これからも前向きに 名大社会長ブログ

あ~、目標達成できず・・・。

随分とレベルの低い話なので、バカにされることも覚悟して、ブログに書くことにしたい(苦笑)。
中日1
今年、果たすべきいくつかの目標の中に、とてもとても小さくどうでもいいような事だが(えらく言い訳がましい)ゴルフのスコアの目標があった。年内には100を切るという目標が・・・。
これまでそれほどラウンドすることもなく、練習をすることもなかったが、いろんなお付き合いの中でゴルフの重要性と面白さがわかってきたので、そんな目標を立てたのだ。
決して高くない目標であるし、周りは80台、90台で回る方ばかりなので、せめてそれくらいの数字を出さないと情けないと思っていた。
自ら率先してラウンドするのは少なく、お誘いいただいて回るケースがほとんど。せいぜい月1回あるかないかのペースだった。それでも暇を見つけては練習場に行き、ドライバーやアイアンも買い換えた。
6月にクライアントのコンペに参加した時は、前半は57だったが、後半は48のトータル105。ハーフで初の40台をたたき出したこともあり、自分でも100切りは時間の問題と思っていた。
ところがである。
その後が全く伸びない。100台ならまだしも110台がほとんど。酷い時は120を叩くこともあった。全然上手くならない。成長しない。
ブログに書くこと自体、恥さらしで、社員も白い目で見ているかもしれない・・・。それよりも「あそこの社長大丈夫か!」なんてお客さんにも思われてしまうだろう。隠しても仕方ないので暴露してますが・・・。
そして、昨日が今年最後のゴルフ。すなわち最後のチャンス。
会社のメンバーと経営者仲間と一緒にラウンド。1ホール目のロングホール。なんといきなりパー。あり得ない幸先いいスタート。その後もボギー、ダブルボギーとそれほど悪くない。ショートホールでもパー。これはもしかしたらと期待した途端、7ホール目でOB連発の11。その後もダブルパーが続く悲しい状態。
ハーフを終わってみれば58と100切りは遥か彼方へと消えていった。後半も結果的には同じような出来でスコアはいつもと同じ110台。トホホ・・・。
何ら成長することなく、目標達成には遠く及ばず、一年を終了することとなった。センスがないのか、努力不足なのか、道具が悪いのか、原因はいろいろと考えられるが、結果は結果。目標未達成のまま、今年を終了することになった。う~ん、お粗末。
でも、何とかなるような気がしてならないし、来年、もう一度チャレンジしたいと思う。もし来年ダメだったら、ブログには書かないけど・・・(笑)。

映画「椿三十郎」

椿
僕は黒澤映画が好きだ。一番好きな作品は「用心棒」。そして「椿三十郎」である。映画の演出で、あれだけ風を上手く取り込んでいるのはこれらの作品くらいだろう。本当に凄い!
今回は黒澤作品ではなく、2007年に上映されたリメイク。ようやくDVDで観る機会を得た。監督は今年逝去された森田芳光氏。80年代に自主映画を撮っていた僕らの世代にはかなり影響力のある監督である。
しかし、この作品。
公開された当時は何故リメイク?何故森田芳光?と思ったものだ。映画を観終わった今でも、その疑問はほとんど解消されていないが、それなりに楽しめる作品にはなっていた。
脚本は一切手を加えられていないので、前作を忠実に反映。それも凄い冒険。従って、黒澤作品とオーバーラップさせながら、映画は進行していく。
でも何かが違う・・・。カラーとモノクロの大きな違いがあるが、同じような殺陣でも迫力の違いは歴然。主役の三船敏郎の圧倒的な存在感はどんな役者を当てても代え難いのだろう。
良かったと言えば、松山ケンイチ。前作は長嶋一茂をどうしてもイメージしてしまう加山雄三がその役をそつなくこなしていたが、本作の松山ケンイチはその頼りなさげな武士を上手く演じていた。低視聴率だった大河ドラマ「平清盛」は全く見ていないのでわからないが、ちょっと頼りない役柄の方が適しているのではないだろうか。
そして、映画として一番の違いは「血」である。前作とは異なり、本作品は一切血が出てこない。バッサバッサと人を斬ろうと血は流さない。あとは椿の色かな・・・。
名作と言われる作品のリメイクほど難しい製作はないだろう。一定レベルであったとしても、必ず酷評される。
公開から5年経った今、映画を観て感想を書く僕自身もいかがなものかとは思うが、何故か急に森田作品を観たくなってしまった。理由はよく分からないけど・・・。

