前作に引き続きブログに書くのはいかにも知恵も工夫もなく、自分の知識の狭さを披露するようなものだが致し方ない。いいと感じたものは素直に表現すればよい。
本作は東日本大震災前後の作品が多く、著者の気持ちの葛藤が正直に表現されている。それは政府への憤りであり、周辺の方への愛情や配慮であり、大人としての振る舞い方としてだ。
大きな権力に迎合することもなく、自分の未熟さを否定することもない。全てが正直と思えるのだ。いくら酔っぱらってホテルのフロアで寝ようとも、本当に大人として必要な礼儀、情、気配りは忘れることがない。大人の男だ。
だからこそ、周りの関係者をいくら巻き込んでも愛される存在なのであろう。僕は単純に憧れる。あり得ない話だが、飲みに誘って頂きたいと思ってしまう。
本書を読んで、昨夏、仙台を訪れた時を思い出した。津波ですべて押し流された街の光景を・・・。放っておけば記憶は徐々に薄れていく。それはやむ得ないことではあるが、時にこのような文章を読み記憶を手繰り寄せなければならない。
震災の当日を描いた文章の中で、伊集院氏はこう語る。
「私は被災者ではない。被災者というのは孤立しても生きようとして懸命になっている人。不幸にも生を絶たれた者と、その家族、友人のことを言う。」
重い言葉である。
どんな映像を見ようと、間接的な話を聞こうと、自分たちは被災者の方の辛さを理解することはできないのだ。
それを改めて教えて頂いた。
と同時に思う。
来週は東京。銀座に行けるのかなと・・・。
それがどうした。
2週連続のイベントである。
先週が土曜・日曜のイベントであったため、仕事としてはぶっ通し。メンバー全員が過酷な状況であるが、こういった時こそ、体調管理に気を付けて今週末のイベントに臨みたいものだ。
今週開催されるのが転職フェア。
11月から3ヶ月連続での開催となる。愛知県の有効求人倍率は0.98倍、新規求人倍率は1.60倍(2011年11月現在)と、緩やかではあるが右肩上がりの数字。先行きの不安要素があるものの、震災後の挽回生産や消費回復も手伝い、業種によっては人手不足に陥っているのが今の現状だ。
今回の転職フェアでも60社以上の企業に参加頂き、求人が増え始めた昨年同時期よりも更に多くの企業に参画頂く事となった。即戦力や経験者を求める企業も多いが、今春卒業予定の学生さんを募集する企業も40社強あるのだ。
つい最近の日経新聞の記事に取り上げられていた大手企業も参加頂く。卒業を間近に迎えた学生さんの中には、あきらめモードの方もあるかもしれないが、ギリギリまで情報収集をして欲しい。今になって、情報発信する企業もあるのだから・・・。
中途採用についても、ここ最近の傾向である自動車業界のエンジニア募集も多いが、流通関係も増え始めている。新聞で報じられているのように消費マインドが上昇している典型が、求人にも反映されているのかもしれない。
東海地区のサービス業が盛り上がってくるのは我々にとっても、喜ばしいこと。特定の業種だけでなく、幅広い業種が参加することにより、求職者の選択肢も広がっていく。自己のスキルを活かす可能性もチャンスも増えていくのだ。
世間一般的にまだまだ暗い話題が多いが、少しでも明るい材料を提供できれば、イベントを運営する我々としても遣り甲斐は増す。
第117回 転職フェア
≪日時≫2012年1月20日(金)・21日(土)
11:00~17:00 (講演は10:00より)
≪会場≫ウインクあいち
※詳しくはこちらから
新しい年のスタートは元気よく!今春卒学生も、転職希望の方も、精一杯応援します!
