これは先月6月18日(日)のこと。
息子の大学の父母会で特別散策が企画された。
こんな企画に参加するのは初めてのことだし、
父母会がこんな企画を組んでいることも知らなかった。
それは当然。
コロナもあり4年ぶりの開催らしい。
案内を頂いて、すぐに申し込んだが、
あっという間に定員の50名は埋まったようだ。
当日はもっと多くの人がいたような気もするが(笑)。
大学に集合し、一通りの説明を受けツアーがスタート。
まずは歴史ある校舎の説明から。
重要文化財に認定される校舎はやはり風格が違う。
つくづくこんな場で学べる息子を羨ましく思ってしまった。
1~2年生時はオンラインばかりで残念だったが・・・。
同窓生であればこの教会で結婚式も挙げられるという。
次に向かったのが「京都御所」。
「らくたび」京都学講師の若村亮さんの案内で周辺を散策。
参加者はイヤホンで若村さんの解説を聞きながら歩く。
この若村さんの解説が実に面白い。
造詣の深さもあるが、時に僕らが知らない当時のドキドキ話など思わず笑ってしまう内容も・・・。
大半は歩きながら聞いていたので、忘れてしまった(笑)。
以前、京都迎賓館にお邪魔したことはあったが、京都御所内は初めて。
京都の他の観光地に比べれば外国人は少ないと思うが、それでも結構な人。
平安時代から明治時代に至るまでの天皇家の生活ぶりを伺う。
どんな日常を過ごしていたか、ようやく理解をすることができた。
健礼門は元々天皇しか出入りすることできなかったんですね・・・。
今も天皇の住まいは御所で、ちょっと出てくる言って江戸に出掛けたという。
100年以上も旅行に出かけているようだ。
京都御所を出た後は梨木神社。
こちらも初めて。
三条家ゆかりの神社で、こちらの井戸水は京の三名水のひとつ。
家人が水筒で持ち帰ろうとしたが、止めておいた。
その隣には紫式部邸宅址。
来年は大賑わいになるだろう。
今がチャンスかもね。
そして、最後は新島旧邸。
日曜日のため中には入れず、中を覗き込みながらの解説。
新島襄はここで八重さんと暮らしたという。
綾瀬はるかとオダギリジョーを思い出してしまった。
あんな奥さんなら幸せだろうね。
とりとめなく書いたが、これが千年の都「京都」を歩くツアー。
工程表には歩く距離2.8kmと書かれていたが、その数倍は歩いたと思う。
そのことに関してだけは家人がブツブツと文句を言っていた。
おかげで美味しいビールが飲めたけど・・・。
これは息子も一緒にね。
後援会長を任されていた身としてはこんな父母会の存在も新鮮。
母校でこんな企画は難しいが、京都ならでは実現できることもある。
コロナでなければ、以前より参加できたのになあ~。
そんなことをグチっても仕方ないけどね。
それにしてもいい機会を頂きました。
ありがとうございました。
つい最近、リバイバル上映で鑑賞。
(といっても1ヶ月前)
「午前十時の映画祭」で伊丹作品が特集されていた。
普段であれば素通りしそうだが、
「キネマ旬報95回全史 パート6」で伊丹十三監督にも触れた。
これも何かのご縁。
そう思い、ミッドランドスクエアシネマにわざわざ観に行った。
というのも伊丹作品はアマゾンプライムビデオやNetflixでは観ることができない。
有料版でも観れないため、この上映は数少ない貴重な機会。
僕が最初に観たのは多分、大学生の頃。
どこで観たのかさえはっきりと覚えていない。
封切り時は受験生。
観る余裕はなかったと思う。
多分、伊丹特集か何かでその時もリバイバル上映じゃないかな。
もう30年以上前のこと。
オープニングシーンもエンディングシーンも忘れていた。
ある強烈なシーンのみ頭の中に刻み込まれていた。
刺激的だった。
全体像は覚えているものの細かなシーンはほぼ記憶にないのが、正直なところ。
初めて観た時、宮本信子はただのオバサンにしか思わなかったが、
今見るとチャーミングな女性に見える。
これも僕が年齢を重ねた証拠。
山崎努もまだ40代。
今の僕よりも若いが、それもなぜか違和感に感じてしまう。
本作が各映画賞を総なめにして、伊丹監督はヒットメーカーになっていく。
当時ではリスキーなタイトルや独特のカメラワークは冒険的。
結果的にプラスの評価をされ、
その後、大きな影響を与えている。
しかし、万が一、失敗していれば、伊丹作品は一本で終わった可能性もある。
その場合、今も健在の可能性は高い。
世に発信する力は偶然性も強い。
その結果、人生も左右してしまう。
そんなどうでもいいことも考えてしまった。
お葬式が悲しい儀式ではなく、ぬくもりがあって幸せを共有する儀式
という価値観を与えてくれたのも本作。
なんとも言えない温かさと笑いが周りを包み込んでいった。
当たり前だが、本作はかつての名優が多く出演している。
今も活躍している役者の方が少ない。
笠智衆、菅井きん、大滝秀治、奥村公延等々。
津川雅彦や加藤善博はその後、伊丹監督の常連になっていった。
加藤善博は脇役でしかないが、独特の存在感を出していたのだろう。
とても懐かしい。
こんな作品を観ると当時の自分を思い出す。
これも映画が教えてくれる大切なこと。
これからも80年代の作品には触れていきたい。
偶然の機会に感謝!
