これからも前向きに 名大社会長ブログ

「隈研吾展」へ

先日、少し空いた時間を利用して東京国立近代美術館へ。

皇居RUNをする際、目の前を通っているが、人生55年で初めて出向いた。
もっと芸術に関心を持たねばならない。
6月18日から9月26日までは「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が開催。
このブログで知った方、もうすぐ終わるよ。急げ!

東京オリンピックに合わせての展覧会なので話題性も高い。
隈研吾氏といえば国立競技場の建築で有名だが、
これまでも数々の建築物の設計に携われ日本を代表する建築家。

雲の上の存在のようだが、そうでもない。
身近なところでいえば、先日お邪魔した共同ピーアール株式会社のエントランスホールも
両口屋是清東山店も設計されている。
誤解を招くようなことをいってはいけない。
たまたま懇意にさせてもらう経営者が関わっているだけで、僕には何ら関係はない。

やはり雲の上の存在。
失礼しました。
それでも勝手に親近感が湧くのは許してもらいたい(笑)。

コロナ禍でもあり当日は入場制限。
常設の美術館は自由に回れるが、展覧会は整理券で入場時間が限定されていた。
まずは美術館から。
いきなり「眺めのよい部屋」の看板に導かれ休憩室へ。

眺めがいいといっても皇居周辺とランナーが見れるだけ。
館内は写真が撮れる場所とそうでない場所がある。
お約束事は守る。

時代ごとに分けられた特別展示の重要文化財指定作品が並ぶ。

教科書でしか見たことがない横山大観や東山魁夷の作品も展示。
近代アートもね。
正直、僕はレベルに達していないが、こういった芸術も分からないなりに触れる。
それを繰り返す。
そうすることで理解は進む。
と思いたい。

そして、隈研吾展。
かなりの行列。

こちらも撮影可と不可に分かれている。
ネコの5原則って何だ!という方はHPのご確認を。

建築系の学生なのか、芸術系の学生なのか、模型を観察しながら懸命にメモっていた。
学びがあるんだろうね。
さすがに実物はないけど。

許可が下りている展示物を簡単に紹介。

役所や駅、大学、スターバックス等、直接目に触れることができる施設も多い。
高輪ゲートウェイ駅なんて、すぐ行けてしまう。
それが日常になると有難味もなくなるのかもね。

しかし、見ているだけで居心地の良さを感じる。
富岡市役所なんて役所の固さを全く感じさせないし。
こういったことを大胆に行えると地域社会も変わるんだろうね。

どこかのタイミングでいろんな施設にもお邪魔したい。
それも朝と夕方の光の射す違いを確認しながら。
その建築物が人を癒す場となる。
公共性が高ければ、もっとみんなハッピーになるかもね。

素人が感じるのはそれくらい。
そこに真剣に向き合う人がいるということと・・・。

国内には見るべき場所は限りなくある。
ちょいちょいそんな時間を創れるといいいね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その195

緊急事態宣言となり夜の営業時間が短くなりました。
9月末まで休業のお店も多いですね。
少しでもお客さんを増やすためにランチ営業を始めたお店もあります。

こちらがランチをやっているなんて、友人のインスタグラムを見るまでは知りませんでした。
地下鉄伏見駅に向かいます。

地下鉄には月に1回乗るかどうか、そんな状況になってしまいました。
伏見駅に隣接するのが日土地ビル。
地下にある「風来坊伏見駅店」に行ってきました。

名古屋メシの代表として手羽先が挙げられます。
そこで人気を二分するのが、やまちゃんと風来坊。
酒場ではやまちゃん派か風来坊派か激論するシーンがよく見られました。
そんな激論を再見できる時期は近いのでしょうか。

ちなみに人気食べ物ブロガーは両方好きですが、風来坊派でもあります。
しかし、やまちゃんの社長の前ではいとも簡単に鞍替えします。
名古屋で商売をするからには当然の行為でしょう。

