これからも前向きに 名大社会長ブログ

今週末は転職フェア!

2週続けてのイベント。9月2(金)・3(土)日は、転職フェアを開催する。
今回は60社以上の企業に参加頂く。リーマンショック以降では一番多い企業数である。
(もっと多くの情報を提供するのが理想だが・・・)
雇用環境が厳しい状況は続いているが、中途市場は若干数であるが、求人数が増えている。
先日の新聞でも日本の大手メーカーの研究開発費が増加傾向という記事が掲載されていたが、その影響が如実に表われるのが求人ともいえる。本当は景気上昇のバロメーターとしての求人数増加が喜ばしいのだが、それはまだまだ期待できない。現実は、自動車メーカーを中心にグローバル戦略の一環として反映されている面が強い。
結果として技術職の募集が大きな割合を占めるのだが、メーカー、商社の営業やサービス業全般の募集も多くなっている。
サービス業で言えば、家電、アパレル、ドラッグストア、食品スーパーなど多岐に亘っている。消費マインドがアップしている傾向もあるあろうが、今回参加頂いている企業は業界内での勝ち組が多い。
それは単に企業規模を表すのではなく、地域性での強みや取り扱い商品を特化させるなど、日経ビジネスあたりに取り上げられるようなユニークな企業のこと。
大げさな言い方をすれば、転職フェアの参加企業をじっくり眺めると今の外部環境がよく理解できる。(大げさな言い方だが・・・)
企業の人事担当者と話をさせて頂いても、不況を感じさせることはない。うらやましい限りだが、業績好調なのだ。
しかし、一般的に馴染みがない会社が多いのも事実。特定の分野で高い評価を受けても、世間に知られる機会は少ない。我々としてはそんな企業こそクローズアップし、いいキッカケづくりを提供したいと考えている。
ニッチな分野は直接話をしないと伝わらないことが多い。前回7月開催した転職フェアでも、これまで全く無縁であった業界の企業と巡り合い、採用に結び付いた方も多い。実際、求職者からもそんな声を頂いた。主催する側としては、何よりもうれしい言葉だ。
製造業を中心とするこの東海地区の雇用環境がプラスに転じるのか、その逆なのかは、予測しきれない。
そんな中でも、地域の活性化に貢献するのが我々の役割である。
台風が接近しており危惧する面もあるが、一人でも多くの方の出会いの場を提供していきたい。

もうすぐ夏は終わるんだ。

今週26・27日は名大社の本年最後の企業展だった。
2日間で800名程の学生の来場はあったが、昨年の同時期に比べれば、少ない来場者だった。
これが名大社のイベントだけであれば、当社の運営に問題があるわけだが、他社や大学の話を伺っても同様のようだ。当社のイベントと同日に開催された学内合同説明会では、昨年の半分も学生が来ていないという話を聞いた。
昨年よりも内定率が大幅に上回っているのであれば理解できる話だが、現状で言えば、どこの大学も昨年より、その進捗状況は悪い。
東海地区の大学で言えば、実感値ベースが中心だが8月時点の内定率は40%程度と推測する。同業他社が発表するデータより悪いのが実情。厳しい現実があると受け止めていいはずだ。
そんな状況にも関わらず、学生の参加率は落ちている。少なからず昨年よりは求人意欲は増しているというのに・・・。
原因は一体なんだろうか。
・東日本大震災の影響で選考スケジュールが後ろにずれ、選考結果自体が遅い。
・卒業後3年は新卒扱いという政策を都合よく解釈している。
・大手企業や知名度の高い企業へ応募が集中してしまった。
etc・・・
何れも正しい原因だとも思う。しかし、本当にそうだろうかと疑問に感じることも多い。
今回の企業展に来てくれた学生は、真面目で優秀な学生が多かったというのが参加頂いた企業の評価だ。通常の企業展なら、壁際で冊子を見ているだけの学生が多いが、今回は着席率も非常に高かった。
特別講演を担当し、直に学生と接触していたL&Dコミュニケーションズの堀内氏は「今日の学生が、まだ内定を持っていないのが不思議だ。いい学生が多かった。」と僕との会話でそんな話もした。
参加してくれた学生は危機感も強く、真剣に仕事探しをしている。安易な言い方をすれば、このイベントに参加してくれた学生は、就職できる可能性は高い。
問題に思うのは、この時期になっても行動を起こさない学生である。大学の担当者と話をしても、動いていない学生が多いという。大学も学生からのリアクションがなければ、手の打ちようがない。だからといって、全てを学生のせいにするのもおかしな話だ。
今、こうして現実問題として起きている事は、短期に解決できるものではない。昨今問われているキャリア教育に繋がっている面が多いと思う。もっと大局的に見渡さないといけない。
そんな状況の中で、今すぐ我々が出来ると言えば、まずはキッカケの機会を提供する事だ。
名大社オンリーの新卒イベントの企画としては、これで終了だが、今後もできるだけの場を提供していく。
来週開催される転職フェアでも30社以上の新卒募集の企業が参加するし、9月16日には日本商工会議所から委託したイベントも開催する。これは11月まで、あと2回継続する。10月には名古屋市が主催するイベントも運営を行う。
まだまだ出会いの場は多いのだ。
さあ、外に出よう。もっと街に出るんだ。もうすぐ夏は終わるんだぞ。
と言いたい。

