これからも前向きに 名大社会長ブログ

「低学歴国」ニッポン

書店でふらふらと眺めながら手に取った一冊。
たまにはこんな選び方も必要。
目的外の書籍から有効的な情報を得られることも多い。
やはり街に出ないとね・・・。

先日まで大学で授業をしていた事もあり、タイトルや帯のコピーが気になった。
毎回、学生のリアクションペーパーを読みながら、
(学生はリアぺと呼ぶ)
僕がそう感じることもあった。

僕が教えていた大学は愛知県の私学ではトップ。
勝手に優秀な学生ばかりだろうと思い込んでいる。
しかし、現時点ではそうとはいえない。

僕の感覚知でしかないが、レベルは年々広がっているように感じる。
優秀な学生は本当に優秀。
一方でそうじゃないと思うことも・・・。

授業に魅力を感じないとか、つまらないとか、そもそも寝ている。
そんな学生もいるだろう。
自分の授業をしっかり聞け!という驕った考えはない。
その点でいえば、リアぺを1行、2行で提出する学生も理解はできる。

しかしだ。
簡単な漢字もひらがな。
文章は幼稚。
言い方は失礼だが、小学校2.3年レベルと感じることも。
それがワザとなら大物。
あえて自分の評価を落とすような書き方をするなら、むしろ頼もしい。
残念だが、そこまでは思わない。

本書の第3章にあるように、
二極化する「入試」、形骸化する「偏差値」
がまさに当てはまると感じる。

総合型や推薦型の入試が悪いとは思わない。
一定のハードルを越えた者が利用するのは適切。
一人の親としてスムーズに志望校に入ってくれれば、余計な心配もなくなる。
子供は2人とも一般入試で進学したが、親もハラハラするのは事実だし、
思い通りにいかないこともあった。

ただ思うのは、その守るべきハードルは壊れていないか。
もちろん全入時代なので、生き残りをかける大学の言い分もあるだろう。
僕が教えていた大学はそこまで高くないはずだが、
私学は60%(21年度)が総合型と推薦型。

知らなかったが、志望理由書の書き方講座を提供する塾や予備校が急増しているという。
一般受験のためではない塾の存在・・・。
ニーズがあるのなら仕方のないことか。
それで本当に実力が身につけばいいが、単なるテクニックだけなら、ちょっと怖い。
こんな手法で今後のキャリアを描いていこうとするなら、もっと怖い。
これは僕の拡大解釈に過ぎないが、学生の質問内容からそれをイメージさせる。

他にも知らなかったことは多数。
”教育ムラ”のルールだったり、
教員不足の実態だったり、
「ギフテッド」の割合だったり・・・。
本書を読み、軽いショックを受けた。

そんな環境の中で僕らは若者を育て、活かす必要がある。
もちろん、僕らにはない能力の持ち主も多い。

まずは実態を理解することが大切。
こちらを意識して真摯に向き合っていきたいね。

映画「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩」

本作はウクライナとポーランドの合作。
舞台は第二次世界大戦のウクライナ。
当時はポーランド領スタニスワブフ。

まさにロシア侵攻の真っただ中で作られた作品。
いや、制作は少し前で侵攻を予測してたのか。
ウクライナは常に時代に翻弄されているのか・・・。

穿った見方をすればロシア批判とも受け止められる。
ウクライナの悲痛なメッセージとも受け取れる。
確かにここで描かれるロシア(当時のソ連)は酷い。
今も昔も変わらないのかもしれない。

しかし、本作はそんな偏見で短絡的は見せ方はしない。
戦争がもたらす悲劇を平凡な家庭を中心に描いている。

どんな国であれ戦争は悲劇をもたらす。
僕らがニュースで目にするのは軍隊が爆撃を繰り返すシーンや崩壊した街の姿。
傷ついた家族も目にするがその日常までは分からない。

時代は違えども、いつも犠牲になるのは何の罪もない普通の家庭。
その事実は今も昔も変わらない。
同じ過ちをいつも繰り返すのか・・・。

映画は戦争の無意味さを家族の絆を通して教えてくれる。
本作には戦闘シーンや銃撃シーンは出てこない。
厳密にいえば、一度だけ発砲シーンはあるが、
戦争映画にありがちな戦車や戦闘機も登場しない。

