これからも前向きに 名大社会長ブログ

知の武装 救国のインテリジェンス

知の武装: 救国のインテリジェンス (新潮新書 551) 知の武装: 救国のインテリジェンス (新潮新書 551)
(2013/12/14)
手嶋 龍一、佐藤 優 他

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やはりの苦手な分野の書籍であることを実感した。僕のおぼつかない能力がその原因なのだが、思うように頭に入ってこない。理解しているつもりではあるが、その次元に立つことはまだまだ遠い先のようだ。
いや、訪れることはないかもしれない。ハイレベルな知性についていけない・・・。
とやや弱音を吐きがちだが勉強になった一冊であるのは間違いない。僕らが普段の生活の中で知ることのない世界を教えてくれるのだ。
いかに僕らは世界の情勢を表面でなぞっているだけかが、現実を知ることでよく理解できる。新聞やTVで報じられるニュースだけで知った気になってはいけないと。
今、ソチオリンピックが行われている背景には何があるか、東京オリンピックが開催される理由の本質はどこか、単に経済や治安が安定していることだけが理由でないことも・・・。その事実から本質を論理的に想像する力がインテリジェンスといえるのだろう。やはり、僕には遠すぎる(笑)。
このブログを読んだところで何の参考にもならないと思うが(笑)、一枚の写真から何が読み取れるのかを感じ取ってもらいたい。じっくり写真を見るだけで重要な何かが隠されている。
何が重要かはわからないけど・・・。
あら、いつもよりかなり短めのブログ。手抜きではありません・・・。

今月のキネ旬から・・・

年1回だけ購入する雑誌がある。2月上旬のキネマ旬報。
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以前にもブログに書いているが、今号は前年のベストテンが発表されている。僕はこれを参考にさせてもらうケースが多い。公開時に観れなかった映画は(ほとんどなんだけど)、これを読んでDVDを借りる。
自称日本映画ファンの僕としてはその順位は気になるところ。今号のベストテンで既に観ているのは3本のみ。
2位「舟を編む」、6位「そして父になる」、7位「風立ちぬ」。評判になった3本しか観ていない現状は日本映画ファンと呼ぶに値しない(笑)。
5位「共喰い」、9位「もらとりあむタマ子」、10位「フラッシュバックメモリーズ3D」なんて映画の存在自体知らなかった。今後、ファンという表現は差し控えます・・・(笑)。空いた時間で気になる作品を観ていくことにしよう。
ベストテンでも知らない作品があるという事は実際に上映された映画のうち知らない作品は果てしなく多いということ。なんと2013年、日本映画の公開本数は591本で前年より37本多い。こんなに公開されているなんて関係者以外はイメージできないんじゃないのかな。
僕もその大半は知りません。名古屋を素通りする映画も多いだろうし・・・。毎日1本観ても追いつかないわけだ・・・。
そして、気になる興行収入は、1位風立ちぬ、2位ワンピースフィルムゼット、3位ドラえもんのび太のひみつ道具博物館、4位名探偵コナン絶頂の探偵、5位真夏の方程式と4作品がアニメ。
ちょっとアニメ強すぎじゃね?というよりも実写が弱すぎ?と思ってしまう。これも今の日本の置かれた状況を素直に表しているのかもしれない。
各社の興行収入も興味深い。配給会社のダントツは東宝で売上が673億円。前年は741億円なので、前年比90.8%。
現在の外部環境を基準にすると考えにくい数字。いかにこの業界が博打に近いかがよく分かる(失礼な言い方、すみません・・・)。当たればデカいし、はずれると大きな痛手を食う。経営者はハラハラドキドキだな。
今号で毎年楽しみにしているコーナーはこれ。
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宮崎祐治氏の映画路線図。映画の特徴を一言で述べ、上手くイラストにまとめている。痛烈な皮肉や的を得たコピーに引き込まれてしまう。これを読みながら借りる作品もある。
今年はもう少し観たいと思いながらも映画館に出向いたのは1回のみ。もうちょっと何とかしないとね。
自称日本映画ファンとしては・・・。

息子よ、卒団、おめでとう!