仕事納め

本日を持って2012年の名大社の業務は終了。明日から1月3日まで年末年始休暇に入る。
「休みに入るの早いね~、いいね~。」という声を多くの方から頂いた。年間カレンダーではこうせざるを得ない事情はあったが、僕からしてみれば年明けが6日まで休みの方がいいね~である。
思い切って6日までの休みにしようかとも考えたが、そうすると11連休という社員に優しすぎる企業になってしまい名大社らしさがなくなる(笑)。
また、そこまで休むと社会復帰できないメンバーも出る可能性もあるため、4日を仕事始めとした。
それでも8日間の休暇があるので、一年の疲れを取ってもらい、楽しみながら新たなる年に向けた準備をしてもらいたい。
最終的な今年の振り返りは大晦日にするので、本日のところは簡単に。毎年言っている気がしてならないが、今年もあっという間の一年だった。つい先日年初の挨拶をしたばかりだったのに、もう仕事納め。
早すぎるくらい早い。カッコ悪くいえば、僕はボーッとしていたら、一年が経ってしまったような感じ。ウソでもないけど・・・。
それでも会社としてはいくつかの新しい取り組みを行い、新たな制度も取り入れたりとチャレンジも心掛けてきた。既存のサービスも順調に推移したので、会社全体としては慌ただしく緊張感の途切れることのない一年であった。
そんな中でも一人も欠けることなく過ごす事ができたのは、僕としても喜ばしく嬉しい。会社としての一体感もより増したような気もするし・・・。
(僕が勝手に思っているだけだったりして・・・)
本日は夕方から社員総会。
ここでは一年を振り返り、改めて全員で今年行ってきた事を共有する。自分たちができたこと、そしてできなかったことを最後の最後まで頭の中で繰り返さなければならない。
その後は、優秀社員表彰。飲みに行く人はご馳走してもらってくださいね(笑)。最後は全員で掃除して、締めくくる。
こうして無事に送れたことに感謝しながら本日を過ごしたい。
(本日、何も起こらなければいいけど・・・)
ありがとうございました!

名古屋のパワーを感じた夜

昨日はグロービス名古屋校の忘年会。
もう2年以上も何も受講していないにも関わらず、参加させてもらえるのは何とも懐が深い(笑)。
今回は10回目という節目の年でもあり、新旧合わせた総勢180名の受講生が参加。場所はディスコPLATINUM NAGOYA。歴代幹事が紹介され、第一回目の幹事である磯貝さんの乾杯で幕が開けた。
グロービス121
一気にボルテージが上がり、会場は熱い空気に包まれていく。
グロービス122
僕が知っている方は50名前後くらいだろうか。この忘年会でしか会わない方もみえ、懐かしかったり・・・。受講生が演じるちょっとムリのあるAKBも流れる映像も素晴らしかった。
二次会は山ちゃん。
グロービス123
ここでも100名近い方が集めって、親交を深め合う。業界も年齢差も関係なく、仕事や趣味、受講科目の話で盛り上がる。この場でいえば、僕はかなり年寄りの部類にあたるが、気持ちは若返っていく。何より熱いパワーを感じることができる。
その後もワインバーに行き、かなり酔っ払い、最後は〆のラーメン。
グロービス124
忘年会のフルコースを楽しんでしまったわけだ(笑)。
年明けからは会社の若手をグロービスに通わせることもあり、少なからず関わっていくことにはなるだろう。これも大変ありがたい話。
幹事の方はじめ、参加されたみなさん、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました!

