気軽に楽しめる一本。
いや、そうでもないかな?
人によってはひやひやしながら観てしまうかもしれない。
そう思うと無責任に気軽とは言い切れない。
出演者はほぼ7人に限られ、それもレストランのあるスペースだけで展開される100分間。
派手なアクションもなければ、壮大なスケールのロケーションも演出もない。
それでも飽きることなく、時にドキドキし、
時に感動し、時に笑える時間帯は十分に楽しめる。
全員に罪があり、全員に罪がない。
それほど話題でない本作をここまで紹介しても、
知らない人からすればさっぱり映画の内容は分からないだろう。
まあ、いつものことか・・・。
簡単に説明すれば、ある出来事がきっかけに1年に1度、
3組の夫婦と一人の独身が集まりパーティーを行う。
そこでひょんなことからスマホに届くメールや電話を全員に公開するというもの。
この時点でそれは勘弁してという人はこの映画は避けて通りたいはず。
それぞれが誰にも知られたくないメールがあったり。
それは奥さん、または旦那さんにも絶対バラしたくないメールや電話が・・・。
僕は知らなかったが本作は世界18か国でリメイクされたイタリアのコメディ映画。
本家本元はスマホとは無縁なはずだが、個人の秘密が暴露されるのは同じで、
万国共通でそれが原因で修羅場を招くようだ。
無責任に観るには面白いが、自分がその当事者になるとビビるかも。
僕はな~んも怖くないけどね(汗)。
密室劇でダレることなく楽しめるのは役者陣の上手さによるところが大きい。
唯一知らなかったチャラい雇われ店長役の渕上泰史さんもいい存在感を出し、場を作っていた。
個人的に印象的でいい意味で悲しかったのが常盤貴子さん。
彼女のイメージは「京都人の密かな愉しみ」の若女将。
上品で古風的な着物が似合う役が似合う。
それが本作では子供を3人抱える45歳のパート主婦。
ガミガミと田口浩正扮する旦那を罵る。
(彼の絶妙な演技も素晴らしいが・・・)
反撃されると開き直り、なんとノー●●姿を露にしてしまう。
その弾け方がイメージをぶち壊し、いい意味で悲しかった。
それぞれの夫婦らにストーリーがあり、結果的には映画のまとめたい方向に向かう。
気分よく観終えれたのはよかった。
いや、それも人によりけりか・・・。
鑑賞後、改めて誓ったこと。
嫁さんのスマホは見ない。
僕のスマホは見せない。
やましいところは何一つないが、それが円満の秘訣。
そんなことを思ったのだった。
以前、株式会社パフのホサカ先生が本書を紹介し、
自身の行動を踏まえながらとても上手くプレゼンする機会があった。
最初は「オレにはあんまし関係ないかも・・・」と思っていたが、
話を聞くにつれ自分の足りていない点が露になった感じ。
この年末年始に手に取った。
久々にこの類の書籍を読んで、自分の至らなさを実感。
キャリアカウンセラーの端くれとしても理解して損はないと直感的にも感じた。
今後、キャリアにおける相談は心理的安全性に紐づく点は多くなると予測するし・・・。
キャリアカウンセラーとして何もやってないけどね(笑)。
今の自分の立場でいえば、完全な形でその状況を作るのは難しい。
チームやリーダーシップにおける心理的安全性を作ったとしても、
僕に対してそこまで作るのは容易ではない。
相手は少なからず身構えてしまう。
その身構えを完璧に壊してしまうと単なる「ユルい職場」になりかねない。
そんな点でいえば僕はその心理的安全性が何なのかを知り、
実務より上手く機能しているか気を配る方がいい。
そのために学び。
もちろん自分の実務を放棄するのではなく、実践することも大事だけど。
僕らはどうしても過去のリーダーを見ながら、自分がどうあるべきかを考える。
未来のリーダーからは学ぶことができない。
どうあるべきかは過去との比較になり、その段階では間違っていないが、
これからの姿と比較しようと思うとたちまち迷ってしまう。
目の前が理想的なリーダーばかりであれば苦労はしない。
実際はそうではないし、個人として優秀であればあるほどその罠に陥りやすい。
自分の経験を絡ませ、その正攻法を語りがちになる。
僕もそう。
相手の立場になったつもりではいるが、実際は自分側。
思考と行動を一直線にしてしまう。
行動に対してのキッカケ作りと、みかえりを考えながら言葉も発しないと求める行動にも繋がらない。
本書は感情のコントロールを主題にしている思ったが、読んでみると科学的。
