これからも前向きに 名大社会長ブログ

魅力ある同族企業を作っていこう

先週12日はオンラインセミナーを開催。
「魅力ある同族企業にするために大切なこと」のタイトルで1時間のセミナー。
予定通り東海地区の経営者や後継者20名の方に参加頂いた。

6月から開催する「第8回名古屋ファミリービジネス研究会」のPRも兼ねてはいるが、
アンケート結果から参考にして頂けた面は多い。
満足度も高かった。

現在、当日の動画をYouTubeで限定公開しているので、興味のある方は僕まで連絡をください。
URLを送ります。

当日の流れはこんな感じ。

まず最初に僕が15分程、基礎的な講座を行い。、その後、ゲストを招いたトークセッション。
これが響いたようだ。
登壇してもらったのは川畑工業式会社の西社長と株式会社コンテックの掛端取締役。
前週にみっちりと打ち合わせをし、懇親会でも飲みがら熱く語り中身をまとめた。

西社長には昨年も登壇してもらったがアップデート。
センシティブな内容も含むので全披露というわけにはいかないが、突っ込んだ話もしてもらった。
名古屋ファミリービジネス研究会で必須となるジェノグラム(家系図)を基に家族間の影響力を図る。
一見、事業とは関係なさそうだが、実は深く結びついている。

掛端取締役も初めてジェノグラムを作成し、大きな気づきがあったという。
幼少期の祖母との接点が知らず知らずのうちに家業への関わりに繋がった。
意図的ではないと思うが、そんな場面が同族企業には重要。

西社長はまだ58歳と若いが、既に事業承継計画を立て、着実に息子の意識を高めている。
昨今の同族企業は最初から継ぐことが決まっているケースは少なく、
おぼろげな意識の中、後継者となるケースが多い。
そのおぼろげをコントロールするのも経営者の役割。
徐々に意識を持たせる取り組みは十分に参考になったと思う。

僕は予定のない質問をしたり、
司会の株式会社サンコーの櫻山社長を急に巻き込んだりとアドリブを求めた。
登壇者は役者なので、そのツッコミにもうまく答えてくれ、
参加する側が飽きることなく聞くことができたんじゃないかな。
詰め込みすぎた面は否めないが、参考にして頂けたと思う。
少しでもお役に立てたのならありがたい。

せっかくなので登壇者で記念撮影。

自社の新たな取組みのキッカケになればいいし、
名古屋ファミリービジネス研究会に申し込んでくれたらもっと嬉しい。
ちなみに「第8回名古屋ファミリービジネス研究会」の詳細はこちら。

こんな活動を通じて、この地域の企業を盛り上げていきたい。
参加頂いたみなさん、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その283

先週の老舗店のブログはまずまずの評判でした。
ああいったお店は安心して落ち着いた雰囲気で食べれるのがいいですね。
お昼ご飯はそそくさと終えることが多いですが、
激混みで回転の速い店ではなく、ゆっくりと味わいながら頂くのが理想。
忙しい時間を外すことも重要ですが・・・。

今回は広小路通を伏見駅方面に歩き、駅を越えたビルに向かいます。
毎週、名古屋観光ホテルにお邪魔しており、こちらの看板が気になっていました。

まだまだ知られていない存在じゃないでしょうか。
広小路YMDビルの地下にある「おばんざい・おでん・蕎麦 あづみ」さんに行ってきました。
昨年10月にオープンした新しいお店。
ビル内はライバルがひしめき合っています。