こちらのお店は遠方からお客さんが来られる時、よく利用していました。
風来坊の手羽先は喜んでもらえるのです。
手羽先にはやっぱりビール。
待ち遠しいですね。

それは後しばらくの我慢として今回はランチ。

ランチに手羽先はありません。
ご飯のおかずには不向きなようです。
どうしても手羽先のイメージが先行するお店。
どのランチにするかは迷いどころです。
ここは正統派で攻めましょう。

刺身唐揚定食 800円

まぐろ、サーモン、はまちと大ぶりの唐揚げ、煮物、漬物という正統派。
当たり前のようでこのようなランチも久しぶりのような・・・。
何か特徴があるわけではありませんが、普通に美味しく頂きました。
今回、注文しませんでしたが、親子丼はお値打ちで美味しそうでした。

店内スタッフはやたら元気に接客してくれます。
気持ちいい対応です。
しかし、なんだか力が有り余っているような気がしてなりません。

誰しもが美味しく手羽先を食べ、
ビールをグビグビ飲むのを待ち望んでいるのでしょう。
あと9日間のガマンと思っていたいですね。

ごちそうさまでした。

効果的な事業承継ができたらいいね

先週木曜日は「第5回 名古屋ファミリービジネス研究会day3」。
今回より検温器も設置。

つい先日スタートしたつもりだったが、これで折り返し。
ちなみにday1はブランディングで、day2はファミリーの関係性
2回とも満足度が高い研究会を提供できた。

これは自画自賛ではなく、参加頂くみなさんの意見を集約したもの。
アンケート結果もそうだが、その後の取り組みも重要。
研究会の最初の30分は僕のくだらないネタを披露しながら、
前回の振り返りを行い、参加者にその後の経過を発表してもらう。

day2の学びをすぐに実践に移された会社や経営者、家族があり、その成果を共有。
みなさん、一堂に感動。
詳細はいえないが、その行動力や発言につい嬉しくなってしまう。
改めて自画自賛。

それは今回の研究会も同様。
day3は事務局メンバーでもあるグロースリンク税理士法人代表の鶴田幸久氏。

今や名古屋で一番成長している税理士事務所といっても過言ではない。
つい先日も経営統合により大阪事務所を増設された。
そのあたり詳しい話も面白いが、ブログでは内緒。
ゴメンね。

前2回の研究会はヒト、モノの内容だったが、今回はカネ。
誰も綺麗ごとで済むわけではなく、経営者の年齢や経験に関係なく相続対策はついて回る。
それはする側もされる側も重要。
まだまだ先だと思っていたり、露骨にお金の話は家族間でも憚れる面はあるが、
避けては通れないし、いざという時のためにも知識は付けておかねばならない。

僕のような財産のない者でも対策した方がいいし、ましてや由緒正しき参加者は万全な対策が必要。
そのあたりを鶴田さんは様々な事例を交えながら分かりやすく説明。
税関係に疎い僕でも十分理解することができたし、危機感も芽生えてきた。
明日倒れないとも限らないしね。

そして、より大切になるのが事業承継。
それを今回はお金の面から理解を深める。
自社株の評価であったり、納税猶予の特例であったり。
2018年度の税制改正により納税猶予の特例が新設され、その対応も検討していかねばならない。

手間と時間が掛かるので税理士によっては積極的に取り組まないみたいだが、
具体的なイメージを持ちながら計画を立て実行せねばならない。
やはり関心が高いのか、多くの方からいろんな質問が出たり。

会社により課題は異なるので、グループで取り組みの話を聞くだけでも勉強になった。
うちはうちなりの問題を抱えてはいるが、まだシンプルなのかもしれない。
難しい問題はついて回るね。

そんなことも含め、今回の宿題は事業承継計画の作成。
まあまあ、ハードな内容。
完璧な計画まで求めてはいないが、ここで先々を描くことが重要。
僕がエラそうにいうことではないが、次回以降の大きなテーマになってきたり。

