著者の小山氏は、今から8年ほど前に日経ベンチャーが出している講演を収録したCDで知った。当時の社長にCDを借り、営業車での移動中に何度も聞いていた。
その頃は一切経営にタッチしていなかったが、感心して聞いていた覚えがある。2年前には東京のあるイベントで初めて講演を拝聴する機会を頂き、名刺交換もさせてもらった。
カッコつけることなく、本音で経営とは何ぞやを語る方。それも中小企業の社長は何をしなければならないかと歯に衣着せぬ言葉で発せられる。僕としては、キリッと身が引き締まる思いだ。
本書も厳しくも熱い想いで経営者に向けて書かれている。
僕は営業出身でそれも飛び込み営業からスタートしているので、トップが営業することには全く抵抗がない。むしろ最近、その機会がなくなってしまったので寂しく感じるくらいだ。特にうちのような会社は営業が基本だし、営業が強い事が会社の強みでもある。
僕が今更出ていく必要はないのかもしれないが、本書を読み終えるともうちょっと外に出てみようかとも感じてしまう。刺激を受けたこともあり、ぜひ、そうしてみたい。会社のメンバーには嫌がられるかな・・・(笑)。
本書には社長の営業の必要性だけでなく、印象に残る表現も書かれている。
新しいことに挑戦し失敗するのは失敗とは言いません。「一歩前進」です。二回目の失敗も失敗ではありません。これを「確認」といいます。(ただし三回目の失敗は「単なるバカ」になるので気を付けなければなりません。)
これはいい。
トップへの言葉でなく、社員全員にも使えそう。朝礼の場で、話してみてもいいかもしれない。失敗が決して悪いことではないことを的確に表現しているように思う。
中小企業は社長次第とはよくいわれること。そのことは、肝に銘じて、業務にあたらねばならない。改めて痛感した一冊だった。
1月も第二週に入り、街もざわつき始めてきた。冬休み中はもっぱらパソコンの前で就職活動していた学生も、そろそろ外に出る時期。かなり寒い日が続くが、外に出なければ何も始まらない。
ふるさと就職応援ネットワークに加盟するパートナーは、正月早々にイベントを開催しており、賑わいも見せていた。地域ごとに特色は異なるが、目指すところはみな同じ。
名大社としても年明けの第1回目のイベントとして、1月11日(金)・12日(土)に【就活】研究フェアを開催する。
2日間でのべ52社の企業に参加頂き、本格的にスタートした学生を支援する。当日は各企業のブースだけでなく、いくつかの講演も行う。
僕も1年ぶりに人事担当者とのパネルディスカッションでコーディネーター役を務める。懇意にさせて頂く担当者ばかりなので、突っ込んだ質問にもズバッと答えてくれるだろう。他では聞けない本音ベースの回答が期待できるんじゃないかな・・・。
他にも就活内定プロデューサー田中ヒロユキ氏やキャリアコンサルタントの大山佳子氏による理工系学生向けの講演も用意しているので、学生には貴重な経験となるはず。是非、この機会を活かして欲しい。
【就活】研究フェアの詳細はこちら
<日時>2013年1月11日(金)12日(土)
11:00~17:00
<会場>吹上ホール 第1ファッション展示場
地下鉄「吹上駅」より徒歩5分
※講演の予約はこちらから
今年も名大社では頑張る学生を応援していく。就職活動は始まったばかり。決して焦る必要はない。一日一日を大切にして、より多くの人に出会ってほしい。
今年、いくつか立てた目標の中にマラソンの事がある。
昨年走れなかったフルマラソンへの参加。そのフルは4時間30分というタイム。そして、月間100キロ走ること。
自分で言うのもなんだが、かなりハードルの高い目標である。しかし、目指すからには目標は高くないといけない。昨年だってフル参加を決めた時は5か月間で500キロを走ってきたわけだから実現不可能ではない。
問題は日が短くこの寒い季節。朝型の僕としては、この寒さで気持ちが折れそうになることは何度もある。走らない理由を作るために、雪が降らないかなあ~と思ってみたり・・・。
ただ会社のメンバーの前でも、このブログでも宣言してしまったので、やらないわけにはいかない。
やります!
