これからも前向きに 名大社会長ブログ

2019年06月の記事一覧:

映画「アマンダと僕」

6月のノルマがこなされていない月末。
金券ショップで購入した6月末までのミリオン座のチケットも使わなければならない。
ある意味、この作品が観たいという欲望があったわけではなく、
時間とタイミングが合ったのがこの作品。

それが理由だけだと本作に大変失礼。
もちろんそれだけではない。
それだけが理由であれば他にも作品はある。
評価が高かったこともあるが、何となく気持ちが動いたのも大きい。

何となくを言葉に表すのは難しい。
人としての感性を問われているような・・・。
そんな感じ。

はっきりと言おう。
斬新なテーマでも、アッと驚くようなストーリー展開でもない。
言い方は悪いが、よく目にするテーマ。
過去にも似通った作品は多数存在する。
そんな印象。

時代背景が2018年である必要も感じない。
1975年でも2002年でもあり得る話。
違いといえばスマホであるか、facebookで知り合ったかくらい。
そんな見方もできなくもない。

しかし、改めて考えるとこの時代を象徴した心の葛藤も・・・。
やはり必然なのか。
ここまで書いたところで、どんなジャンルで、何が面白いのか、
どんな特徴なのかは読者には全く分からないはず(笑)。

それでいい。
僕は新しいタイプの映画コラムニストなのだ。
業界に強いインパクトを与えるだろう。

とはいえ、それでは納得しない方もいる。
そのためにごくごく簡単に映画のポイントを説明しておこう。

母親を亡くした7歳の娘と母親の弟の交流を描いた映画。
気持ちは通じ合うが、子供は子供らしい感受性があり、24歳の弟はまだ大人になりきれない。
その距離感が観る者に共感と反発がシンクロし迫ってくる。
それがパリや郊外の風景とマッチし、
さらに混み合う道路を颯爽に自転車で駆けていくシーンが気持ちを煽る。
そんな情景に惑わされてしまうのがこの作品の良さだろう。
やっぱりどんな作品かは分からないか(笑)。

本作は移転したミリオン座で初めて観た作品。
以前に比べ断然にキレイになり劇場数も増え公開される映画も増えた。

会社から近いのもいい。
もちろん館内も新しい。
しかし、どうも座席が合わない。
新しくなったミリオン座の席の座り心地がどうも・・・。

前後の空間も空いているのでゆっくり観れるのは間違いない。
でも違和感を感じたのは僕だけだろうか。
劇場批判をするつもりは更々ない。
僕が求めるタイプと合わないだけかもしれないし。
他の方の意見を聞いてみたい。

最後は別の内容になってしまった。

このような映画は定期的に供給されなければならない。
そうでないと人はどんどん堕落していく。

そんなことを感じた映画だった。

小説「ノーサイド・ゲーム」

う~ん、困ったもんだ・・・。
今、僕には読まなければならない本が山積みになっている。
優先順位からすればその山積みの本から片づけなければならないのだが、
勢いでkindleで購入し勢いで読んでしまった。

それが本書「ノーサイド・ゲーム」。
池井戸潤氏の最新作。
最近の小説家でいえば彼くらいしか読んでいないが、彼の新作はことごとく読んでいることになる。
同じ岐阜県出身ということもあるし。
それは関係ないか・・・。

今月発売されたばかりの作品なので、ネタバレしない程度に紹介しておこう。
タイトルやブックカバーから分かるように本書はラグビーを通したビジネス書。
ラグビーのルールがほとんど分からない身としては不安はあったが、そんなものは杞憂。
ラグビーの試合も多く描かれているが、手に汗握りながら読んでいた。
そこでも興奮を覚えるのは事実。
ガチガチのラグビーファンはどう感じるか分からないが、上手く表現されているのではないだろうか。
著者のラグビー愛も理解できるし・・・。

しかし、これはスポーツのフィクションではなく、池井戸氏らしいビジネス小説。
それも全身全霊の池井戸作品。
予想がつくといえば予想がつき、展開はそのとおり。
いい意味で期待を裏切ることはない。

ラストもイメージ通り。
「ああ~、やっぱり」と思いながらも、清々しい気持ちとヤル気がみなぎってくるから不思議だ。
池井戸作品に勇気と元気をもらう人は多いはず。
単純な僕もその一人。
と詳細は一切明かさず、書評ブログを書いた。

