11月も残すところ、あと3日。土曜日から12月がスタートする。
12月1日は大学3年生が一斉に就職活動を始め、サイトOPENと共にイベントが全国各地で行われる。
名大社は就職サイトのオープンは12月1日だが、イベントは14卒向けでなく13卒向けに開催する。まだまだ就職活動を頑張る4年生のための合同説明会を行うのだ。そして、転職フェアも・・・。
転職フェアは11月9・10日とつい最近開催したばかり。
その翌週以降も同業他社がイベントを開催し、ほとんど毎週どこかで中途採用向けのイベントが行われているのが今の名古屋。
同月の開催という事で参加企業数に不安要素があったが、結果的には前年を上回り、合計73社の企業に参加頂くことになった。2013卒を対象とする企業も57社とこの時期としてはかなり大きな規模だ。
参画頂く企業と最後の最後まで懸命に頑張った名大社のメンバーに改めて感謝!。
あとは当日を迎えるだけ・・・。いい出会いが提供できるといい。
企業展&転職フェアの詳細は・・・
<日時>2012年11月30日(金)・12月1日(土)
11:00~17:00
<会場>吹上ホール 第一ファッション展示場
地下鉄桜通線「吹上駅」より徒歩5分
新卒者向けの講演はこちら
転職者向けの講演はこちら
また、その翌週は名証上場就職フェア。
年末に向け、イベントが続く。いい一年で締めくくるためにも、踏ん張って頑張っていきたい。
2012年11月28日
本年最後の企業展&転職フェア
2012年11月26日
まさかの富士山マラソン
まずは今回のフルマラソンに向けて、温かい声援やメッセージを送って頂いた方に感謝すると共にお詫びします。申し訳ありませんでした。一緒に走る予定だった仲間の方にも。
結論から言えば、完走どころかスタートラインに立つこともできないまま、僕のフルマラソン初挑戦は終了しました。最悪の想定よりも予想だにしない結果で終わったのです。情けなく空しく恥ずかしく悲しい気持ちが複雑に混じり合っています。
朝4時に起床し、4時半過ぎにホテルを出発。ある程度、渋滞はあるにせよ6時にはパフの釘崎社長が用意してくれた旅館の駐車場に到着の予定でした。
それが河口湖IC出口4キロ手前付近から全く車が動かなくなり、結局、そこで3時間ほど時間を費やし、マラソンのスタートには間に合いませんでした。旅館の駐車場どころか指定の駐車場にすら行けない状況でした。
渋滞の予測がなっていないと言われればそれまでですが、朝5時前後でインターを抜けるのに3時間もかかるとは中々予測できません。同じような環境のランナーも焦りからか高速道路に出て、様子を伺う状況でした。
駐車場に到着したのは既にスタートして1時間ほど経過した後。それでも会場までのシャトルバスはどんどん来るし、他のランナーもバス乗り場に並び乗り込むため、まだ走れるものと期待して会場近くまで向かいました。それまでも何人かのスタッフに出場の有無を聞くものの、全く分からないという回答ばかり。
バスで総合受付に到着し、走れるかどうか確認するとそれは出来ないという返事。あえなく初挑戦は泡に消えました。
詳細は分かりませんが、今回僕と同じように参加できなかったランナーは5000名を超えるということ。ランネットの評価を読むとその無念さが僕にも伝わってきます。
主催者側は参加できなかったランナーには全額払い戻しという案内がHPで公表されていましたが、どうでもいいと言えばどうでもいいですね。
唯一救いだったのは一緒に走る予定だった釘崎社長が名大社Tシャツを身にまとい、42.195キロを完走してくれたこと。できれば一緒に記念撮影をしたかったですね。
と今回は何故かまじめ口調のブログになってしまいました。
渋滞中、あまりにも暇なので富士山の写真を撮りまくり。
天気が良かっただけに余計に残念でした。
今回のフルに向けて走った距離508キロ。
オリンピック金メダリスト野口みずきさんは「走った距離は裏切らない」というが、僕はどうだろうか・・・。
気持ちを切り替えてチャレンジするつもりはあるけどね。
2012年11月25日
フルマラソンに向けて 最終回
約5ヵ月間続けたフルマラソンブログも本日でラスト。数時間もすれば、そのマラソンがスタートするのだ。
今週のランニングは1回のみ。
21日(水) 26分34秒
軽い練習で留めておいた。万が一のケガの予防と体力温存のため。やることはやってきたので、最後の最後はこれで十分。
7月からスタートしたマラソンブログでの距離を換算すると、5ヵ月間で508キロ。改めて計算してみると結構な距離を走ってきた。これでダメなら余程、能力がないと諦めるしかない。
昨日は大学の先輩と11時過ぎに名古屋を出て、中央道で河口湖に向かう。駒ケ岳サービスエリアで紅葉を眺めながら、名物ソースかつ丼で炭水化物投入。
河口湖インター到着時は行楽とマラソン参加者で渋滞。下見のため、スタート地点へ。残念ながら、富士山は拝めず。
猛者たちは前日というのにかなり走り込んでいる。あら、スゴイ!
