これからも前向きに 名大社会長ブログ

2012年06月の記事一覧:

丙午の夜

昨日は昭和41年生まれの経営者が集まっての飲み会。同級生が圧倒的に少ない丙午である。
ちょっとした偶然が重なり、株式会社サンコー櫻山社長株式会社オンデマンドの生島専務との3人で飲むこととなったのだ。
同学年の他に大きな共通点と言えば、地元の中小企業の経営者ということになるのだが、小さな点で言えば、3人とも27歳で結婚し近い世代の娘を持つことや身長が175センチということだったり。
(どうでもいい話だが・・・)
お邪魔したのは会社から徒歩10分程度の場所にある「ワイン&ダイニング リマージュ」。
ひうえうま1
今春オープンしたばかりのオシャレなお店。40代半ばのオジサン飲み会では、不釣り合いな気がしないではないが、ワイン通の櫻山社長に勧められるままに出向いたのだ。
驚いたことに、この店のオーナーも同級生。丙午生まれとは1日違い(元旦生まれ、めでたい!)だが、同学年であることは変わりない。
ひのえうま2
ひのえうま3
そのオーナーにワインの解説も頂いたのだが、ほぼ全て忘れてしまった。JSA認定のソムリエだけあって、フランスの歴史から気候の特徴まで深い話をされたのだが、聞く相手が悪く申し訳ない・・・。残念ながら覚えていない。
丙午生まれの3人の話はあちこち話は飛ぶものの尽きることはなかった。そのほとんどが会社経営に関わること。先行きが不透明な時代に我々中小企業が勝ち残っていく、生き残っていくのは経営者の戦略や判断が肝であるのは間違いない。堅実に事業を進められるのも、淘汰されるのも経営者次第。
お互いの経営課題は異なるものの、抱える悩みは共通といっていい。誰に対してもオープンにできる話題ではなく、同級生だからこそ話せる内容も多い。そんな意味では気持ちが楽になっていく。大変有り難いことだ。
そのような堅い話から、今、名古屋で上映されている日活ロマンポルノのようなナンパな話まで、美味しいワインを飲みながら話をさせてもらった。日活ロマンポルノは名作が多い。やっぱ見なきゃいかんな・・・。
同じ時代を過ごしてきたわけだから当然かもしれないが、全ての話がマッチしていくのは喜ばしい。カップルがどんどん入れ替わっていく店で、オジサン3人が4時間も滞在してしまった。
僕としてもこのような付き合える仲間が増えていくことはうれしくもあり、心強くもある。
丙午の夜に感謝!

ヴィヨンの妻

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD] ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]
(2010/04/07)
松たか子、浅野忠信 他

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つくづく男は情けない。格好をつけるばかりで、だらしがない。そして、言い訳ばかり・・・。
映画を観た直後の感想はそんな感じ。それは昭和20年代だろうが現代だろうが、原作が太宰治だろうが村上春樹だろうが同じこと。結局、男が女をダメにし、世の中を悪くしているのだ。
しかし、文学的な香りの作品に仕上がっているため、そのダメ男に卑屈さを感じないし、存在も許してしまう懐の深さがある。映画の解釈は全くなっていないが、これが根岸吉太郎の演出の巧さと田中陽造の脚本の奥深さなのだろうか・・・。大きなストーリーの展開があるわけではないが、どんどん映画の中に自分が引きづりこまれてしまった。
この手の日本映画は、きっと国内よりも海外で評価されるのだろう。特にヨーロッパあたりでは・・・。
(モントリオール世界映画祭で監督賞を受賞したことを知っていて、そんなことを言っているんだけど。ズルいな・・・。)
それにしても女房役の松たか子は、強い意志を持った耐える女の役が良く似合う。どこまでが本気で、どこまでが女を使った演技なのかわからないのがいい。ドラマ「運命の人」の奥さん役も完璧だったし、この映画の役も見事だった。数々の女優賞を受賞したのもうなずける。
映画の後が存在するなら、主役の作家はきっと同じような行動を繰り返し、迷惑を掛け続けるのだろう。しかし、そんなダメ男に何故か憧れてしまう自分は何なのだろうか・・・。
ダメダメ男を望んでいるということなのか・・・。よくわからない・・・。

