これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「美しい星」

この映画はなんと表現したらいいだろう。
大真面目なふざけた映画。
コメディのような社会派ドラマ。
観る人によって解釈は異なるだろうが、
僕は何とも言えない沈んだ気持ちと清々しさが入り混じった映画だった。

原作は三島由紀夫。
作品名すら知らなかった。

映画を観る限り、原作はあくまでも原作でストーリーは全然違うといっていい。
その当時は地球温暖化が騒がれていなければ、
ストリートミュージシャンもいなかった。
リリーフランキー扮する天気予報士も
今ほどクローズアップされた職業ではなかったはず。
だから、三島由紀夫の原作と言われても???と思う人は多いんじゃないだろうか。

しかし、三島由紀夫が描きたかった世界を吉田監督は描いているような気もする。
あくまでもそんな気がするだけで全く確信はない。
それはまるで亀梨クンが自分が水星人であることに疑問を持つ点に似ている。
なんのこっちゃ(笑)。

金星人の橋本愛は美しい。
ほとんど笑顔を見せず、暗い表情からは余計に美しさが目立つ。
美しい笑顔が似合う女優さんは沢山いると思うが、
沈んだ表情だけで美しさを出す女優さんって少ないだろう。
改めて感心。

本作は奇想天外すぎるので次にどんな展開になるのかさっぱり読めない。
唯一読めるのは家族の中で唯一人間である蛍ちゃん演じるお母さんの騙される世界だけ。
ごく普通の人間である僕は後の展開は全然読めなかった。
それでもあのラストは感動したし、一見バラバラに思える家族の絆を感じることができた。

観る者を選ぶ作品であると思う。
リリーフランキーのポーズだけでも観る価値はあるのではないかとも思う。
そんな映画。

そして、思うのは、今は評価は低くても、
20年後に傑作として取り上げられるのではないかということ。
まるでエド・ウッドのように・・・。
それは、ちょっと言い過ぎか。
評価が低いわけでもないし・・・(笑)。

フォトジャーナリストの仕事

一昨日は母校で開催された後援会及び総会。
メインイベントのひとつに基調講演がある。
今年のゲストはフォトジャーナリストの安田菜津紀さん。

CBCの「サンデーモーニング」は観ているので、彼女の存在は知っていた。
あんだけ若いのにいつも堂々と喋っているなという印象。
それも自分の考えをしっかりと持っている。
いつも感心していた。

そんな時に開催された講演会だったので、個人的にはとてもラッキー。
貴重な話を聞くことができた。
20代前半くらいと思っていたが、現在30歳。
あまり見た目で判断してはいけません(笑)。

家族の事情から命の大切さに関心を持ち、
高校時にカンボジアに出向いたのが、この仕事に就くきっかけ。
大学卒業時には既にフォトジャーナリストとして独立していた。
この間のわずかな経歴だけでも常人ではない。

可愛らしい顔をして(こんな表現は失礼ですね)、根性が座っている。
講演も可愛らしいけど、根性は座っていた(笑)。
今回の講演は彼女が撮影した写真を見せながら、その周辺環境を語るもの。
写真一枚が訴求する力は絶大で、それに言葉を被せればより説得力は増す。
大きなメディアに頼らず、自身で選択し自分の言葉で発信する。
これがフォトジャーナリストの仕事。

今回、安田さんはカンボジア、東日本大震災(陸前高田)、
中東(シリア)での経験を写真を交えながら話をされた。
すべて披露してしまうとブログが終わらないので、ここはあえて陸前高田市の話。

6年前の東日本大震災。
この2011年に彼女は入籍された。
義父は陸前高田市の病院に勤められ、震災当日も津波の写真を病院から撮影。
その状況に焦るよりも別世界であったため写真もギリギリまで撮れたという。
その写真も映し出されていたが緊張感が伝わってきた。

そして、象徴的な存在となった「希望の松」。


(安田さんのブログより借用)

一般的には唯一残った松の木は希望の象徴として捉えられているが、
義父の解釈は異なり、7万本も植えてあった松が1本しか残らなかったのは、
逆に辛いことだと言われた。

安田さんはその言葉を強く受け止め、
誰のために写真は存在するかを考えられるようになったという。
ある人にとっては希望でも、違う角度で見れば辛いことでしかない。
その視点を持ち合わせることがフォトジャーナリストとして重要である
というような話をされていた。

