これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 特別編 伯方島

今回は遠くへ遠くへ足を伸ばします。
気がついた時には伯方島に着いていました。
といっても、分からない方は多いでしょう。

MAPだとここになります。

ここに訪れる前は生口島にいました。
そこは広島県。
それが隣の大三島から愛媛県に入ります。

この伯方島も愛媛県。
今治市になります。
伯方の塩で有名ですよね。

瀬戸内海に浮かぶ島が広島県と愛媛県に分かれている。
この地域の方は当然の知識かもしれませんが、名古屋人はちょっとした感動を覚えます。
「隣島は別の県なんだ・・・」

この辺りの地域性は何かと違いを見せるのでしょう。
やはり街を訪問し、初めて理解することも多いようです。

向かったのは地元の有名店。
本当かどうかは分かりませんが、紹介してくれた先輩はそんな話をしてました。
それが「魚常 梅が花」さんです。

狭い坂道を上った先にあるお店で、その周辺には何もありません。
このエリアの唯一の飲食店かもしれません。
ちょっと失礼でしょうか・・・。

窓からの眺めも格別。
こんな雰囲気で食事ができるのは幸せの証になるでしょう。

お昼のコース 3300円

この景色。
運転手でない人気食べ物ブロガーは飲まないわけにはいきません。

付き出しと刺身の盛り合わせ。
ビールはスイスイ進みます。
昼から飲むビールはサイコーです。

次は鯛の煮つけ。

ここは四国と本州の違いでしょうか。
広島は薄味でしたが、愛媛はかなり濃い目。
これはこれでお酒が進みます。

そして揚げ物。

カキフライと蟹の爪です。
カキフライを食べれない友人から譲ってもらい、写真映えしています。

最後はお寿司盛合わせ。

初めてかなりのボリュームなのを知りました。
それも肉類は一切なし。
あくまでも魚勝負。
その向かう姿勢が気持ちがいいですね。

このまままったりと飲んでいたい気持ちに駆られましたが、
分刻みのスケジュールで動いています。
簡単にはいきませんね。

ごちそうさまでした。
とっても美味しく頂きました。

来年は愛媛県から攻めたいですね。

広島は酒蔵巡りなのだ

「広島で海を感じる」の続き・・・。

先輩のお祝いが目的といいつつ、本当の目的は広島の酒蔵巡り。
今回の参加メンバーは大の酒好き。
昼から正々堂々と飲めるのが旅行の醍醐味。

それさえあれば何も要らない。
そんな大袈裟でもないが、これを楽しみにしていたのは事実。
広島は日本酒も有名だしね。

2日目、午後に向かったのは竹原市。
こちらには3軒の酒蔵がある。

前日に飲んで評判の良かった幻の中尾酒造は既に閉まっていたが、
他の酒蔵は何とか間に合った。

竹原市の町並み保存地区は歴史を感じさせる通り。
なんとなく高山にも似ている。

ここはウイスキー竹鶴を生んだ竹鶴政孝氏の生家。
こんな銅像も・・・。

その竹鶴酒造。

ずらりと並んだお酒を試飲させてもらった。

竹鶴正孝氏との関係性等も詳しく教えてもらう。
結構、特徴的なお酒。

そして、東海地区に馴染みは薄いかもしれない藤井酒造。

酒蔵交流館としてお酒に絡む品が多く並んでいた。
ここでも試飲。

その特徴を伺いながら飲ませて頂いた。
竹鶴酒造も水野酒造も無料で試飲。
あれこれ飲んで何も買わずに帰るわけにはいかない。
気が弱いののか、優しいのか、つい購入してしまった。