どんなものにも分析が必要。
ただそれは難解な答えを求めているのではない。
自分自身が注意をすればできること。
リーダーが心理的安全性を理解していれば特殊な技術がいるわけではない。
「心理的柔軟性」を身に付ける必要はあるが・・・。
その方法は3つあるので、理解したい方は読んでみてね(笑)。
質問の仕方も大事。
ロジカルに理解したいがために「なぜ?なぜ?」を連発してしまう。
論理的思考力の学びすぎか・・・。
心理的安全性を考えれば「なぜ」ではなく、「なに」「どこ」と聞いた方がいい。
ちょっと遠回りになるかもしれないが、その方が意見は出やすい。
論理的思考が強すぎると心理的にはプレッシャーになるかもね。
そんなことを思いながら読んでいた。
この年齢になっても常に何かを吸収しなければならない。
今年も勉強していきます。
すぐ忘れちゃうけどね(笑)
この年末年始はほぼ自宅にいたので、本を読む時間が多かった。
硬めな経営本も読んでいたが、
(ここは自己PR)
どうにもならない、何のためにもならない雑誌、漫画も読んでいた。
そんな表現をすると出版元や原作者に叱られるかもしれないが、
ハマってしまい、ジャンジャンとkindleにダウンロードしたのでお許し頂きたい。
見方を変えれば、オッサンへの道、まっしぐら。
そんな感じ。
悲しいかな自分が引き込まれていくから仕方ない。
まず最初に手にしたのがこれ。
楽天マガジンをパラパラしているうちに「男の隠れ家」の特集に辿りついた。
冬、熱燗で一献。
いいじゃないか・・・。
本誌ではいくつかの酒蔵の紹介と共に、その付近の魅力的な居酒屋が掲載されていた。
あ~、飲みたい、食べたい。
気持ちはそっちに向かうばかり。
特に外飲みが圧倒的になくなった今、その気持ちは昂るばかり。
雑誌にはラズウェル細木さんという漫画家がコラムを書いていた。
その特徴的な漫画は喫茶店かどこかで見たことはあるが、
細木さんを知らなければ代表作も知らない。
ただそのコラムがすこぶる面白い。
熱燗に対する想いが熱く語られていた。
熱燗だけに。
違うか・・・汗。
細木氏曰く、家呑みの場合は断然、湯せんで燗をつけるべき。
じっと眺めていると心が落ちつくという。
ただ美味しいだけが理由ではないようだ。
僕も家で燗酒を飲む場合は湯せん。
こんな時、石油ストーブが役立つ。
「ぬる燗」がよければ早めに、「熱燗」がよければじっくりと、ストーブにかければいい。
じっど眺めているわけではないが、待つ時間も心地いい。
あ~、これもオッサンへの道、まっしぐらか・・・。
年末年始はお酒を欠かさなかったが、日本酒の割合が圧倒的に高かった。
それも燗酒で・・・。
いとも簡単に影響を受けている。
それだけではない。
ラズウェル細木さんの代表作といわれる「酒のほそ道」をジャンジャンダウンロード。
これが酒飲みには嬉しい漫画。
手塚治虫文化賞短編賞を受賞している作品なので高尚な漫画なのだが、
そこに描かれる世界に妄想が膨らむ。
実際は酒好きのサラリーマンがあちこちでお酒を飲む話で高尚でも何でもないが・・・。
気づけば早や5巻目。
主人公の宗達さんはどんなお酒も好きだが日本酒が一番。
そこにも巻き込まれている。
あ~、困ったもんだ。
とても普段真面目な社長が書くブログではないが、最近はそんな生活を送ったり。
こうして正しいオッサンになっていくのか。
答えは不明だが、しばらくは続きそう。
あ~、いいね、燗酒。
誰かしっぽりする居酒屋へ連れてって欲しい(笑)。
2021年、最初の水曜日。
今年も欠かさず食べ物ブログを提供していきます。
これが全国30万の読者を抱える人気食べ物ブロガーの使命。
この1年もどうぞよろしくお願いします。
この年末年始にかけて、世の中が更にざわついてきました。
東京都の飲食店には午後8時までの営業要請が出されるとのこと。
一向に感染拡大が収まらない現状にやむを得ない面はありますが、
飲食店さんも事業を継続しなければなりません。
それは東京であろうと名古屋であろうと同じこと。
厳しい環境ながら少しでも元気になってもらいたいもの。
できることは限られていますが、お役に立てるよう精一杯の活動をしていきます。
ご安心ください。
人気食べ物ブロガーは基本的に一人での行動。
会話はあくまでも独り言。
誰もいないところでブツブツ呟いているだけです。
