これからも前向きに 名大社会長ブログ

2022年05月の記事一覧:

思ったほどでもない? ランニング日記2204

走るにはいい季節になってきた。
何がいいって、走り出す朝6時に明るいのがいい。
3月までは6時段階では暗いので、気持ちもふさぎがち。
だが4月ともなるともう6時には明るい。

季節を感じるにはやはり早起きが一番。
特に4月初旬は気持ちがいい。
休日のコースである戸田川緑地公園の桜も見頃。

満開時はタイミングが合わなかったが、
それでも程よい桜を眺めながら走ることができた。

川沿いの沿道も園内も桜は咲き誇っている。
朝日が昇るのを感じながら走るのは気分がいいもの。
そんな季節は一年通してわずかな期間。

大体は暑いか寒いかだが、
この4月、また新緑を感じる5月が一年を通し一番いい時期。

そんな4月だったが、思うようには走れなかった。
出張(研修?旅行?)があったり、ワクチン接種があったり、
雨だったりと距離を稼ぐはずの週末が思い通りにはならなかった。
徐々に飲み会も増えてきたので、
平日の朝も厳しかったりとスケジュール調整はそれなりに大変。

ランナー仲間にはそんな言い訳をせず、
きっちり200km走る強者もいるというのに。
やる人はどんな状況でもやるわけですよ。
見習わないと・・・。

では、4月はどれだけ走ったか。
結果的に110km。
なんとか目標はクリア。

ただし季節の割には大したことはない。
それもゴールデンウイークに入りギリギリの達成。
昨年よりはよかったけどね。

大きいのは3年ぶりにぎふ清流ハーフマラソンも走ったこと。
やはり大会に出場すると距離は安定する。

ペースも一定だったので体の負担も少なく筋肉痛も思ったほどではなかった。
毎月目標をクリアしている効果が表れているといってもいい。
どんな時でも目標を持つことは大切だね。

さて、この5月。
参加すべき大会は終わってしまったので、
モチベーションを維持するのは難しい。
しかし、未だ達成したことがない年間通しての完全制覇が残されている。
そんな大袈裟ではないが、一年通しての目標達成はやりきりたい。

毎月、毎月が大事。
幸いGWもヒマだし、せっせと距離を稼ぐとしよう。
今月も頑張ります!

名大社半生を振り返る その20

2006年5月末、僕は40歳で取締役に就任した。
兼務役員なので扱いは社員のままだが、肩書は取締役。
どんな責任を負っていくのか、
どう変わっていくのか見えないままだったが、ずしりと重さは感じた。

僕らの提供する求人サービスもネットが中心。
新卒サイトは運営していたが、転職サイトのスタートは2006年。
これまでのベンダーではなく大手インフラ系のシステム会社と開発を行いサービスを提供し始めた。
リクナビNEXT、エン転職、マイナビ転職らの大手同業他社からは大きく遅れての立上げ。

当時、リクナビNEXTはYahooと提携していた。
その優位性を社長に説明し同じような検索エンジンはないかと聞かれ、
「グーグルがトップです」と答えると、
「うちはグーグルと提携しよう。テツ、交渉してこい」と平然と言われた。
「無理です」という回答は仕事から逃げているとしか受け取られなかった。

システム会社とのトラブルが続きその対応に追われた。
価格帯の設定やプロモーションもほぼ任されていたが、計画通りに販売も進まなかった。
取締役としての力不足と受け止められ、徐々に自分でも感じるようになった。

営業のクライアントからのクレームも僕が対応させられた。
上手く処理できないと能力不足と罵倒された。

この頃はあまりにも忙しかったので、名古屋市内のクライアントのみ担当し、
市外や岐阜県のクライアントは別の営業に任せていた。
先輩に任せていたクライアントはよかったが、
後輩に任せていたクライアントは見事に売上が減った。
売上は僕に計上されるためモチベーションの低下はあったと思うが、
毎年当然のように依頼頂いた仕事がなくなっていった。

制作企画部門、ネット事業、大学関連、採用担当、
そして営業と多くの業務を掛け持ちしていたため、綻びも出た。
全体を掌握する余裕も力量もなかった。
積もり積もったトップとの考え方の違いも少なからず影響した。

以前、「役員降格の話」というブログを書いた。
実力不足の一言でいいだろう。
僕は取締役として失格の烙印を押された。

1期2年のため、最初の一年は取締役として機能したが、2年目は肩書のみ。
ネット事業の責任者を外され、部門のマネージャーを外され、採用担当も外され、
気づいた時には社長直轄の一人営業になっていた。

上司は社長、部下はなし。
2008年の株主総会で正式に取締役を辞任すると
特別営業職という肩書が与えられ、ひたすら営業する日々を送った。

他に任せていたクライアントは幸い僕に戻ってきた。
「山田さんが担当ならまたお願いするよ」
そんなクライアントの存在がどん底に落ちた僕を救ってくれた。

それでも時間はあるので、飛び込み営業も行った。
見栄もプライドも関係なかった。
社内での存在感はほぼ消えていた。

さすがに会社に失望し真剣に退職を考え、人材紹介会社に登録。
「もう名大社を卒業しよう」
そんな時に起きたのがリーマンショックだった。

続く・・・。

映画「英雄の証明」

映画評論仲間と観た作品。
一年半ぶりに自称映画コラムニストが集まり語り合った。
いい大人が真面目に映画について語り合う。
時にはそんな場も必要で本作が課題作。

映画鑑賞後、誰もが神妙な面持ち。
言葉に出さずとも同じような感想を持ったのは一目瞭然。
映画への不満ではない。
つまらなかったわけでもない。
ヘビーに考えさせられる映画だったのだ。

本作はイラン映画。
多分、初めて。
今年もいろんな国の映画を観るだろうし、上映機会も増える。。
先週はジョージアの映画だったし・・・。

外国の文化や習慣を知るにはその国の映画を観ること。
自分たちが知らないことを教えてくれる。

本作は受刑者を主役にしているが、その取り巻く環境でも驚かされることは多い。
借金を返せない罪で刑務所に入らなきゃいけない。
受刑者には休暇が与えられ、自由な時間を得ることができる。
それを見張る者はおらず、休暇が終わると自ら刑務所に戻る。

それだけでもちょっとした驚き。
日本人の生活ではあり得ない。

映画はその休暇中の出来事が描かれるが、このあたりは国を問わず普遍のテーマ。
人としての倫理観を問われ、誰もが自分の名誉や保身と向き合うことになる。
その人間模様は偽善的に映るが、それを否定するのは難しい。

自分が同じ立場になったらどうする?
と迫られると同じような判断をする可能性は高い。
自分にとって都合のいい正義を振りかざしていまう。
時に弱者をいいように利用し同情を誘うこともある。

身に覚えはないが、近しい些細な事象は誰もが持っているのではないか。
話題になるか、ならないかの違いだけで。
善がいきなり悪になる。

だから「英雄の証明」をしなければならない。
本当の英雄は英雄である理由を説明する必要もなければ、
証明も要らない。

国を問わずSNSやメディアが与える影響は大きい。
映画もそうだし、昨今の海外の動きも見てもそう。
発信力が与える影響の恐ろしさを改めて感じた。

神妙な面持ちになる映画なのは間違いない。