本日は、名古屋商工会議所で第3回就職面談会を開催。2012年卒及び卒業後3年以内を募集対象とした中小企業20社に参加頂いた。
今回は「東海のものづくり編」として、地元の製造業が中心で、社名だけ見れば、どんな会社がイメージできないBtoBの企業がほとんどである。
しかし、ニッチな分野ではシェアが高かったり、優れた技術力を持つ企業が多い。そんな企業との橋渡しをするのが、我々の役割でもある。
その中で、僕は20分ほどのわずかな時間だが講演を担当。70名ほどの学生を前に、「秋以降も採用を継続する中小企業とは」というタイトルで話をさせてもらった。
大学3年生の秋口からスタートする就職活動を基準に考えれば、間もなく1年になるこの時期は完全に終盤と見られるだろう。
実際に参加した学生に挙手させても、そう認識している学生が多く、その分、自分の就職先に不安を抱えているよう。不安要素の一つに、探すべき企業が少ないのではないかということがある。
学生を安心感を与えるつもりはないが、それを否定し、チャンスがまだあるというのが今回の主旨。これから活動を行う中小企業の存在や各大学における求人票の増加など、具体的な事例を基に話したのだ。
名大社が運営を任される名古屋市会社合同説明会(10月13・14日開催)でも50社以上の企業の参加が決まっている。その企業数は昨年よりも増えており、求人意欲は強くなっているのだ。
今回はそんな話を中心に、秋以降の活動について話をさせてもらった。この話をする前の会場内は、どんよりとした表情の学生が多かったが、終了後は、その表情に明るさが出てきたようにも思えた。これは学生の表情を見ながら話ている僕の勝手な捉え方かもしれないが、そんな学生が少しでも増えれば有り難い。
落ち込んでいてもいいことなんか何もない。前に踏み出す更なる一歩が大切なのだ。
この地区の大学に伺うと現在の内定率は50%前後という。まだ厳しいのが現状だ。しかし、就職できないなんてことはない。求人数だってある。企業と自分をしっかりと見極めてさえいけば・・・。
そう思うと我々が関わることもまだまだ多い。
2011年9月16日
第3回 就職面談会
2011年9月15日
東京・茅場町にて
本日はふるさと就職応援ネットワークの2カ月に1回の幹事会。
懇親会終了後、かなり酔っ払いの状況。その帰りの新幹線でこのブログを書いている。新幹線で書くブログも随分久しぶりの事。
酔い気分の状態でブログ執筆とはいかがのものだが、読書して寝てしまい、気づいたら大阪なんてシャレにならない事を思えば、この時間は重要なのである。
本日は午後一番から18:30過ぎまで、みっちりと会合が行われた。内容も非常に濃かった。新たな社員研修のシステムの提案から組織活性化診断、各加盟会社の現状報告まで、約5時間の時間は密度の濃い内容であった。
新幹線に乗りながら書く内容でもないので割愛するが、それぞれの取組みや想いが伝わる刺激的な内容であった。
我々、人材ビジネスは状況的にはまだまだ厳しい環境にある。雇用が改善しない限り、業界が明るさを取り戻すことはない。しかし、環境が良くなるのを指をくわえて見ているだけでは能がない。汗をかき知恵を出し、何をすればいいのか考えるしかないのだ。
それは自分たちが生き残る事と同時に、今の若い世代もしくは、子供たちの未来をどう築いていくかを創造することをいう。大切な役割であるのだ。
本日も福島の加盟会社の社長が、原発の影響がある福島の雇用について語られた。同じ日本国内にいても、全く置かれる立場は違う。その生々しい話に耳を傾けなければならないと同時に、その現実も知らなければならない。リアルを受け止める勇気も必要。
しかし、その事実を聞ける僕は幸せな存在でもあると痛感する。目の前にそれを語る人がいなければ、知る由もない。この巡りあわせに対して感謝すると共に、この瞬間のあり難さを感じなければいけないのだ。
そんな事に思い知らされた今回の幹事会であった。
酔いが醒めて読むと、相当、愚かなブログかもしれない。だが、正直に今の気持ちを綴ったブログでもある。
アップした後は、きっと寝てしまうだろう。この新幹線に知り合いはいないと思うが、もし寝てしまったら、誰か名古屋で起こして欲しい。
よろしくお願いします。
2011年9月13日
次世代のリーダーに必要な力とは?