だが、もっとスゴイのはライバルのパフ社長釘崎さん。なんと宿泊する旅館はスタートの目の前の旅館。旅館から数秒でスタート地点に向かうことができる。
僕は甲府市内の安いビジネスホテルなので、大会会場までは1時間以上かかる。ここで格の違いを見せつけられたかたちだ。何としてもレースは勝たねばならない(笑)。
ホテルに向かう途中に富士急ハイランドに寄り参加賞を受け取る。
ここでも多くのランナーを見かけた。
夜の食事は山梨の郷土料理 ほうとうと鳥もつ煮。
アルコールは我慢し、ここでも炭水化物と野菜、タンパク質をたっぷり摂る。体力はこれで十分だ。きっと・・・。
あとは本番を走り終え、タイムを報告するのみ。予想を上回る結果になろうとも、最悪の結果になろうとも、このブログとfacebookできっちりと報告したい。
これまで温かい声援を送ってくれた仲間に感謝しながら、42.195キロを走りきりたい。
さあ、いざ出陣!
2012年11月24日
ビジネスプランコンテストにて
昨日は勤労感謝の日。
しかし、勤労を感謝されることもなければ、ゆっくりすることもできない慌ただしい一日だった。午後の出来事は僕にとって重要で忘れることのできない時間。これに関してはもう少し落ち着いた時期にじっくりと話したいと思う。
午前は以前から依頼を受けていた「NAGOYAビジネスプランコンテスト」での講演。
大学生と若手経営者が企画するイベントで、学生を中心にビジネスプランを考えプレゼンをし競い合うというもの。2泊3日の合宿で、いくつかのチームに分かれ、マーケティング、財務・会計、プレゼンスキルなどを学んだ後、事業計画書・収支計画書を作成し発表する内容。
今どきの若者はこんなことにチャレンジするんだと感心しながらも、僕がそのイベントに先駆けて行われる基調講演の講師。参加者は自らの意志で少なくないお金を払い、合宿に臨むのだから意欲的なメンバーが多い。
講演をやらせてもらうとわかるのだが、舞台から会場を見渡した瞬間に参加者の姿勢を感じ取ることができる。ここで何かを学ぼうとするのか、しないのかを・・・。
今回は前者だったため、僕も話す内容には熱が入ってしまい、終盤は時間調整しなければならない状態だった。
これまで講演と言えば、就職の関することがほとんどであるが、昨日は全くの別物。僕が入社して社長に就任するまでの軌跡を、その時々に頂いた言葉を引用しながら進める形式。
ある出来事が重なったため、その話の流れに自分自身が感傷的になってしまう愚かさはあったものの、あっという間に時間は経過してしまった。(自分でしゃべってるんだから当たり前か・・・)
僕がスタッフ含め参加者に遠まわしに言いたかったのは、僕のような大して能力のない者でも、続ければ何とかなるぞ!でも、それは自分の力だけではないぞ!ということ。単純明快、超シンプルな話。
講演終了後は、次の予定があるため、まるで人気タレントのようにそそくさと会場を後にした。感想を聞くことも、イベント全体を知ることもできなかったのは残念だったけど・・・。
少しでも今後の生き方の参考にしてもらえれば幸い。できるだけ多くに人に出会ってもらいたいと思うし。
本日はこの後、河口湖に向かう。
いよいよ明日である。いい天気になることを期待したい。
2012年11月23日
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由 (2012/10/08) 岩田 松雄 |
facebookに頻繁に取り上げられいた本書。そこで書かれている書評などを読んで、ついつい購入してしまった。これがソーシャルマーケティングの効果というものか・・・。分かりやすい顧客だな(笑)。
元スターバックスジャパンのCEOが、これまでの経験を通し、自らの働く理由や目的について語っている。目新しいことがあるわけではないが、一つの事業を通し、何を価値とし何を提供するか、そして自分たちの存在価値とは何か、それを示す姿には大いに共感できる。