描かれるのはほぼ家庭内。
それも戦争によって親を亡くした子供とその子供の面倒を見る家族が中心。
子供に罪はない。
ドイツ人だろうとポーランド人だろうとウクライナ人だろうユダヤ人だろうと関係ない。
お互い好きな歌を歌う。
クリスマスソング「キャロル・オブ・ザ・ベル」が幸せをもたらすと信じて・・・。
とても無垢だ。

その子供たちの愛らしい姿や歌声がより戦争の悲惨さを映し出す。
せつなくやりきれなくなる。
国や大人たちのエゴに振り回される。

本作はフィクションだろう。
実際に描かれる物語は存在しない。
だが、そんなことはどうでもいい。
それに近いことや、
もっと悲しい事実は世界のあちこちで起きている。

僕らはそれに目を背けることなく向き合わなきゃいけない。
必ずラストシーンのような世界が待っていると・・・。
感動で流す涙があれば過ちは繰り返さないと。

そう信じていたいけどね。
観ておいてよかった作品。

余市へ

先週は北海道への出張。
せっかくの機会なので北海道を楽しみたい。

僕の妄想では一週間ほど休みをもらい、
のんびりといろんな土地に向かいたかったが、あっけなく却下。
大学の授業もあり、3日間の滞在。
トホホ。

2日目はFネットメンバーと大雨の中のゴルフ。
3日目は完全フリーで一人の時間をもらった。
以前から行きたかったのが、ここ。


ニッカウヰスキー余市蒸留所(HPより)

こちらのプラチナムVIPツアーに参加し、
ウイスキーの原点を学びながらモルトウイスキーを愉しむ。
そんな時間を過ごす予定だった。

4か月前から予約を受け付けている。
それを確認し手帳にも書き込んでいた。
バタバタしており予約サイトを確認したのが、4か月から2日経った時。
大丈夫だろうと思っていたが、全て満席。
あっという間に予約は埋まったようだ。

とても悔しい思い。
諦めてもよかったが、レストランやニッカミュージアムは予約なしでもOK。
やや物足りなさはあるが、向かうことにした。

札幌を出て小樽に向かい、そこからはバス。

渋滞もあり札幌からでも2時間近く。
やはり北海道は広い。

こちらが見学ツアーの受付。

並んでいる人を眺めながら、悔しさが湧いてくる。
蒸留所内を覗き込むが、よくは分からない。

やはり悔しい。

そこからレストランに歩いて向かう。

車での観光客も多いが、僕には理解できない。
何の意味があるのか?

ニッカのシンボルと撮った後はレストラン「RITA’s KITCHEN」へ。

幸いなことに3組待ちで入ることができた。
リタさんがあってこそのニッカウヰスキー。

まずは余市ウッディ&バニラ。

あとはつまみでいい。

オリジナルローストチキンを頂きながら、グイグイと。
次は余市シェリー&スイート。
こちらの方が個人的には好みかな・・・。

もう少し飲みたい気持ちもあったがニッカミュージアムへ。

「余市」「竹鶴」「ブラックニッカ」「フロム・ザ・バレル」の4つのブランドを詳しく紹介。

できればジッと眺めていたい。
テイスティング・バーで頂いたのは、こちら。

初めて頂くシングルカスク余市10年。
一人で飲んでいるオヤジはほぼいない。
ここは気取りながら知った顔をして飲む。
「なるほどね~」としか言えなかった。

最後は「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝氏を学ぶ。

半端な拘りではここまでたどり着けない。
鳥井信治郎氏といい歴史を作る人は偉大。
飲みたいだけのオヤジは少しだけ反省をしながら、
ショップで嬉しそうに余市ウッディ&バニラと余市シェリー&スイートを購入。