ちょこまかと書いてきたベストテン95回全史だが、ようやく最終回。
1冊の書籍で9本のブログを書いたことになる。
なんというお値打ちさ。
最後は2010年から21年まで。
会社的には社長になったことで多忙にはなったが、時間の自由度が増した。
また、子供たちも親の手から離れ、家人にも愛想をつかされ、
(違うと信じたい・・・)
一人の時間も持てるようになった。
これまで観た映画は日記で少し触れていたが、
ブログもスタートしたので備忘録的に押さえるようになった。
映画コラムニストへの道を徐々に歩い始めた。
そうはいっても10年代前半はさほど映画館で観ていない。
15年が19本、16年が29本、17年が26本、18年が30本、19年が31本、
20年が28本(4月5月はゼロ)、21年が50本、22年が51本と少しずつ増えている。
本業が変わりつつあるのを理解してもらえるだろう。
ちなみに23年が6月28日現在で41本。
昨年をはるかに上回るペース。
映画コラムニスト仲間に負けないように切磋琢磨。
そう解釈してほしい。
以前はベストテン発表後にDVDやネット配信でランクイン作品を観る機会が多かったが、
最近は自分なりの予測がベストテンに反映されるようになった。
これはこれで楽しい。
コロナによって外出や飲み会が減った分、映画の本数が増えたのは事実。
ただ、今、考えても非常事態宣言期間の映画館の休館はどうかと思う。
人と話をしない安全な場所なのに休館を余儀なくされた。
閉館に追い込まれた映画館や経営状態が悪化した映画館も多い。
なんとも寂しい話。
2020年の年間興行収入は1432億8500万円と2000年以降では最低数字。
「鬼滅の刃無限列車編」が404億円と歴代1位の興行収入になったにも関わらず。
文化的には後退した。
誰を責めるわけではないが、映画業界に与えた打撃は大きい。
もちろん名大社も痛い目に合ったが・・・。
この10年ちょっとの特徴は日本でいえば世界的に注目される監督が増えた。
是枝裕和監督と濱口竜介監督がその象徴。
すいません。
最終回といったが、まだ終わらない。
もう少し書きたいので、次週へ続く。
やってまいりました最終週のラーメンブログ。
一部のマニアには好評のようです。
そんなファンがいる限り続けたいと思う次第です。
今回は伏見シリーズでラーメン店を取り上げます。
徐々に紹介すべきお店が少なくなっているのが現実。
時には普段あまり食べない系列にも目を向けなければなりません。
これも人気食べ物ブロガーとしての仕事。
常にチャレンジが求められます。
今回は住吉町に向かいます。
昨年12月にオープンした「ラーメン豚山栄店」さんに行ってきました。
改めて調べてみるとチェーン店なんですね。
最近、そのあたりの情報にとんと疎くなりました。
いわゆる二郎系というラーメンです。
自ら好んでいく系統ではありませんが、ここは仕事。
自販機のタッチパネルもチェーン店らしい最近のシステム。
小ラーメンが一番人気なので素直に従いました。
カウンターに座りボードを眺めると親切に注文方法が書いてあります。
これは初心者にはありがたい。
この手のラーメンはどう頼めばいいか迷ってしまいますが。
親切に明記してあります。
初めてお邪魔したので、ここは無理せず標準をお願いします。
小ラーメン 850円
見栄えとしては普通です。
映えさせるのであれば、ニンニクマシマシ、野菜マシマシにすべき。
驚くようなラーメンが置かれたことでしょう。
しかし、それではお店に迷惑を掛ける恐れがあります。
もしくは体を壊す可能性もあります。
ここは目立たず騒がず静かに攻めるべきです。
