これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「あのこは貴族」

当初は「奥様は、取り扱い注意」を観ようかと思っていた。
TVドラマには興味はないが、予告編の綾瀬はるかの立ち振る舞いに惹かれた。
彼女の魅力はアクションでの姿勢。
メチャ決まっている。

そんな女優はそうそういないと思うがどうだろうか。
カッコいいと思うんだけど。
といいつつ、同じ時間に上映していた本作を選んだ。

まだまだ身近にはびこる格差が気になった。
実際、僕が格差を感じることはしばしば。
周りには優秀な経営者仲間が多いが、その中には由緒正しすぎる人も多い。
出自もそうだが育ちが違い過ぎるというか・・・。
田舎者のコンプレックスをたまに感じるが、むしろ有り難い経験だったり。

それはともかく本作は格差を描く作品。
言い方は悪いが底辺を描くのではない。
実際存在するであろう特別な上流階級。

僕がコンプレックスを感じるさらに上の世界。
それが映画で描かれる。
そんな表現をすると嫌らしい世界と思われるがそうではない。
その世界で生活する者同士とある種、冷めた視線を送る外部者の喜怒哀楽がたまらない。

どの世界に生きようとも苦悩はついて回る。
金持ちが幸せで貧乏が不幸というのは短絡的。
格差社会では否応なく感じる面はあるだろうが、当事者が感じるかは別。

生きる世界が半径5キロであれば、自分の周りはすべて「普通」。
自分にとっての「普通」が基準となる。
「普通」の世界で留まっているだけなら、それなりの幸せな人生を送れるが、
そんな純粋培養的な閉ざされた社会は過去の話。

スマホで全世界を知れる社会で価値観が広がることが常識といえよう。
あのビンタが正しい行為なのか、
異常な行為なのかで、その人の価値観が理解できるのかも。

ここまで書いたところで映画の内容はさっぱり分からないはず。
それでいい。
映画を通して自分の立ち位置とどう振舞うかを知ればいいだけのこと。

ポスターにあるように本作は門脇麦と水原希子がメイン。
一般的には水原希子の方がお嬢様役に相応しいと思うのではないか。
僕が「麒麟がくる」や「止められるか、俺たちを」から門脇麦を
貧相な役柄が似合うと思っているだけかもしれないが・・・。

実際は門脇麦が見事にお嬢様を演じている。
素晴らしい。揺れ動く心模様も・・・。
それだけでも本作を観る価値はある。

世界平和を問うわけでも日本の未来を案ずるわけでもない小さな関係性。
たまにはそこにどっぷり浸かる映画もいいかもしれない。

尊敬するなあ~

随分前に日経新聞を読んでいるとある広告に目が付いた。
「ITトレンドEXPO」というオンラインイベント。

時間を合わせ申し込んだ。
僕が目を引いたのは中田英寿氏のスペシャルトーク。
「伝統のその先へ」というテーマで話をされた。

インタビュアーは元テレビ東京アナウンサーの鷲見玲奈さん。
現在はフリーアナウンサーとして活躍されている。
当時は全く知らなかった。
なんと岐阜県出身。

インスタあたりを見るとグラビアアイドルっぽいため、
聞き手が納得するインタビューができるのかと思っていたが、予想以上。
大変失礼しました。
これからは応援します!

書きたいのはそんなことではなく、中田英寿氏の取り組み。
現役時代から彼のことは好きで金子氏や小松氏の作品もよく読んだ。
引退後の活躍も理解していたし、「に・ほ・ん・も・の」もブログに取り上げた。

しかし、インタビューに答える姿は久しぶり。
それも45分、みっちり。
環境は人を変えるのか。
なんと丸くなったことか・・・。
ツッコみたくなる質問にも笑顔で答えていた。

好きなことをやりたい。
それを覚悟として取り組んでいるのが日本の伝統産業。
てっきり蔵元や農家を回り、広報的な役割を担っていると思ったが、それだけではなかった。

ファンや通の間では当然かもしれないが、Sakenomyというサイトも初めて知った。
早速アプリをダウンロードし、試しに日本酒を購入してしまった。
感即動ですね(笑)。

届いたのがこちら。
管理の行き届くクール便。

中田氏はれっきとした経営者。
それも芸能人が好きなジャンルのお店を趣味的に経営するのではなく、ビジネスモデルも明確。
仕事歴32年、社長歴11年の僕も感心するばかり。
その視座の高さ、問題解決能力は大いに尊敬。

