これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「ブラック・スキャンダル」

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「さらばあぶない刑事」にしようかどうか迷ったが、本作を観ることにした。
ちょっと重い気持ちになりたかったのと、実話であることに惹かれた。
「ブリッジオブスパイ」を観た時の予告編も面白かった。

映画がスタートしてあることに気付いた。
「ブラック・スキャンダル」というタイトルは原題かと思っていたが、
原題は「Black Mass」。
Massという単語の意味が分からなかったので、調べてみると「塊」。
正しいかどうかは不明だが日本語訳すると「黒い塊」となる。
「ブラック・スキャンダル」と全然意味が違うじゃないか。
「ブラック・マス」だと釣り師の映画と勘違いされてしまう
と配給会社の偉い方が思ったのだろう(笑)。

予告編ではギャングとFBIと政治家が絡み合った映画と紹介されているが、
政治家はストーリーの重要性からすればほとんど関係ない。
もっと政治絡みの展開であれば、最近、世間を騒がしている献金問題と照らし合わせ、
社会問題に切り込んだ切れ味鋭いブログを書こうと考えていたが、できなくなってしまった。

ギャングとFBIの癒着が大半。
ただ圧倒的な存在感を誇るのはギャングのボスを演じるジョニー・デップ。
メチャクチャ怖い。
目も口も役作りのため相当いじっているだろうから、別人に思える。
時折見せる家族への優しい表情が却って恐ろしさを増強させる。

ジョニー・デップといえば「ギルバート・グレイプ」。
僕はあの静かなお兄ちゃん役が好きで、
映画を観た当時はきっと売れる役者になるなと思っていたが、
いつの間にか恐ろしいギャングになってしまった。
最初から怖いショーン・ペンとは違って、爽やか路線だと思ったんだけど・・・(笑)

最近、この類の映画はすっかりご無沙汰で、「相棒」などのドラマも観ないので、
この映画の中味が新鮮かどうかは分からない。
しかし、よくあるような気もするし、こんな実話があるからこそ、
近いフィクションも作られるのだろう。

FBI役のジョエル・エドガートンの徐々に驕っていく姿も面白い。
目に見えて金持ちになっていく様は思わず笑ってしまう。
そんなシーンではないけれど。

たまには自分と無縁で、また絶対に巻き込まれたくない世界の映画を観るのもいいだろう。

そうは言っても、少し寂しい・・・。

一番利用するコンビニと言えば、サークルK。
東海地区の方であれば、いまでもそんな方は結構多いと思う。
僕もそうだ。
毎日とは言わないが、頻繁に利用するのがサークルKで、セブンイレブンよりも圧倒的。

以前、営業担当として仕事をさせてもらったこともあるし、
仲のいい大学時代の友人の勤務先でもあり、身近な存在。
何より西川塾の塾主であった故西川俊男氏が立ち上げたユニーグループの事業。

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「ファミリーマート」に一本化されることを昨日の朝刊で知った。
いずれこんな日が来るだろうと予測していたものの、正式に発表されると寂しいものである。
かつてのように成長戦略を描けなくなり、
成熟期に入ったコンビニ業界が熾烈なシェア争いをしているのは誰でも知っていること。
中途半端なポジションは存在価値さえ疑われてしまう。
そうでなくても大手とのサービス合戦に巻き込まれ、明確な特徴を出せなければ生き残るのは難しい。

どんな業界でもM&Aを繰り返し、より巨大化するか、
相当ニッチな存在でエッジを立てるかしか、競争には勝てない。
それは我々の業界でもそう。
大手に対して明確な対抗手段を持たなければ、一気にシェアは奪われてしまう。
今回の件は対岸の火事ではなく、自分事として捉えることも必要。
どう生き残るかではなく、どう勝ち残るかを考えなければならない。

