これからも前向きに 名大社会長ブログ

幹事年度終了!

昨日6月30日をもって僕の幹事年度が終了した。
何かといえば僕が所属する名古屋東ロータリークラブの役割。
昨年同時期に「そして、新たな役割がやってきた」というブログを書き、はや一年。
7月で期が変わるため、ようやく任務を終えた。
とりあえずホッと一息つきたいところ。

所属するロータリーは名古屋でも歴史と伝統のある由緒正しいクラブ。
60年以上の歴史があり僕が生まれる前から存在する。
チャーターメンバーの方は今でも現役で90歳を超える。

そのクラブで幹事を務めるのはまあまあのプレッシャー。
他にもいろんな役割を与えられる昨今だが、重みは格段に違う。
幹事になり初めて知ることも多く、あれこれと時間を割かれることも多かった。

そして、コロナ禍の年度。
年間通して15回も通常例会が中止となり、Web例会へ移行。
緊急事態宣言が発令される度に理事会を開催し決議。
そのためのルール作りにも奔走した。

理事会も対面ではできない。
オンラインで開催するが、重鎮の方々はそんな経験もなく、
Zoomのやり方もレクチャーする必要があった。

また、会長方針に従うために危機管理委員会なるものを組織化し、危機管理計画書も作成。
専門分野の方に力を借りながら作成したが、予想以上に手間と時間は掛かった。
弁護士もIT社長もBCPのプロもいるしね。
この歳になって初めての仕事をしたはむしろいい経験。

会長はいい意味で任せてくれたので、途中からは自らの意志で進めることができた。
自分ではかなり頑張ったつもりだが表舞台に出ないことが多いため、
役に立ったとは思われてないかな・・・。
大きな行事はことごとく中止になったし。

そのあたりはちょっと寂しいが、やむを得ないこと。
それでも無事に終えることができたし、さすが紳士の集まり、
最終例会の場では多くの方が温かい言葉を掛けてくれた。

幹事年度、お疲れ様でした!

と締めたいところだが、現実はそんなに甘くはない。
今後取り組む新たな活動に何故か巻き込まれている。
その年度の幹事という理由だけで、調整役もしなきゃいけない。
昨日もその打合せで重たい役割が・・・。

何だかいいように巻き込まれているな。
相当、ヒマだと思われているのかな?
まあ、今までより責任は軽くなるので、楽しみながら活動できるといいけど。
どうなるかは不明(汗)。

とりあえず自分に向かって、言っておこう。
一年間、お疲れ様でした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その185

まずは一点お詫びです。
先週の伏見シリーズはその185として書いていましたが、実は184でした。
今回が185回となります。

「あれっ、変わってないぞ・・・」
と思われたツウの方、申し訳ありません。
誤魔化して水増しをしたのではありません。

うん、気を取り直していきましょう。

会社から栄方面に向かいます。
ブラブラと住吉町を歩いていると天から声が届きます。
「お寿司がいいな・・・」
空を見上げても声の主は分かりません。

しかし、気がつくとお寿司屋さんの前に立っていました。
「鮨屋とんぼ 住吉店」さんです。

以前、こちらはスパゲティーのお店でした。
このシリーズでも紹介しています。
「食べ物のはなし 伏見シリーズ その103」

一時期、ハマって結構通いました。
コロナ禍で休業になり、いつの間にかお店が無くなっていました。
後を継いだのが、こちら。
お店の雰囲気も随分と変わりました。

系列店は伏見の地下街にもあります。
どちらも人気店のようです。
お店に入るとネタケースに並んでいます。

そして、こんな札がカウンターに置かれています。

明朗会計の証でしょう。
頭で計算しながら食べていくんでしょうね。

今回はランチです。
にぎりずしランチとばらちらしランチの2種類です。
見渡すとにぎりずしランチを頼むお客さんばかり。

人気食べ物ブロガーもその気持ちになります。
こちらは一貫、一貫、職人がお客さんの顔を見ながら出してくれます。
誰かと飲みながら寿司を食らうのが理想。
写真を撮っても違和感はありません。

