昨日、名古屋商工会議所主催のセミナー「サムソンの隆盛と海外に挑むマーケティング」に参加した。会場内には製造業の経営幹部と思われる方が200名近くこの講演を聞かれていたと思う。
以前のブログで、サムソンの経営思想について触れたことがあったが、今回はその卓越したマーケティングである。
サムソンが総合電機メーカーとしてそのシェアを上げようと考えれば、人口4800万人の韓国では限界があり、いかに海外での売り上げを伸ばしシェアを上げるかが重要。そのためにはマーケティングを駆使し、自社のポジショニングを明確にして、他社との差別化を図ることが要求される。
なぜマーケティングに注力すべきかといえば、技術力に関しては他社を圧倒するレベルではないというのも理由の一つ。製品のテイストも日本製に近く、アメリカの大学生の過半数は、サムソンは日本のメーカーと認識しているのだという。
現に日本の技術を応用して自社の製品に生かしていることも多いらしい。技術に対しての投資よりもマーケティングへの投資を重視し、グローバル戦略を描いているとのこと。
ソニーとの比較を例にとると、技術開発力ではソニーが強く、製品投入当初はソニーの方が上回っているのだが、販売のあり方の仕組みを変えることで一気にシェアを奪っていく。
海外の空港のはサムソンの看板が立ち並び、プレス用のパンフレットも記者が使用しやすくデザインされていたりと徹底的にマーケットインの考え方を取り入れているようだ。
既に作られたマーケットへの入り込み方が実に巧みなのだろう。
日本国内ではまだまだサムソンのシェアは高いとは言えないが、いずれ日本人よりも日本人のニーズを汲み取り販売数を伸ばすのかもしれない。
やはり、恐るべしサムソンである。
そして、サムソンのイ・ゴンビ会長はこんな発表をしている。
「今後10年以内に、SAMSUMGを代表する事業と製品の大部分が消えるだろう。」と・・・。
長い歴史を持ち自社の製品にこだわりを持つ日本の経営者には、とても発言できる内容ではないだろう。
(一時期の出井さんならあったかもしれないが・・・)
この言葉の裏には、サムソンが進むべき道を明らかにしているように感じる。
名大社のような小さな会社でも、極端なことを言えば、このような会社と戦わなくてはならない。
いずれそんな時期が訪れるのかもしれない。
そういう意味では、自分たちに全く縁のない業界を聞くことも間違っていないように思う。
2010年12月10日
サムソンのマーケティング力
2010年12月8日
新しいCMは新しい年に。
来年から名大社が主催するCMを全面的に変える。
これまではコンピュータグラフィックを使用してのCMであったが、年明けからはこちら。
ナレーションは大きく変わらず、イベント告知に徹しているが、イメージはこれまでとは随分と異なるはずだ。
(基本的に変わってないなと感じる方もいるとは思うが・・・)
イベントはリアルな場。人と人が出会い、そこから生まれる新しい価値を目的としている。
クルンボルツの理論で言えば、”プランド・ハプンスタンス・セオリー”。
「偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいものである」と主張されている。このイベントで、偶然の出会いが運命的な出会いになることだってあり得るのだ。
そこまでの意味をこのCMに持たすことは難しいが、人が主役であることは理解いただけると思う。
今回のCMはやや新卒学生の色が強いとは思うが、いろんなバリエーションを揃えているので、イベントのタイミングごとで新たな展開をお見せすることになる。
(出演者は大きく変わらないのだけれど・・・。)
まずはユーチューブでの公開だが、新年の正月明けから、TVでご覧いただくことななる。
どうぞよろしくお願いします。
2010年12月7日
うれしい!Jリーグアウォーズ
最終戦も劇的だったJリーグ。まさかのFC東京のJ2への降格でシーズンを終えたわけだが、個人的にはとても満足するシーズンだった。
それは、我がグランパスが初制覇したことが一番。ヴィッセルの根性も感動的ではあったけど。
昨日は今シーズンの優秀選手を発表するJリーグアウォーズ。
驚いたことにグランパスからは、5人もの選手がベストイレブンに選べばれた。そこにはDF増川も・・・。多分、全国的には無名だと思うし、グランパスのサポーターもこの受賞は予想していなかったのではないだろうか。
当の本人が、一番驚いているとは思うし・・・。それも含めうれしい事実である。
最優秀選手に楢崎が選ばれたこともグランパスファンにはたまらないだろう。