頭のよさは知っていたが、そんなビジネスセンスも持ち合わせているとは・・・。
ビジネスセンスなんて失礼だな。

彼は自分の利益を考えるのではなく、全体の利益を考えるのが第一。
sakenomyも日本の伝統でもある日本酒をいかに有益な情報として伝え、
信用のおける物流を作るかを基本にしている。

配送料は少々高いがその姿勢に共感し、つい買ってしまったのも、感即動のひとつ。
中田氏に言わせれば日本の伝統は衰退ではなく、よく知らないだけだという。
そのためのプラットフォームさえ構築すれば、伝統は衰退しない。

好きなことをやっているだけとお気軽に言われるが、
日本人として世界に伝統を発信するのも責任感の表れ。
素直に感動。

中田氏はGOALは設定しないという。
どんなものでも終わりはない。
GOALを決めた瞬間、何かが終わってしまうのだろう。

常にGOALを描こうとする僕は愚かか・・・。
やはり一流の言葉は違う。
20年前も今も尊敬すべき人物は変わらない。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その171

先週は東京本社のチェーンでした。
そして少し悔しい思いもしました。
ここはリベンジを果たしたいところです。
それも東京本社のお店をバサッと。

昨年12月、会社と伏見駅の中間にあるお店がオープンしました。
こちらも話題のチェーン店。
オープン当初は凄い行列。

一体、何時間待ちだったのでしょうか。
それから3ヶ月経った今、そのお店にもスムーズに入れるようになりました。
リベンジを果たすにはここにすべき。
直感が働き体が自然とそちらに向かいます。

「焼肉ライク 伏見店」さんに行ってきました。
ひとり焼肉のブームを巻き起こしたこちらはコロナ禍でも順調なようです。

お邪魔したのは13時半。
行列もなくスムーズに入店できたものの、ほぼ満席。

席につくとスタッフさんが聞いてきます。
「初めてのご利用ですか?」
「はい、伏見界隈で有名な食べ物ブロガーですが初めてです。」
軽く自己紹介をします。

何事もなくスルーされ、タブレットの使い方を教えてくれます。
注文後、着信音が鳴りオーダーした品を取りに行きます。
半セルフサービスとでもいうのでしょうか。

その時間はわずか3分。
スピードががウリ。
急いで焼肉を食べたい方には最適なシステムでしょう。

バラカルビ&牛タンセット(150g) 980円

セットはスープとキムチのみ。
シンプルイズベスト。
日中はご飯のお替わりも無料です。
タレも何種類か並んでいます。

嬉しいのは名古屋を代表するナカモさんとのコラボ。
こういったサービスで好感度は高まります。

まずは牛タンから。
そして、バラカルビ。

「お~、いいぞこの感じ。なかなかやるじゃないか。」
ご飯も進みます。

「なんのなんの。ぐわしぐわし。」と食べ続け、
「すいません。ご飯のお替りをお願いします!」
と近くのスタッフに呼びかけます。
「こちらのタブレットからお願いします。」
あくまでもシステマティック。

タッチメニューで注文したご飯は即座に運ばれます。
このあたりがまさにDX。
普通盛りのご飯が届きましたが、普通に食べてしまいました。

「まだまだ、やれるじゃんね。」
リベンジを果たした満足感が体を覆います。

お肉は普通の美味さでしたが、こちらの魅力はオペレーション。
レジも無人。Paypayをかざして終了。

ごちそうさまでした。
次回はハッピータイムのドリンク半額で一人飲みもいいですね。

成熟企業も成長できるわけね

最近、やたらあちこちで話題となるワークマン。
今月の日経トップリーダーに特集も組まれていたし、
先週の中部マーケティング協会のセミナーでもテーマの一つ。

ここでの主役は写真も講演もトレーナー姿の土屋哲雄専務。
写真だけ見るとどこにでもいる普通のおじさん。
(大変すいません)
しかし、この方がワークマンに入社したことで会社が劇的に成長。

メチャクチャやり手ではあるが、そんな雰囲気を見せることなく、
さりげない振る舞いで会社を成長させたといえよう。
創業家の出身ではあるが商社を経て入社。

それも腰掛けで勤務したのではなく、ほぼ定年まで働かれた。
ワークマンに入社した2012年から2年間は何もせず、
ずっと会社を眺めていただけだという。
その類はそうは言いながらも実際はガッツリだが、土屋専務の場合は本当にそんな感じ。
ただその中で何をやらないかはっきりさせた。

