これからも前向きに 名大社会長ブログ

下半期スタート!

今日から2020年度下半期がスタートする。
上半期はコロナウイルスの影響で翻弄され、やりたいことはやれず、
やるべきこともやれずに終わった。

これだけ達成感のない悶々とした期は初めてのこと。
リーマンショックの時のように時期が立てばいい経験だったといえるだろうか・・・。
いずれにせよ気持ちを切り替え、この半年間を臨んでいきたい。

早速、今日と明日はフィードバック面談。
上半期の評価を含めた面談をほぼ全員に実施。
丸っと2日間はこの仕事。
他の予定は一切入れず、終日、このフィードバック面談に充てる。
一人30分だが、終了したらフラフラになっているだろうな(笑)

そして、来週からは新たな試みも。
すでに人材紹介事業本部はテレワークに入っているが、
来週は営業本部もクロスメディア本部もテレワーク。
ごくごく一部のメンバーは出社するが、全社的に行う。

来週は朝礼も半期に一度の幹部研修会もオンラインで実施。
朝礼は一方的に喋るだけなので問題はないが、
幹部研修会はどんな展開になるかは見もの。

意外とサクサク進行するかもしれないし、
お互い理解しあうべきことが中途半端な状態で終わる可能性もある。

昨日も責任者ミーティングで詳細を握り合ったが、
実際やってみないと分からない。
楽しみ半分、不安半分。
大半は下半期の取り組みについて語り合う場なので、密な時間にしたい。

僕の場合、来客含め社内での予定が埋まっているのでほとんど出社だが、
一日は完全に在宅にさせてもらう。
我々のクラスの企業だとテレワークの導入は賛否両論。

営業もクライアントとの対応はまだまだ対面がほとんど。
オンラインでの営業行為も増えているが、対面を臨むクライアントも多い。
いろんな実験を繰り返しながら、自社に合う方法を探っていくしかないのだろう。

この下期の事業計画も日々変化している。
計画していたイベントを中止にするケースもあれば、
新たな企画を急きょ立ち上げ一斉に仕掛けるケースもある。
今風にいえばアジャイル。

事業に対するこだわりも必要だが、一方でこだわりを捨てる必要も。
コロナ禍の環境では、こだわりを捨てることを優先させることも・・・。
よりスピード感を持たねばならない。

朝令暮改というより朝令朝改になるかもしれない。
社内的な反発も出るだろうが、今、一番いい方法を選択し続ける。
失敗や後悔が生じた場合は素直に謝ります。

withコロナで落ち着きつつあるともいえるが、
我々の業界にとって厳しい時期は続く。
その中でも諦めることなく真摯な姿勢で向かっていく。

一人一人にそんな姿勢が必要。
2020年度が終わった段階で少しでも笑顔でいられるように。
下半期、今日から気持ちを新たに臨んでいきましょう。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その153

どうやら「日乃屋カレー」さんは好みが分かれるようですね。
数々の賞を受賞しているとはいえ、誰もが大好きというわけではありません。
日本の国民食としてカレーライスが代表選手なのは間違いないですが、
地域によっても好みのバラツキはあるようです。

では、それを確かめるべき行動をしなければなりません。
それもカツ繋がりで・・・。
人気食べ物ブロガーの行動がいよいよ怪しくなってきましたが、
これも役割と認識し使命感に燃えるだけです。

住吉町の中心部にある「カレーのチャンピオン 栄プリンセス店」さんに行ってきました。

カレーのチャンピオンは「金沢カレー」の元祖と言われています。
先日も日経トップリーダーで3代目社長のオンラインの講演を拝聴しました。
その歴史は長く創業は1961年。
規模的には「ゴーゴーカレー」の方が大きいですが、歴史が古いのは圧倒的に”チャンカレ”。
地元ではそう呼ばれているようです。

それにしても「ゴーゴーカレー」に流れる店内のBGMは凄いですね。
お店を出るともう頭の中はゴーゴーカレー、ゴーゴーカレーと渦巻いています。
巧みな戦略なんでしょうか。

チャンカレは一時期売上を落とし低迷した時期もありましたが、
3代目の南社長が組織を立て直し見事な戦略で復活を果たしました。
一般的にファミリービジネスは3代目が会社を潰すといわれますが、
新たな方針で会社に輝きをもたらすのも3代目なんですね。

