楠木氏も何となく著書を手に取ってしまう作家の一人。
作家というより学者だが、その語り口や表現に魅力を感じる。
本書のキッカケはNewsPicksの日本特殊陶業社長との対談じゃなかったかな。
今や大学の先生というより強面のタレントといってもおかしくない。
低音で冗談とも本音とも受け取れる絶妙な表現はまさにタレント。
叱られてしまうかな。
表紙には「心配するな、きっとうまくいかないから」
といきなり身も蓋もないことを書かれている。
第1章なんて、否定的なことばかり。
仕事である以上、絶対に自分思い通りにはならないと僕は割り切っています。
「世の中は甘くない」「物事は自分の都合のいいようにならない」、
もっと言えば「うまくいくことなんてひとつもない」ーこれが絶対悲観主義です。
と言い切る。
どうやら「絶対」がポイントのようだ。
こんな感じで読み始めれば読む気が失せてしまうと思うが、
不思議とうんうんと頷きながら肯定的に受け止めてしまう。
これまで僕はどちらかといえば、努力は裏切らない、
頑張り続ければ成功する。
そんな気合いと根性で仕事をしてきた。
確かにその面はあった。
努力が報われ評価もされた。
しかし、それは10のうち2か3で、多くは静かに気づかれず去っていった。
落ち込むことも多かった。
それでも今、こうして何とかなっているのは、
「まあ、しゃあない」
と開き直る面が強いから。
それが「絶対悲観主義」に近く素直に受け止められたのかもしれない。
これまでいろんな経験をさせてもらい、
うまくいくこともそうでないことも、
自分で何とかなることも、自分では何ともならないことも分かってきた。
そんな経験は面の皮を厚くし鈍感にさせる。
「そんなちっぽけなことで悩むな」と人の話を聞いて、
そう感じるのは「絶対悲観主義」とイコールなのかも・・・。
「なるようにしかならないが、なるようにはなる」
という楠木氏の結論に大きく共感する。
僕が思っているのもまさにその通り。
立派な方の発言に安心してしまうのはいかがなものかとも思うが、
少しの無理をしながらも自然体でやるのが自分らしいということ。
これからの人生はそんな動きだろうか。
高峰秀子さんの言葉も響く。
「引退です、なんていうのはおこがましい。
そのうち誰からも必要とされなくなるんだから、
そうしたら煙のように消えてなくなればいいじゃない」
僕もそんなふうに仕事人生を終えられたら理想的。
ギリギリでもがくかもしれないけど(笑)。
前向きに悲観的になれる一冊でした。
100人いたら95人は気づかないと思う。
映画の存在ではない。
本作はヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作であり、
最近話題作が続く深田晃司監督作品。
何かといえば、ポスターの右横白文字のキャッチコピー。
上のポスターは「孤独を抱いて自由になる」。
しかし、劇場に設置してあるチラシは「痛かった、全部。」。
あえて違うコピーにしたのか、
たまたま校正のタイミングが異なり印刷物によって違うのか、
理由は分からない。
共通点の見出せないコピー。
なんのこっちゃ、と思うだろうが、
映画を観た人なら「なるほど・・・」と唸るだろう。
だが、これに気づく人はほとんどいない。
100人いたらせいぜい5人。
本作は観る人によって評価は大きく分かれる。
上辺だけで映画を観れば、
表面的な人間の自分勝手なストーリーと捉えるかもしれない。
それほど面白くもないだろう。
一方で観る人によっては、
かなり深刻な気持ちになり重く受け止めるはずだ。
本音を隠し程よい距離感で、
当たり障りのない人付き合いをするのが日本人の特徴。
それが功を奏する場合も多い。
相手を傷つけることなく平穏を保つ。
それにより安定的な関係性が維持できる。
しかし、ある事件によって、その本音が露になりお互いが苦しくなる。
本作でいえば子供の溺死。
それによって夫婦の歯車が大きく狂う。
お互い許し合っていた負の側面が行動として表れる。
そこで価値観の違いを理解し、分かり合えない相手にいら立つ。
なんて、つらつらと自分の感じたことを書いたが、
事実かどうかは分からない。
あくまでも観る者に映画の中の人物像を委ねているだけ。
主役は木村文乃さん。
僕は今までキムラアヤノと思っていた。
すみません・・・。
これまでの印象でいえば、映画「BLUEブルー」のボクサーの彼女役や
大河ドラマ「麒麟が来る」の明智光秀の奥さん役。
気立てのいい優しい女性のイメージが強い。
本作はいい意味で裏切る。
今まで見たことのない表情が映し出される。
それだけでも観る価値はあるといえよう。
ロングショットの長いワンシーンや、
ここに出すかというタイトルクレジットも観る者にいろんな考えを抱かせる。
そして、ラジオから流れる矢野顕子の「LOVE LIFE」。
この歌詞が全てを物語っているかもしれない。
エンドクレジットでも流れるしね・・・。
本作は自称映画コラムニスト仲間との鑑賞。
おかげでその後の飲み会では熱く語り合うことができた。
そんな意味でも作品には感謝。
深田監督の作品はこれからも楽しみにしたい。
ミリオン座で予告編を何度となく観た。
35年前の映画を今更公開する必要があるのか?
