この小説では男がよく泣く。大の大人がよく泣くのである。主人公の「国岡商店」国岡鐵造であり、その多くの部下がである。
しかし、その涙は美しく、カッコいい。男が泣くのは恥ずかしいことでも情けないことでもない。素晴らしいことなのだ。
本書は2013年の本社大賞を受賞した作品であり、各方面で大絶賛されている作品。僕が尊敬する多くの先輩経営者や友人もかなりの割合で読まれている。同じような立場の方であれば、必読書と言っても大げさでない。
だから、本当は書評を書く必要もない。ネットで調べれば、参考になる書評が溢れているわけだし・・・。
ただ僕はこの小説を読んだことを証明するために、このブログを書いているに過ぎない。しかし、書く以上は少しは伝えなきゃいけない。冒頭の4行で充分だと思うけど(笑)。
一人の企業家を描いていると共に、昭和時代の苦悩も見事に描いている。昭和がどんな時代であったかを知るには参考になり、僕らが知っているようで知らないのはこの時代を、こういった作品を通して学ぶのが理想的だろう。
もっと激動の昭和を知る必要性を本書を読んで痛烈に感じた。先日、観た映画「アルゴ」にもしっかり繋がっているし・・・。
国岡鐵造の唱えるタイムカードなし、定年なし、労働組合なしの考え方も共感するところ。本来、働くというのはこんな関係性を築かなければならない。法律によるがんじがらめのルールで縛ることで、経営者と雇用者の信頼関係が悪化するとも言えなくはない。そして、それを細かくすればするほど個人や組織の主体性もなくなる。
だから、理想の姿なのだ。
僕は涙を流す男になりたい。
悲しくて泣くのではなく、悔しくて泣く、嬉しくて泣く。そんな男になりたい。それが美しい姿だし、本来あるべき姿だと思えるから・・・。
「海賊とよばれた男」に教えてもらった。
2013年5月19日
海賊とよばれた男
2013年5月18日
那古野塾にて
一昨日は那古野塾。先輩経営者が多い中で、僕が講演を担当する大役。本当は昨日のブログでその事をアップするつもりだったが、そのパワーがなく一日延びてしまった。講演終了の20時過ぎから3軒のハシゴをしたため、翌朝5時に起きれず書くことができなかった。まだまだ甘ちゃんだ・・・(涙)。
それにしても3軒目のBarで飲んだカクテルは美味かった。かなりの酔っ払いだったが、その記憶だけは残っている。
今回の那古野塾では「現在の就活事情と若者の考え方」というテーマで約90分話をさせてもらった。このようなテーマで講演の依頼を頂くと誰を対象に話せばいいか迷うことがある。
一昨日も30代の経営者、個人事業主から既に第一線を退いた方まで出席されているので、どこをターゲットにするのかは悩みどころ。全ての方に理解しておうとすること自体難しい話。ただ今回はそれを深く考えずに話をさせてもらうことにした。
現在の就職戦線における誤解や違和感、採用担当者の苦悩、学生の思考性などのデータを提示しながらも、自分の主観をガツガツと放り込んで話したのだ。だから、必ずしも正しい内容ではないかも(汗)。違うだろ!と思われた方がみえるでしょうが、そこはご勘弁を・・・。
この講演を行うにあたって、珍しくいろんなデータを漁ってみた。「若者の考え方」なんてテーマは本来僕の持ちネタでもないので、そのあたりをしっかりと調べないと分からないことが多いからだ。
以前、ブログにも書いた朝井リョウ氏の「何者」は、若者の特徴を分かりやすく伝えるいい題材にもなった。そんな事も踏まえながらの90分。僕としても貴重な経験であった。
(朋友櫻山社長もブログで紹介してくれました。そのブログはこちら。)
今回の那古野塾では初めてお会いする方も多かった。しかし、不思議と接点のある方が多い。共通の知人がいたり、クライアントの経営者だったり・・・。「名大社さんを通して採用した社員、今も凄く頑張ってますよ。」と感謝されると恐縮してしまうが、嬉しくもありがたいお言葉。自分たちの仕事が間違いではないと感じる瞬間でもあった。
このような場を提供いただいた那古野塾に改めて感謝。
次回からはその感謝の気持ちを一日延ばしにするのではなく、ちゃんと翌日に伝えるようにしたい(笑)。
2013年5月16日
Jリーグ20周年