「アぺしよ!」した日

今月末まで開催される「アぺしよ!キャンペーン」
アぺしよ1
先週は結婚したばかりの名大社男子ニムラとその新妻(いい響き・・・)と伏見のフレンチで「アぺしよ!」を楽しんだ。新婚さんはいいですな。こちらが心を洗われ清らかな飲み会となった。
昨日は名大社女子との「アぺしよ!」。
会社近くのダイニングバー「オルフェ」に出向いた。以前から気になっていたお店ではあるが、お邪魔する機会がなく今回が初めて。
先週行ったお店も同様で、新しい店に気軽に顔を出せ雰囲気を味わえるのは、このキャンペーンの特徴。なかなかのいいキャンペーンと改めて実感。
アペ128
今回は先日CDA(キャリアカウンセラー)の資格試験を受けた女子と昨年その資格に合格した女子との3人飲みで、購入したチケットでワインを注文し乾杯。
CDAの試験は年々難易度が増しており、合格率も下がっている状況。その中で、僕は「一発合格しろ!」と無理強いをしてきた。本人はかなりのプレッシャーだっただろう。今が束の間の休息の時なのかもしれない。次は2次試験だぞ!
この日も、そのCDAの試験の話から、僕が気になって仕方がない結婚の話(笑)、ゴルフ、お酒など多方面に亘り盛り上がった。
チケットが余っていたので、2軒目に繰り出した。月曜日ということもあり、どこの店も空いているだろうと踏んでいたのだが、考えが甘かった。
次に行ったイタリアンも、その次のホテルのバーも満席で入れず。そうか、昨日は給料日だったのだ。伏見周辺をトボトボ歩きながら、4軒目でようやく入店。再び「アペしよ!」と飲んだのだった。
結局、チケットを全て使い切るまでにはいかなかったが、こういった飲み方も結構楽しい。面白い情報も入手したことだし・・・。
この「アペリティフの日」は30日まで。行かれていない方はお早めに!
と最後は少し宣伝で・・・。

もっと強くなれ!

本日は息子の少年野球の観戦に出掛けた。
現在のチームに所属して1年ちょっと。最初の1年は学年でチームが構成できず、上の学年のチームにサポートとして着いていくことが多かった。
5年生になるかならないかのタイミングでメンバーが揃い、ようやくチームとして試合が出来るようになった。
他のチームは同学年で既にメンバーを構成し、頻繁に試合を行っていたため、約一年出遅れたことになる。
篠原1
そのせいもあるだろうが息子のチームは、試合が出来るようになって、なんと13連敗。
打てない、守れないと全くチームが機能せず、勝てない試合が続いた。それも10対0とか12対1とか、ほとんどコールド負け状態が多く、勝てないまま一年過ぎてしまうのかと不安になってしまった。
ところがである。そんな試合を繰り返していても選手たちは何かを学び、成長しているのだ。
野村監督にそっくりの総監督(本当に似ているのです・・・)に罵声を浴び、監督にも叱られ、試合中に注意を受けながら、いろんなことを掴んでいったようだ。
14試合目に初勝利した後は3勝1敗と、かなりの割合で勝てるようになってきた。毎年優勝候補となる強豪チームともそれなりの試合ができるようになっったのだ。
篠原2
そして、本日の試合。
久しぶりに観戦したのだが、確かにチームは一つにまとまり、野球らしくなっていた。息子はキャッチャーを任され、当初はそのポジションにブツブツ言っていたのだが、今では全員に掛け声を掛け、ピッチャーをリードするようになっていた。
チームのメンバーも大声を出し、励まし合えるようになってきた。エースも1回2回は一人のランナーも出さなかったし、内野手の守備も安心して見えるようになってきた。小学生のレベルでは盗塁はほとんど成功するのだが、時に息子もランナーを刺せるようになってきたのだ。
細かいかミスも多く、課題が山積なのは間違いないが、それぞれが自信が付いてきたように感じた。(一歩間違えば、大敗しかねないが・・・)
結果、本日も14対4の快勝。相手のミスに乗じて、上手く得点を重ねたことは否めないが、それでも勝ち星を一つ積み上げたことは更なる自信にも繋がっただろう。
日曜日と祝日は朝8時から丸一日野球。雨以外は盆と正月を除き、毎週行われる。本人も面倒に思うことはあるだろうが、その経験が自分の成長の糧となる。団体競技は多くのことを学ばせてくれる。
もっと強くなれ!
これから先はまだまだ長いぞ!