と思いながら、当初、観るつもりはなかった。
しかし、尊敬する先輩経営者が劇場に足を運び、その感想を述べていた。
感想や作品のレビューは思いのほか高評価。
詳しく調べると本作には42分の未公開シーンがあるという。
映画が40分ほど長くなったと思ったが、上映時間は94分とほぼ変わらない。
要は40分ほど、映像が入れ替わったということ。
そこで俄然興味が沸いてきた。
一体どこが変わったのか・・・。
これが2~3年前の映画なら記憶に留まっているだろう。
僕が観たのは36年の大学時代。
要所要所は覚えているが、大半は忘れている。
違いなんて一部のシーンしか分からないのが正直なところ。
ラストの肝心なシーンはしっかりと把握してますよ(笑)。
一番いいのはDVDあたりでロッキー4を観てから、本作に臨むこと。
そうすればはっきりと違いが分かるはずだ。
トップガンといい、最近は新手の手法で映画を観させる作戦が続いているね(笑)。
よほどファンじゃない限り、そんな観方はしない。
僕は基本的にボクシング映画は好きだ。
それもちょっと陰のある暗い作品を好む。
日本映画はその傾向が強い。
ロッキーも一作目や二作目はその匂いがしたが、段々とエンターテイメント性が強くなった。
より派手な演出がされるようになってきたと思う。
そんな中の今回の作品。
シルベスター・スタローンが本当に伝えたかったことと大袈裟に謳っているが、それは何だろうか?
正直、僕にはよく分からない。
トランプ的なのか、世界平和なのか、
アポロと同じように過去の栄光にすがっていたいのか、解釈は人それぞれ。
ぜひ、映画館に足を運んで確認してもらいたい。
それにしても香るのは80年代バリバリの映画。
音楽の使い方、大袈裟な演出、そして当時のソ連・・・。
あればゴルバチョフさんだよね。
なんだかとてもタイムリー。
そんなことも感じたり。
それにしても全く別の映像を保管していたんだ。
それは凄い。
スタローンなりの葛藤があったのかな。
その後に続く「クリード チャンプを継ぐ男」も観た方がいいかもね。
最近、ブログに会社のことを全くと言っていいほど書いていない。
映画か食べ物か書籍かランニングか、
たまに名古屋ファミリービジネス研究会だったり・・・。
本当は会社をクビになっていると思っている読者も多いのではないか。
誤解を解くためにも今日は会社のことを触れたい。
名大社では毎年夏と春にインターンシップを実施している。
以前は10日だったが、ここ数年は5日間。
懇意にしている大学からの受け入れで、採用目的のインターンシップではない。
今回は9月1日から6日までの5日間。
座学から営業同行、イベント運営、プレゼン作成&発表まで盛りだくさん。
毎回初日午前は僕の担当。
今年からお役御免かと思ったが、
ヒマそうにしているので「学生のために働きなさい」と仕事が下りてきた。
僕が行うのは「働くを知る」「業界を知る」「環境を知る」「自分を知る」。
60ページの資料だが、余計な話ばかりしているので、いつも半分しか進まない。
今年も途中で終わってしまったが会社には内緒(笑)。
大学3年生が中心だが、今年は1年生、2年生も参加。
意外としっかりしている。
息子も大学3年でせっせとインターンに参加しているようだが、ちゃんとやっているだろうか。
学生を見ていると、親の心境になってしまう。
僕の高尚な話も少しは理解してくれただろうか・・・。
イベント運営では受付業務の他にメイク講座のモデルにもなったりと役割が多い。
最終日はプレゼン。
どうやら僕がプレゼン大会の審査委員長。
一番優秀な学生を表彰する。
名大社の強みと自分の強みを掛け合わせ、自分自身を売り込むもの。
僕や社長のタカイだけでなく参加したメンバーの前でアピールしなきゃいけない。
かなりの緊張感だと思うが、一人ひとりの良さを出してアピールしてくれた。
熱い想いが嬉しかった。
参加者による投票で「ベストプレゼンテーション賞」が決定。
N大学のSさん、おめでとうございます!