が、が、何といっても一番はピクシーの最優秀監督賞ではないか。
グランパスが優勝した時点のこの受賞は予測でき、わかっていたことではあるが、何よりもうれしい。
Jリーガーとして最優秀選手賞を受賞し、監督としても受賞。
快挙だ! 名古屋の宝だ! 今なら名古屋市長にもなれる支持率のはずだ! こんなことなら、ピクシーと栄ですれ違った時に、勇気を振り絞りサインを貰っておけばよかった。
ザックジャパンの後任の可能性もまんざらな話ではないだろう。
本当にうれしいニュースであった。
グランパスの優勝に刺激を受けてか、ベンゲルのアーセナルも首位を走っている。サッカーでは名古屋を中心にグッドサイクルに回る。
残すは天皇杯だ。
2010年12月5日
学生イベント「生き活~じぶんフェア~」に参加
本日は、就職活動を行う現役大学3年生が主催するイベント「生き活~じぶんフェア」に出席した。
このイベントをサポートするアスクネットのKさんからお誘い頂き、彼の熱い想いに応えるカタチで参加したのだ。
このイベントでは学生と社会人を合わせて80名ほどが集まった。グループワークを中心に行い、それを通し、働く価値観を見出していこうというもの。学生が自分自身の過去、現在、未来をテーマごとにまとめながら、それをオブザーバー的な役割で社会人が意見を述べる。
少人数で分けられたテーブルにそれぞれ学生と社会人が入り混じり、話を進めていくのだ。僕も一つのテーブルに入り、空手部女子主将と登山部男子リーダーとワークを行った。一緒に組んだ二人の学生は真剣そのもの。自分のこれまでの足跡や将来への迷いや不安を含め、真面目に語ってくれた。
それに対して、偉そうに意見するわけだが、その意見についても素直に耳を貸してくれていた。清々しさを感じると共に、何とか社会人の先輩として気づきでも与えたい気持ちで僕自身もそのワークに臨んでいた。
このグループワークの間に、ZIPFMでパーソナリティを務める磯谷祐介氏が講演を行った。
これまでの経験を基に自分らしくどう生きていくかという内容は、彼の培ってきた、また悩んできた人生の中から、自分なりの答えを見つけ出したこと。
「自分の決めた責任であれば後悔しない」「何をしたいかはわからないが、どう生きたいかは決められる。それは楽しむ事」という言葉は、参加した学生にも響いたのではないだろうか。磯谷氏の人となりと魅力を感じる事ができる講演だった。
その後、その磯谷氏と学生代表、そして、社会人代表として僕が加わり、パネルディスカッションが行われた。名大社の代表という立場もあるが、むしろ個人の見解に近い話をさせてもらった。何の打ち合わせもなく、いきなりの質問に答えていく形式だったので、適切な答えかは定かでないが、普段から抱く気持ちを正直に話したつもりである。
どこまで学生に通じたかは分からないが、少しでも今後の生き方に参考にしてもらえればと思う。あくまでも就職活動はステップでしかないわけだし・・・。
磯谷氏とは相反する生き方をしているため、時に全く反対の話を披露する場面もあったが、考え方や生きるための価値観は共通する面もあったように思う。一緒に意見するはずの学生代表パネラーは、すっかり一聴衆者になっていたような感はあるが(ガンバレ~)、貴重で楽しい時間を過ごさせてもらった。
パネルディスカッション終了後は、再びワーク。
同じテーブルの空手部女子主将と登山部男子リーダーには、詳細の自己紹介はしていなかったため、僕の立場に驚き、恐縮していたように思えたが、それでもお互いのあるべき未来に語り、最後のワークを終えた。
イベント終了後の懇親会は、参加したい気持ちもあったが、予定があったため、会場を失礼した。
本日、参加していた学生にはそれぞれの温度差があるが、高い位置での温度差である。自ら2000円を出費し、学びのために時間を費やしている。多くの人から何かを吸収しようと積極的に動いている。
そんな動きは決して無駄にならない。
前向きな学生の姿を見て、勇気付けるつもりが逆に勇気付けられた1日であった。
今回のイベントに感謝である。
2010年12月4日
「企業展PART1」開催で思う。
本日は、2012年卒学生を対象としたイベント「企業展PART1」を開催した。
昨今の就職環境を反映してか学生の動きも活発である。
この日も早い学生は8時前に会場に到着してたという。10時開催であるから、実に2時間も前に会場入りしているわけだ。
そんな学生の状況を聞くと、就職に対する危機感の高さを知るとともに、我々情報を提供する立場の者が変に学生を煽っていないだろうかと自責の念に感じることもある。
