このタイトルは世の中の社長には耳が痛いのか?。
これをどう捉えるかで大きく変わってくると思う。
全然平気と捉えるか、もしかしたらヤバいかもと捉えるかで・・・。
僕はもしかしたらヤバいかもと思ってしまう。
実際はそうじゃないと願っていたいし、そうならない行動もしているつもり。
しかし、それはあくまでもつもり。
本当のことは自分では分からない。
ただ僕が思うのは、全然平気と思っている方がヤバいはず。
そんな都合よくはいかないし、そんな点も社員はしっかりと見抜いている。
これが今月の日経トップリーダーの特集。
危機を察して、あえて読まない経営者もいるかもしれない(笑)。
世の中知らない方がシアワセなことは山ほどある。
それも一つの方法かもしれないが、その時点で公私混同している。
厳密には公私混同とは言わないが、自分をさらけ出すことができない者は
公私混同と言えるのではなかろうか?
それは単なる僕の持論。
大体のことにおいて社長の耳にはいいいことしか入ってこない。
きっとそれは僕も同じ。
壁を作れば作るほど、耳障りのいいことにか入ってこないと思うのだ。
気づいた時には裸の王様になってしまう。
もしくは組織が機能不全に陥ってしまう。
カルロス・ゴーン氏もそれに近かったのではないだろうか。
心が離れていなければ厳しい提言もあっただろう。
組織が膠着化してしまうのはトップの責任だし、それを生み出しているのもトップ。
気づいた時には手遅れになるケースも・・・。
だからこそ、僕はヤバいと思いながら仕事をする。
本当にそれがいいことかどうかは分からないけど。
この特集には一見目を疑うようなデータや事例が載っている。
池井戸作品のようなフィクションかと勘違いもしてしまう。
しかし、これば紛れもなく真実。
すべてが中小企業であり、そのほとんどが同族企業だ。
中小企業や同族企業のイメージがいつまでも低いのは、経営的不安よりもこちらにあるのかもしれない。
社長の言動は最も重要。
僕も迂闊なことを言ってしまう失言は多いが(苦笑)、それでも言葉は選んでいる。
「部下は機械だと思え」
「代わりはいくらでもいる」
「文句があるなら辞めろ」
なんてことはどんな状況であっては言ってはならない。
それは当事者だけでなく、周りのヤル気も失くす。
アンケート結果にそんなことが書かれているのは実際にそんな言葉が横行している証。
僕もレベルは低いが、それ以上にレベルの低い経営者が多いということ。
来期に向け新たな戦略を考えていくと同時に人としての基本を忘れてはいけない。
社長が偉いわけでもなく、ただの一人の人間なのだから・・・。
以前の著書「国家の品格」が出版された当時、前社長が
日本人としての誇りを大切にすべきと勧めていた。
言われるがままに読み、自分に欠落している点を感じた。
欠落した点は少しは減ったと思うが、まだまだ多いのは事実。
人は歳をとるから教養が身につくわけでもなく、
深い思想や学びがなければ身につくわけではない。
それは単に知識をつけることではない。
残念ながらまだ知識方面に向かう自分がいるのは成長していない証。
それは知識を否定しているのではなく、それを情緒や形に一体化すること。
それができなければ意味はない。
反省が得意なだけの人間にはなってはいけないと反省する。
それこそ猿になってしまう。
もししたら本書は僕に警鐘を鳴らしているのかもしれない。
当たり前の話だが本書を読んでも教養は身につかない。
必要性を迫るに留まる。
ここでそのマニュアルが書いてあるようであれば、前進ではなく後退。
求められるのはそんなことではないのだ。
僕は基本的に嗅覚で生きている。
ただそれが効果的なのは「食べ物ブログ」の世界だけで
現実の世界ではまだまだ活かされている場が少ない。
それは何故か。
教養が足りないからだ。