思わず聞きほれてしまいましたよ。
うちのメンバーから一人ひとりに向けたメッセージもあり、いい気づきになったんじゃないかな。
この経験を無駄にせず、これからの活動に活かして欲しい。
ガンバレ!インターンシップ生!
これからを期待している。
息子にも教えなきゃね。
一年に一度くらいは贅沢をしたいものです。
普段は伏見界隈で700~800円でまとめる人気食べ物ブロガーですが、
たまに遠出でもいいでしょう。
向かったのは岐阜県高山市。
いつぶりでしょうか。
ブログを探ってみると出てきました。
高山で講演の仕事でお邪魔したのが2018年、2019年。
それ以降はコロナ禍で声が掛かることもなく静かにしていました。
当時、お邪魔したのは地元の居酒屋や高山ラーメン。
そんなこともブログで披露していました。
ヒマな方はこちらをどうぞ。
食べ物のはなし 特別編 高山その1
食べ物のはなし 特別編 高山その2
他にも探ると出てきますが、紹介はここまで。
ここでは成長姿を見せるのです。
お邪魔したのは「料亭 洲さき」さんです。
創業228年を迎える高山の老舗料亭で岐阜県では最古だそうです。
もちろん同族経営。
ファミリービジネスアドバイザーとしても理解しておく必要はあるでしょう。
格式を感じさせる佇まい。
ピーンと背筋も伸びます。
リラックスして食事やお酒を楽しみたいですが、呑気な居酒屋とは違うのです。
お品書きも丁寧に作られています。
懇意にする経営者仲間と乾杯し、食事が始まります。
いろいろと説明を受けましたが、緊張のあまり忘れてしまいました。
玉子豆腐とか湯葉とか抹茶の何とかとか。
お酒はもちろん高山の地酒。
まずは氷室。
え~っと、アマゴの甘露煮ととうもろこしの天ぷらとあれとそれ。
お酒は久寿玉に移ります。
高山では一番有名でしょうか。
そして鮎の塩焼。
これは絶品。
子供のころから鮎に慣れ親しんだ身だから違いが分かります。
多分・・・。
頭からすべて頂きました。
そうなるとお酒は山車上澄です。
キリっとした美味しさです。
飛騨牛笹巻寿司。
贅沢な食べ方ですね。
丸茄子の揚げ出し。
上品な味わい。
お酒は鬼ごろしに変わりました。
どこの酒蔵だったかな?