いい写真を撮っても直接命を救うことはできない。
しかし、それを役割分担と捉え、
何が起きているかを発信し続けることがフォトジャーナリストの使命であると認識。
それが彼女の行動力を生み、また深い考えにも繋がっているのだろう。

なぜ安田さんが戦地に向かい、子供や家族を撮り続けるかようやく理由が分かった。
命を懸けて、一枚の写真で世の中の動きを証明する。
尊敬すべき仕事。

iPhoneでくだらない写真ばかり撮っている僕はいかに次元が低いか・・・。
それも理解できた(苦笑)。

撮影技術のハードルが下がった分、カメラマンに求められる価値も変化していく。
これからは自分の言葉を発信できるカメラマンしか生き残れないのかもしれない。
それを感じることができたのも講演のおかげ。

ありがとうございました。

2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方

最近、僕の周りの友人、知人が本をよく書いている。
それだけ能力の高い仲間が身近にいる証だろう。
僕もいろんな方から「山田さんも本出したら?」
なんて冗談とも本気とも思えない話があったりするが、
残念ながらそんな力量はない。
訳の分からないブログくらいしか書くことはできないし、
出版社からのオファーがあるわけでもない。

出版された話を聞くと羨ましい反面、相当なプレッシャー何だろうなとも思う。
無責任に誰にも干渉されず、ブログを書いている方が気持ちは楽。
とてつもなく面倒な時やネタ不足で泥酔したい時もあるけど・・・。

いやいや、今回はそんなことを言いたいわけではない。

今回紹介する本がこれ。

一緒に研修をやったり、勉強会をやったりしている働きごこち研究所の藤野さんの著書。
採用コンサルやコンテンツ作成もやられているので、
近しい存在ではあるが、僕と違ってとても頭がいい。
僕よりもひと回り下だが、モノの見方から発想力まで勉強になることは多い。
勝てるとしたら酒の強さくらい(笑)。
ここ数年はAIの方向にどっぷりと浸かり、ついには本まで出してしまった。

本書は一言でいえば、とても藤野さんらしい。
彼を知る人はきっと同じことを思うだろうが、
知らない人からすれば、そんなこと言われても困るよ!と言い返される(笑)。
一般的に出版されているAIの書籍は難解な内容が多く、
また、働くことにおいて不安を煽るものが多い。

それとは全く逆。
優しく分かりやすいし、何より人が人であることに希望が持てる。
AIを生きることや働くことを楽しくする存在として扱う。
もちろんそのために人がやらねばならないことはあるのだが、
よく言われるようにAIによって仕事がなくなってしまうわけではない。
どの立ち位置に身を置くべきかを本書は分かりやすく示している。

タテ軸を非構造的と構造的に分け、
ヨコ軸を論理的、分析的、統計的と感性的、身体的、感覚的に分ける。
この4軸でAIが得意とするもの、人が得意とするものが明確になる。
論理的、分析的、統計的と構造的のフレームは明らかにAIに代替される。
これは誰にでも分かること。
現段階で既に代替が起きている面も多い。
だとすれば、人がやるべきことは・・・。

詳細は本書を読んでもらえればと思うが、僕のように単純で直感的な人間は安心してしまう(笑)。
そのためにやらなきゃいけないことは多いけど。
本書は僕らのような世代の変わり目は必読になるだろうが、
学生や若手ビジネスマンにも読んでもらいたい。

自分たちの求められる価値が明確になるはず。
そのための勉強はしなきゃいけないし、
論理的にも非構造的にも動けるような基本は押さえなければならない。

そして、おじさんは「りんな」で時々遊びながら、感性を磨くとしよう(笑)

すでにスタートしたのか・・・

そういえばこのイベントのことを誰もブログに取り上げなかった。

「みん就フォーラムin名古屋
合同企業説明会 サマーインターンシップ&キャリア形成準備編」

社内でもまだまだ関心が薄いのか・・・(苦笑)。

今週6日に大学生向けにインターンシップイベントを行った。
楽天さんとのコラボイベントで、
大学3年生を中心に300名近い学生さんが参加してくれた。

僕は気軽な気持ちで会場に顔を出したのだが、参加学生はほとんどスーツ。
ラフな服装で参加するものだと思っていたが、圧倒的にスーツ姿。
それだけでも意識の高さを感じてしまった。

