これからも前向きに 名大社会長ブログ

2014年08月の記事一覧:

「コミュニケーションのための心理学」を学ぶ

昨日は愚か者本部副本部長でもある櫻山氏が事務局を務める中部経営塾の8月例会。
講師はあべまさんこと依田真由美先生。僕と同じ岐阜県出身である。
岐阜県出身者が美人が多いかどうかは不明だが、それを証明してくれるような方。
それに惹かれて参加したのではと疑われるかもしれないが、決してそうではない(多分)。TA心理学というものを少しでも理解しておこうと思ったのだ(多分・・・笑)。
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職場においても家庭においてもコミュニケーションは必須。特に何のスキルも持たない僕のような存在は、いかにコミュニケーションをよくするかによって、周りとの関係性が大きく変わる。
相手の可能性を引き出す要素もあれば、ヤル気をなくさせる要素もある。自分次第(本来持つ自分の能力)で相手の態度や行動は変わるのだ。
TAとはTransactional Analysis。英語が得意な僕が訳す(ウソです)と交流分析となる。
あべま先生は「自分自身が本来持っている能力に気づき、その能力の発揮を妨げている様々な要因を取り除いて、自分の能力の可能性を実現して生きること」がTA心理学の狙いと言われる。
普段、僕らは自分の育った環境や価値観、感情を基準にしながら物事を判断する。それが場合によっては、コミュニケーションを阻害し、お互いの関係性を悪化させ、本来成長するべき人材も止めてしまう。
そこの原因は何か?と問われれば、相手ではなく、変わることのできない自分にあるのだ。そんなようなことを心理ゲームやワークなどで学んだのだ。あべま先生の自らの経験も大変参考になるテキストだった(笑)。
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この講座を通して、いかに常に冷静でフラットでいることが重要であるかを再度認識した。
このTAを上手く使いこなすことも大切だが、そんなことを知っているのと知らないのとは大きく異なる。その理論を少し知るだけでも、より自分を客観視できる。
いい勉強になりました。少し前に読んだ「嫌われる勇気」を思い出してみたり・・・。
講座終了後は、懇親会。
いつもであればこちらが僕の主戦場になるのだが、昨日は別の予定があり、30分だけの参加。それも一滴のアルコールを注入することもできず、とても寂しい思いをした(笑)。
それでもあべま先生とのツーショット。
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酔ってないので、いつもより遠慮気味な写真になってしまった。後ろで邪魔する副本部長が写ってなければ最高なんだけどね・・・。
あべま先生、副本部長、くま先輩を含めた中部経営塾のみなさん、貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。
そして、ここで重要な話をひとつ。
今日でもって、このブログは終了します。
と言っても、ブログを止めるのでなく(笑)、これまでのFC2ブログから移転をします。9月から新装開店。こちらもどうぞよろしくお願いします。

