僕にとって高杉良と言えば、「金融腐蝕列島」「呪縛」一連の金融業界シリーズ。その著書を読んだ時からビジネス小説が面白いと感じたのかもしれない。調べてみると著者の作品はそのほとんどが実際の事件を小説に焼き直しているケースが多い。
僕が読んだ中では「青年社長」のように実名で書かれているノンフィクションも多数存在するが。
それを基本と考えるならば本書は稀有な存在となるのかもしれない。これまでの取材経験の中で感じてきたリーダー像を人物に照らし合わせながらあぶり出している。その分、説得力があるのかもしれない。
本書の面白さは直接接した一流の経済人から得たリーダー像の表現もあるのだが、その取材の裏側にある闇の世界を遠慮せずに暴露するスキャンダラスな面白さもある。どんな一流の経営者でも「オモテ」と「ウラ」の顔を持っており、巧みな使い分けにより、その企業を発展させてきた背景がある。
日本を代表する経営者 小倉昌男氏をバッサリ斬ってしまうのも見方を変えれば痛快である。名著「経営学」では読み取れない本人の人間性もズバッと表現してしまうのだ。
もしかしたら「オモテ」と「ウラ」の違いが大きければ大きいほど人間の深みがあるのかもしれない。「オモテ」と「ウラ」があったとしても、所詮、見分けがつかない自分はやはり凡人でしかないのだろう(苦笑)。
本書を読む限り、相当危ない橋も渡っており、懐柔や恫喝、札束ビンタなど人間を壊しにかかる行為も繰りかえされるようだ。それにも屈せず、本書を書きあげるまでに至るのは、まさに「ペンは剣よりも強し」の証。
最後まで一貫して表現しているのは、本物のリーダーは「勁さ」と「優しさ」の両方を持ち合わせているということ。肌で感じとった自らの証明だろう。
それにしても大物人物は怖いね。
よかった、小物で・・・(笑)
今週月曜は加盟する団体の大きなイベント。そのイベントでのゲストスピーカーは寺島実郎氏。
テレビのコメンテーターとしてよく拝見する方で、日本総合研究所理事長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長と肩書も多数。
その冷静沈着で論理的に発言にはいつも感心させられるが、今回の講演でも90分もの時間、全く淀むことなく話し続けられた。
ある程度の台本はあるだろうが、次から次へと言葉が出てくる点はさすが。それもすべて論理的に繋がっており、僕が講演で話させてもらう感覚的で適当な内容がひどく小さく見えてしまう。
(そもそも比較するなということですが・・・)
講演では2013年の展望を中心に現在、日本が置かれている立場を鋭いデータ分析と自らの知見を交え、熱く語られていた。今回のブログはその内容ではなく、本題に入る前の導入部分の内容。その時間だけでも30分近くあったのだ。
自らが出演する番組の宣伝と共に語られたのが大みそかの紅白歌合戦に出演した美輪明宏氏の件。
瞬間最高視聴率を獲得した話題のシーンだが、寺島氏はその美輪氏のファッションや立ち振る舞いではなく、「ヨイトマケの唄」の歌詞について時代認識の違いや違和感を述べられていた。その歌詞には、こんなくだりがある。
「今じゃ機械の世の中で、おまけに僕はエンジニア」
貧乏暮らしの中、努力して立派な一人前の社会人になったということを表現しているわけだが、その当時と現在とは大きく違うというのだ。
かつてエンジニアは成功の証であったが、現在はそうでないと(僕の認識とは少し違いますが・・・)。
大学院を卒業した97,000名のうち24,000名は無業者、30,000名が非正規社員で、高学歴フリーターが数多く存在し、最悪の事態はネット犯罪に及ぶのが現代だという。
日本の家電メーカーも苦戦を強いられている。原子工学や土木工学、電子工学を学んでも、成功する大人にはなれない時代というネガティブな面を語られていたのだ。
なるほど・・・。それを真面目に受け止めるのではなく、そんな視点を持ちながら日本全体を俯瞰する必要性を教えてもらった。