え~っと、なんとか団子。
こちらはトイレから写した写真。趣があります。
飛騨のこしひかりは美味しいですね。
そしてデザート。
素材勝負です。
真面目に働いていると時々いい事が訪れます。
こんな空間を味わうのは滅多にありませんが、幸せなひと時を過ごさせてもらいました。
二次会は前のブログにも登場した「甚五郎らーめん」。
〆のラーメンもいいですね。
ごちそうさまでした。
沢木氏のエッセイを読むとその生き方につくづく憧れる。
ご本人の苦労を置いておいて、理想的な生き方だと思わせてくれる。
僕も映画コラムニストとして、
人気食べ物ブロガーとして自由気ままに生きられないだろうか。
そんなことを言ってしまうと周りからも沢木氏からもこっぴどく叱られそうだ。
叱られるというよりは「悪くはないと思うが、いいとも思わないよ」と諭されるかも・・・。
本書はJR東日本の車内誌「トランヴェール」に連載されるエッセイ。
ここには35編がまとめられているが、現在も連載中なので続編も期待できる。
東北新幹線に乗ることがないので車内誌を読む機会はないが、
一度だけ尊敬する仙台の先輩経営者に雑誌を送ってもらったことがあった。
移動で得られる有益な時間。
この車内誌を目的に旅に出るのもいいかもしれない。
目的も決めず、雑誌を読み終え目に留まった駅で下車する。
そんな気ままさな旅をこのエッセイを読んでいると無性にしたくなる。
今月、家人と一緒に九州旅行に出掛ける。
ほぼ一週間を共に旅するのは新婚旅行以来。
苦労を掛けた身としてはそんな時間も大切だが、
できれば一週間くらい一人でのんびり泊まる場所も決めずにぶらりと出掛けたい。
さすがに年内は無理なので、来年あたりに・・・。
世界のことなんてまるで知らないが、国内も知らない場所は多い。
未踏の地を時に強風に煽られ、震えながら歩くのもいい。
そうなると気候のいい時期より冬か。
場末の居酒屋に入り、熱燗で体を温めながら、どうでもいい会話を女将や常連さんとして。
翌日に向かう場所はそこで教えてもらった土地に出向く。
「しまった」と思う経験もするだろうが、それも楽しかったり。
本書にも書かれているが、
「学んでから旅に出る」のではなく、「旅に出てから学ぶ」。
いい年齢になったからこそ、そんな経験をしたい。
いつまでも若いと思っていた沢木氏ももう75歳。
ジイサンの領域だ。
一体、いつまで旅を続けるのだろうか。
同じような姿勢でいつまでも続けて欲しい。
VISAの広報誌の連載も楽しみだし、こちらも続けて欲しい。
そして、いつまでも憧れの存在であることも願いたい。
昨年のこの時期、こんなブログを書いた。
ドラマ「アキラとあきら」。
約9時間のドラマを一気に観てしまった。
見応えがあり、ファミリービジネスを学ぶ者として参考になったドラマ。
その1年後の映画公開とはなかなかのタイミング。
相変わらず池井戸氏の原作は読んでいないが、観ないという選択肢はない。
次の研究会のネタにもできそうだし。
分かり易くいえば9時間のドラマを2時間で映画化。
相当端折らないとまとめることはできない。
そんな意味では上手くまとめているし、十分楽しめる映画。
が、しかし、何かが足りないと感じたのは僕だけだろうか。
原作を読んでおらず、ドラマをベースに考えるのはいかがかと思うが、
どうしても親族同士の諍いや会社の私物化、
粉飾に向かう企業姿勢は物足りなさを感じる。
血みどろの人間模様があってもよさそうだが、
意外にキレイに映し出される。
企業再生は苦労の連続のはずだが、
優秀な銀行マンはいとも簡単に解決してしまう。
奥深い経済ドラマを期待していた身としては寂しかったが、
エンターテイメント性や男の友情を期待する人にとっては満足度は高いはず。
決して映画を否定しているわけではない。
それは理解してもらいたい。
御曹司階堂彬をドラマでは向井理、映画は横浜流星。
銀行員をドラマでは斎藤工、映画では竹内涼真。
同じ役でも全く異なるキャラクター。
特に向井理と横浜流星では似た要素はない。
敢えてそうさせたのだろうか。
映画とドラマでは異なった人物像で描かれ、それが却って魅力的。