それでもみなさんの積極的な態度で手ごたえは感じるし、学びも十分であったと認識。
アンケートの満足度も全員が5段階評価の5だったし・・・。

鶴田さん、お疲れ様でした。
あと、2回、みんなで盛り上げていきましょう。

奥三河を堪能する

この三連休は何の予定もない。
家にじっとしているのも悪くはないが、
台風14号も過ぎ去り、外に出たい気持ちは抑えられない。

緊急事態宣言中のため遠出は難しい。
それでは愛知県内でどこかないかと「愛知県 穴場」と探ってみた。
そこに表示された知らないスポット。
昨日、家人と向かうことにした。

向かった先は新城市。
近くで遠い。
10年ほど前に同行でOSGさんにお邪魔したくらいじゃないか・・・。

そこを越え、湯谷温泉の近くにあるのが「阿寺の七滝」。
全く知らなかった。
「日本の滝100選」にも選ばれ、天然記念物に指定されている。

狭い山道を抜けたどり着くと駐車場にはこんなBOXが。

人の良心に任せ無人。
そこから数百メートル歩き、滝に向かう。
昨日は本来、晴マークだったが、その周辺はパラパラと雨模様。

それでも自然を十分楽しむことができた。

これが「阿寺の七滝」。

マイナスイオンを浴びながら、しばらく何も考えずボーっと眺める。
とりあえず家族サービス、いや、休日の外出目的は完了。

それで帰るのはもったいない。
近くで昼食を取ることに。
湯谷温泉にある「田舎茶屋まつや」さんで、名物の五平餅、こんにゃくの田楽、そばを頂いた。

無人駅に立ち寄るが誰もおらず。

電車は2時間に1本しか走っていない。
余裕があれば電車でこの付近の旅館に泊まってもいいかもね。

次に向かったのが設楽町にある「関谷醸造 本社蔵」。

愛知県ではもっとも有名な酒蔵。
少し前に頂いた井上電設さんの60周年記念もこちらのお酒。
想像以上に本社蔵は小さかった。
イメージばかり膨らんでいた。
ここでしか買えない純米吟醸とスパークリングを購入。
明日以降の楽しみとしたい。

途中に寄った道の駅は期待とは違っていた(笑)。
そして、最後は豊川稲荷。

ここだけの話だが初めての参拝。
近くて遠いんだよね。
商売繫盛と事業繫栄を祈願する。
コロナが収まることも・・・。

一年を通して一番静かな時期なのかもね。
これからはちょくちょくお参りさせて頂きます。

こうして東三河、奥三河を一日で駆け巡った。
もっと寄る場所はある思うが、昨日はここまで。
愛知県にも知らない土地がまだまだ存在する。
落ち着いたらもっと行動していきたいね。

東三河は随分遠い気もしたが、自宅近くのICから豊川ICまでは1時間も掛からない。
遠くて近いのだ。
一日中、運転するのは疲れるけど。
充実した休日の過ごし方だった。

さて、今日は何をするか。
読書でもしながらのんびりさせてもらおう。
久々に10kmRUNもするけどね。

映画「浜の朝日の嘘つきどもと」

映画を愛する人が喜びそうなストーリー。
嬉しくなったり、悲しくなったり・・・。
今年はなぜか映画を題材にした作品が多いように思う。

僕が観ただけでも
「のさりの島」「サマーフィルムにのって」「キネマの神様」
と最近は特に多い。

何か裏があるのだろうか?
僕を意識した映画製作をしているのだろうか?
勘ぐってしまうが、たまたまなのかもしれない。

本作は閉館になりかけの歴史ある映画館を救う話。
ありがちといえばありがちだが、
その佇まいというか、醸し出す映画館の匂いがすこぶるいい。

それは実在する映画館朝日座をそのまま使用しているのが理由かもしれない。
セットでは成し得ない”らしさ”を出すことで人の郷愁を誘う。
今、もぎりをやっている映画館なんてあるのだろうか。