3日目も酒蔵巡り。
広島を代表する東広島市の西条酒蔵通り。

ここは日本酒好きには堪らないだろう。
酒蔵ごとに特徴がある。
全部回ったらベロベロになるな・・・。

こんな感じで記念撮影をして勢いをつける。

まず向かったのは賀茂泉酒造。

こちらが運営する酒泉館は有料の飲みくらべセットがある。
前日は無料だったので気持ちの優しさが前面に出てしまったが、
ここは有料なので堂々と飲むことができる。

僕は賀茂泉飲み比べセット5種。
ちなみに5種で550円。

先輩はプレミアム飲み比べセット4種。

少しずつ回しながらほとんどのお酒を頂く。
同時に飲み比べることで始めて味の違いが分かる。
別の日に飲んだら、僕のような素人は比較のしようがない。

次に向かったのは賀茂鶴酒造。

この地区では最大。
僕も毎年冬場には必ずお世話になっている。
さすが商売上手と唸らせる施設。
日本酒の製造工程を理解しながら、つい買いたくなる流れ。

それに踊らされる僕のような意志の弱い観光客。
こちらでは純米大吟醸とゴールド賀茂鶴を試飲。
それぞれ100円。

今や食品会社の専務となった先輩は一番高いお酒を試飲していた。
さすがですね・・・。

西条酒蔵通りには、亀齢酒造や福美人酒造など魅力的な酒蔵もあるが、
時間の関係で伺うことができなかった。
朝一番に入って終了ギリギリまでいるのが理想だろうね。

こうして気持ちよくなりながら広島旅行は終了。
久々に会う気の置けない仲間と楽しい時間。
そして美味しいお酒と食事を頂くことでできた。

これも広島の先輩のおかげ。
ありがとうございました。
来年も企画されるようなので、よろしくお願いします。

今年も名古屋ファミリービジネス研究会で盛り上げます

この7月から第6回名古屋ファミリービジネス研究会を開催する。
早いもので今年で6年目。
先月10日にはそれを記念したセミナーも行った。

その時のブログはこちら
株式会社オーダースーツSADAの佐田社長の講演は好評のうちに終了。

そして本番はこの7月から。
すでに新規、リピーターの方から申込みを頂いているが、
もう少し参加者を募りたいので、今日はちょっと宣伝。

昨年と全体的な流れは大きく変化はないが、
リピーターの方にも満足いただけるよう工夫を凝らしている。
もちろん初めて参加される方は新鮮な学びになるはず。
詳細はこちら

Day1 7月21日(木) 中小同族企業(ファミリービジネス)、何から始めるブランディング
株式会社サンコー 代表取締役 櫻山貴文氏
Day2 8月25日(木) ファミリーの関係性と対話の進め方
株式会社フェリタスジャパン 代表取締役 丸山祥子氏
Day3 9月15日(木) 効果的な事業承継、事業承継計画の作成
グロースリンク税理士法人 代表 鶴田幸久氏

今年も事務局メンバーが講師を兼ねる。
その前座として僕がとっておきのネタを披露することになる。

そして、今年もバラエティに富むゲストを招く。
Da2では株式会社ネオライフプランニングの橘社長と息子の橘専務。
昨年、橘専務が受講され、Day2に父である橘社長がオブザーバーとして参加。

そこでファミリービジネスの大切さを知り、
そのままファミリービジネスアドバイザー養成講座を受講し資格を取得された。
キッカケは昨年のこの研究会。
タイムリーであり、かつ新鮮。普段目にすることのない親子関係の裏側を知れるかも・・・。

Day4はビッグゲスト。
「世界の山ちゃん」で有名な株式会社エスワイフードの山本代表をゲストに招く。

前会長が急逝され、急遽の事業承継、その中でのリーダーシップの発揮。
そして、大打撃を受けたコロナ禍での経営。
ここでしか聞けない話が伺える。
その経験は僕らにとって全て学びになる。

魅力的な内容は受講者だけに留めておくのは勿体ない。
Day2、Day4については受講者の近しい方の参加もOK。
配偶者でも息子・娘でも親族外の幹部社員でも構わない。

身近な存在が同じタイミングで時間を共有するだけで何かが変わる。
それは昨年実施して主催者側が感じたこと。
そんな時間をみなさんと過ごせたらいい。

詳しい内容や申し込みはこちらから

不明点は僕まで遠慮なく聞いてもらいたい。
7月からスタートする第6回名古屋ファミリービジネス研究会

みなさんで盛り上げていきましょう。

広島で海を感じる

5月末は2泊3日で広島へ。
元名大社の先輩が定年を迎え故郷広島に戻ったため、
昔のメンバーが集まりちょっと遅い還暦祝い等を理由に出掛けたのだ。
実際、お祝いは口実で何もしていない(笑)。

