今週の日経ビジネスの特集は「アップルの真実 ジョブズの天下はいつまで続くか?」。
この気を引くタイトルの記事を興味深く読んだ。今や時価総額や売上でマイクロソフトを抜き、常に話題の中心にいるアップルとCEOのジョブズ。
僕の回りでもiPhoneユーザーはメチャクチャ多いし、ブツブツ言いながらもiPadを操っている仲間も多い。どちらも持っていない僕は世間から随分と遠くにいる存在になってしまっているようだ。
(今更iPhoneを持つのも癪で、ようやくauからもスマートフォンが発売されたし、iPadに変わる新製品も続々と出そうなので、今は我慢しているだけなのさ~。なんだかいい訳みたい・・・。)
その世界の頂点を突き進むアップルだが、ハードの構成は実にシンプルで、iPhone、Mac、iPad、iPodと4つの製品群しか所有していない。ソフト面での売上割合は小さく貢献度は低い。コンペティターをどこにするか問題だが、例えばソニーを競合先とした場合、その製品数の違いは歴然としている。
強みを生かして事業の集中を図っているといってしまえばそれまでだが、現在のビジネスモデルが崩れた場合、膨らんだ売上を落とし、一気に危機的な状況になる。今回の特集ではそのことを指摘している。
また、新モデルの「マックブックエア」のアイデアも斬新とは言えず、発想力が弱まっているのではないかと懐疑的な見方も出ている。
得てして高いシェアを持つ企業は叩かれやすいし、日経ビジネスが絶賛した企業も数年後には奈落の一途を辿るケースもあるわけだから、一概に判断できないとは思うが、冷静に客観的にモノの流れを読み、傾向を知ることはどの業界に限らず必要なのであろう。
開発業者やキャリアとの関わり方も重要になる。今はまだまだソフトバンクがアップルに気を使っている段階だが、その関係性もどこまで維持されるかはさっぱり分からない。
昨日も発売されたばかりの7インチディスプレイのギャラクシーを仲間がシャカシャカ触っていた。スマートフォンでは圧倒的なシェアを握るアップルだが、これ以上のシェアの確保は難しいだろう。スイッチングコストもそれほど大きくはないだろうし・・・。
これだけ市場を押さえているアップルだが、僕がアップル製品を使ったのは、一番最初に購入したパソコンのMacパフォーマのみ。(世の中の記憶から消えている可能性が高い・・・)それ以外は、全く使用したことがないのだ。
僕自身がアップル製品を所有するようになるのか、それとも魅力ある他社製品を所有するのか、そんな身近な環境の中で、今後のアップルの行方が決まっていくのかもしれない。
2010年11月28日
「アップルの真実」とは・・・。
2010年11月27日
Fネットin名古屋
昨日は、名大社も加盟するふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の幹事会が当社のセミナールームで行われた。
北は仙台から南は岡山、愛媛までの加盟会社の社長が、それぞれのお土産を持参して、名大社まで来られたのだ。
(来週からの1週間、名大社の社員は全国の名産品を毎日、食すことになる。ありがたい。ありがたい。)
現在、協業で進めている紹介業の進捗状況から、新しいビジネスモデルの提案、加盟各社の現状など、討議内容は盛りだくさん。予定の時間内では消化しきれないほど、全体で進めなければならないテーマの議論が繰り広げられた。
そんな慌しく議論が進行する中、今回もゲストとして一人の方が紹介された。株式会社インスパイラルの芳地代表で、「すごい会議」の手法を使ったマネジメントを行い、組織や経営層のパフォーマンスを最大限に引き出すというもの。
正直、最初は胡散臭く(芳地さん、すいません)思っていたが、その話の進め方にドンドン引き込まれ、なるほど、なるほどと納得してしまい、いつの間にか胡散臭さは消えていた。
1時間行われたゲストの話は、そこらの経営者向け講演会よりも、よほどためになり学ぶ点が多かった。その内容をオープンにするのは芳地さんのノウハウを暴露する事になるので多くは語れないが、紙を用意するだけで、会議の内容が格段に良くなり、個人の意識も大きく変わる事が良く分かった。
