「ラ・ラ・ランド」の監督と主演が再びタッグを組んだことが
やたら話題になっているが、それほど重要なことか?
と思うのは僕だけだろうか。
そもそも「ラ・ラ・ランド」を観ていないことが問題なのか。
近々、Amazonプライムで観ることにするかな。
評判もいいし・・・。
本作とはきっと対照的な作品なんだろう。
そう、今回は「ファースト・マン」。
僕の今年のルーティンとして映画を年間30本観ることがある。
それとは別に歴史を学ぶという目標も掲げている。
そんな意味では本作は都合がいい。
それを理由に映画を観たわけではないが、願ったり叶ったり。
そんな大層な話でもないか(笑)。
僕が知っている世界はアームストロング船長が人類で初めて月面着陸をしたということだけ。
その背景にある葛藤やアメリカの技術力なんて考えたこともなかった。
よく画像で見る月面着陸の姿だけで理解しているつもりだが、それは何も理解していないとの同じ。
乗務員仲間や家族の存在、命を懸けて臨む意義、そんなことを映画を観て初めて知った。
こういった一つ一つの積み重ねが歴史を作っていくのだが、
どうしても「1969年アポロ11号月面着陸」という点で押さえることしかできない。
それでは歴史を学ぶとはいえないわけだ。
それを痛感しただけでも観た価値はあった。
それにしても50年前の技術はその当時からすれば先端だが、今を知る者は恐ろしくて仕方ない。
今の時代にあの技術をそのまま持ってきたら、チャレンジすることはないんじゃないのかな。
そこも含め歴史を切り開くのは大変。
無責任にそんなことを感じながら観ていた。
本作はドアップが続いたり、やたら映像が揺れまくったり、
急に静寂なシーンとなったり、映画館がドルビーアトモスだったこともあり、結構疲れる。
伝記映画ではあるが、人間ドラマでもある。
隣に座っていた若い女性は
(もちろん知らない人です)
映画の後半はずっと泣いていた。
泣いていた姿を見たわけではないが、すすり泣き状態がこちらまで伝わってきた。
アームストロング船長扮するライアン・ゴズリングの感情を抑えた演技が
より涙を誘ったのかもしれない。
上に立つ者はどんな時でも感情に流されてはいけないと教えられているようだった。
しかし、一人の人間であることには変わらない。
それがラストシーンに繋がるのかな。
奥さん役のクレア・フォイもとても良かったですね。
僕は4DX経験はあるがドルビーアトモスは初めて。
この作品が相応しいかどうかは分からないが、迫力が増すのは事実。
時々、そんな上映に付き合うのもいい。
できれば疲れていない時がいいけどね。