いけません。
随分と話が横道にずれました。
これでは人気食べ物ブロガーではなくただのファミリービジネスアドバイザー。
本来の仕事に戻りましょう。

チャンカレの代表的なメニューもカツカレー。
やはり定番を注文せねばなりません。

Lカツカレー 760円

ランチタイムは少しだけお値打ちのようです。
ココイチのカツカレーは少しだけカツにルーがかかっています。
日乃屋カレーは全面的にルーに埋まっています。
こちらはその真反対。
全面的にカツがクローズアップされ、ルーの上に浮いています。

そして横にはキャベツ。
そしてソース。
これも金沢カレーの正しい姿です。

これを発案した南社長のお爺ちゃんは先駆者ですね。
宗次さんも尊敬しているのでしょうか。
またまた話が逸れました。

真っ赤な福神漬けはこんな感じです。

これもお店の特徴ですね。
あれこれ書いているうちに食べ物ブログの文字量の限界に近づいてきました。

コクと深みのあるルーは先週の「日乃屋カレー」に近いかもしれません。
こちらもドロッとしたルー。
好みはきっと分かれるでしょう。
キャベツがいいアクセントになっていました。

来週はカツにこだわるのか、カレーの流れで攻めるのか、
それとも全く違う方向に向かうのか。
飽くなき旅は続きそうです。

ごちそうさまでした。

釘崎社長、お疲れ様でした!

先週の金曜日は株式会社パフの株主総会。
僕は社外取締役として3度目の出席。
名大社の株主総会は身内だけだが、
パフは社外の株主が多いのできっちりとした準備で開催される。

社員持ち株会もあるため社員はオンラインで参加。
なんだかイマドキ(笑)。

今年は特別といえば特別だが、株主総会自体は例年通り。
議案は全て可決され、釘崎社長、吉川副社長、そして僕の取締役の続投も決まった。
なんたって前期は過去最高の売上、利益だから文句のつけようがない。

そして、肝心なのはここから。
取締役会で次の社長を決めることに。
以前から釘崎さんは公言していたが、この取締役会で社長の釘崎さんは会長へ、
副社長の吉川さんが社長への就任が決まった。

吉川新社長、おめでとうございます!
僕と同じ新卒プロパーでの社長就任。
それも社歴も20年とほぼ同じ。
新生パフに期待しています!!

彼女のことは「吉川副社長、応援しているぞ!」でお祝いしているので、別の機会に・・・。
今日は主役は釘崎さん。
今回の取締役会で釘崎さんの会長就任も正式に決まった。

こちらもおめでとうございます!
描いたシナリオ通りに後継者が決まり、理想的な引継ぎになった。
肩の荷が下りたとは思うが、本人はまだ実感はないみたい。

毎日書かれていたブログもこの日が最終回となった。
「釘さん、社長辞めるってよ」
ふざけたタイトルだが、釘崎さんらしいといえば釘崎さんらしい。
清々しささえ感じた。

パフを起業し、ここまで成長させ、プロパーの後継者を育て上げた実績に改めて敬意を表したい。
起業までの道のりは先日までのブログで紹介されているが、
起業してからの道のりも簡単には語りつくせないだろう。

いろんな話を伺ってはいるが、その笑顔の奥にある苦労は並大抵ではない。
少し気持ちは楽になっただろうから、ぶっちゃけ話も聞いてみたい。

僕は経営者になり、多くの人と出会い影響を受けてきた。
その中でも一番影響を受けたのが釘崎さん。

酔っ払って何も覚えていないことも多いが、そんな時も至って真面目に話をしている。
人のプライバシーを気にせずバンバン写真をSNSにアップするが、誰も責めることはない。
何かと理由をつけてLIVEを行い、参加しない方が悪いように思わせる。
マラソンで勝手にムチャなハンディをつけ、勝った勝ったと喜ぶ。
50周年記念懇親会では訳の分からないお祝いの挨拶で周囲を驚かす。

その魅力や感謝を上げればキリがないが、
仕事上でも欠かせない方で最も頼りにしている方。
パフの社外取締役の打診を受けた時は正直嬉しかったし、
その時は人物として認めてもらえたような気もした。