それでも焼豚はこの分厚さ。
食べ応えは十分です。
太麺を野菜に絡ませ、七味唐辛子を振りかけ、ズルズルと頂きます。
小ラーメン、標準の野菜、それでも満腹感はハンパありません。
隣に座ったのはいかにも体育会系のお兄ちゃん。
ラーメン以外にご飯大盛も注文しています。
ラーメンも野菜マシマシ。
チラ見しましたが、とんでもない丼になっていました。
それでもグワシグワシと食べる姿。
「若いっていいなあ~」と改めて思いました。
それではこの1ヶ月のラーメンを紹介しましょう。
鶏そば
カレーラーメン
黒とんこつ担々麺
コーンバターラーメン
中華そば竹
中華そば
この1ヶ月はシンプルなあっさり系から個性が強いラーメンまで多様。
チャレンジ精神は褒めてあげたいですね。
さて、来月はどんな流れになるのでしょうか。
ごちそうさまでした。
今月も残すところ、あと5日。
結構、忙しい毎日。
しかし、この1か月のブログを振り返えると、
仕事は「名古屋ファミリービジネス研究会」を取り上げただけ。
ほとんどは映画と食べ物と書籍。
映画コラムニストも食べ物ブロガーも仕事だが、これだけでは食べてはいけない。
また、毎日、吞気な生活をしているな…と誤解する読者も多くなる。
言い訳がましくなるが、ここ1ヶ月間の主な仕事を明かしていく。
5月26日は岐阜県で講演。
ジンチャレ岐阜リニューアルオープン記念で経営者・人事担当者向けに話させてもらった。
冒頭の自虐ネタはいつもの通りだが、まずまずだったのではないか(笑)。
6月5日からは南山大学の授業がスタート。
月曜・木曜の週2回。
テツ&チカのコンビで今年で6年目。
当初170名強の受講だったが、2回終了した時点で250名に増えていた。
南山大学の場合、初回、2回の授業を受けた後、選択科目の変更ができる。
自分に合わないと思えば、違う授業に移ることが可能。
良い仕組みだが、一気に学生が70名近く増えた。
最初の教室では収容できず、3回目から大教室へ移動。
おかげで前席はガラガラ(笑)。
総じて学生はマジメだが、例年以上に大人しい。
今日で折り返し。
9日は社外取締役を務める株式会社パフの「職サークルシンポジウム」。
4年ぶりのリアル開催。
講演は前Jリーグチェアマンの村井満氏。
今回は聴く側だが、とても勉強になった。
ここで話されたことを村井さんに許可を取り、翌週の大学の授業でも披露。
想像以上に響き、レポートでその件を明記する学生が多かった。
その後のパネルディスカッションは釘崎会長と村井さん、人材研究所の曽和利光社長。
こちらも楽しくも勉強になる内容。
詳細は参加者の特権ということで・・・。
職権乱用で懇親会に参加。
天日干しなので写真公開もOK。
超ビッグな方々とご一緒させて頂いた。
10日は母校の後援会総会で保護者向けの講演。
300名ほどの親御さんに現在の就職状況や親の役割を話した。
多くの質問も頂いたが、タイムマネジメントはばっちり。
やればできるのだ。
そして、一昨日24日は蟹江北中学校で保護者向け講演。
リアルとオンラインのハイブリット。
自宅から近いという偶然や、ある方と子供同士が友達という偶然も・・・。
偶然の大切さを感じると共に世間の狭さも痛感。
驚くことが多かった。
中学校は初めての経験だが、自分自身にもいい勉強になった。
他にもルーティン作業もこなした1ヵ月。
まあ、これが中心だけど。
本業も、一応、頑張っているのだ。
こんなブログを書き、更に仕事をした気になった。
今週はメリハリをつけて仕事をしていこう。
そして、この発言も久しぶり。
今日も元気に行ってきます!