土屋専務の戦略は最新の経営理論を駆使しながらもとてもユニーク。
元々ワークマンは作業服業界では断トツ。
と同時に限界も見え始めていた。
小売店での競合はなく、脅威になるのはネット企業のみ。

その中で業態の変革ビジョンを打ち出す。
しかし、目標に対しての時間制限はしない。
社員を管理しない。
余計なことをせず自分の仕事しかしない。
まとめていえば、頑張らない。

そんなやり方で会社を成長させてきた。
掲げるのは「客層拡大」のみ。
そこだけを考え、どれだけ時間が掛かってもいいから達成へと向かう。

従来のマーケティング手法にSNSを駆使し、新たな業態でポジションを築いた。
改めて大切なのはポジショニングの設定。
自分たちの優位性を徹底的に探り、表面上のSWOT分析では意味がなくその先が大事。

アパレル業界が低迷する中、ワークマンが伸びるのは大きな理由がある。
後出しじゃんけん的に見れば納得しやすいが、強みを生かし横展開を明確にし空白市場を狙う。
そして成功。

聞けばわかるが、今まで誰もできなかったわけだし・・・。
組織が先なのか、戦略が先なのか、常に問われるがワークマンは同時進行か。
ふ~む。

特集記事や講演から自社に活かせることを考えるが、うむ、浮かばない。
ここも時間を限定せず、じっくりと練ることが必要か(汗)。
世の中にはヒントは沢山落ちている。
そこを拾い上げようとすればできないことはない。

その姿勢があるかで差は出るが、姿勢だけでは何ともならないことは多い。
これも積み重ねか・・・。
もっと頑張らないと。
いや、頑張っちゃいけない。

土屋専務は社長は週1回会社に行けばいいという。
これからそうしてみようか。
むしろ近所のワークマンに顔を出す方が重要かもね。

ありがとうございました。

映画「名も無い日」を応援します!

先日、映画監督でありカメラマンの日比遊一氏とご一緒する機会を頂いた。

SNSを通じて日比監督と出会ったのは半年ほど前。
名古屋市出身で共通の知人も多い。
僕が映画コラムニストととして名をあげたからか、
自主映画あがりからかは定かではないが接点ができた。
ただの偶然という話も・・・。

日比監督は高倉健さんの人生を描いた「健さん」や
樹木希林さんの企画した「エリカ38」を撮った監督。
玄人なら名の知れた方だが、一般的には知名度はない。

彼が監督した最新作「名も無い日」も最近まで上映する劇場が決まっていなかった。
それがこの5月に愛知・岐阜・三重で上映が決まった。
こちらが予告編。

ご覧なられればお分かりだろう。
永瀬正敏、オダギリジョー、真木よう子、今井美樹など豪華俳優陣。
すべて日比監督が口説いて回ったという。

本来であればすぐに配給先が決まりそうだが、映画界はそんな簡単ではない。
制作された99%は公開の場がない。
また、アイドル起用やロケを東京にすることが優先されるという。

日比監督はロケは名古屋、
それも名古屋弁の使用にこだわったため、配給先はなかなか決まらず。
そんなに名古屋は嫌われるのか(笑)。

それに抗う人が多かったかは不明だが、日比監督の支援者が増え、
集まった資金と応援により公開が決定。

僕も6月に行われる「監督と一緒に行くロケツアー」というとっても小さな支援はさせてもらった。
偉そうにいえる支援ではないが、小さな積み重ねが大切。

東海地区公開の後は全国に広がっていく予定。
予告編を観れば分かるが、本作はヴィム・ヴェンダース監督も絶賛。
他にも多くの芸術家が評価している。

僕も監督とツーショットを撮り、
「ブログで宣伝しますね」といった手前、観客動員の協力をせねばならない。
ブログをご覧の全国の映画ファンのみなさん、どうぞよろしくお願いします。

日比監督は子供たちが映画館に足が遠のいているので、
映画館に出向く文化を作りたいという。
それには僕も共感。
TVでもパソコンでも、最近はスマホで映画を観るのを否定はしないが、
やはり映画は映画館で観るのが一番いい。

暗闇で感じ取る世界は僕らに与える影響は大きい。
少しでも映画館に足を運んでほしい。

まずは「名も無い日」
こちらを観てもらいたいですね

どう使うのがいいのかな?