そのためにはもっと歴史を学ばなければならない。
本能を制御する力を感じ取ることが必要なのだ。
そういう考えとしては今年の自分の課題は間違っていなかった。
そして、一流の映画を見る、一流の音楽を聴く、一流の芝居を見る、
一流の本を読む、自分の世界を作ること。
もっと読書、文化、芸術を親しむことが大切。
それがリーダーにも求められる事だろう。
教養のないリーダーはいずれ判断も誤るのだ。
国内、国外の歴史が繰り返すように一つの判断が成功に導くし、大きな失敗へとも繋がる。
改めて教養の重要性を認識させられた一冊だった。
会社より南方面、分かりやすく言えば広小路通りより南は大体のお店を制覇しました。
といっても8割くらいでしょうか。
まだまだ北方面、分かりやすく言えば錦通りより北は未開拓のお店が多いエリア。
先週の新しいお店はグッドでした。
人気食べ物ブロガーとしては調子に乗ることなくチャレンジするまでです。
長者町繊維街を北に向かいます。
しばらくすると見えてきたお店がこちら。
東京ではあちらこちらにある「ゆで太郎」さん。
最近、名古屋でもオープンしこの周辺に2店舗を構えています。
とてもリーズナブルです。
「たまには行ってみるかな?」
とお店に入ろうとした瞬間、ある思いが頭をよぎりました。
こちらの場所は同業他社D社のすぐそば。
D社の社員さんのことはほとんど知っています。
万が一店内で見つかると
「名大社の社長って意外とセコイな。いや、会社って大丈夫か?」
と思われる可能性があります。
きっと笑顔で挨拶しても心の中ではそう思っているでしょう。
思いとどまり体の向きを左に90度を変えます。
通りを挟んだ隣にある「ぎんぶた」さんに入りました。
ここは昨年の夏にオープンしたお店。
以前は何があったかは覚えていません(笑)。
ランチは6種類ほどあり全て700円です。
「ここだったらセコイとは思われないな・・・」
丼物が中心ですが注文したのはこれ。
豚バラ肉のつけ蕎麦 700円
どうやら頭の中は蕎麦で占領されていたようです。
「この蕎麦にご飯なんて合わないんじゃないか。」
と思いながら食べ始めるとこれが普通に食べれます。
生たまごをつけダレに投入します。
しばしかき混ぜそこに蕎麦を絡ませ食べるのです。
なんとこれが立派なおかずに変身。
蕎麦好きには叱られるかもしれません。
しかし、ここはやきとん屋さん。
お許しいただきたく。
人気食べ物ブロガーが許しを請う必要はありませんが・・・。
まだまだ未知の世界が多いことを改めて発見しました。
ごちそうさまでした。
次はそうはいっても「ゆで太郎」さんですかね(笑)。
昨日は記念となる一日。
建国記念日、父親の三回忌。
そして、結婚記念日。
結婚して早や25年。
ということは銀婚式というわけだ。
僕をよく知る人であれば、
「奥さん、よく頑張ったね!よく我慢したね!」
と褒め称えるだろう。
否定するつもりはない。
客観的にみればそう思うのが当たり前。
かといって、何が酷いことをしてきたわけではない。
お金を使い込んだわけでも、DVをしたわけではない。
至って健全で温厚な生活を送ってきた。
しかし、夫としてどうか、父親としてどうかと問われると全く自信はない。
家庭人としてはあまり機能していなかったのも事実。
ここ10年近くは社長業が忙しいと毎晩のように飲みに行き家を空けていたし、
サラリーマン時代も忙しい毎日だった。
今でこそ「働き方改革」で残業時間も制限されているが、
当時は時間なんて関係なく働いていた。
休みも家で仕事をしていた時も多かった。
最低限の家族サービスはしてきたが、最低限だった。
家のことは全部任せてきた。
家事も子育ても近所付き合いも家内任せ。
年に1~2回に勢いで作る料理もキッチンを汚すばかりだった。
(でもセンスはあると思う・・・笑)