今週の3連休に何の知識も持たず、タイトルの意味も理解せず観た作品。
冒頭の津波のシーンはかなり衝撃的で、作品の内容とは関係なしに東日本大震災の後、上映中止になったことも何となく理解できる。
しかし、映画はアクションでもサスペンスでもない人と人が繋がっていく作品だ。最近のクリントイーストウッドは人間味に溢れる映画が多いと感心すると共に増々好きになっていく。
名匠と言われる監督も年齢を重ねることで作品のレベルが低下することは多いと思うが、クリントイーストウッドは全く該当しない。より映画が深くなっていく気がしてならない。
主役のマットデイモンとの相性も抜群。前作「インビクタス」とは全く違く役柄でありながら、監督の思う役を見事に演じきっている(多分・・・)。お互いの価値観が共通しているのだろう。
この映画を観て、改めて思うのは人が偶然が重なって出会っていくし、それが運命にもなっていくということ。
まさにクルンボルツのプランド・ハップンスタンスだ。キャリアとは全く関係ないけど・・・。
僕自身が死と向き合うのはまだまだ先の話だが、いずれこの映画のような時が来るのかもしれない。「ヒア アフター」は「来世」と言う意味だし・・・。
素直にやさしくなれる映画だった。
ここ数年、厳しい状況が続く人材業界。年明けからも業界再編のニュースが飛び交った。
3日には大手派遣会社のアデコが技術者派遣のVSNの株式を取得。6日にはパソナが伊藤忠商事系のキャプランを子会社化。
そして、リクルートはグループ事業会社を大幅再編。また、米国の派遣会社を買収と、年明けからたった1週間だけでも、株式取得、完全子会社化、ガバナンス体制変更と業界を騒がすニュースが多く見られた。
規模の大きな会社は更に規模を拡大し、業界内のシェアの比率を高めていく。資本主義経済である以上、文句を言うつもりもないし、買収側のトップの立場で言えば当然の選択であるとは思う。
名古屋地区ではVSNも話題の内容はともかく時代の寵児的な会社であったのも事実だし、数年前にテンプスタッフに吸収されたピープルスタッフも東海地区屈指の派遣会社であったのも間違いない。
気がつけば、名古屋本社の人材サービス会社がどんどんなくなっている。別の社名で会社は存続していても、名古屋らしさは失ってしまっているように思えてしまう。偏見かもしれないが・・・。
人材ビジネス自体は参入障壁は低く、それほどの資本力がなくでも立ち上げられるし、一人でも起業は可能だ。僕が知らないだけでその事業を営む個人も相当数は存在するだろう。
その分、規模が極端に分かれてくるのだ。
大手の存在か、ニッチな存在かで・・・。大手も中途半端ではなく、とことん大きな規模。それは、就職情報会社でも人材紹介会社でも人材派遣会社でも同じ。その方向を更に拡大させるのが、ここ最近のニュースだ。
さあ、その中でどう生き抜く名大社。大きな波に飲み込まれてしまうのか、それともどんな大波が来ようとも、ビクともせず仁王立ちする存在になるのか。
言えるのは、地域に根差す地域の会社は存在しなければならないということ。
この一年、業界再編が進むしても、我々のポジションは明確であり、やるべきこともはっきりしている。
それに向かって突き進んでいくのだ。
昨年の12月1日には2013年卒向けの就職活動が大きな話題となった。僕もいくつかのメディアから取材を受け、TVのニュースに取り上げられたりもした。
そして、その12月は大手就職情報会社の大きな合同説明会もスタート。名古屋地区でも一万人を超える学生がイベント会場へ押し寄せたりと何かと話題になることが多かった。
名大社は年間を通して合同説明会を開催する。
同業他社が13卒向けの合同説明会を実施していた先月も名大社は12卒向けを開催した。我々としては特に大きな山を描くわけではないのだが、状況的に12月に一気にピークを迎えてしまったような気がしてならない。この時期に参加しないと就職戦線に乗り遅れてしまうような危機感も手伝わせて・・・。
そんな環境の中、1月14・15日にようやく第1回目の合同説明会「【就活】研究フェア」を開催する。スタートは他社よりも遅いが、この1月を皮切りに9月まで同様の合同説明会を継続的に開催し、学生をサポートしていく。
短期決戦が叫ばれる今年の就職戦線だが、実際にそんな形で終結するとは考えにくい。就職活動の後半期まで出会いの場を提供することが我々の重要な役割だ。
今週のイベントは大手同業他社のような全国的に知名度のある会社が参加するわけではない。あくまでもこの地元を中心に展開する企業がほとんどだ。
学生の知らない会社も多い。だからこそ見てもらいたい。感じてもらいたい。派手さはないが、キラリと光る会社が多い事を・・・。
【就活】研究フェア(理工系ゾーン/文・理系ゾーン)
≪日時≫2012年1月14日(土)・15日(日)
11:00~17:00 (講演は10:00より)
≪会場≫名古屋国際会議場
※詳しくはこちらから
今年も東海地区で就職を目指す学生をサポートしていきます!
