栄の書店の就職活動本コーナーを覗いてみると、親向けの著書があり、つい手に取ってみた。
昨今の厳しい就職環境が、このような著書を導き出したのだろう。
以前から、就職活動における親の関わり方に関心を持っていた。
多くの人事担当や学生と接触すると、その予想以上に深い関わり方が如実に現れる。
好いか悪いかは別にして、最近の就職活動における親の影響力は強く、
学生の就職先は親が決めてしまうのではと錯覚してしまうくらいだ。
キャリアカウンセラーの勉強会でも、「親離れ、子離れ」というキーワードで話をしたこともあり、学生を取り巻く相談内容でも切り離せなくなっているのが実態だと思う。
マスコミに流れる就職に関するネガティブなニュースが、親をより過敏にしてしまうのも原因のひとつだろう。
また、長男長女の一人っ子が増えたことも要因であろう。
ゆとり教育の影響もあるだろう。
単純な原因追及で片づける問題ではないだろうし、これは買い手市場に限らず、売り手市場の環境でも、発生する問題であると思う。
実際に我が子の就職活動に関わった著者は、
「我が子の人生は、我が子が決めるべきです。親といえども、干渉すべきではありません。親にできること、すべきことは、我が子が自ら考え、自己責任で決断することができるようになるようサポートすることです。親としては、こうすればよりよいのではないかと、いろいろと考えるでしょうが、ここはぐっと我慢して、自分で考え、決めることを求めるようにすべきでしょう。それが、将来的には踏ん張りのきく人生を歩むことができるキーポイントになります。」
と述べている。
ごくごく当たり前のことである。しかし、当事者になるとこう客観的で冷静な判断はできないだろう。
となると、このような親向けの著書を読むことで、親としての在り方を確認する事ができるのかもしれない。
これは親向けに書かれているが、就職活動を通した全般のことが、わかりやすく書かれているので、現役のシューカツ生が読んでも勉強になるだろう。
子を思う親の気持ちが少しでも理解できるかもしれないし・・・。
ようやく春らしい暖かく気持ちのいい日となった今日、岐阜の恵那峡マラソンに参加した。
走った距離はハーフ(21キロ)。1月のみのかも日本昭和村マラソン以来のハーフの大会で、今シーズン最後のレースだ。
今日の恵那市は晴天に恵まれ、昨日までの寒さとはうって変わって暖かい一日となった。
今回は大学時代のサークルの先輩と一緒に参戦。サークルと言っても運動系の部活ではなく、映画研究会というスポーツとは程遠い地味なクラブ活動だが、マラソンブームに乗り、最近、映研ランナーズチームを創設したのだ。
なんとお揃いのTシャツまで作って、ヤル気満々で臨んでいるのだ。
(とは言え、今日は3名も参加だが・・・)
この恵那峡マラソンも年々認知が上がり、マラソン人気と共に参加者も増えてきた。
今日も2400名のランナーが参加。これまでで一番多い人数という。
岐阜で行われる大会は、地域の協力が得やすく、通行止めの道路も確保しやすいことが理由と思うが、大体、田舎で開催される事が多い。
岐阜の田舎となると、当たり前のように山道を走る事となる。
今回も、前回のみのかも日本昭和村マラソン、前々回のいびがわマラソン同様、起伏の激しいキツいコースであった。
いきなり上り坂をひたすら走り、3キロ時点で既に息が苦しくなる状態であった。
それでも、しだれ桜を眺めながら、沿道に咲く水仙の花を眺めながら、遠くにそびえ立つ御嶽山を眺めながら、
そして、地元の方の声援や心地よい風を感じながら走る事ができた。
アップダウンの繰り返しで、最後の2~3キロはヘロヘロ状態であったが、何とか完走。
結果は1時間56分14秒のタイムであった。
1時間55分切りを目標に臨んだレースであったが、まだまだ実力不足。少し残念な結果だった。
一緒に走ったメンバーは、1時間50分と2時間3分と何だか平均的に間隔の空いたタイムでゴール。
それでも全員完走で満足である。
これで、今シーズンのハーフマラソンは終了。来シーズンは今秋からになるだろう。
結局、今シーズンは3度のハーフマラソンにチャレンジした。
11月9日 いびがわマラソン 1時間56分
1月10日 みのかも日本昭和村マラソン 2時間00分
4月18日 恵那峡マラソン 1時間56分
コースが厳しいと言われるいびがわマラソンで、そこそこのタイムでゴールした事が変な安心感を生んでしまったのかもしれない。
