これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「ミッドウェイ」

冒頭の真珠湾攻撃のシーンを観ながら「永遠の0」を思い出した。
攻撃する側と攻撃される側の違いはあるが、同じようなシーン。
どちらも迫力はある。

両作品とも見事な描き方だが、山崎監督はよりVFX技術を駆使しているのかな・・・。
もう7年前の作品なんだ。

「永遠の0」はお涙頂戴的な要素はまあまあ強かったが、本作はさほど感じるものではない。
家族愛や同志の友情を描いてはいるが、意外とサバサバしている。
そこにはお互い割り切った感情があるようにも思える。

また、米国が正義で、日本が悪という描き方でもない。
過去、真珠湾攻撃をアメリカ側から描く場合は卑怯な日本を全面的に押し出す要素があったと思うが、
本作ではこれも一つの仕掛け程度の描き方。
観る者によって捉え方は違うと思うが、僕はそんなふうに感じてしまった。

だからだろうか。
通常、この類の映画の場合、そうはいっても日本側の味方をするが、
本作の場合、ちょっと米国側になったりする自分も・・・。
言っておくが非国民ではない。

単純に映画そのものに感情移入をしただけのこと。
エンドロールに近いシーンは感情移入しなかったけど。
ここで実在の人物が描かれていることが初めて理解できた。

山本五十六や南雲忠一が当たり前に登場しているので、その段階で気づくべき(笑)。
日本人は豊川悦司、浅野忠信、國村隼の3人の役者は分かったが、あとは全然知らない。
言葉遣いに違和感を感じたのは僕だけ?
ちょっとイントネーションが違うような・・・。

浅野くんがスタッフに言えばいいのに。
最後の大林監督にははっきりもの申したはず。
何を大切にするかを考えれば、些細なことにすぎないのかも。

本作の魅力は忠実な時代描写ととことんこだわった戦闘シーン。
映画ならではの迫力を味わうことができる。
映画館で観るべき作品。
その分、社会的なメッセージや反戦ムードがあるわけでもない。

本作は却ってその方がいいのかもしれない。
あれもこれも取り込んでしまうと中途半端感が出て、スッキリした状態にならないだろうから。
アクション映画として捉えるのが一番の楽しみ方かもしれない。

とはいえ、歴史を冷静に描き、戦争で死ぬ人の無意味さはその映像からも十分感じ取れる。
それだけで抑止力はあるのだ。
あまり社会派ドラマが得意じゃないと人が観るべき。
そこで社会を知ることにはなるが、それでいい。

そんなことを感じた作品だった。

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

本書ではいきなりまえがきで”「同調圧力」とは、「みんな同じに」という命令です。”と書かれている。
確かにと思いつつも、グキッと突き刺さる。
読み通して感じたところでもあるが、
大いに共感する点と、いや、そうなのかと唸ってしまう点、
両方感じることが多かった。

僕は会社でも「全員参加」「全社一丸」と口を酸っぱくなるくらい話している。
会社として正しい姿勢だと思い実行しているが、捉え方によっては同調圧力。
息苦しさも感じるだろう。

しかし、あえて言えば、会社説明会や選考時から話していることであり、
同調できなければ受けなければいいだけのこと。
いや、もしかしたらそれを強調している段階で著者には反感を買うのかもしれない。

表現を変えればチームワークを大切にしようと言っているだけで、会社には重要なこと。
個人的には、団体行動は好きではないし、みんなと同じに共感するわけではない。
あくまでもよりいい会社にするために行っているに過ぎない。

ただ、僕らが育ってきた背景はそれを求められてきた。
あんなヘンテコな校則も素直に従ってきたわけだし。
知らず知らずのうちに考え方も染まってきた。

誤った「正義」を植え付けられてきたともいえる。
その誤った「正義」を「世間」と「社会」もしくは「法のルール」と
切り分けて考えられるか否かが大事。
日本人の自殺者が多いのも、最近はやりの自粛警察(もう下火かな・・・)も
誤った「正義」が影響を与えているだろう。

ニュースを見る度に自粛警察のくだらなさを感じるが、当事者は真剣なはず。
このコロナ禍でより鮮明に表れてしまった。
寛容性が大切なはずなんだけど・・・。

僕の正義も「世間」ではなく「社会」に立たなければならない。
といいつつ、人に迷惑をかけるなら死んだほうがまし、
借金はどれだけ無理しても返す、
と思っている段階で同調圧力に侵されているのかな(汗)。