資本の論理からすれば、ファミリーマートへの一本化はやむを得ないのかもしれない。
しかし、部外者の僕でさえ、そんな単純な理解では済まない。
いろんな感情が芽生える。
友人はどうなるのか?
近隣の店舗はカニバリは?
サンクスをサークルKにしていたら事態は変わっていたのか?
西川塾主はこれを知ったらどう思われるか?
資本の論理のウラには表には出ない複雑な感情が入り混じる。

ココストアもファミリーマートと合併し、東海発のコンビニはなくなってしまう。
生活環境が変わるわけではない。日々の生活に支障が出るわけではない。
もしかしたらより便利になるのかもしれない。
しかし、便利が良ければいいというものでもない。
感情的な寂しさだけが残るような気がする。

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このサークルKのコーヒーは僕のお気に入り。
これも飲めなくなるのだろう。
東海地区のシンボルがひとつ消える。

そうは言っても、少し寂しい。
いや、かなり寂しい・・・。

冬の新人歓迎会

今日から立春。しかし、本格的に寒くなったのは最近。
そしてタイトルにあるのは昨日のことなので間違いない。
昨日は年明けから入社した雪本(ユキモト)の歓迎会。
この冬と雪をかけている感じ、分かります?上手いでしょ?
違うか・・・(笑)。

すでにあちこちで紹介させてもらっているが、非常に珍しい苗字。
紹介するたびに「雪本さんって、珍しい苗字ですね?初めてです・・・。」
とほぼ100%に近い形で言われる。
「またか・・・」と思いつつ、僕も面接で聞いていた。

来週は本人のブログもあり、明日のウサミもこの歓迎会ネタらしいので、
今日のブログはテキトーにまとめておく(笑)。
場所は会社から徒歩5分程度にある丸の内2丁目の「うおひろ」という洋食屋さん。

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内勤メンバーのフワとウメが幹事で、この会を仕切ってくれた。
僕ではとても思いつかないお店で、
名大社の連中は他のお客さんに迷惑を掛ける前例から貸切にしてくれた。
さすがですね。

また、洋食屋さんらしく食事もきっちりしている。

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それは飲み物も同じで、4000円の飲み放題コースにも関わらず、
山崎のハイボールも、

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白州のハイボールも、

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ワインも飲むことができる。

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あまり知られていないお店だと思うが、かなりコスパは高い。

このままでは食べ物ブログになってしまうので、本題に戻そう。
ユキモトは名大社では珍しい中途採用。
昨年11月に面接し、12月はちょこちょこバイトしてもらい、1月から正式入社。
経歴も変わっている。

「前職は何をしてたんですか?」
「小学校の先生でした。」
「へ~」
「白衣を着て保健室の先生をしていました」
「お~、内定!!」

とそんな感じで決めてしまった。
実際はそんな単純ではなく、根掘り葉掘り聞いて、
仕事に対する想いとか価値観とかで判断したわけだが、異色の経歴。
名古屋とは縁もゆかりもないのも珍しい。
そのあたりは多分、本人から自己紹介があると思うので、ここでは省く。

せっかくなので本人の写真だけは公開。実物はもっと美人かな(笑)

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僕が乾杯の音頭を取った後はただの飲み会状態となっていたが、最後に本人からの挨拶があった。

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まだまだ慣れない面もあるとは思うが、名大社の一員として頑張ってもらいたい。

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昨日は宴会部長が家族のインフルエンザで急きょ欠席のため、とても静かな歓迎会。
それでも2軒目のバーでもかなり飲み、いい感じで酔っぱらってしまった。
それも嬉しいこと。

会社の雰囲気も一段と明るくなったんじゃないかな。
これから一緒に会社を盛り上げていきましょう~。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その32

円頓寺シリーズはいつまで続ければいいのでしょうか?
ここ最近、この悩みで毎日悶絶しそうな日々を過ごしています。
仕事が手に着かない状態に陥っています。
これを自分の首を絞める行為というのでしょうか。
会社の業績が落ちたらこのブログのせいだと思ってください。

