会社帰りにぶらりと映画館に寄る。
近くにあるミリオン座は玄人好みの作品を上映することが多い。
そんな劇場が会社の近くのあるのはとても喜ばしい。
この3月で今の場所から移転し新たな劇場としてオープンするが、
そこも大して変わらない距離なので嬉しい。
できればネット予約ができると有難いんだけど。
どうなるのかな?。
今年も日本映画が中心で観ようと思っていたが、2019年の第一発目はこれ。
とっても地味な洋画を選んでしまった。
これは普段それほど映画を観ない愚か者副本部長こと櫻山さんがベタ褒めしていたため。
つい引き寄せられてしまった。
本作はスペインとアルゼンチンの合作。
ということはスペイン語か?
当たり前ですね(笑)。
当然のことながら何を喋っているのか分からないのだけれど、
主人公の爺さんはある程度英語が話せるので、それはそれで凄い。
社会派ドラマなのかとイメージしながらも、何の知識もなく見始めた。
観ている途中に社会派ではないな、いや社会派かな?と思いながらも、
これはロードムービーじゃないかと感じたら案の定、ロードムービー。
当然のように解説されていた。
自分だけの発見ではなかった(笑)。
ネタバレしない程度に話をすると、主人公である88歳の爺さんが一人で旅に出て、
アルゼンチン・ブエノスアイレスからポーランドに向かう。
その過程で起きた出来事を描いている。
偏屈なただの老いぼれ爺さんである。
絶対、子供や孫からは嫌われている。
しかし、いずれ爺さんになる男どもはきっと思うはず。
この爺さんが羨ましいと・・・。
そして、男はスーツを着るべきだと・・・。
よしっ、いいスーツを仕立てようと・・・。
何だかステキなのだ。
そして、いくつになってもモテたいと思うのだ。
ただ映画の目的はそこではない。
もっと別のメッセージがある。
また、これがいい。
そこに余分な会話なんて必要ない。
お互いを想う気持ちさえあればいいのだ。
年明け第一弾としては相応しいステキな映画を観ることができた。
あっ、そうそう、看護婦役で登場するオルガ・ポラズさんという女優がとても魅力的。
それも主役の老いぼれ爺さんを羨ましいと思った大きな理由(笑)。