素直に感動できる一冊。
読み終えた時、幸せな気持ちになってきた。
同時に思ったことがある。こんなステキなストーリーをなぜ今頃発売するのか。
もっと以前に書籍になっていてもいいのではないかと・・。
著者のあとがきによると最初は「佐治敬三伝」を書こうと考えていたらしい。
しかし、結果的には作家開高健氏との友情・交流を中心に描くことになったとのこと。
上司部下の関係であるが、お互いを想う友情はこれほど素晴らしいものなのか。
男が男を愛する(変な意味ではない)ことがどういうことかを本書は教えてくれた。
システマチックになりすぎた現代の企業社会では考えにくいが、
こんな関係性があるからこそ、人が会社で働く大きな意味や魅力もあるのだと思う。
本書は500ページ近い大作。
この二人の交わりを中心に描いているが、二人が最初に出会うのは200ページを過ぎた頃。
それまではサントリーの前身、寿屋の歴史が描かれている。
僕は全然知らなかった。
鳥井家と佐治家の繋がり、
サントリーの社名の由来、
松下幸之助との関わり、
名古屋がサントリーには重要な土地であること・・。
本書を読んで初めて知ることが多かった。
サントリー宣伝部の歴史はいろんなところで報道されているので、
開高健氏や山口瞳氏、彼らがどんな活躍をしてきたかは大まかには知っていたけど・・・。
羨ましい時代。
羨ましい時代と築こうとすれば相当数の試練や逆境を越えなければならない。
そうしなければそんな時代を自分たちの手で作ることはできない。
二人の笑顔で酒を飲み交わす写真が印象的ではあるが、
その笑顔の奥にある生き様をほんの少しだけ感じることができた。
表面的に企業を識るだけでは意味がない。
この商品のシェアがどうとか、売上の伸び率がどうとか、
そんなことを知っていても何の意味もなさない。
もっと企業の本質を知らねばならない。
本書はノンフィクションのジャンルになるかとは思うが、最高のビジネス書といえる。
毎日ありがたく飲ませてもらうお酒。
もっと感謝しなければならない。
円頓寺に戻ってきました。
それも健全なお昼の世界に戻ってきました。
先週、名古屋を牛耳る女帝の事を書き、案の定、殴られました(笑)。
迂闊な行動は禁物です。
誰が読んで、誰がチクるかは分かりません。
そのためには一人の行動が誰にも指されることはなくいいようです。
円頓寺商店街の南に位置する四間道の「三平」さんに行ってきました。
最近、この周辺は続々と新しいお店が出来ています。
古い蔵を改装し、お洒落な飲食店のオープンが続いています。
この地区が盛り上がるのはとても嬉しい事です。
30万人の読者を抱える人気食べ物ブロガーの貢献度もあるかとは思いますが、
僕の下に感謝の声が届いたことはありません。
どうやら恥ずかしがり屋の方が多いようです。
勘違いでしょうか・・・。
店内はシックな雰囲気。
BGMにはジャズが流れています。
お昼はランチと蕎麦。夜は蕎麦中心の居酒屋になるようです。
ここは定番であるランチを頼まなければなりません。
前日は肉料理を堪能したので、あっさりとした和食が食べたくなります。
2種類あるランチから選びます。
いつもなら味噌カツを頼むところですが、この日は魚を選ぶのです。
「すいません、鰆の方を下さい。」と注文します。
ボードには「鰆の柚庵焼」と書いています。
これは”ゆうあんやき”と読むのか、”ゆずあんやき”と読むのか自信がなかったので、
鰆の方なんて情けない注文をしてしまいました。
「おまちどうさま。鰆です。」と女性スタッフが出してくれました。
どうやらお店の人も呼び方を知らないようです。
勘違いでしょうか・・・。
日替わりランチ「鰆の柚庵焼」 900円
小鉢もついてきます。ここには僕が苦手な切干大根があります。
基本的に好き嫌いはありませんが、どうも切干大根は進んで食べる気になりません。
子供の頃、実家の切干大根を無理矢理食べさせられました。
僕は実家の味付けが嫌で嫌で仕方なく、
その細く切られた茶色の大根を見る度に子供の頃の辛い経験を思い出してしまいます。
なので、こういったものは真っ先に食べてしまいます。
原則、食べ物を残すことはしません。