「前は何屋さんだったけ?」
以前も飲食店でしたが、どんなお店か全く思い出せません。
こんなケースって多いですよね。

見るからに落ち着いた雰囲気。
これはのんびりと食事ができそうです。
店内はL字型のカウンターと掘りごたつのテーブルが4つほど並んでいます。

店名にもあるようにおばんざい、おでん、蕎麦が充実しています。
そのまんまな感じが正直で好感が持てます。
まずは定番メニューで攻めるべきでしょう。

日替わりおばんざい定食 1000円

日替わりのおばんざいが3種とメイン、それに刺身がセットの定食です。
この日はメインはチキンカツの卵とじ。

ご飯が進みそうなおかずです。
おばんざいは出汁が濃厚な玉子焼き、厚揚げ、そして三つ葉ともやしのカラシの効いたサラダでした。
これだけでもいいアテになりそうです。

こちらもご飯のお替りは自由。
最近は我慢する日が続いていましたが、この日は欲望に負けてしまいました。
「すいません。半分で・・・」
それでも謙虚にお替りし、美味しく頂きました。

メニューを眺めると日本酒も豊富。
おでんの季節は過ぎましたが、こんな雰囲気でしっぽりと飲むのもいいですね。
次回は夜お邪魔することになるのでしょうか。

ごちそうさまでした。

日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか

経営者にとっては辛い書籍。
日本企業では「やる気の無い社員」の割合が70%に達し、「熱意溢れる社員」の割合はたった6%。
そんなデータが示され、その原因は企業のトップにあるという。
自社は該当しないと思いたいが、こんな数字をぶつけられると経営者としては非常に辛い。
そして、だから日本の企業は生産性も低くダメなんだと非難を浴びる。

経営者の端くれとして反発する面と反省する面と介在。
また、本書で書かれている内容に共感する面と批判する面も介在。
責任を認めつつも、現実問題としてどうなんだと反論したくもなる。

確かな実績を上げ続ける経営者から言われるのであれば、納得せざるを得ない。
しかし、単なる評論家や何の実績もない無責任な外野から言われると腑に落ちない。
人間が小さいのかな(汗)。

世の中にはとんでもない経営者が存在するのも事実だが、ほとんどは懸命に経営に向き合っている。
結果を出なければ市場から追い出されるだけ。
至ってシンプル。

本書ではコストカットが日本の成長を止めた要因だと責めている。
否定はしない。
しかし、それはこの状況下だからいえること。

その当時は賞賛もしていたし、恩恵も受けていた。
僕でも厳しい時にはコストダウンの努力をしバランスを保ってきた。
安価で提供されることでラクになったことも事実。

特に飲食なんて分かりやすい。
僕が学生時代の牛丼の価格とほんの数年前までの牛丼の価格はほぼ変わらない。
そこには相当な企業努力があったからこそ成り立った。
単に値下げ要求をしたのではなく、様々な改善を繰り返し実現できたこと。

その行為を全否定されると悲しくなるし、文句もいいたくなる。
言わんとすることは理解できなくはないが、違和感も感じる。

一方で会議のための会議や過度なマイクロマネジメントなど、
無駄な仕事がやる気を失わせることには大いに共感。
無意味な書類もなくていい。
それは小さな仕事だが大きな仕事でも同じ。

おかげさまで前例主義がはびこる会社ではない。
必要ないと思えば、どんどん変えていくことができる。
変化を繰り返しながら会社は55年生きてきた。
これからもそう。
次世代の社員を育て、彼らに活躍してもらうしかない。

うちのような小さな会社でやる気のある社員が6%しかいなかったら、とうに消えている。
やる気があるのにその程度かと言われれば言い訳できないが、会社の源泉は「やる気」。

まとまりのないブログになってしまったが、本書は反面教師として捉えておきたい。

映画「アイアンクロー」

「RHEINGOLD ラインゴールド」に続いて実話を基にした作品を鑑賞。
侮っていた。
映画評論仲間からも評価の声は届いていたが、侮っていた。

プロレス一家の悲劇を描きながらも、単純明快なスポコンドラマと想像していたが、
その想像をはるかに超えていた。

80年代、プロレスはかなり人気があった。
中学、高校時代の友人もプロレスファンは多く熱く語っていた。
僕はアニメのタイガーマスクは好きだったが、プロレスは話題についていく程度。
さほど興味はなかった。