今回は年明け一発目。
景気よくスタートさせるべきでしょう。
しかし、一人で食事をするのにコース料理は時間を持て余します。
また、お店のスタッフから寂しい人と思われそうです。
それは本望ではありません。
となれば、一人に相応しい食事。
かつ、正月らしい食事。
伏見駅から御園座方面に向かった場所にある「とんかつ&バル かつまさ」さんに行ってきました。
ドーンと厚切りのとんかつを食したいところですが、
まあまあここはノーマルで攻めましょう。
でも、そこは名古屋らしく攻めましょう。
みそかつランチ 1000円
濃厚なみそダレがとんかつを覆います。
これぞ名古屋を代表する赤みそ。
この少し甘めの濃さがやみつきになるのです。
アップにしても黒いソースにしか見えないかもしれません。
しかし、これが名古屋人が喜ぶ味。
たまらなくご飯が進みます。
そうはいっても3切れほど食べた時に味の変化を求めます。
そんな時の強い味方がこちら。
大きめのサイズのからし。
これがとてもありがたいのです。
まずはお皿にからしを絞り出し、そこから箸で思い切りすくい、かつに力強く塗りたくります。
かつが黄色に染まるくらい力強く。
みその甘さとからしの辛さが絶妙はハーモニーを生み出します。
これぞ正統派の食べ方だと大きな声で主張したくなります。
ただ、それは禁物。
気持ちを抑えつつ静かに頂きます。
ご飯のお替りをしたかったですが、キャベツだけに留めておきました。
こんな食事ができるのも営業しているお店があるからこそ。
ごちそうさまでした。
今年もコロナに負けず美味しい食事をしていきましょう。
名大社では今日から仕事始め。
意気込みを語りたいところだが、大事な報告もあるので今日はそちら。
それは何かといえば、月1回のランニング報告ブログ。
えっ、全然大事じゃない?(笑)
今年も懲りずに継続することとした。
興味のない人が大半だと思うが、
これは自分も記録を留めておく要素もあるのでご容赦願いたい。
結局、2020年は一度もマラソン大会に出場せずに終了。
毎年恒例の12月の安城シティマラソンも中止。
これは競技というより大学時代の仲間と忘年会が目的。
そんな大会もなくなり寂しい一年であった。
申し込んでいた名古屋シティマラソン、穂の国豊橋マラソン、ぎふ清流ハーフマラソンも全て中止。
やむを得ないとはいえ残念。
終わった後の焼肉も楽しみだったのに・・・。
そんな環境下だとランニングへの意識も自ずと低下する。
大会前に調整するエセランナーは目的意識がなくなり、モチベーションも下がるところ。
目標である月間100kmなんて、到底ムリ。
大会に出場していた年でさえ、年1回の目標がクリアはせいぜいだった。
ところがどっこい。
2020年は11月までになんと4回の目標達成。
4月、5月、8月、11月と目標をクリアした。
そして、12月。
朝は寒くて暗い。
楽しみにしていた安城シティマラソンもない。
本来なら、なし崩し的に中途半端なランニングで終わってしまう。
昨年だって77km。一昨年は92.5kmと未達成が常態化。
「はは~ん、言い訳が始まったな・・・」
と呟くライバルもいるだろう。
そう思われても仕方ない。
しかし、である。
距離を測ってみると昨年12月は102.5kmのランニング。
なんと目標をクリア。
2か月連続。
そして過去最大の年間5回の目標達成となった。
パチパチ。
少人数ながら拍手が僕の下に届いてきた。
ありがとうございます!
理由は明確。例年の12月と比べると圧倒的に飲みに行く回数が減った。
ことごとく忘年会もなくなり、時間的余裕ができたため。
やればできるじゃないか・・・。
あとは気持ちの問題。
モヤモヤ感が払拭されないまま昨年は1年が過ぎていった。
それを解消するために走ったともいえる。
ランニングはいい精神安定剤にもなっていたのかもしれない。
まあ、そんな年が一年くらいあってもいい。
一年だけにしてもらいたいが・・・。
そして年が明けた2021年。
今年はどうだろうか。
何かの大会には参加したい。
3月予定の名古屋シティマラソンはあいにく外せない予定が入っている。
今年も大会への参加は簡単じゃないが、一つくらいは出場したい。
そのためにはまずはこの1月。
幸先はこの4日間で20km。
まあまあじゃないか。
初の3か月連続を目指して励んでいきたい。
もちろん今日からの仕事も頑張ります!