予測が難しい16年卒新卒採用

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今週火曜日は中部学就連の「大学と企業の就職研究会」に参加。
本来であれば出席されている企業担当者は15卒採用が一段落して、採用を振り返りながら参加するところ。
しかし、今年の場合、そんな様相は少ない。多くの採用担当者と話をさせてもらったが、今も採用を継続されている企業が多い。一段落した企業もつい最近、終了した企業ばかりだ。それだけ今年は環境が変化した年と言える。
その変化が更に大きくなるのが来年。16年卒採用の後ろ倒しだ。
今回の交流会では第一部として、リクルートさんによる次年度に向けた対策の講演が行われた。
ここではリクルートさんらしいマクロ視点を切り口にした展開。大方の流れは僕が感じている点と同じであったが、新たな気づきも得ることができた。
その後、第二部として行われたのがグループに分けられた分科会。
大学のキャリアセンター担当者と企業の採用担当者との意見交換会だ。僕は業者の一人としてオブザーバー的な立場で参加。大学側、企業側の発表を聞きながら客観的な意見を求められたのだ。
1時間強の分科会は2コマ行われ、その進行スタイルで盛り上がり方は異なるが、ホンネとタテマエが入り混じった有意義な交流会であった(笑)。
こんな言い方は誤解を招くのかもしれないが、16年卒採用の後ろ倒しの施策を手放しに歓迎されている方は少数。
圧倒的に不安に思っている方が多い。3月スタートは理解できるとして、8月選考を遵守できるのか、また、短期戦が予測される就職戦線で予定数の採用が本当にできるのか、懸念する意見が数多く見られた。
現時点で企業はどう活動するかは未定。というより分からないのが正直な答え。指針を遵守する企業、関係なしと飛ばして動き回る企業、横を睨みながらそれに翻弄される企業とそれぞれの立場が微妙に絡み合い、全く予測不能な状態。
僕らが大きな割合で支援する中小企業は間違いなく一番影響を受けるであろう。
いい影響か悪い影響かはやり方次第でもあるが、容易でないのは事実。結果として長期戦になることも予測される。誰とどう戦うのかをあらかじめ戦略を練らないといけないようだ。
今回の交流会では、例年以上に企業側の不安の声が聞こえたような気がする。一方で学生の就職環境が好転したとはいえ、大学側の学生対応も難しいようだ。
分科会終了後は、全体で懇親会。ここでは当然、アルコールが入る。分科会では固かった大学、企業の両者がくだけた感じで話が弾む。
ズバズバとお互いのホンネも見える。最初からこっちでいいんじゃないかと僕なんかは思ってしまう(笑)。
その方がお互いにとってより良い道が開けるのではと。な~んて・・・。
いずれにせよ、来年の今頃、この新しい指針が正しいのか、そうでないかがある程度見えてくるだろう。
僕らはその両面を意識し、仕事に取り組まねばならないけど・・・。

食べ物のはなし 冷やし坦々麺

まだまだ暑い日が続きます。
「今日も暑いなあ~。冷たくて辛いものが食べたいなあ~」とつい思ってしまいます。瞬間的に「冷やしレッド」が頭に浮かびましたが、今回はもう少しマイルドにいこう~と止めにしました。
そこで今回お邪魔したのは丸の内2丁目にある「AUN」です。
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ラーメン店とは思えないオシャレ(そうな)看板です。店内もとてもラーメン屋さんとは思えないシックな作り。カウンターの前は鏡張りになっています。お客さんもカップルや一人の女性客が多かったりします。
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40代後半のオジサンは浮いているような気もしますが、気持ちはとっても若くてオシャレなので全く気にしません。
注文も「え~っと」なんて、頭に付けません。「●●をお願いします!」なんて丁寧な言い方もしません。
「冷やし坦々麺」と低い声で一言呟くだけで、あとは何も言いません。それが似合いそうなお店です。(ホントかウソかは知りません・・・笑)
冷やし坦々麺(950円)
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この界隈ではちょっと高めの値段設定かもしれません。しかし、それがターゲットを絞り込む戦略なのでしょう。(ホントかウソかは知りません)
見た目は穏やかですが、麺をすすると心地よい辛さが体を覆います。ランチには+50円で日替わりごはんがセットになります。
どんな日替わりが知りたかったですし、麺だけだとすぐに腹が減りそうなので、セットをお願いしようかと思っていました。
しかし、低音できっぱり「冷やし坦々麺!」と言い切ってしまったので、店員さんは「セットのご飯はよろしいでしょうか?」とも聞いてくれず、サッサと厨房に行ってしまいました。
やはり言い方は気をつけなければなりません。難しい問題です(苦笑)。
店内はBGMにZIP‐FMが流れていました。これもラーメン店にしては珍しいですね。12時前に入ったため、お客さんも少なめで店内はとても静か。
愚かなオジサンがラーメンの写真を撮るシャッター音が店内に響き、ちょっと注目を浴びてしまったような気がします(笑)。
暑いと言っても8月もあと少し。冷たい食べ物はそろそろ終わりにしようかな・・・。
ごちそうさまでした。

