これからも前向きに 名大社会長ブログ

2021年12月の記事一覧:

ステキな火曜日

今日のことではない。
先週の話。
約1年半ほどスッポリ抜けていたリアルの会がようやく戻ってきた。
それも朝も夜も・・・。

この日の朝はクラブ愛知40周年記念特別例会。

出身大学の経済人で構成される同窓会グループが今年で40周年を迎えた。
本来であれば記念懇親会の予定だったが、コロナ禍であるため特別例会に変更。
大学の歴史を学び、現学長から今後のビジョンを伺う場となった。

大学は今年で75周年を迎える。
それ以前の歴史的背景もあるが知る機会はなかった。
軽く伺う場はあったが、しっかり学んだのは初めて。
学長による中期ビジョンも参考になった。
大学時代はサボってばっかりで最低の成績だったが、母校に改めて誇りを持つことができた。

夜は西川塾の例会及び忘年会。
今月より活動を再開。
真面目に勉強会を行い、
(今までも真面目にやってたけどね)
毎月塾生が自らの経験や今後を語っていくことになった。

ちなみに僕の発表は来年1月。
昔、名大社にも勤務していためんどくさい女社長と一緒に発表する。
元々部下だが、僕がスライドを作ることになった。
うむ。
そんな話はどうでもいい。

初回の先週は株式会社アド・ライブ遠藤隆一郎社長。
彼とは10年ほどの付き合い。
学生時代にイベントサークルを立上げ、そのまま起業し30年が経過。
就職経験はなく社長経験しかない。

それだけでも感動ものだが、彼の生き様を改めて知って大いに勇気付けられた。
知り合った時からナイスガイ。
広告会社らしい身の軽さでべらぼうに話も上手い。
西川塾では硬めの挨拶は山田、柔らかめは遠藤と役割も決まっていた。

そんな彼だが1年半前にレーベル病で視力を失った。
今は全く目が見えない。
詳細を書くのは控えるが、いざ、自分が同じ目に遭ったらと想像するだけでも・・・。

遠藤さんは起業から今に至るまでを明るく楽しそうに1時間語り続けた。
もちろん台本もない。
あっても読めない。
パワポもない。
30分に1回、時間を分からせるためにBGMが鳴るだけ。

泣いた日々も続いたが、それを跳ね返す精神力。
鼻から下は元気いっぱいとユーモアたっぷりで語る姿。
以前の遠藤さんと何ら変わらない。

僕ら塾生仲間は笑いながらも感動するしかなかった。
こんな仲間が近くにいて最高と思える瞬間だった。

遠藤さんが強く言っていたのが「言葉」の大切さ。
今は心の中に刻むことしかできないという。
そして、彼が大切していることをみんなに配ってくれた。

そうだよね。
今、やってることが20年後に表れるんだ・・・。

例会終了後は忘年会。
必要以上のソーシャルディスタンスだったが、こちらも楽しい会だった。
そして、定番のナモ締め。

塾生は100%理解しているので、寸分狂わずの手拍子。
久々にまとまったナモ締め。

もっと遠藤さんの話は知ってもらいたいが、ここは仲間だけということで・・・。
ステキな火曜日。

ありがとうございました。

映画「悪なき殺人」

本作のキャッチコピーは、
人間は、「偶然」には勝てないー。
この「偶然」という言葉はいい意味で厄介だ。

僕は大学のキャリアの授業や学生向けの講演で、キャリア理論家クランボルツ氏の
「偶然の出来事は人のキャリアに大きな影響を及ぼし、かつ望ましいことである」
を強調し、偶然の出会いの必要性を語っている。

僕自身、そんな偶然で今の人生が出来上がり、
自分のキャリアにとってプラスに働いているからだ。
それがみんなにもたらされれば、よりハッピーに近づくと信じる。

だが、しかし、その「偶然」は本作の場合、180度違う展開。
ポスターだけでも偶然は不幸をもたらすものと感じ取れる。
う~ん、これから強く言えないじゃないか・・・。