一昨日の日曜日は息子(小学6年)の少年野球の卒団式。小4から3年間続けた野球チームを卒業した。つい先日始めたばかりと思っていたが、月日の経過するのは早い。他の仲間がどんどん背が伸びていく中、置いてきぼりを食らっていたが(笑)、野球自体は厳しくも楽しめたようだ。
弱音を吐いたのは入団初日くらいで、あとは朝早くとも暑くとも寒くとも休むことなく出掛けたのは、親の立場としても嬉しく思う。たまには褒めてやるのもいいだろう。よく頑張りました!(笑)。
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写真にもあるようにポジションはキャッチャー。
本人が希望したのではなく、チーム事情でそのポジションを任されたようだが、地味な割には大変な役割をよくこなしたと思う。
体が小さい割には肩が強かったので、試合で盗塁を阻止した時はチームとしてもかなり盛り上がった。最終学年にはピッチャーのリードも安心して見ることができた。僕はたまにしか観戦に行けなかったが、活躍した時なんかは小さくガッツポーズをしたものだ(笑)。
所属チームのメンバーは愉快な連中ばかり。いい意味でも悪い意味でも仲がいい。試合に負けて監督やコーチに叱られている時はシュンとしているのだが、5分と絶たないうちにゲラゲラ笑いながら追いかけっこをしている。ふざけ合っていることが多い。
夏の合宿も鍛えているのか遊んでいるのかわからない写真がほとんど。その分、チームとしての一体感や盛り上り感は間違いなかった。
そして何より監督やコーチ、また保護者のおかげで礼儀正しさや基本の大切さを学んだ。罵倒されることも多かった。これが一番の経験で本人たちの成長かもしれない。
結果としてチームは昨年のドラゴンズのように負け越しでシーズンを終えてしまったが(そんなところは見習わなくていいのに・・・)、当初のレベルから判断すれば納得できる成績で、むしろ健闘したくらい。
いや、甘えちゃいかん・・・。
僕に心残りがあるとすれば、先々週行われた最後の親子大会に仕事で参加できなかったこと。参加したとしてもブザマな姿で息子をガッカリさせたと思うが(笑)、それが残念に思う。先日、キャッチボールをした時も最早息子の方がボールも速いし・・・。
試合に負けて悔しさは見せても泣くことはなかったが、日曜日の卒団式では全員が泣いたようだ。もちろんそんな演出もあっただろうが、この3年間の思い出が凝縮され感情に表れた瞬間だろう。
息子は中学生になってもキャッチャーをやりたいという。それはそれでいい。やってきたことを継続することも大事だ。
卒団、おめでとう!これからも頑張ってくれ!

若いって素晴らしいと思った日

昨日は中京大学総合政策学部にお邪魔し、インターンシップ報告会に参加させてもらった。
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通常のインターンシップとは異なり、選択科目のひとつで学生は相当な時間を費やし、チームを組んで取り組む内容。対象となるのは2年生。
「共感のおもてなし」がテーマで、インターンシップ先の活動内容や現場で学んだことをプレゼンする。そのプレゼンの共感度合いが評価の対象となる。
その時間のかけ方も半端なく、ほとんどの学生が徹夜で昨日の発表に臨んでいる。中には5日間で5時間しか睡眠を取っていない学生もいたり・・・。オジサンには絶対無理だな(笑)。
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9つのチームがそれぞれの時間でプレゼンを行うのだが、僕の役割は審査員。プレゼン内容を評価し順位をつける。そして、時々、偉そうにコメントを述べたり、質問したりする(笑)。
他の審査員は大学の教授や地元トップ企業の方など錚々たる顔ぶれ。そんな中で場違い感もありながらも、約5時間の報告会に参加させてもらった。
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正直言って、甲乙つけがたい。一長一短あるもののどの学生のプレゼンも素晴らしい。長時間、リハーサルを行い、パワポもムービーも全力で作り上げた感じがひしひしと伝わってくるのだ。
それでも順位をつけなければならないので、終了後、僕なりの評価で提出(投票結果は違っていたけど・・・笑)。
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審査員による結果発表と来場者全体の結果発表とで優秀賞が決まる。結果を聞いて、泣き出す学生も少なくない。感極まる者、うれし涙を流す者、悔し涙を流す者。その涙が美しい。これも勝負のひとつ。彼らの努力に本当は勝ち負けは関係ないのかもしれないが、評価は下るのだ。
僕はそんな経験が素晴らしいと思っている。自分では最大限の力を発揮したと思っていても、報われない時は存在する。それを認めなきゃいけない場面もある。だが、それを通して、人って成長するとも思うのだ。
いい経験はそれだけではない。何より大学2年生の彼らが社会人と接し、そこでいろんな価値観に出会うのが素晴らしい経験なのだ。
今回のインターンシップではNPOを中心に一般企業を含め、社会との接点の場を設けている。喜び、苦労、刺激、変化、行動力など、大学の中だけでは掴むことのできない学びを得ている。それは将来にとっても大いに役立つこと。
そんなことを感じながら、今回のプレゼンを聞いていた。そして、若いっていいなあ~とつくづく思ってみたり・・・。
貴重な機会を頂きました。
学生のみなさん、お疲れさまでした。