上手く乗せられて観た映画といっていい。
僕が普段観る映画の中ではジャンル外。
しかし、たまにはこんな作品もいい。
子供向けといえなくもないが、いい大人が観ても十分楽しむことができる。
親子連れでドラえもんを観て親が感動してしまうように・・・。
キングコング西野亮廣氏が何度も「ハンカチでは足りずバスタオルが必要」と
発するように中にはそんな人もいるだろう。
かなり大袈裟だと思うが、コアなファンはそうなるかもね(笑)。
本作を選んだのは、西野さんのvoicyを聴くようになったのがそもそも。
彼のこれまでの実績(世間との軋轢を含め)や創作活動は知っていた。
そこからかなりの才能の持ち主であることも十分理解していた。
しかし、映画まで観ることになるとは・・・。
理由は「キンコン西野マーケティング講座【上級編】」に申し込んだため。
オンラインの講演は有料で5300円が掛かる。
それには本作のチケットが3枚付いてくる。
単純に映画料金がこの講演代にあたる。
クラウドファンディングを駆使する西野氏ならではの戦略だが、
ここに彼の事業家としてのセンスも感じる。
その講座は彼がひたすら喋っていたが、その辺のつまらない講演よりはよほど面白かった。
お客さんの分け方とかプロセスエコノミーの考え方は十分学びにもなった。
そんな意味ではお値打ちな企画。
せっかくチケットが3枚あるのでたまには家族でとも思ったが、そんなはずもなくいつものように一人。
残りのチケットは映画コラムニスト仲間に差し上げた。
こんな時、ムビチケの存在はいいね。
スムーズな受け渡しで映画も簡単に予約できる。
前売り券の扱いも変わってくるわけだ。
とここまで書いて、ほとんど映画の内容に触れていない。
いつものブログと同じだがいつも以上に触れていない。
原作は絵本。
とても分かりやすいストーリー。
初めて知る内容だが、どこか懐かしさも感じる。
信じること、頑張ること、諦めないことの大切さがビシバシと伝わる。
西野さんの熱い想いと一緒に・・・。
また、声優陣はピッタリはまる。
主役ルビッチの芦田愛菜ちゃん、ごみ人間プペルの窪田正孝さんはじめ、
他の方々も配役は素晴らしい。
そんな映画だった。
それにしてもこんな作品の絵を描き、作詞作曲までやってしまう西野氏。
僕はクリエイターというよりも事業家だと思っていたが、
やっぱりクリエイターなんだね。
いや、次代のマーケッターか・・・。
社会の構造が変化していくのを知るには観ておくべき作品かもしれない。
本書は約2年間、寝かせていたことになる。
出版と同時に購入したものの、いずれと思っているうちに時間だけが過ぎていった。
最新のビジネス事例でもなければ、直近の自分の課題でもない。
空いた時間にゆっくりと好きに読めばいい本。
本来、読書の幸せって、そんなところにあると思うが、
目まぐるしい毎日を繰り返すうちに楽しみ方も変わったかもしれない。
改めて感じた。
沢木耕太郎は僕が最も好きな作家だと。
作家というよりはルポライター。
本書でいえばエッセイストだ。
本書は2018年まで25年間のエッセイが収められている。
「歩く」「見る」「書く」「暮らす」「別れる」の5部構成。
沢木氏特有のスポーツ、旅、映画、人などなど。
僕はその切り口や語り口が好きだし、こだわってないようでこだわりを持っているのが好きだ。
そして、不思議に思うのは、なぜ、沢木氏はこんなに人を惹きつけるのか。
それは読者のことをいっているのではない。
取材される対象がことごとく彼に好意的で全てを明かしていく。
一般的に取材対象となる側は一定の距離を置きたがる。
相当な信頼関係ができれば別だが、沢木氏の場合はことごとくといっていい。
提灯記事を書くわけでも、饒舌に営業しまくるわけでもない。
義理堅く律儀なのは間違いない。
しかし、失礼な言い方をすれば、かなり自分勝手な人物。
新卒で入社した会社を1日いや半日で退職したのも象徴的だが、
自分の都合で海外へも飛び立ってしまう。
それが当然であるように思えるし、周りはそれが悪いことというより好意的に受け入れる。
僕もそこに惹かれる一人だし、憧れ羨ましく思う。
これほど偶然を自分のものにしてきた方もいないだろう。
その代表的なエピソードが高倉健さんとの出会いから最後の別れまで。
何をもって日本を代表する寡黙な俳優が沢木氏に心を開いたのか。
特別な存在なのは、このエッセイからも容易に想像できる。
お互いリスペクトする要素が多かったというのか。
なんだかチープな表現・・・。
ただこの関係性だけでも泣ける。