それでも「継続は力なり」と信じて、シリーズを続けます。
円頓寺商店街にある「那古野そば」さんに行ってきました。

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半年前くらいはカフェでしたが、いつの間にかお店が変わっていました。
オーナーさんが一緒かどうかはわかりません・・・。

ここはお店の入り口に野菜が並べられ、野菜を購入することもできます。

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地域に愛される努力は常に必要です。メニューを眺めます。

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「さて、ランチはどうするかな?」
ざるそばもぶっかけも気になりますが、最近は寒くて仕方ありません。
先週のように熱燗でも飲んでいればざるそばもいいですが、平日はそんなわけもいきません。

「まず、そばはかけ。あと丼は何にするかだな?」
天丼では芸がない気がする、どて丼という気分ではない、
となるとしらす丼か、鶏そぼろ丼か、真剣に悩みます。
こういう時は前日何を食べたかを思い出します。

「昨日は確か・・・。そうか、そうだった!」
「すいません、かけそばと鶏そぼろ丼でお願いします。」
「そばは大盛に無料でできますがどうしますか?」
「もちろん大盛りで!」
と本能的に大盛を注文してしまいましたが、5秒後に後悔の念が自分を取り巻きます。
「しまった、だったら丼は要らないじゃないか・・・。
ダメだ、ダメだ。今年に入ってかなり太ったぞ。」
今更、大盛を止める勇気はありません。
大盛を頼んで残すような失礼なことはできません。

「オレはなんて弱い人間なんだ・・・。」
人気食べ物ブロガーの威厳はすっかり消え失せています。
「おまちどうさま!」

かけそば+鶏そぼろ丼 850円

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そばも丼も至ってシンプルですが、くどくないのですいすい食べることができます。
食べているうちに「大盛なんて楽勝じゃん。」
とすっかり後悔したことを忘れています。
この愚かさが直らない限り、痩せることはできないはずです。
「よしっ、夏はぶっかけ大盛としらす丼だな。」
と気持ちも切り替わっています。

最近、円頓寺界隈に蕎麦屋さんが増えているような気がします。
今改装中の居ぬき店舗も蕎麦屋さんが入るようです。
円頓寺商店街が蕎麦屋激戦区になる日も近いと思われます。
どこのお店も健闘することを祈っています。

変な終わり方になってしまいました。
悩みが尽きることはなさそうです。
ごちそうさまでした。

明るい年のなるのか!? ランニング日記1601

今年も月1回はマラソンネタのブログを書きたいと思う。
これまでの「×××だった、●月の目標」というタイトルは止め、
「×××、ランニング日記16●●」というシンプルなタイトルに変更することにした。

先日、食べ物ブログの師匠と飲んでいる時に
「マラソンブログって、意味ないんじゃない?
全く目標達成しないわけだし、あんなこと書くだけ恥晒すだけじゃん!」
と厳しいお言葉を頂いた。

確かに昨年の目標達成は1回だけで、あとは燦々たる結果に終わった。
しかし、言い訳がましく言えば、このブログで報告するからこそ、
未達成ながらそこそこの距離を走ってきた。

東京のライバルのお粗末ぶりをみればその意味は理解してもらえると思う。
きっちり報告しなければ、月10km程度しか走らなくなってしまうのだ。
だから、どんなに酷い状況だとしても、自分の真の姿をさらけ出す必要がある。
なんてピュアな人間なんだ・・・(笑)。

ただ、偉そうに目標、目標なんて表現しないことにする。
距離と実態は報告義務もあるので、上記のようなタイトルで月1回は書くつもり。
「そんな報告要らないし、知りたくもない!!」
そのような声が聞こえてきそうだが、まあまあ、自分の備忘録として記録しておきたい(笑)。