真の寛容性とは人に迷惑を掛けようが、借金を踏み倒そうが、それを許す自分かも。
いや、やはりそれは許せない。
自ら息苦しさを導くのが僕らの世代なのかもしれない。

それが当たり前であったし、そこに息苦しさを感じることもなかった。
鈍感なだけか・・・。
僕が大切にする倫理感も、それを要求することも息苦しさを生んでいるのかも・・・。

治安がいい日本か、自殺者が多い日本か、どちらがいいんだ?
と著者は責め立てるわけではないが、それだけでも考えさせられる。
SNSが生活の中心になり、より便利になることで失くすものも多い。

難しい時代になったと少しだけ悲観にしてくれた。
しばらくすれば元通りのオチャラケになると思うけど。
時代を感じる一冊でした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その151

時々、モーレツにカツ丼が食べたくなる時があります。
それはとんかつ定食でもなければ、カツカレーでもありません。
カツ丼なのです。

理由は分かりませんが、体の中でカツ丼、ドン、ドンのリズムが鳴り、
頭の中がそのイメージで侵されていきます。

そのイメージは卵でとじた正統派のカツ丼だったり、
キャベツが敷き詰められたソースカツ丼だったり、
味噌ダレに浸したみそカツ丼だったり・・・。
いずれにせよ頭の中でカツ丼がグルグルと回っていきます。

さてさて、どこに行きましょうか。
人気食べ物ブロガーの嗅覚に任せ、歩いていきます。
なぜか鼻は西方面を向いています。
伏見通を渡り、ヒルトンホテルを左に折れ、少しのところにある「浅田屋」さんに行ってきました。

こちらは戦前からある老舗のうどん屋さんのようです。
かなりの種類のうどんが並びます。
そうなるとカツ丼だけを頂くわけにはいきません。

うどんも食べなきゃいけないと急に食い意地ではなく、義務感が湧いてきました。
カツ丼もいくつかの種類がありますが、選んだのはこれ。

ソースカツ丼+ミニうどん 950円

最近はインスタグラマーとして活躍する人気食べ物ブロガー。
どんなカツ丼が見栄えがいいか瞬間的に判断してしまいます。
普通のカツ丼よりもこちらの方が断然インスタ映えします。

どうですか?
こんなふうに写真を撮ると。

「お~っ、なかなかやるじゃないか!」
そんな声が聞こえてきそうです。
カツ丼のカツはあえて切った面を上に、お肉の厚さを強調してします。
そこにお店のこだわりを感じます。

かなり食べごたえがありますが、ペロッと平らげてしまいました。
うどんはまだまだ暑いので、ころうどんで注文。
この組み合わせもいいですね。

これから食欲の秋。
食べすぎは禁物ですが、こういった迫力のある食事もしていきたいですね。
ごちそうさまでした。

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました

先週、初めて中部経済同友会のWeb講演会に参加。
コロナ以前はちょくちょくリアルの場に参加していたが、
オンラインになってからは初めて。

やはり同友会だからか、これまでの形式にこだわるのか、
冒頭の挨拶からWeb講演会っぽい軽さはない。
重厚感を感じる。

講師の株式会社ユーグレナ 代表取締役 出雲充氏もわざわざ名古屋に来られているよう。
オンラインとはいえ、やはり来名されるんですね(笑)。
しっかりと黄緑色のネクタイを締められていた。

いいたいのはそんなことではない。
この講演会の内容。
「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」

出雲社長の存在はミドリムシで会社を上場させたという認識しかなかった。
これまでの生き様、起業の背景、現在の取り組みやこれからの展望については
この講演が初めてであり、かなり得るものが大きかった。

自己紹介では多摩ニュータウンのサラリーマンの家庭で、
ごくごく平凡な環境で育ったと強調されていた。
恵まれた環境でなくてもチャンスはあると言われたいのは十分伝わってきた。

それでも東京大学出身だから平凡ではないと思うが、
まあ、それは本人の努力。
努力だけで東大には行けませんが・・・笑。

大学時代にバングラディッシュでのバイトをキッカケにミドリムシに興味を持ったという。
いきなりすっ飛んだ表現だが、バングラディシュは世界で最も貧しい国。
それでも人々は腹ペコ状態ではなく日本人のお米を食べている。
お米は食べれるが、それしかないので栄養失調に陥る。