それが人気食べ物ブロガーの鉄則なので、どんなに苦手なものでもやっつけなければなりません。
ガブっ、モグモグ、シュルシュル・・・。
とキレイに切干大根はなくなりました。
もう安心です。あとはゆっくりと鰆を楽しむだけです。
とても美味しく頂きました。
こちらはコーヒーがセットになっています。
13時頃になるとお客さんも少なくなるので、僕はこうして読書をしながらコーヒーを頂きます。
贅沢な時間を過ごすのです。
照明が暗めなので、読むのは少々辛いですが、そんな態度は見せず、賢そうなふりをして読み続けます。
なかなかやるじゃないか。
お店の人が言ってくれているような気がします。
勘違いでしょうか・・・。
ごちそうさまでした。
来週はどこに行きましょうか。
僕の立場は地元人材サービス敏腕経営者、名古屋愚か者本部本部長、
ただの中小企業の酔っ払いオヤジといくつかの捉え方があると思う。
「敏腕経営者はあり得んだろ!」とのお叱りの声は素直に聞き入れます。
はい、あり得ません・・・。
実際のところは、中小企業の酔っ払いオヤジが一番近いが(いや、愚か者かな・・・笑)、
一応は経営者という立場にある。
カッコつけていえば、営業もマーケティングもマネジメントも金勘定も行うオールラウンドプレーヤー。
(それも言い過ぎ・・・笑)
まあ、何でもやらなければならないのは事実だが、主たる業務は会社を正しい方向に導くこと。
毎日足りない頭を駆使しながらもがいているわけだが、
そんなことを知ってか知らずか、不思議と講演の依頼が結構やってくる。
不可能に近いテーマ以外は極力引き受けさせてもらうが、
「プロじゃないので、不評でも知りませんよ。」と予め責任逃れをしておく(笑)。
今月も中旬から月末にかけて4本の講演を行うこととなった。
大学で2本の講演、クライアントに呼ばれての講演、
そしてファミリービジネス向けの講演。今週は木曜、金曜と連チャンだ。
こんな僕を呼んでくれるのは光栄なこと。
人前で喋るのは決して嫌いではないのでありがたい話だが、
参加者に満足度を与えられているかといえば、よく分からない。
ただ毎年呼ばれるということは酷い評価ではないということであろう。
そう思いたい。
言っておくが、声はいい。
中味もなく、話もつまらないかもしれないが、声はいい。
人気講師たる者、聞き取りやすい声、心地よい声でなければならない。
その点だけでいえば、及第点。そんな風に思っていたりする。
いくら責任は取らないと言っても準備は怠ってはいけない。
昨日も今日も今週の講演のために構成をまとめる作業。
シルバーウィークなんて邪魔でしょうがない。
ギリギリまで準備していないのじゃないかと言われれば全く反論はできないが、
逆に人がいない時だからこそ、集中できたりする。
少なくとも一日の何時間はその準備のために時間を費やす。
もしかして、これが人気講師の証?(笑)。
といいつつ、何を語ればいいのか、悩む点も多い。
誰か助けてくださ~い。
気分転換にランニングしながら内容を考えたりすると、たまにいいアイデアが浮かぶ。
全国飛び回る人気講師はいつもどのように頭の中をまとめているのだろう。
中途半端な存在の僕でもちょっと気になる。
さて、これから走ってくるか。
いいアイデア出てこないかな・・・。
先週末、懇意にするご近所さんの親子と一献を傾けた。
元々、父親と僕は友人関係。息子さんが大学3年となり、就職活動を意識し始めたため、
僕との3人で酒を飲みながら語り合うことになった。
東京の大学に通う息子クンは帰省時に僕と一度ゆっくり話をしたかったそうだ。
父親が僕のことをどう伝えていたかは分からないが、
その時点で父と子とのコミュニケーションが十分成立している証。
名古屋駅で待ち合わせをし近くの居酒屋に繰り出した。
まず挨拶が気持ちいい。
若者らしい溌剌さとともに気配りも感じられた。
乾杯し、一通りの世間話をした後、本題である就職のことについて語り合う。
息子クンの相談に対し、僕が持論を答えていくような感じ。
ここで詳細を書くことはできないが、まず自分の中での課題が明確。
今の自分の状況と将来像を自分の言葉で真剣に話をしてくれた。
この段階で僕はまず大丈夫だろうと安堵してしまった。