できたことは生活面で不自由させないことくらい。
瞬間的に給与が半分になり大変な時期はあったけど。
おかげさまで二人の子供もすくすくと育ち親を困らせることはない。
身体も丈夫だ。
これも家内のおかげだろう。
「何か欲しい?」
と聞いたが、先月の誕生日祝いで買ったピアスで十分だという。
旦那に関心がないと思うが、プレゼントも期待していないようだ。
昨日は父親の三回忌でもあった。
会食の場で施主として挨拶。
父親の功績を支えた母親に感謝すると共に自分を支えてくれた家内にも感謝の言葉を述べた。
何事もないように時間は過ぎていった(笑)。
感動はなく、クスリと笑う程度。
それが健全でいい。
銀婚式は「磨けば光るいぶし銀のような奥深い美しさ」
と例えられることもあるようだが、そんな大袈裟なものでもなく。
光らなくても奥深くなくても普通の銀でいい。
普段の生活に存在する銀でいい。
頂いたのはこちら。
毎年、ロータリーから届く結婚祝い。
そして娘にお願いして、内緒で買ってきてもらったケーキ。
少しばかりの感謝の気持ち。
いつもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
昨日、一昨日もドタバタとした時間を過ごした。
金曜日は午後からパネルディスカッションのパネラーとして登壇。
人事評価制度の取り組みについて、
株式会社あしたのチームのセミナーでパネラーとして喋らせてもらった。
普段はファシリを行うことが多いが、パネラーとして参加するのは珍しい。
ついつい余計なを話し、その逆で肝心なことは話さず終わってしまった(笑)。
夕方からは東京。
仕事をこなした後、向かったのは神保町にあるライブハウス「楽屋」。
ライブハウスといっても食事も美味しいライブレストラン。
そのライブレストランで行われた「山と川と海と空」のLIVEの参加したのだ。
正式名称は違ったかな・・・。
確か「山と鼓と葉」だったと思う。
株式会社パフの釘崎社長を筆頭にほぼ身内で固められたグループ。
ただの趣味の世界と思うかもしれないが、それがすこぶる達人ぞろい。
バイオリンもチェロもトランペットも本格的。
素人の僕にはプロとの違いが分からない。
新人アクネさんもソロで歌っていた。
小さなライブハウスだが、その分、一体感も醸成される。
みんなで盛り上がる楽しい会であった。
リーダーの釘崎さんはピアノも弾いてみたり・・・。
多分、どこかで間違っただろうが、こっちもよく分からない。
パフ社外取締役として、そこは目をつむろう。
東京に泊まり、昨日の午前中は釘崎さんと打ち合わせ。
ここでは明かせないが、2社にとってプラスの話ができたはず。
その件はいずれ・・・。
東京は雪だったので新幹線は30分程度遅れたが、無事に帰ることができた。
そして、夜は研修講師で活躍する有冬典子さんの出版記念講演会&パーティー。
つい先日、「リーダーシップに出会う瞬間」という著書を出版。
これはおススメ。
すでにAmazonでは1位になっているとのこと。
そのお祝い会が開かれ僕も出席。
発売前に作品について僕も書評を書かせてもらった。
その書評はどこで読めるのかな?。
美しい女性が沢山参加されていた。
みんな何かが赤色だった(笑)。
こうして金曜、土曜とステキな夜が続いた。
僕は飲むために参加しているような気もするが、こういった時間が心地いい。
そこに十分な価値もある。
ステキな夜をありがとうございました。
僕は名大社を引退したら映画コラムニストとして生計を立てていこうと考えている。
実際はあり得ない話だが、それが叶えば理想。
このブログでもちょくちょく映画評論をして、
業界からのオファーを待っているが、一向にその気配はない。
そもそも作品の内容に触れずに終える映評が多いので、評論なんていえないのかもしれない。