新尾道駅で集合し、早速、尾道の観光スポットに向かった。

尾道といえば大林宣彦監督。
学生時代の甘酸っぱい思い出はこの尾道にあったりして・・・。

ロープウェイで千光寺頂上展望台へ。
尾道がいいのは山と海が近いこと。
頂上から街並みと海が一望できる。

つい尾道三部作を思い浮かべてしまう。

途中、おのみち映画資料館にも立ち寄る。

こちらは大林作品の展示はなく、小津安二郎監督が中心かな。
「東京物語」の舞台を克明に表していた。

尾道から向島、因島、生口島へと渡る。
これが瀬戸内しまなみ海道。
どうやら「サイクリストの聖地」。
あちこちで自転車を漕ぐ人を見かけた。
そういえば2ヶ月ほど前、知り合いのオジサンもカッコつけて漕いでいたような・・・。

先輩は生口島の出身。
僕らは勝手に周辺の事情に詳しいものと判断しているが、
先輩は大学入学時から40年以上、名古屋で暮らした。
戻った時にはコロナ禍で周辺状況には精通していない。

しかし、そんな事情をお構いなしに僕らは自分勝手にあれこれを要求。
かなり困らせたようだ。
それが却って面白くメチャクチャ楽しい旅になった。
毎晩、料理が同じとか・・・。

一泊目は生口島に宿泊。

平山郁夫美術館も昔ながらの旅館もよかった。
生口島はリゾート地の一面も。

サンセットビーチと呼ばれる海洋公園もあり、キャンプやカヤックも楽しむことができる。
2日目は来島海峡急流観潮船。

船に乗ることを恐れてはいけない。
安全第一で臨めば問題はない。
急流体験と水上水軍の歴史。

そして今治造船所を見ながら日本の海運事業を学んだ。

その流れで亀老山展望台へ。
かなり高台にある展望台は360度瀬戸内海を見渡せる。

こんな場所があるとは全然知らなかった。
ここは広島県ではなく愛媛県。
島を一つ渡っただけで広島から愛媛へ。

いつどこでそんな境界線が決まったのだろうか・・・。
そんな疑問はさておき、瀬戸内海の島々はそれぞれが個性的。
それを知ることができただけでも大きな価値。

うん、なかなか、いい旅行じゃないか・・・。
そして、この後はいよいよメインへ。

それはまた後日。

映画「大河への道」

周りの評判がよく、それに導かれて観た一本。
とても身近さを感じた映画だった。
映画の中心的な存在である伊能忠敬や主演の中井貴一が身近なのではない。
4月にお邪魔した香取市が舞台だったのが、大きな理由。

その時のブログがこちら。
「フィールドワーク? いやいや、単なる男旅」

映画で描かれている世界がまさにここ。
お邪魔した伊能忠敬記念館も重要伝統的建造物が並ぶ小田川沿いも映画に登場。
つい2か月前に見た風景がまざまざと映し出される。
身近に感じないわけがない。

本作は中井貴一扮する市役所職員が伊能忠敬をモデルに大河ドラマの制作を仕掛けるもの。
香取市内ではチュウケイさんと呼ばれ、とても親しまれている伊能忠敬。
初めて日本地図を作った実績をもっと世に知らしめるべき行動を起こすが、
そこには今まで知られていない事実が発覚してしまう。

事実を知れば知るほど別の感動が生まれてくる。
そのドラマは確かに感動的。
それを大河ドラマにしても違和感はない。

しかし、それでは主役伊能忠敬が成り立たない。
そんなことを現代と江戸時代をシンクロさせながら描く。
それが観ていて心地いい。
涙あり、笑いあり。
正しい日本映画を鑑賞する感覚。

現代も江戸時代も出演する俳優陣は同じ。
中井貴一も松山ケンイチも北川景子も平田満も近い役どころ。
中でも上司部下の関係である中井貴一と松山ケンイチは絶妙。

どちらの時代もその苦労を上手に笑いに変える。
あんなすっ呆けた松山ケンイチも肩の力が抜けていい。
上質なコメディに繋がる。
ただの軽薄な兄ちゃんじゃないか。

日本の歴史を調べてみると3年ほどの時間なんて些細に思える。
長い歴史でいえば1~2年なんて大した話じゃない。
そんなふうに考えてしまう。

だがその些細な事実が歴史上とても重要で、過去を180度変えてしまう可能性もある。
まさに本作はその些細な事実を見逃さず、歴史を根本から変える。
となるとその当事者の評価も・・・。

忠実に歴史を描く映画も大切だが、こんな視点で作られる映画もいい。
様々な角度から歴史を描いてもらいたい。
日本映画ファンとしては・・・。

純粋に楽しめる作品でした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その220

食べ物ブログはどうなった!
これからも伏見シリーズを楽しみにしているぞ!
ちゃんと仕事をしろ!
ありがたいことにそんな声を頂きました。

自称人気食べ物ブロガーではなかったわけですね。
想像以上に食べ物ブログを支持いただける読者が多かったわけです。
もしかしたら読者は50万人ほどに増えているかもしれません。