ここは一人で食す人気食べ物ブロガー。
一貫ごとに写真を撮っている姿はいかにも無様です。
隣の女性グループの視線も気になります。

「ツウはばらちらしを頼むんだよなあ~」
誰にも聞こえないように呟きます。
そして、
「すいません、ばらちらしをお願いします。」
とカッコつけて注文します。

ばらちらしランチ 1100円

なかなかの色具合。
アップにしてみます。

マグロも中トロだったり、穴子も紛れ込んでいます。
すし飯も美味しいです。

隣にオジサンが一人座りました。
身なりだけみるとビジネスマンには思えません。
「握りのランチを!」と注文。

「なんだ、ツウじゃないな・・・」
さりげなく隣を眺め、心の中で分かってないなあ風に呟きます。
しかし、次の瞬間、
「ビールをください。」
「あとこれとこれとこれ。」
いくつかの札を渡します。

さりげなく目を凝らし札を読むと「うに」という文字が・・・。
一貫、一貫運ばれる寿司を頬張りながら、ビールを美味しそうに飲んでいます。
一言も発しません。

「もしかしてこれが本物のツウ?」

「分かってないのあなだだけよ!」
三島由香に言われた気持ちになってしまいました。
やっぱこういう店は寿司を摘まみながら、酒を飲まないと・・・。
深く反省をするとともに出直しを誓うのでした。

ばらちらしもとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。

映画「のさりの島」

本作を観たのが名演小劇場。
名古屋を代表するミニシアターだが、かれこれ何年ぶりだろうか。
少なくとも12年継続するブログには登場しない。
13~14年ぶりにお邪魔したことになる。

HPもスマホ対応はしていない。
Webでの予約もできない。
座席は自由席。
今どきこんな映画館もないとは思うが、それが意外と心地いい。
スタッフも最小限だが、なぜか人間味を感じる。

入口前にこんな飾り物が置いてあるのも理由かもしれない。
昭和を感じさせる館内に気持ちも安らぐ。

そして、本作。
この映画館で上映するために制作された作品と錯覚に陥る。
なんだろう、この感覚は・・・。

全編通してその感覚が抜けきらないまま映画を観終えた。
もしかしたら山本起也監督の策にハマっただけかもしれない。
申し訳ないが大ヒットはしない。
全国のメジャーな映画館で公開されることはない。
一部のファンに愛される作品に留まるだろう。

だが、それが本作の最大の魅力。
そう捉えられてもおかしくはない。

それはタイトルにある「のさり」の意味。
演技なのか実際なのか分からないお婆ちゃんの存在。
廃れいく商店街の風景。
全てが繋がっているように感じさせる。

人は誰しも善人であり悪人。
環境が善人も悪人も作っていく。
時代と共に変化するものと変化しないもの。
一見、変化しないことが正解かと思わせるがそうではない。
変化を感じさせない変化が正解を生む。
そのことに誰も気づかないんだろうが・・・。

ここまで書いたところで映画の内容は何一つ分からないと思う。
ただぼんやりとした表情や風景を眺めるだけで、自分への向き合い方が分かる気がする。

山本起也監督に4年前に会社までお越しいただいた。
社員研修で映像について学んだ。
確かビジネスチックなことだった。

本作とは真逆とも捉えられるが、本質は同じかもしれない。
懇親会もご一緒して映画について語ったが、
その場が激しすぎて何一つ覚えていない。

結局、人なんてそんなこと。
大切なことは十分理解していても、いつかは忘れる。
ふとした瞬間に思い出すけど・・・。

フィクションの世界をノンフィクションのように描く。
たまには映像がセリフを繋ぐ映画を観るのもいい。

何気ないシーンが頭の片隅に残り続ける。
きっと時々、思い起こすことになる。
それは忘れてはならない街の風景と共に。

貴重な体験をさせてもらった気がした。

休日には・・・、あっ、平日もか

この1年ちょっとで僕の生活が大きく変わった。
昨年2月までは平均すると週3~4回は外食していたので、
(ただ飲んでいただけ)
家での夕食は1週間のうち半分程度。
ここに家族での外食は含まれていないので、
家でしっかりと晩飯を頂くのは週2回ほど。

