よくもまあ、こんなふざけた映画を一流どころの役者が真剣に演じているもんだ・・・
というのが僕の素直な感想。
本作に出演する役者陣は豪華。
二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介ら主役級も堂々とバカをやっている。
バカをやっているんじゃないな。
映画の中で自分たちの正義を貫いている。
そこは真剣そのもの。
この映画に関わることがそれだけ価値があるということか・・・。
東京都知事役の中尾彬氏はドラマ「ハゲタカ」の飯島常務を思い出してしまった。
クルミを触っているシーンなんかは
「そのリーク、握りつぶせ!」
と言っているに近かった。
マニアックすぎるか・・・。
この映画タイトルを聞いて、まず頭に浮かんだのが「なぜか埼玉」という歌。
確か中学生の頃に密かに流行っていた。
その当時、埼玉県なんて地図で見るくらいで、行ったこともなければ行きたいとも思わない土地。
どこが名所かも全く知らなかった。
今もどこか名所かは知らない。
そもそも埼玉って、行ったことあったっけ?。
いや、今もない。
通り過ぎたことぐらいあるかと思ったが、多分、通り過ぎてもいない。
千葉県はディズニーランドにも行ったし、イオン本社もお邪魔した。
そんな点では千葉の勝ちかな(笑)。
と関係ない方向に進んでいったが、映画はまさに埼玉と千葉の戦い。
そこに群馬が絡んでくる。
東海地区の人間からすれば全然イメージできない。
その優劣も分からない。
春日部のヒエラルキーも知らない。
関東地区の人から見れば、岐阜県と三重県が戦っているようなものだろう。
岐阜県で生まれ育った者としては心境は埼玉に近い。
岐阜県には海がない。
必然的に海に憧れる気持ちは分かる。
老後は沖縄に住みたいとか、旅行はやはり海側がいいと思うのは、
その育った環境が無意識に影響しているのだろう。
いかん、いかん、映画の中身に何一つ触れていない。
僕はこれでも映画は社会派ドラマが好きだ。
アクションものでもダークナイトような影のある作品が好きだ。
でも、たまにはこうしたノーテンキな作品を観るのもいい。
時間的な余裕があり、何も考えることなく、無邪気に楽しめる作品をたまには観るべき。
きっと二階堂ふみにしても伊勢谷友介にしても本作を自分の代表作とは言わないだろう。
しかし、愛すべき作品だとはいいそうだ。
その過剰な演技をみるとそんな愛がこちらにも伝わってくる。
何が面白かったか。
全編笑える作品だが、エンディングのはなわが歌う「埼玉県のうた」が一番面白かった。
それにしてもこれを観た埼玉県人は怒らないのかな?。
明日のFネット例会で出身者に聞いてみたいと思う(笑)。