このイベントの位置づけはこれからのキャリア形成のための情報収集。
サマーインターンシップのための企業情報の提供や業界研究の一環。
それでも多くの学生さんは就職を意識している。

今やインターンシップは就職活動や採用活動を成功させる手段となっており、
解禁前に積極的に取り組む学生は少なくない。
先週東京で開催された同様のイベントは10,000名近い来場があったという。
東海地区との温度差は感じるものの、
学生にとって当たり前の活動になっているのは否定しようがない。
年々、ここから就職先を選ぶ学生も増えているわけだし・・・。

名大社の謎の女、いや、改め、何でも屋のニシダの講演もおかげさまで満席。
これからやるべきことを十分学んだようだった。

一方で、18卒の就職戦線はピークを迎えつつある。
先日発表のあったディスコさんの調査で、6月1日時点の内定率は63.4%。
先月より25.9ポイント上昇し、昨年同時期よりも8.5ポイント高い。
現実的な数字はもう少し低いと思うが、過半数の就活生が内定を持っていることになる。
活動を継続する学生も多いし、内定辞退の話もあちこちで聞くので、
就活を終了するのは先の話だろうが、それでも早い。
これから採用活動をする企業も多いけどね・・・。

企業側も学生側も年度が完全に被っている状態。
どこを中心に動けばいいかは僕らも悩みどころ。
当面は18卒対象になってはいくんだけど・・・。

来週からは国公立大学での就職ガイダンスも続く。
僕が大学に招かれ、就活が上手く進んでいない4年生を対象に講演する。
多分、例年に比べ参加者は少ないだろうが、
こんな環境でも上手くいかない学生さんは一定数はいる。
それに対してフォローするのが僕の役割。
あっちでは準備の話をして、こっちでは今からやれることを話す。
幸い頭が混乱することはないが(笑)、どっちもよりよい働き方をするためのサポート。

最初は先日のインターンシップイベントをレポートするつもりだったが、
無意識のうちに別の方向にいってしまった。

あらら・・・。
お許しくださいませ(笑)。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ再び・・・

会社を移転し7か月。
円頓寺商店街に向かうことがめっきりなくなりました。
界隈のお店の方から
「山田さんは全然来てくれない」
「山田さんって、結構冷たい人なのね・・・」
回りまわって、そんな声が届いてきます。
決してそんなことはありません。
円頓寺は今でも僕の最も好きな場所です。

裏切り者でない証拠を見せなければなりません。
また、新しいお店も続々とオープンしているようです。
これは再び行かねばなりません。

円頓寺商店街真ん中、金刀比羅神社の北側にある
「酒事と飯事 黄瀬戸」さんに行ってきました。

今年3月にオープンしたばかりで完全予約制のお店です。
この付近はうろちょろしていましたが、以前は何があったかは全く記憶にありません。
どうやら美容院があったようです。

カウンター8席のこじんまりとしたお店で6800円のコース料理のみです。
飲み物は日本酒が中心。
料理に合わせたお酒が8種類提供されるセットもあります。
今回はせっかくなので、こちらをオーダーしました。

献立表はこんな感じで、日本酒についても県、蔵元、銘柄なども記載されています。

この写真では読みずらいですね。
では、早速、順番に紹介しましょう。
お酒のグラスも見逃さないように。
すべて違うグラスで提供されます。

海そうめん 紀土

空豆の御飯 杣の天狗

たこ・剣先いか 白岳仙

煮あなご 星泉

桜エビの茶碗蒸し 赤武

食器にもこだわりを感じます。

蛍いかのの燻製、小茄子とアンコウの肝 Sogga Nagano

じゅんさい 菊鷹 山廃

平貝の雲丹焼き、いさきの西京焼き 両関

この他にからすみを少しもらい、それに合うお酒も出してもらいました。

同席した日本酒通の同級生元カリスマブロガーも絶賛。
僕はうなずくだけでしたが、女将との会話も弾みます。

「今ほど、日本酒が美味しい時はないんだ。
なぜもっと評価されないのか!
もっと日本酒を飲むべきだ!ドンドン!!」
心地よく酔い、元カリスマブロガーも熱が入ります。

確かに全てが美味しいお酒。
微妙な違いを表現することはできませんが、満足のいく時間です。

〆の御飯も美味しく頂きました。
バックに流れていたのは80年代の洋楽。
ほぼ同世代の女将さんが我々に気を遣ってくれたような気もします。

久しぶりの円頓寺シリーズ。
なんと写真点数28枚。
過去最高の枚数を提供させて頂きました(笑)。
落ち着いて優雅な時間が流れる空間。
こんなお店が円頓寺にあるのもいいですね。

