本日、この東海地区ではメディアの露出などで著名なエコノミストに取材をさせて頂いた。
名大社で制作する学生向の冊子の記事を作成するためだ。
その詳細は冊子が出来上がってから説明するとして、今回、直接取材に関わるこの地区の経済情勢からそれ以外の少し脱線した話まで、2時間強、じっくりと話を伺うことができた。
論理的かつ的確な分析で説得力のある説明は、多くの地元TV番組にひいきにされていることがよく理解できる。
我々の目的として、学生に対し各業界の特徴を明確に伝える事を考えていたが、簡単に業界を縦割りすることは時代にそぐわず、正しい物の見方とは少しずれているのだ。
分かりやすくいえば、従来、自動車業界を語ろうとすれば、その業界を深掘りすればよかったが、最新の技術力の観点でみるとそんな簡単ではない。各メーカーが力を入れているハイブリットや電気自動車の開発は、もはや自動車業界内で留まるものではなく、電気メーカー、電気業界の話になってくるのだ。
となると、自動車に興味があるからといって、視野の狭い業界研究をしているとあっという間に時代に取り残されてしまうことになる。
就職活動についても同様で、金融に興味があるからといって、メガバンク、地方銀行、信用金庫とその業界のピラミッド構造ばかりでリサーチすると、これから本当はどの企業が成長していくのか、成長戦略はあるのか、他の業界とコラボレーションでシナジーは発生するのか、というようなグローバルな観点で経済を読むことが疎かになってしまう事も考えられる。
特に内需が期待できない現状況では、マクロの視点をはずしてしまうと恐ろしい結末が待っているのかもしれない。
そういう「気づき」も含め、本日の取材はいい勉強になった。
我々が情報を提供する学生に対しても、今回のエコノミストの教えを誠実に伝えていきたいと思う。
2010年5月24日
エコノミストから学ぶ
2010年5月22日
「成長」って何だろうか。
先週のキャリアカウンセラーの勉強会の中で、いくつかの議論をした。
その中で、ある大学でカウンセラーを担当させている方が、エントリーシートで、「私は御社で成長したい」と書いている学生は全て不採用だが、何故だろうか?という話があった。
その段階では、企業側の論理に当てはまらないというような大括りの話をしてしまったが、その後、もっと分かりやすく説明するために少しだけ考えてみた。
・企業が求めているのは、個人の成長より会社の成長である。会社の成長があってこそ、個人の成長がある。
・自分が成長したいというのは、成長できる環境を私に与えてくださいという受動的な発想である。
・成長というビッグワードでは、その個人を判断する材料にならないし、定性的な面で捉えれば、キャリアを重ねる事で成長するのは当然のこと。
・そもそも何を持って、成長と判断するのか、他人との比較なのか、資格取得なのか、責任の重さなのか、具体性がない中では、エントリーシートで区別できない。
など・・・。
個人にあてはめる成長とは本当に難しいと思う。
特に仕事では難しいと思う。
企業であれば、売上が上がった、拠点が増えた、シェアが高まったと数字で成長度合いを明確に判断できる。
しかし、個人の場合は、その本人が成長している実感があったとしても、他者が評価しない限り、成長したとは認めてくれない。
そう思うと学生さんのエントリーシートの対し意見するだけでなく、自己の認識の中に「成長とは何か」を捉えなければならない。
いいか悪いか本日で、44歳の誕生日を迎えた。
この44歳まで生きてきた中での成長はどんな事なのか、一言では言い切れない。ただ、これからも会社の成長を中心に、自己の成長のためにも行動をしなければならないのは事実。
44歳としてのこの1年間、どれだけ成長に貢献できるだろうか。
2010年5月21日
素晴らしき飲み会!