盛り上がれ!中小企業

今月の日経トップリーダーの特集は「本当に稼げる中小企業ランキング」。
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財務の安定性を示す自己資本率の高さと企業の収益力を示す営業利益伸長率で50万社のランキングで順位を出している。他にも判断基準はあるだろうし、企業数も200万社は超えるだろうが、興味深く読ませてもらった。
その特集の前に調査で公表されていたのが経営者の資産。
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なんと5000万あれば安心という。日常的に中小企業の経営者と懇意にすることは多いが、個人の資産について会話することはまずない。お互い聞きたいと思う面はあるとは思うが、なかなか話をできることではない。
そのためこのような調査で実態を知るわけだが、思った以上に資産を所有しているのが実情。5000万以上所有する割合が45%あるわけだから驚きだ。いかに自分が貧乏経営者であるかがよく分かる(笑)。
個人保証があるとかないとか、会社の借入金がどれくらいかという問題もあるだろうが、資産状況は思いのほかキチンとされている。外部留保でリスク分散をさせている点はあるだろうが、経営者としてはそれが健全なあり方なのだろうか・・・。
ハナタレ経営者の僕にはまだよく分からないのが正直なところ。中小企業の経営者は個人資産を3000万~5000万程度持つべきという意見が多いようだし・・・。
話は戻って中小企業ランキング。ランキングに入っている会社はほとんど知らない。愛知県本社の企業で名大社のクライアントは知っているが、それ以外は知らなかったり。
やはり知名度がないのが当たり前で、僕らが知らないということは就活の学生は知るわけもない。こんな会社ほど見て欲しいとは思うのだけれど・・・。もっと勉強しないといけませんね(笑)。
ここに登場する企業のコメントとして、すずめの涙でも内部留保に回すというのがある。これは僕も共感する。安倍首相が言われる内部留保に回すのではなく、賃金を上げろという内容も理解できないわけではないが、まずは企業の存続を考えるべき。
理想は高い給与で潤沢な内部留保だろうが、そんなことが可能な中小企業は限られていると思う。社員の雇用を守り、安定した生活基盤を提供するには企業が健全でないと話にならない。それは経営者が甘い汁を吸うことではなく、いざという時にも会社が存続する持久力を持っていないといけない。
僕自身も経営者になる直前はリーマンショックの影響で大赤字の厳しい状況を目の当たりにしている。今、こうして日々暮らせるのはその大赤字があった段階でもそれに耐えうる体力が会社にあったからこそ。それを考えると何が大切なのかはおのずと見えてくると思うのだ。
社員の幸福を願い、やりがいを与える仕事を供給するのがトップの役目だとすれば、健全で筋肉質な体質は常に作っておかねばならない。今回の特集はあらためてそれを痛感。そのための戦略を作るのも重要だけど。
でも今回のランキングを見て思った。うちの会社だってランクインするんじゃないの?。東京商工リサーチに数字を提供していないので、その根拠はないが各企業のデータを読みながらそう感じてしまった。な~んて・・・(笑)。
来週も頑張ります!