事業構想の岐阜

定期購読していた「日経トップリーダー」を一年間でストップし、切り替えたのが「事業構想」。
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8月号よりこちらを送付してもらうことになった。理由は簡単で、こちらのほうがコスパが高そうに思えたからである(笑)。
金額的には変わらないが、ボリュームは倍。
よく見てみると紙の分厚さが「事業構想」の方が厚いので、相当ボリュームが多いように見えるのですが・・・(笑)。
ちょっとゼイタクなのかも。紙質が厚いとコストが高いとは言い切れないけどね。
「日経トップリーダー」も学ぶべき点が多かったが、どうしてもターゲットが限定されているため、記事も似たような傾向になっていた。それを継続的に吸収するのはもちろん重要なんだが、今はもう少し視野を広げる時期と捉え、切り替えることにした。
だったら両方購読しなさいという声が聞こえてきそうだが、そのあたりは愚か者ということでご勘弁(笑)。
そうはいっても中々集中して読む時間がなく、思うように進んでいないのが実情。その中で先月号は岐阜県の特集が組まれていた。
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岐阜と言えば僕が生まれて育った土地。
今でこそ名古屋での生活が人生の半分以上を占めているが、大学を卒業するまでの22年間はここでずっと暮らしていたのだ。
当然地元愛は強い。この夏の甲子園でも愛知・東邦よりは岐阜・大垣日大を自然と応援している。
(その大垣日大に勝利した三重高校には今日、優勝してもらいたい。)
密かにFC岐阜だって応援している(笑)。僕にとっては大切な故郷なのだ。
それでも今回の特集を読んで、自分の無知さ加減を実感した。この写真では分からないだろうが、岐阜県が全国に誇ることは多い。
水力エネルギー量全国1位、和食(外食)消費量全国1位(これはどうかな・・・)、1年間の喫茶店代全国2位(これもどうかな・・・笑)。そんなことも含め、全国トップクラスの数字をはじき出す分野は多い。
特に製造業の分野では有数の力を持っている。その背景には愛知県に近い理由もあるのだが、2027年にはリニアが開通し、東京まで1時間圏内となる。将来的にみても高いポテンシャルを持つ地域といえる。
そんなことを言っても全国的には地味な存在。今、僕らが考える「ジモトシゴト研究所」でもしっかりと認識していかねばならない。
「事業構想」を読みながら、そんなことをふと思ったりもした。
これからしばらくはこの雑誌で勉強させてもらうことも多いだろう。
単に書棚に飾ってある雑誌にしないようにしないとね(笑)。

求む「フィロソフィー」

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昨日の日経新聞スポーツ欄のカズのコラムは面白かった。カズらしい面とこんな発想をするんだという意外な一面がみられた内容だった。
いよいよアギーレジャパンがスタートするわけだが、カズが求めているのはアギーレ新監督の戦略ではなく、日本サッカー協会の戦略。
いや、戦略よりももっと大きいテーマである日本サッカーとしての哲学。それを求めているように感じた。正直、カズがそこまで意識しているのは意外であったが(失礼ですね)、その意見は極々まっとうなもの。
ザックジャパンのやり方が通用しなかったから、次は「全員攻撃、全員守備」のアギーレだというのは分からなくもないが、その対策だけでは日本サッカーの将来が必ずしも明るくないと思う方も多いはず。
それは評論家の意見が中心にはなるのだろうが、今でも現役を続行するカズからそんな意見が出てくるのは先々に期待ができるのかもしれない。
カズが言いたかったのはサッカー協会に限らず、Jリーグの各クラブに対しても同じこと。各クラブがどんなチームを目指し、どのように地域と一体になっていくのか。そのためのフィロソフィーは何なのか。そんなことを言いたかったのだろう。
それはサッカー界の問題ではなく、人や地域が絡むすべてが対象となる。
企業でいえば社長が監督でありチームのオーナー、社員が選手である。選手の立場に立てば、会社はどんな方向に向かうのか、本当に目指すべきは何かと考えるのは当然だろう。
中にはボーッとしている者もいるかもしれないが(笑)、仕事に真剣に向き合えば自然と生まれてくる気持ちでもある。ただ多くは質問や意見することなく遠巻きに眺めているケースが多いと思うが。
そうではないカズの姿はベテランという単純な立ち位置でなく、多くのことを現場で目や肌に触れて学んできた証とでもいえるのではないだろうか。
さすが、キングカズ!
わずかなコラムで全てを読み取るのは難しいが、そんなことを僕は昨日の「サッカー人として」を読み感じてしまった。
まだまだ成長しているんだなあ~。
そして、カズらしい面。47歳の今でも代表の座を狙っている。そんなことも感じた。
アギーレ新監督がそこまで目が行く届くかは疑問だが(笑)、万に一つの可能性でも選ばれたら嬉しいな。
そうそう、今回は哲学の話だった・・・。