金曜のヒマな時(確か)に古舘伊知郎さんのアナウンスで見ていたくらい。
アントニオ猪木から藤波辰巳や長州力に人気が移った頃。
外国人レスラーもスタンハンセンあたりしか知らない。
その裏側でこんな世界があるなんて、知る余地もなかった。

今、アメリカでプロレス人気はどうなんだろう?
この時期に公開されるには何らかの意味もあるとは思う。
偉大なる父親の存在が家庭崩壊に繋がる等、
家族の結びつきが今のアメリカ社会を反映させているとか。
映画は時代を映す鏡でもあるし・・・。

何かを信じ、取りつかれたように懸命に励み、結果的に呪縛となり不幸を招く流れ。
本作はプロレスというエンタメと努力と根性をごちゃ混ぜにした世界だが、
どこの世界でも見られることかもしれない。

親の理想が一家を破滅の道へと進めてしまう。
親として子供に期待しすぎるのは、却って子供を苦しめる材料。
反面教師として捉えておくのもいい。

しかし、本作はそんな生ぬるい親の戒めを訴えたいのではない。
一人一人の葛藤を表現した重厚な人間ドラマ。
かなりヤバい。

それを演じる俳優陣、プロレスラー役の4兄弟が素晴らしい。
筋肉隆々の体もそうだがプロレス技も見応えがあり、まるで本物。
鍛え方も尋常じゃないと思わせる。
舞台となる80年代も懐かしさを感じさせてくれた。

ほとんど悲劇でしかないドラマだが、それで結末を迎えると救いようがない。
呪縛から解き放たれ、人らしく生きることで明日への希望に繋がる。

映画評論仲間の声がなければ見逃していた可能性は高い。
プロレス好きはもちろんだが、むしろ嫌いな人に観てもらいたい。
貴重な経験ができるのは間違いない。

映画「パスト ライブス 再会」

解説には「海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、
24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、
アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー」と案内されている。

普段なら「ふ~ん」と素っ気なく通り過ぎる。
この年齢になると恋愛映画に興味を示さない。
あまり気が向くこともない。

しかし、なぜか観てしまった。
アカデミー賞ノミネート作品というのも、その前評判の高さもその理由。
また、何度となく予告編を観て、感情を抑えた演技に惹かれたのもその一つ。

恋愛映画は得てしてうるさくなりがち。
泣いたり叫んだり、飛び出したり暴れたりすることもい多い。
盛り上げるには必要な要素だが、いいオヤジになると却ってシラケてしまう。
予告編を観る限り本作にそんなシーンはなかった。

その期待感で映画館に足を運んだ。
僕の予測はほぼ的中。
こみ上げる感情を抑えながら物語は静かに進んでいく。

最初の別れから12年。
そこからまた12年。
お互い恋心を抱きながらすれ違う人生。
それを否定することはしない。
相手を責めたり、傷つけることもない。

自分の気持ちに素直に従いながら、気持ちを抑制する。
これが大人のラブストーリーということか。
激しいキスシーンや衝動的な行動を起こせばドラマは盛り上がるが、そんな必要はない。
じっと見つめ合うだけでお互いを理解し、優しい言葉でお互いを認める。

ストーリーとして奇抜さがあるわけじゃない。
ありふれたテーマのようにも思える。
それでも新鮮。
清々しい気持ちにもなれる。

一年に1回くらいはラブストーリーを観てもいいと思ってしまった。
会話もせずお互い見つめ合うだけの長回しがむしろ効果的。
その時間が心地よかった。

主演女優のグレタ・リーはこれまで見てきた韓国系美人とは異なる。
アメリカで生き抜く強さを感じる。
本作同様、両親が韓国へ移民。
韓国内での生きづらさをある種、表現しているとも思った。
そんな見せ方もありかな・・・。

本作を韓国映画と捉えるなら、日本映画がまた一歩先を越されてのかもしれない。
心温まる作品にもなるけどね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その282

最近の伏見シリーズはオープンしたばかりのお店をアップしていました。
新しいお店が街を活気づかせるのはとてもいいこと。
これからもそんなお店には期待していきたいですね。

一方で長い歴史を持つ老舗店がこのエリアを守っているのも事実。
そんなお店も応援していかなければいけません。
会社から栄方面に向かった住吉町にある「割烹みどり」さんに行ってきました。

実際、住吉町という住所はなくこのあたりは栄3丁目。
ちなみに伏見という住所もありません。
この佇まい、どうでしょうか?