もう少し時間的余裕ができたら、過去の作品も読み返してみたい。
僕の感情もかなり変わっているだろう。
と同時に新作も期待したい。
いつまで精力的な活動をされるかわからないし、今、この時間をどう過ごすかも知らない。
果たして東京オリンピックも取材するのだろうか。
70代半ばの体はキツいと思うけど。
それでもこの先も楽しみにしていきたい。
本書を読み改めて好きな作家と認識したので・・・。
新年あけましておめでとうございます。
2021年がスタートしました。
昨日の大晦日は名古屋も雪が舞い、静かに家で過ごすにはうってつけ。
熱燗が似合う夜も迎えることができた。
今朝の天気予報は雪。
積雪で毎年恒例の朝RUNも諦めていた。
ところが・・・。
そんな予報はどこへ。
いつもと同じ時間に起き、いつもと同じ朝を迎える。
変わるものと変わらないもの。
昨年のブログでも同じようなことを書いたが、昨年は無理矢理変化を強要された。
自らの意志に関係なく変化させられた。
変化とは自ら起こすものと考えていたが、そうじゃない時は定期的にやってくる。
今から11年前もそれに近い。
そこにはより強い「覚悟」が求められる。
大袈裟にいえば、それは天から与えられた使命。
ボーっと生きてんじゃねえよ!
神様はそんな言い方はしないだろうが、
人の動きを観察しながら、きっちりと試練を与えて頂ける。
とてもありがたいこと。
攻めるばかりじゃいけない。
かといって守るばかりでもいけない。
その両方を繰り返しながら最適な方法を考えていく。
最悪の事態を想定しながらも、明るい未来を描いていく。
昨日の感染者数の報告を受ければ、この2021年があまり楽観視できないもの事実。
しかし、楽観性を持たねば生きてはいけない。
希望は持てない。
自分を信じて、また仲間を信じて、やっていくしかない。
元旦だけはいつもと違うコースを走る。
この風景を見るために。
今年はこの風景は観れないと諦めていた。
これだけ初日の出を見て感動したのは初めて。
思わず涙がこぼれそうになった。
日は昇る。
間違いなく日は昇る。
前向きにいこう。
本年もどうぞよろしくお願いします。
今日で2020年のブログは最後。
水曜日なので「食べ物ブログ」を期待した方もみえると思うが、ごめんなさい。
ここでは毎年恒例の振り返りを・・・。
会社のことも含まれるが、超個人的な振り返り。
一方で会社での自分の立ち振る舞いとイコールに近い。
立場としてはそれが当然だろう。
年初の段階で2020年は一つの節目として前向きに捉えていた。
それが徐々に雲行きが怪しくなり、4月には先が見えない状態。
明るい兆しが見えてきたかと思えば逆戻り。
気持ちだけは振り絞ってでも明るく努めるが、実際は重さを残したままの1年。
残念ながらこれが正直な振り返り。
コロナをきっかけに自分の至らなさが露になった1年ともいえよう。
これが自分だけで収まるのであればいい。
しかし、全体への影響は避けられず、例年以上に責任を痛感する年。
事業の成長、組織の成長、人の成長に対して、どれだけ貢献できたかと問われれば、
言葉を濁すまでもなく、貢献度なしと言わざるを得ない。
その理由をここでは語らないが、すべては実績が証明している。
世の中がどんな事態に陥ろうが、他責にはしない。
真摯に受け止めておく。
こんなことばかり書くと一年の締め括りが果てしなく暗くなるので、個人の目標に戻るとしよう。
2020年は「殻を破る」を前提に5つの目標を掲げた。
・人を育てる
・仕事を任せる
・未来を創る
・自分の時間を持つ
・ルーティンを維持する
大雑把な目標だが、それぞれ詳細はある。
全て披露ししてしまうと、果てしくなく長いブログになってしまうのでここでは簡潔に(笑)。
・人を育てる
・仕事を任せる
この二つをまとめると大きく分かれる。
僕が不甲斐ない分、次世代の幹部が自分事として会社を捉えるケースが増え、
頼もしく感じる場面が多くなった。
僕の考えよりも遥かに高いレベルでの意見が増えた。
結果的に人を育て仕事を任せられる状態になった。
一方でその隔たりを痛感することもあり、大きく分かれたといえよう。
・未来を創る
どうだろう、せいぜい2割、いや1割か・・・。
どちらかといえば今を耐える、どう凌ぐかばかりに思考を奪われた。
未来を創るは来年に持ち越し。
・自分の時間を持つ
本来はどんどん外に出て出会いの場を作り、自ら新たなことを求めにいく時間のはずだった。
それが真逆で内に籠る時間が増えた。
これも自分の時間?