キーワードは「極端」

昨日、久しぶりにカンブリア宮殿を見た。
ゲストは幻冬舎社長 見城徹氏とサイバーエージェント社長 藤田晋氏。先週からの2週連続だが、前回は飲んだくれていたので見ていない。録画もしていない。
共著「憂鬱でなければ、仕事じゃない」も気にはなっているが、読んでいない。そんな状況だが、昨日は見た。インパクトは強烈であった。
この二人の経営者が取っている戦略は「極端」。
極端な戦略でなければ、オリジナリティは生まれず、同業他社との差別化は難しい。サイバーエージェントのように生み出す全てが新しいという業界であれば、その極端は必然になるのかもしれないが、幻冬舎のように出版社という保守的で歴史の長い業界だとその戦略はバクチ的な要素もあり、賭けに近い。
しかし、見城氏の圧倒的な存在感と人脈、そして自ら編み出すアイデアでもって、出版界としては異端な存在として君臨している。素人の僕が見ても、幻冬舎は尖がった出版社だし、見城氏は型破りな存在だ。
これまで多くの経営者がこのカンブリア宮殿に出演し、僕自身もその経営者としての考え方や取り組みを学ばせてもらったが、今回は切り札となるカードを出したように感じた。それだけ強烈で刺激的だったのだ。
「最悪をイメージし、最高も同時にイメージする。」
「スムーズに進んだ仕事は疑え。」
「常識の逆を行けば、チャンスがある。」
こんな言葉を耳にできただけでも、この番組を見た甲斐があった。
そして、最終的には「日々の圧倒的な努力」という。
彼らがくぐり抜けてきた修羅場に比べれば、僕の修羅場はそれに値しない。本当の修羅場ではないのだ。
本当の修羅場を乗り越えない限り、成長はできないのかもしれない。
番組終了後、素直にそう感じた。

ようこそ!インターン生

本日より名大社では、インターンシップの学生を受け入れている。
毎年、夏休みの時期に2週間のインターンシップを経験してもらうのだ。例年は男子学生1名、女子学生1名なのだが、本年は男子学生2名の構成。う~ん、ちょっと寂しい。(失礼!!)
これからの2週間で、人材ビジネスの特徴から、開催するイベント運営に関わるサポート、営業同行と我々が普段行っている事業をカッコつけることなく体験してもらう。
一般的に学生さんのバイトは、店舗であったり、塾であったりとBtoCが中心のため、我々のようなBtoBの世界を経験することは滅多にないはず。
そんな経験を通して、この後行う就職活動に役立ててもらいたい。それは世間を知るということだけでなく、社会の厳しさを知るということであり、だからこそ働くことは素晴らしいんだぞ!と伝えていきたいのだ。
昨年、当社でインターンシップを経験した女子学生は、当初は事務希望で、営業については否定的であった。それがインターンシップを経験することで、彼女は営業を志し、結果的にそちらの道で内定を獲得した。もし、その経験がなければ、彼女の場合、営業の仕事を就職活動でも避けて通ったのかもしれない。
だからといってそんな魅力の場を見せたわけではない。若手社員との営業同行では、飛び込み営業も一緒に行い、門前払いを当たり前のように経験している。それもこの暑い時期に。それでも、彼女が営業を志望するようになったのは、何らかの理由があったはず。
名大社の若手社員と同行したことで、これくらいなら私にもできると変な安心感を与えてしまった。それが理由なら、褒められる行為ではないが(本当はそうだったりして・・・)、別にあるはずだ。
営業という職種は、どうしてもモノを売りつける、ノルマに追われるイメージがつきまとう。しかし、そうではなく、人と人との信頼関係の構築が明確にわかる仕事なのだ。時に喜ばれ、時に叱られる。
そんな経験を目の前で一緒に体感することになる。体が凍りつくシーンもあるかもしれないが、そこが重要なのだ。
そのオフィスを失礼した時に、その若手社員がインターン生に何を伝えるかがカギ。その伝え方如何で、その仕事のヤリガイや喜びは大きく変わってくるものだと思う。影響力が強いのだ。
そう考えるとうちの若手社員も捨てたもんじゃないな。
(もしかしたら本当に大したことないと思われてるかもしれないが・・・)
本日は僕も2時間ばかりワークを行った。
なぜ働くのかを落とし込み、その先にある価値を考えてもらったのだ。本日1日でどう感じ取ったかは不明だが、この2週間で働くことの意味を十分学んでもらいたいと思う。
ようこそ!インターン生。
明日からもよろしく!