いや、本作は実話をベースにしたのではなく完全なフィクション。
巧みな構成で練り上げられた凝りに凝った作品に過ぎない。
まあ、気にすることはないか・・・。

キャリア理論との接点はここまでにして、偶然が絡み合った本作は実に面白い。
過去にこんな映画があったと錯覚するが、観たこともない斬新なアイデアとも思える。

ネタバレになるのでストーリーに触れないが、僕としてポイントと感じたのが1000ユーロ。
イメージが付きにくいので日本円に換算するとざっと128,000円。
決して小さくない金額。
一介の牧場主がへそくりを赤の他人に送金するには勇気がいる行為。
舞台はフランスだが送金先はコートジボワール。
公用語はフランス語なので、チャットでの会話は問題ない。

少しだけネタを明かすと牧場主は出会い系サイト(?)で知り合った女性に熱を上げてお金を送る。
その女性はでっち上げで、正体はコートジボワールに住む貧困男子。
まんまと牧場主は騙される。
コートジボワールの一人当たりのGDPは2281ドルというから1000ユーロは大金。
味を占めた若者は次から次へと牧場主を騙すわけだが・・・。

これは映画の重要なシーンではあるが、偶然の一要素でしかない。
これとは異なる要素が絡み合って殺人事件へと繋がっていく。
だから「悪なき殺人」。

最後まで観ると、「あ~、なるほどね・・・」と納得するが、途中段階では???の連続。
こいつらは一体何の関係があるんだ!
と突拍子もなく現れる人物や意味深なセリフに振り回される。

そして、まんまと監督の術中にはまる。
ドミニク・モルという監督は知らなかったが、かなりイヤらしい人物。
すいません。

地味な作品ではあるが、ハラハラと引っ張られてしまった。
いえるのは後ろめたい行動はしないこと。
やはり「偶然」はいい方向に持ってこないといけないね。

勉強になりました(笑)。

映画「スパゲティコード・ラブ」

本作は当初観るつもりはなかった。
気にはなっていたが、僕の中での優先順位は低かった。
それを見透かしたのか、またまたミセス日本グランプリ受賞の姐さんから
「山田社長、これを観なさい!」
とほぼ命令に近いコメントがあった。

姐さんの2021年のワンツーは本作と「あのこは貴族」
ちょっと趣味が違うなと思いながらも(笑)、素直に従うことにした。

確かに観る価値はある。
特に50歳をとうに超えたオッサン、オバサンは若い感覚を取り戻す、
いや、理解するためにも観ておくべきだろう。

新しい日本映画のスタイルともいえるし、今の若者像を忠実に描いた群像劇ともいえる。
映画というよりはミュージックビデオを繋ぎ合わせた感じ。
詩的でもあり実験的でもある。

表現は難しいが、タイトルの「スパゲティコード」とあるように何かが複雑に絡み合っている作品。
僕は映画を観るまで「スパゲティコード」という言葉を知らなかったけどね。
その時点で遅れているのか・・・。うむ。

僕の学生時代はバブル期だったこともあり、ノーテンキ一色。
もちろん将来のことも、人生の意味も考えていた。
しかし、それは1日の中の3分で、残りの23時間57分はお気楽な感じだった。
明るい未来しか描けてなかった。

本作には立場の異なる13人の若者が今を悩み、嘆き、生きる苦しさを心の中に抱えている。
見かけは僕の学生時代よりチャラいが、中身はかなり重い。
それが現代の正しい若者像かどうかは不明だが、
本作を観て共感する同世代は間違いなく多いはず。
同じしんどさを抱えてる。

解決方法は友達とダベることもあるが、頼るのはSNSでありオンラインツール。
電話なんて誰も掛けることはない。
つぶやく言葉もネガティブワードばかり。
もっと前向きに生きろよ!と声を掛けたくもなるが、バブル世代には何の説得力も持たない。

こんなことを書くと暗くて重い映画だと思うが、作品はリズミカルに展開し映像も美しい。
その撮影方法も前衛的な雰囲気を漂わせる。
冒頭に書いたミュージックビデオを繋ぎ合わす作り。

丸山健志監督はデビュー作で才能が花開いたということか。
何の実験でもなく、自分の作りたい映画を黙々と作ったらこうなったということか。
バブル世代の正統派映画コラムニストとしてはこの流れに付いていくのに必死だったが、
今後、この類の作品が当たり前に公開されていくのだろうか。
どうなるか見ものだし楽しみ。