釘崎さんを通じて出会った方も多い。
それも大物ばかり・・・。
個人だけでなく、パフと名大社もいいパートナーとなった。
僕ができたことは少ないが、してもらったことは数知れず。

金曜の夜は「釘さん社長引退記念ライブ」。

基本はネット生配信だが、300名限定でお客さんも入れた。
実際は10名程度だったが、僕はその席から演奏を聴いた。
感動のあまり号泣する予定が、予想以上にミスに笑ってしまった。
それでも多くの方から温かいメッセージが送られ、引退するには十分なイベント。

最後には新社長から花束贈呈。
納得のいく最終日だったのではないだろうか。

「釘さん日記」が終わり、朝のルーティンの仕事がなくなるのは寂しい。
しばらくは喪失感に苛まれるだろう。
どうしてくれるんだ・・・。

とはいえ、23年間の社長業、お疲れ様でした。
また、ありがとうございました!

感謝を述べてブログを終了したい。

明日、普通に打ち合わせだけどね(笑)。

また逢う日まで、ホテルナゴヤキャッスル

名古屋地区では話題になっているニュース。
名古屋城近くにあるホテルナゴヤキャッスルが9月30日をもって休館に入る。
老朽化に伴い建て替えを行う。

先日の中日新聞にも堂々と一面に記事が掲載されていた。
名古屋の格式のある名門ホテル。

それだけであればと特にブログで書くまでもないが、
個人としてもキャッスルには大変お世話になったので、アップしたい。
(贔屓にしてる人たちはこのホテルをキャッスルとだけ呼ぶ・・・笑)

僕との接点といえば、結婚式が始まり。
僕が結婚したのが27歳。
当時はホテルで結婚式を行うのがトレンド。
その中でもキャッスルはグレードが高かった。

僕は名大社の平社員。
将来を約束されているわけでもない普通のサラリーマン。
明らかに身分不相応の式であったのは間違いない。

今でも覚えているが、僕はそぐわない結婚式の中で、
「必ずこの式場に相応しい男になってやる!」と誓っていた。
そうはいっても結婚式以降、お世話になることはほとんどなく、
たまに何かのイベントに参加するくらいだった。

頻繁にお世話になるようになったのが10年前。
社長に就任し、地元のロータリークラブに入会。
その例会場がキャッスルだった。

例会は毎週行われるため、週1回はキャッスルにお邪魔していた。
10年前は車も所有しておらず、
僕はキャッスルまで当時オフィスのあった丸の内から徒歩で通った。

大体20分。
必ず名古屋城を眺めていた。
帰りは大体の場合ロータリー仲間が高級車で会社まで送ってくれた(笑)。
それも今となってはいい思い出かな・・・。

そう過ごしているうちにホテルの方とも親しくなり、
親と一緒に地下の「西の丸」で食事をしたり、
年度末は最上階の「クラウン」で会社の懇親会を行ったり・・・。

最上階から眺める名古屋城は格別だった。
地下の「柳城」での食事会も多かった。
もしかしたら相応しい男になったので、このような場を作れたのかもしれない。

他にも西川塾の入会のきっかけもキャッスルだったし、
最近では中部経済同友会の講演会も参加。
ランナー仲間とはキャッスルのジムを借りて、名古屋城を周辺を走ったり・・・。

気づいた時には生活に欠かせない場所になっていた。
しかし、時代の流れ。
いろんな議論はあったようだが建て替えが決まり、この9月で休館。
ロータリーの例会場も7月から名古屋観光ホテルに移った。

僕が最後にお邪魔したのは9月15日。

ロビーにはその歴史が綴られていた。
休館の15日前にお邪魔できたのはよかった。
宿泊したのは新婚初夜しかないが、
(なんかイヤらしい言い方・・・)
美味しい食事は数知れず。
今思えばとてもありがたい機会を作ってもらった。

建て替え後は更に高級になるという。
そうなるとお邪魔できる立場ではないかもしれない。

でも、きっと待っててくれるはず。
また逢う日まで。

これまでありがとうございました。

評価は難しいけれど・・・。

名大社ではこの9月で上半期が終了。
僕が会社を任されて丸10年。
現在11年目に入っているわけだが、これだけ業績の落ち込みは初めてのこと。

コロナの影響が大きいとはいえ、その責任は重い。
ステークホルダーが厳しい会社なら更迭されてもおかしくはない。
仮にもしそうなったとしてもそれに従うしかない。
何かのせいにするのは簡単だが、それは単なる言い訳。
潔しとはしない。
社会の評価として受け止めるべきだろう。