耳に何かを入れるのは好きではない。
体に合わないともいうべきか。
多分、常に何かを入れたい人なんていないとは思うけど・・・。
それは電車や街で多くの人がしているのがワイヤレスイヤホン。

1年前、息子の誕生日プレゼントにAirPods Proを送った。
本人曰く断然音が違うという。
本当にそんな細かいことを分かっているのか。
その辺のワイヤレスイヤホンに比べれば値段も高いので、
デザイン性だけでなく機能性も相当じゃないと困るけどね。

僕はスマホで音楽を聴くにしても自宅でBluetoothに繋げて聴く程度。
移動中に聴くことはない。
ワイヤレスイヤホンの必要性を感じることはなかった。

それがオンラインの打ち合わせが増えたこともあり、
一つくらい持ってってもいいのかなと思い始めたのがつい最近。
たまたまAmazonをチェックしていたら、何とかキャンペーンで安売りしていた。

それがこれ。

ブランドも知らないが、完全防水とかLEDディスプレイとか
最大650時間待ち受けとかいい文言が並べられている。
評価もまずまず。
何よりなんとかキャンペーンで3380円のお値打ちさ。

衝動的に買ってしまった。
息子の方が何倍も高いぞ!という憤りはとりあえず置いておこう。

設定も簡単。使い勝手も悪くない。

なるほど、こんなふうに使うのね。

3380円の商品の機能性がいいかどうかは分からない。
ただ僕はvoicyやClubhouseを流しているだけ。
歩きながら、食事しながら聞いているだけなので、性能はさほど問題ない。

いよいよスマホさえあればすべてが解決する時代が本当にきたようだ。
今頃、こんなことに感動しているようではアーリーアダプターとはいえないね(笑)。

先日、voicyを聴いていたら、このイヤホン、いやヘッドホンといった方がいいのか、
AppleとSONYの覇権争いが激しいらしい。
僕には理解できない技術が相当のハイレベルでマニアはどんどん買っていくという。

値段も3380円は消費税にもならないかなりな高額。
そこでもシェア争いが繰り広げられる。
無責任に眺めるのが一番のマーケティングの勉強。

僕はせいぜい30分が限界のワイヤレスイヤホン。
(それは安物だから?)
こだわる人は新商品が発売されると買い換えていくわけね。

僕は4年使っているAppleウオッチをどうするかが先決だけど。

1・3・5の法則ですね

あれから10年。
東日本大震災から10年が経過した。
毎日のように特集が組まれ、当時や今の状況が報道されている。

人は悲しいかな、どんな辛いことでも時間と共に記憶は薄らぐ。
当時のことはブログにも書いたが、記憶は徐々に曖昧になる。
忘れていけないことは時々見返さなきゃならない。

10年前の今日は転職フェア。
僕は求職者の就職相談にのりながら、目が回る感覚に襲われていた。
その後のことは語るまでもないが、そこからもう今日まで経過。
どこまで自分の中で教訓になったのだろうか・・・。

話は変わり、一昨日のこと。
この日は大学OBの経済人が集う「クラブ愛知」朝会。
2ヶ月に一度の例会は緊急事態宣言も解除され、密状態を避けながら開催された。
ゲスト講師は東海ソフト株式会社の伊藤社長。
大学の先輩である。

共通点といえば新卒入社でトップまで登りつめたこと。
2010年(僕は対外的にだが)に社長に就任したこと。
この2点。

あとは何もかもが異なる。
名大社でも採用支援をする東海ソフトさんは名古屋を代表するソフトウェア会社。
伊藤社長はその会社を2019年に東証・名証に上場させた。
同じ社長歴でもこれだけの差が出るもんですね。
感心してる場合ではないが、ここは素直な心で・・・。

そこには1・3・5の歴史があり、壁があるという。
俗にいう貯蓄の壁、従業員数の壁、年商の壁などなど。
売上を1億、3億、5億の壁を超えるには大きな労力が必要というよくいわれる話。

なるほど、僕に当てはまる面も多い。
壁を超えるにはまずは経営者の強い決心が必要。
安定や現状維持の気持ちを捨て、
またこれまでの成功体験もリセットし挑戦に向かうこと。