肝心な本題も大いに参考になる内容だったが、そのことについては僕自身がもっと理解を深めてから・・・。頂いた資料も本1冊分くらいのボリュームだし・・・。
意味深なブログタイトルになってしまったが、中味は想像の域を出ない「ふ~ん、あっそう。」というもの。
大変失礼しました(笑)。
つい先日まで放送されていたNHKドラマ「メイドインジャパン」。
普段、ドラマを観ることはほとんどないが、NHKはたまに硬派な社会派ドラマを見せてくれたりするので、久々に鑑賞させてもらった。
リアルタイムでは見れなかったため、録画したものをなんと3話まとめて一気に観てしまった。4時間近い長時間になるわけだが、飽きることなく観ることができたのはドラマとしての実力の証だろう。
唐沢寿明、高橋克実、吉岡秀隆、國村隼ら俳優陣も見事にハマリ役だったと思うし、今の日本企業が抱える問題点もストレートに表現していた。
しかし、おやっと感じる場面が多かったのも正直な感想。かなり強引で乱暴な展開だったし、決断のスピードが早いのはいいが、あまりにも直観的な判断で、会社の存続を賭ける場合において、不安視される面も多かったのではないだろうか。それでも好きとか嫌いとかばかりのドラマよりも好感は持てるけど。
このドラマを観て思い出したのが同じNHKの社会派ドラマ「ハゲタカ」。
舞台となるタクミ電機とハゲタカで買収を仕掛けられた大空電機とダブってしまった。リーマンショック前とそれ以降という根本的な違いがあるものの、大企業が抱える共通する課題は昨今のニュースで報道されている通り。
僕が勝手に思っているだけだが、ドラマの撮影場所も同じ現場があったのではないかな。工場の一部があまりにも似ていたから・・・。
ただドラマとしてのクオリティは、申し訳ないが「ハゲタカ」のほうが断然上だと思う。
ストーリー展開の巧さ、ワンカットの表現力、奥深いセリフなど・・・。やはりこのドラマを超える作品にお目にかかることは難しいのかもしれない。
となると、何となく話に上がっている企画も本格的に実施する必要があるのかも。題して「ハゲタカを観て語る会」。ハゲタカファンも意外なほど多いし・・・。
この「メイドインジャパン」を観て、真剣に考えてしまった。
懇親会の場所も含めて・・・(笑)
今週金曜日は「ふるさと就職応援ネットワーク」の拡大幹事会。
全国各地域で事業を営むHR企業が集まった。僕が参加した中では最多の出席者。
加盟会社20名の他にゲストも10名ほどの方が出席された。
3か月ぶりに開催ということもあり、討議内容はてんこ盛り。ギリギリの時間まで話し合いや報告は続き、最後は強引に押し切った感があるような密度の濃い内容。
加盟会社も少しずつではあるが増えてきて、各社の報告を伺うだけでも2時間近くはかかってしまう。同じ志を持つ事業者の集まりだが、事業ドメインは少しずつ異なる。中にはHR事業と180度違う新事業を立ち上げた加盟会社もあり、刺激を受けることは多い。
各社の努力により(少しは外部環境もあるかな・・・)、どの事業者も前年比で伸びている。好調さを示す話を聞いてライバル心がメラメラと燃えるわけではないが、負けちゃいられないと思ってしまうのは事実。そんな情報の共有も重要なんだけど・・・。
また、僕が知らない行政による新たな試みや新たなコンテンツの情報を頂けるのもありがたい。泊りがけで参加する価値は多いのあるのだ(懇親会を早めに切り上げれば帰れるという話もありますが・・・笑)。
熱く議論をした後は、こちらも熱い懇親会。
この日は高田馬場。前日の新大久保に続き、僕は初めてお邪魔する場所。ここも若者が多く活況だ。懇親会では超マジメな話からとんでもなく柔らかい話まで、花が咲き続けた。気がつけば深夜3時。
翌日はかなりくたびれた一日を過ごすことになったが、気の置けない仲間との交流は実に楽しい。昼も夜も充実した時間を過ごすことができた。
今年初めて会ったため、かなり遅いが新年の挨拶も兼ねる。
本年もどうぞよろしくお願いします!