その上半期もあと数日。
各部門とも今月可能な限り追い込む仕事。
下半期に向けて準備する仕事。
それぞれが慌ただしくする今週。

一昨日は21卒学生向けの「ジモト就職フェア」。

9月下旬にも関わらず多くの学生が参加してくれた。
この時期に就活生が数多く参加することで今年の就職環境が理解できる。
少しでもいいキッカケができるのを祈るばかりだ。

半期の締めの仕事としてやらなければならないのは上半期の評価。
今期より人事評価制度を見直し、より「名大社モデル」に沿った流れで評価を組み立てている。
一人ひとりがセルフマネジメントシートを記入し、
それに基づいて各部門の責任者が集まり一人ひとりを評価する。

昨年までは上司がチェックし意見は集約するものの、
最終的には僕の判断に委ねられていたが、今年はより客観性を持たせることになった。
言っておくが僕が不公平な評価をしたわけでも、好き嫌いで決めたわけでもない。
あくまでも納得感を持った対応はしている。

しかし、それでもやはり片手落ちだろう。
評価者が多ければいいという問題ではないが、各部門からいろんな視点が入ることで、
見えていないいい部分、見えていない悪い部分も見出すことができる。
それを取り組むなら、じっくり時間を掛けかつ集中的に行った方がいい。

責任者は僕を含め6名になるが、僕以外は忙しいメンバーなので都合を合わすことは難しい。
そのため無理をいって、シルバーウィークに出勤してもらった。
来客も電話もなければ、あれこれ声を掛けられることもない。
2日間集中して行うことができた。

いろんな角度から人をみるものの、大きく評価が分かれることはない。
微調整はあるにせよ、意見が大きく分かれることもない。
但し、人によってかける時間はマチマチ。
すんなり20分で終わる者もあれば、1時間以上要する者もいる。
それは今後の仕事への期待や役割も含めて話をするので、議論も熱くなる。

それほどハードな仕事ではないと思っていたが、一日を終えるとドッと疲れも出る。
それでもこうして集まり議論する必要性も感じた。
役員はともかく休日返上で集まってくれたメンバーには感謝。
もちろん役員もだけど(笑)。

後は上手くまとめてもらい、来週に僕が一人ひとりに対してフィードバック面談を行う。
結構これもハードになると思うが・・・。

人の評価は難しいし、どこまでいっても完璧はないが、今の企業の取り組みとしては必要なこと。
今後も少しでもメンバーが期待感の持てる制度を作っていきたい。
まずは来週だけどね・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その152

先週は肉の分厚いかつ丼でした。
食に対しての満足度は高かったものの、ブログの満足度は低かったようです。
伏見シリーズも150回を超えると極々当たり前なブログでは読者は満足しません。
読者の舌も肥え、ブログにも図々しくなります。

困ったもんだと思いながらも、次の手を打たねばなりません。
カツの仕返しはカツで行う。
「やられたらやり返す!倍返しだ!」
と半沢直樹のように叫びます。

本来はカツを倍の厚さにすべきですが、
ブログの中身は更に半分になります。
薄っぺらいブログしか書けません。

それでは人気食べ物ブロガーとしては失格。
カツを半分にして、内容を倍にすべきです。

段々と訳の分からない話になってきました。

それでも初志貫徹。
ブレることなく貫いていきましょう。

さらにソースかつ丼に対抗できるカツが求められます。
やはりここはカツカレーしかありません。
名古屋のカツカレーといえば、カレーハウスココ壱番屋。

ここが代表格ですが、すでにブログでも紹介しています。
ココイチに続くカレー屋さんは、そうです、こちらです。

最近オープンした「日乃屋カレー 名古屋伏見店」さん。

東京では有名店らしいですが、名古屋では珍しいカレー屋さん。
以前から気になっていたので、オープン早々は行列ができていました。

初回の反省から、対策を練り2度目の訪問は13時過ぎ。
この時間はスムーズに入ることができました。
ここは迷わずカツカレー。
本来の目的を達成すると共に一番人気のメニューです。