それと共に、今、僕自身が置かれた立場として、盗めることは堂々と盗ませてもらおうと思う。そうなんだ。リーダーは御用聞きでいいのだ。
他にも盗みたい取り組むは多数書かれているが、恥ずかしくてできないことも結構多い。それは単に僕が小心者だけなのかもしれないが・・・。
僕はスターバックスでコーヒーを飲むのが好きだ。禁煙であるとか、仕事や読書がじっくりとできることも理由だが、その雰囲気やサービスに依るところも多い。
つい先日もこんな事があった。
まさに本書をわざとらしくスタバで読んでいる時に・・・(笑)。
僕は端の席が好きなので、そこに座ろうとすると店のスタッフとお客さんが僕の下に駆けてきた。端の席には電源があり、どうしてもそれを使いたいという。緊急の仕事のようだ。
僕は席を譲り、そのお客さんがそこで仕事を終え、難無きを終えた。しばらくした後、お客さんは僕に礼を言いその席から立ち去った。
僕はまた端の席に戻り、コーヒーを飲んでいた。すると先ほどのスタッフが僕のところに来て、「先ほどはありがとうございました」と笑顔で礼を言ってきた。何気ない行動だが、とても好感のもてる場面であった。
著書がミッションとして掲げている一つを目の当たりにすることができたのだ。シアワセな気持ちと共に・・・。
ただの偶然と言ってしまえばそれまでだが、ちょっと気遣いでお客さんは満足するのだ。
そんな環境は素敵だ。娘が大学生になったら、ぜひ、スタバでバイトさせてみたいと思う。
これからも今のミッションを大切にして維持してもらうのが前提だけど・・・。
2012年11月21日
若者たちの目的意識
最近のブログでは、どちらかといえば学生のネガティブな情報を載せてきた。約束を守らないとか、堂々と寝てしまうとか・・・。そんなブログに対し、賛同する沢山の意見も頂いたりもした。
その現状を打開する策を考える必要はあるだろうが、今の学生がそんな者ばかりではない。
こちらが驚くほど意識が高い学生も多い。自分たちが学生の頃、周りを見渡しても皆無だった層が今はゴロゴロしている。
先日の母校でのパネルディスカッションしかり、先週参加したアスバシLIVEしかり、そう感じることは多かった。
自分の夢に向かい何一つぶれることなく、その目的達成のために全ての生活を組み立てる。バイトにせよ、学ぶ科目にせよ。その目的意識の高さに感動を覚える。
先日、パネルディスカッションを一緒に行った女子学生はまさにそれ。客室乗務員になるために、大学の学部も選択し、どのバイトが一番役立つかを考え、その道を進む。
他の学生も優秀だったが、夢を追いかけるその情熱は群を抜いていた。どんな苦労でも乗り越えていけるのではないだろうか・・・。
先週のアスバシLIVEでプレゼンした学生連中にも大いに感心させられた。考えているのは自分の事ではない。他の学生、それも何事にも無関心な学生をいかにヤル気を起こさせ、行動させることを真剣に考えている。
彼らが異口同音に言うのは、「自分たちで考えて行動することの大切さ」。それを伝え動かす活動を積極的に行うのだ。
自らがサークルを立ち上げたり、学校の支援を受けサポートしたりと・・・。
僕も学生時代はサークル活動やバイトに明け暮れていたが、それは自分の好きなことをやるため、稼ぐため、女子のモテるためであったように思う。他人のために貢献したいなんて思いもつかなかった。
情報発信の手段が容易になり、動きやすい環境が整った時代とはいえ、その目的意識の高さを尊敬せざるを得ない。甘い面がないとは言えないが、彼らが力を発揮できる環境を我々大人が作らなければならない。
今の若者は捨てたもんじゃない。むしろ、僕が学生だった頃に比べれば、余程しっかりした考えや目標を持っている。
強いて言えば、欲の深さが違うのかもしれないが・・・(笑)。
2012年11月19日