解決できるのがもっとも栄養価の高いミドリムシ。
それを普及することで栄養失調は解消され満足な生活を得られる。
出雲社長はそれを叶えたくて大学内ベンチャーでユーグレナを立ち上げられた。

当時は理解も低くミドリムシを採用してくれる企業は皆無。
500社断られ、倒産寸前だったという。
501社目の伊藤忠商事が採用してくれ、これをキッカケに現在に至った。

実績がないとどこの企業も導入してくれない気持ちはよく分かる。
レベルは違うがうちの会社が新サービスを開始しても最初の販売は苦労するし。
断られる理由も同じだし・・・。

この時の経験が出雲社長の事業への考え方にも繋がっている。
結果的に上場も果たし、現在はその活躍の分野は広がっているわけだが、
それは日本の現状を表しているといってもいいだろう。

日本の競争力はこの30年で急降下。
その理由はいくつもあるが、出雲社長的にはアントレプレナーシップ(ベンチャー精神)
とDXの足りなさだという。

ここが日本の弱いところ。
まあ、僕も人のことを言える立場ではないが、
この講演会に参加された地元財界のお偉い方にはグサグサ刺さったことだろう。

今後はいかに若い人を活用していくかも言及されていた。
ユーグレナではCFOを17歳の女性に任命。
CFOといっても、chief financial officerではなくchief future officerのこと。

デジタルネイティブ、ソーシャルネイティブであるミレニアム世代、
Z世代をどう活用するかで企業の未来も変わる。

そのためにはメンターとアンカーが必要。
そんなことも強く語られていた。

僕は起業の苦労話が中心になるのではと思っていたが、それには留まらず、
自社だけでなく日本の企業の未来について熱く語られたのは大いに感銘を受けた。

素晴らしい。
それもあり久々にブログでも講演内容を取り上げてみた。

ありがとうございました。

これは必見⁉ ブランディングセミナー開催!

毎年行っている「名古屋ファミリービジネス研究会」をこの10月から予定していた。
しかし、事務局で話し合い、
半年間のリアルでの研究会はコロナ禍ではリスクが大きいと見送ること決定。

オンラインでの開催も検討したが、
受講者同志のコミュニケーションやディスカッション及び懇親が中心となるため、それも断念。
すでに申込みも頂いていたが、残念な報告となった。

ただそれだけでは勿体ない。
過去3年間で作り上げた関係性も大切にしたい。
そこで今年は単発でセミナーを3回開催することにした。
僕たちは黙って引き下がるわけにはいかない。
コロナに従うだけではないのだ。

第1回目が10月21日(水)
名古屋ファミリービジネス研究会Day1の日程で・・・。
講師は先週ブログでも紹介した株式会社サンコーの櫻山社長。
事務局のメンバーの一人であり、毎年講師も務めている。

今回は櫻山さんが作家デビューしたこともあり、出版記念特別セミナーを開催することに。
一般の方に参加してもらっても全く問題はないが、
あくまでも対象は同族企業の経営者もしくは経営者候補、経営幹部の方。

リアル会場とWeb配信とハイブリットでの対応となるので、ご都合のいい方に申し込んでもらいたい。
ちなみにリアルでの参加は著者のサイン入り本がもれなく贈られる。
櫻山さんがこれからモーレツに売れっ子になったら、
初版のサイン入り本はかなりの高値がつくはず(笑)。

<出版記念特別セミナー>
ファミリービジネスだからこそできる!コロナ禍をチャンスに変えるブランディングのチカラ!
日程/10月21日(水)
時間/16:00~18:00 受付15:30~
会場/名大社 セミナールーム
名古屋市中区栄2-3-1 名古屋広小路ビルヂング16階

申し込み及び詳細はこちらから
リアルとオンラインでは申込み画面が異なるので、気を付けて。

リアル、オンライン共に定員20名。
申し込みが殺到すれば、オンラインは増やします。
もちろん万全な体制で懇親会も計画。

当日、僕も少しだけ出番を作ってもらおうと思うが、講師から却下されるかもしれない(笑)。

こんな状況だからこそ、僕ら中小企業は取り組まなければならないことがある。
コロナをブッ飛ばすセミナーにしたいね。

興味のある方はぜひ、ご参加ください。

映画「オフィシャル・シークレット」

イチかバチかの行動であり、イチかバチかの作品でもある。
いや、イチかバチかの行動ではあっても、作品ではないか・・・。

アメリカ映画やイギリス映画を尊敬するところは、
事実であればいとも簡単に政府や大統領、首相を悪者にしてしまうこと。
日本のような忖度は存在せず、真っ向からぶつかっていく。
読み終えた新書「同調圧力」に通じる点が垣間見えた。