何事も最初が肝心。この正月も結構走った。元旦からスタートして、昨日までで4日間、のべ37キロの距離を走った。まずまずのスタート。
今週末はみのかも昭和村ハーフマラソンに参加するため、少なくとも半月で58キロは走ることにはなる。出足としては順調といっていいだろう。
多分、2月が相当難関(あと7月あたりかな)になってくるだろうが、体調管理を整えて臨むようにしたい。
新しくCW-Xも購入し、長距離のランニングに耐えられるようにもした。あとは走ることで体重が落とせればいいのだが、これまでは不思議なことに全くといっていいほど効果に表れない。食べて飲んでいるのが、度が過ぎているのか・・・。
どのタイミングで、どのフルマラソンに参加するかは決まっていないが、決めた段階でライバルに少しでも差もつけていたい(笑)。
まずは今週末のハーフマラソンを乗り切ろう。かなりキツイ大会だけど・・・。
名大社では昨日が仕事始め。初日は早めに家を出て7時40分には出社。この日は通勤途中にある白山神社にお参りし、健やかな一年を願う。
今年は4日が金曜日という事もあり、ほとんどの企業は休み。ビルも街も静かであった。こんな日は有難い事にゆっくりと年初の朝礼を行うことができる。
全社員にセミナールームへ集合してもらい、僕の方から今年の標語と一年間の方向性を発表する。その後は全員が順番に昨年の反省と今年の目標(抱負)を10分程度ずつ語る。時折、あちらこちらから突っ込みを入れられながら・・・。
自ずと正月気分は抜け、緊張感が芽生えてくるのがいい。それだけで2時間以上の時間が掛かってしまうが、とても大切なこと。全員でお互いの姿勢を確認することは重要で、大きな刺激や学びにもなる。
発表した時の気持ちを維持しながら一年間を過ごしてもらいたい。
朝礼後は会社に届いた年賀状を確認し、出し忘れについては急いで宛名書きと共に一言添える。その後は新聞社とTV局への挨拶回りへと出掛ける。
昨日は風も強く寒い一日。それでも雲一つない晴天で、突き抜けるTV塔を眺めるだけで、晴れ晴れしい気分になる。
そうして仕事始めの一日が過ぎていく。
特に大きな変化があるわけではない。とてつもなく面白いネタが転がっているわけではない。それでも会社も社員一人ひとりも少しずつ変化していく。
いい意味で日々を重ねていく。
仕事はまだ一日を終えただけ。本格的に忙しくなるのは来週からで、今日からは2連休。それでも、我々にはこの一日の仕事が重要なのだ。
晴れやかに行こう。青空のもとに突き抜けるTV塔のように・・・。
105万部の発行部数で昨年一番売れた書籍。ベストセラーと呼ばれる書籍はあまり縁がなかったが、たまたまブックオフに並んでいたので手に取った。ちょっと失礼な表現ですね・・・。すいません。
最近、「~力」というタイトルの書籍がやたら目立つと思うし、この売れ行きから更に加速度的に「~力」本が発行されるのではないだろうか。話す力、読む力、書く力、見る力とか。何でも出てくるな(笑)。
本書を読みながら、営業時代を思い出した。
阿川氏のようなインタビュー形式ではないが、営業時代にはよく取材した。印刷物や求人雑誌、ネット媒体の原稿を作成するために、クライアントの社長や担当者に対して、企業理念や仕事内容をヒアリングしたのだ。
ライターと同行して取材するケースもあれば、全て自分で取材し原稿を作成することも多かった。下手なライターよりは自分の方がいい原稿を作るという錯覚もしたりして・・・。
ライターと同行する時は、基本は全てライターに任せ、自分は隣に座って聞いているだけのことが多かった。そうした客観的な状況でライターとクライアントとのやり取りを聞いていると取材の上手い下手がよく分かる。
クライアントの話したいことを上手く引き出し、更に内容を広げるライターと、ただ決められた質問を事務的に聞くだけのライターでは、結果として仕上がる原稿のクオリティに大きな違いが出るのだ。