頼むよ!名大社女子 3

評判の高い名大社女子シリーズの第3弾。って、2年半ぶりだけど(笑)。
昨日は先週に続いて円頓寺。北のはずれにある「とりこころ」さんにお邪魔した。入社8年目と入社2年目の女子を引き連れ、焼き鳥を食べまくる飲み会。
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こんな寒い日は熱燗でしっぽりとと思うのだが、前日になぜか岐阜大学の教授と意気投合して、岐阜の名店水谷でコップ酒を飲んだので、この日はビールとワインで進めることに。
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この3人で飲むのは初めて。同じ営業でも部門は違うが、ちっぽけな組織なので大した差はない。女子も30歳を超えるとベテランの領域に入ってくるのか、2年目女子と比べると貫禄の差が・・・(笑)。
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この春も女子が2名入社するので、2年目女子も先輩としていいところを見せてもらわないといけない。今は一番下っ端なので、どうしてもいじられることが多いが、これからはちょっとカッコつけてできる先輩を演じないといけない。まだまだ難しい面も多いが・・・。
それでもこの2年でかなりの成長は見せてくれた。
今でも「あの書類、どうなっとるんだ!」「ありがとうございます。すぐ提出します。」
「○○会社さんの契約は?」「ありがとうございます。まだです。」
「いつだ?」「ありがとうございます。わかりません・・・。」
と返事ばかり一流で内容が伴わないことも多いが(笑)、それでも営業として目的を持った行動ができるようになり、図太くもなった。
新規獲得件数も目標を大きくクリアした。
まだまだ唸ってしまう場面も多いが、微笑ましく見守れるシーンも増えた。会社にとっては大きな財産であり、本人がヤリガイを持って仕事ができるのであれば尚更いい。
昨日も仕事の話を中心にゴルフネタ、一人暮らしネタ等、あちこちへと話題が飛びながら盛り上がることができた。
話の進め方や話題作りは圧倒的に30歳女子の方が上手いが、以前よりはムチャ振りにも耐えられるようになってきた。飲みの場でも成長はしてるんだね・・・(笑)。
女子比率がどんどん高まる中で、30代女子も20代女子もいい先輩としてこれからも活躍して欲しい。
頼むよ!名大社女子!

イオンに学ぶ

先週金曜日は千葉へ出張。初めて幕張を訪れた。幕張という地名は源平合戦の時代まで遡るようだ。
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こんなにオフィス群が並んでいるんですよね。
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オンとオフの師匠であるマーケティング講師松林さんに紹介頂いたFBAAの勉強会に参加したのだ。
お邪魔したのはイオン本社。イオンタワー。
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元々は三重県にある岡田屋がその発祥。今回はイオンの歴史を学びながら、同族経営、グローバル経営の重要性を把握していくもの。まずはイオン歴史館を見学。
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いきなり表れるのは岡田卓也相談役の好きなビスマルクの言葉「賢者は歴史に学ぶ。」。写真の正面のかすかに見える文字。イオンの歴史はこの言葉を実践してきた歴史と言える。
歴史館館内は披露できないので、写真は控えさせてもらうが、会社の年表からその当時に使われていた大八車、入社案内パンフレットまで様々な品が飾られていた。
そして歴史館の出口付近にはまたまた岡田相談役の言葉が・・・。
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イオンは捨てることを心掛けて成長してきた。そして合併の連続によって企業規模も拡大してきた。イオンの理念が歴史と成長に中に息づいている。他社の合併の歴史を学びながら、自社も成長させてきた。
吹き抜けの眺めもいい。
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歴史館見学とDVD視聴の後はイオンDNA伝承大学の古谷学長の講義。古谷氏は1969年入社のプロパー社員。名大社が生まれた年に入社されたんですね・・・。
イオンがまだジャスコと呼ばれ、店舗数も14店しかなく未来を語るしかない時のこと。その未来に夢を託して会社に入社したそうだ。叩き上げの社員として鍛えられ、グループ会社のトップを務められた後、本社の取締役を経験された。自らこの社内大学を立ち上げて現在に至っているという。
岡田家がトップを務める背景から同族会社と思わがちだが、その考えはないようだ。社長をやりたい者が社長を任せられる。その条件として逃げないこと、決断することが必要であるが、チャンスには誰にでもあるということ。これも僕がこれまで持っていたイオン像とは全くかけはずれていた。
全国、全世界に250ものグループ会社を持ち、スクラップアンドビルドを徹底してきた。そのこだわりが現在のイオンを作り上げている。半径5キロの世界でのたうち回っている僕とは比べようもない(苦笑)。
相談役の岡田卓也氏がトップとして16店の店舗を展開されていたのが44歳の時。88歳になられる現在、イオングループの売上は6兆円。44年の歴史は企業をそこまで成長させるのだ。
お土産に頂いた著書。
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爪の垢を煎じて飲んで、少しは自分に活かさねばと思うのだが、果たしてどうなのかな・・・。