何気なく映画を観ているだけでは愚かで、そんな行動も解釈せねばならない。
事実だから反論もできないが、本作を観たブレア元首相やブッシュ元大統領はどう感じるだろう。
表面的には平静を装っても、内心ははらわたが煮えくり返り、
国家権力が行使できるのならバンバン攻撃してしまうんじゃないかな(笑)。

ジャーナリズムが映画の中に息づいている。
そう、それだけでも尊敬してしまう。

ここまで読んでも映画の理解は100%できない。
でも、これが僕の一番言いたいこと。
なので映画コラムニストとしての仕事は以上。

としたいが、それでは業界からの仕事も来ないので、作品にも触れておこう。
だから、仕事をください(笑)。

本作が描いている世界は事実を基にしている。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件から
イラク戦争に至るまでのアメリカ、イギリス政府の動きを描いている。

イギリスの諜報機関で働くキャサリンが、
一通の見逃せないメールを発見したところから物語は展開していくが、
その緊張感はハンパない。
裏切り行為より正義感が勝るが、そこには単純な正義があるわけではない。

後悔もつきまとい、同時に危険にも晒される。
知らん顔をしているのが一番平和に過ごせる。
それは日本だろうが海外だろうが、先進国だろが途上国だろうが万国共通。

正義を貫き通すのは第三者から見れば格好いい行動だが、
まともな感性を持つ人なら苦しむことになる。
独りでは到底成し得ることができず、協力者がいないと無理。

おかげで意思を通し続けることもできた。
一つは諦めないこと。
もう一つは正しい行動には支援者が必ず現れること。

映画を観ながら、そんなことを感じた。
しかし、個人vs国の戦い。
冷静に考えればどちらが勝つかは目に見えている。
でも結果は・・・。

僕らはそんな行動を映画を通して学び、勇気づけられる。
これも映画の魅力。作り手との繋がり。
もっと社会派映画も観るべきだし、より多くの人に知ってもらいたい。
そんなことを感じる映画だった。

無二の記憶を刻むために

暗闇の強制力があるから、
作り手と深くつながり、
無二の記憶となって刻まれる

ステキなコピーだ。
日曜日の日本経済新聞NIKKEI The STYLEの文化時評の記事。
この欄は時々もの凄く興味深い記事が掲載されるので、結構楽しみだったり。
芸術の分野が高尚すぎてついていけない時もあるけどね(笑)。

この日は「コロナ禍を生きる小さな映画館」としてミニシアターの現状について書かれていた。
名古屋でいえば「シネマスコーレ」や「シネマテーク」がそれにあたるが、
会社に近い「ミリオン座」も近い存在。

僕はシネクラブ会員となり、ちょくちょく通っている。
マイナー作品の上映が多いので、元々、観客がいっぱいになることは少ないが、
たまに話題作が上映され満席に近かったり・・・。

それがコロナウイルスの感染拡大の影響でしばらく休館。
再開後も座席数は半分にして対策を取っている。
ただ観客は少ない。
お客さんの不安は大きく、客足が戻るには相当時間が掛かるだろう。

僕なんか身勝手に映画館が一番安全な場所じゃないかと思っている。
換気にはかなり気を遣っているようだし、マスクも着用している。
誰も喋らないので飛沫防止は万全。
席の間隔も十分。

映画館はもっと堂々とすればいい。

経営が心配になるが、クラウドファンディングでかなりお金も集まったようだ。
少なからず協力はさせてもらった。
もっと映画館に行くべき・・・。

僕もAmazonプライムで映画を観るが、基本は映画館。
やはり違う。
その魅力が・・・。
冒頭のコピーがそれを上手く表現している。

僕がAmazonプライムで観た「劇場」はミニシアターとの同時公開。
映画館で見た後にAmazonで観た人も多いという。

しかし、映画館で味わった気持ちの高ぶりはないと記事には書かれていた。
自宅ではあの暗闇は再現できないと・・・。
僕も映画館で観ていたら、山崎賢人の気持ちがもっと分かったかもしれない。