先日、名古屋で行われた同業他社のイベントでも入場するのに3時間も4時間も待ち時間があったと聞く。
名大社の場合、学生に待ち時間を与えるようなことはないが、さすがにそれだけの時間の待ち時間があると、学生の就職活動に対するモチベーションも下がってしまうのではないかと危惧してしまう。
今、巷で騒がれている就職活動の早期化を是正する動きとは必ずしも一致はしないだろうが、一つの要因と捉えられても仕方ないだろう。
ここは自社の動きを含め、考えなければならない。
それはさておき、本日のイベントでも熱心な学生の動きを見ることができた。
この日は「エントリーシート必勝法」として講演を実施。L&Dコミュニケーションズの堀内氏にエントリーシート作成のポイントについて話をして頂いた。
実際は、「エントリーシート必勝法」といっても勝ち負けを教えるのではなく、その背景にある自分自身の導き方を前提としている。学生の立場としてはそのテクニックを教えて欲しいと思っているかもしれないが、僕も堀内氏もそこは重点に置いていない。
テクニックは瞬間的には効くのかもしれないが、本当に企業が求める人物に自分自身が近づいていくことは遠いと考えるからだ。わずかな時間ではあったが、その思いが少しでも伝われば幸いである。
150名用意した席は全て埋まり、立ち見の学生さんが出てしまうほど盛況であった。と同時に、申し訳なさを感じた。
メインとなる企業ブースでも多くの学生さんの真剣な態度を伺うことができた。
まだまだ12月。この時期は業界を絞り込まず、多くの人事担当者とリアルに話して欲しい。リアルでなければ感じることができないことは多いはずだ。
インターネットでの活動も重要だが、直接お互い顔を突き合わせて、企業の魅力、仕事の魅力を感じてもらいたい。
そして、少しずつ自分の方向性を固めて欲しいと思う。
2010年12月3日
丸の内を歩く。そして、事故との遭遇。
本日午後、丸の内から伏見にあるクライアントに徒歩で向かった。
本日は、朝方まで大雨。その後、快晴となり、気温も上昇。出社時はコートを羽織る必要もないくらい暖かかった。そもそもそれが良くなかったのかもしれない。
伏見までの途中、いきなり突風が体を襲う。桜通りの銀杏の木から一気に葉が落ちてきた。
通りはこんな感じで、一面の銀杏の葉。
その後、突然雨が降ってくる。折り畳み傘を開くも強風で、逆さに開きアレ~ッ状態。全く役に立たず。しばらく近くのビルで待機し、クライアントに向かった。
打ち合わせ終了後、オフィスを出ると、何故かパトカーと消防車のサイレンが鳴り響き、数台が駆け抜けていった。
次の約束のために地下鉄伏見駅に近づくと広小路通りは通行止めの状態になっていた。回りは野次馬の人ざかり。よく眺めていると解体中の立体駐車場の足場が崩れ、隣接するビルに圧し掛かろうとしていた。
(この写真では分かりずらいかな。)
大通りが通行止めになったため、渋滞は避けられず、その周辺はかなりざわついていた。幸いな事にケガ人は出なかったが、一歩間違えば大惨事になっていた。
偶然とはいえ現場の近くにいたということは、少し想像を働かせると恐ろしい事だ。
あまりの強風に午前中に暖かさはどこかに吹き飛ばされてしまい、夕方にはコートを羽織らないと歩けないくらい寒くなった。やはり異常気象なのだろうか・・・。
夜のニュースでも、全国の強風による被害が報じられていた。
自然の恐ろしさを避けることはできないが、そこから派生する二次被害には十分気をつけたいものである
2010年12月2日
来年の手帳
昨日のニュースで、来年の手帳の売れ行きが報道されていた。
名古屋の東急ハンズでも、特設コーナーを設けられ多くの人で賑わっている状況は、先日も目の当たりにしたが、実際に手帳の売れ行きは好調なのだという。
特に今年は薄いシンプルなタイプの手帳が売れ行きが良く、その背景にはスマートフォンの影響が強いらしい。スマートフォンの普及率が一気に伸びたことにより、スケジュールの管理をPCと同期化させたり、どんどん打ち込んでいくケースが多いようだ。
確かに僕の周りでも、スケジュールを確認する際に、「ちょっと待って」と言って、スマートフォンをシュッシュッしている光景はよくあるのだ。
僕はどうしてもそこまでする気はなれず、今でもスケジュールはシステム手帳で管理しているし、大事なことは切り貼りしたり、何年も前の情報もテープで補強したりして、手帳内に収めている。
そして、今年は思い切ってシステム手帳を買い換えた。ブレイリオのシステム手帳。それもコードバンだ。勇気のいる出費であったが、スマートフォンに対抗する差別化戦略だ。(何のこっちゃ!)