昨年の正月はインフルエンザということもあり、全然走れなかったが、
今年は体調も快調、天候も快晴で結構走ることができた。
再び登場、初日の出。

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マラソン大会の参加予定がないので、
長い距離を走ることはなかったがコンスタントには走ってきた。
そうは言っても81kmと目標には届かない。
また、ライバルに笑われそうだが、まずまずの距離は走ったと思う。
1月後半は一気に寒くなったため、早朝ランナーとしてはヤル気を削がれる日々が続いたが、
1週間まるっとサボることはなかった。
それでも自己満足に過ぎない走り。

ある新年会でご一緒した50代後半の大先輩に
「月何キロ走られるんですか?」とビールをお酌しながら聞くと
「300kmですね。」と当たり前のように言われてしまった。
前日飲んでいようがどんな日だろうが、毎日10km走るという。
さすが!
フルマラソン3時間ちょいのタイムも頷ける。
努力の度合いが違いますね・・・。
「山田さんは何キロ?」と聞かれ、
モゴモゴと頼りなく答えてしまった(苦笑)。

参加する大会が4月までないので、モチベーションの維持が大変だが、
コンスタントに走る一年にはしたい。
明るい年にしていきますよ。

どう「未開の仕事」を任せていくか

先日、タカイがブログに書いていたように現在、中期経営計画を作成している。
前回はほとんど僕一人で作成したが、今回はコアメンバーを決め、
いくつかのテーマを出しながら作業を進めている。
一人では思いつかないことが多数あり、
複数名で膝を突き合わせ考えることが重要だと改めて認識。

基本戦略を立て、事業見直しや新規事業、組織構成、人材育成など計画していくわけだが、
重要項目のひとつが人材育成にかかわること。
若年層のキャリアプラン作りと同時に次世代リーダー、
むしろ経営幹部と言った方がいいかもしれないが、その育成も急務。

どうすればそんな人材が育っていくのか。
その仕組みを作っていくわけだが、座学ではなく「経験」で培うことが重要。

今、名大社では「経験学習」がちょっとしたブームになっており(?)、
よりよい経験を通し人を育てていく流れをつくろうと取り組んでいる。
この書籍をあちこちのメンバーが読んでいる。

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ここに書かれているのは経験学習モデルは、
具体的な経験→内省→持論化(経験を引き出す)→新しい状況への応用
この繰り返しなのだが、先日、参加したトーマツの研修でも同じような考え方であった。

トーマツイノベーションと東京大学の中原淳准教授との共同研究で、
中小企業の適切な人材育成手法についての中間発表がそれ。
ここでは経験を定着させるためのサイクルとして、
実践→経験の蓄積→振り返り→概念化
この繰り返しが大切と言われていた。

また、管理職のマネジメント力を伸ばすポイントとして、
「経験フロンティア」の必要性を強調されていた。
「経験フロンティア」とは、日常業務ではない「未開の仕事」に取り組ませ、
同時に「社長の薫陶」を実施することをいう。
要はこれまで経験したことのないちょっと難しい仕事に挑戦させ、自ら答えを見つけさせること。
その未開の仕事を取組む人のセーフティーネットとなることが社長の薫陶で、温かく見守ることとなる。

困難な仕事を任せることや修羅場を乗り越えさせることの
「経験」を通して人が成長する。これには腹落ちした。
自分自身を振り返っても、全く未開の仕事に取り組んだことにより、
学び、自分なりの解を導き出したケースは多かった。

今の仕事の延長線上でより重い責任を与えていくのも一つの方法だが、
それだけではこちらの期待値を超える人材を作るのは難しいのかも。
もっと思い切って困難な方向に向かわせる、
意図的に向かわせることが人材の将来、会社の未来にとって重要だと思えるようになってきた。