ザ・ファイナル企業展 2012

ブログのタイトルは正解ではないが、今週26(金)・27(土)日に今年最後の企業展を開催する。
一般的に就職戦線は終盤に差し掛かっていると思われるが、現実はまだまだ採用活動を行う企業と就職活動を継続する学生は多い。
大手企業は既に来期の採用計画に入っている時期だが、地元中小企業にはこれからが本番という企業も多い。今回のイベントでも、ようやく採用活動をスタートさせた企業もあり、学生にとっては初めて社名を耳にするケースもかなりあるはずだ。
これをどう捉えるかである。
聞いた事がない会社だから関心なし、とするのか、どんな企業かわからないが一度話を聞いてみようと思うのかでは、その先の行動も大きく変わってくる。
時期的に言えば、今後採用活動を実施する企業は社名が通っていない事が当然。BtoBを中心とした中小企業がほとんどであるからだ。
大手企業のように1年半前から採用計画を立てるケースは稀で、採用人数も限定的であるため、その活動を短期集中で行うのがスタンダード。採用計画も最近だったりする。採用担当も他の業務と兼務であるし、中にはトップ自らが採用計画を組み立てアクションを起こすケースも多い。
これをチャンスと捉えて欲しいのが名大社の考えであり、後半時期のキッカケ作りも我々が大切にする事業のあり方でもある。
就活生にとっては、残暑厳しいこの時期にスーツを身にまとい、ネクタイを締めるのは、相当辛い行為であるのは間違いない。クールビズが一般的になった今でも、就活生には求められていない。
(本当は我々も企業も学生に対して、クールビズを推進してもいいのだと思うのだけれど・・・)
大げさに言えば、長い長い社会人生活においても、スーツ、ネクタイの夏は今だけかもしれない。いい記念だという開き直った態度で臨んで欲しい。
企業展PART7
<日時>8月26(金)・27(土)日 
      11:00~17:00
<会場>ウインクあいち(名古屋市中村区名駅)