舞台は東京ど真ん中。
夢をかなえるのも、人生の落伍者になるのも、東京にいるからこそ実現する。
都合のいい言い訳はできないわけね。

もっと前向きに生きろよ!と最後まで言わない終わり方でよかった。
やっぱり未来を明るくしていかないとね。

新版 番頭の研究

先月で終了した名古屋ファミリービジネス研究会でも紹介させてもらった書籍。
元々は僕が参加した勉強会で番頭機能を紹介されていたのがきっかけ。
そこに興味を持ち、元となるのが本書であることを教えてもらった。

初版は1997年の発行で新版は2011年の出版。
今から10年前の書籍でAmazonでも中古しか売っていない。
ブログを読んで本屋さんに立ち寄ってもまず見当たらない。
中古本をこまめに探してください(笑)。

ファミリービジネスの分野を学ぶと番頭の必要性が理解できるのだが、
あまり研究が進んでいないのが実態のようだ。

長い歴史を持つ日本企業の場合、番頭の存在がカギ。
その役割次第で企業の存続や成長が決まってくるといっても大袈裟でない。
分かりやすい例でいえばホンダの本田宗一郎と藤沢武夫の関係であり、
ソニーの井深大と盛田昭夫の関係。
あまり知られていないが松下幸之助には高橋荒太郎という大番頭がいた。
カリスマ経営者には陰で支える名番頭が必ずと言っていいほど活躍していたということ。

そうえいば大河ドラマ「晴天を衝け」でイッセー尾形が演じていた三野村利左エ門も
三井の大番頭として本書で紹介されている。
こう繋いで見ていくと歴史も理解でき興味深くなる。

番頭といっても一括りにはできない。
本書では番頭機能の分類として、大番頭、ご意見番、女房役、右腕型補佐役、懐刀に分けている。
トップがどんな存在なのかで、それぞれの役割が異なる。

一番存在が大きいのが大番頭で、時にトップを諫め暴走を阻止するとか、
社長以上に怖い存在であることが求められる。
今の時代に合わせれば参謀になるわけだが、
こうした機能のひとつひとつ理解し企業に当てはめていくと
果たすべき役割がより明確になるんじゃないかな。

僕が今後社会の中でどんな役割を担っていくかは不明だが、参考にすべき点は多かった。
個人的な見方だが、社長経験者がその後、別の企業の番頭役を担うのもいいと思うんだけど。
トップの気持ちも理解できるしね。

本書でもう少し解釈を深め、ファミリービジネスの分野でも役立てていきたい。
いい勉強になりました。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その202

さすがに200回を超えると紹介するお店が絞られてきます。
というよりも常に新規開拓をしないと追いつきません。
まるで新人営業マンのよう。
そんな姿勢は忘れてはいけません。
「よ~し、ここはガンガン飛び込みするか!」
と気持ちを奮い立たせます。

しかし、ふと振り返ると紹介したと思いながら、未紹介のお店がありました。
伏見駅1番出口のすぐのところにある「味の名所 ながさき苑」さんです。

伏見地区では40年以上の歴史があります。
店名の通り長崎の料理がメイン。
今の季節は鯨も多いようです。

店内に入り、ランチメニューを眺め注文します。
ここはあえて無難な選択をします。
カウンターからふと顔を上げるとこんなポスターが・・・。

この寒い12月にシャリキンは売れるのかな?
とどこかのお店と同じ疑問がわきます。

それはさておき、こちらはメニューは手書き。
注文したランチも紙の札が渡されます。

A定食 800円

この日は特製味噌ちゃんぽんとカキフライ、唐揚げがA定食。
やはり長崎ちゃんぽんを食べるのが正しいでしょう。
そして、寒い季節は味噌で攻める。
これも正しいといえるでしょう。

特製味噌ちゃんぽんはこんな感じ。

多くの具材が入っています。
はんぺんが入るのも長崎では定番なんでしょうか。
このボリュームでこの値段はお値打ちといえるでしょう。
ご飯もお替りできますが、その必要はありません。
これだけで十分お腹は満たされます。

後ろの席にはビジネスマンのグループが食事をしています。
顔は見えませんが、会話が聞こえてきます。

「全然問題ないっす」
「そこまではやってないっすね」
「作ったことはないっすよ」
会話の語尾は必ず「っす」とつけています。
相手は上司なのか先輩なのか、そのやりとりからどうやら新人のようです。

