普段、駅弁を食べることはほとんどありません。
午後からの出張でも会社の近くで食べて出掛けたり、構内にあるきしめん屋さんで食べたりしています。
しかし、この日はそんな余裕が全くありませんでした。

「たまには駅弁でも食ってみるか・・・」とブツブツとつぶやきながら、売店を眺めます。
「お~、こんなに種類があるんだ・・・」といつも素通りしてる場所に感心します。
「さて、どうするかな?」と悩んでいると目に飛び込んできた弁当がありました。

みそかつヒレ重 ¥930

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そこには「名古屋名物」とどでかく印刷されています。
「お~、同じじゃないか!これは買わねば・・・」と意気込んで弁当を手に取りました。
自称「名古屋名物」としては同志の存在を応援せねばなりません。
このキャッチがどこまで消費者の心をくすぐるかどうかはわかりませんが、
ドカ~ンと売り上げを伸ばしてほしいものです。

新幹線に乗り込み、早速弁当を開けます。
「お~、ヒレカツだらけだ。」とその存在感に圧倒されます。

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この日はやたらと「お~」を連発してしまいます。
そして、おもむろに卵を取り出し、折り畳みのテーブルで割り、弁当の真ん中に落とします。
この作業がちょっと恥ずかしかったりします。
隣りの乗客がせせら笑ったような気がしました。

しかし、そんなことを気にする素振りを見せず、
「よしっ、男らしく食うぞ!」と気合を入れぐわしぐわしとかき込みます。
そして、気づきます。
「あっ、そうか、駅弁って冷めてるんだ・・・」と当たり前のことに驚きます。。
少し冷たい味噌ヒレがひたすら続きます。
「あ~、そうか・・・」と「お~」が「あ~」に変わったりもします。
とても美味しく頂きましたが、最後の方は少し飽きてきました。

「エビフライと味噌カツの弁当にすればよかったな」と自称「名古屋名物」として、
弱気な発言もみられましたが、それは些細なこととして処理します。
カツ好きにはこの一本勝負が最高だと思いますし・・・。

ごちそうさまでした。
今度、駅弁を食べるのはいつになるでしょうか(笑)。