まだまだ映画館に足を運ぶことに抵抗感がある人も多いだろう。
その気持ちは分からなくはない。

でも、僕は十分安全対策を行った上で通う。
それが大切。
無二の記憶を刻むために。

食べ物のはなし 特別編 郡上八幡

たまには伏見だけでなく愛知県を離れたいものです。
向かったのは岐阜県郡上市。
かなりの距離があるような気もしますが、
自宅から高速道路を使えば、1時間ちょっとで街のど真ん中まで行けます。

京都だって2時間で行けるわけですから、車でちょっくらお出掛けも家庭円満には必要です。
向かったのは郡上八幡の城下町。
南町にある「アンキア郡上」さん。

100年以上経つ古民家を改装し、約2年前にオープンしたイタリアン。
こちらにお邪魔したのはもちろん初めてのこと。

しかし、オーナーの北山さんとは30年近いお付き合いです。
2年前まで住吉町でレストランバーを経営され、地元の郡上に戻られました。
まだ彼が20歳そこそこの時に僕が通っていたBARで働いていたのがきっかけ。

途中ブランクはありましたが、こんな偶然から再開。
その時のブログも引っぱり出しておきましょう。

そんなこともあり、久しぶりに北山さんのお店にお邪魔しました。
彼もかなり喜んでくれ、平日のランチタイムにも関わらず特別な料理を用意してくれました。
イタリアンではあるものの、和のテイストも取り入れ、郡上の食材をふんだんに利用しています。
特に水がキレイな郡上で育った野菜はおススメですね。

まずは前菜盛り合わせ。

そして、北山さんお得意の手作りキッシュ。

隣の女性は生ビールを頂いた後、ノンアルカクテル。

しがないドライバーはノンアルコールビールで我慢します。
特製サラダ。

地元の湯葉となんとアワビも入っています。
トウモロコシも甘くて美味しい。

そして、飛騨牛。

きっと中津川あたりのお肉屋さんも喜んでいるはずです。
満席だった店内も気がつけば貸し切り状態。
昔話から最近の郡上事情まで話も弾みます。

そして、鮎とムール貝のパスタ。

鮎のパスタなんて初めてでしたが、さすがの腕前でした。
最後は自家製アイス。

今回は特別なメニューなので値段の表記はしませんが、
これだけの食材を使っているのにビックリするようなお値打ちさ。

「北山くん、そんな気を遣わなくていいから・・・」
「せっかく山田さんに来て頂いて、僕は本当に嬉しくて嬉しくて・・・。楽しみにしていました。」
何年も自分のお店を切り盛りすると言葉も巧みになってきます(笑)。

できればワインと一緒に食事をしたかったですが、次回にとっておきましょう。
気持ちのいい時間を過ごさせていただいました。
ごちそうさまでした。
そして、ありがとうございました。

郡上に遊びに行かれる方はぜひお立ち寄りくださいね。

少しは経済活動もしないと・・・

先週は平日に休みをもらった。
名大社はお盆休みの他に7月~9月までに2日間自由に休みを取得できる。
僕は該当しないが、誰にも迷惑に掛からない日を見図って取得。

それが先週。
たまには夫婦二人でのんびりするのいいと思いながら、遠出はまだできない。
長期休暇の余裕もない。

あれこれ考えた末に選んだのは郡上。
岐阜県の非常事態宣言も解除されたこともあり、出掛けることにした。

僕は岐阜市出身。
郡上市は実家から一時間程度の場所。
国道156号線を上って行けば辿り着く。
学生時代、下道でスキーに行く時は大体そのルートを使っていた。

身近ともいえるが、僕にとっては近くて遠い。
ほとんど街自体に触れたことはない。
郡上踊りの経験もなければ、お祭りに参加したこともない。

一度はゆっくりと過ごしてみたいと思いながら、機会がなかった。
ようやくこの歳になってお邪魔する時が来た。
いつでも行こうと思えば行けるんだけど(汗)。

天気が良ければ阿弥陀ヶ滝に行く予定だったが、台風の影響で早々に諦め、
向かったのは郡上八幡城。

日本最古の木造再建城であり、日本の100名城にも選ばれている。
どの季節か、どんな天候かで、いろんな顔を持ち、城マニアを喜ばせる。
車で近くまで行けるが、そのルートはハードでまあまあなドライビングスキルが求められる。
郡上八幡城はあいにくの雨だったこともあり、ほぼ貸し切り。