いい手帳といい仕事との整合性は一切ないが、いい手帳を使い込むことにより、いい仕事を呼び込むのではないかとかすかに期待している。
きっと世の素晴らしき経営者は手帳を使いこなしていると思うし・・・。
通常の予定はシャープで書き込み、重要なことは赤文字、業務内容については青文字、プライベートは緑文字と、それぞれ使い分けることで自分の中で分かりやすくしている。
ITに対して、それほど苦手意識を持っているわけでもないが、手帳についてはアナログで管理し、パラパラめくりながら、「う~ん」と唸ってみるのがいい。それがカッコいいと思っているのかもしれない。
初登場! 我がシステム手帳。
今は、まだまだきれいな来年のスケジュール。徐々に四色に染めていきたい。
2010年12月1日
はやっ!12月。
気がつけば12月。今年も残すところあと1ヵ月である。
44歳という年齢のせいもあるだろうが、一年一年がかなりのスピードで進んでいる。あっという間の一年が過ぎていくのだ。
この一年を振り返えると、ちょうど1年前に会社全体の統括を任された。
それまでは、営業の責任者といってもプレーイングマネージャーで外を飛び回る日々を送っていた。昨年の12月に200社近く担当していたクライアントを順々に引継ぎ、ほんの僅かなクライアントを残し、営業の一線から離れていった。
入社以来、ずっと営業畑で過ごしてきたので、営業しない日々に対し、ストレスを感じる事もあったのも少し前の話だ。
オフィスも中日ビルに構えていた。組織も変え、新たな政策にも取り組んできた。最も重い立場にもなった。
そう思うと、ここ1年は激動というか、数年分のアクションや決断をしてきたと思う。
(まだまだ未熟な点も多く、社員に迷惑を掛けている面もあるが・・・。)
だからかもしれないが、あっという間の一年でありながら、一年前の事が随分と昔の事だと感じてしまう。
全く矛盾している。
今のオフィスに移転して8ヶ月しか経過していないのだが、既に何年も過ごしている気がしてならないのだ。
自分にとっていい解釈をすれば、充実した毎日を送ってきたことになる。
1日24時間は全ての人に与えられた平等の時間だ。1年365日も全ての人に平等に与えられている。どう過ごすかによって、その平等の価値が変わってくる。
今年一年に、悔いを残すのか残さないのかも、この1ヵ月で決まってくる。
今年の総括はまだまだ先に行うとして、まずは懸命にこの1ヵ月を過ごしていきたい。
2010年11月30日
自分らしいキャリアの作り方
自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書) (2009/08/18) 高橋 俊介 |
著者の高橋俊介氏は「人材マネジメント論」を読んで以来、ファンというレベルではないが、ちょくちょく作品を拝読している方。
自分の仕事に対して向き合う時や仕事の価値観について考える時など、参考にさせてもらうことが多い。
今回の著書も自分自身の勉強にもなった。また、学生や若年者にキャリアの捉え方を話す場合にも役立ちそうである。
以前、拝聴した講演でも同じような話があったのだが、キャリアアップしていく段階で、無駄のない合理的なキャリア形成などないということをここでも強調されていた。
キャリアは目標で作られるものでなく、習慣で作られるのいう考えにも賛成だ。人との出会いや世界経済の動向など、様々な要素が複雑に影響し合って、作られるのがキャリアだという。
自分を例に例えるならば、まさにその通り。今の自分がこのような場で存在するのも、日々の習慣であり、多くの人との出会いであり、目の前の景気・不景気を経験してきたからこそだ。
それが正しいかどうかはともかく、スキルアップ=未来への目標設定=キャリアという多くの方が抱く考えに違う観点を入れなければならない。