営業かなあ?
新規開拓してるのかなあ?
もうちょっと言葉遣いは気を付けた方がいいね。
大事なのは気合いだけどね。

そんなことを思いながらお店を出ました。

ごちそうさまっす。
あっ、気をつけないといけません。

スライド作成と講演と

12月に入り、慌ただしい日が続く。
予定もかなり立て込んでいる。
とはいえ僕の場合、夜の予定ばかりが埋まっていき、日中はさほどでもない。
じっくり社内で時間を取れることも多い。

そんな中の仕事として挙げられるのが、スライドの作成。
今月は大学から頂いた学生向けの講演も多い。
明日も明後日も・・・。

内容が同じなら一本作って、使いまわせばいいがそうはいかない。
対象が大学3年生向けであったり、
1~2年向けであったり、
また1年生のキャリアの授業であったり。
重なる面はあるが、基本的に伝える内容が異なるため、使いまわしは利かない。

テーマも中小企業の魅力であったり、
インターンシップの活用法であったり、
働き方の基本であったり。

例年、同じテーマで話をするケースも多いので、
前年準拠と言いたいが、この1年で世の中の環境は大きく変わった。
当初は昨年作成したスライドを使用しようとも考えたが、それは無理。
新たな情報を盛り込まなければならない。
最近はそんな作業をせっせとしていた。

一昨年までは対面だったので大学に出向いて話していたが、今年は全てオンライン。
移動時間がないのは効率的だが、僕にはそんな効率は必要ない。
大学に出向いて学生と会話したり顔色を見たり、
また、キャリアセンターの方とくだらない会話も含め情報交換する時間がよかった。

それだけではない。
講演後、必ず立ち寄るラーメン屋さんがあり、楽しみの一つだったが、それもなくなった。
わざわざ郊外のラーメン屋さんまで行けないしね・・・。

オンラインの講演は基本的に一方通行。
終了後、質疑応答があったりするが、ビデオオフ状態なので相手の顔は見えない。
90分近く喋りっぱなしの状態。
脱線具合も自分で調整するしかなく、ウケているがドン引きかもわからない。
ドン引きでも寒さを感じないのはいいかもしれないけどね。

オンラインでの講演に慣れてきたとはいえ、僕はやはり対面の方がやり易い。
決して手は抜きませんが・・・。

今日は朝から経営者の集まりがあり、その後も打ち合わせがあるが、
午後は時間もあるので、残ったスライドを一気にまとめてしまいたい。

来年はあそこの四川ラーメンを食べたいな。
そんなふうに思う火曜の朝でした。

事業承継を学ぶ

一昨日の土曜日はマジメにお勉強。
名古屋商科大学大学院にわざわざ出向いた。

大学院があるのは丸の内。
トイレから外を眺めると、
5年前までオフィスを構えていたNFC丸の内ビルが眺められる。

11階のトイレから12階建てのビルを見下ろす。
むっ、なぜ?
些細なことは気にしない方がいいが、大学院の施設が立派で豪華のは事実。
思わず社会人クラスに通いたくなってしまう。
これも巧みな戦略。

参加したのは「事業承継学会年次大会」。
事業承継について学ぶ場。

名大社の事業承継のために参加したのではない。
現在取り組んでいるファミリービジネスの事業承継をより理解するため。
一日、行われる講座はいろんなテーマで情報を提供していた。

僕もいくつかのセッションに参加したが、参考になる点が多かった。
詳細まで語ることはできないが、サクッと披露しておこう。

大手M&A会社のいかに自己中心的な営業手法には疑問を抱いたし、
大学での経営教育が事業承継に役立つかは視点の置き方が大事だし、
信用金庫と地域の事業者の関係性は切っても切れないし、
引退後の居場所を作るのも重要。
まあ、そんな内容。

それが理解できただけでも大きな学び。
それぞれの立場で学術的な面や実践的な面から
語られる内容は知らないことも多く参考になった。

学会の年次大会には全国から関係者が参加されている。
僕は4日までにこの存在を知り、たまたま都合がついた身の軽さ。
こんな有益な情報が限られた方しか知らないのは、勿体ない。
クローズドな環境がいいのかもしれないけど・・・。