35年前の学生時代を思い出してしまった。
僕は大学の4年間、名古屋駅の映画館でバイトをしていた。
今はミッドランドスクエアシネマと呼ばれている映画館。
当時、売り場でチケットを買い、入り口でチケットを半分切り取り半分をお客さんに渡す。
基本は今も一緒か・・・。

ただそれを1館1館で賄っている。
上映が始める前は忙しいが、映画が始まれば何もやることはなく、
(昔はほとんど自由席で、途中入場するお客さんもいたし)
ボーっと座っているだけ。
時給は恐ろしく安かったが、仕事は楽チンだった。

本作でそんなどうでもいいことを思いだした。
何しろ35年前の香りがしたから。
登場する映画館は地方の単館なので、そうはいっても名古屋駅のバイト先とは違う。
大須にあったピンク映画専門の映画館に近い。

しかし、ここで描かれているのはそんな過去の話ではない。
東日本大震災を乗り越え、コロナ禍にある現在進行形の福島県南相馬。
高畑充希演じる茂木莉子が恩師の希望を叶えるために、
あの手この手で映画館の存続に奮闘する。
イマドキっぽくクラファンを使ったり・・・。

ありがちな展開で斬新でもないが、どんどん映画に吸い込まれるし、愛おしく感じる。
カメラは莉子と支配人の2人を正面からずっと捉えている。
これがタナダユキ監督の特徴か。

恩師役の高校教師大久保佳代子との2ショットの長回しが多い。
それが自然の流れで日常に思えてくる。

あばずれ教師の大久保佳代子がはまり役でいい味を出している。
自身の代表作になるんじゃないか。
最後のセリフは想像できたけど。
ふわりとした映像と演出、思わず吹き出すシーンも多く娯楽性は高い。

しかし、その裏にあるメッセージは人間の本質を突く。
それを軽々しく口にする莉子。
そこに真のリアルがあるのかもしれない。
家族の絆も自然災害であっという間に崩れ去るのかと。
これから大切にしていかなきゃならないことも教えてくれる。

数年前まで全然かわいいと思わなかった高畑充希の魅力が溢れる。
これで好きになった。
彼女の持ち味が上手く引き出されている。

終わり方も含め好きな作品。
人をおちょくったタイトルもいい。
映画を観て初めて理解できると思うけど。

ハナリー島に行ってきた

今週火水は重要な仕事があったため久々の東京出張。
緊急事態宣言下のせいか新幹線は空いていた。
愛知県も東京ともコロナ感染者の数は変わらないので、
感染のリスクは少ないと思うがここは気をつけなければならない。
ワクチン接種は終わっているけどね。

オンラインでいいのではないかという見方もあるが、
たまには顔を突き合わせ仕事をせねばならない。

これでも僕は社外取締役の任務を与えられている。
株式会社パフの社外取締役。
時に冷静な経営視点も意見を求められ明確に答えねばならない。
今月は株主総会もある。

東京へ出張は5カ月ぶり。
せっかくであれば他のアポも入れ別の業務も行った。

そして、向かったのはパフではなくハナリー島。
ハナリー島といっても東京外れの無人島ではない。
沖縄の島でもない。

昨年社長を退いた釘崎会長がOPENしたフォークソング居酒屋

以前のブログでも紹介している。
7月にOPENしたのはいいが、東京は緊急事態宣言。
営業ができたとしてもアルコールの提供は控えねばならない。
OPENした途端、営業ができない苦しい状態。

こちらは会員制で昼間はカフェとして利用でき、
リモートワークの場所として利用するお客さんもあったり。
僕も一応プラチナ会員で年会費を支払い済み。
今回ようやくお邪魔することができた。

そういえば先週の日曜はこのように無観客LIVEを配信していた。

企画段階では翌日から解除される予定だったので、
「さらばコロナ、さらば緊急事態宣言!」というタイトルだったが、
残念だが、さらばはできなかった。

店内はこのようはスペース。

日中は仕事をするのもいい。
僕は打合せなど諸々の予定でお邪魔したわけだが、
オーナーであり店長でもある釘崎大統領が
(ここでは大統領の呼ぶことがルール)
せわしなく動いている。