伊藤社長は単なる理論ではなく、
自ら歩んできた経験を踏まえ分かりやすく話された。
他社の成功事例ではない。
自社または自らが経験された10億の壁、30億の壁、そして50億の壁。
それを突破するために実践されたことは説得力の塊。

時に自らをおちょくりユーモアを盛り込んだ話しぶりはさすが。
かなりの苦労があったはずなのに、それを全く感じさせない。
これが本当の実力者ということだろう。

同じ大学、同じ新卒プロパー、同じ2010年社長就任でもここまで差が出るか。
少々落胆しながらも、参考になる話を伺えたのはいい時間であった。
身近にそんな先輩の存在も誇らしい。

10年程前にも挨拶をさせてもらったが、記憶頂いていたのも光栄。
ブログでは肝心なポイントは明記しないが、いい勉強。

ありがとうございました。
会社も引き続きよろしくお願いします。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その170

緊急事態宣言が明け、一週間ちょっと。
少しずつ街に活気が出てくるのでしょうか?
たまには住吉町を覗きたくなります。
時々、お邪魔する居酒屋がランチを食べさせてくれるらしく、住吉町に向かいました。

住吉町という町名はありません。
そのエリアは栄3丁目。
会社は栄2丁目なので目と鼻の先。
5分ほど歩き、目的地につきましたが残念ながらお休みでした。

「夜、来い!」ということですね。
来週、お邪魔させて頂きます!

そうなると別のお店を探さねばなりません。
せっかくなら新規開拓をしたいところ。
それも最近、オープンしたお店に入りたいところ。

ありました。ありました。
2月に「伝説のすた丼屋」が名古屋にオープンしたのです。

人気食べ物ブロガーがこの存在を知ったのは10年前。
facebookで友人がアップしたのを見つけたのが初めて。
肉食男子、飢えた野郎どもにはとっておきのお店のようでした。

品川に出張した際、わざわざお邪魔した記憶があります。
この香り、この迫力、そりゃあ、人気は出るでしょう。
それは40代半ばの頃、人気食べ物ブロガーも全然問題はなくペロリと平らげました。

そんなお店が名古屋にオープンしたのです。
お邪魔したのは13時過ぎ。

その時間帯が正解なのか、待つこともなくすんなり入店できました。
自販機を眺めながらも、ここは定番一本勝負。
唐揚げでも生姜丼でもやたらトッピングが乗った丼でもありません。

伝説の一杯 すた丼です。
はい、630円。
まず生卵とみそ汁が運ばれます。

何の変哲もありません。
しばらくするとすた丼が届きました。

いきなり生卵を乗せるのは通ではないかもしれませんが、そこはいいのです。
白身をそぎ落とし、黄身だけを丼にオン。

はい、こちらの完成です。

ニンニクの香りが食欲を増進させるのでしょう。
ワシワシと丼を勢いよくかきこんでいきます。
並盛です。
ちょっと前ならヘッチャラでした。

それがどうでしょう。
かなりガツーンときます。
並盛でも相当お腹に堪えます。

「これはまいった。腹ペコじゃなきゃいかんな・・・」
面白くとも何ともない独り言を呟き、なんとか食べ終えました。
隣を見ると同世代のオジサンが普通に食べています。

「いつからオレはこんなに弱くなってしまったんだ・・・」
少し淋しい気持ちになりカラの丼を眺めます。

ふと、外を見るとかなりのお客さんが並んでいます。
いかにも肉食男子、飢えた野郎連中です。
こいつらのお昼はこれからなのか・・・。

悔しさを募らせ、行列の横をすり抜け会社に戻りました。
ごちそうさまでした。

「春よ来いライブ2021」を聴いてみた

ブログネタがなくもだえ苦しんでいた時にふと浮かんだのがこれ。

あ~、よかった。
渋々、金曜日にLIVEを聴いてて・・・。
いいネタが見つかった。

僕が社外取締役を務める株式会社パフの釘崎会長がLIVEを行ったのだ。
昨年9月の引退ライブで卒業かと思ったが甘かった。
懲りずに今回、春よ来いライブ。
会長になりヒマみたいなので、この分で行くと年4回はやるかもね。

一応、付き合いもあるので、できるだけ参加。
いつもはライブ会場に出向くが、
緊急事態宣言中であるため今回はライブ配信にて。

19時スタートに間に合うように帰宅したが、さすがに食事中はNG。
音なしで映像だけ流したが、家族は見向きもせず。
勝負どころが違うので仕方なし。

早々に食事を終え、書斎に入る。
そこからゆっくりと鑑賞。
最初に聴いたのが、ビートルズのヘイジュード。
あれっ、歌詞飛んでない?