ごちそうさまでした。

夢のあきらめ方

正式タイトルは「クルンボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」。
4月に参加した海老原嗣生氏のセミナーで紹介されていた著書。
キャリアカウンセラーの一人としては読んでおかねばならない。
若者を支援する経営者としてはボキャブラリーも増やさなければならない。

自分で発する言葉には限界がある。
チープさも漂う。
だとすれば、人から学ぶのが一番効果的。
そんなわけで勉強させてもらった一冊。

書籍の内容は前回のブログで書いたこととほぼ同じ。
そのまま感想を書くと同じネタを2度書くことなる。
それは避けたい。

と考えた時に僕はこの書籍を誰に読ませたいか。
それは二つ。
一つは今、就職活動真っ最中の学生くん。
それも大手の選考に漏れてしまったちょっと落ちこんだ学生。
もう一つは大学2年生の娘。
多分、彷徨っている途中だと思うので、本書を読んでラクになって欲しいと思う。

大手に落ちた就活生はこれから選ぶ先行きに相当不安を抱えているだろう。
そんな時こそ、計画的偶発性理論。
その文字だけだと難しく感じるが、偶然の出会いを大事にしろ!
偶然からきっと自分にとっていいキャリアが生まれる!というもの。
その姿勢があれば、これからの道は確実に明るくなる。
落ち込み過ぎず頑張ってもらいたい。
27日に開催されるディスコさんとの共催イベントにも来て欲しい(笑)。

そして、娘に対して。
正直、会話をしていないので実態は不明。
あくまでも想像の話。
多分、今、自分の夢、将来やりたいことを持っていないと思う。
それがダメなことと感じているんじゃないかと思う。
そんな大学生は僕らが思っている以上に多いはず。
だから、娘に限らず、夢のない自分を否定する若者に読んで欲しい。

夢は叶えるものでもなく、見つけるものでもなく、見つかるもの。
毎日懸命に動いていればきっと何かが生まれてくる。
だから、好奇心や持続性も大事なんだ。

それは僕のキャリアを見てもらえれば、納得しやすい。
偶然が重なって今や会社のトップである。
そんなもんだ(笑)。

書籍の感想をほとんどブッ飛ばしているような感じもするが、
気持ちも楽になるし、勇気も湧く。

おススメです。

映画「光」

映画コラムニストとして、どう表現していいか、久々に迷う作品。
まあ、自称映画コラムニストだからどんな映評でも責任は取らないんだけれど・・・(笑)。

ポスターには「珠玉のラブストーリー」と書かれているが、
本当にそうなんだろうか。
ラブストーリーに近いけど、僕はそこまで辿り着いていないとも思う。
しかし、それは僕の感性がハンパなく鈍いだけで、
これだけ純愛を描いた作品はないのかもしれない。

その純愛はどこで見出せばいいのか。
夕日を眺めながら発作的に起こるキスシーンなのか、
部屋の窓から射す光と焼ける音なのか、
発する重い言葉なのか、想像力を要する映画。

河瀬監督は僕らに人間としての感受性がどの程度なのか
試しているのではないだろうか。
必要以上に展開される主役のドアップ映像、
それに逆らうような生々しい夕日や砂丘。
実験的要素が強すぎると感じたのは僕だけだろうか。

この映画は最後部の席で観るべき。
最前列だと間違いなく酔ってしまうと思う。
そんな意図はないだろうが、映像とストーリーで頭をクラクラさせる。

それでも映画は美しく純粋で、真っすぐ生きる大切さを教えてくれる。
不安を抱えることが恐怖ではなく希望であること。
堕ちていく先にも確かな未来があること。
映画はそれを悟っているように感じた。
本当かどうかは分からない。

ただ、観客は永瀬正敏くん扮するカメラマンと水崎綾女さん扮する音声ガイドにダブらせてしまう。
この2人の演技は素晴らしい。
同級生の永瀬くんについては今さら言うことはない。
「ションベン・ライダー」なんて懐かしいだけ(笑)。