皮肉だ。
・ルーティンを維持する
これを続けることで自分の精神状態を維持できたのかもしれない。
読書は71冊(目標60冊)、映画28本※自宅を含めれば38本(目標30本)、
マラソン5度クリア(月100km)、ジムは途中で解約したが、ほぼルーティンな活動は維持。
マラソンを5回もクリアするなんて、初めてのこと。
それだけ時間のゆとりがあっただけ?(笑)
ゆとりが正しいかは分からない。
しかし、それも少しずつの積み重ねと捉えるしかない。
そんなふうに僕の1年が終わった。
そして、昨日は最後の忘年会。
ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の社長仲間とオンラインで語り合った。
お互い厳しい一年を過ごしてきたが、気の置けない仲間との時間はありがたい限り。
あっという間の3時間。
今年はリアルで会う機会がほぼなかったが、来年はひざを突き合わしとことん飲みたい。
いろいろあったが、こうして無事に過ごせたことに感謝すべき。
一年間、ありがとうございました!
来年はいい年にしていきましょう。
何を今更?と思われるかもしれないが、ようやく先日読み終えた。
最初に言っておこう。
名大社のリーダー以上のメンバーは絶対読んでおくべき。
もう既に読んでいたとしたらすみません。
ぜひ、感想を共有してもらいたい。
本書はあちこちで話題になっているので、ブログで紹介するまでもないかもしれない。
ブログに書いた「両利きの組織をつくる」や「コーポレート・トランスフォーメーション」等、
関連する書籍では触れている。
本書で紹介される企業は名のある大手ばかり。
その栄枯盛衰が克明に語られているわけだが、共通するのが本書のテーマ。
分かりやすい例だと富士フィルムとコダック。
今更語るまでもなく企業の行く末は知っての通り。
第三者が無責任にいうのは許されないが、頭では理解できる。
実際、コダックの経営陣も優秀な方ばかりだからわかっていたはずだ。
しかし、決断し実行できなかったから気がついた時には手遅れになっていた。
家族企業、零細企業を含めれば日本には300万社はあるという。
そこで消えていく理由もさほど変わらない。
変化対応ができていれば、
(もちろん違う問題もたくさん)
存続していたはず。
それは名大社にもいえる。
今後の取り組み次第で成長も衰退もどちらもあり得る。
そのための「両利きの経営」。
知の探策=自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、特に認知をを広げていこうとする行為
知の深化=自身・自社の持つ一定分野の知を継続して深掘りし、磨きこんでいく行為
優秀なうちの幹部であれば、「あ~、そうか・・・」と納得するはず。
そこを今までないがしろにしたわけではないが、中途半端な挑み方しかできなかった。
コロナ禍の世になり、それがより鮮明にあぶりだされたが今。
このタイミングで臨まなければ手遅れになるかもしれない。
そんな危機感を持つ必要も・・・。
だからこそリーダー以上は読んでおくべき。
そこで求められる3つの行動とは・・・。
これは僕を始め経営陣の重要事項。
半年、1年で片付く問題ではなく、2年、3年かかるかもしれない。
それでも終わらないかもしれない。
だが、諦めず取り組んでいくべき事柄。
そのための組織作りと。
2021年の最重要項目ですね・・・。
本書の最後に書いてある一文。
恐竜はユニコーンを打ち負かすことができるし、ユニコーンはすぐに恐竜になりうる。
受け止めていきましょう。