日本経済新聞の書籍広告によくある、その評判の声から手に取った著書。ベタなタイトルは、単に売り上げアップを狙ったものかとも思ったが、そのタイトル通り、僕にとって確かに教科書的な存在となった。
著者のプロフィールを拝見すると、外資系の企業のトップを渡り歩いていることもあり、より効率性やロジックを重んじる経営手法やノウハウを著したビジネス書と予測したが、実に日本人的な経営の考えの持ち主であることが理解できた。
そして、大切なのは原理原則。
いくら時代が変化しても、経営の本質は変わらないのだろう。
率先垂範であり、大義であり、倫理観であり、顧客満足であり、経営者の行うべきことは、どんな企業でも基本的には同じということ。
その中でも「変化し続ける」ことの重要性は、文章を変えながらも、何度も表現されていた。
自分の中で最も意識し続けなければならない事のひとつだ。
この著書の中で、今すぐにでも自分ができそうな(やらなきゃいけない)ことをいくつか紹介したい。
死守すべき時間は”予約”しておく
・本を読む(一日最低1時間)
・週末あるいは平日の仕事のあとにジムで汗を流す
・経営者の勉強会やセミナーに顔を出して充電を図る(月に最低2回)
・プライベートの海外旅行に行く(年に最低1回)
強靭さを保つ5つの方法
1.「夢」を描く
2.「失敗」という言葉を追放する
3.勝海舟「氷川清話」を心と支えにする
4.命まではとられないと考える
5.環境を変える
きっとホンモノを得ようとすれば、何度も読まなければならないだろう。
また、迷った時にもヒントが隠されているだろう。
だから、「教科書」なのかもしれない。
もうすぐ事務所を移転して1ヵ月となる。
その移転のため、会社を片付けしている時の話。面白いようにいろんな物が発見された。
新卒サイトオープン時のノベルティの時計(10年前位のもの)、
贈り物のソックス(いつかは不明)、賞味期限の切れた高級日本酒(5年前くらい、ウ~ン)などなど。
そんな中から見つかったのが、泡盛の一升瓶が6本。
多分、慰安旅行で沖縄に行った際、購入し、そのまま放置してあったのだろう。(とてももったいない話だ。)
製造から既に4年ほどの歳月が経過しているが、泡盛は古ければ古いほど「古酒」とされ、価値も高いので、十分にいけるものと勝手に解釈し、酒好きの社員と分け合った。
その泡盛がこの「カリー春雨」
沖縄は毎年のように旅行に出向き、泡盛もお土産として購入する事もあり、好きなお酒の一つではあるが、このカリー春雨は飲んだ事がなかった。
持ち帰った後、自宅で味わってみた。
とても甘く、泡盛特有のキツイ香りも少なく、とてもまろやかで美味しい。
シークワーサーで割っても、結構イケる。
楽天あたりで調べてみると、かなりいい値段で販売されていた。
会社の冷暗所(?)で長い間眠っていたのが、この移転のタイミングで発見されたのだ。
もし、今回の移転がなければ、誰も気づかないままの存在になっていただろう。
そう思うと、自分自身は会社の隅々まで、もっと知らなくてはならない。
(ちょっと意味は違うかな。)
ただ、夜の楽しみが増えたことは素直に嬉しい。
昨日、CDA(キャリアカウンセラー)の勉強会に参加した。
CDAの有志で組織するCDAプラザが月1回開催する定例の勉強会だ。
CDAのスキルアップを目的にテーマごとの発表やロープレを行う。
今回のテーマは「障害者雇用とカウンセリング」と「学生就職相談の振り返り」。
「障害者雇用とカウンセリング」では、実際に企業で障害者の採用担当も行う事務局のOさんが、現在の法律を踏まえた上での様々な企業の取り組みについて講演された。
間接的にいろんな方から障害者採用について伺う機会もあるが、本音ベースでその実態を伺う事はあまり多くない。
雇用率1.8%をクリアしているかどうかも含め、各企業の抱える課題は多い。
国が掲げる政策も浸透しつつあり、企業側もCSRやコンプライアンス遵守で、年々その取り組みは向上しているものの、その職域や受け入れ体制については一筋縄ではいかない問題もあり、理想だけでは片付かないのが現実だ。
企業側の論理が働くのも当然だとも思う。
いろんなことを考えさせられる大変勉強になった講演であった。
その後、学生との就職相談の振り返りを行った。
このCDAプラザのメンバーに、当社の企業展での就職相談をお願いしている事もあり、昨年10月からこの4月までの結果の報告と共に、今後、学生に対しどんな関わり方をしていくべきかの議論が行われた。
キャリアカウンセラーは、傾聴することが基本である。しかし、企業展のようなイベントの場で、限られた時間内で学生の悩みを全て聞き出し、その上で気づきを与えるには限界がある。
どうしてもアドバイスが中心になってしまい、本人が自ら答えを出すという段階の前にカウンセラー側がそれに近いものを提供してしまうケースも多い。また、明らかに明確な答えを要求してくる学生も多い。
最近の若者の傾向もあるのだろうが、「○」か「×」か、「大丈夫」か「大丈夫でない」のかを教えて欲しいと相談に来る学生も多い。答えを提示するのが、カウンセラーの仕事ではないが、あいまいな表現では相手にもやもや感が残ってしまう。
どんな接し方をすべきなのか、どこまで関わっていくのかの議論は、白熱し時間内では終えることができなかった。しかし、こういった真剣な議論の一つ一つが我々キャリアカウンセラーのスキル向上に繋がってくるものと思う。そして、学生に対してもよりよい場の提供となるだろう。
キャリアカウンセラーの社会的使命を再認識した日であった。
勉強会終了後に行われた懇親会でも、同じような議論が繰り返された。
個人的には、酒を酌み交わしながらの仕事の話や真面目な議論は大好きである。酒の場に仕事や小難しい話を持ち込むことを嫌う方も多いが、僕としては大歓迎。
(ただ飲みたいだけじゃないかという話もあるが、否定はしない・・・)
そんな意味でも、昨日は充実した一日であった。
中日ビルにオフィスを構えていた時、毎日、出社は階段で上がっていた。
(厳密に言えば、ひどい二日酔い以外だが・・・)
地下2階から7階までの計9階を毎朝階段で登るのである。
20歳代後半から始めたので、かれこれ15年くらいはひたすら階段だったのだと思う。
中日ビルには、その階毎に中日アルプスと称して、ドアにポスターが張り出されていた。
その内容は、1階からその階までの消費量と1階分の消費量、1階から12階までの消費量が表示されていた。
1階あたり1.5カロリー。12階まで上がってもせいぜい16.5カロリーである。
その疲労度を思うと意外と少ない数字である。
当然、階段に冷暖房の設備はなく、夏場となれば出社段階で汗だく。
朝一番でもすでに仕事も終わりかと思わせてしまう状態だ。
それでも毎日続けていると知らず知らずのうちに足腰も鍛えられていたようだ。
たまに出社が同じになった若手社員を付き合わせ、一緒に階段を登るのだが、3階あたりでスピード差がつき始め、7階まで登ると若手との差は開き、えらくしんどそうで、次からは絶対に付き合わなくなる。
10歳以上の年齢差があるにも関わらず。
全くお金のかからない健康法だし、中日アルプスのポスターもよく眺めてみるとお茶目な感じだ。
中日ビルにお越しの際は、是非、非常階段を登っていただきたい。