しかし、僕個人としては真剣に書いている。
そして、僕のセンスのバロメーターとして対象としているのがキネマ旬報ベストテン。
つい先日、2018年のベストテンが発表された。
それが今年は例年とちょっと異なる。
昨年前までは1月中旬あたりにマスコミに披露されていたが、今年はそれがなかった。
HPを確認しても1位しか発表されておらず、2位以下は10日に発表するという。
雑誌は2月5日の発売なので、雑誌を確認しなければ順位は分からない。
それは何か意図があることか。
販売部数を伸ばすための戦術か。
そんなことを考えてしまった。
そんな僕も例年であれば順位を確認してからこの特別号を買うのだが、
今年は特別号を見てその順位を初めて知った。
順位は以下の通り。
日本映画
1.万引き家族
2.菊とギロチン
3.きみの鳥はうたえる
4.寝ても覚めても
5.孤狼の血
6.鈴木家の嘘
7.斬、
8.友罪
9.日日是好日
10.教誨師
外国映画
1.スリー・ビルボード
2.ペンタゴン・ペーパーズ/最高秘密文書
3.シェイプ・オブ・ウオーター
4.ファントム・スレッド
5.ボヘミアン・ラプソディ
6.15時17分、パリ行き
7.顔たち、ところどころ
8.1987、ある闘いの真実
9.ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
10.判決、ふたつの希望
太字は僕も観た作品。
昨年は映画館で30本の映画を観たが、ベストテンに入っているのはたったの6本。
そのほとんどが観ていない映画。
作品名さえ知らない作品が多い。
これでは映画コラムニストとして商いをするのは無理。
上位に食い込まないだろうが結構面白かった「祈りの幕が下りる時」や
「コーヒーが冷めないうちに」は1点すら入っていない。
僕の感性が先端すぎるのか、センスがないのか(笑)。
このベストテンのうち名古屋で公開されていない作品も多い。
いや、気づいていないだけか?。
まだまだ観るべき映画を観ていないのが実態。
今年はまだ3本。
もっと映画コラムニストとして腕をもっと磨かねば・・・
と改めて思うのであった。
年末年始も遠出はせず、年明けも結構休日出勤が続いた。
たまには夫婦二人で出掛けようと思い、昨日は休みをもらい遠出をした。
京都にしようか迷ったが、今回は伊勢神宮。
もう20年以上、お邪魔していないんじゃないか・・・。
記憶がないくらいである。
それでは日本人として失格。
皇室の祖神として特別な存在の神宮を参拝することにした。
伊勢神宮に行くのであれば、その周辺も伺っておきべき。
そんな時、ありがたいのが信頼できる友人の存在。
そのジャンルに造詣が深い愚か者本部副本部長の櫻山さんにいくつか場所を教えてもらった。
そんな時は全く愚か者ではない。
尊敬すべき存在なのだ。
親切にありがとうございました。
まず向かったのは夫婦岩と二見興玉神社。
こちらは伊勢参りをする前に心と体を浄化すべきのようだ。
夫婦円満のお守りが売っていたがそれは買わず、商売繁盛のお守りを購入。
心配はあるんだけど(笑)。
その後は腹ごしらえ。
こちらも櫻山さんのおススメのお店。
伊勢神宮・外宮の近くにある「ちとせ」さん。
こちらで肉伊勢うどんを頂いた。
真っ黒のつゆが有名な伊勢うどんだが、全然くどさはない。
もっちりして美味しい。
こちらは地元の食堂のようなお店でカレーライスやかつ丼もメニューに並んでいた。
食べ物ブログではないのでこれくらいにしておこう。
そして、ようやく伊勢神宮へ。
時間の関係上、外宮には行かず内宮へ。
近くまで行っていたのに。
古いしきたりは外宮から参拝するらしいんだけど・・・。
2月にも入り、伊勢神宮の参拝も落ち着いているかと思ったが考えが甘かった。
駐車場は満車。20分ほど待って入ることができた。