かれこれ10年はそんな生活だった。
それがコロナにより一変。
ほぼ毎日、家で食事をすることになった。

昨年、春先は息子もオンライン授業で帰省していたので、
毎日のように家族4人で夕食。
そんな生活が続いた。

これが当たり前になるといい意味でも悪い意味でも変化が生じる。
1年も経てば家飲みにこだわるのは当然。

山田家はすっかり日本酒を楽しむ家族となった。
とはいえ娘は日本酒を好まないので、嫁さんと二人きりで。
八方美人の僕はワインもウイスキーもホッピーも飲むが、
何故か嫁さんは日本酒が一番いいという。

家で立場の弱い身としては嫁さんの意向に従わざるを得ない。
すっかり日本酒中心の生活となった。
ブログのネタ不足という言い訳を理由にこの3ヶ月の日本酒を紹介しよう。
もはや順番はどうでもいい。
酒器もこだわって錫なのだ。

近所のスーパーで買うのではない。
養老町までわざわざ行ったり、中村区の酒屋だったり、伏見の地下街だったり。
最近はこの3店を回しているのかな。

一つ一つ紹介したいところだが、かなり面倒だし、
「美味いっすね」とか、「スッキリですね」とか、
「なかなかフルーティー」というチープな表現しかできないので止めておこう。
本当は蘊蓄を語っていいんだけど。

ふるさと納税ではまった「たかちよ」は平仮名か漢字なのかで味わいも異なる。
ちなみにイエローラベルはバナナの香りという。
ブルーラベルはグレープフルーツらしいけど。

そんなことを意識しながら飲む日本酒もいい。
これからは夏バージョンのにごり発泡系が増えていくのか。

本来であれば金曜日とか土曜日とか週末を楽しめばいいが、
月曜日からフル回転だったり・・・。

少しずつ外飲みも増えるだろうが、こんな生活も悪くない。
だからこそ、おススメの日本酒を教えてもらいたい。
いや、おススメの日本酒を送ってもらいたい。

それでは。

ふらっと行きたいよね

時間がある時に楽天マガジンの雑誌を目的もなくペラペラめくる。
定期的に読む雑誌もあれば、タイトルに惹かれ読み始める雑誌もある。

今回は「旅の手帖」。

青春18きっぷの特集。
僕が使ったのはいつだったか。
確か大学4年生の時。
一人で2週間ほど旅に出掛けた。

向かった先は北海道。
東京で下宿をしていた幼なじみのアパートに何日間か泊まり、電車を乗り継いで江別市まで行った。
ここにも友人が下宿しており、そこを拠点に一人であちこちと旅した。
金はなかったが、時間はあったので今思えば贅沢な旅。

そんな大昔を思い出しながら特集を読んだ。
今でも青春18きっぷは発売されている。
当時との違いは定かでないが、今も年齢制限はなく5回分で12,050円。
1回で一日JRが乗り放題。

この特集では東京駅発、大阪駅発、名古屋駅発など
特定の駅からのおススメ日帰りコースを紹介している。
名古屋駅からは伊勢、長浜、信楽の観光地を紹介。

ぐるっと回って1日2,410円ならかなりお値打ち。
僕の勝手な妄想が膨らむ。
日帰りじゃなくていい。

目的もなく行けるとことまで行き、その付近の宿に泊まる。
持参するのは最低限の衣類とkindleでいいのではないか。
宿泊先はスマホさえあれば押さえられるわけだし・・・。
東京駅発で紹介されている渋沢栄一の生誕の地や三島のアート旅もいいかもしれない。

これまで東京や京都に行くにも新幹線のぞみ。
できるだけ時間の節約を優先してきたが、そろそろその逆パターンの時間を過ごしたい。

見知らぬ土地で途中下車して周辺を散策し、
何もないことにガッカリしながらまた電車に乗る。
昔読んだ小説を読み、うたた寝しながら、たまには駅弁とビールでいい気分に浸る。
黄昏時に電車を降りて、そのあたりの宿に泊まる。
一日くらいとてつもなく狭く汚いビジネスホテルがあってもいい。

そんな一人の時間を過ごしたい。
以前も同じようなブログを書いていたな。
遠くに行きたい病が進行しているのか・・・。

嫁さん孝行から始めないとそんなことは許されないだろう。
少し前のBRUTUSが京都の特集を掲載していた。

こちらもとても魅力的。
まずはこのあたりで点数稼ぎをしてから、自分の妄想を現実化していこう。
その行為自体が妄想かもしれないが、ふらっと行きたいよね。
青春18きっぷを握りしめて・・・。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その184