第一志望の会社に入れるかはともかく就職活動を乗り越える力は備わっていると感じてしまったのだ。
悩みは悩みで持てばいい。
今のうち、とことん悩み、迷いに迷えばいい。
その経験が大切。
この季節にそれができるのはこれからの時期を思えば十分。
僕は彼の話を聞きながら、嬉しい気持ちにもなっていた。
父親も彼の話を真剣に聞いている。
そして、時折、自分の意見を語る。
それが一方的ではなく息子の考えを認めながら意見を語っている。
その関係性がいい。
これまで多くのことを話し合ってきた間柄、親子間での信頼関係ができているのが伝わってきた。
息子クンは父親の仕事を見て営業の仕事をしたいという。
父親は自分の背中を見せ、息子は親の背中を見て影響を受けている。
父親は息子を一人の大人として扱い、決断は任せるという。
しかし、サポートする役割として、背中を押すことは忘れていない。
僕はいつものようにガンガン飲みながら、好き勝手なことを喋っていただけだが、
この二人の姿を見ながらとても羨ましくなってきた。
なんとステキな親子関係なんだろう。
息子は父親を誇りに思い、父親も息子を誇りに感じている。
僕なんか若者にエラそうに喋っているくせに家では何もできていない。何の影響も与えていない。
いきなり子供たちに正論を吐いたところで何も響かないだろう。
そう思うとこうした関係性を築いてきた二人を尊敬してしまう。
いい夜を過ごさせてもらった。
次に息子クンに会う時は、一段と成長した姿を見せてくれるだろう。
今回は僕がすっかりご馳走になってしまったが、次回は僕がお祝いする番だな。
今月の日経トップリーダーの特集は「強い会社は朝が9割」。
あの伊那食品工業をはじめ朝の行事を強化する企業の成功例がいくつも紹介されている。
朝礼を徹底することで業績を伸ばした同業他社の事例や
社長が全員と握手をするフォーバルの事例など、読んでいて面白い取り組みが多い。
形だけ真似ても魂が入らなければ成功はしないと思うが、朝型の会社にするのは賛成。
一日を引き締めてスタートできる。
実際、名大社も朝型企業。
全体朝礼は毎週月曜の週1回しかないが、営業会議も役員会も朝一番から実施することがほとんど。
終わりの時間を決めておけば、ダラダラと進行することもない。
緊張感のあるうちに目的が解決されるのであればその方がいい。
うちの場合、メンバーがあまりにも出社が朝早いので、
始業時間がこの4月から9:00から8:30に早まってしまった。
時代と逆行してるような気もするが、全員が納得であればそれでいいだろう。
うむ、それは拡大解釈かな・・・(笑)。
全体朝礼は基本的に僕が話をするが、メンバーに順番が回ってくるものもある。
クレドである「名大社way 7つの約束」については第2週目に
一人のメンバーがその取り組みや考えについて5~10分程度語る。
ベテランも新人も関係なく、僕がロシアンルーレットのように順番を決めていく。
これがなかなかいい。
僕自身が気づかない大切なことを若い連中が話したりするのだ。
それを全体に落とし込むことで理解度も深まる。
全員で唱和するのも大事だとは思うが何となくルーティンに終わってしまうような気がして、
本人に考えさせる時間を作る。
あとは記念日休暇(1年に1回自分の好きな日を休みにする休暇)の内容を
月末の朝礼で翌月の取得者が発表し、僕が手当を手渡しするもの。
こちらは照れもありイマイチ盛り上がりにかけるが、全体の場が和む。
朝礼の工夫といえばそれくらいなので、この特集の事例に比べれば貧弱だが、
社内の活性化に少しでも繋がっていれば、意味もあるはず。
時々、ラジオ体操や社外の掃除をした方がいいのかな?と考えたりするが、
今のところ、実行には至っていない。
無理に成功企業に合わせる必要もない。
社内の声が大きくなるようであれば、新たな取り組みとして採用すべきなのだろう。
名大社としての朝型のメリットをロジカルに説明することは難しい。
定性的、感覚的な要素が強い。気持ちの問題のような気もする。
当面は今のスタイルを継続することにしたい。
朝型といえば、僕も40歳あたりを境に朝型にした。
そして、僕の朝一番の仕事は「名大社スタッフブログ」をチェックしアップすること。
一日の中で一番大切なことを朝一にやるわけだ(笑)。