観終わった後、ジーンとした時間を過ごす。
この何ともいえない愛おしさ、せつなさ、優しさ。
そんな感情が体を覆った。
立場も環境も一致する点はひとつもないが、
こんな夫婦のようになれたのならきっと幸せな生涯。
そんなことを思わせてくれた。
静かに流れる時間は心地いいが、お互いを想う気持ちは辛い。
それが痛いほど押し寄せる。
騒がしい若者の恋愛ではなく、理解し合った大人の恋愛。
いや、恋愛という言葉が軽く聞こえてしまう。
それに代わる言葉が見つからない。
長年培った信頼感に基づいた愛情。
それも適切な表現とは言い難いが、そんなようなもの。
映画を観た方なら理解してくれるだろう。
本作はモロッコ映画。
フランス・モロッコ・ベルギー・デンマーク合作ではあるが、舞台はモロッコ。
モロッコ作品は初めて観たんじゃないのかな。
昨年のカンヌ国際映画祭に出品され、
国際映画批評家連盟賞を受賞しているが事前情報はゼロ。
ジャストタイミングで観たに過ぎない。
いろんな意味でこの作品を観れたことに感謝。
まずは舞台となるモロッコ。
昨年のW杯ベスト4という知識しか持ち合わせず、どんな文化なのかも知らず。
伝統的な民族衣装カフタンを通して、その文化や街並みを知ることができた。
時代設定はいつだろう。
現代ともいえるし、20~30年前ともいえる。
スマホもPCも登場しない。
僕とほぼ同世代の夫婦は仕立て屋を営みながら、慎ましく暮らす。
決して裕福ではないがお互いの愛情に包まれた生活。
しかし、いくつかの問題を抱えている。
ネタバレになるので言いたい気持ちは抑えるが、その問題に寄り添いながら生きている。
感情に揺さぶられることはなく、静かに向き合う。
それが悲しくも美しい。
男性らしい寡黙さと女性らしい気遣いがお互いを支える要因。
理想的な夫婦像。
乗り越えるハードルを乗り越えない。
受け止めてハードルと共に歩んでいく。
そんな気がしてならない。
タイトルにある「青いカフタン」。
とても美しい。
それを妥協せず丁寧に仕上げる仕上げる職人芸。
これも美しい。
ラストシーンも感動的。
本作は同年代の方に観てもらいたい。
ある程度、人生を過ごしてきたからこそ感じるものがある。
まだまだ知らない世界は多い。
映画を通して国や文化や人間の価値を学ぶことはできる。
観終わった後の余韻を楽しめる作品でもあった。
3週間ぶりの投稿になってしまった。
ようやく本書のブログも2000年代に入った。
記憶に新しい映画が多いはずだが、そうでもない。
2000年代を振り返ってみると映画を観た本数は90年代より少ない。
特に前半は語れるほど映画を観ていない。
仕事が忙しくなり、子供も小さかったため、
ほとんど自分の時間を確保できなかった。
90年代後半から続いているね・・・。
映画館で記憶があるのは「千と千尋の神隠し」(01年3位)。
本作は日本における映画史上すべての記録を塗り替えた。
興行収入は304億円と数年前までトップ。
作品を配給した東宝の興行収入の半分以上を1本で稼いだ。
東映と松竹に至ってはその年の年間興行収入のすべてを足しても追いつかなかった。
さすがに僕も満員の映画館で観た。
当時、幼い娘と一緒に観たのだが、カオナシが怖くてずっと泣いて映画館から出たがった。
おかげで映画に集中できず、面白さも半減。
幼児が観るには早すぎた(汗)。
この頃から日本の配給会社は東宝一強となり、独立系配給会社は淘汰されていった。
それはそれで寂しい。
2000年代は今活躍する映画監督が続々と登場した頃。
行定勲監督が「GO」(01年1位)、矢口史靖監督が「ウォーターボーイズ」(01年8位)、
是枝裕和監督が「誰も知らない」(04年1位)、山崎貴監督が「ALWAYS三丁目の夕日」(05年2位)、
西川美和監督「ゆれる」(06年2位)など。
山田洋次監督の健在ぶりは変わらず、時代劇で気を吐いていた。
11年振りの周防正行監督は「それでもボクはやっていない」(07年)でまた1位を獲得。
いやいやどこまで1位を撮り続けるんだと思ったが、さすがにそれ以降は取っていない。
