3年前に「就活のコノヤロー」の感想をブログに書いた。
そのブログを読んだ著者の石渡さんから
「一度、お会いして話がしたい。」という連絡を直接頂いた。
著書の内容は結構過激だったので、「ヤバい、これは殴られるかな・・・」と恐る恐るお会いした。
何てことはないとてもいい方で、当時の就職環境について情報交換をさせて頂いた。
本書からのネタ利用の許可も頂き、講演で何度か使わせてもらった。
当時の学生の行動特性を上手く描いていた。
そんな方の就活論。
帯には「就活生必見」と書かれているが、採用に関わる者にも参考になる点は多い。
中小企業の経営者も今の実態を把握しておくにはもってこいだとも思う。
僕もこの手の情報は詳しいつもりだが、
(当たり前か・・・笑)
新鮮な面も多かった。
導入部分は面白いし、あるあるである。
「就活で夢を持つべき」「就活は現実を見るべき」の激論。
どちらも一理あるが、使い方による。
一緒に話されたら、混乱するのは当然のこと。
売り手市場であろうが、買い手市場であろうが、ホンネとタテマエは両立する。
本書で書かれていることも当事者にとっては、ごく一般的な話。
学歴フィルターでもエントリーシートでも・・・。
ブラック企業の視点も同様だろう。
その言葉ばかりが先行しているが、表面的ばかり捉えてしまうと別の方向に向かってしまう。
就活生が本書を読んで、落胆する場面はあるかもしれないが、結果的には安心するんじゃないかな。
書かれている内容で気持ちがラクになるだろう。
僕も「普通でいい」とか「定番ネタ」でいいというのは共感するところ。
そろそろそんな時代になってもいいんじゃないかと思う。
巻末には著者の選ぶ優良企業リスト300社がごく簡単に紹介されている。
僕自身も知らない会社が多い。
地元の企業は100%知っているが、他のエリアは意外と知らない企業が多い。
業界28年のオジサンもその程度なので、就活生が知らないのは当然といえば当然。
興味の沸きそうな企業は更に調べてみるといい。
そこで感じたこと。
300社の紹介がされているが、東海地区の企業がもっと紹介されてもいいんじゃないかと。
これはエゴ?(笑)。
大変失礼しました。
「学生時代に力を入れたこと」を略して「ガクチカ」と呼ばれていることは知らなかった。
こんな立場になっても、まだまだですね。
反省・・・(苦笑)。