12月最後の金曜日

昨日も慌ただしく一日を過ごさせてもらった。午前中は名古屋を代表する経営者の面接を面接を受けた。なぜ面接を受けたかはそのうちに・・・。
30分くらいの予定だったが、その時間を遥かにオーバー。話が盛り上がったかどうかは定かではないが、面接は一応クリア。有り難いことにホテルのエレベーターまで見送って頂いた。来年以降、また課題が増えるが、これもいい機会として捉え、学びの場を作っていきたい。
午後は東京へ移動し、新卒者向けのイベントに参加。参加と言っても一見学者に過ぎず、ただイベントを傍観していただけ。しかし、大いに勉強になり、かつ自分自身が楽しめるイベントであった。
パフさんのシェア活LIVEと名付けられたイベントはBtoBという共通点があるだけの異業種の4社がそれぞれの企業の魅力について語るもの。それもただ一方的に自社の魅力を語るのではなく、学生視点に合わせ学生の疑問に答えながら進行していく。第一部はパネルディスカッション、第二部はコミュニケーションタイムとまずは興味を持たせ、その後、その興味に対し深掘りしていく流れ。
僕自身はパネルディスカッションだけでもかなり勉強になった。知っているようで知らない業界のこぼれ話を分かりやすく伝えてもらったからだ。
そして、何より出席されている人事担当者の学生に対する愛情が素晴らしい。一人の大人として、人生の先輩としての温かいメッセージがこちらまで伝わってきた。これもパフさんのイベントの特徴だろう。
盗まないと・・・(笑)
イベント終了後は、ふるさと就職応援ネットワークの忘年会。渋谷で飲むのって、初めてじゃないだろうか。半端ない人の多さだった。
メンバーが素晴らしいとどれだけでも飲める気がする(笑)。ここでも貴重な時間を過ごさせて頂いた。二次会のシュミレーションゴルフも面白かった。
fnet1212
男ばかりの記念のショット。
(キーカンパニー下薗社長の写真を勝手に拝借)
やっぱり渋谷は人でいっぱい。タクシーが全く捕まらない状態がしばらく続いた。12月最後の金曜日のせいもあるだろう。正確にはもう1回、金曜日は残っているが、仕事をする金曜日としては最後。
お疲れさまでした!
本日は少しだけ仕事をして、久々に家族全員で食事。ちょっと早いクリスマス。子供たちの成績も上がったようだし、ちゃんとサンタ役もしなければならないな・・・。

名大社 忘年会2012

昨日は会社の忘年会。
昨年同様、会社近くのビアホールCAVERNさんを貸し切って開催。本来は日頃お世話になっているクライアントと一緒に行えるのが理想だが、それでは収拾がつかなくなるので、媒体関係含めブレーンを招いて開催したのだ。
いっぱい写真を撮ってアップするつもりだったが、いろんな方と話をしているうちにすっかり忘れてしまった。そのため盛り上がりの臨場感は伝わりません・・・(笑)。
忘年会122
忘年会121
幹事は入社1年目、2年目の若手社員に任せ、進行。プレッシャーをかけたせいもあるだろうが、入念な準備をして、会場内を盛り上げてくれた。お決まりの名大社Tシャツを身に纏い・・・。お疲れさまでした。
会社のメンバーや会社に協力いただける方と一緒にこういった時間を過ごせるのは、実に幸せなこと。あと3日間の仕事はあるものの、いい一年を過ごさせて頂いた。感謝、感謝です。
おかげさまですっかりいい気持ちで酔っ払うことができた。ちょっとお酒も残っているので、ブログもあっさりと終了します・・・(笑)。
本日は面接。面接をするのではなく、なんと面接を受ける。
会社を辞めるわけではないので、ご心配なく・・・。名古屋を代表する経営者に僕をジャッジしてもらうのだ。大丈夫かな・・・。
その後は、東京に移動し、釘崎社長率いるパフさんのイベントを見学した後、またまた忘年会。
昨日と同じく、本日も素晴らしい一日になりそうだ。