それを想うと中途半端に止めるわけにはいきません。
会長ブログになっても継続していくことにしましょう。
これからもよろしくお願いします。

今回は少し足を伸ばします。
会社から南に向かい若宮大通りを越えます。
大須商店街から一歩入ったところにある「アオサンズ」さんに行ってきました。

えっ、これは伏見シリーズ?
はい、伏見シリーズです。
徒歩圏内なので・・・。

こちらはベトナム料理というよりはベトナムサンドイッチのお店。
店内は現地をイメージさせてくれます。

ランチメニューを眺めながら何にしようかと悩みます。
常連の先輩のおススメに素直に従い、一番人気のメニューを選びました。

アオサンズベトナムセット 1150円

お好きなバインミーとお好きなフォー、
最初に登場するのはアイスコーヒー。

そしてフォー。
パクチーもたっぷりの鶏肉のフォーを選びました。

牛肉のフォーも美味しそうです。
その後に出で来るのがメインのバインミー。
包みはベトナムらしくもなく可愛らしい。

これぞ定番といわれる自家製ベトナムハム&豚レバーペースト。

Sサイズですが思ったよりもボリュームがあり、食べごたえがあります。

お~、いいぞ、いいぞ。これがベトナムの日常なんだ・・・。
再びベトナムに行きたくなりました。
バインミーは食べたことがないですが・・・。

他にもSAVAのトマト煮やサイゴンチキンなど耳慣れないメニューが並びます。
トッピングも充実していて、いろんな楽しみ方もできるようです。
なます増は美味しくなるのかな・・・。

会社の近くで海外を体感できるのは嬉しいですね。
こんな感じで食べ物ブログは続いていきます。

ごちそうさまでした。

意外とギリギリ ランニング日記2205

会長ブログになっても中身は基本的に変わらない。
立場が変わったからといって高尚なことが書けるわけもなく、
生活スタイルが変わるわけでもない。

なので、こちらも月1回のルーティンかつ備忘録ブログ。
もうライバルを気にしてとかはどうでもいい(笑)。

5月はGW休暇もあり走りやすい時期。
かつ気候的にもいい。
普通に考えれば相当な距離は期待できる。

実際、月頭の1週間で走った距離は35km。
単純計算すれば4週で140kmは可能。
それは現実的でなくても余裕なのは間違いない。

しかし、人生をなめてはいけない。
そんな時こそ気を引き締めないといけないのだ。

事実、5月のランニング距離は106km。
目標はクリアしたものの、まあまあギリギリの達成。
余裕とはいかなかった。

月の中盤は夜遅かったり、天候の問題だったり、
思うようなスケジュールを組むことができなかった。
そう思うと最初の1週間の35kmが大きい。

稼ぐ時に稼ぐ。
ランニングだけでなく仕事でも不安要素があるなら、やれる時にやっておくのが重要。
ランニングは多くを教えてくれるね(笑)。

そんな5月だが、とても気持ちのいいランニングもあった。
先月末は広島に出掛けた。
初日に宿泊したのが生口島。
初めてお邪魔した瀬戸内海の小さな島だが、その海沿いを走ったのだ。

ここは元名大社の先輩の出身地。
定年を迎え地元に帰り、今はここに暮らしている。
とてものどかな雰囲気で居心地がいい。
寂れた感じもなければ、派手なリゾート感もない。
穏やかで温かな島の香りが伝わってくる。

そんな島をできれば一周したいが、さすがに35kmは無理。
宿泊した旅館周辺を走っただけ。
それがとても気持ちよかった。

海沿いの通りには釣り人もいたり、数少ないランナーとすれ違ったり・・・。
旅先で走れるのはいい記念にもなるしね。
この時は某TV局の社長にも付き合ってもらった。
普段は全く走らない方だが、そのあたりはさすがの根性。
やる時はやるんですね。

結果的には爽やかな5月。
さて6月。
徐々に暑くなり、梅雨にも入り走りにくくなる。
そんな時期こそ安定的に目標をクリアしたい。

すでに1週間過ぎたが、今月も頑張ります!