通り一遍の話だけでは会社の魅力を引き出すことは難しい。いいライターというのは素晴らしい文章を作るだけでなく、素晴らしい取材力があると現場を通して感じていた。
この本書に書かれている一つ一つのヒントを読みながら、その当時をオーバーラップさせていた。なるほどと感心しながら・・・。
キャリアカウンセリングでも同様の事がいえる。
いかにクライエントの悩みを聞き出すかは、その傾聴力にかかっている。クライエントに寄り添うことで、いかに信頼して話が出来る環境を作っていくかがカギとなるのだ。本書にはそうした取材力とカウンセリング力を高めるためのエッセンスが十分に詰まっている。
また、本書を読むことで著者の人間性も垣間見ることができ、ふわーっとした感じが心地いい。
たまにはベストセラーも読んでみるものだ。
この年末年始休暇に、家族で観た映画(受験生の娘は除いて・・・)。家族で楽しむにはぴったりの映画だろう。息子は毎週日曜日の少年野球に行く前に必ずアニメを見ているので、大筋のストーリーは理解しているため、余計に入り込みやすいようだった。
なぜ家族で観るにはぴったりの映画かというと、ストーリーは単純明快でわかりやすい。「夢の続きを、始めよう。」というメッセージもとても健康的で、映画も前向き。
完全無敵のヒーローものでもなければ、どろどろとした人間関係が描かれているわけでもない。気軽な気分で大人も子供も楽しめ、何より安心して観ることができる。ピクサーのアニメを観るのと同じ感覚だ。
僕は宇宙には全く詳しくないし、それほど興味を持っているわけでもないが、宇宙飛行士になるためには映画なるような試験をクリアしないと達成できないことも理解できた。ディテールはどうかわからないが、原作の宇宙に対する憧れとその想いが十分に伝わってくる。
映画の感想はそれくらい。
この映画を観ながら、弟役の岡田将生について感じたことがあった。
アイドル顔の二枚目俳優だが、僕は役者としての魅力も感じていた。意外という言い方は失礼かもしれないが、かなり幅広い役柄をこなすことができるのではないか。
「告白」の調子のいい教師役も良かったし、「悪人」のマザコン放蕩息子役も良かった。特に「悪人」は彼の役柄が映画を際立たせる一つの要素になっていたのではないかと思ってしまう。
これからの活躍が楽しみである。
今年も残すところあと本日のみ。会社の目標の振り返りは最終日の社員総会で総括した。
評価すべき点は大いに称え、反省すべき点は再度見直さなければならない。それは会社内に留めるとして、本日は自分自身の振り返りをしたい。
毎年恒例だが超個人的なことなので、どうでもいいと思う方も多いだろうけど・・・(笑)。
僕は以下の5点を今年の目標として掲げた。
人によってはレベルが低いと思われるかもしれないが、自分なりに振り返ってみた。
1.名大社のトップとしてふさわしい人物になる。
(知名度のおかげで必要以上に優秀だと思われることが多く、負担に感じることもあったが、肩書きに見合う人物にならなければならない。)
⇒とてつもなく漠然とした目標。会社のメンバーには具体的に目標を立てろと指示をしておきながら、自らは抽象的。この目標の達成度については、自分ではわからないし、評価できない。トップに相応しいかどうかは他人が評価すべきこと。
以前と比べ会社がかなり変わったとよく言われるが、それはいい意味でも悪い意味でもあるはず。褒め言葉だとしても安易に喜ぶのではなく、指摘されていると受け止めなければならない。
負担に感じることはかなり減ったが、肩書に見合う人物になったとは到底思えない。きっとゴールはないだろう。常に意識し続けることが重要だし、他人の評価が100点になることもあり得ない。結果的に未達成。
2.名大社のブランド力を向上させる。