「採用基準」を読む

採用基準 採用基準
(2012/11/09)
伊賀 泰代

商品詳細を見る

今、最も話題となっている一冊。
ビジネス書籍の売行きの発表を見るとかなり好調のようだ。僕の場合、商売柄要素も強いので、本書を読むことは必須条件でもあるが、一般的にもマッキンゼーの採用基準はかなり気になるところなのだろう。
僕の知り合いにはマッキンゼーに勤務している社員もOBも誰一人いない。行動範囲が狭いと言われればそれまでだが、名古屋で働いていて遭遇するのはレアなケースだと思わなくはない。そのせいか、優秀たるコンサルタントぶりが勝手にイメージされる。
本書に書かれているように高学歴で論理的思考力が抜群で、フレームワークを駆使し、問題解決もチョチョイのチョイというようなイメージが・・・(笑)。
しかし、実際に求められる人物はそうではないようだ。必要最低限の要素で地頭力、分析能力や語学力は付いて回るが、それが最重要ではない。
一番大切なのはリーダーシップだという。本書を読み進めて行けばわかるのだが、著者が最も表現したいのはマッキンゼーや著者の考えるリーダーシップ論。採用基準はオマケに過ぎないと感じてしまう。
世の中にリーダーシップに関する書籍は溢れかえっており、その類のタイトルではインパクトは小さい。いくらマッキンゼーが求むリーダーシップ像と大々的に謳っても影響度はそれほど高くはないだろう。
これは勝手な見方で推測にすぎないが、本書のタイトルとしては「採用基準」とした方が、世間的にインパクトが強く販売にも繋がると・・・。そんな風に思ってしまった。本書を読み終えた人には、きっと僕と同じような思いの方も多いんじゃないかな。
著者の考えでは、真のリーダーシップがあれば、日本もグローバル化の中で十分戦っていけるという。
日本ではTPPに関しても「参加したら、国際交渉でアメリカに押し切られ、日本は不利益を被る」という理由で反対する人がいて驚かされます。なぜそうではなく、「国際交渉の場で、きちんと自国の利益を確保できる人材を育成することが急務である」という発想にならないのでしょうか。
この一文だけでも、リーダーシップがもたらす効果を物語っている。
そして、今後、必要になるのは中央集権的な意思決定システムではなく、分散型の意思決定システム。
この考えには僕も賛成で、リーダーシップはトップ一人に求められるのではなく、メンバー全員に求められるということ。これはリーダーである僕が逃げているわけではなく(能力はないですけど・・・)、よりよい仕事の進め方において日々の中で強く感じることでもある。
それにしても、このタイトルは抜群だ(笑)。

「英国王のスピーチ」を観る


僕は人前でスピーチをすることに対して悩むことはない。数を経験したせいもあるだろう。最近はどれだけの多くの方を前にしようとも緊張しなくなってきた。
但し、話す内容は全く別物である。度胸も大切だが、何をどう伝えるかが重要で、その中味となると課題は尽きることはない。
どんな悩みでも人によっては些細であり、人によっては最重要であることは間違いない。置かれた立場や生きてきた環境によって背景は大きく異なるので、悩みはどこまで行っも他人事でしかない。上辺の共有しかできないのだ。
なぜ悩むのかといえば、人はプレッシャーの中で生きているからだろう。それが重ければ重いほど、そのストレスが弱みとして出てしまうのだ。
この映画を通して、そんなことを痛感した。(ちょっと表現がよろしくないかな・・・)
それにしてもイギリス映画は暗い。
この映画でも晴れのシーンは皆無。どんよりとした天候しか表れない。そしていつも寒そうなのだ。それが映画の緊張感を維持させているようでいいのだけれど・・・。
静かで地味な映画だが、とても素敵な映画だった。その時代を背負った背景と登場人物の表情や発言が、映画の魅力をより強く押し出していたような気がしてならない。観終わった後は幸せな気持ちになれるのがいい。
やっぱり人は自信を持つことが重要だな。そうすれば全てが変わる。
そう感じさせてくれた映画だった。