料理なんて全くできない人だと思っていたが、意外や意外。

厨房でガチャガチャしてると思ったら、キーマカレーを提供してくれた。

意外や意外。
これが美味い。
単にレシピ通りに作っただけの代物だが、こんなに美味しくできるとは。
大統領を初めて尊敬してしまった。

食事後は先日のLIVEを観たり・・・。

そんなハナリー島をぜひ応援してもらいたい。
まだ会員になっていない方はまずは登録から

10月1日からは通常営業をする予定。
現在予約も受け付けている。

みんなでハナリー島へ行こう!

最後は声援だが、ハナリー島へ行ってきたという報告でした。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その194

コロナが飲食店に影響を与え街が変わっていきます。
それだけではなく時代の変化と共に街の風景も変わっていきます。

会社から栄方面に向かいます。
以前、百貨店のあった丸栄は跡形もありません。
その向かいにあるのが栄町ビル。
一時期は栄を象徴するビルでしたが、その面影はありません。

営業時代はこのビルの公衆電話から営業電話を掛けまくっていました。
カウンターのみの安い飲食店もよく利用していました。
そのビルも間もなく解体。

飲食店は徐々に退店し、9月末ですべてのお店が閉店するようです。
飲食店街もこの通り。

残されたのは2店のみ。
貼り紙を凝視すると9月30日以降も営業しますと書いています。

「えっ、ほんと?ギリギリまで粘るの?」と思い、お店に入ります。
「スパゲティハウス チャオ 栄町ビル店」さんに行ってきました。

名古屋では有名なあんかけスパゲティのお店。
このブログでも錦通伏見交差点店で取り上げていますし、
中日ビルにあったお店も「食べ物のはなし哀愁編 あんかけスパ」と悲しいタイトルで書いています。

こちらのチャオグループ、どうやら老舗ビルが多く、
ビルが解体されると共に閉店するパターンが見られます。
名古屋の伝統と共に生きている証かもしれません。

以前のブログもそうですが、人気食べ物ブロガーはバイキングの注文がほとんど。
他のメニューに惹かれても、結局、選ぶのはいつも同じ。

メニューの横に置いてあるプレートを眺めます。

「やっぱり9月で閉店なんだ・・・」
感傷的になりながらも感謝祭の表示に目が移ります。
「すいません、ミラカン、レギュラー」
チャオファンであればもっともらしい注文の仕方ですね。

ミラカンが分からない不届きな方はいないと思いますが、ここは説明しておきましょう。
ミラネーズとカントリーを足したもの。
もうお分かりですよね?

ミラカンR 830円

ランチの100円引きは随分得した気分になります。
やはり一番人気はミラカンなんでしょう。
ここに粉チーズ、コショウ、タバスコをドバドバとかけて頂くのが通の食べ方。
赤ウインナーがあんかけとパスタに絡むと絶妙な味わい。

営業時代はレギュラーでは満足せずジャンボを頼んでいましたが、今はレギュラーで十分。
太麺がずっしりお腹に溜まり、夜まで空腹を感じることなく働くことができます。
サラリーマンの味方ですね。

こんなお店が無くなるのは寂しいですが、きっと違う場所に出店されるのでしょう。
懐かしさを感じたい方は28日までにぜひ!

ごちそうさまでした。
貼り紙は昨年のことですね、きっと・・・。

ドラマ「アキラとあきら」

名古屋ファミリービジネス研究会でご一緒する尊敬すべき先輩経営者から勧められたドラマ。
Amazonプライムで第9話まで一気に観てしまった。
いやあ~、面白い。

先輩経営者が息子に観させた理由も理解できたし、同族経営に関わる者は観ておくべき作品。
池井戸潤作品は読んでいる方だが、原作は全く触れたことがない。
例によって舞台はメガバンクだが、
(当時は都市銀行ね)
そこに絡む人間模様が池井戸作品らしい。