緊急事態宣言は解除されました。
とはいえ手放しで喜ぶわけにはいきません。
マンボウとやらに移行し活動は制限されます。

この界隈でもアルコールの提供が行われるようですが、時間は19時まで。
短期決戦の日が続きます。
もしくは昼間から勝負に挑む。

そんなことをトップが言うとあちこちからお叱りを受けます。
行動もそうですが発言も注意しましょう。
まずは7月11日まで踏ん張り、少しでも感染者を減らしていきましょう。

夜の活動は別としてお昼は感染対策を十分に行いながら、引き続きこの伏見地区を盛り上げます。
そうはいっても開拓すべきお店が減っているのも事実。
そろそろネタに困り始めた人気食べ物ブロガーなのです。

「今日はどこへ行けばいいんだ。う~ん、困ったな」
普段笑顔を絶やさない人気食べ物ブロガーですが、心中は穏やかではありません。
会社を出て、北か南かどちらに向かうか迷います。

「う~ん、困ったな。」
同じ言葉を連発しましたが、正面を見るとあるではありませんか。
これぞ灯台下暗し。
名古屋広小路ビルヂングの隣にある「太閤本店伏見店」さんです。

こちらは新入社員が入社した日、幹部研修会の懇親会、
ちょっとした贅沢をする際に利用していた名古屋の老舗お肉屋さん。
そういえば「最近お肉がないな・・・」と天の声も届いていました。
確かに最近はお肉らしいお肉は紹介していません。

そして、この太閤本店さん。
伏見に移転し間もなく5年を迎えるというのに紹介していませんでした。
ちょっと遅すぎましたね。
申し訳ございません。
お詫びにしるしに豪華に攻めるべきでしょう。

豊富なランチメニューから選んだのはこちら。
ランチしゃぶ 1958円

どうですか?豪華でしょう?
伏見シリーズ200回記念にすべきだったかもしれません。
お肉はこんな感じ。

あえて明るくする必要はなかったかもしれません。
刺身や茶わん蒸しの他にデザートもつきます。

しゃぶしゃぶした写真もアップしましたが、必要ありませんね。
こちらはご飯も赤だしもお替り自由。
最近は気を付けて我慢をしていましたが、
しゃぶしゃぶとご飯の相性の良さに負けて頼んでしまいました。

たまには贅沢なランチもいいですね。
ごちそうさまでした。
次回は夜に無制限に食べたいですね。

同族企業をどう盛り上げるか

最近、時間を見つけてはクライアントに訪問している。
僕が直接担当しているクライアントはゼロなので、
営業を通して同行したり一人でお邪魔したり。
大きな目的は「名古屋ファミリービジネス研究会」の説明だが、
クライアントの職場環境を伺い情報交換し、営業の後方支援も大切な目的。

ついつい話し込んでしまい、いつの間にか2時間経過もざら。
クライアントとの関係ができているとはいえ、話が弾むことが多い。
外でお客さんと接することが楽しいとつくづく感じる。
やはり営業マンの方が向いているのかもしれない(笑)。

基本的にトップもしくはそれに近い方と話をする機会が多いため、
話す中身は経営ド真ん中なこと。
なぜか僕のことを立派な経営者と誤解されるので、
いいように利用させてもらっている。

ほとんどが中小企業で2代目、3代目に当たる方が中心。
10社あれば10社、100社あれば100社の課題があるのは当然だが、
そんな話を伺いながら情報交換するだけでも十分価値があるように思う。
僕自身も勉強になるし、適切かどうかはともかく僕の話も参考になっているようだ。
おかげで営業数字も上がったり(笑)。

採用支援が会社の本業であるのは間違いないので、
僕としてはもう少し経営者に寄り添いながらバックアップしたい。

僕も会社の代表を任され既に12年目。
業績もアップしたりダウンしたり、気持ちも盛り上がったり盛り下がったり。
外部環境の変化に翻弄されながらも適切な解を見出すしかない。

そんな経験を伝えることで参考にして頂けることもあるはず。
特に最近はファミリービジネス(同族企業)に対して向き合う機会が多い。
学んだことを伝えていくのも大きな使命。

