読もう読もうと思いつつ書棚に眠ったままの状態だったが、ようやく読むことができた。
トーマツさんから半年前に頂いたのに・・・。
言い訳じゃないが、決して逃げているわけでもなく、避けているわけでもない。
会社にとって重要課題であるのは事実。

だったら早く読め!と言われても仕方ないが、
他に読むべき本を読んでいるうちに年明けになってしまった。
すでに言い訳か・・・(汗)。

女性活躍が当たり前のように言われる時代。
名大社においても当たり前の環境になってきた。
2月に2名が中途入社し、4月には新卒が2名入社する。
いずれも女性。
これで名大社の女性比率(役員除く)は5割を超え、女性中心の会社になる。

僕が社外取締役を務める株式会社パフは8割ほどが女性なので、
その比率からすれば少ないが過半数を超える会社となる。
社内にはすでに結婚し働く女性も多い。
近い将来、産休、育休のオンパレードにもなってくるだろう。
表現がよくないか・・・。

その役割や貢献度からみても今や女性なくしては成り立たない状態になっているのも事実。
では、働きやすい環境が整っているか。
現時点では問題ない。
しかし、それは現時点だけのことで、近い将来は多くの問題を抱えることに。
今からその準備をしておく必要もある。

それは制度が整えばいいということではない。
働く側の意識や立場、それを受け止める側の意識や環境作りも大切。

以前、神谷がブログに書いていたように
「女性が働きやすい職場作りは、誰もが働きやすい職場作りにつながる。」ということ。
女性の働きやすさを考えるのは重要だが、そこばかりをクローズアップするのではない。

今後、男性の育休も出てくる可能性はあるし、一人ひとりの意識も大切だ。
「オレって育児に協力しているぜ!」とほんの少しのお手伝いを自慢げに話す男性は
むしろ嫌われる存在になるだろうし、女性のヤル気を削ぐ形にもなる。

僕のような仕事しかしてこなかったオッサンは過去の遺産でしかない。
そんなオッサンは当事者の気持ちが分かるはずもないが、
分かったフリをして迂闊なことを言ってしまう。
それを気をつけねばならないし、食い止めなければならない。

女性が活躍するのは重要だが、どこまで活躍したいかは人それぞれ。
みんながみんなバリキャリを目指しているわけではない。
そこも理解しなければならない。
そんな意味では本書のリサーチ結果は現実を知る上で参考になる。

若手勉強会の課題図書にもなった本書。
本書を読んでうちの女性陣も考えらさせられたことが多かったようだ。
それはそれでいい気づきになる。
これをキッカケに仕事への向き合い方も改めて考えて欲しい。