新居を構え、念願の書斎を持つこととなった。
わずか三畳のスペースではあるが、自分だけの城である。ここで読書をし、仕事をし、勉強もして、ブログも書いて、たまにDVDを観たりする。そんな生活を夢描いていた。
しかし、現実はどうかと言えば、その理想の生活が叶えられていない。
この12月1月、北側に面している我が書斎は寒すぎるのだ。暖房器具を点けようとすれば、嫁さんの厳しい声が耳元に届く。あちこち暖房を点けるのはもったいないと・・・。
確かに仰る通りなので、暖房器具を消し、書斎で作業を進めていると手がかじかんでくる。う~ん、寒い。風邪をひいてしまうぞ。
作業を中止し、結局リビングに下りてきて、ノートパソコンを持ち込みダイニングテーブルで作業をする。今、書いているブログもそう。
本当は一人静かな場所で、イマジネーションを膨らませながら、高尚な文章を書くはずであったが、皿を洗う音を聞きながら、娘、息子の喧嘩を制しながらの執筆。なんら引越し前の生活と変わることはない。
やっていることは以前とほぼ変わらないので、ブログの内容も成長することはない。(言い訳ですね・・・)
本を読むのも、日記を書くのもダイニングテーブル。
今の環境であれば、あと2カ月ほどは書斎はほとんど使われることはないだろう。家族が寝静まった夜に一人寂しく籠るか誰も起きていない明け方に利用する以外は・・・。
暑い季節になるとまたリビングに舞い戻るだろう。そう思うと春と秋限定の書斎になってしまう。それはそれでもったいない。
何らかの策は考えなければならない。もしくは、寒さに負けない暑さに負けない肉体を作らねばならない。仕事と同じで難しい課題がつきまとう。
それでも、自分の書斎があることは幸せなこと。時に自分で組み立てたプレジデントチェアーに持たれ掛けながら、その幸せを噛みしめて・・・。
ちなみに書棚は以前はキッチンボードだった。上手く利用しないとね。
本日より名大社では新年の業務をスタートした。
昨年のブログとほぼ同じ内容になってしまうが、今年も7時前に家を出て、7時半過ぎに会社へ出社。既に数名の社員が仕事をしていた。
昨年と違うのは、本日はうっすらと雪が積もっていたこと。それでも太陽はみるみると昇ってくる。気持ちいい朝だ。
そして、珍しく出社途中に近くの白山神社でお参りも。小銭入れを忘れたのを気づき、え~いっと縁起よく。
会社から眺める朝日も素敵だった。
社員を集め、8時半から今年最初の早朝会議。
今年掲げる標語から一年間の会社の方向性、各個人の目標の共有まで2時間近くぶっ通しで会議を進行した。昨年までは漠然とした目標設定をした社員が多かったが、今年はより具体化させたことにより、個々人のミッションが明確になった。本人の決意をこの一年間でカタチにしてもらいたいと願う。
午前中には別部門の会議がもう一つ。その後、年賀状の整理をしているうちに午前中は終了。コンビニのパンで昼食を済ませ、午後からは慌ただしく挨拶回りに出掛ける。寒い一日であったが早足で歩けば、自然と身体は温まっていく。気がつけば夕方になっていた。
溜まった書類や報告書をチェックして一日は終了。正月ボケをしている時間は全くない一日であった。
年頭の挨拶でも話をしたが、今年は外部環境を考えるとネガティブな要素は多い。厳しい一年になるとも予測できる。しかし、その中で我々が果たすべき役割を確実に行い、存在価値を高めていく。全社一丸で・・・。
「グローバルに考え、ローカルに行動する」
そんな一年にしていくのだ。
グロービスの方から頂いた一冊。
執筆・監修をされた田久保氏とは直接の面識はなく、グロービスのセミナーでゲストと一緒にディスカッションされているのを拝見した程度。その論理的な切り口にグロービスらしさを感じていた。
本書はグロービスの受講生の取材を基に「志」がどう生まれ、どのように育っていくかが描かれている。
「志」という言葉。
僕自身も好きな言葉であり、常に高い志を持たねばと思っているが、何故、志を持たなければならないのか、そもそも志って一体何なのかをしっかりと考えたことはなかった。その言葉自体の意味を深く捉えていたわけではなかったのだ。
志と夢とは違うのだろうかとも考えたりするが、志は現実の生活で培った経験から生まれてくることだ。それは本書を読んで再確認できた。志も変化していくし、小さな志から徐々に大きくなっていくことも重要のようだ。
僕自身は自らの志を更に育てていく必要があると同時に、志を持てる環境を創っていく必要もある。人はその機会によって志が芽生えてくるのだろうから。どこかの社是みたいだな・・・。
志を改めて辞書で調べてみると
「ある方向を目指す気持ち。心に思い決めた目的や目標」
と書かれている。
心と向き合うこと。やはり大切なようだ。