昨日は移転したグロービス名古屋校に初めて訪れた。タイトルにあるテーマでIndigo Blueの柴田励司氏のセミナーに参加するためだ。
正直な話、僕は柴田氏をこのセミナーを拝聴するまで存じ上げなかった。いかに自分が知識がなく頼りないか思い知らされた。
タイトルに惹かれ参加したセミナーだが、結果的に言えば、柴田氏の人間的な魅力の詰まった大変興味深いセミナーだった。何よりとても楽しかった。それは、その話の内容だけではない。
パワーポイントの使い方やゼスチャーを加えた表現方法も含め、ある種、エンターテイメント要素も感じてしまった。
いやあ~、本当に良かった。
強烈なリーダーシップでグイグイ組織を引っ張る時代は、今のような低成長期には、もう通用しないのかもしれない。
各々が自分の立場で考え意見を出し行動する。その環境を作ることこそリーダーの役割。いかに聞く側に回り、そこからアクションへと導くのが役目なのだ。
柴田氏は自分自身の経験から学んだ説得力のある言葉で、この時代のリーダーシップのあり方を表現されていた。自ら修羅場の世界に飛び込み、不合理の中で人と向き合い、理想の姿を追い求めていく。
これまで多くのリーダーの話を聞き学びを得てきたが、今回も新たにリーダーとして大切なものは何かを教えていただいた。
特にリーダーは、「自分が話したい」話をするのではなく、「相手が聞きたい」話をしなければならない。
簡単で分かりそうなものだが、僕自身もできていない。自分の言いたい事を言っているに過ぎないことは多い。
社長はエライわけでも何でもないが、組織を伸ばすのも潰すのも社長次第。そこには責任がついて回るが、それを自然体で平然とやり切らねばならない。
う~ん、難しい。
しかし、それが次世代のリーダーに必要な力とすれば、取り組まなければならない。関心領域を広げながら・・・。
本日は7:30より朝活で講演を聴き、水曜日は未来工業の山田氏の講演、金曜は僕が学生に対して講演と講演続きの週である。続く時はそんなもん。有意義な一週間を送れそうだ。
2011年9月12日
憂鬱でなければ、仕事じゃない
憂鬱でなければ、仕事じゃない (2011/06/14) 見城 徹、藤田 晋 他 |
自分で購入したのではなく、珍しく名大社の哲学者に借りて読んだ一冊。
少し前、二人で飲んだ際、著者の2人が出演したカンブリア宮殿の話題で盛り上がり、彼が既に読み終わった本書を借りる事になったのだ。
借りたものはすぐ返すのが礼儀だ。
普段一日で一冊を読み切る事は少ないが、本書はあっという間に読んでしまった。
先日のカンブリア宮殿で話された内容が、そのままこの書籍になっている分、随分と読みやすく感じた。
(それだけが理由でないが・・・)
著者の一人 見城氏が所々書いている人との信頼関係について共感する面は多かった。
例えば、食事を誘うケース。
ここに書かれているよう「今度、飯でも行きましょう!」と言って、社交辞令に終わることは多い。僕がそんな話をする場合、その気がなければそんなセリフははかないし、その逆でそのまま何もないと非常に残念に思う。
気がないなら言わない方がいいのだ。これはお互いの信頼関係をどう維持するかを深く考えれば当然のこと。
約束の時間も同様である。
今の業務を遂行する上で、多くの方と面談する事は多い。先方からアポイント要請が入り、その時間を調整する。その逆もしかり。
僕は見城氏のように30分前に約束の場に行く事まではできないが、必ず5分前には到着するようにする。何らかの事情でほんの僅かでも遅れそうな場合は、必ず事前に連絡を入れる。最低限の常識だと考える。
1分の遅れも30分の遅れも遅刻は遅刻。
僕との約束もほんの数分であるが、遅刻をされる方がいる。それも初対面で。そうすると、僕はどうしてもその方を信頼する事はできない。たかだが数分のわずかなことだが、小さな約束でも約束であり、それが守れないようでは人間関係を築くことは難しい。
時々、自分がとても小さな人間に思えることはあるのも事実。だが、見城氏の考えと同様と捉えられると妙に安心してしまう(やっぱり人間は小さい)。他にも自分が共感する要素がこの本書には散りばめられていた。
ビールの味で満足している自分はまだまだ未熟。ワインもよく飲むが、本当の美味しさまでは理解していない・・・。そんな点も多いが・・・。