ドラマ「下町ロケット」で成功した戦略と同じ手法をここでも使うようだ。
来月からTBS系のドラマで放送される。
小説を出したばかりでドラマ放映。

それも微妙に異なるドラマ設定。
小説には主役の奥さんなんて出てこなかったし・・・。
そのあたりが実にイヤらしいが、僕はホイホイと喜んで観てしまうのだろう。

悔しいがとても楽しみ。
いかんいかん、日曜の夜は「いだてん」だけにしようと思ったのに。
読むべき本が沢山あるというのに・・・。
う~ん、困ったな(笑)。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その93

広小路通り沿いを歩いていると知らない間に新しいお店が・・・。
どうやら6月5日にOPENしたばかりのカレー専門店。
人気食べ物ブロガーは見逃すわけにはいきません。
会社から徒歩2分程度の場所ということもあり、早速、お邪魔しました。

こじんまりとした小奇麗なお店「はるかなるカレー」さんです。

ちょっと調べてみると本店は東京・銀座。
かなり高評価で人気も高いようです。

「すいません、一人です。」
「いらっしゃいませ!カウンターへどうぞ。あっ!!」
とちょっと驚いたオーナーらしき美しい女性。
僕もその方を見て、「あっ、どうも!」とぎこちない挨拶をします。

以前どこかで会っています。
お互い知り合いです。
わずかな沈黙が、ビミョーな空気を醸し出します。

別のスタッフさんが説明してくれます。
「当店は日替わりで一種類のみなんです。」
「それをお願いします。」

カウンターには各地域から直送された新鮮な野菜が並びます。

テーブルにはこんなものや、青唐辛子もあり、自分の好みの辛さを調整できるようです。

カレーが届く間もずっと考えています。
「誰だっけ?。どこで会った女性だっけ?」
全然思い出すことができません。
こんな時間を過ごすうちにカレーが運ばれてきました。

はるかなるカレー 1280円

少々高めですが説明を聞くと納得できます。
基本となる手羽先の他にじゃがいも、ズッキーニ、トマト、なす、パプリカ、
キャベツ、水菜、枝豆、エリンギと季節の野菜がてんこ盛りです。
ルーはスープカレーに近い感じ。
サラッとしながらもスパイスが効いています。

ご飯と野菜とカレールーを絡ませながら頂きます。
そして、パクチー投入。
いい刺激を与え思わず笑みがこぼれてしまいます。

「お~、なかなか、やるじゃないか!」
久しぶりにそんなセリフも出てしまいました。
それでもまだ思い出せません。
「う~む、困ったな・・・」

席を立ち会計を済ませようとした瞬間、オーナーさんの名刺を発見しました。
「おっと・・・」
お店を出るタイミングで、オーナーさんが挨拶に来られました。

「ご無沙汰しています。実は・・・」
「はい、名刺を見て思い出しましたよ。」
「ありがとうございます。少し前まで東京で修業をしていました。」
「そうだったんだ。応援しますよ。」
「よろしくお願いします。」

実に爽やかな会話が繰り広げられました。
これはまた来なきゃいけませんね。
次回のカレーも楽しみにしています。

ごちそうさまでした。

映画の中のキャリアデザイン

先週土曜日は学習院大学へ。
生まれて初めての訪問。

普段、お邪魔している大学とは少し雰囲気が違う。
それは勝手に錯覚しているだけか(笑)。

今回はキャリアセンターに伺ったわけでも、講演をしたわけでもない。
(講演の機会があれば歓んで・・・)
生徒として登校。
社会人を対象とした「学習院さくらアカデミー」。

校舎も品格を感じます。

この社会人クラスはパフの釘崎社長に誘ってもらった。
そのことは昨日のブログにも紹介されている。
どうでもいい話だが、釘崎さんとは先々週2回、先週2回も会っている。
怪しい関係と思われていないかちょっと心配(笑)。

何を学びに行ったのか、そう、タイトルにもある「映画の中のキャリアデザイン」。
映画を通してキャリアを学ぶというもの。

就職支援会社のトップであり、
キャリアカウンセラーの有資格者であり、
非常勤講師として学生に教える立場であり、
自称映画コラムニストである僕のために作られた講座といっていいくらい。
そんな意味では誘ってくれた釘崎さんに感謝。