名大社のような親族外承継を当たり前とする会社と違い、
(それはそれで大変だけど・・・)
ファミリービジネスの場合、多くのしがらみが発生し一筋縄でいかない。
今回もいくつかのケースを聞きながら、改めてその大変さを実感。

だからこそ、僕らがやれることもある。
今後、名古屋ファミリービジネス研究会を運営に役立ちそうなヒントも頂いた。
やっぱり内でも外でも関係性。
その関係性を上手く繋ぐのが僕らの役割だろう。

とりとめのないブログになってしまったが、いい会に参加させてもらった。
学会にも入会しようかな(笑)。

貴重な機会をありがとうございました。

映画「梅切らぬバカ」

77分という映画としては短い作品。
しかし、短さを感じることはなく、かといって退屈さは一切ない。
頃合いの良さが鑑賞後の印象。

49歳の誕生日を迎えた自閉症の息子(知的障がい者にもあたる)と年老いた母親を描いているが、
そこに悲壮な雰囲気はない。
一般的にいえば、この親子関係なら楽しいことより辛いことの方が多いと考えてしまう。
もちろんそんな環境もあるだろうが、それは僕らが勝手に想像しているだけ。

親子には親子にしかわからない深い愛情があり、
その環境だからこそ幸せに思えることもある。
日常が当たり前すぎると関係性の有難さをむしろ忘れてしまう。
大いに反省するところ。
もっと家族に感謝しなきゃいけない。
映画を観ながらつくづく感じた。

本作に悪い人は登場しない。
周りに気を使い、自分たちの平穏な生活を健全に望む。
だが、時にそれが人を傷つけてしまうことも多い。
誰しもが自分の正しさを語っているだけなのに。

多様性の大切さを頭では理解していても、間近だと本能的に体が反応する。
なんらかの偏見が体の中に内在している。

それは僕も同じ。
いくら綺麗ごとを並べて理解を示しても、体のどこかでは別の反応をしてしまう。
そこに対峙させながら少しずつ深めていくしかない。

そんな意味では子供の方が純粋に世の中を見れるのかもしれない。
噓でごまかすこともできない。
大人になると汚れてしまうんだな。
そう思うと塚地武雅が演じた息子忠さんが一番純粋な生き方。

この親子がとてもいい味を醸し出していた。
加賀まりこはおっかないイメージしかなかったが、こんな優しい母親だとは・・・。
この母と息子が作品をほのぼのとさせ、普通に生活することの尊さを教えてくれた。

本作のプロデューサーは本間英行氏。
大学の映画研究会の先輩。
7歳年上なので部活では被っていないし、校舎も違うので接点はなかった。

僕は新人の頃、東宝の事務所でお会いしたことがある。
多分、本間さんは覚えていないと思うが、いろんな話をさせてもらった。
僕も映研の部長だったので、そんな点では近しい関係。
僕が東宝を受かっていたら、同じような人生だったりして・・・。
あり得んか。
身近な存在と勝手に思うことは許してくれるだろう(笑)。

あくまでも個人的に評価でしかないが、2021年の日本映画は秀作が多い。
今年は例年より本数を観ているせいもあるが、そう感じる。
本作もそう。

2021年も間もなく終わるので、今年は自称映画コラムニストとしても一年を振り返ってみたい。
あと1~2本観れるかな。

本作も何気におススメします。

めっきり寒くなってきた、ランニング日記2111

朝晩が急に冷え込んできた。
先月も同じような書き出しだが、比べ物にならない。
また、日も短くなり朝6時でも暗い。

そんな季節になってきたのだ。
朝5時に起床し、スマホチェック、新聞チェック、ブログをアップし、
家を出ようとするのが6時前。
半月前であれば、5時45分頃にランニングに出ていたが、日に日にその時間が遅くなる。
12月は6時過ぎに外に出ることになるだろう。
明るくなるのは6時半だし・・・。

逆に夏場は5時すぎに走り出し、シャワーを浴びた後にブログアップ、
新聞チェックになるので、季節により行動の時間帯が変わる。
単純に暗い時間帯を避けているだけだが、これが季節を感じる要素となり敏感にもなる。
決して悪いことではない。