それで第1部は終了。
休憩をはさんで第2部。
ここではゲストが登場。
ゲストは大物美人社長。

颯爽と現れ、2曲歌って去っていった。

どんな場でも速攻で物事を決め、物怖じせず堂々と振舞うのが彼女の魅力。
そう、それはパフの吉川新社長。
彼女のリーダーシップのおかげで新生パフは絶好調。
ここまま突っ走ってもらいたい。

ライブは懐かしい曲を中心に進んでいく。
釘崎さんは僕よりも6歳上なので、世代的に少し前に流行った曲が中心。
「なごり雪」も「22歳の別れ」も当時でも一昔前に流行った認識。
でも、そんな曲が好きな友達は多かったな。

懐かしさを感じ感傷的に浸ってもパフのメンバーは容赦ない。
歌っている最中もメッセンジャーグループはコメントの嵐。

内緒で一部だけ公開しておこう。

こうして、ライブは第3部へ。
ここでもゲストを招き演奏。
第3部は美人バイオリニストすみもっちゃん。

素晴らしい~。さすが!
僕は彼女のせいでパフの20周年の懇親会で血だらけになった。
どうしてかは覚えていない(笑)。

今回は3部構成だったが、いつもに比べ喋りの時間が長かった。
その場しのぎでひねりもなかったが、ライブは無事終了。
それでも金曜の夜を楽しむことができた。

そして、釘崎さんの活動は拍車がかかる。
7月あたりにフォークソング居酒屋をオープンさせる。
場所は神保町。
以前は某有名串カツ店。

知り合いのほとんどは冗談だと思っていたが、いやいや本気。
もう少し先ならバイトもできるが、今夏は難しいかもね。

いよいよライフワークのスタートか・・・。。
影ながら応援はしますよ。

ネタ切れを補うブログだったが、案外、しっかり書いてしまった。
これからも楽しみにしたいですね。

映画「ある人質 生還までの398日」

退屈で平凡な毎日がいかに幸せかを感じさせてくれた映画。
また、正義であるのも退屈で平凡なのかもしれない。
コロナ禍で悶々としている自分がひどくつまらなく思えてきた。
まだまだ素晴らしい環境だと肝に銘じなければならない。

本作はデンマーク・スウェーデン・ノルウェーの合作。
最近、北欧製作の映画を観る機会が増えている。
1月に観た「この世界に残されて」はハンガリー映画。
昨年12月の「ニューヨーク 親切なロシア料理店」はデンマーク・スウェーデンの合作。
ほとんどミニシアターでの上映だが、そんな映画館が近くにあるのは嬉しい。

さて、肝心な本作。
2013年に398日間、イスラム国(IS)に人質となった写真家を描いた実話。
映画の内容が事実を詳細に描いているのであれば、そこは凄まじい世界。

街が破壊され、人が銃撃される戦争も悲痛だが、
一人の人質が拷問にあい生死を彷徨う姿はよりリアルで悲痛。
僕らはやはり世界で起きている出来事の上辺しか知らない。

当時、ISによる日本人の人質問題も話題になったが、表面的にしか捉えられていない。
本人、家族、そこに関わる人たちの苦しみを知ってこそ、理解できること。
真の理解は当事者でなければ分からない。
さすがにそれは勘弁してもらいたいが・・・。

映画を観て自己責任と判断を下すのは簡単。
確かに危険な地に足を踏み入れる行為に責任は伴う。
身代金を要求されても国が関与しないのは合理的な判断。

だが、映画を観ているとそんな合理的な考えはすっ飛び、感情は家族へと傾く。
家族の立場となり心境を察すれば、国が何とかしてほしいと思うのは自然な流れ。
感情的な家族に対し、形式的に物事を進める役人。

その描き方も見事。
間接的に国を批判しているとも受け取れる。
製作者の勇気は素晴らしい。
日本でも同様な硬派な作品は撮れそうだと思うが、簡単じゃないのかな。

生き延びようとする意志を一人で貫くのは難しい。
やはりそこには家族であれ、友人であれ、同じ人質であれ、人という存在が不可欠。
救いようのない世界が小さな力で救われるのが感動的。
ロータリークラブの存在もいいね。

映画は多くのことを教えてくれる。