昨日でJリーグは20周年を迎えたという。言われるまで気づかなかったが、そんな年月が経っていたんだ。よかった、グランパスもこの20年の間に優勝経験があって・・・(笑)。
このJリーグがスタートするまで、僕はサッカーにほとんど興味はなかった。サッカーの経験は体育の授業だけだし、日本リーグなんてどんなチームがあるかも知らなかったし、W杯も観たことはなかった。
それがJリーグブームに乗って、会社にサッカーチームが出来、そこに参加するようになってから見方が変わった。とっても面白いじゃないかと・・・。
チームでは10分も走ればヘロヘロになる状態だったし、ディフェンダーにも関わらずオフサイドを意識せず怒られたりもした。徐々にルールも覚え、サッカーの醍醐味も理解し、少しはうんちくを語れるよう(これはウソだな)になった。技術は全然上達しなかったけど(苦笑)。
Jリーグに贔屓なチームがあるわけではなく、最初の頃はエスパルスを応援していたと思う。グランパスは圧倒的に弱かったし、チームとしてのまとまりも欠けていた。
それが3年目に入り、ベンゲルが采配を取り、ピクシーが縦横無尽に動き回るようになりチームが連動し、見方が変わった。たまたま岐阜の長良川競技場でプレシーズンマッチを観た時、ピクシーの上手さに驚いた。
僕の友人は「ストイコビッチは世界一上手いよ!」と教えてくれたが、当時、ようやく名前を覚えたくらいの僕は「何のこっちゃ」と思うくらいだった。
リーグがスタートし最初の頃はチームが機能せず中々勝てなかったが、ある時期からメチャクチャ強くなった。そして、断然面白いサッカーをするようになった。僕はすっかりグランパスのとりこになってしまった。正式に言えば、3年目からグランパスのファンになったわけだ。
リーグは2位に終わり優勝は逃したが、続いて行われた天皇杯では見事優勝。元旦にテレビの前にかじりつき、興奮しながら観ていた時を今でも鮮明に記憶している。
その後、チーム内でのゴタゴタや相次ぐ監督解任など、順風満帆なチームではなかったが、ファンを辞めることがなかった。ピクシーの瑞穂競技場でのラストゲームも間近で観ることができた。
そして、2010年にそのピクシーが監督として初めてリーグを圧倒的な強さで制覇した。感動した。嬉しかった。
そうか・・・。そんな時間を超え20年も経過したんだ。今年は全く波に乗れないチーム状況だが、これからの奮起に期待したい。頼みますよ!
Jリーグ20周年。
これからも多くの感動をよろしくお願いします。
2013年5月15日
明日のリーダーのために
明日のリーダーのために (文春新書) (2010/04) 葛西 敬之 |
これもブックオフで手にした一冊。新刊で書店に並んだ時は、迷ってみたものの購入しなかった。JR東海という大きな組織、そして巨大インフラ企業のトップのリーダーシップ論が自分に合うかが疑問であったのが、その理由。
そんな気持ちを抱いている段階でリーダー失格なのかもしれない。
組織の大小、企業文化の違いに限らず、学ぼうと思えば、どんな点でも学ぶべき点はあるはず。読後に改めてそんな感想を持ってしまった。
著者はエリートであることは間違いないが、純粋培養的に育成されたというよりも、自分のポリシーに基づいて仕事を進めた結果、そのポジションを得たことになる。
元来、国営の守られた存在であり、政治介入の度合いが高いとどうしても内向きな思考や行動へと移っていくと思うが、それに反発する姿勢が結果として、現在のJR東海へと繋がっているのだろう。
自らの組織を断罪している点も気持ちがいい。
また、歴史に対しての造詣も深く、自らの歴史観や日本人論もしっかりと持っている。そんな軸がないと本来リーダーは務まらないのかもしれない。
そんなところばかりクローズアップしていると、自分はう~ん、リーダー失格。あまりにも幼稚なレベルになってしまう・・・。一つひとつクリアするしか方法がないのはわかっちゃいるけど・・・。
巻末にあるリーダーのためのブックガイドも参考になった。そのほとんどが読んだこともなければ、存在自体も知らないことが多い。
どこまでいっても解決するのは不可能なんだろうな・・・。
2013年5月13日
映画「希望の国」
本作の1年前に作られた園子温監督の「冷たい熱帯魚」は凄まじい映画だった。ブログに映評を書こうと思ったができなかったし(苦笑)、R18指定も納得してしまう。強烈すぎる作品だった。個人の感情を抉り出す演出は観ていて恐ろしくなったものだ。