それもそんな難解でもなく、特別なスキルを必要とするわけでもない。1時間の話だけでは、全体のわずかな面しか吸収することはできないだろうが、すぐに実践できる事もあるので、来週からでも取り組んでいきたい。
また、僕自身が計画する目標の立て方も考え直さねばならない。
幹事会終了後、18時からはちょっと早い忘年会。
名古屋に来ることはめったにない方ばかりなので、その事も考慮して店選びをした。ブログでは公表しないが、ある意味、名古屋らしいお店だと思う。途中、ちょっとしたハプニングもあり、それが笑いにもつながり、盛り上がった忘年会となった。
その後は、久々に錦3に繰り出した。給料日後の金曜日のせいか錦の街も大いに賑わっていた。最近、錦3に行く事は少なくなったが、それでもこれだけ多くの人を見るのは久しぶりの事。これが景気回復の証だとうれしいけど。
3軒目に行った店もお客が入りきらないほどの繁盛ぶりで、逆に少々疲れてしまった。最後は名古屋らしく錦のカレーうどんで〆た。辛すぎずクリーミーで、飲んだ後には胃にやさしく結構合うのだ。
(胃にやさしいか定かでないが・・・。)
昼は真剣に仕事、夜は真剣に飲み。
どんな場所でもお互い切磋琢磨する。こうして11月の最終金曜日は過ぎていった。
2010年11月25日
就職ガイダンスで感じたこと。
本日、県内のある私立大学の就職ガイダンスで講師を務めさせて頂いた。
この大学は、女子短大から四年生大学にシフトし、今年で3年目。今の3年生が最高学年で、先輩の実績もなければ、先輩から就職活動の大変さを直接聞くこともできない。
それも総合系の学校ではなく専門性の高い大学なので、入ってくる情報も限定されている。一般的な大学3年生が持っている情報よりは圧倒的に少ないであろう。
そんな学生に対しての講演だったので、開始前は学生の意識や「果たして自分の話がどこまで伝わるか?」と不安な面も強かった。
しかし、結果から言えば、それは杞憂であった。
事前情報として、懇意にしているクライアントの担当から、礼儀正しくしっかりした学生が多いということは伺っていたのだが、本当にそれを感じさせる学生が多かった。
教室に入った時の挨拶の仕方や聞く姿勢が、とても気持ち良かった。第一印象がいいということだ。これまで多くの大学で話をさせてもらってはいるが、教室に入った段階で、正直、やる気がなくなるケースもあった。
(立場としては失格だが・・・)
しかし、今回は教室に入った瞬間にこちらのやる気が更に湧いてきたのだ。聞き手の態度で話し手の意識が大きく変わることを直に感じる瞬間だった。
実際に話を進めていく上においても、真剣な表情で話を聞いていた。時にうなずき、時に笑顔を見せながら、その眼差しがこちらにも伝わってきた。
講演テーマは、最近、僕が多くの大学で機会を頂いている「中小企業の魅力と探し方」。それを現4年生の就職戦線を踏まえての90分のガイダンスである。
当初は75分程度話をして、残りの時間を質疑応答に使おうと考えていたのだが、こちらもつい熱くなり、時間ギリギリまで話をすることになってしまった。
少しでも自分の想いを伝え、今後の就職活動に役立ててもらいたいと心底、感じたのだ。そして、ネガティブな情報ばかりで、就職活動に後ろ向きになりがちな昨今の状況に、希望を与えたかったのだ。
学生が危機感を持つのは大切なことだと思う。しかし、それを通り越し、諦めであるとか、世間に対しての非難ばかりがはびこるようでは、将来に対してなんら楽しみがなくなってしまう。
それは、社会人としての先輩として、この事業に関わる者として、避けなければならない。
そういった気持ちを伝えようと、これからの可能性を語っているうちに、ついつい時間が経ってしまった。
(学生さん、申し訳ありません。)
本来は、相手が真剣であろうとなかろうと、こちらは真剣にならなければならない。
ただ、真剣な相手には、より真剣に臨まなければならない。
今回の講演は、それを感じさせてくれるいい機会であり、学びであった。感謝!