名物カツカレー 860円

オープン記念で生玉子がサービスで付いてきました。
早い時間帯であれば温玉かチーズも選べましたが、
時間帯として選択の余地はありませんでした。

名古屋人のカレーの基本はココイチ。
結構あっさりとしたルーです。
その中に味わいがあります。

東京を代表する日乃屋さんはドロッとしたルー。
最初は甘く感じ、あとから辛さがジワッときます。
キャッチコピーとほぼ同じ。

それが逆にかつとマッチするのでしょう。
カツカレーとしてはいい具合に馴染みます。
ココイチのカツカレーは半分カツの姿を見せるのに対し、
こちらは完全にルーに埋まっている。

カツの力関係が見えた気がしました。
ココイチはらっきょは有料ですが、こちらは食べ放題。
福神漬けも赤色です。

どちらが本来のカレーなんでしょうか・・・。
カレーでも地域性が表れるようです。

こうして生玉子を絡めると東京っぽくなります。
こんな食べ方も悪くはないですが、そもそも名古屋人はカレーに生玉子はあまり入れません。
新たな発見として受け入れるべきでしょう。
少しだけ東京人になった気がしました。

ごちそうさまでした。
次回はどんなカツなんでしょうか。

李登輝 いま本当に伝えたいこと

先日の経営塾「壺中の会」はリアル参加が早々に定員に達したので、オンラインで出席。
その会で江口克彦先生が「李登輝さんを学ぶならこの1冊で十分!」と本書を勧められた。

ここは感即動。
塾の最中にAmazonで注文するのはいかがかと思うが、その場でポチっと・・・。
積読状態ではあるが、ここは優先し本書を読み終えた。

江口先生が仰る意味が分かったような気がしたし、
あとがきを読むと李登輝元総裁と江口先生の関係の深さが理解できた。
その点にも感動してしまった。

僕は台湾に行ったことはない。
歴史もよく知らない。
なんとなく日本と親しい関係と思っているだけ。
やはり無知は罪。
もっと歴史も学ばねばならない。

そんな点では本書は最適な1冊。
李登輝元総裁と台湾の歴史を知るには本書があれば十分なのかもしれない。
それだけではない。
日本人が失くしかけた日本人らしさとリーダーとしてのあるべき姿も学ぶことができる。

最近、自分の無力さに自信を失くす場が多いが、
それがいかにくだらないかも痛感させられた。
比較論は無意味だが、あえて自分をその立場に持ち込むと人間としての小ささが露呈される。
説教めいたことは一切書かれていないが、僕はシンプルに叱責を受けていた。

一人の存在が国を変え、国民を豊かにし幸せにした。
情熱と行動力だけではなく、したたかな戦略も併せ持つ。
自分の信念を貫き通す姿勢も・・・。

そして本書には書かれている。
「自分が権力を放棄することによって、国家や会社に対する貢献はより大きくなるのではないか」
いさぎよく権力を放棄することもリーダーとしての「資質」であると・・・。

ゴーンさんは外国人で別格だが、そんな人たちがいかに多いか。
それを嘆くのではなく、希望として捉えるべき。
帯にある「日本人への最後のメッセージ」にもなるのかな・・・。

本書を読んだ今の状況は必然といえる。
他にも僕に響く言葉はいくつも存在。
「いかに自然体のまま人生を肯定していくか」
そんなふうに生きられたなら理想だ。

現実はまだまだ遠い未来だが、その方が吸収すべき意欲も湧くというもの。
そのためには、もっともっと人間力を磨かねばならないね。

オンラインの学びと感動と楽しさと

ここ数日はオンラインに触れる日を送った。
週末の金土は転職フェア。
同時にオンライン転職フェアも開催。
当然、その場に僕が入ることはできないが、求職者と担当者がZoomで直接面談。
こちらは今日も継続されているようだ。
いい出会いがあるといい。

僕が直接関わっているものは、
金曜日に行われたFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)の例会。

