これからも前向きに 名大社会長ブログ

星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書

何となく日経トップリーダーの回し者のような存在になりつつある(笑)。
本書は日経トップリーダーの連載や星野リゾート代表の星野氏の講演をまとめたものが中心。
実際は既に読んでいる内容がほとんど。
改めて取り上げる必要があるかといえば微妙だが、
ファミリービジネスを学ぶ者としてはしっかりと押さえなければならない。

今や星野氏はファミリービジネスを語る第一人者といっていい。
10年程前、僕はグロービスで開催された星野氏の講演を拝聴し感銘を受けた。
その時のテーマはマーケティングだった。
今はファミリービジネス関連で感銘を受けている。
ネタに使わせてもらうこともしばしば。

創業家4代目として格闘されてきた背景は説得力があり、その分析においても納得感は高い。
ファミリービジネスの研究をライフワークとして捉えられている。

本当は昨年12月までの「名古屋ファミリービジネス研究会」で
紹介したかったが、間に合わなかった。
読むのが遅かっただけですね(笑)。
今年の企画で紹介します。

本書では同族企業に関わる11名の方との対談で本音が語られている。
順調なケースは一つもなく、修羅場を乗り越え今に至るケースばかり。
その方が読み手には参考になるはず。

その中の一つに大塚家具の大塚久美子社長との対談がある。
大塚家具といえばつい先日、ヤマダ電機の子会社化が発表されたばかり。
経営状態は厳しく支援を仰がねばならない状態。

僕がその箇所を読んだのが偶然にも発表あったすぐあと。
対談は1年以上前だったが、とても新鮮だった。
この対談で星野氏は大塚社長に対して、こんなことを言っている。

『絶対という仕組みを考える、ということなんですよ。
大塚さんの今のコミュニケーションが守りに入っていることです。
「彼らとは違う」「誤解を解く」といった、表現は守りです。』

この対談には当然前後の文脈があるので、この文章だけだと、
何のこっちゃ?と思われるだろうが、僕はこの言葉がとても響いた。
結果、今のような結果に導いたとも受け取れる。

これはあくまでも個人的な感想で、事実かどうかは別だけど・・・。
本音トークは本人の価値観をもあぶり出してしまうのかも。

ファミリービジネスを学ぶに従い、
ファミリービジネスでない僕は更にどうしていけばいいのか迷い込む。
強みを知ることは弱みをあからさまにすることにもなる。
主観と客観でせめぎ合う辛さ。
最近はそんな状態だ。
誰か非ファミリービジネスの教科書を書いてくれないかな。
サラリーマン経営者じゃなくてね・・・。

なんだか迷子になりかけてしまったが、ファミリービジネスに関わる方にはおススメの1冊。
ぜひ、読んでもらいたい。

最後は回し者のような終わり方。
新年最初の書籍の紹介が本書がいいかは分からないけど(笑)。

謹賀新年2020

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

元旦の迎え方は毎年変わらない。
今朝も勝手に6時前に目が覚めた。
やるべきことも10年間は同じ。
朝RUN。
こうして一年のスタートを切れることはとても幸せなこと。

今年も初日の出を背中に浴びながら、気持ちよく走ることができた。
近所の神社を参拝するのもここ最近のルート。

変わることと変わらないこと。
毎年、同じようなことを言っているが、変わることは自ら変えることと勝手に変わっていくことがある。
勝手に変わっていくことといえば時代。

自分の目の前のことでいえば、娘が大学を卒業し社会人となる。
息子が大学に進学し大学生になる。
(予定ではですが・・・)
親としての役割も変わってくる。
2人とも自立に向かって行くわけだ。

会社も同じ。
環境の変化に伴い、変わらざるを得ない。
変わらなければ生き残ることもできない。
それには大きな意志が伴う。
そのつもりがなければ変わることはない。

昨年、会社は50周年を迎えた。
僕も社長を10年やらせてもらった。
最低限の仕事はしたと思うが、それでどこかに安心した自分がいる。
役割を果たしたと思う自分がいる。