考え方を180度、変えてみてもいいかもしれない。
これまでの常識を覆す人事を行ってもいいかもしれない。
最近、そんなことばかり考えるようになってきた(笑)。

よしっ、世間がアッというような人事を行ってやろう。
まあ、それはあり得ないが社内が愕然とするような人事を行ってやろう。

それもすべてはいい会社にしていくために必要なことと理解してもらいながら・・・。
ちょっと楽しみになってきたぞ。
もう少しアイデアは練らなければならないけど。

野心のすすめ

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ブックオフで100円で購入した本書。
せこくてすみません(笑)。
読んだ周りの方の評判が良かったので、そのうち読むだろう程度に手に取った。

過去、林真理子さんの書籍を何を読んだか調べてみた。
若い時分に1~2冊くらいは読んでいると思っていたが、実は本書が初めて。
ようやくご縁を頂いたわけだ。
なぜ、読まなかったのか?
単純にいいイメージを持っていなかったから。

確証もなく、自分勝手な作家くらいに認識でいたんじゃないのかな。
そんな印象は僕だけでなく、多くの方が思っていることであり、それが怖いところ。
本当は自分の目で確かめるべきなのだが、周りの声に惑わされ、そんな印象を持ってしまう。
そう思うと本書はいい意味で裏切られた。
とても面白かったし、著者のイメージが格段に良くなった。

自分の意見をストレートに言うことは重要だが、受け手にどう映るかは本当に難しい。
著者の場合は間違いなくマイナス印象が強かったからだろう。
ここ10年くらいの活動はともかく、
80年代~90年代でのマスコミの露出を見ると必ずしも好感度が高かったわけではない。
それは本人も認めるところ。

当時は肉食系女子なんて言葉はなかったと思うが、
その当時に当てはめれば一番に登場した人物かもしれない。
前のめりで自分に都合のいい妄想癖は逆に清々しい。
気持ちいいくらいに感じる。

それが彼女の成功要因だとも思うが、その生き様は僕らのような人種にも大いに参考になる。
本書を手にしたことで林さんの著書を読みたくなってきた。
すぐ読むかは別だけど・・・。

こんな言葉は印象的。
やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、
やらなかったことの後悔は日々大きくなる。

野心が車の「前輪」だとすると、努力は「後輪」です。
前輪と後輪のどちらかだけでは車は進んでいけません。
野心と努力、両方のバランスがうまく取れているときこそ、
健全な野心ともいえるのです。

なるほど。
その辺の自己啓発本より、よほどいいことが書かれているんじゃないだろうか。
僕らのようなバブル時代を過ごした連中が読むのもいいが、
ちょっと斜に構えた20代にも読んでもらいたい。
いい気づきがあると思う。

驚異のV字回復と成長の秘訣

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昨日は「日経トップリーダー」の経営者セミナー。
以前から話を伺いたかった株式会社良品計画 名誉顧問の松井忠三氏の講演。
著書も読まねばと思っているうちに時間ばかりが経過し、
先にこんな機会を頂いた。楽しみであったセミナーだが、
愚かなことに当日のスタート時間まですっかり忘れていた。

申し込んだのは2か月以上前。
購読している「日経トップリーダー」が送られてきた直後に申し込み、
手帳にもグーグルカレンダーにも予定を入れていた。
だから日付自体は忘れてはいない。
昨日も時間通りに会場に向かったのだが、
この2か月の間にどの方が登壇するのか記憶がなくなっていた。
ふざけている。全くをもって失礼なヤツ。

「今日って、どこの社長の講演だったかなあ~」
と呑気顔でお邪魔し、レジュメを頂き、ようやく思い出した。
以前から話を伺いたいとか、著書を読みたいとか、
そんな話は信用してはいけませんね・・・(苦笑)。

タイトル通り良品計画(無印良品)のV字回復の取り組みを語っていただいた。
こんな表現は驕ったように聞こえるかもしれないが、
何か特別なことをやられたかといえばそうではない。
現状の課題をあぶり出し、優先順位をつけ、ひとつひとつ潰し、
変革していったという復活企業の典型的なパターン。
偉そうに言っているわけではない。
企業を回復させ成長させるには魔法なんてなく、
愚直に取り組んでいくしかないということ。