正直、交通は不便。
バスは時間が掛かるし、電車は少ない。
もう少しゆっくりしたかったが、JR余市駅から小樽へ向かった。

なんと余市駅ではICカードが使えない。
小樽駅で構外に出ず、そのまま札幌行に乗り換えたので、札幌駅で駅員に注意された。
うむ。
これはオレが悪いのか・・・。

そんな経験も知らない土地だからこそ。
できれば次回はプラチナムVIPツアーに参加したいし、他の観光地にも行きたい。
今後の楽しみにとっておこう。

しばらくは余市を愉しむ夜が続くかな。

食べ物のはなし 番外編 うなぎ丼特上セット

間もなく土用の丑の日。
日本中が鰻を求める時期になりました。
こう暑い日が続くと求める力はより強くなります。

人気ブロガーの周辺には季節に関係なく鰻を愉しむ仲間が跋扈しています。
羨ましく思いつつ、そんな仲間を追いかけたくなります。

残念ながら贅沢ができないのが現実ですが、たまには追いかけてみましょう。
家人が友人から教えてもらったお店に1時間ほど車を走らせ、行ってきました。
羽島市のある「川魚料理 魚勝」さんです。

この店構え。
歴史を感じさせます。
公共交通機関はなく、車でしか行くことができません。
10:30からの営業なので、早めに食事をすることを決めました。

到着したのは11時。
余裕かと思っていましたが、店内は人で溢れかえっています。
こちらのお店はまず自分たちで席を確保し、
その後、並んでオーダーし会計を済ませます。

広い店内を右往左往しますが席がありません。
どうしようかと思い、たまたま前を通った配膳のお兄ちゃんに聞くと
奥の方にも座敷はあるとのこと。
そこを確保し、オーダーに向かいます。

既にかなりの行列。
30分近く並んだでしょうか。
廊下には呑気にタレントのサインが飾られています。

オーダーと会計を済ませ、席で待ちます。
その間にも多くのお客さんが席が空いていないかと覗きに訪れます。
しばらく待ってようやく品がやってきました。
そのあたりはスムーズです。

車のためノンアルコールで我慢。

まずはのどを潤します。

こいさしみ 550円

川魚といえば鯉。
コリコリした食感がなかなかです。

そして、肝焼き770円

かなりの量があります。
この値段はお得です。
ビールが飲みたくなります。
そうこうするうちに主役が運ばれてきました。

うなぎ丼特上セット 2305円

特上なので、もう少し鰻が乗っているかと思いました。
丼が大きいせいもあるでしょうか。
しかし、この値段で食べれるのは今の時代ではかなりお値打ち。

グワシグワシとあっという間に平らげてしまいました。
やはり待ち時間が長いとその分、勢いよく食べてしまいます。
昼間から贅沢をさせてもらいましたが、
値段だけ見るとそうでもないのかもしれません。

田舎らしい庭もいいですね。
奥の方のお客さんから、
「夜は意外と空いているよ~」と会話が聞こえてきました。
次回お邪魔する時は夜の方がいいかもしれません。
売り切れは困りますが・・・。

予約もできますが、あくまでも席の予約でオーダーは並ぶ必要があります。
いい勉強になりました。

ごちそうさまでした。

Fネットは北海道で盛り上がる

先週14日(金)はふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)の総会&例会。
全就研全国大会が重なるため、今回は北海道の株式会社HBNさんでの開催。

偶然にも5年前もほぼ同じ日付。
このブログで思い出したが、ここから僕のFネット会長が始まった。
2020年からはコロナで例会がオンライン中心となり、
最近はハイブリットで開催するもののオンライン参加が多かった。

しかし、今回はこれまでと大きく違った。
北海道開催が魅力的なのか、翌日のゴルフコンペが目的なのか全国から18社が集合。
久々に大人数が集まる総会&例会。
僕は不思議な感覚だが、この場で「はじめまして!」という挨拶も交わされたり(笑)。

まずは総会で15期を振り返る。
新たな幹事グループとなり1年。
いろんな企画を立ててきた。
概ね好評といえるだろう。

Fネットの幹事は1期2年なので、16期も同じ体制。
僕も会長として少なくともあと1年は務めることとなる。
幹事も積極的に動くメンバーが会を引っ張ってくれるので、
研修を含め加盟会社にとってプラスに働く。

やはりリアル中心の例会は盛り上がる。
初めて会う方、久々に会う方もあったが、
すぐ打ち解け、なんでも言い合える関係性がFネットの良さ。

総会終了後は、企画ものもあったが各社の近況報告がメイン。
オンラインだと一方通行的な要素も強かったが、
リアルだとその場で意見の応酬が始まる。
各社の取組みは大変参考になる。
タイムマネジメントが重要だが、あーでもない、こーでもない話も貴重だったり・・・。