今週は18・19・20日と3日間連続で飲み会が続いた。3日間連続は随分と久しぶりで、19日は帰宅が深夜2時だったこともあり、かなりくたびれた週になった。しかし、この3日間は何れも有意義な飲み会であった。
まずは18日。この日は会社全体でマーケティングの研修を行い、終了後、講師と他の役員と共に名駅の「どて家」で懇親を深めた。仕事の話はどうしても避ける事はできず、話題の中心を描いてはいたが、クリントイーストウッドの映画から宗教、自分自身の生き方まであっちこっちへと話の展開が広がり、面白かった。飲みながら本音を語ることにより、その人の価値観も認識でき、新たな発見もある。
それは素晴らしいことだと思う。
翌日の19日は、急遽、ビジネススクールの友人に誘われ、伏見のオープンしたばかりのワインバーに出向いた。ここは、何と同業最大手R社のOBが立ち上げたお店。これまでの事業とは何の関連性もないとは思うが、その目のつけどころやシステムには感心する面が多い。
やはり能力が高い人の行動や探究心には驚かされるものだ。かなりR社に結びつきが強いメンバーが客として飲まれたいたので、割り込んで挨拶し時間を共有させていただいた。嫌な顔せず健やかに話ができる方が多いのは、優秀な人材が集まっている証ではないだろうか。
結局、気がつけば1時を回っており、慌てて帰る事にした。
オーナーは営業は11時までだと言っていたが、サービス精神が旺盛すぎるのか、単なるいい加減なのか、あきらかに時間の管理がおかしい(笑)。
それでも、とてもとても楽しい時間を過ごさせてもらった。
そして昨日の20日。この日は名大社の大切なクライアントの役員の方と二人で飲む機会を頂いた。伺ったのは栄・住吉の「ほっこり」。
年齢は僕よりも若いが、既に経営者としての経験も長く、自分が営業担当をしていた頃から学ぶことが多かった。
しかし、これだけじっくりと話をしたのは初めてだと思う。これまでの生き方からこれからどんなキャリアを積んでいくがをお互いに熱く語り合った。
これまでも順調にキャリアを築かれたきたわけだが、驚いたことに、現在の会社を退職され、新たに自分で会社を立ち上げるという。
今のまま進んでいけば、当然のようにトップになることは誰の目にもわかる事ではあるが、それをリセットし、自分の夢に向けて行動するという「決断」にその方の生き様と強い意志を感じた。本当に勇気のいる決断だと思うが、本人は何等迷いはないとの事。
その潔さと自分の持つ信念に向かう姿は素直にカッコいい。と同時に、自分はそこまでの信念があるのだろうかと置かれた立場を振り返ることとなった。
「今後もお互い情報交換し、WinWinになる関係を作りましょう!」と握手をして別れた。
これも素晴らしい飲み会で会であった。
確かに飲み会が続くことにより、疲労がたまることもあるが、このような飲み会は逆に元気が出てくる。
金銭的な余裕と嫁さんの理解が必要となるが、この3日間のような飲み会は、トコトンどこまででも参加していきたい。
感謝!
2010年5月18日
この先どうなっていくのかな?
クラウド時代と<クール革命>を読む。
クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21) (2010/03/10) 角川 歴彦 |
少し話はずれるかもしれないが、広告会社に勤める友人の関わりあるデザイナーが仕事を探しているという。
そのデザイナーは、以前は東京で大物アーティストのCDジャケットのデザインを手掛けていたが、CDが全然売れなくなって、仕事が無くなり、地元である愛知に帰省し仕事探しているとの事。
これはipodの浸透により、その影響がデザイナーの仕事にまで及んでいる分かり易い例だろう。
また、最近はビジネススクールを受講するビジネスマンに、出版社や新聞社の社員が増えているとも聞く。
それだけ業界関係者の危機感が高いという表れだろう。
今回の著書は、まさにその影響が日本社会にどう影響を与え、どう受け止め、どう対応していくかが書かれている。
今、話題になっているiPadの売れ行きやアマゾンが考えるキンドルの戦略が市場を大きく掴んでいくとなると、世の中の仕組みが大きく変わる事も容易に予測できる。
これを著者は、否定的に捉えるのではなく、大手出版社のトップとして守りの姿勢で捉えるのではなく、どうやって向き合って融合させていくか提言している。
同時にこれは各業界の将来像に留まることではなく、日本全体に広がる問題にもなるのだろう。
クラウドを採用してコストを軽減させたはいいが、その情報は全て米国が握っている状況が事実としてあるからだ。
名大社もこの春からクラウドを活用しているが、そこまで踏まえた上での活用や議論は正直していない。
果たして<クール革命>で生き残れるかどうかはともかく、便利さと低コストとの引き換えに、これまでのビジネスの中では全く経験しなかった見えない未来と戦っていかなければならないだろう。
そう思うとiPadの発売を喜んでばかりはいられないのかな。
2010年5月17日
丸の内を歩く その3
丸の内に移転して、もうすぐ2ヶ月。
本日は、ウェスティンナゴヤキャッスルで大切な約束。天気も良かったので、歩いて向かうことにした。