全4回の講座だが、土曜日に1回、2回。
次回7月6日に3回、4回と日数として2日間。
名古屋から通うのもそれほど負担ではない。

初回の題材の映画は「マイ・インターン」。
4年前のブログにも書いている。
高齢者のキャリアと今後の労働問題を考えるもの。

そして、2回目はアメリカのJOB型雇用を考える講座。
時代と共に雇用のあり方は変化していくが、
80年代に公開された「9時から5時まで」と「ワーキングガール」が取り上げられた。
当時のアメリカ経済を背景に上司部下の関係性、学歴、雇用格差について学んでいく。

過去の作品をじっくり眺めることでキャリアの変遷も理解が深まる。
いやいやこんな視点で映画を観るのは面白い。
3時間の長い時間だったが、あっという間に講座は終了。
楽しく学ぶって、こんなことなんだろうな。

講座終了後は講師である教授と受講生での交流会。
ビールで乾杯したかったが、学内の教室で行われたのでビスケットとジュース。
交流会は10名程度の参加だったが、専門的な立場の方が多く意識の高さを感じることができた。
僕のような映画コラムニストはいなかった(笑)。

交流会終了後、新幹線の時間まで釘崎さんと45分1本勝負。
そこでようやくビールにありつけた。
たまにはこうして受講生として学ぶことも大切。
予習を欠かさず(映画を観るだけだけど・・・)次回の講座に臨みたい。

またまた注目ですね。同族経営

僕自身がその分野に関心を持っているせいもあるだろう。
最近、「同族経営」に関して特集が組まれることが多いように感じる。
6月発行の「日経トップリーダー」も「日経ビジネス」もその特集。

同じ日経BP社でも内容はまるで違う。
元々、日経トップリーダーはその傾向が強いのだが、今特集では後継者教育について書かれている。

要約すればこう。
10代から起業させたり、海外留学をさせることでより実践的な経験を積むということ。
親の背中を見せ帝王学を肌感覚で知っていく方法もあるだろうが、
より自立心を芽生えさせるには荒波に放りこんだ方が早い。
若いうちの失敗はのちに生きてくる程度の考えで、むしろ思い切り経験をさせた方がいい。

基本を身に付けるにも早い方がいい。
不確実な時代を切り開いていくには、
環境や価値観の変化に対応する力や新たなアイデアを生み出す発想力が必要。
これからはそんなリーダーが求められるという。
そんなことが書かれていた。

日経ビジネスはどちらかといえば鉄板ネタ。
ファミリービジネスアドバイザーがよく使うスリーサークルモデルが中心。
本特集でも代表的な日本の同族経営の取り組みを紹介しながら、そのあり方について言及している。
ここでもいえるのは、同族企業のほうが非同族に比べ優良企業が多いということ。
文化の浸透や組織の構築、人材の活用を含め、明確な取り組みをすれば成功に導く可能性が高い。

一般的には親族の争いや公私混同が話題になりネガティブなイメージが強いが、本来は誇るべき存在。
それを証明するかのような事例が、この特集には掲載されていた。
地元に馴染みのあるリンナイやDMG森精機などの取り組みは、起業規模に関係なく参考になる点は多い。

ブログでも何度も紹介しているが、名大社は非同族企業。
中小企業の非同族企業の数は極端に少ないが、
優秀な同族企業から学び、優良な非同族企業を目指していく。
もっともっと僕自身も勉強しないといけない。

こうしてビジネス誌から吸収するわけだが、リアルの学べる勉強会も存在する。
それが、第3回名古屋ファミリービジネス研究会

おっ、ここにきて宣伝?(笑)。

せっかくなので少しだけPR。
この7月より同族企業の経営者もしくは後継者を対象に半年間の勉強会を実施する。
昨年、一昨年も開催し、手前味噌だが評判もよかった。
今年は更に内容をバージョンアップして開催することになった。

あと数名の方の募集にはなるが、興味のある方はこちらのWebページを確認してもらいたい。
豪華な講師陣が名を連ねる。
僕自身も全体のコーディネーター兼雑用係でこの場に関わる。

注目度が高まる同族経営について、多くの方と学んでいきたい。
どうぞよろしく!