それが最大の危険。
自分に対しても会社に対しても危険。
安心は人に与えるもので自分に感じることではない。

そのことを言い聞かせねばならない。
常に期待と不安を抱え過ごさねばならない。
それが健全な過ごし方。
まだ自分の中に安心を求める年ではない。
そう言い聞かせていく。

具体的な目標はもう少し先にするが、今年自分に課すことは「殻を破る」
今更、何を・・・と思われるかもしれないが、この気持ちで一年をスタートさせたい。
間違いなく新たなチャレンジが生まれるはず。

その一歩となるはずの聖火ランナーの選考に漏れてしまったことが残念だが、
いつでも代走ができる準備はしておく(笑)。

冗談はともかく2020年が幕を開けました。
タイトル通り、”前向きにいこう!”
公私共々ブログも含め、今年もよろしくお願いします。

自分のために目標を振り返る

本日で2019年も終了。
9年というのは何かと記念になる年。
1989年に名大社に入社し、1999年にネットの責任者として事業を立ち上げ、
2009年に名大社の代表となり、2019年に会社は50周年を迎えた。

節目になる年に僕はどんな目標を立てたのか。
結果だけ見ると理想だけ大きいことがよく分かる。
どこまでやり切れたかというと中途半端なのが現状。
社内では自分に厳しいと思われているようだが、実際は結構情けなかったり・・・。
蓋を閉めることも可能だが、ここは情けなさも披露しておこう。

今年の個人目標は以下の5つ。
・ポジションを有効活用する
・自らの経営力を高め、それを伝える
・時間を予約する
・歴史を学ぶ
・ルーティンを確かなものにし、楽しむ

ざっぱな目標だが、振り返ることにしよう。

・ポジションを有効活用する
(それぞれの目標について細かな解釈があるが、ブログでは割愛)
⇒今年、新たなコラボレーションで事業を生み出したことはなかった。
社外取締役を務めるパフとの共同事業MAPを立ち上げ、
可能性は見出してはいるが本格的な稼働はこれから。
他にもポジションを生かした活動はしているが大きな成果は生み出せていない。
肩書は増えているが、有効活用という意味ではまだまだ。

・自らの経営力を高め、それを伝える。
⇒今月で経営者として10年を終えた。
実感したのは力の足りなさ。
モヤモヤした時間を過ごすことが多かった。
時代の変化に自分がついていけていないのかもしれない。
自分の価値観が世間とズレているのかもしれない。
それを感じた一年。
そこをクリアにしなければならない。
また、来年こそは伝えるべきは伝えなきゃいけない。
これは自分で行うだけでなく、他者を巻き込んで実施したい。
と反省が残った。

・時間を予約する
⇒これも中途半端。
できる状況もあったが、周りを気にして敢えて実行しなかった面も多い。
変に気を遣ってしまったのかもしれない。
もっと自分のためにも時間を使うべきだった。

・歴史を学ぶ
⇒学んだといえば「マンガ日本の歴史」「昭和天皇物語」を読んだくらい。
映画でも学んだけどね。
アクティブに学ぶ場はなかった。
ここも反省。

・ルーティンを確かなものにし、楽しむ
今年のルーティンは読書(年50冊)、映画(年30本)、マラソン(月100km)、
ジム(週1回)、ブログ(月21本)、日記(毎日)
⇒ルーティンだから、やれて当然のはず。
しかし、実態はマラソンとジムは1度もやり遂げることができなかった。
マラソンは多くても月80km程度。
ジムも平均すれば月2回じゃないかな。
一応、その他はクリア。
読書は67冊(マンガ日本の歴史を含むからインチキかも・・・)、
映画は31本、ブログ、日記も予定通り。
一般よりは体を動かしていると思うが、まだまだ。
もっと体を鍛えないとこの先が心配。
頭と体と心を鍛えないと・・・。