少しでも学生と企業の出会いの場所を提供していきたい。

若者たちの輝き

昨日は、岐阜駅前で「チャレンジフォーラム2011」という長期インターンシップを経験した大学生が、そこでの学びをプレゼンするイベントに参加した。ただ参加したわけではない。なんとそのプレゼンの出来不出来を評価する審査員として参加したのだ。
このイベントを主催するG-netの代表である秋元氏に依頼を受けてのことだ。依頼なんて大層なものでなく、酒席を交えた場で、秋元氏と僕が同じ岐阜出身という接点があり、話が湧いただけ。それも飲んだ勢いで決まったというのが正解だろう。
G-netの取組みに関心があったこともあり、参加させてもらったが、結果的にはこちらが元気をもらういいイベントに出席できたことになった。
5組の学生が長期のインターシップ(大体半年くらい)先での経験をプレゼンする。それを学生、大人(受入側)、事業成果、社会性というポイントで点数をつける事となる。
この長期インターンシップは、単に学生の就労機会の場ではなく、その場を通して、いかにその企業の戦力となったか、その関わった事業がどう社会に貢献できたか、までを目的としている。
審査員は、学生のプレゼンが上手かどうかだけではなく、その全体の関係性の質をチェックする事となる。それはかなり難しい。全ての学生が熱く魅力的なのだ。
5組の発表は、それぞれ個性的で、感情が入るばかりに泣きながらプレゼンをする学生もいれば、社会人顔負けの論理展開が抜群の学生もいる。簡単に点数をつけるのは難しいのだ。
いずれにおいて明確に言えるのは、そのインターンシップを通して、全ての学生が一皮向けたということ。
社会の厳しさを教えてもらい、自分の無力さを仕事を通して肌で実感する。途中で投げ出したい気持ちを抑えながら、懸命に仕事に取組み、最終的には事業の成果と自身の成長に繋げていく。
どのプレゼンも胸にジーンとくる素晴らしいものだった。G-netが掲げる「ホンキ系インターンシップ」の目指すべきものを感じ取る事ができた。
そして、最優秀賞の発表!おめでとうございます!
ジーネット
イベント終了後は懇親会に参加。
今週はアルコール漬けの毎日であったため、早々に引き上げようかと思っていたが、それは無理な話だった。このイベントに参加した学生や関係者との熱い会話でドンドン時間が過ぎていく。気がつけば終電に近い時間まで過ごす事となってしまった。
ここ最近は直に学生と接する場面が少なくなっているため、この直接の機会は、僕にとってもリアルな学生を知る上ではあり難い場であった。それも参加している学生は、とても前向き。
自らを鍛え上げよう、社会を知ろう、将来を作ろうという意欲的な学生ばかり。こちらが引っ張れれるのも当然のこと。
目が輝く学生との会話はこちらとしても気持ちがいい。偉そうなことは言える立場でもないが、こんな学生ばかりだと将来も明るい。
帰路の電車の中でも懇親会で一緒だった学生と話をしながら帰ることとなった。そこでも多くの話をした。今の取組みに悩みを抱えているわけだが、その悩みはとても前向きなもの。その悩みは好感に値する。どんどん悩んで欲しい。
この日は、学生と向き合って事業をする者として、また個人として、この先にある期待感を学ばせてもらった。
ありがとうございました。

映画「悪人」

悪人 スタンダード・エディション [DVD] 悪人 スタンダード・エディション [DVD]
(2011/03/18)
妻夫木 聡、深津絵里 他

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ようやく観ることができた。
かなり暗いテーマでありながら、昨年の映画賞を総なめにした作品。(だからこそなのかもしれない。)
結局のところ、この映画に本当の悪人は登場しない。それぞれが生きる上での陰と孤独を抱え、それを上手く表現できずに生きている。ちょっとしたズレから、全てが崩れていってしまう。
日々の自分の行動を改めて見つめ直す必要を感じると共に、観ていて辛い思いになる映画であった。
それは一人の生きる者として、親として、辛さを覚えるのであった。子を抱える親の心境は被害者であろうと加害者であろうと同じなのであろう。
この手の映画は20年前であれば、評価は高いが誰も見ない部類にあたると思うが、最近は作品の評価と共に多くの方に観られる。とてもいい事だ。
原作を読んだ事がなければ、脚本を手掛けた吉田修一の存在も知らなかった。監督の李相日もフラガールで知るぐらい。何年に一度しか映画を撮らない(撮れない?)生き方は、何れ周防正行のように、こだわりにこだわった作品を手掛けていくのだろうか。もっと多くの作品を創って、メッセージを発してもらえればいいけど。
ただ、こういった若手監督や作家が活躍する事はいいこと。大好きな日本映画を今後も提供してもらいたい。
映画はとても地味。しかし、全く飽きさせない。俳優の表情もいい。寒々しい景色もいい。観た後は重い気分にもなるが、観ておく必要のある映画だ。

夏季休暇を終えて・・・。

名大社では8月13日~16日までの4日間は一斉の夏季休暇。
昨年までは4日間の夏季休暇+土日+特別休暇で9連休という社会復帰するのに苦労を要するような長期の休暇を設けていたが、本年は考え方を変えた。
4日間ある夏季休暇は、盆の期間を一般的な風習を踏まえ4連休とし、残り2日間を7月~9月の期間に自由に取れるように組み直した。
ピーク時を外した旅行やレジャーの計画も立てられることから、概ね好評だったと思う。僕も早々に休暇を使い家族旅行に行ってきた。
これから休暇を取得する社員もあるが(ちょっとうらやましい)、明日から通常通りの仕事である。
8月前半は、比較的余裕のある仕事をさせてもらったので、明日からは全開モードで取り組んでいこう。
昨年よりは会社の状況も上向いているものの、我々人材ビジネスの置かれる環境は厳しいといっていい。また、2013年卒の新卒採用の環境が本年までと大きく変わるため、自社の取り組む企画も大きく軌道修正を求められている。同業他社との争いもより激しさを増す。
円高の影響が雇用に与えるマイナス要素を考えると先々の読みも非常に難しい。そんな環境下で、名大社として、どんな方向性を打ち出し、どんな取組みをしていくのかは熟慮が必要。昨年と同じでは通用しないのだ。
特に営業スタイルについては、これまでのやり方を大きく変化させる必要性を感じている。それは、これまでのスタイルを否定しているのではない。
長年培ってきたスタイルを見直しのは勇気のいる行為だし、その先に成功が訪れる保証は全くない。それでもチャレンジすることが重要であるし、それがより強い会社に近づく方法でもある。
信じて前に進むしかないのだ。
明日は真っ黒に日焼けした、旅行でエンジョイした、実家に帰省した、のんびり過ごした社員が出社する。このメンバー全員とで全力で取り組んでいく。今週は過密なスケジュールでハードな週となりそうだ。
この休暇明けが楽しみである。