これからも前向きに

社長退任時は多くの方から温かいメッセージを頂きました。
本当にありがとうございます。

そして、その際に頂いた言葉で多かったのは、
「会長ブログも楽しみにしています!」
普段、ブログを読んでいない方からもそんなお言葉を頂きました(笑)。

それはとても嬉しいこと。
読んでない方が言ってくれるのが嬉しいのではなく、
12年の積み重ねがこうして繋がりを持つことに嬉しさを感じます。

今日から会長ブログをスタートします。
どうぞよろしくお願いします。

といったところで、あちこちからヤジに近い言葉が飛んできそうです。
”なんだなんだ、デザインが昼から夜に変わっただけじゃないか”
”ドメインもpresidentのままじゃないか”

まあまあ、いろんな事情があるわけです。
ここは大目にみてこれからもお付き合いください。
今までよりは投稿数は減らしますが、継続的に書いていきますので・・・。

先週は挨拶回りが中心。
多くの方から労いの言葉を頂いた。
「これで肩の荷が下りましたね」
「会長はこれから何をやられるんですか?」
「悠々自適でいいですね」

様々な反応で様々な受け取られ方。
立場によって捉え方は大きく違うよう。

自分自身大きな心境の変化があるかと思いましたが、正直、さほど変わらない。
実感がまだないのか、
業務がそれほど変わらないので感じないだけなのか、
理由は明確ではありません。
徐々に感じてくるのかもしれません。
そのあたりの変化もおいおい書いていきましょう。

会社にはお祝いのお花が届きました。

ありかとうございます。
これは新社長タカイくんに向けたもの。
ひしひしとプレッシャーを感じてもらうと嬉しいですね(笑)。

僕にも個別でお祝いというか、お疲れさんでしたというか、贈り物を頂きました。

見事にお酒。
もしくはそのためのグラス。
バカラを選ぶなんて、ニムラ、なかなか、やるじゃないか。

みなさん、僕の趣味を大いに分かっておられる。
というよりもその印象しかないのかも・・・。
それはそれでブランディングができている証。
ブログの背景もあながち間違いではないのでしょう。

とても嬉しい。
退任祝いを贈ってやろうと思われる奇特な方々、
まだ受け付けますので、どしどしお送りください。

広島の酒蔵巡りでの購入や、
娘、息子からの誕生祝もあり、山田家はかつてないほどのお酒の充実度。

夜の生活がかなりハードになる予感。
社長退任も悪くない。
これからはアル中にならないように気をつけます。

会長ブログがこんなスタートでいかがなものかと思いますが、これもまたよし。

これからも前向きに。
今後もどうぞよろしくお願いします。

名大社半生を振り返る 最終回

2016年11月に丸の内から現在の伏見にオフィスを移転した。
前回の移転は後ろ向きの移転だったが、この時は前向き。
オフィスが手狭になったこととよりアクセスのいい環境を求めての移転。
広さは倍近くになった。
家賃は倍以上になった(汗)。

この前後は会社としても好調。
2年後にはオフィススペースが手狭になり、レイアウトを変更しデスクも増やした。
40名収容できるセミナールームも作ったので、ここでセミナーを開催したり、
社内の勉強会、時にはブルーシートを敷いて飲み会も行った。

丸の内時代には円頓寺に通っていたが、伏見に移ってからはこの界隈を荒らしまくった。
(悪さをしたのではありません・・・)
どちらも大好きな街。
それだけで働く喜びが生まれた。

2019年11月に会社は設立50周年を迎えた。
会社の寿命が30年といわれる中、この地区で50年事業を継続させることができた。
親会社の倒産を経験する稀有な存在である名大社。

オーナー家でもない僕が50年の節目に立てたのは感謝すべきだが、不思議な感覚もあった。
多分、これは僕しか分からない感覚。
OBの嬉しそうな顔や参加者同士の楽しそうな会話をみながら、
責任を果たした気持ちにもなった。

自分でなければ会社はもっと成長したかもしれない。
逆に会社の存在すらなかったかもしれない。
それは誰にも分からない。

2018年度までは毎年順調に業績を伸ばしてきたが、翌年は前年割れとなった。
一つは僕が掲げた新たな営業体制が機能しなかったのが原因。
ソリューション強化は僕の独りよがりの考えだった。

そして、2020年年明けから国内に広がった新型コロナウイルス感染拡大。
この影響で大幅に業績を落とした。
非常事態宣言が発令された3月はイベント中止。
大掛かりな企画を組んでいた5月も全て中止。
売上がほぼなくなった。