僕のような凡人は自分を縛ることでしか自分を伸ばす方法はない。
それができなければただのカッコつけ、大ほら吹き。
だからこそ、隠すことなく恥を晒すことで、自分を戒める。

これからも同じことを繰り返す可能性はあるが、少しでも前進する努力をせねばならない。
年初には同じような目標になるかもしれないが、新たな目標を設定するつもり。
そして、自分を縛る。
何歳までそれを実行するかは不明だが、
そうしないと衰えていく、老けていくのは間違いない。
まだ衰えたくも老けたくもない。

だからこそちょっとムリ目な目標を設定し、それに向かって走っていく。
来年も再来年も同じような結果になってしまうかもしれないが、少しでも成長していきたい。

そんな一年でしたが、無事に終えることができました。
今年一年、ありがとうございました。
ブログへのお付き合いも感謝です。

来年もどうぞよろしくお願いします。

今日からお休みに入ります

名大社では今日28日(土)から来年1月5日(日)まで年末年始休暇。
9連休となる。
トヨタ系企業はすでに休みに入っているが、今年は9連休の企業が圧倒的のよう。

みなさま、一年間、お疲れ様でした。
また、ご協力、ご支援いただいたみなさま、ありがとうございました。

昨日は例年通り夕方から全社で掃除を行い、その後に納会。
いつもならちょっとした催しを行うが、
今年は新卒ナビのオープン等で一人として余裕のない状況。
50周年記念祝賀会で流したDVDを観ながら、しっぽりと行われた。

それでも女子会的な感じ。

納会後は地下の名大社BARで二次会。
最近はピアノの演奏もやっている。

2019年も慌ただしく、あっという間に一年が過ぎていった。
個人的な振り返りは30日あたりに行うとして、今日は冬休みの予定について書こう。
昨年の同時期のブログを読み返してみると実につまらない。
ほとんど予定がないのだ。

では、この年末年始はどうか。
寂しい話だが、昨年とほぼ変わらない。
贅沢な旅行もなければ、家族が喜びそうな派手なイベントもない。
かといって質素な旅行も、地味なイベントもない。

要は何もない。
個人的には何も考えずボーっとする時間も欲しく、
ゆっくりしたいのだが、それもできるわけでもなさそう。
自身に課す課題もクリアしなければならない。
多分、あっという間に終わってしまうんだろうね。

ちなみに今日は実家に顔を出し、母親のお手伝い。
明日は大学の先輩とゴルフ。
朝7:30スタートというまるでイジメのようなゴルフだ(笑)。
明後日はなぜか息子と神戸、大阪の日帰りツアー。
まあ、大晦日は大掃除だね。

あまりのんびりともいかない。
世の中の多くの父親はそんなもんだろう。
きっとセレブな社長は違うだろうけど。
いつになったらそんなふうになれるのかな。
働いているうちはないだろうな・・・。

それでも会社として無事に一年を終えられたのはホッとひと安心。
お疲れ様でした。

いい冬休みを過ごして下さいね。

健康の話をするようになってきた・・・

忘年会シーズンもほぼ終わり。
今年も多くの場に参加させて頂き、有意義な時間を過ごさせてもらった。
僕の場合、忘年会に限らず、一年中、同じことが言えるんだけど(笑)。

それでも12月は普段合わないプライベートなメンバーともお酒を酌み交わした。
大学時代の友人だったり、元名大社の仲間だったり・・・。
昔話に花が咲き、当時を懐かしんだり、
恥ずかしい過去を共有し大笑いすることもあり、楽しい時間は過ぎていく。

だが、最近はそんな楽しい話ばかりではない。
必ず出てくるのがカラダのこと。
50歳を過ぎれば体もガタが出始め、ここが痛いとか、ここが悪いという話になる。

先日も膝が痛くて治療をしているとか、腰が悪く走るのを止めたとか・・・。
また、別の場所では血圧が高く、薬を飲んで数値を下げている。
そんな話。
それが一人だけならまだしも、飲み会のメンバーがほぼ同じ状態。
「オレは160くらい」
「俺なんて一時は180までいった」
なんだか血圧の高い自慢大会のようにも聞こえる。