ほぼ4時間ぶっ通しで行われた。
Fネットの例会もここ数回はオンラインが基本。
そのためやり方も随時見直しながら開催。

全国から人材サービスの会社が集まるわけなので貴重な機会であるが、
リアルと違いお互いゆっくり話せるわけではない。

今回はそこを考慮し、ブレイクアウトルームを設定。
3つのグループに分け、近況を報告し合った。
これは評判もよく、今後も継続していくことになりそう。

それとは別にUZUZ今村会長によるマーケティング講座も行った。
一枚のスライドだけでも参考になる。

あえてここはボカシておこう。
このセッションには各加盟会社の社員さんも入り、Webマーケティングについて学んだ。
名大社からはニムラ、イシグロが参加し、積極的に学んでいた。

来週の幹事会で次回以降の取り組みも話し合うが、
オンラインによるFネット例会も互いにとって有益な場になってきた。

この日はそれで終わったわけではない。
夕方からは僕が社外取締役を務める株式会社パフの内定式。
本来は10月1日だが、どうやらパフとい会社は未来を先取りし、
すでに10月1日を迎えたようだ。

多くのメンバーはその場に参加したが、僕を含め一部のメンバーはオンライン上での参加。
来年は4名の新戦力が加わることになった。
圧倒的女性比率の高い会社だが、来年入社は男子が3名。
女子パワーに飲み込まれなければいい。

一人ひとりの決意表明もあり、なかなかの感動もの。
僕もいきなり振られたが、エールを送らせてもらった。
次回会える時を楽しみにしたい。

そして、昨日は全く別のオンラインイベント。
アスバシの毛受さんに巻き込まれ、
「マイチャレ2020報告会&次世代キャリア教育フォーラム」に参加。
参加といってもパネルディスカッションのパネラーとして。

出番は最後なので、それまでは高校生のインターンシップの報告プレゼンと
一般社団法人スクール・トゥー・ワーク代表理事 古屋星斗氏の講演。
これがとても面白く参考になる面が多かった。

高校生の一人は名大社のインターンにも参加してくれた学生だが、彼らの目的意識は高い。
将来に対しての目標も明確で、大学よりも社会に出た方が学ぶべきことが多いという。
何も考えていなかった我が身と子供への教育を反省するばかり。

古屋さんの講演テーマは「高校生の「早活」キャリアとは?」
こちらの内容も勉強になる点が山ほどあり、
また、クランボルツ先生あたりは大学の授業と似ていたり、共感する点も多かった。
詳細も触れたいが、ここはまたの機会にしたい。

僕が参加したパネルディスカッションは古屋さんと豊田工業高校の水井校長と3名で。
ファシリはアスバシの毛受さん。
そこに高校生も加わったりして、時間通りに終わるわけがない。

そのことにも触れたいが、ブログ量も増えすぎるので今日のところは割愛。
近々、どこかでまとめて書きたい(笑)。
Zoomでのパネルディスカッションは初体験だったが、これも楽しかった。
日曜の午後も有意義に過ごせた。

オンラインだからこそできることも沢山ある。
そう感じた数日。
どの会も中途半端な報告で申し訳ないが、まあ、たまにはいいだろう。

今、世の中はシルバーウイークだが、僕は今日明日と会社へ。
そのことも今週ブログで書くのかな・・・。
今週も忙しくなりそうな一週間。
久々の東京出張もあるしね。

少しずつ涼しくもなってきたし、気持ちいい日々も過ごしたいですね。

映画「ミッドウェイ」

冒頭の真珠湾攻撃のシーンを観ながら「永遠の0」を思い出した。
攻撃する側と攻撃される側の違いはあるが、同じようなシーン。
どちらも迫力はある。

両作品とも見事な描き方だが、山崎監督はよりVFX技術を駆使しているのかな・・・。
もう7年前の作品なんだ。

「永遠の0」はお涙頂戴的な要素はまあまあ強かったが、本作はさほど感じるものではない。
家族愛や同志の友情を描いてはいるが、意外とサバサバしている。
そこにはお互い割り切った感情があるようにも思える。

また、米国が正義で、日本が悪という描き方でもない。
過去、真珠湾攻撃をアメリカ側から描く場合は卑怯な日本を全面的に押し出す要素があったと思うが、
本作ではこれも一つの仕掛け程度の描き方。
観る者によって捉え方は違うと思うが、僕はそんなふうに感じてしまった。

