21日(5日目)は朝早くからの行動。
6時に温泉に浸かり、7時前から朝食。
本来、朝食は7時からだが、前日に仲居さんに伝えると早めに準備をしてくれた。
感謝!
この日は九州旅行のメインイベントである世界文化遺産 軍艦島。
雲仙温泉から長崎市街地までは車で90分。
僕らが申し込んだツアーは9:00~10:00が受付。
余裕を持っても8時前にはホテルを出たい。
早めの食事のおかげで7:45にはホテルを出た。
受付のある軍艦島デジタルミュージアムには9時過ぎに到着。
まずはこのミュージアムで予習を行う。
なんだか予習のパターン、多いね(笑)。
残念なのは前日に入ったメール。
台風の影響で桟橋改修があり、軍艦島への上陸が中止という内容。
前日まで軍艦島のツアー自体が中止なので、それを考えれば仕方ない。
軍艦島ミュージアムを侮ってはいけない。
予想をはるかに超えた施設。
プロジェクトマッピングでの軍艦島の歴史の紹介から始まった。
この映像も面白かったが、
島民ガイド木下さんの話がとても参考になった。
木下さんは中学1年まで軍艦島に住んでいたという。
父親は島唯一の映画館の映写技師。
そんな方の語る軍艦島の歴史は説得力があり、
どう繫栄し、どう衰退していったか理解できた。
軍艦島とは新聞記者が名付けた名称で、島名は「端島(はしま)」。
南北に約480m、東西に約180m。
この小さな島にピーク時には5000名が住み、人口密度は東京の9倍という。
白黒テレビの普及率が10%の時代にここでは100%。
このように6畳一間で家族が住む狭いアパートだが、暮らしぶりは豊か。
もちろんトイレも風呂も共有。
この島の実質の支配は三菱だが、お偉いさんのアパートには風呂もトイレもあった。
どんな時代でも格差はあるようだ。
三菱の炭鉱で働き、三菱の商品を使い、三菱の経営するパチンコ屋さんで浪費する。
という生活で、全て三菱で回していた。
詳しくは軍艦島でググってください。
軍艦島上陸ツアーで僕らが申し込んだのはスーパープレミアム。
思い切って一番高いクラスのツアーを申し込んだ。
席は2階船内窓側などメリットは多い。
しかし、スーパープレミアムである必要はない。
結論からいっておこう。
プレミアムで十分。
結局、途中からみんな移動してしまうので、
窓側であるメリットはさほどなかった。
セコイことは言うんじゃない(笑)。
港から一時間近くで軍艦島が見えてくる。
徐々に迫ってくる感じ。
個人的に一番好きな下の写真。
いいでしょ、雲や波の感じとか・・・。
それと共に身を乗り出し写真を撮る乗客。
家人も頑張っていた。
スーパープレミアムは前方のデッキを優先してくれるけどね。
住宅のある側を見た後に炭鉱があった場所を回る。
波が強いのか、船はかなり揺れる。
酔いやすい人は辛いかもしれない。
当時高層だったアパートはいつ崩壊してもおかしくない状態。
学校も病院も同様。
昔の映像を繋げることで想像力は維持される。
軍艦島は単にこの島の歴史を語っているだけではなく、
日本が歩んできた近代の象徴ともいえるだろう。
今後、同じような場所が表れてもおかしくない。
このツアーが商業モードなのは否定できないが、大切なことだと教えてもらった気がした。
やはり自分の目で見ることは大切。
上陸できなかったのは残念たが、貴重な体験ができた。
さて、船を降りてからは何処へ。
続く。