横浜流星がこんなに上手い演技をするとは思わなかった。
失礼しました(笑)。
唯一、東海造船の二代目社長階堂一磨がドラマも映画も石丸幹二。
セレブな雰囲気や知的さがマッチしてるんだろうね。
ドラマ、映画もカギとなるのはダメな伯父たち。
二代目社長の弟2人がボンクラぶりを見事に発揮している。
ユースケ・サンタマリアもアンジャッシュ小島もダメっぷりがいい。
きっとこうなんだろうなあ~という期待を裏切らない。
しかし、ここに存在するのはファミリービジネスとしての課題。
先日の名古屋ファミリービジネス研究会でも学んだが、
ファミリーとビジネスの境界線が大きな問題。
円滑なコミュニケーションがあれば、
誤った事業戦略も起きなかった可能性が高い。
兄弟の確執がビジネスへ悪い影響を与えた典型的な例。
やはりファミリービジネスのドラマとして捉えるべきか・・・。
映画を観た8割は熱い友情が企業を救った人間ドラマと解釈するだろうけど。
しかし、ここは同族企業の弱みを象徴的に晒す映画と解釈したい。
次のネタに使うためにもね。
4年前に観た「十年 Ten Years Japan」。
10年後の日本を描いた短編オムニバス。
当時のブログには自主映画みたいだと失礼なことを書いている。
すみません・・・。
その短編1作目が本作の基となった「PLAN75」。
タイトルも監督も一緒だったとは完全に忘れていた。
あらすじからこれが元である事はカンヌ映画祭の受賞の際に分かったが、
他は全部忘れていたわけね。
人の記憶はあてにならない。
それにしても早川監督はこの4年間、何をされていたのだろうか。
せっかく豊かな才能を持っていても映画を撮る環境は作れない。
機が熟すのを待っていたかもしれないが、
日本映画界の現実ともいえる。
埋もれた才能を発掘する場があれば、
もっと日本映画は盛り上がる。
そんなことを思ったり・・・。
本作は観ていて辛い。
決して遠くない世界であり得なくもない。
遠回しな表現だが、今の日本の大きな問題。
それを社会的弱者や外国人労働者をクローズアップし、
リアルな世界に近づける。
一見、社会問題を解決する道にも思えるが、
どうせ行うならもっと大胆に行うべき。
75歳以上の希望者といわず、75歳以上全員にした方がいい。
高額所得者や富裕層の反発を無視して実行すれば、
お金はもっとグルグル回るし、雇用も活性化するし、
オレオレ詐欺もなくなる。
中途半端にするから悲しい出来事に映る。
思い切って行えばコメディになるのだ。
チャップリンなら作ってくれるかもしれないし、
皮肉として社会に与えるインパクトは大きい。
まあ、非現実な話だけど・・・。
もし、自分がその立場ならどうするだろうか。
頭で理解できても、最後は感情が解を出すのは誰しも同じかもしれない。
本作の間の多さが、そんなことを考えさせる余裕も持たせてしまう。
それにしても倍賞千恵子さんも歳を取った。
寅さんの一作目あたりを見るととても可愛らしい女性。
アイドルといってもいい。
もう53年も前の話だから当然といえば当然。
いまでも可愛らしい女性だが、時代の流れを痛切に感じさせる。
いつ何が起きてもおかしくない。
そんなことだけは常に意識していたい。
暑い暑い8月が過ぎて9月に入った。
日中はまだまだだが、朝晩は幾分か過ごしやすくなった。
これからの季節が少しは走りやすくなることを期待したいね。
それにしても今年の8月も雨が多かった。
昨年も予想外に雨が降ったため、目標未達成だった。
9連休だったにも拘らず100km目標に対し82kmで終了。
年間通して唯一未達成の月。
読み返すといろいろ言い訳をしているが計画が悪いのは否定できない。
敗者の言い訳はカッコ悪いね・・・。
同じ過ちは繰り返してはならない。
今年も7月までは何とか目標をクリアしている。
ここは是が非でもクリアしなきゃいけない。
失敗から何を学ぶかが大切。
今年は気合いを入れて臨み、前半は予定通りに進む。
問題は後半。
どうしても走ることができないいくつかの予定も入っていた。
さあさあ、どうする・・・。
予定通りに進めば問題ない。
しかし、計画日に雨が続いた。