人を束ねる

人を束ねる (幻冬舎新書) 人を束ねる (幻冬舎新書)
(2012/03/30)
久米 一正

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サッカー関連の書籍はかなりの量を読んできたつもり。
「オシムの言葉」や「中田英寿 鼓動」は今でも名著だと思うし、仕事のモチベーションに繋がった書籍は多かった。選手側や監督側の立場で書かれたのがほとんどであったが、本書はGM(ゼネラルマネジャー)側。初めてのケースではないだろうか・・・。
僕は自称グランパスファン。
ユニフォームの袖のスポンサーになることが壮大な、かつ個人的な夢である。(社員は反対するだろうなあ~)。しかし、著者である名古屋グランパスGMの久米一正氏のことはほとんど存じ上げなかった。これでファンの程度がばれてしまうが・・・。
GMという言葉は、プロ野球であれ、他のプロスポーツであれ、耳にはしていた。しかし、どんな役割をこなし、チームに対しどんな貢献をしているかは、映画「マネーボール」で観た程度で、具体的なイメージはあまり持っていなかった。
本書を読んで、選手との距離感やチームの方向性、最大のテーマである勝つチームにするために何をすべきかが、おぼろげながら理解できた。一般企業でいう組織を束ねる責任者のポジションと同じだが、構成されるメンバーが一匹狼ばかりになるだろうから、精神的な苦労は多いはず。
対外的に目立つ存在ではないが、フロント、監督、コーチ、選手を繋げ、上手く紐を引いたり、緩めたりしなきゃいけない立場。組織の肝でありながら、いつクビになるかわからない存在。この職種もれっきとしたプロと言えるだろう。
敬愛するピクシーとの関係も興味深い。
お互いの信頼関係があって、はじめてあのような行為となるのだろう。
本作品が出版されたのが、今年の3月末。グランパスが今のように低迷している時期ではなかった。万が一、グランパスの成績が今のままの状態でリーグが終了すれば、本書の価値は奈落の底に落ちるだろうし、サブタイトルにある「名古屋グランパスの常勝マネジメント」も戯言にしか聞こえない。
それが理由ではないが、早々に浮上してもらいたい。いや、浮上してもらわないと困る。ここ1~2年の感動を引き続き与えて欲しい。
「人を束ねる」。サポーターも束ねて、歓喜の渦に巻き込んで欲しい。