(主役は社員全員だが、自らも露出を高め広告塔として動いていく。)
⇒いろんな場に出掛けたことにより、多くの縁を頂いた。母校の60周年記念事業で講演をさせてもらったり、地元の新聞やビジネス誌にも取り上げて頂いた。
ほんの少しはブランド向上に繋がったのかもしれないが、会社の信頼が大きく増したわけでも仕事が断然しやすくなったわけでもない。最初の目標と同様で、これにも終わりがない。まだまだである。
3.年間48冊の読破
⇒唯一の目標達成。それも29日に48冊目を読み終えるというギリギリでの達成。
「志を育てる」(田久保善彦)から始まって「聞く力」(阿川佐和子)まで、月平均4冊と非常に分かりやすい目標設定は何とかクリア。どこまで頭の中に残っているかは、とりあえずこの場では問わず(笑)。
4.マラソンの記録更新
⇒こちらは惨敗。今年参加したのはハーフ5回。10km1回。昨年までの最高タイムは1時間51分であったが、今年の最高タイムは名古屋シティマラソンの1時間55分と記録更新どころか大きく前年割れ。挙句に2時間を超えるタイムが2回もあった。初めて臨んだフルマラソンもハプニングに巻き込まれ断念するなど、マラソンに関してはいいところなし。来年リベンジである。
5.ゴルフのスコア100切り
⇒こちらは先日のブログの通り。情けない結果で未達成。
とまあ、ほとんど未達成でこの一年を終えることになる。年頭から会社で偉そうなことを言い辛くはなるが、役割と認識し区別して臨みたい。自分勝手だな・・・(苦笑)。
家族においても満足を提供できたとは言い難いだろう。
娘が受験生ということもあるが、この一年旅行や遠出が一切なかった。休日も別行動が多かった。子供たちの親離れは健全ではあるが、もう少し家族サービスもすべきだったと反省もしている。来年は落ち着くだろうから、せめて一泊二日の旅行くらいは行きたい。
あきらかに能力不足、努力不足の一年であったが、納得できる面も少なからずあったのも正直な感想。こうして無事に一年を過ごせ、家族も会社のメンバーも笑顔で締めくくることができた。それは何事にも変え難い事。
一年間、ありがとうございました。
明日からもよろしくお願いします!
今月の日経新聞の「私の履歴書」は森喜朗元首相。12月に衆議院選挙が行われ自民党の圧勝もあり、とてもタイムリーだ。党のいいPR材料にもなるだろう。
しかし、この連載については、どうもしっくりこない感じで読んでいた。
僕はブログで政治ネタは書いたことがない。今後も今のところ書くつもりはない。自分がそれを書くのに相応しい知識と考え方を持っていないのが大きな理由だが、仮に書いたとして、その内容がイコール会社の考え方と誤解を与えてしまうことに危惧を感じる点もある。(そんな影響力はないので、気にする必要もないのだけれど・・・)。
従って、今回のブログも政党支持や批判を言いたいわけではない。あくまでもその姿勢について疑問を感じたにすぎない。
この森元首相の連載は、ある意味痛快で、本音がストレートに書かれていると思う。新聞やTVを通じて取り上げられることのない政局の裏側を表現されているのもいい。
しかしである。一ヶ月の連載を通して、政治家の仕事とは一体何だろうかと疑問に思ってしまった。書かれている内容のほとんどが、党内での権力争いや派閥内での人事に関わることばかりで、肝心な日本の方向性や海外との交渉事などの事柄はあまり見られなかった。
それを書いていけないという規制があるかどうか知らないが(そんなのはないと思うけど)、あまりにもあるべき姿を描く場面が少ないのは寂しかった。
もしかしたら、今朝と明日の最終回で集約されるのかもしれないが・・・。
森元首相の豪快な性格が伝わってくる良さもあったが、政治家に対しての不信感を抱いてしまったのは残念。
いい裏切りを残りの回で期待したい。