2017年にWOWWOWで放映されドラマなので、ネタバレも構わないだろう。
映画コラムニストの仕事でもないし。

タイトル通り主役は二人のアキラ。
なぜカタカナとひらがなかは不明だが、
境遇の違う銀行の同期の彬(向井理)と瑛(斎藤工)が互いの背景を絡ませ物語は進む。

まずこの二人がいい。
向井理はこれまで育ちのいい優男のイメージしかなかったが、それを残しつつも見事に後継者を演じる。
大手海運会社の三代目だが、部下を叱責するシーン、先代を想い涙するシーンは印象深い。
一方、斎藤工は「孤狼の血LEVEL2」のヤクザだったり、インディードのCMであったり、
なんでも来いという感じだが、実直な銀行マンを演じきっている。

二人とも隙がない。
それはドラマがそうさせているせいもある。

池井戸作品のドラマといえば「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」が頭に浮かぶ。
どれも面白いドラマだったが地上波との違いなのか、こちらは硬派。
半沢直樹に見られるような大袈裟な演技や流行語になりそうなセリフなどエンターテイメント性は皆無。

楽しめるのは地上波ドラマだが、胸に突き刺さるのはむしろこちら。
より企業社会を描いている。
倒産、M&A、粉飾決算、事業承継、兄弟の葛藤、確執など、
実際に起こり得る様々な問題に正面から向き合っていく。

このドラマだけで同族企業の強みも弱みも学べる。
苦労も喜びも・・・。

一般的に同族企業は長男が会社を継ぐケースは多い。
親族外承継が増えているとはいえ、
●●家の長男だから会社を継ぐのは当たり前、そんな見方も多い。

決して間違っていないと思う。
ドラマではそれを宿命と呼んでいるが、生まれた瞬間から運命づけられることも多い。
それに対しての反発や受容は当事者しか理解しえない。

また、時代考証も素晴らしい。
90年代初めバブル世代の僕らが着ていたスーツはドラマと同じ。
現代に照らし合わせるとファッションの違和感があるが、当時はあんな感じだった。
昔はあれがカッコよかったんだよね(笑)。

このドラマを観て、今後、WOWWOW系のドラマにハマっていきそうな嫌な予感。
面白そうな社会派ドラマが並んでいる。
次は「しんがり」か・・・。
困った・・・。

ただこんな時間も大切にはしたい。
おススメしてくれたI社長、ありがとうございました。

Pマークの更新は続く

先週金曜日はプライバシーマークの現地審査。
プライバシーマーク(Pマーク)とは、
個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を評価し、それを認定する制度。
更新するには2年に一度審査が行われる。

例年は社内で実施だが、今回は緊急事態宣言のためオンラインでの審査。
それが先週金曜のこと。
僕は代表者として最初の20分程度、
事業や個人情報取り扱いの取組み、啓蒙等のヒアリングを受ける。
僕のヒアリングも5回目になるのかな?

大変なのはこのための準備を行うスタッフの面々。
まずはお疲れ様でした。
あとは無事に通ることを待つのみだね。

準備だけではない。
ルーティンな仕事として普段から体制を整え、各業者とも密なやりとり、書類関係もまとめる。
新たな運用ルールが決まれば遵守する体制も再度整備する。
地味だが、かなり気を遣う仕事。
改めて感謝!

このPマークを初めて取得したのは2004年。
17年の年月が経過している。
何を隠そう名大社が最初に取り組んだ時の企画推進担当は僕。
Pマーク取得のための準備と体制、運用を作ってきた。

きっかけは新卒サイト中心の会員登録がスタンダードになり、
個人情報の取り扱いやセキュリティに最善の注意を払う必要になったため。
今でこそ社内は当然の業務として進んでいるが、18年前は意識も薄かった。

紙文化で個人情報を含む書類は社内に散乱していたし、取得ルールも曖昧。
シュレッダーの存在すら知らなかった。
それは言い過ぎ(笑)。
とにかく一からすべて対応しなければならない。
そんな時期だった。