厳しく辛い経験もあるだろうが、自分の魅力が必ず伝わる時が来ると思う。それを信じて、頑張ってもらいたい。
2010年11月23日
名古屋シティマラソンRUN!
昨日は東京の吉祥寺での懇親会。飲みたいビールをコップ1~2杯で我慢し、21時20分発最終ののぞみで名古屋に戻った。
本日の名古屋シティマラソンへの参加のためである。
すっきり晴れ上がった本日。マラソンを走るには、陽気が良すぎるくらいの天候となった。
本来は会社の部下と一緒に走るつもりで10キロにエントリーするが、あまりに早い締切でそれが叶わず。
(部下連中が単にのんびりしていただけが・・・。)
一人寂しく10キロを走る予定であったが、都合が悪くなった心の友シンさんがハーフの参加証を譲ってくれた。
会場となる瑞穂競技場は人、人、人。
今回でラストとなる名古屋シティマラソンに相応しいほどの賑わいであった。
いびがわマラソンと比べると名古屋シティは平坦で走りやすい。好タイムも期待できるため、目標を1時間50分と設定。しかし、問題はその人の多さでスタートしばらくは団子状態なのと、10キロ地点に設けられた関門。ハーフの制限時間は1時間55分とかなり厳しく、甘い考えでは参加できない。
ハイペースで走らないと10キロ時点で強制的にリタイヤさせられるのだ。名古屋の市街地を交通規制するのだから当然の事かもしれない。交通規制はマラソンに全く興味のない方は迷惑でしかないだろうし・・・。
10時10分にスタートし、それなりのペースで序盤は走る事ができた。やはり大通りのど真ん中を走るのは気持ちがいい。母校の前を通り、久屋大通を抜け、銀杏の木のくさい匂いを嗅ぎながら駆けていく。10キロの関門も12キロの関門も何とかクリア。
15キロ近くまでは、一定のペースで走る事ができた。しかし、それ以降はペースダウン。徐々に1キロのタイムが遅れていく。何とかスピードを上げようと思うものの、体は思うようには動かない。
結果的にグロスで1時間53分。ネットで1時間51分で完走。目標は達成できずに終了したが、ゴール近くでの部下の声援がうれしかった。
そして、これでも自己ベスト。
もっとトレーニングをしなければいけない反省もあるが、気持ちよく名古屋市内を走らせてもらった。
終了後、4キロと10キロに参加した部下と一緒にビールで乾杯!。
最初で最後の名古屋シティマラソンハーフはこうして記念すべき大会となった。
2010年11月22日
どんどんマネろ!
本日は、懇意にしているザメディアジョンの感謝祭に出席した。
毎年11月22日に開催されるとの事だが、せっかくお誘い頂いても、これまでは参加できず、今年が初めての参加となった。
夜の懇親会も楽しみの一つだが、午後に開催される講演会のオンパレードも期待する企画だ。当日まで、誰の講演があるのかは明らかにされず、その逆に講演者によっては、当日依頼を受けるとんでもない進行だが、過去の実績からそれなりの期待感はあった。
案の定、それは的中。
以前よく日経ベンチャーのCDで講演を拝聴していた株式会社武蔵野の小山社長が、今回のスピーカーの一人として講演された。
講演活動が日常化されている面もあるだろうが、実に面白くためになる話を聞かせて頂いた。今回は、多くの講演者の一人ということで持ち時間も短く、短縮バージョンであったかと推測するが、それでも中味の濃い話であった。
企業が業績を上げるのはそれほど難しくなく、業績のいい企業を徹底的に真似ればOKということ。但し、上手に真似することは難しく、優秀でないと真似はできない。分かりやすくスポーツに例えれば、一流選手を真似て上達する選手も、才能がある。
真似ても実際は真似ることも難しくできなかったりするからだ。
「学生時代はカンニングが悪。社会人はカンニングしないことが悪。」
この講演で語られた名言。
「凡人がマネをしないで、努力をするなんてバカだ。」
「いいと思ったら、すぐにマネをして行動する。考えない。」