この雰囲気だけでも老舗感を体感できます。
創業70年ほどの割烹料理店で本格的なフグ料理も提供してれます。
以前、大先輩経営者の多い経営塾の懇親会でもお邪魔しました。
塩で固められた鯛を割らせてもらいました。

1階は昭和の居酒屋を感じさせてくれます。
ランチメニューも豊富です。

迷いましたがこちらを注文しました。

まぐろ、サーモン、しらすの三色丼(かぼちゃのコロッケ付) 1000円

結構なボリュームです。
丼をアップすることこんな感じ。
これで1000円はお値打ちといえるでしょう。

さしみ醤油にわさびを溶かし、ほどよく丼にかけて頂きます。
時折、かぼちゃコロッケを絡ませると異空間へと誘われます。
そんな食べ方もいいでしょう。

基本的に魚がウリのお店ですが、
多くのお客さんがわらじチキンカツやチキン南蛮を注文していました。
隣のお客さんを覗き込み、その理由が分かりました。

その迫力はかなりのもの。
老舗店で食べれることはあまり知られていないでしょう。
刺身なしにすれば790円で頂けますが、おかずはそれだけで十分です。

まぐろ刺身付きうな丼が1200円というのも気になりました。
奥の方のオバさんグループが頼んでいたので、何気なく覗けばよかったです。
次回はこれにしましょうかね。

12時過ぎは満席で入れないと思うので、時間をずらしてお邪魔するのがおススメ。
ごちそうさまでした。
老舗店にも頑張ってもらいたいです。

今だから「採用イノベーション」なのか

先週土曜日はジモト就職フェアを開催。
25卒学生を対象とした合同説明会だが、意外なほど多くの学生が参加してくれた。
(意外なほどという表現は現場に失礼ですね。スミマセン・・・)

ある就職情報会社の調査によると3月1日時点で内定率は43.2%。
昨年よりも10.8ポイントも高い。
間もなく4月1日の数字も発表されるが、50%を超えるのではないか。
売り手市場も早期化も僕が想像した以上に加速化している。

見方によっては終盤ともいえる就職戦線で多くの学生参加が、意外という表現に繋がった。
誤解のないようにね。
みんなの頑張りは分かっているから・・・。

直接、クライアントや就活生と接することのない僕の感覚が鈍っているだけだが、
この現実はしっかりと見極めておきたい。
なんやかんやで講演も授業もあったりするし。

そんな中、先週の日経ビジネスの特集は「採用イノベーション」。

この言葉自体は以前より耳にするが、この環境下が最も相応しいのかもしれない。
本特集では昨今の就職事情、採用状況について事例を含め掲載されていた。
これは僕の感覚だが、
(自分で鈍っているといいながら)
この1年の人材採用はコロナ前より難しいと思う。

2018年、2019年も売り手市場で採用は難しかったが、この一年はそれ以上。
以前は予算を投下しやり方を工夫すれば、一定の成功パターンは作れたが最近はそれがない。
ここ数年で採用手法も多様化したが、
新卒、中途含め個々の動き方も多様化というか複雑になったので、
こんなやり方で間違いないというロールモデルがなくなった。

自分たちの最適な方法を考えるしかなくなったように思う。
それはオーソドックスなやり方を貫くことも含め最適な方法。
いずれにしても経営課題であるのは間違いないし、
採用を軽んじる経営者は今後、業績も影響を受けるだろう。