「山ちゃんはどうなの?」
「血圧は全く普通」
「これだけ飲んでいるから肝臓はヤバいでしょ?」
「肝臓もおかげさまで普通」

そんな話をすると逆に不思議がられる。
健康診断の結果を見ながら、部門責任者のミズタニも「信じられない・・・」という。
それはあちこちが悪いのではなく、どこも異常が見られないから。

若干厳しめの数値はなくないが、想定の範囲。
メタボでもない。
強いて言えば老眼が進み、近くが見えなくなった。
といっても老眼鏡はまだ使っていない。
ギリギリまで踏ん張るつもり。

こんな状態を見ると同世代と比べれ明らかに健康体。
定期的に体も動かしているし、基本毎日、名駅から会社までは歩いている。
それが効いているかは定かではないが、今のところ、問題はない。

できればもっと体を軽くしたいし、アルコール量も減らしたいが、そこは意志が弱くて・・・。
それでもこんな状態でいれるのは健康に生んでくれた両親と気を遣ってくれるカミさんのおかげ。
改めて感謝。

飲み会が健康問題で盛り上がるのはいささか寂しいが、それだけ年を取ってきた証拠。
そんな話題が似合う年齢になってきたのか・・・。
できればもっとパーッと勢いのいい話もしたいけどね。
忘年会を通して、そんなことを感じてしまった。

今年もあと6日。
何事もなく一年を送りたい。
くれぐれも健康には留意してきましょう。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その112

人気の伏見リーズも今年最後です。
おかげさまで今年は100回を越え、順調に読者数を伸ばしてきました。
「いつも読んでますよ~」
「ランチの参考にしてます~」
と温かい言葉も頂きます。

伏見に移転し既に3年が経過しましたが、
人気食べ物ブロガーは衰えを見せないようです。
それもこれもみなさまのおかげ。
これからも支持される人気食べ物ブロガーとして、伏見の美味しさを伝えていきます。

さて、2019年の締め括りはどこへ行くべきか、迷います。
会社の裏口から南に向かいます。
ふと通りの反対側を眺めると視界に入ってくるお店があります。

夜にはお邪魔したことがありました。
マグロの中落ちをスプーンでグリグリした記憶が残っています。

中々のお味でした。
体に残った記憶は裏切りません。
「マグロセンター」さんです。

ランチでも勝負をせねばならないのです。
お店に入り、まずチケットを求めます。
「え~っと、マグロセンター丼をください!」
ここは看板メニューを注文するのみです。

チケットをカウンターに渡します。
「ご飯は大盛にできますが・・・」
「普通で大丈夫です。」
味噌汁もセルフでお替り自由です。

マグロセンター丼 980円

本まぐろ、ねぎとろ、かじきまぐろ、卵焼きが並びます。
アップにしてみます。

まあまあな迫力です。
これを肴に飲みたくなります。
毎度のことですが、グッと我慢します。

ふと正面に目を向けると壁にはこんな絵が描かれています。

「おっと、こうくるか・・・」
思わず立ち上がりましたが、周りの雰囲気を察して何もなかったように座ります。
果たして背比べをした人はいるのでしょうか。
混んだお店でも誰もやっていませんでした。

丼はあっという間に平らげてしまいました。
美味しいまぐろはいいですね。

美味しいものを食べて一年が過ぎていく。
なんとも幸せです。
いい締め括りとなりました。

ごちそうさまでした。
来年も引き続きよろしくお願いします。

映画「家族を想うとき」

この映画には悪い人は一人も出てこない。
懸命に前を向いて生きている人ばかりだ。
もがき苦しみながらも幸せを求めて生活をしている。

しかし、幸せが訪れることはない。
せつない。
映画を観ているこちら側が苦しくなってくる。

眼をそむきたくなるが、眼を離すことはない。
そこに現実があると感じるからだ。
目をそむくことは現実から逃げていることを意味する。
それを分かっているから逃げることができない。