来月から開催する「第5回名古屋ファミリービジネス研究会」もそう。
詳しくはこちらから

研究会自体は多彩な講師陣に任せて、
僕はコーディネーター役として参加者同士、講師陣の関係性をより豊かなものにしていきたい。
あくまでもリアルにこだわって。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、感染対策は万全にして研究会を提供していく。

まだ参加者も受付中なので興味のある方は純粋な問い合わせもOK。
こんな環境下でも同族企業を盛り上げていきたい。
それも僕の大きなミッションですね。

ロケ地ツアーに行ってきた

映画コラムニストを名乗ってかれこれ8年。
それくらいかな?
映画を観て、評論をブログに書くだけでは片手落ち。

もう少し活動の幅を広げないと先々の活躍が危ぶまれる。
よしっ、幅は広げよう。
そんなわけで今回参加したのが映画のロケ地ツアー。

それも地元名古屋で撮影が行われ、
愛知県では大ヒットロングラン上映中の「名も無い日」
これは大袈裟ではなく名古屋市内の映画館は満員御礼も多いという。
嬉しい事実。

一つは日比監督の地道な販促活動とそれを支える仲間の存在。
もう一つが作品の出来栄え。
いくら宣伝が上手くでも駄作は結局見抜かれる。
この作品が継続して観客を呼ぶのは作品のクオリティーがイコールである証拠。

僕もこんなブログを書いた
ブログの影響もあるよね。

今日のブログは本作のロケ地ツアーの紹介。
僕はこの企画「未来チケット」に昨年11月に申し込んでいた。
その時は作品の知名度も名古屋での展開も確かなものではなかった。
先見の明があったわけね。

ロケ地ツアーは日比監督と一緒に回り、直接その背景を語る。
6月某日、そのロケ地ツアーに参加した。
僕が参加した回はこれまでの最少人数の6名。
しかし、わざわざ九州・熊本県から参加された方も一緒だった。

名鉄神宮駅前に集合し、まずは近くの飲食街。

今はコロナの影響もあり、そうでなくても静かな存在だが、
映画を観た方なら主役の同級生が切り盛りする居酒屋は印象的なシーンなはず。
あの親子関係もジワッとくるよね。

完全に見落としているがこの看板と今井美樹の関係性も。

この映画の撮影は約1ヶ月。
監督曰く、撮影が1日に延びれば300万ほどコストが増えるという。
そこをしっかり計算するのも監督の仕事。
拘り尽くす黒澤明監督の時代とは異なる。

神宮駅前の商店街を散策し、バスで移動。
これは流石に驚いた。

映画で使用された兄弟の家は日比監督の自宅。
映画はフィクションの要素はあるものの、ほぼ事実。
それも忠実に自宅を撮影場所として使用している。

さすがにショックを受けた。

しかし、ここも日比監督のこだわり。
ここでは語らないが一つ一つにシーンに大きな意味が込められている。
いくつかの話は伺ったが、その繋がりは一度観ただけは分からない。
いくら原体験といえ、自宅を撮影場所に使うとは・・・。

そして、ラストシーンや兄弟のやりとりとして重要なシーンを描いた七里の渡し付近。
ここでも監督の想いを聞くことができた。
この作品を熱田区で撮ろうとした監督の気持ちは手に取るように理解できた。
最後に参加者で記念撮影をしたがアップは止めておこう。

これがロケ地ツアーのお土産。

まあまあ名古屋らしい。
お茶やシュークリームを見てね。

撮影の苦労話や周りの方の協力も知ることができた。
これも貴重な体験。
しかし、いいツアーでした!と終わるわけにはいかなさそう。
もう一度、映画を観て、その意味を追求しないと・・・。

いい機会をありがとうございました。

映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」

とてもズルい作品である。

今でも上映上映されている
「るろうに剣心 最終章 The Final」

これを観た大半の方が今回の本作が気になって気になって劇場に足を運ぶだろう。
まるで続編を観るような感覚で・・・。
そして本作を観た方は2012年に公開された第一作「るろうに剣心」を改めて観ることになるだろう。
そのループは続き、第2作第3作へと繋がる。