20年なんだ。これからもどうぞよろしく!

早いもので結婚して20年。今日がその記念日となる。無理矢理意識しないと忘れてしまうので、このブログでもきちんと報告しておきたい。
あっという間ともいえるし、長い道のりだったともいえる。どちらが辛抱したかといえば、間違いなく嫁さん。家庭内では全く機能しない僕の面倒をよくみてくれた。これは大げさでもなく事実。
嫁さんがいないと家では何もできない。どこに何があるかもわからない。ほんと頼りっぱなしだ。そして、よく叱られる。会社で叱られることはまずないので、自分を叱ってくれる数少ない存在は貴重。
僕も対抗して刃向うが感情的な面を含め(笑)、まず勝てない。家庭内はほぼ100%牛耳っている。
その分、僕は仕事に打ち込めた。安心して外に向かうことができた。役員降格になった時も社長に就任する時も普段と全く変わらない態度で接してくれた(単に僕に関心がないという話もありますが・・・)。
一姫二太郎という理想的な子供にも恵まれた。健康ですくすく育ってくれたのもありがたい限りだが、いつ外に出しても恥ずかしくない(そうでもないか・・・笑)礼儀を教えたのも嫁さん。子育てに関してもほとんど任せきり。僕はカッコつけて言えば背中を見せていただけ。
時に信じられないような罵倒する言葉に僕まで恐れおののいてしまうが(笑)、そんな厳しさがあるからこそ、健全に育ってきたのだろう。これについても感謝である。
それにしてもこれまで結婚記念日は何のお祝いもしてこなかった。10年を迎えた時も何もなかった。今年も今のところ、具体的な計画があるわけではない。旅行でも思うが、多分、僕と二人では嫌がるだろう。たまには夫婦水入らずでとも思うが、それは勘弁してほしいようだ(笑)。
それでも今年については本人の望むものをプレゼントしようと思う。たまには感謝をカタチにしないといけない。思い切り奮発します!
これからどんな年の取り方をしていくかはわからないが、お互い空気のような存在で暮らしていければいい。「酒臭いからあっち向いて寝て」と嫌われながらも、隣にいながら・・・。
面と向かっては恥ずかしくて言えないので、この場を借りて・・・。
これまで支えてくれてありがとう。これからも見捨てずによろしくお願いします。