愚か者たちの宴

昨日は東京出張。
ちゃんとした仕事だ。遊びではない。言い訳しているようなので報告しておくが、午前中は会社で仕事。午後は横浜で営業(ちゃんと契約も頂きました)。夕方も次年度のコラボ企画の打合せ。いい訳ではなく、ちゃんと仕事をしているのである。
だから、以下のことは出張の次いででメインではない。本当である。
たまたま愚か者の集いが開催され参加したのだ。
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何故かそこには愚か者本部のボトルが、いや、会社のボトルが・・・。知らない方に何度も飲み干されているのだが、ゾンビのように蘇っている(笑)。知らないうちになくなり、知らないうちに増えている。
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東京支部長のパフ釘崎社長を筆頭に愚かな者たちが東京のある地域に集合した。
許可を取っていないので明らかにするわけにはいかないが、人気作家、大手企業採用担当、採用コンサル、暑苦しい人がこの怪しげな店に集まったのだ。
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ただのカラオケスナックかと思っていたら、寿司も鰻も出てきた(笑)。
ビールが並び、僕のボトルが並び、お店から提供いただいた日本酒が並び、繰り広げられる愚か者飲み会。
これが東京の新富町あたりで繰り広げられるのは実に楽しい。
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いやあ~、面白かった。19時にお店に入り、出たのは12時前後だから、実に5時間近く居たことになる。
マジメな仕事の話もたくさんしたし、面白い情報も入手できたのだが、大半は愚かな話だった。あんまし覚えていないけど・・・。
多分、これは僕が書いたのだと思う(汗)。達筆すぎて読めない・・・。
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まあ、楽しかったし、新たな出会いもあったので、OKとしておこう。
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こんなこともやってた。
普段は学生に人気の偉い人だが、この際、許してもらおう(笑)。
ほとんど中味のないブログになってしまったが、昨日は東京で充実した一日を過ごさせてもらった。
今朝は少々しんどいけど・・・。
お疲れ様でした!また、行きましょう~。

食べ物のはなし おぼろ味噌サラダ涼風めん

丸の内2丁目にある「七五八庵」に行ってきました。会社そばの日銀の歩道橋を越えるとすぐのところにあります。
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ちょくちょくランチにお邪魔するお店ですが、注文のほとんどは味噌煮込みうどんです。
それも大体二日酔いの日に行きます。七味をたっぷりにかけ、汗を掻きながら食べると二日酔いは吹き飛びます。その日の夜もガンガンいける予感がしてきます。
しかし、この日食べたのは、いつもと違います。あまりにも暑いのが理由です。幸い二日酔いでもありませんでした。
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この新メニューという言葉も響きました。
「え~と、おぼろ味噌サラダ涼風めん下さい。」これは舌を噛むなと思いつつ、注文しました。
おぼろ味噌サラダ涼風めん 850円→800円
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ランチにはご飯ものがセットで付きます。味噌煮込みうどんを頼む時は、何の迷いもなく「釜炊きごはんです!」と力強く言いますが、初めて注文するおぼろ味噌サラダ涼風めんは迷ってしまいました。
冷麺はごはんのおかずにならないと思っていたところ、「すいません、いなりずしと鶏五目ごはんと菜めしにぎりは売り切れました。」と言われてしまいました。
「ぬぬぬ、じゃあ、なにがある?釜炊きごはんしかないじゃないか。」ドンドンとテーブルを叩きそうになりましたが、笑顔で鮭のふりかけをつけてくれました。13時過ぎにお邪魔したのがいけなかったですね。ふりかけがかかってて良かったです(笑)。
ちなみにこちらのお店は5、7、8のつく日は50円引きになります。1ヶ月のうち9日は安くなるわけですね。この日は偶然50円引きでした(笑)。
夏の暑い時はサッパリしてていいですね。
ごちそうさまでした。