この作品に登場する家族も同じ。
誰も逃げていない。
逃げようとする瞬間はあるもののその生活を受け止め、戻ってくる。
それがとてつもなく悲しい。

本作の舞台はイギリス。
どんよりとした天候の中、家族のために働く父親がいる。
母親も家族のために働く。
これが日本であっても何の違和感もない。

むしろ日本の方が想像しやすい。
これに近い日本映画もあったんじゃないかという錯覚も起きる。
どこにでもあり得る家族像がここに描かれている。

どこで間違ったのか、生きる時代がまずかったのか、
いい偶然と悪い偶然があるとすれば、たまたま悪い偶然が重なっただけじゃないか。
そんな想いを抱きながら、映画を見つめていた。

いつ何時、僕がこの映画の家族と同じ状況となっても不思議ではない。
たまたまに過ぎない。
運を掴めたかどうか、それを見逃さなかったかどうかの違い。
そんなふうに思えてくる。

どんな時も自分の判断軸と比べるのが大切。
僕は感情を抑えることができるだろうか。
僕は言葉を選ぶことができるだろうか。
いざという時、どんな判断をするのか。
映画は多くのことを教えてくれる。

そして、つくづく思う。
今のシアワセに感謝しなければならない。
家族に感謝しなければならない。
普通に暮らせるシアワセを。

タイトルではないが、家族を想うことを感じさせてくれる映画。
大人は観なきゃいけない。

いつまで名古屋で公開されているのか。
早めに鑑賞することをおススメしたい。

吉川副社長、応援しているぞ!

先週金曜、土曜は東京。
金曜日は帝京大学のU・Iターンガイダンス。
このガイダンスをFネット(ふるさと就職応援ネットワーク)で請け負ったため、
僕は東海地区代表として参加。

帝京大学は一学年3000名を超える大きな大学。
首都圏出身者で7割を占め、地方出身者は限定的。

最初は新潟の広報しえん野瀬山さんによる講演。

その後各地域のブースに流れる仕組み。
全体来場は30名程。
もう少し来場があると嬉しかったけど・・・。
Fネットの存在を大学に理解頂けたのは良かったのかな。

この日は珍しくお茶の水に宿泊。
朝は皇居RUN。

午前中はFネット新価値創造委員会のミーティング。
株式会社パフでFネットのブランディングについて議論。
面白いことが年明けの例会で提案できるんじゃないかな。

そして、午後からがこの日のメイン。
僕が社外取締役を務めるパフのヨシカワの副社長就任記念パーティー。
神田で開催されたのでお茶の水に宿泊したわけだが、
九段下のパフでミーティングをしていたのであまり意味はなかった。

当日の朝、パフのヒラハラさんからメールがあり、お祝いの言葉と乾杯の発声とやってくれという。
1か月前にその役は決まっていたらしいが、なぜか連絡は当日。
おいおい(笑)。

70名ほどの方がそのパーティーには参加。
はるばるタイから、また愛媛から等、遠方からの出席も多かった。
それもヨシカワの人望のなせる業。

彼女は新卒プロパーで営業畑で実績を上げ、かなりの苦労もしてきた。
僕と同じような道を歩んできたので応援したいという気持ちも強い。
そんな挨拶しながら乾杯をしたが、その段階でもう彼女は泣いていた。
おい、泣きすぎだぞ。
カリスマ経営者という言葉に敏感に反応したのかも・・・。