4号と5号の間に・・・。

会社ではこの6月に平日休みを1日設けている。
希望日を考慮しながら、順番に休みを取り、本日は自分の番。一緒に学生支援をしているL&Dコミュニケーションズの堀内氏と名大社女子とゴルフに出掛けた。
ゴルフ1
僕のいくつもある課題の一つにゴルフの上達がある。立場上、避けては通れない道で、今年は本腰を入れて取り組んでいるのだ(実は大したことないけど・・・)。
ご存じのように今週火曜は東海地区は台風4号が直撃し、交通麻痺を含め被害をもたらした。通過したのも束の間、今度は台風5号が訪れようとしている。
そんな中でのゴルフなのだ。さすがに本日のゴルフ場はガラガラ。昼食時のレストランも自分たちの組ともう一組がお客として静かに食事をする寂しい状態であった。昼食バイキングも良かったんだけど・・・。
ゴルフ3
今月初旬のクライアントのゴルフコンペで、ハーフを初めて40台で回り、気を良くして臨んだ本日だったが、現実はそんなに甘くない。久々に120を叩くという情けないスコアで終了してしまった。
ゴルフ2
名大社女子のスコアも・・・。
実力不足は当然なのだが、あえて言い訳すると(なんかイヤな性格・・・)、これほど激しい雨の中でのゴルフは初めてだった。
前半はまだ小降りだったが、後半は台風が間もなくやってくるぞ!と脅されているような雨。風がなかったのは救いだが、フェアウェイもラフも水浸し。いつもと同じように打っているつもりでも感覚が全然違う。
途中から悲しいくらい飛ばなくなってしまった。傘が意味がないと思いながらも、傘を持っていないとしんどい。
う~ん、ゴルフって難しいですね・・・。素人が言うまでもないな。単なる実力不足だし・・・。しかし、これも経験と前向きに捉えよう。冷えた体を癒すお風呂は気持ちよかったし・・・。
何だか負け惜しみブログになってしまった。
せっかくの平日休み。
十分楽しめたのも事実だが、やっぱり晴れてくれた方がうれしいのも事実である。

「55歳からのフルマラソン」を読む

55歳からのフルマラソン (新潮新書) 55歳からのフルマラソン (新潮新書)
(2012/05/17)
江上 剛

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マラソンを始めてから、半年でフルマラソンにチャレンジするその姿勢にまずは感服。
走り始めて既に4年経過する自分がまだフルマラソンにトライできていない現実がひどく情けなく感じてしまう。
著者のマラソンへの想いに共感すると共に、何とかしなければと改めて思わせてくれた一冊である。
著者と同様に僕がマラソンを始めた時も、自らの状況が最悪の時期であった。そのままの状態が続けば、仕事を放り投げてもおかしくない環境にいたのが、マラソンを始めた時期だった。大げさに言えば、走ることで自分と正面から向き合い、諦めないことの大切さを身を以て実感していたと言っていい。
著者とは仕事の責任の重さもスケールも比べ物にならないが、同じような悩みを抱えていた点において相通じる面が多い。
それにしても1年半後には、フルマラソンで4時間切りを達成してしまうのだから凄い。一冊の書籍を出版するのもうなずける話。本当に見習わないといけない。
仕事が忙しいとか、夜の付き合いが大変とか、言っても言い訳に過ぎないのが事実。結果が全て証明しているのだ。
マラソンを通しての地域活性化や消費行動にイノベーションを起こす章についても大いに賛同。
そして、そうなんだ。
「マラソンは唯一、過去の自分だけがライバルだ。」
頑張らねばならない。