水崎綾女さんはこの作品で初めて知ったが、
こんな魅力的な女優がまだいるんだと感心してしまった。
あれだけ続くアップの映像もビビることなく、堂々と肌の隅々まで披露していた。
きっとこれから大物になっていく。
もしくはこのままかな・・・(笑)。

こんなふうに映画の感想を書くと褒めているのか、
けなしているのかさっぱり分からないと思う。
基本的には褒めている。

僕は日本映画特有の重さや暗さが好きだ。
TVで観ると眠くなってしまうが、
劇場で観るとヒシヒシと伝わる緊張感が鑑賞後の心地よい疲れを誘う。

スケールの大きさもなければ派手さもないが、
大きなスクリーンでこの類の映画を観ることに意味がある。
どんな意味なんだ?と聞かれると答えには窮してしまうが・・・。

時間のある方は観てください(笑)。

岐阜県のためにも頑張ります

名大社は東海三県の企業の採用支援を生業としている。
自分勝手に「名古屋の名物」と名乗っているので、
名古屋市に重きを置いていると思われがちだがそうではない。
できるだけ特徴あるそれぞれの地域の支援をしたいと常に考えている。
一昨年からは地方での合同説明会も開催し、地域貢献もしている。

それが響いたかどうかは分からないが、昨日は岐阜県からの依頼のあった仕事。
岐阜県庁の隣にあるOKBふれあい会館サマランカホールで講演をさせてもらった。
先日のブログでも紹介した「ジンサポぎふ!開所記念セミナー」。
こんな大きな看板も用意してもらった。

県内の中小企業を対象に「イマドキの採用戦略を考える」と称して、
新卒採用、中途採用のポイントを喋らせてもらったのだ。
参加頂いたのは岐阜県の中小企業の経営者、人事担当者ら約1200名。
パノラマカメラで写すとこんな感じ。

そんな人数が聞いているようには見えない?
実際は120名くらいかな(笑)。
それでも岐阜県の企業の方に話せるのは貴重な機会。

今回、岐阜市出身者だから依頼された安直なものだが(笑)、
僕にとっては出身地での仕事は光栄。
岐阜に戻らず名古屋で働き続ける裏切り者だが、
少しでも故郷に貢献できるよう精一杯、力を入れた。

参加者の課題は様々。
経営者目線での課題、担当レベルでの課題。
中途採用での課題。そして新卒採用での課題。
どこにフォーカスするかは難しいが、できるだけ共通項を見出す。
自虐ネタで笑いを取り、60分という短い時間はあっという間に過ぎていった。

各社における状況や求める世代、スキルは異なるが、
基本的にどう会社を魅せていくかは変わらない。
中小企業がやるべきことは同じ。
いかに全社を巻き込み、全員で取り組むかがカギ。
採用は社員教育という想いで臨むことが重要。
そんなことを外部環境や若手の事情を踏まえ説明。

参加者の顔色を見る限り、納得してもらえただろうと勝手に解釈した(笑)。
少しでも県内企業の参考になればいい。

僕の講演はこの1回のみだが、
名大社としては今年度、県内企業をサポートしていく。

今回の講演にも同席し(ブログの写真撮影も・・・)、
今や名大社の何でも屋さんとなった採用コーディネーターのニシダが県内のあちこちを行脚。
企業向けに採用ノウハウを伝授していく。
基本的に彼女にお任せ状態だが、8月に実施される高山市のセミナーは同行するつもり。
ただの観光じゃないか?という疑惑はついて回るがそんなことはない。
何もしない応援とマーケットリサーチのために高山市街地を歩く予定。
リッパな仕事だ(笑)。

岐阜県は広い。
岐阜地区、西濃地区、東農地区、飛騨地区と課題は異なる。
少しでもお役に立てるような活動をしていきたい。

これからもよろしくお願いします。

あぁ~、ランニング日記1705

徐々に暑くなるこの季節。
それでも新緑からこぼれる日差しを感じながら
ランニングするこの時期は結構気持ちのいいもの。
ゴールデンウィークはいい天気が続いたこともあり、継続して走ることができた。

最初の一週間で走った距離は30km。
このペースであれば、月間目標100kmも難しくはない。
目標達成できなくてもそれに近い数字ははじき出せるはずと意気込む月初。
静岡に出張した際は駿府城公園から静岡浅間神社も駆け抜けた。