外国映画はこの10年は接する機会が少なかったので、知った作品も観た作品もわずか。
タイトルや内容をチェックしてもピンとこない。
このあたりは勉強し直さないと・・・。
その中で活躍が目覚ましく評価も高かったのがクリントイーストウッド監督。
爺さんになってからすこぶるいい作品を作っている。
「スペースカウボーイ」(00年1位)、「ミスティック・リバー」(04年1位)、
「ミリオンダラー・ベイビー」(05年1位)、「父親たちの星条旗」(06年1位)、
「硫黄島からの手紙」(06年2位)、「グラン・トリノ」(09年1位)、
「チェンジリング」(09年3位)。
未だに観ていない作品が3本。
何とかしなきゃいけないが、ほとんどの作品が1位なんて、もう何か語る必要もない。
話題作は外国映画のように思えるが、興行的には日本映画が外国映画を上回るようになった。
前述の「千と千尋の神隠し」のようにアニメ作品が映画界を牽引した要素が強い。
それに頼るばかりでは本来の良さが失われるようにも思えるが、これも時代の流れ。
2010年代は少しずつ映画を観る回数が復活。
ブログも始めたので映画コラムニストへの道も歩んでいくことになる。
どうまとめていくかな。
続く・・・。
週末は家人とランチをするのが最近のパターン。
自宅から半径7~8km付近のお店で、ほとんどがラーメンです。
大好評の月末ラーメンブログに登場するラーメンはそれになります。
たまには違う業態にも行きますが、その選択は簡単ではありません。
SNSで話題になっている行きたいお店がありました。
しかし、そこは家人が頷いてくれません。
気持ちは分かりますので、一人で出掛けることにしました。
自宅から南に向かい国道23号線まで出ます。
飛島村にある「日光橋食堂」さんに行ってきました。
愛知県以外の方は村と聞くととんでもなく田舎と思われるかもしれません。
店から眺める景色も確かにのどかです。
しかし、こちらは日本一お金持ちの村。
施設も充実しており、息子は受験生時代、この村の図書館に通っていました。
こちらのお店は朝早い時間から営業し、
ドライバーさんを中心に人気を集めています。
看板メニューは店頭に掲げてあるので、それを注文することにしました。
母親のような女性スタッフによるあっさりとしたサービス、
それも不快にはならない接客をしてくれます。
スタミナ焼きそば定食 850円
こちらがこの食堂で一番人気といわれています。
鉄板にみそベースのピリ辛ダレで炒めた焼きそばは
名前の通りスタミナが付きそうです。
途中で半熟卵をまぶしながら頂きます。
もちもち麺は食べ応えがあり単品でもOKですが、こちらは定食。
それも味噌汁ではなく豚汁。
これだけでも十分におかずになります。
ご飯は普通盛りでしたが、これだけで満腹になってしまいました。
働き盛りの若者は軽く平らげてしまうのでしょう。
近くの席のお客さんが唐揚げ定食やチキンカツ定食を注文していました。
覗き込んでみるとこちらも凄い迫力。
腹ペコ状態の時に食べてみたいですね。
こういったお店がいつまでも繁盛し、食欲を満たしてくれるのはありがたいこと。
人気店なので時間をずらすのがいいんでしょう。
人気ブロガーがお邪魔した11時半には既に大ジョッキが片付けられていました。
それもステキなシーン。
車じゃない行き方は知りませんが、こんな時間も羨ましく思います。
ごちそうさまでした。
次回も一人でお邪魔するかもしれません。
「逃げきれた夢」というタイトルを見て、かすかな違和感を感じた。
「逃げきれた夢って、どういうこと?」
夢が叶わなかったのか、
持っていた夢がどこかに消えてしまったのか、
一体どういうことなんだろうかと。
映画を観て、なんとなく理解できた。
あくまでもなんとなく。
それは答えが漠然としているのではない。
多かれ少なかれ我々世代が感じる点。
ある種、この主人公に反発しながらも共感する要素。
う~ん、こんな文章ではきっと伝わらないな。
一生懸命やってきたことが独りよがりで終わりそうで、
本当は誰かに認めてもらいたいが、それも言いだせないもどかしい感じ。