映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

どうだろうか、今から45年くらい前になるのか。
まだ小学生の低学年だったと思う。
その当時、近くの公民館で映画を観ていた。
多分、16mmか35mmのフィルムで1日だけの上映会が何度か開かれていた。

確か「東映まんが祭り」や「ゴジラ」のシリーズだった。
そこで観たゴジラシリーズが僕のゴジラの原点だろう。
内容はすっかり忘れてしまったが、ワクワクしながら観た記憶は残っている。

再上映でモスラあたりも観たのかな・・・。
そういえば「ゴジラ対メカゴジラ」も観たはず。
その頃は既にゴジラは正義の味方になっていた。

最近で観たのは「シン・ゴジラ」
従来とは全く異なる描き方で、これはこれで面白かった。

そして、最近、公開された「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」。
周りの評判もよかったので観ることにした。
制作する国が変われば作品も大きく変わる。
目が回りそうな作品だった。

きっと目が回ったのだろう。
隣の席で観ていたカップルの女性は途中で席を立ち、最後まで戻ってこなかった(笑)。
見方によってはかなりインパクトが強く酔ってしまうかもしれない。

それにしてもアップ、アップの描き方。
引いた映像もあるが、大半はアップでのシーン。
復活した王となるキングギドラとゴジラの戦いは間近すぎるほど。
その分、迫力は凄い。
3Dや4DXで観たら、間違いなく酔ってしまう。

これがハリウッド作品なんだろう。
本当はアメリカ版「GODZILLA」シリーズを観ておくべきで、
これが初めてだった分、とても新鮮だった。
それにしても大盤振る舞い。
キングギドラは出るわ、モスラは出るわ、ラドンは出るわ、知らない怪獣は出てくるわ・・・。
出血大サービスですね(笑)。

そして、久々に観たチャン・ツィイー。
「初恋のきた道」なんて、20年も前の作品なんだね。
その年齢差は感じなかったけど・・・。

「アベンジャーズ エンドゲーム」でも「キングダム」でもない作品を選ぶところが通(笑)。
往年のゴジラファンは押さえておくべきかもしれませんね。

久しぶりに「職サークルシンポジウム」に参加したぞ!

昨日のブログは一昨日の株主総会のことを書いた。
それは午前のこと。
今日は午後のことを書きたい。
それはパフ主催の採用担当者向けイベント「職サークルシンポジウム」。

毎年参加しているつもりだったが、調べてみたら2年振り。
久しぶりだったんですね。
パフの釘崎社長の昨日のブログにアップされているが、
僕はヘンなオジサンという立場で紹介されている。
失礼な・・・。

とはいえ、どんな立場かといえば微妙。
パフの社外取締役という立場もあるし、
Fネット会長という立場もあるし、
名大社代表という立場もある。

ただ案内されたのは採用担当者と同じテーブル。
担当者として一緒にグループワークを行う。
もちろん自社の採用に関わっているが、採用担当者ではない。
やっぱりヘンなオジサンなのか(笑)。

グダグダと書いてしまった。
このイベント自体は大変価値のあるもの。
ざっと紹介しておこう。

「参加者全員で作り上げる自社採用の最適解」
登壇者も参加者も運営する側も全体で新卒採用について考えていく。

パフナンバー2吉川さんの挨拶の後、登壇者の紹介。
例年は釘崎社長が司会をやったり、ファシリをやったり、
歌を歌ったりとかなり目立っていたが、今回の登場はこの時のみ。

殆ど裏方に回っていた。
それがこのイベントの成功要因かもしれない(笑)。

まずはビジネスリサーチラボの伊達社長による講演。

学者的な要素を残しながら、採用の振り返りと改善のコツをはなしてもらった。
次に登壇されたのが人材研究所の曽和社長。

曽和さんのファシリによるグループワーク。
自社の理想と現状のギャップ、そこから導かれた課題と対策をグループで話し合う。
僕は素直に自社の現状を話し、グループのメンバーにアドバイスをもらう。
時間で交代。
僕のアドバイスもまあまあだったと思うが、どうだったでしょうか?。

そして、パフイベント恒例の寸劇。

例年はパフメンバーの出演がほとんどだが、今年は学生の演劇サークルが中心。
さすが!
プロ顔負け。
パフ新人のサトミン、ハスミンも頑張っていた。

彼女らには終了後、「まだまだだな」とエラそうなことを言ったが、なかなか良かった。
学生が書いた脚本も彼らの気持ちが伝わる素晴らしい内容だった。
この雰囲気が会場全体の一体感を生み、イベントを盛り上げる。