ランキングトップで、かなり売れているこの本書、なぜ見城氏の幻冬舎からの発行ではなく、講談社なのだろうか。
調べれば、すぐに判明するとは思うのだが・・・。
2011年9月9日
相田みつを美術館へ行く
予約した新幹線の時刻まで余裕があったので、東京駅近く東京国際フォーラムにある相田みつを美術館に出向いた。
野田首相のどじょう発言で更に注目度が高まった作家だ。以前から一度はお邪魔したいと思いながら、中々機会がなかったが、昨日はタイミングよくお邪魔する事ができた。
特に相田氏に詳しいわけでも熱狂的なファンでもない。
ただ時々、その文字と言葉に惹かれ、落ち着いた気持ちになることがあった。シンプルでありながら、人の気持ちを素直に表現した詩に勇気を与えられた人は多いだろう。
人は弱いものだし、すぐ挫けるし、他人と比べたがるものだ。それを否定することなく、いいよ、いいよと言ってくれる相田氏の詩が今の時代にも受け入れられるのは、そんなギスギスした時代だからこそ、影響があるのだと思う。
美術館は移転をして10年を満たない事もあり、洗練された空間。美術館らしい緊張感もありながら、温かさが残るように創られていた。
人の生き方に対しての詩が多いかと思うが、仕事への取組みを表現する詩も印象に残った。一生懸命やる事が大切なんだ、ヘタクソでも真っ直ぐ生きる事が大切なんだと改めて教えられた。一通り見終わった後の落ち着き健やかな気持ちは、自分も間違っていないという気があったからだろう。
普段、美術館に行ってもミュージアムショップで何かを購入する事は皆無だが、今回は衝動的に買ってしまった。
といっても、300円のガチャガチャ。全6種類ある中で、出てきたのがこれ。
いいじゃないか、勉強と青春。今日も明日も愚直に精一杯、生きていこう!
あっ、そうそう、残念ながら「どじょう~」の詩は展示されていなかった。
2011年9月8日
原宿の夜
昨日から出張。横浜のクライアントで打ち合わせをした後、東京・原宿へと向かった。
目的はパートナー企業であるパフさんのリレー講座 「ニッポンの若者に会わせたい一流の社会人」を見学するため。既に4回開催されており、ライフネット生命の出口社長や三菱商事の人事部長など大物講演者が、学生に向け熱き想いを語っている。5回目となる今回は人材コンサルタントでもあり、作家でもある常見陽平氏。
先日のブログでもその書籍を紹介した方だ。
山手線の原宿駅を下車し、竹下通りを横断し、その目的地となる会場に向かった。
竹下通りを歩くのは20数年振り。大学時代に付き合っていた彼女と歩いた時以来だ(多分・・・)。通りは多くの若者を中心に賑わっていたが、40半ばのオッサンは完全に浮いていた。うらやましがるのは中二の娘くらいだろう。
常見氏の講演は本音トーク全開で聴いている学生が緊張してしまうくらいだ。
これまでの半生を語りながら、これからの学生に求める事を熱く語っていた。本人の経験を踏まえ感じ取ったことには説得力がある。学生に対しては厳しい発言も多かったが、そこには真の愛情が込められていた。学生以外に企業の人事担当者も参加されていたが、学んだ点は多いだろう。激しい発言も含めて。僕もその一人。
そして反省・・・。もっと本も読まないと・・・。
名古屋での熱い講演も期待したい。
講演終了後は、そのビルの地下にあるイタリアンで懇親会。
パフ釘崎社長、ジオコス伊藤社長、Gnet秋元理事長、途中からジョブウェブ佐藤社長も加わる豪華な顔ぶれ。このようなメンバーと原宿で飲めるのは実に幸せな事だ。僕以外は自ら事業を立ち上げ自分の想いをカタチにしてきた尊敬すべき方々。同席できただけでも光栄である。
そして、うれしい事がもう一つ。
なんとこのイタリアン、生ビール1杯が180円で飲める。ビール好きの僕としてはたまらない価格である。店の雰囲気は本格的なイタリアンで料理も美味い。全ての品がリーズナブルで、これで店が成り立つのかとこちらが心配してしまうくらいだ。
シアワセ、シアワセ・・・。
最後は盛り上がり男同士のチュー。さすがに写真アップはお粗末で恥ずかしいので、興味のある方は釘崎社長のブログからどうぞ。
原宿の夜、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
ありがとうございました!