それ以降、タイムを伸ばす事ができず、今シーズンを終了してしまった。
それが、来シーズンへの課題を残す事となった。
もっと平坦なコースを選択する事も視野に入れながら(潔くないぞ!)、来シーズンはもっといいタイムを出せるよう練習を積んでいきたい。
美味しいビールをもっと美味しくするために。
名大社では、この14・15日で企業展・転職フェア同日開催を行った。
企業展では、今年の就職戦線の厳しさを反映したこともあり、多くの学生さんに参加頂いた。
大手企業は既にエントリーを締め切り、選考を進めているケースが多いため、今回は中堅・中小の参加企業が中心となる。
中にはこれから本格的に採用活動を行う企業も多い。
一般的には知名度がなくても、東海地区では堅実な事業展開を行っている企業も多いため、参加する学生さんにとっては新しい発見となり、今後の就職活動にも大いに役立っていると感じる。
その態度も真剣そのもの。熱い眼差しで人事担当者の話に耳を傾ける。
昨秋から就職活動をスタートし、思うように選考が進まない学生もいれば、つい最近、始めたばかりの学生もいる。
学生の進捗状況は様々だが、それぞれが悩みや不安を抱えながら、進めているのは事実だ。
現在、企業展では「キャリアカウンセラーの就職相談コーナー」を設けており、その場で学生の就職相談を受付けている。
通常、この場では僕の仲間のキャリアカウンセラーの方に相談業務を任せているのだが、予想以上に学生さんが面談に来られたため、キャリアカウンセラーの端くれとして、僕自身も数名の学生さんの相談に乗らせてもらった。
既に就職活動を進めているが、壁にぶち当たり、中々前に進めないケースの相談が多かった。
中には泣き出してしまう学生もいたが、こちらとしては現状の悩みに対して答え、アドバイスするとともに、どうにか前向きに就職活動を継続させるための希望を与えなければならない。
本来、カウンセラーの立場であれば、じっくりと学生と向き合い、時間をかけてカウンセリングすべきだが、このようなイベントでは、一人あたりに掛けられる時間も限定されるため、それが難しい。
しかし、何らかの「気づき」と「学び」を与えるのが、こういった場でのキャリアカウンセラーの役割とも考えている。
今回の相談でも、最初は不安で泣き出した学生さんも、帰る頃には笑顔になり、前向きな姿勢を見せてくれた。
「相談に来て、本当に良かった」とも言ってくれた。
このような言葉をもらうことは、キャリアカウンセラーとしても大変喜ばしい。
結局、答えを出すのは本人にしかできない。
しかし、答えを出す本人がどんな答えを出せばよいのかの”ひとつのキッカケ”を提供する事も大切だと思う。
確かに今年の就職戦線は厳しい。でも、やれることは山ほどある。
気づかないだけで魅力的な企業も山ほどある。
チープな表現だが、頑張って欲しい。
最近、巷にドラッカーが溢れている。
今週の週刊ダイヤモンドの特集もドラッカー。
特にこのような厳しい経済環境だがらこそ、余計に注目されるのかもしれない。
そして、ビジネスマンなら一度は手に取る代表的な経営学者だ。
そんな自分も数年前から、機会がある時に読むようにしている。
しかし、残念ながら、彼の著書を自分の中にうまく取り込めていない状況にあった。
一つ一つの言葉は理解できても、自分のものとして吸収し、活かされてこないのだ。
自分には経営の才覚が乏しいのではと落胆したものである。
その落胆と危機感の中で、「ユニクロ」を牽引する柳井氏が、
NHK教育テレビでドラッカーについて語る番組を見ることとなった。
今の柳井氏自身の存在は、ドラッカーの影響が大きいという内容であり、
その薫陶を受けた言葉や教えを熱く語っていた。
その後、この著書を手に取る事になった。
柳井氏がドラッカーの影響を受けつつ、どうやって「ユニクロ」を躍進させたかが、分かりやすく書かれている。
その経営者としての生き方も参考になるのは当然だが、
ドラッカーを吸収するには、かなりの時間を要した事も。
何度も何度も読み直し、株式上場した時期に本質的な意味を理解したということを・・・。
情けないが、この事実にちょっとした安心感を覚えた。
まだまだ理解しきれない自分も許されるのではないかと。
だからこそ、誓うのだ。
これから時間をかけて、ゆっくりとその書かれている本質を理解しようと。
少しずつでも自分を成長させようと。
そんな意味でも、この著書はドラッカーの広報に十分貢献している。
安易に「顧客を創造しろ」とか「強みを生かせ」なんては、言ってはいけないかな。