戦国時代、ここから城下を眺めながら、誰の味方になるのか考えていたのだろう。

それを想像するだけで面白い。
紅葉シーズンは激混みしそうな予感。

その後、道の駅に寄り、昼食へ。
昼食の模様は人気食べ物ブロガーに譲りたい。
お邪魔したお店が中心地になので、そのまま散策。

郡上は水がきれい。
あちこちで川が流れている。

郡上八幡町旧庁舎はお土産も売っていれば、食事もできる。

鯉も恵まれているのだろう。

まん丸と太っていた。
もっと動きなさい。

同じ岐阜県でも高山とは違う趣。

よりコンパクトだが、お互いが分かち合っているような。
今年は郡上踊りも中止になり、街は寂しいようにも映っていた。

街ぐるみで盛り上がれる時期は必要。

そして、少しでも経済活動をすべき。
ただ僕ができることといえば、食事をし地元の名産を購入するくらい。
郡上の酒蔵の日本酒を購入。

こちらの銘柄が代表選手らしい。

夜が早い町だが、できればいくつかのお店でお酒を飲み、
ブラブラと街を散策し、適当に温泉に浸かり、翌朝、川沿いをランニング。
この先、そんな時間が作れるといい。

まずは小さな経済活動から。
明日はステキなお店も紹介したい。

ブランディングは中小企業を救う!

最近、愚か者本部の活躍が目覚ましい。
メンバーが相次いで書籍を出版しているのだ。

少し前は名誉本部長である釘崎さんがこの2冊。
『「最高の人材」が入社する採用の絶対ルール』や『採用力検定 公式テキスト』。

そして、この8月末に副本部長の櫻山さんが本書を出版。
出版早々、アマゾンでは品切れでかなりの売れ行きのよう。
いずれも愚か者本部の責任者である本部長を差し置いて先生になってしまった。

一体何の話をしているんだ!という方も多いだろう。
愚か者本部の活動は割愛するが、それだけ有能なメンバーで構成されているのは理解できるはず。
本部長には一向に声は掛からないが、知らん顔をしておこう。

そんな前置きはどうでもいい。

著者の櫻山さんとの出会いは8年前。
経営塾で櫻山さんが講演されたのがきっかけ。
その時のブログはこちら

共通の知人もあり、そこから意気投合し一緒にいろんなことを仕掛けるようになった。
同級生というのも大きい。
「ハゲタカ鑑賞会」とか「古事記の会」とか、仕事か遊びか分からない企画もあるが、
ここ数年はマジメに「名古屋ファミリービジネス研究会」を立ち上げ、
パートナーとして一緒に企画・運営をしてきた。

本書でも触れているが、櫻山さんはブランディングの講師として、
ファミリービジネスにおけるブランドの在り方を分かりやすく語られてきた。
僕はこの研究会でも、櫻山さんのセミナーでも幾度となく話は伺っている。

僕の頭が貧弱なせいもあるが、その都度、新しい発見もあり、いい学びを頂いている。
常に新しい情報も盛り込み、最近のブランディングの傾向から不変のテーマまで幅広く話をされる。
このブログでも何度も紹介しているので、時間のある方は検索してもらいたい。

そんな意味でいえば、本書は櫻山さんがこれまで提供してきた内容を一冊に凝縮させたもの。
伝えたいことが全て詰まっているといえる。

本書は啓蒙だけに留まらない。
実際にブランディングに成功した地元の中小企業も登場し、その重要性を明かしている。
名大社がお世話になるクライアントも堂々とした態度で・・・。

基本的には企業のブランディングを説いているが、僕は自身のブランディングにも触れていると感じた。
櫻山さん自身のブランディングのための行動も全公開。
大体のことは知っているつもりだが、そこに書かれている「習慣」は並大抵のことではない。

本人にとっては必要不可欠なルーティンだが、それを真似るのは難しい。
個人のブランディングとして学ぶべき点も多い。
本当に愚かなのは本部長だけなのかもしれないね(笑)。

幸い今週は2人でサシ飲みの機会もある。
本書が酒の肴になることも多いだろう。

その時に伺ってみたいのは「mini Think Week」。
本当は「Think Week」として一週間くらい世間から離れ、考える一週間を設けたい。
現実的にはそれは難しいので、近々「mini Think Week」は設けたい。

そんな話もできるといい。
グデグデになって愚か者にならなきゃいいけど・・・。

中小企業の経営者だけでなく、自分をブランド化させたい個人にもおススメしたい1冊。
ぜひ!