会社都合で15期で退会する加盟企業もあり寂しい報告もあったが、
全体的にみれば加盟会社も増え、一体感も増したいい団体。
もっと盛り上げていきたいね。

そして、すすきので行われた懇親会。
これが目的の参加者もいるかもしれない。

サッポロクラシックで乾杯。
美味しい海鮮を頂きながら、あちこちで会話が盛り上がる。
盛り上がりすぎて写真は撮り忘れた(汗)。

最後はナモ締めでなく、
(他のお客さんもあったので・・・)
一本締め。
いい流れで北海道の一日を終えることができた。

その後の行動は僕の把握するところではない。
ステキな時間を過ごしたのだろう。

今期もFネットを盛り上げていきましょう。
よろしくお願いします。

映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

僕自身の傾向として超娯楽大作はあまり観ない。
アベンジャーズシリーズもワイルド・スピードシリーズも観ていない。
007やミッションインポッシブルは観なきゃと思いながら、ほぼ観ていない。

大きな理由があるわけではなく、ただの傾向性。
その流れでいけば本作も観ないジャンル。
しかし、他のシリーズとは違う。
80年代、映画に育てられた身としては観なきゃいけない。

2008年の「クリスタル・スカルの王国」以外は若かりし頃、観た。
当時、相当興奮した記憶はある。
内容はほぼ忘れてしまったが・・・。

ジョンウィリアムズのテーマ曲が流れると自然と体が踊りだす。
実際に踊ることはないが、そんな状態。
わくわく感が体を覆う。

ハリソンフォードは歳を取ったが、僕も歳を取った。
当時のような興奮状態に陥るか不安だったが、それは杞憂に終わった。
最初から最後まで興奮しっぱなし。

僕もまだくたびれてはいない。
50代が大いに楽しめるエンターテインメント作品。
154分の上映時間も長く感じることはなかった。

それにしても時代の描き方もCGも見事。
昔のハリソンフォードが映し出される姿を
「なぜ?なぜ?」と心で呟いていたのは他のお客さんも同じではないか。
今や何でもできる時代ですね・・・。

今のハリソンフォードも凄い。
実年齢は80歳。
あの軽快な動きはどこまでが本当でどこまでが作りものだろうか。
そっくりのスタントに表情だけ合成したのか。
それともかなり鍛えたのか。
自分ももっと頑張らねばと思ってしまった。

今回の監督はスピルバーグではなく、ジェームズ・マンゴールド。
2020年に観た「フォードvsフェラーリ」の監督で、これも素晴らしい作品。
この2作しか知らないが、メリハリの利く盛り上げ方が上手い監督。

若い世代からすればアベンジャーズシリーズや
ワイルド・スピードシリーズの方が面白いのかもしれない。
しかし、一定の経験を重ねたオジサン、オバサンは圧倒的にインディ・ジョーンズ。

対抗意識を燃やすわけではないが、まだまだ若い連中には負けない。
動き回っていこうじゃないか。
家族への想いも大切にしてね。

憧れを超えた侍たち 世界一への記録

映画館で観たかったが、タイミングが合わず見逃した作品。
嬉しいことにAmazonプライムで公開されたので、早々に観ることができた。
素直に感動。
スポーツの醍醐味を味わうことができた今回のWBC。

最近、野球を見ることは少なかった。
地元ドラゴンズの不甲斐なさもあるが、野球場に行くことも、TV観戦もない。
せいぜいスポーツニュースを見て、落胆する程度。
自分の中で盛り上がりはなかった。

しかし、このWBCは違った。
日を追うごとにゾクゾク、ワクワクしていい緊張感が体を覆った。
ほとんど見ることのなかった中継も、
時間の都合がつけばスマホなど横道に逸れることなく集中した。

負けたらその場で終了のトーナメントは面白い。
誰しもそうだと思うが、二転三転した準決勝は抜群に面白かった。
何度も見ている映像も飽きることはない。
その度に感動してしまう自分の単純さを嘆きながらも、喜んでしまう。
もちろん決勝も・・・。

それをまとめ上げた今回のドキュメンタリー。
栗山監督の発言や行動を中心にチーム作りが明らかになっていく。
野球ファンだけでなく、経営陣やリーダーも見た方がいいんだろうね。