かなり直線的な表現ではあるが、説得力のある言葉だった。
そうだ。遠慮や後ろめたさなんて感じる必要はない。どんどんマネすればいいのだ。
自分にダメだ、ダメだと言われているような内容だったが、何だかとてもスッキリする講演であった。
これからは正々堂々と真似をして、その後に考えていきたいと思う。(笑)
2010年11月21日
敗北。そこから学ぶこと。
昨日は、息子の所属する野球チームの試合が行われた。
4チームでの総当たり戦で、小学校3年生から6年生までで構成するチームでの戦いだ。我が息子は3年生の少ないキャリアでありながら、初戦の先発投手を任された。
とても名誉な事であるが、その段階でチームのレベルがある程度予測できる。一番年下の本人が感じるプレッシャーも、緊張する姿を見て容易に想像できた。
いくつかの地区から集められたチームは、その練習風景や背の高さを見るだけで、自ずと大筋の順位が分かってくる。残念ながら、息子の所属するチームは、どうみても優勝争いには絡めそうにない。何とか最下位だけは逃れられないだろうかというレベルであった。
第1試合目、先発投手の息子は、四球とチームのエラーでいきなり4点を献上。その後も追加点を許し、初戦は惨敗。
2戦目の投手は、息子よりもはるかにコントロールもよく、失点も少なく善戦。最終回までリードしていたが、2アウトから連続でヒットを許し、サヨナラ負けを喫し、惜敗。
最後となる3戦目は、再び息子が先発。
四球連発の押し出しも出す有様であったが、何とか追いつき同点で最終回を迎えるものの、最後にヒットを打たれ、こちらもサヨナラ負け。結局、3連敗で最下位というかなり悲しい結果で長い一日の試合を終えることになった。
本人もさすがに悔しい思いは持っているだろうし、敗戦の責任も感じているだろう。そうはいっても、たかだか3年生では悔し涙を見せるほどではない。
しかし、そこから学んで欲しいと思う。その悔しさをどう跳ね返していくかを・・・。
人一倍練習する。コントロールを良くする。もっと声を出す。多くの課題があるはずだ。
3年生の思考特性では多くの期待はできないが、そんな中でも少しずつでも悔しさをバネに努力する行為を学んで欲しい。それに対するサポートは惜しむつもりはない。
悔しさをバネにするための手段としては、スポーツは有効的で多くの事を教えてくれる。何の根拠なく、大リーグの選手になるとほざく息子が、その不可能な夢にチャレンジするのも悪くはない。
負ける、悔しい。だから、もっと頑張る。
この行為を繰り返すことで強い人間になってもらいたい。
2010年11月20日
優勝!名古屋グランパスエイト
本日、ついに我がグランパスが優勝を決めた。
Jリーグがスタートして、18年目でようやく手にしたタイトルである。ドラゴンズの優勝もうれしかったが、その数倍うれしいのがグランパスの優勝だ。
ベンゲル時代には、かなりの期待感があったが、その後、チームのゴタゴタや戦術の不明確さもあり、チームも低迷し優勝争いに全く絡めない時期がかなり続いた。
それを解消し、再び期待感をもたらしてくれたのが、ピクシーである。ピクシーの引退試合で涙を流した9年後、今度はうれし涙を流す事になったのだ。
(実際、僕は息子の野球の試合でゲームの試合を一部しか観る事ができなかったが、仲の良い友人は本当に涙を流していたようだ。)
そして、同時に一体感のある諦めないチームに大きく変わった。闘莉王や金崎の補強が上手くいったこともある。オシムやベンゲルの影響を受け、先端のサッカーを学ぶピクシーの戦術もあるだろうが、やはり精神的に与える影響が強いのは間違いない。
そう思うと強いリーダーの存在が、チームの意識を変え、その意識がアクションを変える。アクションが変わり勝利を呼び込む事で、更にチームの意識が向上する。まさにグッドサイクルがグランパスに回っているのだ。
いやあ、本当に良かった。今夜は祝杯を挙げるとしたい。乾杯!!