しかし、それが一番難しいし、あきらめず継続させる力が何よりも必要だろう。
松井氏の意志の強さと緻密な取り組みがなければ成功しなかったのも事実だと思う。
良品計画の成功と対極にあたるのがセゾングループの凋落になるのだろうか。
成功体験は時に必要だと思うが、
それにどっぷりと浸かってしまうと気づいた時には手遅れにもなる。
強すぎる経営者を持つことはイエスマンしか作らない組織を作り、
内向き指向の考えしかできなくなる。

松井氏は良品計画の低迷は内部要因がほとんどで、慢心、
大企業病、短期対策、ブランド弱体化、社長交代が原因と話されていた。
内側でそれに気づき改革できれば脱せるのだろうし、
事なかれ主義で見過ごせば、そのまま市場から追い出されるのだろう。
いかに自分や自社を否定できるかが重要なようだ。
組織がでかくなればなるほど動きは鈍くなるだろうし・・・。

成功した経営者の話は自省する意味においても大切。
自分の未熟さを間接的に教えてくれる。
もっと学ばねば・・・。

ありがとうございました。

映画「母と暮せば」

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これは純愛映画なのか、母子溺愛映画なのか・・・。
そんな印象を与えないわけではない。
この文字だけ捉えれば安っぽい映画になってしまうが、そうではない。
美しさと同時に奥深さを感じる。

年齢を積み重ねた吉永小百合さんはいつまでも美しいし、
普段、あまりキレイだと思わない(スイマセン)黒木華さんも可憐だ。
とびきりの美人じゃないが、とても可愛らしく見せる力を持っている。
きっと真田丸も面白くなるぞ・・・(笑)。

言いたいことはそんなことじゃない。
ある意味、日本映画らしさを感じる。
山田洋次監督はいつまでたっても山田洋次監督。

CGを活用したり時代と共に変化を感じるのだが、山田監督の描く世界はいつも同じ。
そこには人間らしい優しい人々がつきまとう。
台詞回しとか、人の視線とかどんな作品でも同じように感じる。
それは否定しているのではなく、人としてあくまでも自然。
だから山田作品を観ると落ち着くのだろう。

だからと言って、本作が戦争の悲惨さを伝えていないわけではない。
お母さん役の吉永小百合さんからも息子役の二宮くんからも伝わってくる。
厳しい表情なんてしていない。
親子を想うその優しい表情がジワジワと伝えてくるのである。

全体としてはいい映画だと思うのだが、個人的に納得しなかった点はある。
あのラストシーンはいかがなものか?
もちろん監督のこだわりや大きな意味があるのだろうが、
僕としてはもう少し違う描き方をして欲しかった。

話は全く違う方向に飛んでいくが、
僕は大学時代に映画研究会に所属しており、ちょくちょく映画も撮っていた。
その当時、制作したひとつに「死んではみたけれど」という作品がある。
アイドル歌手の自殺の後を追い自殺する若者の話。
一応、コメディなのだが、ちょっと似てるのではと思ってしまった。
ただ死後の世界から戻ってきて、いろいろやらかすストーリーなんだけど・・・。
まあ、どうでもいいか(笑)。

「母と暮らせば」を観たのはつい最近。
映画が公開されて1ヶ月以上経った頃。
それでも結構、お客さんが入っていた。
2人組の女子高生もいた。
このような映画が幅広い世代に観られるのはうれしいこと。

山田洋次監督もかなりの高齢だが、いつまでも精力的に映画を作ってもらいたい。

食べ物のはなし 番外編 とり味噌鍋

京都研修の翌日、せっかくの機会なのであちこちと回らせてもらいました。
京都観光大使に伏見稲荷に行くことを告げると
「山田さん、体力が残っていれば中書島の酒蔵を覗くのもいいですよ。
このお店もいいですよ」
と耳元で悪魔のように囁き、スマホを見せてくれます。