宇治橋を渡り皇大神宮へ向かう。
アマテラスオオミカミが祀られている。
かなり忘れているが古事記を勉強しておいてよかった(笑)。
この空間に立っているだけで心が洗われるような気がする。
こんな木々に歴史の重みを感じたり・・・。
いくつかの宮社を参拝し、おはらい町通りへ。
とても平日とは思えない賑わい。
これが土日なら混み合い方も相当なもの。
休みをとって正解だった。
向かったのはおかげ横丁。
こちらも若いカップル、おばちゃんグループらで溢れていた。
最初はおかげ横丁でお寿司でも食べようと思っていたが、その考えも甘かった。
もしそうしていたらかなりの時間待つことになっただろう。
有名な豚捨でコロッケ、若松屋のチーズはんぺんと立ち食い。
そして、伊勢に来たなら寄らねばならない赤福と定番の行動。
奇をてらうことなくオーソドックスな行動が夫婦円満の秘訣かな・・・。
せっかくの平日休みを充実した時間で過ごすことができた。
お土産のビールも買ってきたことだし。
たまには平日の家族サービスも必要。
これでしばらくは安泰な日々を過ごせるだろう(笑)。
先週は美味しい味噌煮込みうどんを紹介したつもりでした。
それは間違いありません。
しかし、1800円という高い値段が食べ物ブログではいかがなものかという声もありました。
確かに味噌煮込みうどんの値段が1800円というのは間違いなく高い。
どう値段の適性を見出すかもこれからの人気食べ物ブロガーには求められること。
嗅覚のまま美味しさを伝えるだけでは納得されません。
迷います。
彷徨います。
人気食べ物ブロガーと呼ばれ、その気になっていた自分を反省します。
ここは原点に返り行動せねばなりません。
会社を出て錦通りを越え、
長者町方面に向かったおんぼろビルの前に一枚の看板が出ています。
ふと目にすると嗅覚だけでなく視覚にも訴えかけてきます。
どうやらお店はビルの地下にあるようです。
怪しげな雰囲気が漂うものの思い切って入りました。
「コプラ」さんというお店です。
「いらっしゃいませ!」
小奇麗な中年女性が一人で切り盛りしています。
カウンター席7~8席のこじんまりとしたBARのような店。
入店したのは11:40頃。
一人のお客さんが食べているだけでした。
「お好きな席にどうぞ」
と言われ、やや右寄りの席に座ります。
メニューを眺めながら「味噌鍋焼きうどんをお願いします。」と注文します。
無意識ながらリベンジの気持ちを抑えられません。
「夜は普通の飲み屋さんですか?」
「夜は主人がBARをやっています。お昼は私ですね。」
さりげない会話をしながら料理を待ちます。
味噌鍋焼きうどん 820円
ご飯と小鉢、漬物がセットです。
鍋の中には卵、鶏肉、白菜、えのき、人参、ネギ、油揚げなど
味噌煮込みの必須アイテムというべき具材が入ります。
「でもな、本来はBARだよな・・・」
と疑いながら食べ始めると
「おっ、なかなか、やるじゃないか。」
久々の言葉を発します。
そのあたりのうどん屋さんと遜色ありません。
むしろ、美味しいと言えるでしょう。
12時には満席。
食べ終わる頃にはお店に入れず、渋々帰るお客さんが多くいました。
「そうだ、僕はこんな店に行かねばならないんだ。」
穴場のお店を見つけた喜びと共にこのシリーズの本来の姿を思い出しました。
ごちそうさまでした。
これからの食べ物ブログも期待できますね。
昔、よくNumberを買っていた。
特に日本代表の特集は欠かさず、買っていた。
スポーツライターの書く硬派な記事が好きだった。
それがいつごろか全く買わなくなってしまった。
なぜだろう?。
やらねばならないことが増えてたからだろうか。
楽天マガジンを契約して随分と時間が経つ。
ここでは250誌以上の雑誌が読むことができる。
Numberも含まれている。