「好き嫌い」と経営

「好き嫌い」と経営 「好き嫌い」と経営
(2014/06/27)
楠木 建

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本書には日本を代表する14名の経営者が登場する。といってもトヨタや日立やメガバンクの経営者が登場するわけではない。
21世紀に入って注目されている経営者が中心。ネット系(ライフネット生命出口氏を含めれば)が6社を占めるわけだから、今後の日本企業をリードする存在と言っても間違いないだろう。
まず感じたのはインタビューアーである楠木健氏の抜群のセンス。
厳しい質問を遠慮せずにズバズバとしているのだが、答える経営者が建前なんて気にすることなく、喜んで本音で語っている。
一つは本質をついた質問をしているのともう一つは予めその経営者の考え方や過去をしっかりとリサーチしている点にあるのではないかと感じている。インタビューする側のスキルがよく分かる一冊でもあるなあ~(笑)。
そして、この本音が実に面白い。永守氏、柳井氏、新浪氏等、個性豊かな経営者が登場するのだから自ずとその本音は痛快で面白いものになる。それが全て好きか嫌いかで展開しているのだ。
今話題の(スミマセン・・・)原田泳幸氏が嫌いな男の条件に挙げた言葉は思わず笑ってしまった。
「半分冗談、半分本気で言うのですが、私には嫌いな男の条件のようなものがあります。スパゲティを食べるのにフォークとスプーンを使って食べる男。ソムリエでもないのにワインにくわしい男。それから1mgのメンソールをのたばこを吸う男。」と語っている。
ビジネスとは全く関係ないと思うし、同じように登場するサイバーエージェント藤田氏が読んだらどうかとも思うが(笑)、言うことは容赦ない。
これは原田氏に限らず、ここに登場する14名の方が自分の好き嫌いについて語っている。
ゴルフなんてサイテーだ、大嫌いだという大前研一氏や星野リゾート星野氏もいれば、ゴルフが大好きなオールアバウト江幡氏やスタートトゥデイ前澤氏もいたりする。
その「好き嫌い」の理由が対極的で、それを比較するだけでも面白い。
編者である楠木氏が巻末で書かれてはいるが、結局、会社や仕事は「正しいか正しくないか」でするのではなく、「好きか嫌いか」ですることが結果も付いてくるのだろう。そして、それが組織文化にも反映されていくのだろう。
本書を読みながら、「そうだよなあ~、結局、自分も好きか嫌いかで採用しているような気もするし・・・」としみじみ思ってみたり・・・。
楠木氏はそこも踏まえ、ブラック企業について語っているのも興味深かった。
「週3回は飲まないヤツは全然ダメだな・・・」とか「オンとオフを使い分けたいなんてアホくさい・・・」とか、言って許されるのだろうか(笑)。
そこまで「好き嫌い」がはっきりしていない僕はまだまだ未熟なんだな。
それを収穫できただけでも本書を読んだ価値はあったということ。
無責任に楽しめる一冊だった(笑)。