6月以降、イベントは再開できたものの規模は縮小。
赤字が続いた。
採用市場も冷え込んだ。

名大社は基本的に営業会社。
人が動いて売上を形成する。
雇用調整助成金の活用も限定的。
仕事がないから休ませる、というわけにはいかなかった。
業界全体の落ち込みに比べ、イベント比率の高い名大社は半端ない落ち込み。
これまでの方針が裏目に出た。

全ては社長の責任。
当然のことだった。
新しい手は大きな力にはならず、守ることが中心だった。

2020年10月末、ホテルに一人で籠り考える時間を作った。
メンバーに対し申し訳ない決断をした。
自分自身の進退も決めた。

「中継ぎ」があまり長いのもよくない。
中継ぎ投手は打たれたら交代するのはプロの世界。
それは経営の世界でも同じ。
そんな判断をした。
それから徐々に権限を委譲し今に至る。

名大社では明日、株主総会。
その後の取締役会で正式に社長退任と新社長就任が決まり、6月1日からは新体制。
僕の12年5か月の在任期間も明日で終了。

従って、この半生ブログも社長ブログも今日が最終回。
反省は山ほどしているが悔いはない。
寂しい気持ちはあるが判断は間違っていない。
社長として幸せな時間を過ごさせてもらった。

一度きりの人生なら1回くらい社長を経験したほうがいい。
今、改めてそう思うし、若手やこれからの人に大きな声でいいたい。

社員、クライアント、経営者仲間、ブレーン、全ての方に感謝。
もちろんブログを読んでくださったみなさんも。
ありがとうございました。
そして、これからの名大社にも期待して欲しい。

 

終わり。

 

会長ブログはあるのかな・・・。

これは、アレだな

高橋源一郎氏って、いつぶりだろうか。
きっとこの30年は読んでいない。
最近も活躍されているんだね・・・。

高橋氏がメディアによく出ていた頃、ちょくちょく似ていると言われた。
教養の高さではなく単に顔が長いことが理由だが、
そんなに悪い気はしなかった。
だったらもっと読んでもいいのにね(笑)。

本書は中日新聞か日経新聞の書評欄に紹介されていて、何気に手に取った。
最近は意図的に普段読まないジャンルに果敢にチャレンジ。
そんな大袈裟なことではないが、自分の興味の範囲内だとどうしても視野が狭くなる。
たまにはそうじゃない書籍を選ぶわけだが、それも意外と難しい。

表紙もタイトルもライト。
それが手に取った理由だが、中身もライト。
著者はもっと固い作家だと思っていたが、エッセイだとかなり柔らかい。

しかし、眼のつけどころはシャープ。
昔、流行ったね、そんなCM。

著者は『「これは、アレだな」は世界を豊かにしてくれる、魔法の言葉なのである』と書いている。
むむむ・・。そうなのか。

僕は極力、アレという言葉を使わないようにしてる。
無理にでも意識をそちらにもっていかないと「アレって、アレだよね?」なんてつい出てしまう。
実家に帰り母親と会話をするとアレのオンパレード。
「お兄ちゃん、こないだアレだったんだわ」
「ちゃんとアレ、やっといてね」
とそんな会話が続く。

ずっと一緒にいれば理解できるかもしれないが、いくら親子でも分からない。
「アレじゃ、分からん。アレばかり使ってるとボケるぞ」
と脅すが、一向に治ることはない。

結構な危機感を持っているんだが、高橋氏は魔法の言葉だという。
使い方が異なるので、安易に受け止めることはしないが、
いい解釈をすればその使い方は悪くないということか。
あまり責めちゃいけないね。

本書のアレは母親の会話のように言葉が出てこないのではない。
ある事実や歴史上の出来事が別のケースと似通っている表現として、
「これは、アレだな」と使っている。
そこには高い視点と知識があり、著者ならではの解釈がある。

凡人だと気付かないが、言われてみるとなるほど!と思う。
常に何かを意識して行動しろという注意喚起なのか。

目にするものは誰かと誰かが大きく変わるわけではない。
同じような情報を得ている。
しかし、受け止め方や感じ方は大きく異なる。
何も考えなければ、そのままその情報は過ぎ去っていく。
いかに時間を無駄にしてしまってるかも反省。

「これは、アレだな」
は言葉を忘れて使うのではなく、鋭い視点で使いたいね。