キャリアコンサルティング勉強会にて

昨日は、東海地区のキャリアコンサルタントのグループであるMCC東海の定例勉強会に参加した。
これまでこの関係と言えば、CDA資格取得者による勉強会は頻繁に参加していたのだが、今回は同じキャリアカウンセラーでも別組織。
国家検定でもあるキャリアコンサルティング技能士の資格を有する方の勉強会だ。この技能士の1級資格取得者は、全国でまだ4名しかいないのだが、その内の2名はこの勉強会に所属されている。かなり敷居は高く、高尚な勉強会でもある。(事実、全国から問い合わせがあるらしい・・・。)
今回、僕はこの勉強会に講師として招かれたのだ。
講演内容は大学生の就職環境をテーマに、日頃感じている事を本音ベースで話すだけだが、頂いた時間は2時間。かなり長丁場となる講演だった。
大学や行政を中心に業務に従事される方を中心に話をさせて頂く事もあり、主観的な内容とはいえ、あまりいい加減なことは言えない。
実際のデータを活用しながらその数字的なギャップと、企業の採用環境の現状についてなど、実例を交えながら進めさせて頂いた。普段、採用企業側と接することのない方にとっては新鮮に映ったのかもしれない。2時間もの長時間ではあったが、寝てしまう方が皆無だったのは(笑)、それなりに話が伝わったのかもしれない。
我々の役割を少しでも理解頂き、現状を把握頂けたのなら、僕としても大変ありがたい。
僕の講演の後には、普段から懇意に頂く大学のキャリアセンターの方も講演された。
内容としては、どうしても僕と被る面は出てしまったが、学内の担当でしか感じ得ない学生の実態を披露頂けたのは勉強になった。
学生がいつまでもお客扱いである実態がその一つ。
ゆとり教育の影響もあるだろうが、昨今の学生は自分たちがお客だという意識が増しているという。キャリアセンターへの接し方も含め、自分たちがお客様という立場で臨んでくる学生が多いらしい。
授業料を払っているから当然だという解釈もあるだろうが、学ぶ側はそれではいけない。しかし、本来の授業とは縁のないキャリアセンターとそんな関係を作るケースが多いようだ。その点で問題はあるのだが、そんな学生が無事に内定を獲得し社会にデビューしたとして、問題が解決するわけではない。
入社してもお客様意識は続くようだ。それが「新くれない族」に発展する。
「新くれない族」とは、「ほめてくれない」「指導してくれない」「やりたい仕事をさせてくれない」といつまでもお客様意識を持つ若手。これが、結果的に早期退職や新型うつに繋がっていくようだ。
「働く」ということは自ら自立し稼ぐことを前提にした場合、その流れは当たり前。そのキャリアセンターの方は、現状に学生に留まらず、社会に出てからのそのような現象に危惧されていた。早い段階でお客さん扱いを止めていかないと・・・。
これは一つの例だが、この内容も含めて僕自身もいい勉強の機会であった。
今回の勉強会には30名程の方が参加されていたが、初めて会う方がほとんど。それでも同じ志を持つ方ばかりなので、お互いが打ち解けるのに時間はかからない。勉強会終了後の懇親会も大いに盛り上がった。
有り難いことに多くの方から感謝の言葉を頂いたが、僕自身が感謝すべき勉強会だった。
ありがとうございました!

映画「モテキ」

モテキ DVD通常版 モテキ DVD通常版
(2012/03/23)
森山未來、長澤まさみ 他

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とんでもなくデタラメな映画である。悪い意味ではなくいい意味で・・・。
ミュージックビデオを繋げて一本の映画にした感もなくはないし、従来の映画らしさは感じない。新しいスタイルへの挑戦ともいえる。演出は全く異なるが「嫌われ松子の一生」に近くもある。一見すると純粋な恋愛映画にも見えるが、単に下心ありあり超軽薄な男を描いているようでもある。
そこを含めて嫌悪感を感じず楽しめるのはいいだろう。
あらすじで言えば、4人の女性を恋愛対象としてというような表現をされているが、それは明らかに間違いで厳密に言えば2名のみ。オープニングの真木よう子と劇中の真木よう子との差はありすぎる。期待を持って観る者は残念に思うかもしれない。最初からの作戦かもしれないが・・・。
主役の森山未來については、つい最近まで全く意識していなかった。「ALWAYS 三丁目の夕日’64」の医者役で面白い役者と感じたのが初めてだと思う。
僕がこれまでの作品を知らないだけなのだが、その程度だった。しかし、この作品を観て物凄い達者な役者だと飲みこまれてしまった。オタクチックな表情も上手くこなせば、映画の中でのダンスも見事である。これ以上の適役はないのかもしれない。
これから日本映画も新しい世界に入っていくのかもしれない。いずれ映画館の中で観客がその映画に絡んでいくこともありえる。映画を観ながらスマホを触り参加していく。そんな時代が来るかも・・・。
小学生の息子と一緒に観るのは不適切だが、何も考えず楽しめる娯楽映画であった。