本人の挨拶もありながら、ワイワイと会は進行。

僕も久しぶりに会う方もあり、あちこちで話は盛り上がっていた。

キッチンでパフのスタッフが作ってくれた食事も美味しかった。

各年代を代表する面々との思い出話。

そしてカリスマ経営者の言葉。
本当は一曲歌いたかったんじゃないかな・・・。

最後は朋友ホサカと・・・。

やっぱりヨシカワは泣いていた。

パーティーが終了し、僕は名古屋へ帰る予定だったが、半ば拉致状態で2次会へ。
新幹線の予約も変更。
こちらも楽しく瞬く間に時間は過ぎていった。
なぜか最後は名古屋ナモ締め。

3次会も誘われたが、後ろ髪を引かれながらも帰ることに。
サトミン(多分)に神田駅まで送ってもらった。
いい気分で改札を抜けたが、何かが足りないことに気づいた。

スーツケースをお店に忘れていたのだ。
慌てて戻り、迷子になっていたスーツケースと再会。
ここでも新幹線の予約を変更。
酔っ払いはほんと困るね。

新幹線で少し酔いが醒めた頃、ヨシカワからもらった手紙を読む。

一人ひとりにメッセージを送る丁寧さもヨシカワの魅力。
自ずとファンも増えるし、サポートもしたくなる。
何次会まで開催されたかは知らないが、参加者にとってもハッピーな時間だったろう。

ガンバレ!ヨシカワ!
副社長に就任し3ヶ月が経とうとしているが、今のヨシカワのままで大丈夫。

これからも応援しているぞ。

自分の中の10周年

今日は2019年12月20日。
今から10年前、僕は名大社の社長に就任した。
社長になるまでのジェットコースターのような状況はブログにも書いているので、
当時に興味ある方はおヒマな時にでも読んでもらえればと思う。

社長になるまでのこと

そこから早や10年。
気がつけば10年という期間が経過した。
あっという間にも感じるし、もう随分経つんだという感じもする。
かなりいろんな取り組みをしチャレンジした実感もあるが、何も成し得ていない気もする。
10年もやらせてもらいながら、自分が社長に相応しいのかどうか疑問に思うこともしばしば。

世間からの見られ方と実態とは必ずしも一致はしない。
評価も様々のはず。
経営者仲間は多いが、お互いの評価について話す機会はないので、そのあたりはどうなんだろう。

強いて言えば業績を伸ばしたかどうかしか、評価のポイントはないだろう。
性格が悪く社員の評判が悪くても業績を伸ばせばいい社長だし、
性格がよく社員の人気が高くても業績が悪ければダメな社長。
当たり前の話。
だとしたら僕はどう見られるのかな・・・。

唯一いえるのは僕が優秀ではなく、働くメンバーが本当に頑張ってくれたということ。
今年は会社が設立50年を迎えた節目の年。
過去を振り返ることも多かった。

最近のスタッフブログでカミヤケンジが書いているようにリーマンショック以降、
会社を支えてくれたメンバーの存在があったからこそ。
僕なんて勢いよく旗を振っていたに過ぎない。
引退した先輩を含め、すべてのメンバーに改めて感謝。

僕がありがたいと思うのは、当事者意識を持って臨んでくれるメンバーが多いこと。
少し前にもちょっとした出来事があった。
女性三銃士に呼び出され、僕は叱られた。
叱ったつもりはないかもしれないが、僕は叱られたと捉えた。
それでいいと思う。

僕の発言が誤解を生んで、社員に不安を与えたことがあったのだ。
僕の配慮の足らなさから出た問題だが、
それをはっきりと指摘してくれる女性三銃士の存在がありがたかった。
僕は叱られながら、本当にありがたいと思った。
真剣に会社を想ってくれることが嬉しかった。

こういったメンバーが働くのはいい会社なんだと・・・。
自社を持ち上げるのはどうかと思うが、そんなことを感じた瞬間だった。

そして、このタイミングに及んで考えるのが今後のこと。
創業者やファミリービジネスの2代目、3代目ならともかく、
社長業をあまり長くやるのはいかがなものかということ。