いねむり先生

いねむり先生 いねむり先生
(2011/04/05)
伊集院 静

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1年ぶりに読んだ小説。
以前は伊集院氏の小説も好んで読んでいた事はあったが、30代に入ることから、ほとんど小説自体を読まなくなってしまった。読まなくなってしまったというよりは、読む余裕がなくなったというか、もっとゴールに直結するものを求めていたのが本当のところだろう。
ビジネス書や自己啓発本やノンフィクションの類がそれである。必要な事を多く学んだのは事実だし、今の生活においても、そこが中心なのは変わらない。しかし、それだけではつまらない人間であると、読みとおして感じてしまった。
この本書を読んだ前後に、伊集院氏を取材した「情熱大陸」をYouTubeで観た。
小説というものが、どんな存在であるかを語っていた。人の人生を変えることはできないが、人の悲しみに寄り添う事ができる、それが小説であるということ。彼の使命感を思い知った。オトコだ。
この「いねむり先生」も私小説ながら、その想いが十分伝わる作品。
本書や先日ブログにも書いた「大人の流儀」を読み、「情熱大陸」を観ると、伊集院氏の男としての潔い生き方を感じると共に、弱さや純粋さ、豪快さもビシビシとこっちにやってくる。
と同時に、自分とは正反対な生き方に憧憬を覚える。男の理想の生き方をしているのかもしれない。常に財布の中身を気にしている自分とは大きく異なる。(ああ~情けない・・・)
だから、ファンも多いのだろう。
結局、人は一人では生きられない。誰かに頼る事もあるし、頼られる事もある。助けを求めなくても手を差し出されることもある。その逆も・・・。
その中で生きていくことで、大切なものを理解し行動していく。言葉だけではなく、何気ない態度も含めて。
人との触れ合いの大切さを感じた小説だった。
やっぱり、たまには小説も読まないと・・・。

行け行け!グランパス

今、名古屋グランパスエイトが熱い。
本日もサンフレッチェに快勝し、チーム初の7連勝。リーグ戦では15戦負けなしと好調が続いている。
暫定ではあるが本日時点で遂に首位だ!
このまま進めば2連覇はさほど遠くない。いや、確実に優勝に一番近いチームだ。楢崎や金崎の負傷があるものの、ベストに近いメンバーで戦うゲームは、観ていて気持ちがいい。
(ユーチューブのハイライトシーンでしか観戦できないが・・・)
ピクシーの背番号を引き継ぐ小川やスピードスター永井が2試合連続でゴールを決めたのも、グランパスの戦術が機能している証だろうし、これまで得点を重ねてきた玉田やケネディの存在も大きい。
なぜ、日本代表にグランパスの選手がもっと呼ばれないのだろうか不思議である。ザッケローニ監督、よろしくね!
と、グランパスの好調さをスポーツニュースや新聞、ユーチューブで確認はするものの、今シーズンに入って、ちゃんとゲームを観たことがないのが現実。瑞穂にも豊田スタジアムにも行っていないし、残念ながらTVでの放映もほとんどない。
(本日の日経にも掲載されていたが、Jリーグ全体としては中継が年々減っているようだし。寂しい・・・)
そういった点はフラストレーションが溜まる。何とか秋にはスタジアムに行き、その喜びを一体感の中で味わいたいものだ。そして、勝利の祝杯を挙げたい。
一方で低迷するのがドラゴンズ。本日は4点獲ったものの、全然打てない。点が入らない。通じゃないから、得点の入らない試合はつまらない。ガンガンいって欲しいのだ。立秋も過ぎた事だし、そろそろ夏バテを解消し、本来の力を見せつけてもらいたい。
行け行け!グランパス。
今の調子を維持して、素晴らしいシーズンを送って欲しい。
明日の新聞が楽しみである。