そして、曽和さんと伊達さんの対談。

それぞれの専門的な知見から発せられる2人の発言がまた面白い。
唸らされた担当者も多いんじゃないかな。
こうしてイベントは終了したわけだが、会場内はそのまま懇親会へ。

楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
ナモ締めでもやらされるかと思ったが、さすがにそれはなく、
2年目のイシカワ君による末広がりの三本締めだった。
彼にも68点と失礼なことを言ったが、なかなかよかった。

ここで失礼しようかと思ったが、ホイホイとパフの打ち上げに参加。
新幹線の時間をずらし、ギリギリまで楽しませてもらった。
できれば最後までいたかった。
泣く社員や記憶をなくす偉い方がいたようなので・・・。

パフメンバーの満足感溢れる表情がこのイベントの結果を表していた。
いい勉強をさせてもらいました。

お疲れ様でした。

株主総会に思うこと

名大社の株主総会は5月末。
既に終えているわけだが、今年も激しく揺れることは一切なく平穏に終えることができた。
改めて株主のみなさんに感謝ですね。

今日はそのことを書きたいわけではない。
昨日出席した業界最大手の株主総会のこと。

僕は毎年1回はどこかの株主総会には出席しているようにしている。
それは将来上場した時のための下調べでも、
物言う株主として発言したいわけでもない。

単に経営状況や今後のビジョン、企業としての立ち振る舞いを学びたいといもの。
そんな意味では今回の株主総会も実りは多かった。
振り返ってみればここ3年はこの会社の株主総会ばかりだけど・・・。

企業業績が好調なので、議長となる社長のプレゼンも堂々としている。
株主からの否定的な質問が出ることも少ない。
質疑の時間が長かったので2時間ほどとまあまあ長かったが、
満足している株主も多かったんじゃないのかな。

僕がずっと眺めていたのは、コアとなる事業の伸び率と今後の成長戦略。
そんなものは招集ご通知を読めば理解できることだが、直接話を伺うことで説得力は増す。
その方向性を知ることは自社の打ち手にも影響を与えていく。
実際は与えていくと錯覚しているだけだが、僕にとっては重要なこと。
なるほど、今後、その世界を目指していくわけですね・・・。
参考にさせていただきます!。

「名大社さんは上場しないんですか?」
「山田社長、上場しましょうよ。」
なんて、ちょくちょく言われることがある。

そんな時は「全く考えていません」とか、
「そんな器ではありません」とか、答えているわけだが、
「社員さんが喜びますよ~」なんて返ってくる。

確かにそれはあるだろう。
社会的信用を増すのも事実。
投資もしやすくなる。
僕もお金持ちになれる(笑)。

もちろんメリットは多い。
その反面、それによるマイナス面も当然考えられる。
具体的なマイナス面はともかく、昨日の株主総会を見るだけでもトップの重責はヒシヒシと感じる。
あの舞台に立ったら、すぐに解任されてしまうかも(笑)。

ただ考えることとして、今の経営のあり方でいいのかとは常に問うところ。
純然プロパーの経営もやりやすいが、それでは限界もあるのではないかと最近よく考える。
社外取締役を含め経営に外部ブレーンが関わる必要性も感じるのだ。

それは僕が社外取締役を任されていることも理由のひとつ。
僕の社外取締役は何の役にも立っていないが、それでも外への視点は持たねばならない。
自分たちのやり方の正しさは自分たちでしか判断できない。
果たしてそれがいいのか、どうか。
より客観的に経営を捉えることも重要。
もちろん協力してくれる方はもあり、感謝すべきだが、もう一つ別視点がいるような気もしている。

その判断も結局は僕の大きな仕事なんだろう。
今の段階で解決策があるわけではないが、今回の株主総会に出席し、
改めてそんなことを考えた。

とりとめのないブログになってしまった。
経営者の悩みは尽きないですね(笑)。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その92

行ったことがあるようでまだまだ未踏のお店があるのもこの伏見。
この界隈は焼肉、ニクバル、とんかつ等、肉系のお店が多いのが特徴。
ガツガツした若者が多い証でしょうか。
そんな年齢はとっくに過ぎてはいますが、肉好きであるのは変わりません。

会社の南の通りを右に曲がり、すぐのところに「前沢牛舎 伏見屋」さんに行ってきました。

名古屋では唯一、前沢牛を食べさせてくれるお店です。
もしかして初めて前沢牛を頂くのではないでしょうか?