2011年9月7日
気持ちのいい朝
本日の朝は爽やかだ。朝日も眩しく、空も澄み切っている。
憎き台風12号が去ってから、すっかり涼しくなった。今朝なんてちょっと寒いくらい。日本代表がウズベキスタンに引き分けたのは残念だが、完全アウェーの中では善戦なのかもしれない。
そして、本日は久々の出張。出社後、早朝会議を終え、横浜のクライアントへお邪魔した後、東京へ・・・。
今週月曜・火曜は下期の予算を練ったり、営業の活動状況をチェックしたり、企画書を作成したり、来客対応と会社に篭りきりだった。その分、楽しみが多い。
名大社の代表を任されるようになってから、ちょくちょく予定を作って東京に出向く機会を作っている。まだ僅かな期間でしかないが、多くの人に出会い、多くの刺激を受けている。会社をどう変化させていくか考える時に参考になった点も多い。
情報と有能な人がうごめいている(表現正しくないな・・・)街なのだ。
きっと本日も新たな出会いがあり、新たな気づきがあるだろう。
それでは、元気に行ってきます!
(刺激を受けているお一人 パフ釘崎社長のブログの完全なパクリだ。)
2011年9月4日
7回忌
本日は台風の影響を受ける中、岐阜の実家で祖母の7回忌が行われた。
祖母は92歳で逝った。大往生といっていい。もし今も健在なら100歳近い年齢である。
大学を卒業するまで一緒に生活をしていたので、祖母とは多くの思い出が残っている。
祖母は旦那さん(祖父)を戦争で亡くし、女で一つで7人の子供を育ててきた。一番下の子供がお腹にいる時に旦那さんを亡くしたので、、一番下の叔母は父の顔を全く知らない。
僕の父親は、その7人兄弟の長男だったので、小学生を卒業する時は既に父親の役割を果たしていたという。
(その苦労した父親の姿はいずれブログに書きたいと思う。背中を見てきたし・・・)
そんな環境で、山田家を支えてきた人なので、人並みの苦労なんて苦労と言わない。その分、滅茶苦茶厳しい人だった。
幼少の頃は、僕は祖母に育てられたといっても過言ではない。
両親とも仕事で忙しかったため、食事を含め、かなり面倒を見てもらった。遠出した時の記念写真は祖母と写っている場面が多い。
5歳下の弟とケンカした時なんかは、家中を追いかけ回され叱られた。本当に怖かった。田舎の家なので、家の大きさだけは半端なじゃなかった分、全速力で走って逃げた。今となってはいい思い出である。60代で腰は曲がっていたが、体は頑強だった。
きっとそれは僕も譲り受けているのだろう。
僕が結婚した時は、かなり体が弱っていたので、式には出られなかったが、とても喜んでくれた。今でもその笑顔が頭に焼き付いている。
そんなに世話になっておきながら、僕は祖母に何もしてやれなかった。孝行らしいことは一つもなかった。ダメな孫だった。
祖母の葬儀の時に孫が15人集まった。久々に孫がほぼ全員集合したのだ。みんな30~40代。その中でも、僕が一番、祖母には関わっていたはず・・・。
長男の長男である僕は、その15人の孫を集め、祖母の遺影の前で記念写真を撮った。
結局、そんな事しかできなかった。
少しは喜んでくれたのかな、それとも、ただの不謹慎な行為だったのかな。喜んでくれたと思いたいが・・・。
お経を読み終える頃、降り続いた雨はやんでいた。特に何か特別な事がある7回忌ではなかった。昔を懐かしみながら、父親の兄弟は話をしていた。
もっと祖母の存在に感謝しなければならない。それはこのような法事だけでなく、普段の生活の中でも。
特に僕のようなダメな孫は・・・。
2011年9月3日
台風の中の転職フェア
昨日、本日は名大社のイベント転職フェアを開催。
じれったい台風12号が日本列島を横断する中でのイベントであった。今回ほどイベント開催前にハラハラするイベントはなかった。考えさせられることも多かった。正直なところ、イベント中止も考えた。