この11月からは平均ペース週3回で夜の予定が入ってきた。
翌日に影響するケースもあるが、
今のところ平日もコンスタントに走ることができている。
特に11月は週20~30キロといいペース。
平日3回×5キロ、休日1回×10キロ。

これが継続できれば確実に毎月のノルマは達成できる。
それに近いランニングができたのが11月。
天候にも恵まれたので大きくペースを乱すことはなかった。

その結果、11月の走行距離は103km。
3ヵ月連続でのノルマ達成。
パチパチ。

もはやノルマ達成が当たり前だとライバルを含めたブログファンは面白くないのかも。
12月はさらに夜の予定が多いので、分かりませんよ。
お楽しみに・・・。

ちなみに11月は東京出張もあり、久々に皇居を1周。
ランニングのタイミングで太陽も登ってきたので、気持ちよかった。

いつ振りだろうか?。
ほぼ2年振りじゃないかな・・・。
ランナーも多くなってるんだろうね。

この季節は走り始めはちと寒いが、走り終える頃に程よい汗をかくので、
年間通して一番走りやすい季節かもしれない。
そこはやはりノルマ達成しないとね。

さて、1年の締め括りとなる今月はどうか。
できれば新記録達成といきたい。
これ以上、夜は誘わないでね。

奥井さん、37年間、お疲れさまでした。

これまで名大社には僕より先輩のメンバーが2人在籍。
その一人が奥井さん。
定年後、雇用延長を継続し、来年1月で満了となる。
そのため一昨日11月30日が名大社への最後の出勤となった。

奥井さん、37年間、お疲れさまでした。

本来は全員で送別会を実施したかったが、本人の体調とこの環境を考慮し見送り。
夕方に全員に集まってもらい挨拶の時間を取った。

奥井さんの素晴らしいところはいつどんな時でも手を抜かない、愚直に仕事を進めるところ。
ギリギリまで営業としてもこだわり、11月はなんと3件の新規契約をし新規賞も獲得。
そんな仕事の締め方も奥井さんらしさ。
その姿勢には改めて尊敬の念を抱く。

冒頭はその新規賞の表彰と僕の挨拶から。
奥井さんとの思い出話をいくつかする中で、
僕が入社一年目にオシャレなお店に飲みに連れて行ってもらったことを懐かしく語った。

本人は全く覚えていなかった(笑)。
新卒サイトの立上げの際は奥井さんの力がなければ成し遂げられなかった。
そんな話をつらつらした後に奥井さんからの挨拶。

あまり人前で話すことを得意としないため、きっちりとした原稿を作り、
それでもユーモアたっぷりに名大社での思い出を語ってくれた。
いろんな思い出やまた会社を去る寂しさもあるのだろう。
涙ぐみ、言葉に詰まる姿にはみんなもウルッときたと思う。
奥井さんのそんな姿は初めて見たといってもいい。
やはり、こんな時間は大切だ。

挨拶の後は各部門を代表して一人ずつ、奥井さんに贈る言葉。
紹介事業部の荻上は一緒に行った鈴鹿市の委託事業のことを。

商品管理部の不破は奥井さんの丁寧な制作物の仕事のことを。

営業部の重野は同じチームでやっていたイベントデータ集計のことを。

いずれも奥井さんの実直な仕事ぶりを表すエピソードだった。
そして、最後は堀口さん。

長年共にしてきた仲間への温かい言葉。
これまでいいことも辛いことも一緒に経験してきた。
外には公表できないエピソードもあり笑いを誘っていた。
奥井さんのネタがあれば2時間は軽く飲めるという。
僕も同時進行で走ってきた仲間として、いろんな姿が頭に浮かんでいた。

サプライズ的に一番若手の久保田、松本から花束とワインの贈呈。
照れていたのか、距離感のある写真(笑)。

最後は全員で急きょ記念撮影。

あれっ、ナンバー2がいない・・・。

今月の鈴鹿のイベントは手伝ってもらうが、会社としては一昨日が最後。
しばらくはゆっくりと体を休ませてください。
また、いずれは奥井さんらしく精力的な活動を。

奥井さん、37年間、会社を支えてくれて本当にありがとうございました。