本特集では大手有名企業からあまり馴染みのない中小企業までその取り組みを掲載。
キーワードだけ並べると、面接官逆指名、アルムナイ、「ガクチカ」聞かない、
ネオ縁故、青田つくりとか。
初めて耳にするキーワードもあったり。
オリジナル性かはともかく企業側の模索と力の入れ具合が理解できる。

僕はノータッチだが、名大社の採用も若手を中心にいろんな試みを行っているようだ。
この傾向は景気の良し悪しに関係なく今後も続く。
名大社もならではのサービスを考え、1社1社のクライアントに向き合った提案を行う。

採用イノベーション。
きっと今年だけの言葉じゃないだろうな・・・。

映画「RHEINGOLD ラインゴールド」

本作はドイツ・オランダ・モロッコ・メキシコ合作。
お互いどんな接点があるんだろうと不思議に思ってしまう。
映画の舞台となるドイツ、オランダは理解できるが、
メキシコは一体どんな絡み方か。
どうでもいいことを考えてしまう。

映画が始まり15分ほど経過した時、重厚な社会派ドラマと錯覚した。
イスラム革命により迫害された音楽家家族が痛々しく映し出される。
紛争に巻き込まれた最中に子供を一人で出産するシーンはまさにそう。
観る側も辛くなる。

その後ドイツに亡命し、新たな生活がスタートするがそこから物語は一変する。
国家間の紛争を描く世界から暴力や犯罪を中心としたアウトローを描く世界へと移る。
独特のリズムで展開していくため、いつの間にか社会性は消え、
一人の若者の生き方にフォーカスされる。

その若者が主人公のカターことジワ・ハジャビ。
実在するラッパーで本作は彼の破天荒な半生を描いたもの。
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものだ。
描かれる世界がフィクションでないのが恐ろしい。

100%忠実に映画化しているとは思わないが、その行動は一般的な想像力をはるかに超える。
いや、過度な想像力をはるかに超える。
実際にカター本人が本作のセリフ監修をしているのも驚き。
僕は9,000km先の世界を何も知らない。
小さくはあるが世界の広さを改めて知ることになる。

ただそれは知っていればいいこと。
現実問題としてその世界には足を踏み入れたくないし、カターには関わりたくもない。
遠い国の話で留めておきたい。
まあ、それだけ過激でヤバい。
白石和彌監督のヤクザの世界に近い。

ただいえるのは蛙の子は蛙。
音楽家の父親の息子の音楽的才能は高い。
センスや能力は努力だけで身につくものではない。
反発しあう親子でも肝心な面は繋がっているし、影響力も持つ。

そのあたりの構成は絶妙。
ヒップホップのリズムに乗るように流れ、勝手に吸い込まれる。
なんとも不思議な作品。
それでもかなり面白い映画。

まだまだ知らない世界は多いな・・・。

映画「オッペンハイマー」

本年度のアカデミー賞の主要部門を独占した話題作。
何も考えずに映画館に足を運べばいいが、そうはいかない。
180分の超大作であり、難解作品の多いクリストファー・ノーラン監督。
気軽な気持ちで行くときっと後悔する。

素直な感想でいえば、予習は怠らない方がいい。
解説やあらすじを叩き込んで臨んだ方がいい。
僕は事前情報を頭に入れずに臨んだが、少し後悔。

僕の理解力もあるが、登場人物の関係性や会話の内容は余程の集中力がないとついていけない。
もしくは2回、3回、観るつもりでまずは慣らしで初回を観るのはOKだけど・・・。
クリストファー・ノーラン監督作品を制覇しているわけではないが、
やはり彼らしさが出ているのではないか。

オッペンハイマーの頭の中も気になるが、
クリストファー・ノーランの頭の中はもっと気になる。
一体どんな思考で映画製作をするのか。
脚本も演出もオーソドックスさの欠片もなく、全てがチャレンジに思える。

それが無謀ではなく巧みに計算されたチャレンジ。
そうなると観る側にも覚悟が求められる。
映画を観るのに覚悟がいるなんておかしな話だが、そんなことを思う。
3時間呼吸を止めずに向き合う覚悟を持ってもらいたい(笑)。