しかし、本日はそんなうれしい日であると同時に悔しい一日でもあった。それは、明日のブログに書く事とする。
まずは、おめでとう!名古屋グランパスエイト。
2010年11月18日
経営革新塾に学ぶ。
10月下旬から5週連続で、名古屋商工会議所が主催する「経営革新塾」に参加した。
経営革新計画書の作成を目的とした講座で、そのために必要な事業計画書や決算書、経営戦略・マーケティングの作成方法、読み解き方を学ぶことを基本においている。
時間的な余裕があったこと(そうでもないかな)とリーズナブルな価格が理由で、深く考えずに申し込みをした。
経営者対象としながらも、実際は個人事業主もしくは管理職を中心にした受講内容であると感じた。かなり基礎的な内容であったため、その「経営革新塾」というタイトルのイメージから異なってしまったが、自分自身の振り返りの学習としてはいい学びであった。
本日は、最後の講座でテーマは「人財活用術」。
経営者として求められる人間性を通して、どうやって社員を育成していくかが主な内容であった。この講座自体をあるコンサルティング会社が請け負っている事もあり、「社員育成には外部ブレーンを活用する」なんていうやや自社PRの面もあったが、それを差し引いても、かなり納得させられる事が多かった。そして、ラストは事業継承でまとめられたが、最後の最後にインパクトが残った話があった。
経営者がリタイアするまでに個人金融資産を最低1億は貯めないとその先の生活は難しいということ。僕にとってリタイアは全く見えない未来の話であるが、そんな事を準備するのも経営者として行う重要な事項かと新鮮だったと共に、考えもつかない中味であった。
個人のことを考える前に目の前の課題に取り組んでいくのが最優先であるが、同時にそのことも行う経営者が企業も個人も成功させるのかもしれない。そう思うと当然の事ながら、未熟である。しかし、意味合いにおいてはまだまだ未熟で十分だろう。
5回の講座を通して、自分自身の反省と課題は、税務・財務の知識や使えるスキルを身に付けること。どうしても細かい数字には逃げ腰になってしまうが、そんな事はいってられない。
個人的な課題を再発見できただけでも、今回は価値のある講座であった。
2010年11月16日
就職内定塾 体験セミナー
本日、就職内定塾の体験セミナーを開催した。懇意にするL&Dコミュニケーションズの堀内代表とのコラボレーションでの企画である。
今年の春先に二人で飲む機会があり、現状の学生について語り合っている時に、「今の学生をもっと何とかしないかん!」「しっかりとした考えを持って行動させなきゃいかん!」といった事が、そもそもの発端。そこでの熱い議論が、結果として「就職内定塾」というカタチで誕生した。
そのため、この内定塾は就職活動におけるテクニックを教えるのではなく、「人間力形成」を目的としている。
そのプログラムを堀内氏が夏あたりから、具体的に企画を練り、今回の開催に至った。
本日は、その体験セミナーの実施。申込み段階では、セミナールームが満席となる予約であったが、思いのほかドタキャンも多く、少人数でのコンパクトな開催となった。
今回は基礎の基礎ということもあり、自己分析の導き方からプラス思考の発想法、エントリーシートの要点という流れで、1時間半の時間を費やした。堀内氏の学生を巻き込む熱い進行と時々のワークにより、その時間が経過するのはとても早かった。
参加した学生も、1回の授業と変わらない時間ではあるが、かなり短く感じたのでないだろうか。最後に感想も提出してもらったが、「これまでにない体験でいい勉強になった」「友達にも勧めたい」など、うれしいコメントが多かった。
僕自身は直接関わるのではなく、オブザーバー的な役割でしかなかったが、この僅かな時間でも学生に「気づき」を与える事ができたのであれば、その甲斐はあったのだと思う。
我々が認識する社会人としての心構えを含め常識的な思考・行動プロセスが、学生においては未知の物であるのが現実であろう。
その隙間やズレを埋める事が「人間力形成」に結びつく面もあるはずだ。
今回の体験セミナーでは、運営側の課題もあり、終了後、堀内氏と共に反省会を行い、次回へ向けての修正点を語り合った。
最初の一歩は、小さいものかもしれない。しかし、その小さいものを着実に育てる事で得られる価値も大きくなるはずだ。
この場を通して、少しでも成長に貢献していきたいものだ。
2010年11月14日
いびがわマラソンRUN!