3年生になった息子の話。
新学期がスタートし、学校ではいろんな取り決めが行われる。
クラスの学級委員を選出する事も重要な行事だ。
昨年、姉の影響と学級委員は賞状がもらえるという単純な理由から、
学級委員に立候補し、勢いだけで何とか選ばれた息子。
3年になったこの春も立候補するかと思いきや、どうやら落ちるのが心配で止めようと弱気の虫が走り、迷っている様子。
嫁さん曰く、
「当選するかどうかはどうでもいい。落ちても恥ずかしい事じゃない!。自分から手を上げて、積極的にチャレンジする事が大事。余計な心配なんてしなくていい!!」と息子へ。
それで決心がついたのか、友達が後押ししてくれたのか、今年も自ら手を上げた。
5人の立候補者から投票で2人に絞られ、決戦投票となった。
結果、当選。
本人は大変喜ばしかったようで、ルンルン気分で帰宅したという。
朝の不安な態度とは雲泥の差だ。
これは本人にとっても自信になったと思う。
素直に「良かったな!」との言葉も掛けた。
しかし、もし落選していたとしても、父親としては褒めてあげたいと思う。
嫁さんが勧めた様に、大切なのは手を上げてチャレンジする事だからだ。
今回の当選も、たまたま上手くいったにすぎない。
小学3年くらいで実力差があるとも思えない。
まだまだ主体的とは思えないが、その臨む姿勢が大切なのだ。
これからも失敗を恐れず、どんな事においても積極性を出して欲しい。
一日中、雨が降り続き、気分が晴れない憂鬱な時を過ごしていただけに気持ちのいい話を聞くことができた。
(ただの親バカかも知れないが・・・)
名大社は今回「ふるさと就職応援ネットワーク(略称:Fネット)」
に加盟した。
このFネットというのは、地方の人材事業に強みを持ち、
独自の活動を展開する企業が、地方出身学生の地元就職の支援を基本理念に設立した組織。
各地域の企業が連携を強化し、ポータルサイトの運営やイベント実施などで、地元就職を支援する活動を行っている。
名大社も東海地区での就職を応援している企業であり、
地元に特化した展開をしている。
以前から面識のあるこの組織の幹事の方に、組織の理念や志を伺い、
賛同して、仲間に加えさせてもらう事となった。
しかし、ただ手を上げれば参加できるというわけではなく、
既に活動を行う加盟会社の賛成を得なければならない。
加盟会社は北は北海道から南は九州まで15社あり、
各々がそのエリアで積極的なサービスを提供している。
今年2月に初めて会合で加盟会社のトップと交流をさせてもらい、
情報交換もさせて頂いた。
その多くが自ら起業した経営者であり、高い志と行動力、
そして高い能力を持った方である。
その方々の全員に承認頂いたのであるから、大変光栄な話だ。
2ヶ月に1回定例会が行われるため、先週10日に東京に出向き、
今後の展開についての議論に参加させてもらった。
ちょうどFネットとして、新たな取り組みの時期であり、
その会合は有意義で貴重な体験であった。
詳細はリリース段階にさせてもらうことになるが、東海地区を中心に展開する当社にとっても、新たなチャンスが拡がりが期待できると共に、何らかの形で貢献できるのではないだろうか。
いくつかのテーマに基づいての発表や討議が行われた後、
六本木で懇親会が開催された。
ここの場でも多くの「学び」を得る事となる。
酒を酌み交わしながらの話なので、話題もあっちへ行ったり、
こっちへ来たりととりとめなく続いたが、終わった後で気づいたことがあった。
この加盟会社のトップは、「元リク」が多いということ。
さすが人材輩出企業の代表格であるから、当然かもしれない。
しかし、事業ドメインにおいては同じ人材事業にも関わらず、
リクルート商品を取り扱う会社が1社もないのは驚きだ。
名古屋地区でもリクルートOBが起業するケースもあるが、
人材事業を行う場合、リクルート商品を扱う代理店や制作会社を経営する事が多いと思う。
反発心が強いかどうかは定かではないが、既存メディアに頼らず、
自らの手でメディアを立ち上げるパワーは凄い。
それも自分と同世代の経営者が多いことは、大きな刺激であり、尊敬である。
Fネットは自社も含めた今後の就職支援の展開が中心にはなる場ではあるが、それ以外でも、ここで学ぶ価値は大きい。
今後の活動も新たなビジネスモデルの構築も楽しみである。
その中で、このFネットの理念に基づいた地元就職の支援に対して、
名大社がどのように貢献できるかを真剣に考えなければならない。