シルバーウィークはお休みなので、次のアップは24日。
幸せいっぱいの女子ミズタニか・・・。
さて、どんなブログを書いてくるのかな・・・。
少し前のブログで年功序列や終身雇用を必要とする会社でありたいということを書いた。
その考えは変わらないが、その一方で本書に書かれているような
新しい雇用形態も取り入れるべきだと考えている。
なんとも優柔不断で軸がないと思われるかもしれないが、
その両方を取り入れることのできる企業があってもいいと思う。
実際はそんな簡単な問題でなく、高いハードルがあるだろうが、
会社と個人の考えが合致すればその両方を活かすことは可能ではないだろうか・・・。
それはうちのようなちっぽけな会社であっても多様な受け入れ体制は整えるべきだろう。
一つは働く側にメリットが生じる。
安心して働ける環境を提供すると共にロイヤリティが生まれ、企業人としての使命感が醸成される。
一方で個人の生活はあくまでも個人主体。会社の意向に影響されることなく、
時間やスキル、成果を提供していくパートナー、提携としての在り方。
それも働き手の立場でいえばメリットと言えるだろう。
トップが柔軟な考えを持ち、それに対応しうる仕組みを作れば可能だし、
それが会社の成長にもプラスをもたらすのではないか。
本書では終身雇用の時代は終わったと書かれているが、すべてを捨ててしまう必要もないし、
逆にそこにこだわり続ける必要もない。
これはやっぱり優柔不断などっちつかずの考え方なのだろうか・・・。
いいとこどりと思われるのだろうか・・・。
果たしてその考えか機能的に動くかはともかく、
人と企業の関係性を見直される時代が今ということは痛切に感じる。
見直される点でいえば、愛知県は遅れているのかもしれないが、徐々にシフトはしていくであろう。
僕の自分勝手で理想的な想いでいえば、名大社に関わる人がシアワセであればいいということ。
それはガッチリ組まれた正社員雇用でも、アライアンス的な関係性でおいても・・・。
いうのは簡単だけど。
本書では退職した退職した社員を「卒業生」として捉え、その関係性も強く求めている。
それも今後、大切な考え方になるかもしれない。
かつて名大社は多くの社員が辞める会社だった。
いろんなタイプの人材がおり、中には自分で会社を立ち上げトップを務める後輩もいれば、
著名な老舗企業で役員を務める先輩もいる。
優秀な人材が結構流出している。
僕が振り返っても、
アイツがいてくれたら会社はもっと発展しただろうと思う人材が何人もいる。
そんな連中と新たな関係性が結ばれるのであれば、会社は継続して成長していくであろう。
企業と人との信頼関係は簡単ではない。
しかし、そこから目をそらすことなく、互いのメリットを真剣に考えることで
両者ともよりハッピーになれるのかもしれない。
今回は円頓寺を離れます。
それでも夜シリーズにしなければなりません。
人気食べ物ブロガーの宿命のようです。
理由は不明ですが、東別院にある「あいきたや」さんに行ってきました。
東別院で飲むのは初めてじゃないでしょうか・・・。
普段の僕の生活パターンからすれば無縁のエリアです。
しかし、名古屋を牛耳る女帝の命令です。指示に従わなければなりません。
それも、どうやらご馳走してくれるというのです。
いつものようにお店の前で棒立ち状態です。
女帝は準備運動らしいです。さすがです・・・。
こちらの鉄板焼屋さんは隠れた名店なんでしょうか。
すぐに満席になってしまいました。
人気食べ物ブロガーとはいえ、行動範囲は非常に狭いので、広い名古屋をカバーすることはできません。
まずは玉子焼き。
その作り方も見事です。
そして、この厚さ。
「お~、なかなか、やるじゃないか・・・」
ついいつものセリフが出てしまいます。
黒板にはおススメのメニューが書かれています。
どれも美味そうで悩んでしまいます。
悩んだ時は、お店の特徴が一番表れやすいメニューをオーダーしなければなりません。
となると、分かりやすいのは長芋のバター焼きです。
それを食べれば、お店の特徴が分かるのです。
長芋のバター焼き 480円
白ワインも合います。
香りも良くシャキシャキ感も冴えています。
