くはない。
適当に楽しい生活が続けばいいのかと・・・。
そんなことを思ったり。
たまには肩ひじ張らず吞気な気分で映画を観るのもいい。
そんな作品だった。
本書のモデルとなっている村井さんには数度、ご一緒させて頂いた。
お酒を共にする機会も頂いたが、とても謙虚な方。
本書に描かれるJリーグの再建はまさに真実だが、
それを誇ったり、偉そうに語られることは一切なかった。
著書「天日干し経営」と被る箇所もあるが、自ら書かれた方が控えめな表現。
とてつもないことを成し遂げたにも関わらず、ごく普通の出来事のように書いている。
本書で改めてその実績の凄さを確認。
本当の大物や本物の経営者はきっと村井さんのような方。
世の中には自分の功績をかなり盛って自慢する方も多いが、
(それはそれで立派だけど)
こんな事実を見せつけられると尊敬すべきはどちらかは明確。
出会いに感謝するしかない。
僕は野球よりもサッカーの方が好きだ。
ドラゴンズも応援しているが、グランパスの方が気にはなっている。
今シーズンはかなり心配。
降格なんてないよね・・・。
そんなことをいいたいのではない。
サッカーといえばJリーグ。
この10年の取り組みは間接的に理解していたが、詳細までは知らなかった。
安泰に思えるJリーグもいくつかの危機を超え、次のステージへと向かう。
長年同じメンバーと一緒に仕事をする会社とは異なる。
多種多様な人材が集まり組織を構成し、一定期間が過ぎれば、また新たな組織が作られる。
そんな環境でリーダーシップを発揮するのは、過去の実績があるからとはいえ容易ではない。
想定しない様々な困難が待ち構えている。
本書に紹介される差別問題、DAZNとの交渉、コロナ禍での対応もそう。
ほぼ前例のない課題に向き合い、ひとつずつクリアにしていく。
そんな中、チェアマンであった村井さんは柔軟に対応するが信念は曲げない。
僕には到底無理。
(大丈夫、期待してないから・・・)
いつも言われる「魚と組織は天日にさらすと日持ちが良くなる」を徹底。
より緊張する方を選択し物事にあたる。
詳細は本書を読んでもらえればと思うが、
もし、村井さんがチェアマンでなければJリーグは別の道を歩んでいたかもしれない。
悪い意味で・・・。
より多くの方に本書を読んでもらいたい。
著者の宇都宮徹壱氏は本書で初めて知った。
同じ1966年生まれ。
全く関係ないが、価値観も近いため共感する点が多かった。
それもおススメする理由だったりして(笑)
飲食店の競争が激しいのはこの伏見地区も同じです。
少し前まで営業していたお店がいつの間にか違うお店の看板が出ているのはよくあるケース。
短命に終わるお店も少なくないでしょう。
チェーン店であればスクラップアンドビルドを繰り返せばいいでしょうし、
店長もスタッフも別のお店に移ることは可能です。
独立して飲食を始められたオーナーさんはどうするのでしょうか。
お店が閉店となればかなりの借金を背負うことになります。
仕事には困らないとは思いますが、一から出直しも多いのではないでしょうか。
そう考えるとリスクの大きい商売。
安易にやっちゃダメですね。
こちらの場所もそうでした。
以前のお店は「伏見シリーズその239」で紹介。
ほぼ1年前のことです。
残念ながら人気ブロガーがお邪魔したのはこの1度きり。
少し責任も感じます。
リピートがないのは厳しいですよね・・・。
名古屋観光ホテルの斜め向かいにある「葱屋平吉 名古屋錦一丁目店」さんに行ってきました。
昨年12月にオープンしたばかりの新しいお店です。
近くには「葱屋平吉 名古屋錦長者町店」があります。
どうでしょうか。
距離として1kmも離れていません。
それなりの戦略はあるでしょうし、名古屋錦長者町店は人気のお店で以前に紹介しています。
メニューは系列店なのでほぼ同じ。
15食限定の「平吉定食」を注文しました。
こちらも生卵とご飯は食べ放題。
このあたりも人気の秘訣かもしれません。
平吉定食 950円
この日はみぞれカキフライでした。
ちょうどカキフライが食べたいと思った時の日替わりランチなのでラッキーと思うべきでしょう。
いいタイミングの提供も飲食店には必要なのかもしれません。
カキフライはタルタルソースが多いですが、時にはみぞれもさっぱりしてていいですね。
小鉢もいいアクセントになっています。
最近、食べすぎ飲みすぎのため、生卵もご飯のお替りも我慢しました。
それで十分ですね。
夜も人気が高いのでしょうか。
できれば長く続いて欲しいですね。
ごちそうさまでした。
僕は密かに日本映画界で一番いい男は岡田将生と思っている。