フルマラソンに向けて その13
いよいよ今週末はフルマラソン。
まだまだ先だと思っていたフルへの挑戦も残すところ、あと6日である。自分としては最大限の時間を費やし、精一杯走りこんだつもり。わずかなマラソン人生ではあるが、この5か月間は一番力を入れてきた。
これも同じく切磋琢磨してきたライバルのおかげ。また、ブログで自分をさらけ出すことで、自らにハッパをかけてきた。
そうは言っても、11月に入り忙しくなり、先週もあまり走ることができなかった。11月の練習だけが心残りだが、予め想定されたことでもあり、悔やむ問題ではない。土曜日の雨は予定外だったけど・・・。
先週の結果は
12日(月) 27分9秒
13日(火) 26分31秒
18日(日) 2時間1分33秒
と3日のみ。2週連続で週4回のノルマを達成することができなかった。ちょっと飲み過ぎたし・・・。
昨日は最後のLSDで20kmのランニング。
この季節はわずか2週間でも外の風景は大きく変わる。秋晴れの下、木々が徐々に赤く染る公園を気持ちよく走った。かなり風が強かったのも冬の到来を予感させた。
先週、ようやく届いたゼッケン。
Eブロックなので、最後尾。申請タイムが遅すぎたか・・・。スタート地点にたどり着くまでに10分以上はかかるだろう。
少しずつ緊張感は芽生えてくる。今週は極力アルコール摂取も避けよう。飲みに誘われても辞退しよう。意志を激しく強くするのだ。食事の量も減らしつつ、炭水化物はしっかりと取ろう。(それが食べ過ぎの素だけど・・・)
「富士山マラソン」の開催場所は河口湖。当日、出向くことは不可能。従って、マラソン人生初めての前泊。そこまで気合を入れていくのだから、完走は必達。そして、目標タイムクリアも・・・。
まずは健康体で今週を過ごさなければ・・・。
2012年11月17日
私の経営パート2
何だかアパートを経営しているようなタイトル。もちろん全く関係ない。
昨日は愛知県のある大学で講義の機会を頂いた。昨年も同じ時期に対応したので、今年はパート2ということ。
経営学部の3年生を対象とした授業で、週替わりで東海地区のトップを招き、経営者講座を実施するのだ。
テーマは「経営者が語る”私の経営”」のため、意味不明なブログタイトルになった(笑)。
数ある企業の中で、僕が2年連続受け持つのは、どう考えてもミスジャッジだとは思うが、学生に近い事業を行っているのがオファーの理由だろう。
学生時代にほとんど授業に出ていない自分がいうのはおこがましいが、最近の授業はこんなもんかというのが終わった後の感想。
正々堂々と寝ている学生が多い。講座が始まる前に私語を厳禁した代わりに、「眠たかったら寝てもいい」と発言したことが要因かもしれないが、あまりにも素直すぎ(笑)。もう少し遠慮がちに寝るのが、話し手に対しての配慮じゃないかなと訳が分からないことを思ってしまった。純粋で素朴なのかな・・・。
しかし、それは学生が悪いわけではなく、学生を責めるのは間違っている。僕の話が魅力的であれば、寝ようと思っても惹き込まれて起きているだろうし、僕が伝えたいことと学生が求めることとマッチすれば寝ないだろうし・・・。
学校の授業のように強制力の求められる講義で相手を惹きつけるのは難しいことだろうが、まだまだ実力が足りないわけだ。
それでも真剣に耳を傾けてくれる学生も多数出席していたので、やりがいのある講座であるのも事実。
僕が伝えたかったのは、どんどん失敗をして悩め、でも諦めるなということ。自らの経験と就職活動の現状を踏まえ、70分程度話をさせてもらった。
学生の顔つきを見る限り、将来に明確な考えを持っている者は少ないと思うが、これをキッカケにしてもらえるのであれば喜ばしい。
ローカルなエリアにある大学は、のんびりしている学生が多い。それはそれで悪くない。だが、もう少し他の大学との接点など刺激を与えられる環境があると、競争意識も芽生えるだろう。
