今日で平成という時代が終わる。
新聞やテレビでは連日のように特集を組み、この30年を綴っている。
いろんな捉え方があると思う。
バブルがはじけ、ITバブルに踊らされ、リーマンショックが訪れ、東日本大震災が襲った。
どちらかといえば暗い話題の方が多かった時代かもしれない。
しかし、天皇陛下の行動やお考えを知る限り、とてもいい時代だったようにも思える。
これだけ平和な時代もなかったはず。
まずは感謝しなければならない。
そして、何よりこの平成という時代は僕の仕事人生を作ってきた。
平成元年に大学を卒業して名大社に入社。
それと同時に実家を離れた。
先日、実家からの見た風景は30年前とさほど変わらないが、
この30年で多くの経験をさせてもらった。
入社当初はバブルのど真ん中。
仕事も大してできないくせに結構派手な生活を送っていた。
2年目にはダブルのスーツも着ていた。
そんな浮ついた時代は瞬く間に去り、厳しい時代が続いた。
会社も大きく変わっていた。
3名いた同期は気づけば僕一人になり、それだけでなく先輩、後輩も多くは入れ替わっていった。
それが不思議でない会社だった。
そんな中でも少なからずの野望と希望を抱いていた。
細かいことを語るとブログが終わりそうにないので省く。
結婚もし子供も2人生まれた。
父親としては役立たずだったが、
子供たちは誰にも迷惑を掛けず健やかに育ってくれた。
豪邸とはいえないが書斎もある一軒家を持つことができた。
こんな生活が維持できるのも安定した仕事と収入があったからこそ。
その仕事はかなり浮き沈みがあった。
活躍を絶賛された時期もどん底を味わった時期もあった。
会社の行く末が危ぶまれる経験もさせてもらった。
気づけば一つの会社を任されるポジションになっていた。
そこそこの借金とそこそこの貯蓄。
本当に安定してきたのは最近のことだと思うが、この経験はすべて平成の時代にさせてもらった。
多くの方がこの平成の時代に様々な経験をされていると思う。
嬉しいこと辛いこと、楽しいこと悲しいことがあっただろう。
この平成を振り返れば、まぎれもなく想像以上の経験をさせてもらった。
何事にも代えがたい経験をさせてもらった。
家族や会社、そして付き合ってくれる仲間や友人、
全てがかけがえのない財産となった。
今、こうして毎日何の不自由もなく生活できるのも僕を支えてくれる方のおかげ。
つくづく恵まれた幸せな人生を歩んでると思う。
出来すぎといってもおかしくない。
それが、この平成だった。
この現実を受け止めながら今日も一日が過ぎていく。
改めて平成という時代に感謝。
ありがとうございました。