一昨日の水曜日は「富士ゼロックスエグゼクティブセミナー」に中堅リーダーのオクダと参加。
講師は株式会社日本レーザーの近藤宣之会長。
タイトルは
「進化した日本的経営 なぜ、人を大切にすると利益は上げるのか?
-ありえないレベルで人を大切にしたら24年連続黒字になった仕組みー」
とやたら長い(笑)。
90分間の講演内容はまさにこのタイトル通り。
ありえないレベルの人の大切の仕方だった。
近藤会長はサラリーマン出身。
親会社のトップとぶつかり冷や飯を食わされる経験もし、
そんな状況の中で人の使い方を学んできたことは多い。
何となく僕に似ている。
それはおこがましい。
それを言うなら僕が似ているということだが、僕はその比較にならない。
苦労度は僕の数十倍だろう。
きっと成功する人の冷や飯度は反比例しているんじゃないかな。
講演中に何度も修羅場を超えることが大切と言われていた。
やはり修羅場経験は人間を強くしていくし、
その経験がないと一皮むけないということ。
講演終了後、オクダと会社まで帰る道のりで
「オクダには修羅場体験がないな。思いきりやってみるか?」と振ってみた。
「疑似体験はしています・・・」
と言っていたが、そんな甘っちょろいことでは意味がない。
一度、どん底まで落としてみるか。
そして這い上がってきたら評価するか(笑)。
それはさておき、近藤会長の熱い講演で印象に残ったことを少し披露。
就業規則は毎年変える。
クレドは最初自分で作り、その後、全体で作り直し、そしてまた自分で作り直す。
2:6:2の法則の見方について。
これは目からウロコ状態だった。
一般的に2:6:2の法則と言えば、
「優秀な人2割」「普通の人6割」「パッとしない人2割」に分かれる。
それは優秀な2割だけ残しても、また2:6:2になるという。
何度も何度も聞いた話。
しかし、近藤会長の解釈は異なる。
会社を引っ張る20%のリーダー、会社を支える60%の人財、
気づきを与える20%の社員という。
パッとしない、もしくは足を引っ張る2割は気づきを与えてくれる貴重な存在。
こんな肯定的解釈ができること自体、感動。
そして、参加者に配布されたクレドも、
必要な個所は自由に使ってくれと太っ腹な事を言われた。
その人間的器の大きさがいい組織を作り、いい人間関係を作り、
働きやすい職場を作っているのだろう。
僕もESを上げることを中心に考えてきたが、近藤会長の前では木端微塵。
それは考えてきたつもりに過ぎず、その徹底度に比べれば足元にも及ばない。
唯一、共通点があるとすれば社長室を持たないことくらい(笑)。
自分の未熟さを痛感した講演だった。
但し、進んでいる方向は間違っていないと実感はしたけど。
やっぱり、そうなのね・・・。
本講演では、一人一冊、近藤会長の著書がプレゼントされた。
それも直筆サイン入りで・・。
近々、読んでみよう。
この手の講演は僕が参加するだけでなく、
会社の中堅メンバーも順に参加させなくてならない。
これも人材育成。
僕自身もそうだが、一緒に参加したオクダも何らかの気づきはあったはず。
次はシゲノかな・・・。