先週金曜は経営者仲間のくま先輩にお誘いを頂き、
経営品質実践塾&素晴らしき経営研究会共催の勉強会に参加。
テーマは「科学と経営」という未知の世界。
京都大学大学院教授山口栄一氏の講演を2部構成で伺った。
”科学”と聞いただけで体が拒否反応を示しそうだが、新しい事を知るのは重要。
いい機会と捉え京都までお邪魔させてもらった。
結論から言えば、目から鱗状態。
これまで全く耳にしたことのない新鮮かつ思いの深い話を伺うことができた。
「理系の大学教授なんて難しくてつまらない話だろうな・・・」
なんて当初、思っていた僕は失礼極まりない。
山口教授、大変申し訳ありません。
専門分野の構造的な説明はちょっと寝落ちしかけてしまったが(汗)、
トータルで見れば大いに勉強になった。
自分が少しだけ賢くなったような気がしてならない。
話し方も素人に対して優しく分かりやすいもの。
専門的で複雑な分野だが僕のようなアナログ文系人間でも十分理解することができた。
理由の一つとしては、人や経営の観点から述べられていた点にもあると思う。
経営者の立場、一人の人間の立場として語られているため、その状況がイメージしやすかった。
肝心の内容というのは「福島原発事故から学ぶ組織風土改革」と
「ノーベル賞の舞台裏~青色LED開発とイノベーションダイヤグラム~」。
山口教授が実際に取材活動を行い、当事者とのインタビューから得た情報を論理的にまとめているため説得力が高い。
マスコミの報道では見えにくい真実のドラマを知ることができた。
このブログではあまり詳細に触れることはできないが(すいません)、
福島原発事故における菅元首相や東京電力の対応も認識が変わった。
ノーベル賞受賞の件も然り。
華やかな舞台の裏側にある技術的な駆け引きもとても面白かった。
そんな世界があるとは、新聞やTVを見ているだけでは知る由もない。
企業内のポジション、自己主張の強さと信念、そして運。
それにより世間の評価も大きく変わってしまう。
企業の論理、社長、幹部の論理は本当に正しいのか・・・。
改めて自己に対する客観性の必要を感じることになった。
一体、何のことかサッパリですよね?すいません・・・。
うちの会社の事業に関わる点もあった。
僕らが企業の募集要項を作成する際、「研究開発」という職種名があったりする。
自分たちでは当たり前のように使用しているが、本来はあり得ないようだ。
「研究」と「開発」が同居することはない。行う仕事も全然違えば、本人の志向性も違う。
これはうちの会社だけで問題ではなく業界全体の問題だが、反省ですね(苦笑)。
勉強会終了後の懇親会では山口教授にも挨拶させて頂き、直接お話を伺うこともできた。
京都まで出向いた甲斐があった。
有意義な時間をありがとうございました。
くま先輩にも感謝!