だからだろうか。
通常、この類の映画の場合、そうはいっても日本側の味方をするが、
本作の場合、ちょっと米国側になったりする自分も・・・。
言っておくが非国民ではない。

単純に映画そのものに感情移入をしただけのこと。
エンドロールに近いシーンは感情移入しなかったけど。
ここで実在の人物が描かれていることが初めて理解できた。

山本五十六や南雲忠一が当たり前に登場しているので、その段階で気づくべき(笑)。
日本人は豊川悦司、浅野忠信、國村隼の3人の役者は分かったが、あとは全然知らない。
言葉遣いに違和感を感じたのは僕だけ?
ちょっとイントネーションが違うような・・・。

浅野くんがスタッフに言えばいいのに。
最後の大林監督にははっきりもの申したはず。
何を大切にするかを考えれば、些細なことにすぎないのかも。

本作の魅力は忠実な時代描写ととことんこだわった戦闘シーン。
映画ならではの迫力を味わうことができる。
映画館で観るべき作品。
その分、社会的なメッセージや反戦ムードがあるわけでもない。

本作は却ってその方がいいのかもしれない。
あれもこれも取り込んでしまうと中途半端感が出て、スッキリした状態にならないだろうから。
アクション映画として捉えるのが一番の楽しみ方かもしれない。

とはいえ、歴史を冷静に描き、戦争で死ぬ人の無意味さはその映像からも十分感じ取れる。
それだけで抑止力はあるのだ。
あまり社会派ドラマが得意じゃないと人が観るべき。
そこで社会を知ることにはなるが、それでいい。

そんなことを感じた作品だった。

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

本書ではいきなりまえがきで”「同調圧力」とは、「みんな同じに」という命令です。”と書かれている。
確かにと思いつつも、グキッと突き刺さる。
読み通して感じたところでもあるが、
大いに共感する点と、いや、そうなのかと唸ってしまう点、
両方感じることが多かった。

僕は会社でも「全員参加」「全社一丸」と口を酸っぱくなるくらい話している。
会社として正しい姿勢だと思い実行しているが、捉え方によっては同調圧力。
息苦しさも感じるだろう。

しかし、あえて言えば、会社説明会や選考時から話していることであり、
同調できなければ受けなければいいだけのこと。
いや、もしかしたらそれを強調している段階で著者には反感を買うのかもしれない。

表現を変えればチームワークを大切にしようと言っているだけで、会社には重要なこと。
個人的には、団体行動は好きではないし、みんなと同じに共感するわけではない。
あくまでもよりいい会社にするために行っているに過ぎない。

ただ、僕らが育ってきた背景はそれを求められてきた。
あんなヘンテコな校則も素直に従ってきたわけだし。
知らず知らずのうちに考え方も染まってきた。

誤った「正義」を植え付けられてきたともいえる。
その誤った「正義」を「世間」と「社会」もしくは「法のルール」と
切り分けて考えられるか否かが大事。
日本人の自殺者が多いのも、最近はやりの自粛警察(もう下火かな・・・)も
誤った「正義」が影響を与えているだろう。

ニュースを見る度に自粛警察のくだらなさを感じるが、当事者は真剣なはず。
このコロナ禍でより鮮明に表れてしまった。
寛容性が大切なはずなんだけど・・・。

僕の正義も「世間」ではなく「社会」に立たなければならない。
といいつつ、人に迷惑をかけるなら死んだほうがまし、
借金はどれだけ無理しても返す、
と思っている段階で同調圧力に侵されているのかな(汗)。

真の寛容性とは人に迷惑を掛けようが、借金を踏み倒そうが、それを許す自分かも。
いや、やはりそれは許せない。
自ら息苦しさを導くのが僕らの世代なのかもしれない。

それが当たり前であったし、そこに息苦しさを感じることもなかった。
鈍感なだけか・・・。
僕が大切にする倫理感も、それを要求することも息苦しさを生んでいるのかも・・・。

治安がいい日本か、自殺者が多い日本か、どちらがいいんだ?
と著者は責め立てるわけではないが、それだけでも考えさせられる。
SNSが生活の中心になり、より便利になることで失くすものも多い。

難しい時代になったと少しだけ悲観にしてくれた。
しばらくすれば元通りのオチャラケになると思うけど。
時代を感じる一冊でした。