気になる特集も結構多いので読めばいいのに現実はほとんど読んでいない。
そもそも目的としていたビジネス誌もあまり読んでいない。
いつでも読めるとなると案外読まないもの(笑)。
そんな中でバーンと目に入ってきたのが、今回のNumber。
「カズの秘訣。」というタイトルでベテランのサッカー選手の特集が組まれていた。
そこには先日引退した我がグランパスの楢崎氏の記事もあった。
彼のストイックな生き方も共感するところ。
そうではあるが、ここではやはりカズ。
今シーズンも現役を続行することになったカズ。
カズは今51歳。
間もなく52歳となる。
早生まれで僕とは10カ月違うが同級生。
同級生がいまだにプロサッカー選手なのだ。
それだけで勇気づけられるが、カズはあと一年、一年と引退を引き延ばしているのではない。
一生、現役を続けるような気持ちで練習にもゲームにも臨んでいる。
よくベテラン選手が感じさせる悲哀なんて微塵もない。
体力の衰えをカバーするのではない。
真剣に体力を技術をアップさせようとしているのだ。
ある種、バカである。
しかし、その姿に感銘を受ける。
応援したくなる。
そして、何かと年齢のせいにする自分を責めたくなる。
カズにとって歳をとる事なんてどうでもいいのだろう。
50歳を過ぎて、気力が落ちたとか、目が見えないとか、すぐ疲れるとか、すべて言い訳。
やれる奴は関係ない。
いつまでもやれるのだ。
今回のNumberを読み、改めて自分を恥じた。
守りに入ろうとしていないか。
この特集に登場する松井大輔も中村憲剛も長谷部誠も他の一流選手もカズをリスペクトしている。
その存在だけで日本サッカーが強くなっていく。
同級生の山ちゃん、キミは一体、何をやっているのかな?。
カズが見たら、きっと鼻で笑うよ。
誤解を恐れずにいおう。
この映画に登場する人物はほとんど仕事をしていない。
実際は時間に追われ、上司に叱責を受け、
忙しそうにしているがはっきり言って仕事はしていない。
それはあくまでも僕が思うこと。
一部の大企業に勤める人は「いやいや、メチャ仕事してるぞ。」
と反論するかもしれないが、これは仕事ではない。
これが仕事として正当化されるなら日本の生産性は低いに決まっている。
ドラマハゲタカのキャスター三島由香なら
「あなたたち、一体、何をやってるんですか!!」と叫ぶはず。
あちこちで不毛な戦いが行われている。
そんな映画だ。
こう書くと本作を批判しているように聞こえるがそうではない。
以前、小説の書評をアップした時も同じようなことを言っていた。
その時に書いた6年前のブログはこちら。
僕は公開2日目に本作を観たのだが、映画館はほぼ満席。
先日まで放送された「下町ロケット」の影響も大きいとは思う。
しかし、あのドラマの爽快感や仕事への熱い想いは感じることはない。
感じるのは会社の闇。
絶望的な気持ちにもなる。
それは本作の狙いでもあるし、映画の面白さでもある。
実際に次から次へと進む展開に観る者は飽きることなく、映画に吸い込まれていく。
そして、自分をOL役の浜本優衣にオーバーラップさせる。
映画のカギを握る浜本優衣を演じるのは朝倉あきさん。
まだ有名ではないと思うが、池井戸作品が好きな人は気づくはず。
ドラマ「下町ロケット」でエンジニア加納アキ役の女優さん。
確かに可愛らしい。
きっと福澤監督のお気に入りなんだろう。
その関係でいえば、この映画には池井戸ドラマに出演した役者がいやという程、登場する。
片岡愛之助から役所広司まで(笑)。
阿部ちゃんはいないけどね。
そんな中でも、やっぱり、香川照之は流石だね。
でも、あんな生き方はイヤだなあ~。
そして、ここで登場する経営者にはなりたくない。
自己保身の塊じゃないか。
そんな意味でも、サラリーマンにも経営者にも観てもらいたい映画である。