僕らのようになりふり構わず頑張ってきた世代が、
結果的に大した実績を上げられず、周りもそれに興味を示さない状態。
多分、同世代であれば、うんうんと頷いてくれるだろう。
ここまで語って、壮大な世界を描く映画じゃないのは分かる。
「最後まで行く」のようなスリリングなシーンも、
「波紋」のような深いため息も、
「怪物」のような人の正しさを問うこともない。
ひとりの中年男性が自分の生き様を淡々に見せるだけ。
全然カッコよくない。
感動的な言葉を発するわけでもない。
アッと驚くような行動をするわけでもない。
本人にとっては大きいが、周りにとっては小さな決断をするくらい。
その反応が寂しい。
しかし、まさにそこに共感する。
小さな目標に向かい、気づかれない努力を積み重ねるが結果的に叶わない。
そんな人生を送る人は多い。
主役光石研は「波紋」でもダメな旦那を上手く演じていたが、それを上回るのが本作。
切ない表情や困った表情や平静を装う表情は見事。
僕も繕っているつもりでも、あんなふうに全て見透かされているのかもね。
ちょっと怖くなった。
特に嫁さんや娘とのシーンは・・・。
自分が熱く語っても冷たい反応しか返ってこない気もする。
父親の威厳なんて空回りの産物か。
我が家は何とか持ち堪えているが、
(そう思っているだけかも)
冷え切った家庭を持つ人は自分と重ね合わせ観ることをおススメする。
大逆転があるかもしれないし。
冷たい視線や言葉を贈る奥さんや娘はいかにもありそうな感じ。
奥さん役は坂井真紀。
僕の予想では今年助演女優賞を取るんじゃないかな。
「ロストケア」で健気に介護する娘役は愛らしかったし、
「銀河鉄道の父」の慎ましく強い母親役にも感動した。
そして本作の冷え切った夫婦関係を演じる嫁さん役もよかった。
実際あんな感じだとツラいけどね・・・。
本作は大ヒットしない。
観れる環境も限られる。
それでも時間があれば、観てもらいたい。
親しい仲間からは「しゃーしい」と言われるかもしれないけどね。
Netflixで配信されているドラマ。
全8話約8時間を一気に見てしまった。
(といっても3日かけてだが・・・)
いやいや、めちゃくちゃ面白かった。
ドラマの存在はGW明けまで全く知らなかった。
営業のコンドーと同行した時に
「山田さん、サンクチュアリって知ってます?。凄い面白いですよ!」
とモーレツにプッシュしてきた。
しばらく放置状態だったが、ターゲットとして選定されたのか、
Netflixの広告が常時映し出られるようになった。
予告編にも惹きつけられ見ることにした。
1話見た時にまんまとハマり、立て続けに見てしまった。
ある意味、スポ根ドラマ。
不良の若造が相撲界でメタメタにやられながら、のし上がっていくストーリー。
一歩間違えればチープな青春ドラマになりがちだが、重厚な人間ドラマに仕上がった。
タイトルにもある通り、伝統と格式を重んじる相撲界は聖域。
過去、強烈に描いたドラマや映画は存在しなかったんじゃないかな。
何より本物の相撲を見ているような迫力。
相当のこだわりを感じる。
元関取を役者として出演させていることもあるが、
このドラマのために一年以上かけて役作りと相撲の稽古をしたという。
主役猿桜役の一ノ瀬ワタルの体格は第1話と第8話では大きな違い。
元々いい体つきだが、第8話ではまるで千代の富士のような鋼の体になっている。
役者魂と覚悟をその変化から見て取れる。
先日観た「ヴィレッジ」で髪を結いでいたのはこのドラマが理由か。
ふてぶてしさを演じさせたら抜群の力。
「宮本から君へ」もハマリ役だったが、本作で更に役者としての価値を上げた。
「宮本から君へ」ではピエール瀧と親子で親をボコボコにするが、本作では親方と弟子。
親方のピエール瀧は猿桜をボコボコにして恨みを果たしていた。
そうじゃないか(笑)。
グイグイ引き込まれていく本作は一番いいシーンで8話が終了。
誰がみても続編を期待してしまう。
これもNetflixの巧みな戦略。
これを見ずして解約することはできない。
今から続編が待ち遠しい。