特に就職活動における学生にはそのような点が見られがちだし、やりたいことを決めないといけない強迫観念が、学生を縛りつけているのかもしれない。
著者が書かれているように、やりたいことを絞るのではなく、やりたくないことを減らし、いろいろと経験しながらやりたいことはこれだったのかと気づくのが、理想的なキャリアの築き方なのだろう。
そんなことを今の学生や若年層に伝えていくのも僕らの仕事になるのであろう。
今回の「自分らしいキャリアの作り方」は、BOOKOFFで購入した。暇があるとぶらっと立ち寄るのだ。
また、これまで自分が新刊で購入した本をBOOKOFFに売ることも多い。中には、赤線を引きまくった本も多く、それは現金化できない悲しい取り扱いを受けていた。(当たり前だが・・・)
今回の著書、なんとページのある部分が所どころきれいに裁断されていた。見た目には全くわからない。きっと検品する担当も気づかなかったのだろう。
「やられた~」という思いと同時に、どんないいことが書いてあるのだろうと気になって仕方がない。
勉強にはなったが、中途半端な思いも残った1冊であった。
2010年11月28日
「アップルの真実」とは・・・。
今週の日経ビジネスの特集は「アップルの真実 ジョブズの天下はいつまで続くか?」。
この気を引くタイトルの記事を興味深く読んだ。今や時価総額や売上でマイクロソフトを抜き、常に話題の中心にいるアップルとCEOのジョブズ。
僕の回りでもiPhoneユーザーはメチャクチャ多いし、ブツブツ言いながらもiPadを操っている仲間も多い。どちらも持っていない僕は世間から随分と遠くにいる存在になってしまっているようだ。
(今更iPhoneを持つのも癪で、ようやくauからもスマートフォンが発売されたし、iPadに変わる新製品も続々と出そうなので、今は我慢しているだけなのさ~。なんだかいい訳みたい・・・。)
その世界の頂点を突き進むアップルだが、ハードの構成は実にシンプルで、iPhone、Mac、iPad、iPodと4つの製品群しか所有していない。ソフト面での売上割合は小さく貢献度は低い。コンペティターをどこにするか問題だが、例えばソニーを競合先とした場合、その製品数の違いは歴然としている。
強みを生かして事業の集中を図っているといってしまえばそれまでだが、現在のビジネスモデルが崩れた場合、膨らんだ売上を落とし、一気に危機的な状況になる。今回の特集ではそのことを指摘している。
また、新モデルの「マックブックエア」のアイデアも斬新とは言えず、発想力が弱まっているのではないかと懐疑的な見方も出ている。
得てして高いシェアを持つ企業は叩かれやすいし、日経ビジネスが絶賛した企業も数年後には奈落の一途を辿るケースもあるわけだから、一概に判断できないとは思うが、冷静に客観的にモノの流れを読み、傾向を知ることはどの業界に限らず必要なのであろう。
開発業者やキャリアとの関わり方も重要になる。今はまだまだソフトバンクがアップルに気を使っている段階だが、その関係性もどこまで維持されるかはさっぱり分からない。
昨日も発売されたばかりの7インチディスプレイのギャラクシーを仲間がシャカシャカ触っていた。スマートフォンでは圧倒的なシェアを握るアップルだが、これ以上のシェアの確保は難しいだろう。スイッチングコストもそれほど大きくはないだろうし・・・。
これだけ市場を押さえているアップルだが、僕がアップル製品を使ったのは、一番最初に購入したパソコンのMacパフォーマのみ。(世の中の記憶から消えている可能性が高い・・・)それ以外は、全く使用したことがないのだ。
僕自身がアップル製品を所有するようになるのか、それとも魅力ある他社製品を所有するのか、そんな身近な環境の中で、今後のアップルの行方が決まっていくのかもしれない。