今月のキネマ旬報は2012年映画ベストテン。自称映画ファンとして、時代についていくためにも(苦笑)毎年この号だけは購入している。
日本映画ベストテンも外国映画ベストテンも見事なほど、ほとんど観ていない。特に外国映画ベストテンはマニアックで通好みな作品ばかり並んでるので、観る術すらない。
ところがである。読者選出の外国映画ベストテンではなんと4本も観ているではないか。洋画よりも邦画の方が好きな僕としては非常に珍しいこと。それも偶然か全ての作品の感想をブログに書いている。
3位アーティスト、6位ダークナイト・ライジング、7位レ・ミゼラブル、
8位人生の特等席。
難解で芸術的な香りが高い作品は一切なく、娯楽作品ばかり観ていることがよくわかる。まあ、それはそれとして・・・。
もっと邦画、洋画に関わらずもっと幅広く観なければならないな。
2012年の映画界の総評を読むと面白い事実が書かれている。
興業収入は1951億9000万で前年比107.7%と年間入場者と共に増加している。内訳としては、ここ数年は邦高洋低の状態が続き、年間の興収も圧倒的に日本映画が多い。洋画離れが進んでいるというのだ。日本映画の方がよく観られているわけだが、伸びているのは限定的。
東宝、東映、松竹の大手3社の合計は990億9760万円。そのうち東宝が741億円の興収で群を抜いており、前年比も125%。一方で松竹は74億円とここ数年前年割れが続いている状態。映画界でも勝ち組負け組が鮮明になってきているようだ。
東宝が配給した「BRAVE HERATS海猿」が73億の興収があり、松竹が配給した全18本とほぼ同じ興収なのだ。1本の映画が一つの映画会社の興収と同じになってしまっている厳しい現実がある。ヒット作がないと言ってしまえばそれまでだが、ここにはマーケティングでも戦略でも大きな力の差が生じているのだろう。
「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」などのシリーズもので支えられてきた背景が、もしかすると今のマイナス要因になっているのかもしれない。あくまでも推測だけど・・・。かなり興味深く読むことができた。
そして、個人賞採点表で面白かったのが新人女優賞。
なんと2位があの壇蜜なのだ。最近、メディアでもやたら露出が多くなり話題性も高いが、新人賞でこれほど評価されているとは・・・。
残念ながらその主演作を観ていないので、何とも言いようがないが、きっと評論家たちを魅了する演技をしているのだろう。
毎年、もっと観なければと思いながらも、思うように観れないのが映画。
時間配分を上手くコントロールしながら、その機会を増やしてはいきたいんだけど・・・。
3連休を終え、今日から仕事を再開。今週は2つのイベントを開催する。
13日(水)は2014卒学生向けの合同説明会「企業展」を開催する。
就職戦線は個別の会社説明会真っ最中の時期になってきた。既に選考を行う早い企業も出ているようだ。
そんな中で我々としては合同説明会だけでなく、いろんなコンテンツを提供していく。珍しく僕も「就活ホンネLIVEパート2」として、トークセッションを行う。昨年11月の企画が意外と好評だったので(笑)、その第2弾なのだ。
就活内定プロデューサーの田中宏幸氏とキャリアカウンセラーの大山佳子氏、それに南山大学の現役就活生を交え、今まさに繰り広げられる就職活動の不安や疑問について語り合っていくのだ。ズバリの本音トークが炸裂し、貴重な情報が得られるのではないだろうか。
また、このトークセッションに参加してもらう田中氏には講演も引き続き担当してもらう。これも聞き逃せない内容。
そして、もう一つは名大社女子キャリアアドバイザーによる「面接突破の秘訣」。ここでもヒントを得られるだろう。
全て事前予約制なのだが、予約を受け付けていくと今の若者の傾向がよく分かる。
本来なら僕を含め(笑)、豪華ゲストを招いたトークセッションの人気が一番高くなりそうだが、そうではない。「面接対策の秘訣」がダントツ一番人気。
やはり答えに直結しそうな内容が若者には響くのだ。個人的にはちょっと悔しい気持ちだが、それは学生ニーズとして捉えなければならない。
企業展の詳細はこちら
<日時>2013年2月13日(水)
11:00~17:00
<会場>吹上ホール 第2ファッション展示場
地下鉄「吹上駅」より徒歩5分
※僕が行うトークセッションはドタキャン数を考慮すると予約は可能。ぜひ!(笑)
そして、16日(土)は「障がい者のための就職・転職面談会」を開催。
スタートして今回で6回目。当初は不安面も多かったが、少しずつ認知も高まり安定的に開催できるようになった。
大手企業中心の参画傾向は続いているが、継続的に参加頂くクライアントも多く、ありがたい限り。こちらも少しでもお役に立てることを期待したい。
面談会の詳細はこちら
<日時>2013年2月16日(土)
12:00~17:00
<会場>名古屋国際会議場2号館 展示室
地下鉄「日比野」「西高蔵」より徒歩5分
今週はそれ以外にも東京出張もあり、バタバタする一週間になる。久々の連休で体もリフレッシュしたことだし、気持ちよく仕事ができそうだ。
実りある毎日にしていきたい。