本作も同様だが、社会に痛烈なメッセージを残す日本では稀な監督になるのかもしれない。
この映画は東日本大震災の数年後を描いている。架空の県で原発は稼働し続け、再び事故が起きるのだが、オーバーラップするのは福島原発事故。それがもたらす悲惨な状況を描き出している。だからといって安易に原発を批判する映画とはいえないと感じる。
テーマはあくまでも家族の絆であり、愛する地域で生きていくことなのだ。それは親子であり、夫婦であり、代々続く先祖へのリスペクトでもあるだろう。
一つの突然な事故により全ての環境が破壊されるのは、想定できないだけであり得ること。この映画を観終わった後、なんらリスク管理をしていない自分に危機感を覚えてしまった。2年前に起きた大震災の恐怖が自分の中でも知らず知らずのうちに遠のいているのだ。情けないな。
今後、園監督は要チェックだ。その前に撮られた「恋の罪」や「ヒミズ」も観なければならない。ただ観終わった後は、清々しい気分というよりは、ずっしりと重い気分になってしまいそうだけど・・・。この「希望の国」も「冷たい熱帯魚」もそうだった。ちょっと辛いな(笑)。
この監督の作品に出演する役者さんはいわゆる常連が多い。大林宣彦監督の大林組ではないが、園組と呼ばれることも近い将来あるのかもしれない。既にそうかもしれないが・・・。でんでん、吹越満、奥さんとなった神楽坂恵など。
そして、悲しいニュースが・・・。この映画で好演された主役の夏八木勲さん。昨日、すい臓がんで逝去された。お悔やみ申し上げます。
2013年5月12日
雨の第1回ハゲタカ鑑賞会
昨日は以前から案内していたハゲタカ鑑賞会の第1回目を行った。天気は雨。ドラマをご覧になった方は思い出すだろうが、葬式のシーンを思わせるような天気。まさに開催するに相応しい日となったのだ。
(やや強引か・・・)
幹事の櫻山さんと吉原さんとでランチをしながら、打ち合わせ。そして入念なチェック。
吉原さんが持参した高性能スピーカーで会場内は映画館のようにもなった。
(やや大げさか・・・。途中、音切れしてしまったのは想定外(笑))
当初、ハゲタカを観てみんなで感想を言い合って、その後、楽しく飲もうというお気楽な計画だったが、打ち合わせをするうちにハードルが上がり、ファイナンスや企業経営の観点からグループワークを行う流れへと移行。かなりマジメな路線を走ることになった。
参加者は13名。その顔触れも様々だが豪華。経営者、大学の先生、一流企業の財務担当、MBA取得の経営戦略担当、ターンアラウンダーなど、僕を除き(笑)切れ味鋭い方々に集まって頂いた。
今回は全体の趣旨説明と第1回の「日本を買い叩け!」を上映し、グループワークへ。ドラマの感想を語るまではないが、グループワークはこちらも大いに刺激を受けることに・・・。
いやあ~、びっくり。その視点の高さに驚いた。
それぞれの立場から物事を捉えられている面もあるだろうが、僕が全く気付かないような観点でドラマ自体を捉えられている。
不動産中心の日本の資産価値の在り方の変換期、投資と融資のはき違え、1998年は日本の金融機関の仕組みが外資の仕組みに負けた年、公正な価値の認識の違い、日本型経営の行き詰まりが露呈したのがバブル崩壊後などなど、60分のドラマからよくここまで深堀出来るなと感服せざるを得ない白熱した議論となった。
この議論だけでも相当な学びだし、有意義な時間。アベノミクスで浮ついた今の時期だからこそ、このドラマを観て話し合う必要もあるのではという何とも嬉しい感想もあった。
鑑賞会終了後は、近くのキャバーンで懇親会。
オーナーに無理を言い、ハゲタカのメインテーマをBGMをバックに乾杯。ここでもハゲタカの話を中心にしながら、各方面の話に花が咲いた。
ハゲタカ鑑賞会終了後は、007上映会だ、山崎豊子シリーズがいい、いや寅さんだ、その前に日活ロマンポルノじゃないかと勝手に上映会の企画が持ち上がっていった(笑)。上映会は延々と続くな・・・。それも含め楽しい会だった。
解散時はすっかり雨も上がり、足取りも軽く帰宅することができた。
第1回ハゲタカ鑑賞会は盛況のうちに終了。
櫻山さん、吉原さんの両幹事を始め参加頂いたみなさんに感謝!