社内だけで完成させるのは無理で、コンサルに依頼し共に作ったのが最初の申請時。
個人情報保護方針の原形も僕が作った。
結構ハードだった。
コンサルの選定から実務まで中心的に動いてきたが、
元々そんな知識があるわけでもなく、学びながらやっていくしかなかった。

むしろ苦手な分野。
右脳よりも左脳を求められる一連の仕事は苦痛だったが、今思えばいい経験。
よくよく思い出すと、この頃重要な業務にことごとく関わってきた。

都合よく使われただけだが、営業し自分のチームを持ち、よくやれたと思う。
とんでもないミスを犯し、
(僕が犯したわけではないが・・・)
こっぴどく叱られたこともあった。

しかし、無事にPマークを取得したことで、むき出しの社内も奇麗になり、荒くれ者も静かになった。
当たり前にするまでは大変だが、当たり前になればあとは運用次第。
アップデートを繰り返していくだけ。
まあ、これも大変だけど。

代表者インタビューを受けるたびにPマーク取得の意味を問われるので、つい昔を思い出す。
今の事業を継続する限り、Pマークはついて回るだろう。
これからも更新は続くね。

まずはお疲れ様でした。

映画「アナザーラウンド」

呑気にインスタで「BARレモンハートと余市」の写真をアップし喜んでいたら、
ミセス日本グランプリ受賞の姐さんからお叱りに近いコメントが入った。

「そんなことやってないで、この映画を明日にでも観に行きなさい!」

全くのノーマーク。
言われなければ観ることはなかった。

鑑賞後に姐さんのお叱りの理由は読み取れた。
僕が登場人物に被る要素があり、まさに観るべき映画だと・・・。

それは主演のマッツ・ミケルセンに似ているわけではない。
彼は1965年生まれの同世代だが、デンマークを代表する人気実力派俳優。
とても二枚目である。

当然、そこではない。
映画を観れば120%納得してもらえるが、ネタバレしない程度に紹介しておこう。
主役を含め登場人物は高校教師。
生徒からの支持もなく冴えない日を過ごしている。

そんな時に、
「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」
という哲学者の理論を知り、証明するために授業で実験することに。
その結果、授業は格段に盛り上がり生徒との関係性も良くなっていく。

その血中アルコール濃度は0.05%が適正らしいが、徐々に増えていき、やがて・・・。
なるほど、そういうことか。

僕も普段はごくごくつまらない人間。
それがアルコールが入ると想像力も豊かになりコミュニケーションもスムーズで能力はグーンと伸びる。
それを知っていたミセス日本グランプリの姐さんは「これ、アンタのことだよ」と教えてくれたのだ。
ここ、結構、大事ね(笑)。

一定量のアルコールならいいのだが、エスカレートしていくとただの愚か者になってしまう。
それも同じ。
まさに映画の中の連中に近い。

いや、そこまでは酷くないぞ。
僕より愚かでろくでもないヤツは、ここにもあそこにもいるじゃないか。
まあ、どんぐりの背比べだけど。

それでも誰も憎めないんだよね。
むしろ愛おしく感じちゃうんだよね。
それは僕が近い人物だからではなく、お酒を飲めない人も同じように感じるはず。

随分と肯定的に捉えているが、実際そう。
本作は第78回ゴールデングローブ賞にも、第93回アカデミー賞にもノミネートされている。
社会派映画として国際的な評価も高い。
ジャンルは間違っているかもしれないが(笑)。

本作はデンマーク作品。
言葉も文字もさっぱり分からないが、この国では16歳から飲酒が許される。
それだけで感動。
最近はヨーロッパ映画を観る機会も増え、
デンマーク映画も今年2本目(ある人質 生還までの398日)
知らない国の文化を味わえるのも映画のいいところ。

そして、万国共通なのはお酒がみんなを幸せにしてくれる。
お酒がみんなを不幸にすることもあるけど。

僕の周りの酒飲み連中は自分を振り返るつもりで観てもらいたい。
姐さん、ありがとうございました。

ほとんど評論になっていないな(汗)。