今週はありがたいことに先週の4回を上回る週5回の夜のお付き合い。あっさりした飲み会とヘビーな飲み会と入り乱れていたが、これも貴重な場である。
そして、今週は結構、話をする仕事が多い週。会社での月初の早朝会議などは通常業務なのだが、外部から依頼された仕事で話す機会が多かった。
まずは月曜日。
三河にあるクライアントでファシリテーターの仕事。会社から選ばれたメンバー6名と一緒に「求める人材像」について議論しあうのだ。部門も役職も異なるメンバーが改めて会社の強みや自らの仕事のヤリガイを共有しあい、それに基づいて求める人材像を明確にしていくもの。
技術者がメインの企業のため、活発な議論が展開されるかが懸念されたが、蓋を開けてみれば出るわ出るわ。お互いが普段の仕事の中では知り得なかった価値観が披露されとても有意義な場となった。
同じ会社で当たり前のように仕事をしていると改めて価値観を共有することも、自分の会社を見つめ直すことも意外と少なかったりする。
そこに外部の人間が入ってお互いの遠慮を壊すことで正面を向き合った話し合いをすることができる。会社としても、参加された個人としても新たな気づきがあったようで、少しだけでもお役に立てたようだ。
木曜日は以前から依頼を受けていた講演。
懇意にさせて頂く株式会社近藤溶接の近藤社長に名古屋商工会議所若鯱会(経営者の異業種交流団体)の勉強会の講師を頼まれたのだ。
タイトルは「企業と就職活動の最前線~輝く原石を見付けるには~」。このタイトルは期待感を持たせすぎてしまったかも・・・。
輝く原石を見つける方法が明確に打ち出せることができれば、採用も全く苦労しない。そんな完璧な方法があれば、逆に教えてほしいと最初に話したため、笑いを誘い受けたことは受けたが、参加者によってはガッカリさせてしまったかもしれない(笑)。
それでも現在の就職環境と企業側、学生側の本音、輝く原石を見つけるためのヒントについて、1時間半近く話をさせて頂いた。質疑応答の時間も足らず、懇親会の場でもお酒を酌み交わしながら、あれやこれやと語り合った。楽しい時間を過ごさせてもらった。
そして、金曜日。
この日は岐阜にあるクライアントで新卒採用全般の研修。これまで本格的な新卒採用を行ったことがなかったため、コンセプト作りから会社説明会や選考試験のポイントについてお手伝いさせて頂いた。
社風も素晴らしく会社としての技術力も申し分ないが、BtoBで学生にとって分かりにくい。社名も固いので、どう学生に企業の魅力を伝えていくかなどを一日かけて話し合った。面接官トレーニングもさせて頂きながら・・・。
と、今週は外部の方に対して、喋る機会が多かった。元々、営業なのでずっと喋り続けてきたわけだし、社内でも喋る場は多いが、それとは意味合いが違う。
初めて会う方との交流はこちらも刺激を受けるし、逆に教えて頂くことも多い。そのような場を頂けたことに感謝なのだ!
本日はこれから犬山国際友好シティマラソン。走り込みが足りない2月だが、こちらも気持ちいい時間を過ごしたい。
走りながら喋ることはないと思うけど・・・。
これまで使用していたモバイル用のノートパソコンがかなりくたびれてきたので、思い切って買い換えた。
最近、僕の周りでもMacユーザーが復活し、AirMacを使いこなしている仲間が増えてきた。それをマネてMac派になってみようかと思ったが、そう簡単ではなさそうだ。
Webだけなら問題ないだろうが、パワポやワードを頻繁に使うので、そうなると必ずしも使い勝手がいいわけではない。また、僕がスタバあたりでMacを開いていても、どうにも似合わない(笑)。
あれやこれやの理由で、Ultrabookを購入することにした。最軽量のLaVieか、タブレットにも変身するレッツノートか迷ったが、値段と重量とバッテリー駆動時間とデザインでdynabookに決めた。
スペック、パフォーマンスをほとんど比較対象にしていないことで、僕のITリテラシーがばれてしまうが、実際に気にしていないので仕方ない。
そのdynabookが先日、手元に届いたのだ。
第一印象は薄い、軽い。13.3型なのでこれまで使っていたサイズより大きいのだが、その大きさは全く気にならない。鞄にもスッポリ入ってくれる。何よりも起動が速いのが嬉しい。タブレット並みの速さで立ち上がる。タッチパットもタブレット感覚。
これだと自分の机で仕事している時でもデスクトップPCを使わず、このUltrabook1台でいいかも・・・。大活躍の予感がしてきた。
しかし、いい面ばかりではない。時間が解決してくれる問題だろうが、このUltrabookは当然のことながらWindows8。よくわからん。今まで左下にあったスタートボタンがない。右から突如として変わったアイコンが登場したり、いきなり時間と日付が表示される。
使いそうにない余分なソフトも相当含まれている。その内、動画の編集でもするようになるのではと錯覚に陥ってしまう。
そんなPCなのだ。
それでもキーボードも打ちやすい。このブログはUltrabookでの初投稿になるだろうが、快適に書くことができる(本当か?)。文体もいつもよりシャープだ(それはウソだな・・・)。
何年かはきっとお世話になるだろう。振り回しても壊れないことを期待しながら、これからどうぞよろしくお願いします。