2013年5月10日
たかがメール、されどメール
面接を実施した学生さんにはしっかりと返事をしなければならない。内定を提示する学生さんには「うちにおいでよ!」と言えばいい。それほど難しいことではない。
難しいのは残念だが不採用にする学生さんに対して。そこには気を遣うし、申し訳ないと思う。それが理由でもないが、僕が面接した学生さんにはきちんとした返事をメールで送る。
最終面接でどんな印象だったか、どんな点が良かったか、不採用の理由はどこにあるかをメールで送ることにしている。限られた人数なのでできることだが、僕の中では最低限行うべきマナー。最後まで自分たちの会社の事を想ってくれた方に対して、気持ちの入っていないお祈りメールは失礼にあたるとも思う。
そのメールに対して、親切にお礼の返事をくれる学生さんもいれば、何もない学生さんもいる。当然だろう。中には「山田社長から頂いたメールを読んで悲しくて泣きました。でも、これからも頑張ります。」という内容のメールもあったりする。とても切ない気持ちにもなる。仕方のないことだが・・・。
そんなことを採用担当を任された10年以上前から行っている。今は最終面接の学生だけだが、以前はもっと多くの学生にメールを送っていた。
数か月前の事だが、ある団体のパーティーに出席し、抽選会で当たり名前を呼ばれたことがあった。景品を頂き、席に戻る途中に若い参加者に声を掛けられた。
「山田さん、就職活動の時に御社を受けた○○です。覚えていますか?」と。一瞬、何のことかと思ったがすぐに思い出すことができた。7~8年前にうちの会社を受けてくれたイキのいい若者だった。
「あの時、山田さんから頂いたメールは今でも保存しています。時々、読んでいます。」と思いがけないことを言ってくれた。正直、どんな内容のメールだったかは覚えていないが(苦笑)、送ったのは事実。それを今でも残していることに驚くと共に、素直に嬉しかった。
「へ~、そうか。ありがとう。今も頑張ってるか?」と他愛もない会話をしてその場は終わったが、たかだか一本のメールでもそんな扱いを受けるこちらも喜ばしいし、光栄なこと。
就職活動の敏感な時期、一本のメールが相手を傷つけることもあれば、勇気づけることもある。それを我々は真摯に受け止めなければならない。一つひとつの行為に責任を以て臨まなければならない。
昨日、学生にメールを打ちながら、そんなことを思ったのだった。
2013年5月8日
ガチンコ最終面接
昨日は名大社の14卒新卒採用の最終面接。本年度は既に1度実施しているため、昨日は2回目。意欲的な学生さんとじっくり面談させてもらった。
以前から話をしているように最終面接は僕と1対1のガチンコ面談。それも1人1時間の時間を掛けてじっくり行う。ガチンコと言っても対決姿勢むき出しで戦うのではなく、お互いの考えを腹を割って話をするというもの。
お互いが自然体で臨めるよう基本は私服。僕もこの日は学生さんと対等な関係にするために私服で出社している。(いつもと同じだろ!という声も聞こえないことはないけど・・・。いつもよりもっとくだけてはいます(笑)。)
自然体で臨めるための私服にしている目的もあるが、それだけが目的ではない。企業秘密のためこの場では控えさせてもらうが、別の目的もあるのだ。知りたい方はこっそりお話します・・・。
名大社の募集は営業。何年かキャリアを積むことで別の部門に移ることもあるが、基本は営業として働いてもらい、現場の前線に出てもらう。リアルな体験でしか学べないことは多いので、必要不可欠な仕事となる。
うちを希望する学生さんはそれを全て理解した上で、選考に臨むために一定の覚悟はできている。特に最近はパワー炸裂の力強い女子学生が増えてきた。最近の学生は競争意識が弱いと言われるが決してそうではない。負けず嫌いで常に一番を目指す学生も多いと直に感じる場面は多い。
昨日もそんな面接を繰り返したので、頼もしく思うことも多かった。かと言って、自己主張ばかり強いわけではなく、今どきの学生らしくチームワークも大切にする。