映画「いまを生きる」

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急にロビン・ウィリアムズの作品が観たくなった。理由は語るまでもないが、今一度、観ておこうと思った。
僕はアドリブかセリフかわからない喋りまくる姿と悲しそうな笑顔が好きだった。
今でも記憶に残ってるシーンがある。
「ガープの世界」で主役を演じているのだが、彼の名前はT.Sガープ。確かガールフレンドにT.Sって何?というような質問を受ける。
この時「とっても素敵なガープ」と答える。これはロビン・ウィリアムズがいいというよりも(笑)、この作品を日本語訳した翻訳者の腕だと思うが、スゲエ~と感心したものだ。
そして「グッドモーニング・ ベトナム」のDJ役。グッ~ドモーニン~グ、ベトナ~ム!とマイクの前で叫ぶのだが(伝わってるかな)、その姿と静かに流れるルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」が印象的だった。
どちらの作品も25年以上前に観ているので映画自体もうろ覚えなのだが、そのシーンは今でも記憶として残っている。
今回も「グッドモーニング・ ベトナム」を借りようと思ったのだが、近所のTSUTAYAで見つけることができなかった。
そこで借りたのが「いまを生きる」。
これも僕の好きな作品のひとつだ。と言っても25年ぶりに観たことになる。確か入社1年目に当時付き合っていた彼女と観たような・・・。
そのあたりの記憶は曖昧だが、これからの人生頑張らなければと思ったものだ(笑)。とても前向きな作品として僕の中に存在していた。
これも先ほどの2作同様、内容はほとんど忘れていたのだが(苦笑)、今回、見直したことによってその理由が再認識された。
不変のテーマといえるし、誰しもがもがき悩みながら通る道でもあるだろう。もう少し子供が成長したら一緒に観るのもいいかもしれない。子供に「気をつけろ!」と野次られそうな気もするが・・・。
これから成長する子供であれ、既に大人になってしまった僕たちであれ、今を生きなければならない。もっと自分を信じて行動しなければならない。
ベラベラ喋り捲る姿もやさしくも悲しそうな笑顔も、もう観れないのは残念だけど、いい作品を沢山残してもらったことは感謝しなければならない。
安らかにお眠りください。

赤字も黒字も社長が9割

赤字も黒字も社長が9割! 赤字も黒字も社長が9割!
(2014/07/19)
長谷川 和廣

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本書は著者の長谷川さんから発行記念に送って頂いた。たまたまご縁があり、6日間ほど同じ勉強をさせて頂いた。
簡単な自己紹介しかされなかったので、詳しい経歴は存じ上げなかったが、プロフィールを拝見するとケロッグジャパン、バイエルジャパン、ニコン・エシロールの代表を歴任されてきた方。
「玄米ケロッグ」もその当時のヒット作という。
そんなことは露知らず、隣に机を並べほとんどタメ口に近い会話でその期間を過ごしてきた僕は幸せ者であると同時に無礼者(笑)。
タメ口ではなく、一応は敬語で話をさせてもらったものの、随分と失礼があったかと思う。
すでに70歳代半ばになられるのに勤勉意欲は僕と比べ物にならないくらい高い。かつ、物腰も柔らかでボンクラ経営者の僕に対しても低姿勢で接して頂けた。きっと一流の方の立振る舞いはこんなふうなんだろう。
それだけでも勉強させてもらったことにはなるのだが、本書でも社長がどうあるべきかを十分学ばせてもらった。
ありがとうございます。
ここに書かれていることは机上の空論ではなく、長谷川さんの実体験や経営指導の下に書かれている。その分、説得力があり、その一言一言には頷かざるを得ない。
どんなレベルの企業であれ、社長に求められることは同じなのだ。
例えば、社長室の考え方についてもそう。
どんな社長室を持つかによって、社員の仕事の仕方やモチベーションは変わってくる。以前うちの会社も立派な社長室があった。それが僕の代に変わり、移転をした段階で社長室をなくした。
オフィスが狭くなったのも原因だが、社長室を作ろうと思えば作れないことはなかった。ただ僕は社長室が会社にとっていい方向に進まないと考え、作ることを止めにした。
今でもそれは正解だと思う。大げさな言い方だが、今こんな状態でいられるのも少なからずそれが理由の一つだ。
たまに欲しいとは思うけど、一人になりたけりゃ、応接で仕事すればいい(笑)。そんなことも含め、社長としての考え方、振る舞い方がここに書かれている。
「シェア」は顧客がくれた通信簿。
う~ん、なるほど!
次回、お会いした時はしっかりとお礼を言わないといけない。まずはブログになってしまいますが・・・。
素晴らしい本を贈呈頂き、ありがとうございました。