ランチメニューを眺めます。
ここは真っ先に目に飛び込んできたメニューを選択。
「すいません。すき焼善をください」と注文します。

一般的にすき焼は鉄鍋でお肉を焼き、割り下に絡めます。
こちらのお店もそんなイメージをしていました。

運ばれてきたのは七輪。
「えっ、ここに鍋を乗せるの?」
?マークが頭に点滅します。

サラダと肉みそ豆腐で準備完了。
さて、どうなるかと思った時、網が乗せられます。

「えっ、どうする?」
何かを言おうとした瞬間にお肉が運ばれてきました。

前沢牛焼きすき焼き善 1800円

「お~、でかい!」
通常のすき焼用のお肉の倍近いサイズです。
スタッフのお姉さんが食べ方を教えてくれます。

こちらは網でお肉を焼き、たれに付けたお肉を卵黄に絡ませて頂くのです。
「東北のすき焼はこう食べるのか・・・」
網でお肉を焼きながら、呟きます。
初めての経験です。

30秒ほど、炙れば十分のようです。
サイズが大きいのでひと口では食べ切れません。
2枚目からははさみで半分にして頂きました。

「こっちのすき焼の方が美味いんじゃないか・・・」
どうしてもすき焼は重くなってしまいますが、
こちらは脂が落ちるので、霜降り肉もあっさりと頂けます。
肉も柔らかいですが、食べごたえもばっちり。
ついついご飯のお替りをお願いしてしまいました。

こんな感じで肉丼にするのもいいでしょう。
デザートはシャーベットで口の中もさっぱり。

満腹感と共にお店を出ました。
たまにはこんなすき焼もいいですね。
まだまだ知らない世界は多いようです。

ごちそうさまでした。

裏切り者ではあるけれど・・・

昨日は岐阜の実家へ帰省。
月1回は顔は出しているものの、もっと母親との時間を持たねばならない。
嫁さんと3人で35年以上続くパスタ専門店「ヴァレンチノ 」で昼食を頂き、近くの農協へ。

いつも実家からお米を精米し頂いている。
申し訳ないと思いつつも、離れて暮らすようになってずっとそうだ。

実家はのんびりとした風景。

家の前を流れる津保川。

落ち着く場所でもある。
そんな岐阜だが、僕は裏切り者といえるだろう。

最近、個人的に頂く仕事で
(もちろん会社経由です・・・)
岐阜からの依頼が多い。

自治体を中心に頂いているが、今年は特に多いと感じる。
9月には岐阜県内の各地区を行脚する予定。
ほとんどが講演で、対象は経営者や人事担当者、高校生の保護者や学生。
テーマは「ジモト企業の採用戦略」や「ジモト優良企業の探し方」。

簡潔にいえば、岐阜県は魅力的な地域だがら就職は岐阜にしよう!
魅力を発信し採用活動をしよう!というもの。
そんなテーマであちこち喋らせてもらう。

少なからず僕が岐阜出身者ということも理由のひとつだろう。
しかし、僕は大学卒業するまでは実家暮らしだったが、
名大社に就職する際に一人暮らしを始め、名古屋に住んで30年になる。
気づけば岐阜よりも名古屋の生活が長い。

そんなこともあり、僕は岐阜の講演で、
「まずはみなさんに謝らなければなりません。
私は岐阜で生まれ育ちながら、就職は名古屋で、そのまま名古屋に住んでしまった裏切り者です。
岐阜県としては最も許されない人物です。すみません・・・」

そんな挨拶をする。
場内は笑いが起き、ウケ狙いな面がなくはないが、事実、裏切り者であるのは間違いない。

今、岐阜県の課題の一つは人口流出。
出生率の根本的な問題もあるが、
就職する際、県内ではなく愛知県に流れてしまうケースは多い。
そのまま住まいも・・・。

岐阜県の求人倍率は愛知県より高い場合がほとんど。
全国でもトップ5に入る求人倍率である。
大きな理由のひとつは就業先が県外ということ。

それに歯止めをかけるべき取り組みが必要。
そのために僕も岐阜県のためにアピールしているわけだが、その人物というのが・・・。
事実を覆すことはできない。

昨日も実家で周りの景色を眺めながら、そんなことを考えてしまった。
確かに裏切り者ではある。
だからこそ、やるべきこともある。

依頼して頂いた方を裏切らないようにはしたいと思う。
頑張りますので、温かい目で見てくださいね。