日中は晴れもしくは曇りというのに、朝が雨と嫌がらせのような日も多かった。
う~ん、やっぱり8月はダメなのか。
未達成の方が読者を喜ばすことになるだろう。
期待を外す方が人間っぽくていいだろう。
そんな瞬間もあったが、ここは諦めずどんな日でも天気予報を欠かさずチェック。
朝、必ず外を見る。
雨が降っていなければ予定日外でも走る。
それに務めた。
その結果8月はちょうど100kmで終了。
なんとかギリギリ目標クリア。
お~、なかなか、やるじゃないか。
パチパチ。
残念がるライバルもいるだろうが、そんな小物は放っておこう(笑)。
あ~、よかった。
お盆期間には戸田川緑地公園をRUN。
夏らしい雰囲気。
天気がよければもっと爽やかな写真となった。
しっかりとラジオ体操に取り組む方々の存在も・・・。
こうして8月は無事終了。
これで8か月連続。
初めて年間通しての目標達成になるか。
この9月は一週間ほど旅行に出掛ける予定。
旅先にランニングシューズは必須だが、家人に睨まれそう。
不安は尽きないが、今月もクリア目指し頑張りたいね。
先週25日(木)は第6回名古屋ファミリービジネス研究会(略称NFB)day2。
今回は受講者の近しい方をオブザーバーとして招く会。
スタートはいつものように僕のテキトーな話から・・・。
day1講師の株式会社サンコー櫻山社長に前回を簡潔に振り返ってもらい、
その後は受講者によるジェノグラム(家系図)の発表。
講師がテーマに沿って話すことも重要だが、
受講者が自身の成り立ちや経験を話すことも本当に大切。
ここから得る気づきは何事にも代えがたい。
そしてday2のメインテーマは「ファミリーの関係性と対話の進め方」。
昨年に引き続き講師は株式会社フェリタスジャパンの丸山祥子社長。
同族企業の場合、家族の関係性が企業の成長にも繋がるし、衰退の原因にもなる。
企業名すら無くなってしまった大塚家具は分かりやすい例かも。
親子喧嘩やM&Aと表面的なことばかり注目されるが、
その裏側にある家族の関係性についてはそれほど知られていない。
互いが役割ももっと理解し、ファミリーガバナンスが構築されていたのなら、
価値観の共有もできたし、円滑な世代交代も可能だったかもしれない。
口でいうのは簡単で、実際の行動は難しいが、
それを実践する行動があるだけで理解度は大きく異なる。
今回もアセスメントツールやコミュニケーションチェックリストで冷静に判断してみたり。
会社でできてても家庭内でできないことは多い。
僕なんかも会社では理性的でも家ではつい感情的になってしまったり。
同族企業も気を付けなければ、それが後々尾を引くことにもなる。
夫婦で出られた方は互いの回答の違いに驚かれたが、
それは特別でもなくよくあるケース。
分かっているつもりで分かっていないことって多い。
全体共有で何が大切かを考えながら、ビジネスとファミリーの境界について語り合った。
そして、特別ゲストとして株式会社ネオライフプラニングの橘社長と橘専務を招き、
親子でトークセッション。
橘専務は長男で昨年の受講生。
部外者から見れば理想的な親子関係。
事業承継も順調に進んでいいるように思える。
しかし、それは意図的に仕向けたり、本人の意思を尊重したり、
目に見えない努力(努力という表現は合ってないかな)があってこそ。
参加者は頷きながらその関係性について学んだ。
この名古屋ファミリービジネス研究会で大切なのは守秘義務を徹底し、安心安全な場を作ること。
従って、僕のブログも細かな事例は何一つアップしていない。
雰囲気を掴んでもらえればと思う。
アンケート結果からもとても満足度の高い研究会を実施できた。
オブザーバーからも嬉しいコメントを多数頂いた。
懇親会も大いに盛り上がった。
中小企業であれ大手企業であれ、同族企業が抱える課題は多い。
今回のような取り組みがどこもできれば、
もっと健全で明るいファミリービジネスが築かれていく。
僕自身が主催者でありながらとても満足できた時間。
丸山さん、橘お父さん、橘お兄ちゃん、そして、みなさん、ありがとうございました。
次回も楽しみになってきました。