これは行かねばなりません。
「京都へ来て、日本酒を飲まずに帰るわけにはいかない!」
強い決意を持って、おススメのお店に向かいました。

結局、酒蔵巡りをする時間はありませんでしたが、
人気食べ物ブロガーの仕事は忘れてはいません。
伏見桃山と中書島の間にある「鳥せい」さんにお邪魔しました。

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こちらは神聖酒造の蔵出しのお酒を飲ませてくれます。
ちょうどお昼時で満席のため、10分ほど待ちました。
待合席も気が利いています。なんとも居心地がいいのです。

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キレイな女性スタッフが
「おひとりでお待ちの山田さ~ん、こちらへどうぞ~」
と優しく案内してくれます。
「コートをお預かりしましょうか?」と接客もなかなかです。
「あっ、はい、お願いします。」
とコートを渡し、カウンター席に座ります。
「飲み物は何にされますか?」
今度はちょっと威勢のいいお兄ちゃんが声を掛けてきます。

「え~と、どうしようかな?お勧めの日本酒はなんですか?」
「今の季節なら、断然、たれ口ですね。」
「では、それをお願いします。」
ツマミを数品頼み、「あとお勧めはありますか?」と聞くと
「串物を頼まれたので、揚げ物はいかがですか?うちの手羽先はお勧めですよ!」
と自信満々にお兄ちゃんは応えます。
「ほ~、そうくるか。名古屋人のオレに手羽先を勧めるとは、いい度胸じゃないか。」
心の中でそう呟き、「じゃあ、それもお願いします。」
と手羽先の挑戦状を受け入れることにしました。

砂ずりコリコリとたれ口

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「うん、いい、これはいい。口の中がふわ~んと広がる。
新鮮な酒を飲んでる感じがたまらなくいい。」
と声に出すのをグッと我慢します。
隣のオジサンも一人で飲んでいます。常連客でしょうか。
熱燗をちびりちびりやっています。

「熱燗かあ~、それもいいなあ~。」
まだ昼の12時過ぎですがお客さんは当たり前のようにみんな飲んでいます。
「いいぞ、いいぞ、この堂々とした感じ。たまらなくいい。」
どうもこの日は似たり寄ったりの表現しか出てきませんが、それも許されるようです。

とりねぎ、心ぞう、きも

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手羽先

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「ほう~、こうくるか。さすが、名古屋人のオレに勝負を挑んでくるその自信、なかなか、いいぞ。」
手羽先もパリッ、ジュワと香ばしくも肉厚もあり美味しいです。

「さて、この後、どうするかな。」とメニューを改めて見ます。

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「ここは一発、熱燗、それに合うのは、とりコロッケ、とりマヨ、いや違うなあ。
ちょっと腹も減っているし・・・。よしっ、ここは鍋で勝負するか!」

「すいません、鉄斉の熱燗ととり味噌鍋、うどん付きでお願いします。」
これは見事なオーダーです。これを上回る頼み方は考えられません。

とり味噌鍋770円+うどん200円

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「おやっ、味噌鍋なのに鍋が白いぞ。
あっ、そうか、ここは京都なんだ。」
赤味噌文化に慣れた身としてはこの味噌鍋は違和感があります。
火が通るのを待ち、鍋をかき回し食べ始めます。
「おっ、いいぞ、なかなかいい、想像と違うけど、いかにも京都で鍋食べてるって感じがいい。」
相変わらずボキャブラリーのない表現でこの日は食べ続けます。
人気食べ物ブロガーと言えども、表現に苦しむ時はあるのです。

そして最後はうどんで〆ます。

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熱燗で体が暖かくなり、うどんでお腹も満たされます。
京都のお昼の楽しみ方をひとつ覚えました。

ごちそうさまでした。