まさかの鈴鹿シティマラソン

まさかの富士山マラソンから3週間。昨日は鈴鹿シティマラソンのハーフマラソンの部に参加。走る前にこのブログのタイトルは既に決まっていた。「鈴鹿サーキットを駆け抜けろ!」という颯爽としてカッコいいタイトルに・・・。
しかし、結果を見れば、使われないまま終わってしまった。そんなタイトルに相応しくない走りだったのが理由として。
今回のマラソンも車で先輩と一緒に参加。大渋滞も予測されたが、そこは毎年F1レースを開催している鈴鹿サーキット。大渋滞を回避するノウハウが身についているのか、ストレスは全く感じることなく会場にたどり着くことができた。会場内の受付もスムーズ。さすがと思わせるオペレーションだった。
鈴鹿1
鈴鹿2
ホンダのお膝元でもあるので、名車が並び、車の宣伝も平然と行われていた。
鈴鹿3
鈴鹿4
スタートはまさにレースのスタートと同様。
鈴鹿5
1分前からカウントダウンが表示と共に始まり、10秒前からは「ファ・ファ・ファ・ファ~ン」とF1さながらのサイレンが鳴り、真っ赤なライトの表示が変わる。ランナーはレースの様なスタートダッシュ。そんな気分であった。
サーキット内をTVの中継で観る限り、とても平坦なコースに思える。しかし、実際に走ってみると大きく異なる。
平坦な箇所は少なく、そのほとんどがアップダウンなのだ。1周5.4キロを走るだけでもかなりの疲労が伴う。サーキット外の市街地もアップダウンが続く。こちらも平坦な道は少ない。
それでも安定したペースで走っていた。1キロ5分20~30秒のタイムで15キロまでは走り、感触も決して悪くはなかった。
ところがである。再びサーキット内に戻った17キロ時点で足の状態がおかしくなった。ふくらはぎがピリピリし始め、しばらくすると完全に攣ってしまった。それも両足。やばいと思いながら、ペースを落としながら走るも限界が来た。屈伸しストレッチをし、歩きながら体を整え、再び走り出す。
だが、足は復調せず、17キロ以降は徒歩とRUNを繰り返しながら、ゴールを目指すしかなかった。残り4キロほどで30分程度かかり、結果として2時間1分でゴール。
何とも情けないタイムでこのマラソンを終了した。まさかの鈴鹿シティマラソンだった。途中までは快調だっただけに残念であるが、これが実力。受け止めないといけない。
そんな結果だったが、その後が酷かった。かつてないくらいの足の攣りと痛みが体を襲った。キーンと襲う足の張りが体を覆い、身動きが取れない。着替えることもできない時間がしばらく続いた。ここ3週間の走り込みは足りなかったが、それまでは結構走ってきただけに理解し難い状態だったのだ。
スタート前のこの余裕の表情がかなり恥ずかしい(涙)。
鈴鹿6
次回は年明けの「みのかも昭和村ハーフマラソン」。
リベンジといかないまでも、最後まで走りきる体力を養いたい。いくらアップダウンが激しいとも・・・。

七つの会議

七つの会議 七つの会議
(2012/11/02)
池井戸 潤

商品詳細を見る

またまた読んでしまった。池井戸氏を・・・。偏った読書は禁物だが、書籍広告を見て、つい書店で手にしてしまった。小説なら他にもいくらでもあるというのに・・・。
池井戸氏の作品はことごとく企業内の絡み合った人間関係を描いている。登場人物の大半は、エゴの塊であり、保身であり、組織に対して都合よく体裁を整える者が多い。はっきりいって腹立たしい人物ばかり。しかし、そんな人物も卑劣というよりは、目の前の小さな栄光に執着するか弱き存在がほとんどなのだ。
同情しなくはないが、その行動が許されるとは少しも思わないし、絶対に許してはいけない。
本書のテーマはなんだろうか。
大組織の弊害なのか、正義の解釈なのか、信の仕事の目的なのか・・・。
正直なところ、これまで読んだ著者の作品の中では、一番しっくりこなかったのが本書。巧みに繋げられる人間関係の描き方など、本書ならではの面白さも多い。この作品が良かったという書評も多い。僕がこれまでの作品に比べスッキリしなかっただけで、否定することではない。その証に一気に読んでしまったし・・・。
深く考えているわけではないが、それは何故かと言えば、組織や会社に対する僕の考えとこの小説の舞台となる会社 東京建電の考えが真逆だからだろう。
多分、世の中的にこの東京建電と同じような会社はほとんど存在しないと思うが(そうでもないかな・・・)、どうしても受付けないのだ。
ストーリーに一切触れていないので、何のことかさっぱりわからないと思う。参考にもならない。いつもこんな書評で、申し訳ないです・・・。
就職活動を迎える学生が読んだら、会社や仕事への前向きな気持ちは萎えてしまうだろう。決してそんなことはないから心配なく・・・。
でも、そんな気持ちになったら、「下町ロケット」を読めばいい。
何だか上手くできているな(笑)。