軟派で軽薄な二枚目を演じさせたら右に出る者はいないんじゃないか。
しかし、演技はそれほど評価されていない気もする。
本作は軟派で軽薄とは真逆。
東昇という残忍な娘婿を演じ、それもはまり役。
ある意味、恐ろしかった。
彼が主役で物語が進むと思ったが、途中から様子が変わってきた。
映画的には岡田将生が主役だが、実際はその東昇を脅迫する中学生朝陽役を演じる羽村仁成。
どこかで見たことある顔だと確認したら「リボルバー・リリー」に出演していた。
映画後半は完全に主役の座を奪い、彼中心に物語は進んでいく。
だからポスターの顔は岡田将生と羽村仁成と半々なのか。
なんだか単純だな(笑)。
まあ、2人とも「ゴールド・ボーイ」だし・・・。
本作は沖縄を舞台としたサスペンスドラマ。
原作は中国で人気の小説だという。
エンドロールにやたら中国人名が連なるのが不思議だったが、それが理由。
むしろ韓国映画にありがちな作品。
物語は二転三転し、思わぬ方向に進む。
韓国映画の十八番かと思わせる展開に、グイグイと引っ張られた。
その構成に吸い込まれ、面白く観ることができた。
映画としての完成度はそれなりに高い。
上手く繋がっていると思う。
しかし、冷静に考えればとても恐ろしい話。
完全犯罪を狙ったのは確かだが、それを考えたのは中学生。
それもクラストップの優等生。
犯罪と結びつけるだけなら不思議じゃないが、その精神性は異常。
スリラーでもホラーでもないが、とても恐ろしい。
そんなことを考えているなんて・・・。
そりゃあ、岡田将生も困っちゃうよね(笑)
監督は金子修介氏。
久しぶりに名前をみた。
監督作品を観たのは1995年の「ガメラ」以来じゃないか。
ほぼ30年ぶり。
最も活躍していたのは僕の大学時代の37~38年前。
日活ロマンポルノでデビューし、当時のアイドル映画を何本も撮っていた。
バブル期の就活を描いた「就職戦線異状なし」も金子作品。
過去の存在かと思っていたが、
(失礼でスミマセン)
本作を観る限り力は衰えていない。
沖縄が舞台ならパーッと明るくしてほしいが、意外とそうならない。
思い出しても暗い作品が多い。
本作も街並みや背景がマッチしていたし・・・。
タイトルの「ゴールド・ボーイ」の意味はぜひ映画で確認してほしい。
結構、評価が高いので観ることにした。
同様に評価の高い「夜明けのすべて」とは真反対の作品。
片方は日常で、片方は非日常。
僕にはそう映った。
どちらに感動するかは観る人によるが、感動させやすいのは非日常。
あり得ない世界の方が人の心は動かしやすい。
畳みかける展開が痛みや驚きや喜びを生み、心を動かす。
最終的に感動を呼び込む。
そんな点で本作は成功だろう。
物語は相当、辛い。
今も過去も虐待が一貫している。
そんな時に必要ないだろう暴力も。
それが映画を引っ張るのだから、日常を描く「夜明けのすべて」とは大きく異なる。
どちらが好みかは大きく分かれそう。
2021年本屋大賞を受賞したベストセラー小説の映画化。
ストーリーの面白さは映画でもそれを反映している。
のめり込んで鑑賞できる作品であるのは間違いない。
監督は成島出氏。
こんなテーマの作品は得意領域。
僕は特にファンではないが、ここ数年の作品はすべて観ている。
2020年の「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」
2021年の「いのちの停車場」
2023年の「ファミリア」「銀河鉄道の父」
こうして作品を並べてみると監督のカラーが理解できる。
日本映画界で安定度抜群の監督。
主演は杉咲花。
何もいうことはない。
「市子」でも凄かったが本作も見事。
らしさが伝わってきた。
僕が驚いたのが志尊淳。
ちょっとかわいい男優くらいに思っていたが、そうじゃなかった。
本作における役どころは神秘性や抱える闇、それを超える優しさを含め素晴らしかった。
難しい葛藤を演じていた。
タイトルである「52ヘルツのクジラたち」は何度となく象徴するシーンで腑に落ちる。
目にしたクジラはどうなんだと思ったり(笑)。
いい演出なんだよね・・・。
正直な感想でいえば、こんなテーマの作品はそろそろ終わっていいんじゃないかと思う。
それは日本映画に限らず外国映画も。
しかし、見渡せば同様のテーマは絶えることがない。
悲しいかな、どの時代でもついて回る。
その度ごとに子供を不幸にするのは親だと悲しくなる。
啓蒙活動として必要なら大いに受け入れるが。
ハッピーエンドだが、こんな世界はあってはならない。
そんなことを感じた作品だった。