あと一年で50歳となるオヤジですが、ボリュームのある品をどんどん注文します。
オムそば、だったかな・・・。
鉄板ハンバーグ。
再び生ビールに戻ります。
これは何だっけ?なんの焼うどんだったかな・・・。
この頃はあまり覚えていません。
怪しい写真もたくさん撮りましたが、ここではアップできません。
当たり前ですね(笑)。
こちらはボリュームと美味しさの割にとてもリーズナブルです。
女帝の分厚い財布も全く厚さが変わりません。
すっかりご馳走になってしまいました。
少しだけ次回が怖いです。
来週はホームタウン、円頓寺に戻る予定です。
ごちそうさまでした。
息子の部活の代替わりが行われ、1ヶ月が経過した。
中学2年生を中心とした野球部が新たに形成される。
その新体制の中、息子がキャプテンに選ばれた。
自ら立候補したわけでなく、投票で決まったという。
キャッチャーというポジション柄、全体を見渡す必要性はあるだろうが、
キャプテン向きとは正直、思えない。
家での発言や行動からは全く予想できないし・・・。
そこそこチームの中心的な存在だとは感じていたが、
とてもキャプテンシーを発揮するようなタイプではない。
内と外では違う一面を持っているのかもしれないけど。
本人は喜んでいるわけでもなく面倒でしかないようだが、
せっかく選ばれたのだから全力を尽くして欲しいと思う。
無責任な親の立場としては案外嬉しいものだ。
しばらくしてから聞いてみた。
「どうだキャプテンは?」
「別に・・・」
「キャプテンとして一番大切なことは何だ?」
「わからん・・・」とそっけない。
親子でキャプテン論を語り合うような熱い姿は微塵もない。
そちら方面の話題には極力関わりたくないようだ。
まあ、中学2年の坊主なんて、そんなもんかな。
少なからずプレッシャーはあるのだろう。
昨日も部活から帰ってくると、すぐに寝てしまった。
体力的にキツい面もあるだろうが、精神的に疲れを感じてもいるのだろう。
それもいい経験じゃないか。今のところ、チーム状態もいいようだし・・・。
任されないよりは任された方がいい。
責任は小さいよりは大きい方がいい。
その方が周りを見る力が養われるだろうし、何より自らが鍛えられる。
そんな経験をできることをシアワセだと感じて欲しい。
息子を贔屓目に見る面もあるだろうが、そんなふうに僕なんかは思ってしまう。
家ではまだまだ頼りない存在。
毎日のように母親に叱られている。
それを見る度に「キミにキャプテンは務まるのか?」と問いたくなるが、
自分なりの責任感を持っていると期待したい。
約一年間、ハードな時間を過ごすことになるだろうが、思い切りやってくれればいい。
頑張ってくれたまえ。
今年の就職戦線は何かと話題になることが多い。
それがプラスの話であればいいのだが、大半はマイナス面の話。
今週も企業と大学との交流会があり、僕もその席に参加させてもらったが、
企業、大学共に課題はほぼ共通。就職戦線後ろ倒しがもたらした悪影響についてだった。
企業側の現状の採用人数は僕が当初予測していたよりも深刻な数字。
かといって、学生が昨年に比べ内定率が格段に高いわけではない。
大手就職情報会社のアンケート結果とは乖離があるように感じた。
一般的に今年は売り手市場と言われる。
すなわち学生が有利であるということ。
今年の環境からすれば事実であるが、大学側から話を聞く限り、喜んでばかりもいられないようだ。
理工系学生に関してはゼミの研究に遅れが生じている。
結果的に就職活動が長引いているため、学業への専念もできない。
学生も自分の落としどころが分からない。
青い鳥を探しているわけではないだろうが、決断できないケースはむしろ増えているだろう。
大学のキャリアセンターの方から話を伺っても、あまり手ごたえを感じていないことが大半。
企業側も採用人数を満たしていないケースがほとんど。
僕が「この会社の採用活動は終わっているだろう」と思う会社もことごとく継続している。
中には承諾書が一通も届いていない企業、内定者ゼロの企業も少なくなかった。
採用手法や外部環境の問題もあるとは思うが、今年の活動の在り方が与えた影響は大きいと思う。
今回参加させてもらった交流会のアンケートでは、