実に巧みな集客方法。
DVDやAmazonプライムでつい観てしまう。
僕も今、そんな衝動に駆られつつある。

それだけではない。
大友監督はNHK出身。
大河ドラマ「龍馬伝」も撮ってきた。
音楽は映画と同じ佐藤直紀氏。

偶然かもしれないが、現在の大河ドラマ「青天を衝け」も佐藤氏が担当。
音楽家の特徴はどの作品にも反映される。
映画のラストシーンに近い音楽は「龍馬伝」のオープニングに似ていた。

そして、もっと大事なのが時代背景。
本作でも「禁門の変」のシーンがあったが、「青天を衝け」でも先日、描かれていた。
違うのは幕府側からの視点か、半幕府側からの視点か。

僕は歴史に詳しくはないが、通はその点の描き方も見逃してはいない。
同じタイミングで放映する練り込まれた仕掛け。
同じ新選組を登場させるもドラマは土方歳三を、映画は沖田総司をクローズアップ。
ドラマでは沖田総司の存在感なんて全くない。
う~ん、ここまで凝るとは・・・。

それがズルい作品と思う理由。
考えすぎ?(笑)

本作はこれまでのシリーズと比べると殺陣のシーンは少ない。
恋愛ドラマ的な要素が強い。
佐藤健と有村架純とのラブシーンに心躍らされるファンもいるだろうが、
滅多切りの場面を期待するファンも多いはず。
どちらが好まれるのか。

偶然だが6年前の映画「何者」では、この2人が大学生として微妙な関係を演じている。
微妙な関係がいいコンビなのかな。

映画とは関係ないことばかり書いたが、これだけ話題性のある作品。
敢えて多くを語らなくてもいい。

きっと興行成績も、その後のループも期待できるから。
うん、ズルい作品だね。

十分楽しめました。

新L型経済

このおっかない2人の対談(笑)。
現場の編集者はピリピリした雰囲気の中で対応するのは苦労するんじゃないのかな。
意外と和気あいあいと進んでいたりして。

最近、書籍はAmazonばっかり、それもkindle比率が高い中で、
久々にジュンク堂書店で購入。
たまには書店でフラフラと眺めながら、ふと手にした書籍を買うのもいい。
そんな感覚も大事にしたい。

表紙だけ見るとこの2人が対等に対談しているように思えるが、
どちらかといえば田原氏はインタビュアーに近い。
圧倒的に冨山氏が語っている。

僕の偏った見方だが、田原氏は冨山氏からこれからの経済を学んでいるようにも感じる。
やはり現場の実践者でないと語れないことが多い。
そんな意味では田原氏は政治面での特徴を本書では語る。

互いの持ち味を発揮していることになるのだろう。
先日のブログでも大学の授業について書いた。
答えのないことに向き合うのが重要と伝えていくのだが、
それに合致するような対談もあった。

日本の政治家は答えが出ない場面が苦手だと。
G7のような会議での議題は正解のないものばかりだが、
そんな場で日本の政治家は発言しないという。

そんな教育を受けていないので、できないのが理由。
だからコロナのような正解のない問いには答えられない。
なるほど・・・。

ビジネスの世界も正解がないことばかりだが、
そこでは無理やりにでも正解をださなきゃいけない。
ここで試験優等生タイプの難しさがでるようだ。
僕の授業は間違ってないね(笑)。

話は逸れたが、これから企業が生き抜くためには、
自分を鍛え答えを導く能力を身につける必要がある。
それができれば、むしろローカル経済圏の方が豊かになる。

本書ではGAFAの弊害も含め、地方経済の可能性を示す。
名古屋がどちらに属するかはともかく、
名大社はローカル経済圏で生きると認識したほうがいい。
その中でやれることは多い。

冨山氏はいつも経営者に対しての指摘は厳しい。
そのほとんどがダメ出し。
「ゾンビ企業」には完全撤退を誘う。
一方でローカルな企業へはエールを送ると共にチャンスであるとも訴える。

どう捉えるか。
東京都の経済成長率の低さ(全国47都道府県中38位)と先進国ほどローカル経済が伸びている事実。
僕らにとっては勇気づけられるデータになるのかも・・・。

エッセンシャルワーカーが地方での中産階級となり経済を牽引する。
その可能性が高いとすれば、まだまだ自分たちにとってもチャンスは広がる。

元気づけられる1冊となった。