2013新卒採用中間総括について

昨日はHRプロ主催「HRサミット2012」の2日目。
朝9時過ぎから立て続けに講演・セミナーを5本連続拝聴した。一日に参加する回数としてはこれが限界。それ以上だときっと集中力が持たないだろう(苦笑)。
朝一番の講演は主催者のHRプロ代表 寺澤氏による講演。
タイトルは「混沌とした2013新卒採用の深層分析&2014大胆予測」という興味深いもの。細かなデータを基にロジックを形成し、納得感のある話を頂いた。
現在、我々が事業を展開する東海地区も大手企業の採用は終結しているものの、学生の内定率は一般的に公表されているほどの数字はなく、まだまだ継続しないと・・・というのが現状。
その認識は東海地区に限らず全国においても同様で、寺澤社長も短期間で終了したケースと長期化せざる得ない格差について言及されていた。
調査によると、4月末時点で旧帝大、早慶クラスの内定率は7割と言う。そのうち4割が複数内定とのこと。一方で、その他の私立大学は24%の内定率で学校層により大きな格差が生まれているというのだ。このあたりの話は、東京に来ないと聞けない内容。
東海地区と全てが当てはまるわけではないが、全体の傾向を把握するには有益な情報である。企業がターゲット大学を明確にしている理由から、このような差が生まれるようだ。
それは企業間でも同じことが言え、2ヶ月間、就職戦線が後ろ倒しになったことにより、結果的に学生は大手企業にエントリーが集中。それ以外の企業は伸び悩んでいる状況がある。
そのため、大手企業は予測したよりも短期間で採用活動が終了。逆に、それ以外の企業はまだまだ継続しなければならない状況だ。全く同じ事が東海地区にも言えるのではないだろうか。今の各企業の進捗状況を伺うと合致する面が多い。
大手企業に内定辞退が少なかった事も短期化の理由のようだ。学生のエントリー企業数が限定されたため、迷いが少なかったことが背景にある。
内定辞退が少ない事は喜ばしい事だが、逆を言えば、曖昧な志望のまま内定先を決めたことで、就業後のミスマッチにつながるのが不安材料として残るようだが・・・。
但し、内定辞退が少ない企業は一部の大手企業に限られ、採用数の多い企業や準大手、中堅は内定辞退に悩まされているのが現実。我々がお付き合いする地元の企業でも苦労されているケースはよく耳にする。
全てを解決する就職の在り方なんて存在しないだろうが、我々が提供するサービスにおいても課題が多いと言えるのだろう。
今年の一つの特徴としては、「ナビ離れ」があるようだ。
就職サイト一辺倒の活動方法には、僕自身も疑問を感じる。それは自社で就職サイトを展開している立場としても・・・。サイトだけを頼りに活動を行っては、必ずしも自分に合った会社に出会えるとは限らないと思う。
名大社の場合、掲載頂く企業がほとんど地元の中小企業であり、大半は無料掲載であり全国サイトとは一線を画している。
そのため大手企業が有利に働くことはあまりない。とはいえ、基本はお互いが顔を見せ、そこで理解することが重要であると考えるのならば、就職サイトはひとつのキッカケでしかない。「世の中にはこんな会社があるんだ!」と知らない会社に出会う場でしかない。そんな使い方だけで十分なのだ。
インターネットは確かに便利で、僕も普段の生活では欠かすことのできないツールであるが、僕や会社を知ってもらおうと思えば、顔を見せ合うしかない。そんな意味があるとすれば、「ナビ離れ」傾向はプラス面もあるだろう。
昨日の講演内容から考えれば、今後の就職活動の方法も変化してくることが予測される。我々、就職支援会社もこれまで通りのやり方では立ち行かなくなるのかもしれない。危機感を覚えると同時に、新しい価値を提供できるチャンスでもある。
地元企業の視線を大切にし、学生の置かれた環境を理解し、今後も事業に取り組んでいく。それは、これからも続く2013卒の新卒採用のサポートを含め実施すること。これから本格的に採用を行う企業も、諦めない頑張る学生も多いだろうから・・・。
何だか中間総括というよりは、自らの姿勢を示す内容になってしまった。
いずれにせよ、まだまだ中間総括でしかない。むしろ中小企業のクライアントが多い名大社としては、今がヤマだ。
客観情報を把握しながら、自分たちの本来の役割を全うしていきたい。