なかなか、いいじゃなか。
この辺りまでは好調だといえるだろう。

しかし、その好調さが命取りになったのかもしれない。
これまでの練習不足が響いてきたのかもしれない。
静岡出張の翌週、急に足の裏が痛くなった。
2~3日で治ると思いしばらく安静にしていたのだが、一向に良くならない。

不安であったため週末も走らず。
さらに次の週も我慢。
もしかしたら骨に異常があるのかと思い、整形外科で診てもらうが特に異常はない。
不愛想な先生は「まあ、しばらく安静!」と言い切るのみ。

これで2週間、全く走らなかった。
どんよりと体は重くなる。
それも不安なので最終週に5kmだけ走った。
あとはジムで軽くバイクに乗るのみ。

前半から一転し、ほとんど走ることができなかった。
従って、5月の走行距離は50キロ。
もちろん目標未達成。

はあ~。
ため息のひとつも出てくる。
これでは目標達成どころか、体調管理すらできていないことになる。
これが年を取るということか。
それともただの練習不足なのか。

ようやく足も回復してきたので、この6月は少しずつ戻していきたいが本格始動はしばらく先。
あぁ~、ライバルのせせら笑う声が聞こえてくる(笑)。

どんどん暑くなってくるこの6月。
そして、梅雨。

この先どうすればいいのだろうか。
うむ。

「時短」の重要性は分かります・・・

最近、企業の時短に関するニュースが多い。
ちょっと多すぎるのでは?と思うほど、毎日のように流れている。
先月の日経トップリーダーの特集もこれに関するもの。

先週参加した経営者向けのセミナーもそうだったし、
先週放送された「ガイヤの夜明け」も企業の取り組みを紹介していた。
めったに観ないTVだが、この時は家に居たこともあり興味深く見た。
珍しくトミタもブログで取り上げていた。

会社側の考えと現場の考えの食い違いが手に取るように分かり、
その間で苦しむ中間管理職の姿が印象的だった。
これは紹介された企業に限らず、多くの企業で見られることだろう。
日経トップリーダーで紹介されている企業はあくまでも数少ない成功例で
現実には中々うまく進まないケースが多いはず。

「働き方改革」=「時短」となり、そればかりクローズアップされていると思わくもない。
ここで僕が批判的な意見を言えば、ブラック企業の経営者と叩かれる。
そんな愚かなことはしない(笑)。

僕も懸命に時短を訴える一人。
朝礼の場や全体会議の場ではよく口にしている。
では、上手く機能しているか?
まだまだ道半ば・・・。
すぐに結果が出ればいいが、そんな簡単なことではない。
しかし、継続的に全社的な取り組みとして実施する。
もっと自らが啓蒙していかねばならないですね。

そんな中で感じることもある。
効率的に仕事をすることは重要。
ダラダラと仕事をする必要はない。
しかし、行き過ぎた時短に対する取り組みが
却って社員のストレスになってしまわないかという気もする。

時短の目的は別にあるはずなのに、
時短自体が目的化してしまう恐れはないかという不安。
そこをいかにクリアさせていくことができるかが僕自身の課題ともいえる。
余計な会話も控えなきゃいけないかも・・・(苦笑)。

まだ自社のことは大きな問題でないからいい。
僕が思うには別の方向でマイナスの影響が出ているのではないかということ。
それは新卒採用市場において感じるのだ。

18卒の求人倍率は1.78倍。
(リクルートワークス研究所調べ)
昨年の1.74倍からは微増。
それが300名以下の中小企業の場合、4.16倍から6.15倍へと広がる。
流通業の場合は6.98倍からなんと11.32倍と約前年の倍。
これはちょっと極端すぎないか?
この数字を読むと僕は勝手に「働き方改革」の影響が出ているのではと考えてしまう。

最近の学生の傾向として土日休みを前提とした勤務形態を望むケースが多い。
勤務時間も同様で9時~18時といった一律の時間を希望する。
これが残業なしという認識にも繋がり、それが難しい企業は学生の志望から排除されていく。
そんな気がしてならない。

今の日本企業の在り方を考えれば、土日勤務も朝型、夜型勤務もあって当然。
しかし、「働く方改革」が強調されることで、
サービス業の勤務形態が否定的に捉えれることが増えているように感じる。
その数字が求人倍率に反映されていることはないか?
僕だけが感じる違和感ならいいのだが、実際そうじゃなかったとしたら・・・。

時短も「働き方改革」も重要なのはよく分かるが、
そんなマイナス面が表面化しないことを願いたい。