選手の心模様も人間ぽっくていい。
佐々木投手は20歳そこそこ。
息子と同い年なので、いくら立派に見えても精神的な幼さは残る。
それが却って清々しい。

不振の村上選手も同様。
僕らは無責任に勝手なことをいうが、そのプレッシャーは本人しか分からない。
無責任な僕らが同じ立場なら一瞬にして消え去っていた。
スーパースターだって人間なんだ。
大谷翔平は違うかもしれないけど(笑)。

その人間らしさを感じることができたのもこのドキュメンタリー。
同じプロ同士でも若手はダルビッシュに緊張するし、
大勢のファンが囲む姿を選手はバスから撮影するし。
バッテリーの何気ない会話も普段の番組では見ることができない。

栗山監督はこれで無職というが、講演なんかは引っ張りだこだろう。
そうそう、一昨日、北海道で開催された全就研の講演も栗山監督。
本来、僕は参加予定だったが、大学の授業があり参加できず。
参加したFネットのメンバーが羨ましくて仕方ない。

すこぶる野球ファンじゃなくても感動を与えてもらったWBC。
このドキュメンタリーも見て損はないね。

以上、北海道からでした(笑)。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その257

瞬間的な外出をして伏見に戻ってきました。
これからは1週ごとに遠くのお店を紹介し、
伏見シリーズを傷つけることなく継続したいものです。

そうしなければこの人気シリーズをやり続けるのは至難の業。
姑息な考えを持ちつつ、仕事を全うしていきます。

会社周辺の既存店は行きつくしています。
そうなると新店を見つけ、足を運ばなければいけません。
ブラブラ歩いてみると意外と見つかるのが新しいお店。
その嗅覚は大切にします。

住吉町に向かうとそんなお店を見つけることができました。
昨年10月にオープンした「そばまえ粋玄」さんに行ってきました。

新しさを感じるように店内は若者客、それもカップルが多いです。
オシャレな店内が意識させているのでしょう。
少々、緊張感を感じます。

カウンターに座り隣を見ると知った顔が・・・。
長年お世話になっているクライアントの方です。
それも同世代。
「あっ、Iさん、ご無沙汰してます。」
「あれっ、山田さん、よく来られるの?」
「いえいえ、初めてです。Iさんは?」
「たまに来てますよ」

少し自慢げな表情。
完全に先を越されました。
知っている方はオープンして半年以上経つお店の良しあしは分かっています。
ということはおススメなんでしょうね。

こちらのオーダーはスマホから。
それが当たり前の時代になりそうです。
多くのランチメニューがありますが、当たり前の注文は禁物。

こちらは鴨料理がウリなようです。
ランチも鴨つくね丼や鴨そぼろ丼が並んでいます。
それを注文するのは普通すぎます。

先に通っている方に対抗するオーダーをしなければ人気ブロガーの名も廃ります。
それに相応しいオーダーをしました。

鴨のキーマ―カレーと十割蕎麦のセット 1,000円

一般的にはあまりない組み合わせ。
そんな勇気が時には必要になります。
夏らしく蕎麦はざるそばを選択。
そして、ポイントとなるのが鴨のキーマカレー。

アップにしてみましょう。

意外とこれがいいんです。
十割蕎麦で爽やかさを感じ、キーマカレーで暑さを感じる。
鴨感はよく分かりませんでしたが、夏らしくていいですね。
他に注文しているお客さんは見当たりませんでした。

次回は月見鴨つくねにしてみようかと・・・。
新しいお店にお邪魔することは大切ですね。

ごちそうさまでした。

濃密で充実、名古屋ファミリービジネス研究会Day2

先週4日(火)は第7回名古屋ファミリービジネス研究会Day2。
Day1で受講者の親睦は深まり、開始時点で和気あいあいとした雰囲気。
お互いの関係性がその場の雰囲気だけで理解できる。