ストーリーとは関係ない話ばかりしてしまった。
本作は「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを描いた歴史映画。
抜群の頭脳を持ち合わせた天才。
彼の導き出す理論を僕のような素人は100%理解できないが、それは他の人も同様。

その頭脳も持って核開発に突き進む。
自分の専門分野の研究没頭するだけないいいが、
そんなはずもなく戦時中のアメリカ政府に利用される。
当然のように葛藤と戦いながら開発を行う。

真面目一辺倒かといえばそうでもない。
だらしのない男の姿を晒したりとある意味、健全。
スケベはスケベだ。
表現がよくないな(笑)。

人間らしい点でもあるが、その人間らしさがオッペンハイマーを苦しめる。
それがアメリカが歩んできた紛れもない真実。
彼らの正義は日本にとっての最悪な出来事。
その描き方に賛否両論はあるようだが、これもまた今の状況を表す姿。
そのあたりも含め観てもらうのがいい。

本作は時間が許せばもう一度観たい。
名作「ダークナイト」も2回目の方が良かった。
理解度も進むだろうし、クリストファー・ノーランの頭の中も少しは理解できるかもしれない。

雨の豊橋も走ったぞ!ランニング日記2403

3月に入ると少しずつ日も長くなり朝も走りやすくなる。
それでも例年と比べると寒い日が多く、朝6時台のランニングは億劫。
だが続けることに意味がある。

それを証明したのが3月ではないだろうか。
2~3日にかけて東京出張。
やたらホテル宿泊費が高いなと思っていたら、東京マラソンと重なっていた。
偶然にもランニングシューズを持参したので、東京マラソン当日に皇居をRUN。

大会に出る選手なのか、野次馬なのかは分からないが多くの人が走っていた。

ここがゴール地点?

僕には縁がないが、準備を眺められたのはよかった。

3月はノルマ達成がしやすい月。
一年でこの月にクリアできなければ年間通して達成することは難しい。
まずは3月の距離を報告しておこう。

ランニング距離は112kmで目標達成。
パチパチ。
とりあえずよかった。

3月は毎年参加の穂の国豊橋ハーフマラソンもあるため、練習を含め走る機会は多い。
そうはいっても準備不足で迎えた当日。
天候は雨。
昨年に続き雨の中のハーフマラソン。

僕は甘く見積もっていた。
勝手に午後まで降らないと読んで参加したため大きな誤算。
服装の用意も甘かった。

本大会は「鈴木亜由子杯穂の国豊橋ハーフマラソン」と地元エースを全面推し。
残念ながら五輪出場は逃したが、彼女は懸命にランナーに声援を送っていた。

スタート地点にはゲストのももいろクローバーZ。

メンバーの一人の高城れにさんはランナーで後ろの方から走っていた。
僕が16~17kmあたりを走っていると周りがざわつき始めた。
沿道の応援する人の表情が明らかに違う。

ランナーの集団が僕を追い抜くとそれが高城れにさんのグループ。
SPっぽい人と一緒に走っていた。
笑顔で手を振りながら颯爽と走る姿を追っていったが簡単に引き離された。
かなりガチのランナーなんだ・・・。

そんな日だったが安定したタイムでゴール。
昨年と同じタイム。

キロ6分で走ろうと思っていたのでほぼ予定通り。
最後はくだびれたが、さほど疲労はなかった。

大したタイムではない。
以前のように当たり前に2時間を切るのは難しい。
それが実力。
雨の中、それでも楽しく走れたのはよかった。

終了後はランニング仲間と焼肉。
ビール、ハイボール、チューハイ、ワインと飲んで気持ちよく酔う。

こんな感じで終了した3月。
まあまあ充実していたんじゃないの。

4月は毎年恒例のぎふ清流ハーフマラソンに参加。
今月は準備は怠らず臨みたい。
豊橋のタイムよりは縮めたいと思うし。

とはいえ今のところ全然走れていないけど(汗)