義父のこと

昨日はかなり広範囲にわたり大雪に見舞われたようだ。慌ただしい一日だったので一切のニュースを見ることはなかったが、facebookの投稿からその状況を伺うことができた。
雪か・・・。縁があるなあ・・・。
午前中は岐阜での講演。あの天候にも関わらず、多くの方にご参加頂いた。終了後はのんびりする間もなく名古屋へ戻る。午後から行われる義父の七回忌に参列するため。
義父が亡くなって、もう6年が経過する。何の因果が亡くなった当日も名古屋は大雪だった。通夜、告別式ととても寒い日を過ごしたことが今でも鮮明な記憶として残っている。
癌が発見された時はすでに末期。その1か月後には逝ってしまった。「腰が痛い、腰が痛い。」とずっと言われていたが、まさか癌だとは思わずゴルフのせいだと思っていた。ゴルフの上手い人だった。
結婚が決まった時から義父は僕を可愛がってくれた。「哲也くん、食べなさい。哲也くん、飲みなさい。」と笑いながら、これでもかというくらい振る舞ってくれた。豪快な人で財布は持たず、ポケットにはお札だけ入って、気前よく支払っていた。
そして、ゴルフも教えてもらい、親子コンペにも連れて行ってもらった。自分で商売をやられていたので、その仕事柄、ゴルフも頻繁。平均すると週2回はラウンドしていたんじゃないだろうか。コンペでよく商品をもらってきていた。
ちょくちょく連れて行ってもらったゴルフも子供ができてからは縁が遠くなった。そして、ゴルフ自体全くやらなくなってしまった。口には出さなかったが、きっと僕にはもっとゴルフを回って上達して欲しいと思っていたと思う。
今の立場になり、クラブを再び持つようになってから、つくづく思うようになった。
もっとゴルフを教えてもらえばよかったと・・・。もっと一緒に回っておけばよかったと・・・。
「哲也くん、左手はこう使うんだ。」という声が響いてくる。昨日の七回忌はそんな姿を思い出させてくれた。もし、健在だったら、頻繁に回るようになっていただろう。そんなことを言っても仕方ないな。
昨日の雪は僕らにとって、また意味のある思い出になった。

若者とどう向き合うか

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本日は生まれ育った岐阜で講演のお仕事。岐阜県中小企業団体中央会から依頼を頂き、県内企業の採用担当者に話をさせてもらう。参加企業の中には僕が以前、営業担当だったクライアントも出席されるため、少しばかり緊張も・・・。
午後からは中央会主催の合同説明会もあり、そんな場で僕が喋ってもいいのかという気もするが(笑)、これもご縁という事で前向きに捉えておく。
テーマは「新卒者等の採用、人材定着のポイント」という幅の広い内容。人材定着に関しては、正直、専門分野とは言えないが、普段の業務の中で僕が考え行動していることとこれまで学んだことを話したいと思う。
先日、参加したトーマツの新入社員教育向け研修でも同様のことを感じたわけだが、今のゆとりと言われる世代に対して、こちら側がどう接するかが重要であろう。ゆとり世代は一般的に否定的に捉えられるケースが多いが、これは一方的な見方でもある。
僕らが新人類と言われ、否定的に見られたのと同じで「それって、オレたちのせい?」と思っていたのと一緒。本人たちに責任を求めすぎるのは自分勝手で、その外部環境を作ってきた自分たちに責任があるともいえる。
そうだとすれば、真摯に向き合い育てることに力を注がねばならない。
どの企業でも新人の即戦力化を図りたいのは当然のこと。うちの会社でもそう思う。しかし、それは難しい。普段の仕事の中で物足りなく感じ、若手に対して「オメエはたりいなあ~」とパワハラ的な発言をすることもしばしば。
知らない方から見ればなんて酷い会社なんだとお叱りを受けるかもしれないが、それでも素直に受け止められる信頼関係、人間関係を作ることが大切。
若手から「ちょっと待った!」と手を挙げられてしまうかもしれないが(笑)、僕はそう思う。
お互い腹を割れる環境を作り、自律性を求めていく。そのための仕組みが重要で、強制的にやらせる仕事と自らの意志でやらせる仕事との両面をバランスよく経験させる。
成功体験を早く感じれる時がくればいいが、失敗の連続でもそれを認めていく。どの世代に限らず、仕事を任させられることには喜びを感じるだろうし、ヤル気も上昇するだろう。実行は簡単そうで簡単でないのが現実なんだろうが、相手を信じて繰り返すしかない。
そんな風にして少しずつ成長していくだろうし、全体で見守る環境があれば、自ずとロイヤリティも上がるだろう。
そんな話が相応しいかどうかはわからないが、そのあたりも交えながら話したい。テーマの中心である「求める人材を採用する方法」「学生の動向」でほとんどの時間を使ってしまうとは思うけど・・・(笑)。
と、いろんな事を書いているうち家の外を眺めると雪。岐阜はもっと降っているだろう。
ちゃんと会場まで辿り着けるかな・・・。