途中、官公庁街を抜け、ホテルのある名古屋城方面に向かう。
最近の気候は、暑かったり寒かったりと全く読めない状況が続くが、今日は汗ばむくらいの陽気。しばらくすれば夏が来ることを予感させるあったかさだ。
名古屋城周辺は新緑が目に眩しく、できればベンチに横になり、ボーっとした時間を過ごしたいくらいだ。(きっとサボタージュ営業マンが、営業車を停め、昼寝することも多くなるだろう。)
今年は名古屋城開府400年祭を祝して、いろんなイベントが行われる。今日現在は特別なイベントはないが、それでも外国人観光客を始め、結構な賑わいを見せていた。外国の方に対して、名古屋をイメージさせるとなると、名古屋城は切り離せない存在だと思うし、普段の生活の中ではあまり有難味を感じることはない。しかし、これだけの外堀で囲われたお城の復元できることは、改めて感心もするし尊敬の念も抱く。
ゴジラが襲いたくなる気持ちも良くわかる(?)。
写真を撮りながら歩いていたので、かなりゆっくりのペースだと思うが、会社からほぼ20分で目的地のあるウェスティンナゴヤキャッスルに到着。
会社の近くに日本を代表するお城があることって、とても幸せなことだと思う。また、このような環境で仕事ができることも感謝しないといけない。
2010年5月14日
43歳ということ
先日、就任したキャメロン英国首相は43歳。与党を破って連立政権のリーダーとなった。
一方、キングカズこと三浦知良。本日の日経のコラムを読むとワールドカップ日本代表の選出を本気で考えていたようだ。そのストレートさがカッコいい。現在43歳。
共に僕とは同級生である。同じ時に生まれ、同じような経済環境の中、育ってきたわけだ。二人ともプロフェッショナルである。
それも正真正銘のプロフェッショナル。僕もそれなりに苦労してここまで来たつもりだが、この二人と比べれば、全く力及ばす・・・。と言ったところだろう。当り前の話だが。
それは育ってきた環境や根本的な能力の違いもあるだろうが、圧倒的な努力の違いがそこのはあるのは間違いない。
カズと同じ努力をしたからといって、サッカー選手になれるわけでもないが・・・。
カズが20代の全盛期の頃はあまり好きな選手ではなった。それが選手としてのピークを過ぎ、所属チームを転々としても、懸命に動き回る姿を見て、徐々に心を惹かれるようになった。何か自分とオーバーラップさせる面があったのかもしれない。
今年3月で終了した「プロフェッショナル 仕事の流儀」の最終回のゲストとなったカズは、その番組でこう語っていた。
「プロフェッショナルとは、何か一つというと、とても難しいのですけど、僕が思うのは、やはりどんな状況になっても全力を出し切る、出せる人じゃないかなというふうに思います。」と。
一流から学ばなければならない。雲の上の存在だとしても刺激を受けなければならない。
足りない自分を鼓舞させるには強い同世代の存在は大きい。
もし、キャメロン首相とカズと僕自身に共通点があるとすれば、奥さんが素晴らしいということか。
キャメロン首相夫人は選挙キャンペーンで理想の妻としてイメージアップに貢献したという。
カズ夫人はご存知 三浦りさ子。いまだに美しさを保っている。
そして、我が妻も美しく理想の妻だ。
ちょっと褒めすぎだな。
2010年5月13日
ちょっとつぶやいてみる
ブログをスタートしてしばらくしてから、Twitterを始めた。今から1ヶ月くらい前になるだろう。
知り合いを発見したり、発見されたりで、現状でフォローされているのが50くらいと本当に少しずつであるが、日々変化している。
自分がフォローしているのは、知り合いと孫さんとか三木谷さんとか経営者であったり、鳩山さんあたりのTwitterが話題になっている人が中心。
自分自身の使用目的があいまいで、話題性重視での活用なので、まだまだその魅力を感じることは少ない。
全く関連のない方がフォローされてくるのをチェックするとフォローが10000にもなっていたりするので、驚いたりしている。
そのような方をそのまま放置しているといつの間にか消えている。
「なるほど!フォローを増やすことがまずは目的なんだ」とその利用方法がわかりやすく理解できた。
このTwitterを通して、リアルな世界は全くタッチせず、情報を得ることも出てきた。
友人のTwitterのツイートからブログに飛び、勝間さんとひろゆき氏の対談がYouTubeで流れている事を知った。
(今ではその映像も観ることはできないと思うが・・・)
その映像を観て、お互いの相反する議論と感情的な対応に少し違和感を感じた。
それがWeb上でかなり話題になっていることをTwitterで知り、ウーンと唸りながら、流れで勝間さんのツイートを見るとひろゆき氏への謝罪コメントが。
それをチェックしようとブログに入ると、ナント大炎上。その謝罪に対して批判のコメントがもの凄い量書き込まれていたのだ。
この間、リアルな世界は一切関与しなかった。
Webの影響力の強さを思い知った瞬間であった。同時にその怖さを感じた時でもあった。
Webの活用はTwitterであれ、ブログであれ、便利さを追求するだけではなく、その使用については注意を怠ってはいけないと改めて認識した。