僕の学生時代に比べれば、考え方も行動もしっかりしている学生は多い。それでもジャッジをしなければならないのは酷な仕事だ。最終面接になると甲乙つけ難く、みんな優秀だし・・・。
僕にとっても楽しくもあり、気づきもあるが、疲れる時間帯。かなりのパワーを要するので、一日終えるとその疲労度は高い。トップとして重要な仕事であるから当然なんだけど・・・。
今も学生さんの発言内容や表情が思い出される。
採用はやりがいある仕事だが、辛い仕事でもある。
2013年5月7日
映画「アルゴ」
この緊迫感はたまらない。特に電話の鳴るシーンの緊張感はどんな巧みな演技よりもアクションよりも張り詰めたものがある。
2012年度キネマ旬報読者選出部門1位の評価はうなずける。社会派ドラマで久々に手に汗握った映画であった。
イランの米大使館占拠事件を題材にした実話だが、これだけを観るとアメリカが正義でイランが悪者という印象が残ってしまう。互いの政治的背景に関して何かを言う立場でもないので、その事件については触れない。この事件に対して僕が無知なだけであるから・・・。
ただ実話が映画のフィクションを越え、こんなにもリアルにスリリングな世界になったのは衝撃。それはドキュメンタリーを思わせる演出やその当時をイメージさせる映像が更に衝撃を強くする。まんまと監督の術中に嵌ってしまったわけだ。
どんなストーリーなのかはここで話すべきではないが、ところどころに表現されるユーモアがうまい具合に緊張感を解いている。そうでなければ2時間でかなりくたびれてしまう。観たのが何もない時間帯で良かった(笑)。
監督で主演でもあるベン・アフレック氏は全く知らなかった。調べてみると「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」をマット・デイモンと一緒に脚本を書いている。10年以上前に観た秀作であるが、マット・デイモンの印象が強いため、この監督が絡んでいたことを知らないは当然かも・・・。今後、注目すべき映画人だろう。
映画のあらすじだけ読むととても重く一歩前に踏む出すのに力は必要だが、見ておくべき映画である。
2013年5月5日
その悔しさをバネにしろ!
またまた少年野球ネタで恐縮である。昨日は息子の所属するチームの3回戦。
前試合は快勝したが、3回戦ともなると甘くはない。相手はさらに強豪。最早チームの勢いも関係ない。それでも気合を入れ直し試合に臨んだ。
ここ2試合は全くエラーが出なかったが、昨日の試合は肝心な場面でエラーが見られた。そこをクリアすればもっと好ゲームになっただろうが、結果は0対5の完敗。これも実力である。
毎回のように出塁しスコアリングポジションにランナーを出すものの、ここでの一発が出ない。
圧倒的な成功率を誇る2塁への盗塁も失敗。
逆に暴投やトンネルで相手にチャンスを与え、それが最後まで試合に響いた。
少年野球を見ていると、いかに一つ一つのプレーが重要であり、一つのミスが致命的になるのがよく分かる。あのプレーがなければと言うのは簡単だが、実際にそのプレーができないから問題なのだ。だとすれば練習し克服するしかない。
今回の敗戦は本人たちもショックだったようだ。それも自分たちのミスが原因となれば、その落ち込みは大きい。
これまでは負けても悔しさを見せなかった連中が、昨日の試合終了後はみんな無口で悔しさを噛みしめていた。それでいい。
自分たちが本当に学べる場は敗戦や失敗でしかない。その経験を通し、次に同じ失敗をしないよう努力するだけのこと。それを肌で感じたのであれば、この後の練習も変わるだろう。それを繰り返していくしかない。
そして、どんなに悔しくても感謝の姿勢は忘れないこと。昨日も次の試合が始まる前に全員でグランドに一礼をしていた。
そんなことを教えてくれる少年野球は素晴らしい。残念な試合ではあったが、僕も人として大切なことを改めて教えてもらった。
悔しさをバネにしろ!そして、次回、もっといい成績を残そう。