と、そんな感想も持ってしまった。
2012年11月16日
Fネットin名古屋2012
昨日は「ふるさと就職応援ネットワーク」の会合が名大社で行われた。
名古屋での開催は2年ぶり。ちょうど2年前の11月に開かれたのだった。その当時の事はこちら。
何かが大きく変わったわけではないが、確実に各加盟会社の事業領域は変化している。外部環境に左右される面はあるが、この2年の間でも採用手法や提案方法は以前とは異なるのだ。2年前はfacebookを語ることもなければ、スマホ対応もそれほどでもなかった。
それが今は使っていることが大前提で話を進めなければならない。日々の生活では何となく過ぎていくが、振り返ってみると着実に時代は進歩している。我々もそれに追随していることになる。追随しなければ淘汰されるだけの話だし・・・。
昨日も各加盟会社の取り組みやネットワーク全体でのスキームを共有することで、気づかれることも多かった。僕がどれだけ刺激を与えられるかは疑問だが、刺激を受け自社の取り組みに反映させることは結構あるケース。それも含め貴重な時間になっているのだ。
プラスなのはそれだけではない。
生もみじ、東京バナナ、ずんだ饅頭、何故か赤福(笑)など各地域のお土産も持参頂くので、夕方、腹を空かして戻ってきた営業は大喜びだろうし・・・。
5時間ぶっ通しで行った会合の後は懇親会。
せっかく名古屋に来られたので、安直だか名古屋めし。どて、手羽先、みそかつ、うなぎ釜飯(ひつまぶしじゃないんだ)、デザートにういろとこれでもかというくらい名古屋めしを楽しんでもらった。まあ、お決まりと言えばそれまでだけど・・・。
しかし、遠くからわざわざ来られたパートナーはきしめん、あんかけスパ、ひつまぶし、みそ煮込みうどんとランチにちゃっかり食されているようだ。それもうれしい事。
やたらと寒い昨日だったが、名古屋を楽しんでいただけた様子。次は2年後かな・・・。
真面目な議論も重要で、そこから生み出す事業もあるが、その地域を楽しむ事も必要。
まっとまっとやらなあかんて~と言われるかもしれんけど。
2012年11月15日
争うは本意ならねど
争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール (2011/12/15) 木村 元彦 |
全くおろかである。何が?って。自分が・・・。と自虐的になってしまった。
一つは本書の存在。
同級生丙午経営者の櫻山さんのブログで、本書の存在を初めて知った。既に初版からは一年近く経過している。スポーツノンフィクションの分野は比較的詳しいつもりでいたが、こんな素晴らしい作品を知らないなんておろかだ。
そして、もう一つ。
迂闊にも通勤電車の中で涙をこぼしそうになってしまった。木村氏の名著である「オシムの言葉」も、読みながら電車の中で泣きそうになってしまったが、同じ行為を繰り返しそうになった。
いいオジサンが満員電車の中で泣いてしまうなんて、おろかとしか思われないだろう。何とか踏み止まったのだけど・・・。
ジャンルで言えば、スポーツノンフィクションにあたるのだが、法廷ドラマであり、医学書であり、ビジネス書でもある。そこには正義があり、勇気があり、覚悟がある。
しかし、正義や勇気や覚悟も本書の前では軽い言葉にしか聞こえない。言うだけでは何の価値もないのだ。行動を起こさない限り。
我那覇選手のドーピング事件は新聞報道で知ってはいた。冤罪であったことも。ただそれはうわべの事実を読んだに過ぎず、本書に書かれている凄まじい真実は知る由もない。
表面的な報道に関心を示していただけの情けない存在に過ぎないのだ。物事の本質を見抜く力は持ち合わせていないな・・・。と自分自身にがっかりしてしまう。
本書を紹介した櫻山さんがお勧めしていたように、サッカーファンやリーダーは読むべき一冊。大きな組織や権力に対して向き合っていきたい人も・・・。