本日はいびがわマラソン。昨年に引き続き、2年連続の参加である。
今年は公共の交通機関、すなわち電車での移動。近鉄~JR~養老鉄道~シャトルバスを乗り継いで、2時間弱の小旅行である。
養老鉄道の乗客の95%はランナー。この朝のラッシュ状態は、きっと一年に1回ではないだろうか。
到着時には、既に開会式が始まっており、西田ひかるさんの挨拶(昔の元気アイドルからいい大人の女性に・・・)からQちゃん(高橋尚子さん)の挨拶に移るところであった。
↑Qちゃん。きっと分からないだろうなあ~。
今年の参加者は1万名の過去最高。会場はごった返し、熱気ムンムンの状態。暑くもなく寒くもなく、日差しも強くなく、マラソン日和。10時にフルマラソンがスタートし、僕が参加するハーフは10時半のスタートだ。
いびがわマラソンは、僕の短いマラソン人生の中でも一番の大会である。ランネットの全国100選大会でもベスト5くらいに選ばれるほど、評価は高い。
何と言っても、地域ぐるみの取組みが素晴らしい。勝手な予測だが、揖斐川町の小学生から高校生までのほとんどが半強制を含め、ボランティアや声援で参加しているだろう。
沿道では、子供たちや地域の方々が「ガンバレ~!ガンバレ~!」の声掛けから、ブラスバンド、和太鼓とあちこちで演奏も行われる。苦しくなる登り坂あたりでは、老人バンドがZARDの「負けないで」をライブさながら演奏し歌っている。
その辺りを通る度に、涙が出そうなほどうれしくなり、力も湧いてくる。
そして、Qちゃんの存在。すっかりいびがわマラソンの顔となったが、そのサービス精神には脱帽だ。
この日もスタートラインでの声援から始まり、8キロあたりでのハイタッチ。
15キロほどのところを走っていたら、後ろから女性の声が「頑張りますよ~。一緒に走りますよ~」と聞こえてくる。
なんとQちゃんが後ろから他のランナーを引き連れ迫ってくる。ハーフのランナーに刺激を与え、一緒に走っているのだ。瞬間的に集団に入り、背中を追いながら、しばらく併走するも300メートルくらい走った地点で、引き離され、集団から脱落。
しかし、しかし、いやあ、感動的な時間だった。
最後には、フラフラになりながらゴールを迎える手前で、再びハイタッチ。
昨年まではハーフのランナーのみハイタッチをしていたようだが、今年はフルのランナーからの要望もあり、そちらでもハイタッチをしていたという。
いやいや、本当に脱帽。愛される理由がよく理解できた。
肝心なタイムはグロスで1時間55分50秒。昨年の1時間56分23秒から、33秒の短縮。う~ん・・・。
1年の成果がこれかと少しガッカリもしたが、マラソンが甘くないスポーツである証として、前向きに受け止めておく。
ペース配分と後半のスタミナ切れが課題である。
一緒に走った先輩は、どう性能が発揮されているかさっぱりわからないCW-Xのキャップから、2300円もする魔法のソックスのフル装備で参戦。これが理由ではないが、9キロ時点であっさり抜かされ、結局はいつものように惨敗。実力差を実感したのだ。
マラソン終了後は、生ビールと牛串、うどん。このひと時がまたたまらない。
このいびがわマラソンは、いろんな店が並び、それにも地域性がありとても魅力的だ。
こうして、長くて短い一日は終了。辛く苦しくも、素晴らしい気持ちの良い一日であった。
ただ、今の実力ではフルマラソンはしばらく先かな。