よほどブログネタに困っているのか、2日連続の映評ブログ。
引退後、映画コラムニストとして生活する計画なので、むしろ正しいか?。
今週はずっと映画ブログにしてみるかな(笑)。

本作は先日発表されたキネマ旬報ベストテンのナンバー1作品。
読者選出でもなんと1位。
日本映画も「万引き家族」が評論家、読者の両方ともトップだった。
邦画も洋画も一緒なんて結構珍しいことだろう。

僕はまだまだ映画コラムニストは失格かもしれない。
この作品のことは知らなかった。
名古屋で公開されたのも気づかなかった。
かなり話題作というのに・・・。
昨年の今頃、上映されていたんですね(汗)。

公開から一年経過した作品なので、多少のネタバレは許されるだろう。
普段は読者に気を遣い、映画の内容に触れないように書くので、
理解できないブログになっている。
あれはあれで苦悩しながら書いていることを理解して頂きたい。
そのあたりが一般の映画評論家と違う点。
時代の先を行き過ぎているのかな・・・。

この作品はいつの時代を描いているのだろうか。
未だに家電話が主流だし、車も古い年式ばかりだ。
しかし、セリフにはググるなんて出てくるから、きっと現代のはず。
登場人物も時代を感じさせる。
人間臭いといえば人間臭いが、大体はどうしようもない人物。
まとまな人間は数少ない。

時々、美しい女性やかわいい子供が現れるのでハッとさせられる。
その華やかさが違和感だが、却っていい演出に繋がっている。
主役を演じるフランシス・マクドーマンドは女性らしさなんて微塵も感じさせない。
一体どんな生き方をしてきたのか聞いてみたいが、興味が湧くわけではない。

しかし、そんな女性も母親である。
自分の行動を嘆き、お上に対して恐れることなく抗議する。
その姿がすこぶるカッコいい。
その冷めた表情も・・・。
昔観た映画でも女性がカッコいい作品があったけど、なんだったかな?
「グロリア」もそうだけど、思い出せない。

憎しみ合う関係でも状況が一変することで互いの距離感も近づいていく。
人の感情なんてそんなもの。

本作は久々にAmazonプライムで鑑賞。
一時期ハマった気もするが最近はあまり観ていなかったり・・・。
Amazonの都合のいいお客になりそうだ(笑)。

ネタバレと言いながら、いつものように何も分からない映評ブログになってしまったが、
本作品はやはり観るべき。
憎しみの中のも愛を感じることができるのだから・・・。