なぜか山口周比率が高い。
このブログだけでも、
ビジネスの未来
仮想空間シフト
ニュータイプの時代
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
劣化するオッサン社会の処方箋
を取り上げている。
オンラインの講演にも参加し、その考えにも刺激を受けた。
この分野では一番影響を受けている存在かもしれない。
本書は7名の見識者との対談本。
教養のない僕は出口治明氏と橋爪大三郎氏しか知らない。
映画「テルマエ・ロマエ」は観たけどね(汗)。
そんな人物がリベラルアーツとは何かを語るなんて、そもそも間違っている。
それを百も承知の上で本書を語るとしよう。
それはブログ読者のためというより自分のため。
「”自由”になるための”手段”」がリベラルアーツであることをより落とし込むために。
7人の見識者は国際政治学者、大学学長、社会学者、住職、経営学者、科学者、漫画家・文筆家。
ほとんどは大学で教鞭をとる先生。
ある意味、僕と同じではあるが、それは教鞭をとるという表面的な行為だけで根本的に何もかも違う。
何もかもって、なんだといわれれば、それはリベラルアーツ。
自由になるための技術を持ち合わせている。
それは専門分野に長けたオタクとは違う。
その専門分野から世界を見渡せるチカラと自分なりの解釈を持っておられる。
知識があるだけでは意味がないといわれているようなものだ。
その方々に対して山口氏は本質を突く質問や受け答えをする。
陳腐な対談にならないのは当然のこと。
一冊の教養本として出版されるのも当然のこと。
こういった類の書籍を読むたびに恐れおののいてしまうのだが、ここで立ち止まってはいけない。
そこに向かう姿勢も必要なのだ。
手遅れな面はなくはないが、今からでも教養を身に付けるべき努力をするだけ。
クリティカルシンキングを学ぶと「常識を疑う」態度を求められる。
考えを深める行為としてその必要性は感じるが、本書ではその先を行く。
「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める選球眼を持つべきだという。
その選球眼を与えてくれるのがリベラルアーツだと・・・。
う~ん、なるほどね。
生きているうちにその選球眼を身に付けることはできるだろうか。
そのためには少しでも旅に出て、「一次情報に触れる」機会を持たねば・・・。
出口氏はここでも「人・本・旅」と言ってるし。
「一次情報に触れるために1ヶ月ほど旅に出ます!」
と嫁さんに言ったらどんな反応をするだろうか。
軽蔑の眼差ししか返ってこないのかも・・・。
そこへの理解を促すためにもリベラルアーツは必要。
う~ん、どっちが先なんだ。
自由になるための手段はかなりハードルが高い。
それを心掛ける努力は怠らないようにしたい。
この休暇中も少しでもリベラルアーツを身に付けていきたい。
1ヶ月一人旅するためにも。