これもこの会の良さ。
互いがなんでも語り合うことで、信頼関係が醸成され自社にも生きてくる。
半年後が楽しみ。

Day2も学ぶことはてんこ盛り状態。
まずはアイスブレイク的な役割で山田タイム。

今回はサントリーを描いた「世襲と経営」を基にFBの良さを話させてもらった。
少々時間オーバー。

2番手は前回講師の櫻山タイム。

ブランディングの振り返りといいながら新ネタも入り、新たな気づきを与えてもらった。
少々時間オーバー。

そして事例報告では受講者の西社長が3サークルモデルの発表。

熱のこもった解説で、少々の時間オーバー。
ジェノグラムの発表まではたどり着けず。
毎回恒例の西タイムになりそう(笑)。

そんな感じでメインとなる株式会社グラスティ平林社長へバトンタッチ。
少々時間オーバーが重なったため、平林さんには迷惑をかけてしまった。
スミマセン・・・。

テーマは
『理念・価値観を守り事業を推進する』ための、
非同族幹部の育成と家訓・家憲の存在。

数年ぶりに登壇頂いたが、やはり平林さんの話は納得感があり、かつ面白い。
途中、休憩を挟むものの3時間強はあっという間。
それでも最後は急いでの説明。

僕のタイムマネジメントが悪いのか、
みんなの話が濃密なのかいつも時間が足りない。
参加者からも時間が短く感じられたが、疲れたという声が多かった。
眠く長く感じるよりは断然いいが、ちょっと情報が多すぎたかもしれない。
ワークでお互いの考えを共有し、参考になる面も多かった。

平林さんは同族企業における非同側幹部のあり方や育成をみっちりと。
事例と共に経験に裏打ちされた内容は説得力があり、
誰しもが頷きながら、自社への活かし方を模索していた。
それは平林さんが自らの経験を理論的に整理することを心掛けているこそ、なせるワザ。

もっと見習わなきゃいけない。
家憲や家訓の役割もコーポレートガバナンスやファミリーガバナンスに
繋げながら話されるので、身近に感じることもできる。

ここで内容を明かすわけにはいかないが、
受講者のみならず事務局メンバーも大いに学びとなった。
当たり前に使っている「三方よし」の背景も教えて頂いたし・・・。

その後、開催された懇親会も濃密な時間。
こちらもあっという間に過ぎていった。
みなさん、結構、飲みましたね・・・。
Day2も無事に終了し、Day3も楽しみになってきた。

平林さん、みなさん、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。

映画「リバー、流れないでよ」

面白い。
何度もクスクスと笑ってしまった。
そして途中からはウルっときたり。

ゲラゲラ笑ったり、感動して涙を流す映画ではない。
しかし、とても心地いい時間を送ることができた。

内容は全く違うが、近い作品でいえば5年前の「カメラを止めるな」
映画はアイデア勝負であることを教えてくれる。
きっと予算はない。
いや間違いなく使えるお金は少ない低予算映画。

知っている俳優は本上まなみと近藤芳正くらい。
ほぼ知らない俳優陣が映画内を駆け巡る。
それもそのはず。
メインは劇団「ヨーロッパ企画」の俳優陣。
人気のある劇団のようだが、
僕は劇団を主宰する上田誠も劇団名も初めて知った。

同時に機会があれば観たいとも思った。
奇想天外な演出で観客を喜ばすのだろう。
映画の内容から容易に想像できる。

その劇団の俳優陣が素晴らしい。
主役ミコト役の藤谷理子はとてもチャーミング。
彼女の動きを見ているだけで画面に吸い込まれていく。

映画の舞台は京都の貴船。
昨年お邪魔した場所が全面的なロケ地。
実在する老舗料理旅館「ふじや」で繰り広げられる。
雰囲気もよさよう。
誰が川床に連れてってくれないかな・・・。
とどうでもいいことも強烈に感じたり。

本作はそれほど大きな話題にはなっていない。
しかし、レビューを読むととても評判がいい。

解説には
「冬の京都・貴船を舞台に繰り返す2分間のタイムループから
抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ」

と紹介されているが、これでは何のことか分からない。

その方がいい。
ネタバレは面白さは半減させる。
ただこれをネタバレさせるのはとても難しい。
かなりの表現力が求められる。

だから僕はネタバレしない。
映画を観て、
「なるほど、2分間のタイムループって、こういうことなのね」
と感心してもらえばいい。
確かに納得してしまう。

映画はお金をかけなくてもいくらでも面白い作品はできる。
それを改めて教えてもらった。
こんな作品を多くの方に観てもらい、
新たな才能が注目され活躍の場が広がることを願いたい。