今年の就職戦線をどう判断するかというような問いがあり、5段階の回答項目が記されていた。
僕は回答のほとんどを「大いに問題あり」にチェック。
多くの方がそこにチェックをしたのではないだろうか。
大いに問題ありといえば、先日、新聞報道もされた就職戦線の見直しも同じことが言える。
経団連会長が「戻すもの選択肢」という発言をされたが、
今の段階でそれが適用されるとなると大いに問題あり。
記事を読み取れば、大幅な見直しはなさそうだが、この時期に行われるとそれはそれで困る。
すでに次年度に向けて計画を立てている企業も多いし、
自分たちの勝手な論理で言えば、17卒の企画のリリースは始まっている。
そこで大きな見直しがあると全ての計画を修正しなければならない。
ナビのスタートも合同説明会の開催も今年の方針に従って計画されている。
簡単に変更できるものではない。
今年の就活日程には問題があるが、それを今のタイミングでも見直されてしまうのも問題。
どっちも大いに問題なのだ。
誰も迷惑かけようとか、混乱させようとか思っていないだろうが、
結果的にそうなるのはよくあること。
今年の就職戦線はまさにそれ。
最初から予測できたことではあるけど・・・。
さて、実際はどうなるのだろう。
少なくとも来年のアンケートに大いに問題ありとチェックしないようにしたい。
ちょっと尻すぼみの終わり方かな(笑)。
一昨日、同級生経営者であり愚か者本部副本部長である櫻山さんにお誘い頂き、
BAR koboさんで開催されたニッカウヰスキー・テイスティング・ミーティングに参加した。
もちろん、こんな機会は初めて。
7種類のウイスキーを飲み比べすることは聞いていたが、実際、どんな場かは想像すらできなった。
席に着くと、このような感じで7つのウイスキーが並べられた。
・シングルモルト余市
・シングルモルト宮城峡
・竹鶴
・ザ・ニッカ12年
・カフェグレーン
・カフェモルト
・フロム・ザ・バレル
テイスティンググラスが美しい。何とも言えない香りが漂っていた。
ウイスキーをロックで飲むことはあっても、ストレートで飲むことはまずない。
最近はどんな銘柄でもハイボールにしてしまうこともあり、のど元を通る強烈さは久々の経験。
それもビールやワインも飲まず、いきなりである。
この7種類を1時間かけて、じっくり味わうのがこの企画。
他のお客さんもいかにもウイスキーにうるさいウンチクを持った方ばかり。
そんな中、ただの酒好きの素人は完全に浮いていたと思うが、
一応、カッコつけて分かっているふりをして味合わせてもらった。
なるほど!
僕のボキャブラリーでは味の違いを述べることは難しいが、
それぞれ個性があり、少しずつ風味が異なる。
まろやかだったり、ズシンと重かったり・・・。
さすがの櫻山さんは、ひとつひとつのウイスキーを品評し、自分の好みに分類分けをする。
「へ~」と感心しながら、話を聞き、それらしい顔をすることしかできない。
もう一人、ご一緒した身長180cm酒豪女子は15分ほどで全部のウイスキーを空けてしまった。
日本酒をお猪口でクイッ、クイッと飲むようにウイスキーのストレートは片づけられていった。
まあ、いろんな楽しみ方はある(笑)。
僕が過去飲んだことあるのは、余市と竹鶴くらいであとは初めての経験じゃないかな。
もしかしたら勧められるがままに他の銘柄も飲んだかもしれないが、まるで覚えていない。
こうして飲み比べてみると自分の好みも分かってくるもんだ。
個人的にはカフェモルトかな・・・。
アサヒビールの方にパンフレットも頂いた。
もうちょっと勉強する必要がありそうだ。
20代の頃は、バーボンばかり飲んでいた。
オールドやリザーブのような日本のウイスキーはバカにしていた(スイマセン)。
しかし、最近はもっぱら日本のウイスキーばかり飲んでいる。
趣向も変わってきたのだろうか・・・。
そういえば、先日、ちょくちょく行くBARで竹鶴17年をボトルキープした。
マッサン効果もあり、希少価値で、今や普通に買うことはできない。
女子については無条件でご馳走するので、気軽に言ってもらえればと思う(笑)。
ウンチクを語りながら飲んでいたい。
もっとウイスキーを学ばねば・・・。
いい体験をさせてもらいました。感謝!