元カルビーCEOの松本晃氏は
「権不10年、どんな人でも権力は10年以上持ってはならない」と言われる。
1期2年、2期4年ではサラリーマン社長と呼ばれ、
やりたいこともできずに終わってしまうのかもしれない。
短期的な視点でしか経営ができないのかもしれない。

かといって、長すぎても会社の健全性は保てないとも考える。
僕はいい人なので(あえて言っておく・・・笑)、私物化もしないし、権力を振り回すことはない。
いや、それは本人が勝手に思っているだけかも。
知らず知らずのうちにそっち方向に向かっているかもしれない。

それは理想ではない。
名大社は健全な人事が行わなければならない。
それが正しい会社の姿。

そう思えば思うほど、僕はこのままでいいのかとも考える。
本当の正しさとはなにか。

この30年、ずっと「名大社の山田です!」と言い続けてきた。
これには大きな意味がある。
自分にとっても会社にとっても大きな意味がある。

この先はどうしていくべきか。
今まで突っ走ってきたが、これからは今までとは違う角度から会社や自分を見つめ直さねばならない。
より会社が成長していく道を作らねばならない。

会社の50周年はめでたいが、自分の10周年はそんなめでたいことではない。
大切なのはこの先。
今日はただの通過点に過ぎない。

そんなことを思いながら、今日だけは自分を祝ってやろう。
10周年、オメデトウ!

現場のドラッカー

誰かは忘れたが、本書を勧めていた人がいた。
そろそろドラッカーの復習をしたいと思っていた時期なので都合よく手に取った。
ドラッカーをかじった経営者やビジネスマンは多いはず。
経営を学ぶ場合、誰もが一度は通る道かもしれない。

こんな僕もドラッカーの著書は何冊も読んでいる。
有名なキャッチフレーズも覚えてはいる。
でも、大半は忘れている。
お恥ずかしい話だが、実践していないことも多い。
頭で理解し、知った気になってそれで終わっている。
そんな状態。

リーダークラスに「マネジメント」を推奨しながらも、本人はその内容を忘れている。
情けない話だ。
となれば、やるべきことは簡単で明確。
再度学べばいいだけのこと。

心に響いた言葉も時間と共に消えていくため、定期的に学ばねばならない。
その一冊として本書はうってつけ。
ただの解説書ではない。
これまでのフルに経験を活かし現場で動かしている。
それが企業の実績として証明される。

連続赤字の会社が黒字化した。
自社の強みを再認識した。
イノベーションを起こした。
言葉だけを並べれば、よく聞くフレーズ。

ドラッカーに限らずあちこちで語られる経営学。
VUCAの時代だろうが、web2.0の時代であろうが変わらない。
物事の本質は変わらない。
結局はそれを実践するかしないかしかない。

著者の國貞氏は確実に地道に現場に落とし込み、クライアントをサポートしている。
それだけで説得力が生まれる。

著者は本書に書かれている内容が完全に頭の中に叩きこまれているのか。
それはドラッカーの著書を読破したところで成し得るものではない。
何度も何度も読み返し理解を深め、実際の行動と照らし合わせ検証しているのだろう。
本書を書き上げるにあたっては、ドラッカー本を引っぱり出しキーワードを紐解いているとは思うが、
その知識量、理解量には唸らされる。
僕なんてかじったうちにも入らないんだろうね。

変化に対応できる組織を作るには変化に対応できる人を育てるしかない。
果たしてそれができているのだろうか。
特に最近、ジレンマに感じることでもある。
仕事ができる人とそうでない人の差は10倍、100倍の違い。
その認識を持たせなきゃいけない。

人材育成の要諦は「愛情」「切磋琢磨」「信賞必罰」。
どれが欠けても人は育たない。
まだまだ「信賞必罰」が足りないのだろうか。
何を持って必罰かは定義せねばならないが・・・。

企業の目的、顧客価値の創造。
重要な項目はいくつもあるが、改めて人作りをしなければならないと感じた。
商品力が人であるのは間違いない企業なのだから・・・。

いい気づきをありがとうございました。