今、こうして終了して感じることは、中止にせず開催して良かったということ。
参加頂いたクライアントの担当者のみなさま、そして来場者の方々に感謝。台風の中、本当にありがとうございました。
2日間で900名以上の来場者があったにせよ、参加頂いたクライアントに満足を提供できたとは言えない。やはり台風の影響は大きく、通常回よりも動員数を下回ったのは事実。ご期待に沿えなかった面は多い。
実際に中止にした方がいいとの意見も頂いた。安全面を考慮すれば確かにその通りである。
しかし、大げさに言えば、このイベントで一生が決まる人もいる。そのチャンスを提供するのも私たちの仕事だ。
本日来場した方には、台風は承知の上で県外から足を運んでいただいた方も多い。このイベントに参加することで、今後の人生の方向性を見極める人もある。これまでの仕事における棚卸しの重要性に気づく人もいる。
僕が面談した中にも、自分の可能性や適性を改めて認識する人もあった。そんなことがあっただけでも、このイベントを行った価値があると勝手に解釈したい。
とはいえ、できるだけ参加頂くクライアント、来場者の方に満足を提供するのが仕事。反省もせねば・・・。
この台風の中、ご参加頂いたクライアントのみなさま、そして、来場者の方々、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
2011年9月1日
「キャリアアップ」のバカヤロー
「キャリアアップ」のバカヤロー 自己啓発と転職の“罠”にはまらないために (講談社プラスアルファ新書) (2011/04/21) 常見 陽平 |
著者の常見氏と、来週、お会いすることになっている。最新作は読んでおかないと失礼にあたる。それが本書を手にした理由ではないが、急いで読んだ1冊。
これまでの常見氏の著書は、現状の就職環境や学生生活の現状分析を通して、どうすべきかを語る。マーケティングの要素を含め、意見を述べるケースが多かったように思える。(それほどの量を読んでないので、勝手な私見だが・・・)
それに比べると、この本書は圧倒的に自己開示をし、自らの経験を踏まえ、今の若者たちに意見を述べている。その点で、これまでとは違うリアルな説得力を感じる。
キャリアについてはいろんな解釈があり語られているが、僕自身は高橋俊介氏の「目の前の事を一生懸命やる。そして、一定の年数が経った段階で後ろを振り返る。振り返った時にあるのがキャリアだ。」(文章は違うかもしれないが、意味は同じはず)の言葉に納得し、常に心がけてきた。
もちろん何年後にはこうなりたい!という想いもあるが、その想いも目の前の努力をしない限りは届く事はない。今回の本書は、改めてそのことを思い出させてくれた。
自己啓発も自分磨きも自己実現も大切である。それをどこに活かすかを真剣に考えると仕事に辿り着く事が多い。その言葉ばかりが踊ってしまう現実に対する違和感は著者に共感するが、実際そうだろう。趣味の世界でも、自分のレベルをアップさせるための努力はあるが、それを自己啓発とは言いずらい。
人は仕事で評価されるし、仕事で鍛えられるし磨かれる。それには、ここに書かれているように愚直に取り組むしかないのだ。
僕の場合、常見氏の仕事上の経験と自分の仕事上の経験をオーバーラップさせながら読んでいたため、本来、著者が想定する読者設定とは異なると思うが、自分の考えが間違っていない事が再確認できただけでも良かった。
僕はブログで、読んだ書籍の感想をちょくちょく適当に綴る事は多いのだが、一般論の域を出ていない事はお許しをいただきたい。(本書を読んで痛感。大した事は書けません・・・)
常見氏と僕との共通点は少ないと思うが、その中で上げるとすれば、ビールはサッポロ黒ラベルが一番好きだということ。どうでもいいかもしれないが、大事なこと。
どうぞ来週、よろしくお願いします。