そんな影響力を持つこともないだろうけど・・・。
今日はTwitterではなく、ブログでつぶやいてみた。
2010年5月11日
イビチャ・オシム 「考えよ!」から
考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21 A 114) (2010/04/10) イビチャ・オシム |
4年位前、「オシムの言葉」を読んで、泣きそうなくらい感動したことがあった。彼のサッカーに対する考えや選手との接し方、マスメディアとのインタビュー対応など、一流の監督と呼ばれる言動が、その本に著されていた。
日本代表監督時代までは、雑誌Numberなどの特集や寄稿した文章を読み漁っていたが、辞任以降は、次第に遠ざかっていた。
たまたま本屋で新刊本を物色していると「南アW杯の戦い方を伝授 ジャパンに告ぐ!」なんて、大げさな帯がかかっていたので、衝動的に購入してしまった。
正直言えば、日本代表に対して、岡田監督に対して、まだまだ遠慮があるのかなと感じる内容であった。
ただオシムの日本サッカーへの愛情は十分感じ取れるし、中村俊輔を始めとする主力選手に足りない面もストレートに表現してあった。
しかし、これは単に日本サッカーに対しての戦術論や組織論ではなく、日本人全体、それも組織を引っ張るリーダーに対しても提言している内容だと言える。
冒頭から始まる「リスクを負わない者は勝利を手にすることはできない」という言葉もそうだし、本文中、多くの箇所で出てくる「コレクティブ」や「ディシプリン」という単語も、日本人全体の取り組むべき課題だろう。
自分自身に言われることとして受け止めておきたい。
常に言われている「走りながら考える」を意識しながら・・・。
この著書の中で、最後に書かれていること。
我ら名古屋グランパスのストイコビッチ監督の日本代表監督への示唆。
やっぱり愛弟子を評価しているのだ。
それも有り得る選択。期待は膨らんでくる。
とは言え、まずは南アフリカ大会だ。日本代表も昨日正式に発表された。
楢崎、玉田、闘莉王、頼んだぞ!!
岡田監督、信念を貫いて、ベスト4への道を!!
2010年5月9日
青春映画って、やっぱいいなあ。
DVDで「風が強く吹いている」を観た。
年甲斐もなく感動してしまった。実に清清しいスポ根青春映画であった。
風が強く吹いている [DVD] (2010/04/09) 小出恵介林遣都 |
思い出してみると、この手の秀作は日本映画に多いのではないだろうか。
「シコふんじゃった」
「がんばっていきまっしょい」
「ピンポン」
「ウォーターボーイズ」など・・・。
その時代時代で、勇気を与えてもらったと思う。
そして、監督や俳優もこの作品から飛躍しているケースも多い。
この映画も青春映画にありがちなとってつけたような恋愛がないのもいい。目の前の「走る事」にしか関心を示さない直向な態度がいい。
特に主役の二人(小出恵介と林遣都)の走りっぷりがいい。きっと相当の走り込みをしたのだろう。
僕も一応は走っているが、あんなに美しくは走れない。
スポ根映画の場合、俳優が優先されるとどうしてもアスリートとしての姿に疑問を持つし、アスリートが優先されると演技に疑問を持つことがある。
それに対して、今回は全く違和感なく、本当の駅伝ランナーを思わせてくれる。そのため、より映画に感情が入る事ができる。
小出恵介はジョージアのCMで、一体何者なのかわからないまま、共演の片瀬那奈の魅惑に食われてしまっている(失礼!)が、この映画でのキャプテンとしての演技は、そのリーダーとしての資質や言動を上手く引き出している。
その実際あるであろうリーダーの存在感が、非現実的なストーリーをリアルにさせているのだ。
懸命に取組む姿はどんな事であれ素晴らしい。
明日は、しっかりと10キロは走ろうと思う。
2010年5月7日
階段を歩く、階段を歩く
以前のブログで、中日ビルの階段を上がる話を書いた。
今は、現オフィスのNFC丸の内ビルを階段で上っている。
中日ビルの時は、地下2階から7階までの9階分。
現在は地上12階なので、以前との差は3階分である。
たかだか3階であるが、その3階がかなりしんどい。
そのしんどさから、本当に3階分だけかと考えてみた。
するとあることに気づいた。
中日ビルは天井が低い。一方で今のビルは天井が結構高い。
そこで1階分の階段数を数えてみた。
1階あたり19段。19×12=228。228段の階段を上る事になる。
中日ビルは推測の域を超えないが、1階あたり今よりは2段は少ないだろう。
17×9=153。228-153=75段。75÷17=4.4。
計算上は中日ビルに当てはめれば、4.5階余分に上った事になる。
それはしんどいと感じるのは当然の事だろう。
こんなくだらない計算をするくらいなら、止めてしまったもいいものだが、半分意地になって続けている。
今の季節は、汗をかく量は知れているのでまだいい。
これが、7月とか8月になると、とんでもない事になるだろう。
会社に辿りついた途端、着替えをしなければならないかもしれない。
きっとその時に、止めようと思うのかな。